JP2019179902A - 磁気抵抗効果デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気抵抗効果素子への大きな強度の磁場印加と高周波信号線路の低抵抗化が両立された磁気抵抗効果デバイス磁気抵抗効果デバイスを提供することである。【解決手段】本発明の磁気抵抗効果デバイス100は、磁気抵抗効果素子101と、高周波信号線路103と、を備え、高周波信号線路103は、積層方向Lから平面視して、磁気抵抗効果素子101と重なる位置に配置される重畳部分103Aと、磁気抵抗効果素子101と重ならない位置に配置される非重畳部分103Bとからなり、非重畳部分103Bの少なくとも一部が重畳部分103Aの少なくとも一部よりも厚く形成されており、第1強磁性層101Aの重畳部分103A側の面101Aaを含む仮想平面V−V’と高周波信号線路103の積層方向Lにおける中心線Xとの積層方向Lに沿った距離が、重畳部分103Aの少なくとも一部において非重畳部分103Bの少なくとも一部よりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子を利用した磁気抵抗効果デバイスに関する。
近年、携帯電話等の移動通信端末の高機能化に伴い、無線通信の高速化が進められている。通信速度は使用する周波数の帯域幅に比例するため、通信に必要な周波数バンドが増加し、それに伴って、移動通信端末に必要な高周波フィルタの搭載数も増加している。また、新しい高周波用部品への応用が期待されるスピントロニクスの分野の研究が、盛んに行われている。その中で注目されている現象の一つに、磁気抵抗効果素子によるスピントルク共鳴現象がある(非特許文献1参照)。
例えば、磁気抵抗効果素子に交流電流を流すのと同時に、磁場印加機構を用いて静磁場を印加することにより、磁気抵抗効果素子に含まれる磁化自由層の磁化に強磁性共鳴を起こすことができ、強磁性共鳴周波数に対応した周波数で周期的に、磁気抵抗効果素子の抵抗値が振動する。また、磁気抵抗効果素子の抵抗値は、磁気抵抗効果素子の磁化自由層に高周波磁場を印加することによっても、同様に振動する。磁気抵抗効果素子に印加される静磁場の強さによって、強磁性共鳴周波数は変化し、一般的にその共鳴周波数は数〜数十GHzの高周波帯域に含まれる。
特許文献1では、磁気抵抗効果素子に印加する静磁場の強さを変えることにより、強磁性共鳴周波数を変化させる技術が開示されており、この技術を利用した高周波フィルタのようなデバイスが提案されている。
特開2017−153066号公報
Nature、Vol.438、No.7066、pp.339−342、17 November 2005
特許文献1には、高周波信号線路に高周波電流を流し、この高周波信号線路から発生する高周波磁場を磁気抵抗効果素子に印加することが開示されている。しかし、開示された構成の高周波信号線路では、磁気抵抗効果素子に印加される高周波磁場の強度が十分でない場合があった。
図1は、磁気抵抗効果素子近傍の構成を模式的に示す断面図である。
図1(a)に示す磁気抵抗効果デバイス10は、磁気抵抗効果素子101(MR素子)と、高周波信号線路3と、第1電極配線7と、第2電極配線8と、を備える。磁気抵抗効果素子101は、第1強磁性層101Aと第2強磁性層101Bとの間にスペーサ層(非磁性層等)101Cが配置されるように、積層されてなる。符号Lの矢印は、これらの層の積層方向を示すものである。
なお、第1電極配線7及び第2電極配線8は、磁気抵抗効果素子に電流又は電圧を印加するため、又は、磁気抵抗効果素子から出力される信号を伝えるために、素子の上端及び下端には設けられた線路(導電性を高める目的等で磁気抵抗効果素子の上端及び下端にそれぞれ電極が設けられることがあるが、以下では、この電極も含めて当該線路を「電極配線」という)である。
高周波信号線路3中の点線Xは、磁気抵抗効果素子101の積層方向における高周波信号線路3の中心線を示す。中心線とは、積層方向(すなわち、厚さ方向)において高周波信号線路3を二等分する線を意味する。
磁気抵抗効果素子に印加される高周波磁場の強度が十分ではない理由の一つとして、磁気抵抗効果素子101と高周波信号線路3の積層方向における中心線Xとの距離Dが大きいことがあった。
ここで、磁気抵抗効果素子101にかかる高周波磁場を大きくするためには、図1(b)に示すように、高周波信号線路3を薄く形成することによって、磁気抵抗効果素子101と高周波信号線路3の積層方向における中心線Xとの距離Dを縮めることが好ましい。しかしながら、電気抵抗(以下、単に「抵抗」ということがある)は断面積に反比例することから、高周波信号線路3を薄くすると高周波信号線路3の抵抗が大きくなってしまい、高周波特性が劣化してしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、磁気抵抗効果素子への大きな強度の磁場印加と高周波信号線路の低抵抗化が両立された磁気抵抗効果デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明の一態様に係る磁気抵抗効果デバイスは、第1強磁性層と第2強磁性層との間にスペーサ層が配置されるように、積層してなる磁気抵抗効果素子と、高周波信号線路と、を備え、前記高周波信号線路は、積層方向から平面視して、前記磁気抵抗効果素子と重なる位置に配置される重畳部分と、前記磁気抵抗効果素子と重ならない位置に配置される非重畳部分とからなり、前記非重畳部分の少なくとも一部が前記重畳部分の少なくとも一部よりも厚く形成されており、前記第1強磁性層の前記重畳部分側の面を含む仮想平面と前記高周波信号線路の前記積層方向における中心線との前記積層方向に沿った距離が前記重畳部分の少なくとも一部において前記非重畳部分の少なくとも一部よりも小さい。
(2)本発明の一態様に係る磁気抵抗効果デバイスは、第1強磁性層と第2強磁性層との間にスペーサ層が配置されるように、積層してなる磁気抵抗効果素子と、高周波信号線路と、を備え、前記高周波信号線路は、積層方向から平面視して、前記磁気抵抗効果素子と重なる位置に配置される重畳部分と、前記磁気抵抗効果素子と重ならない位置に配置される非重畳部分とからなり、前記非重畳部分の少なくとも一部が前記重畳部分の少なくとも一部よりも厚く形成されており、前記重畳部分が前記積層方向における前記磁気抵抗効果素子の上側にあるとしたときに、前記高周波信号線路は、前記非重畳部分において、前記重畳部分の少なくとも一部よりも前記積層方向における上側に突き出た突出部を有する。
(3)上記(1)又は(2)のいずれかに記載の磁気抵抗効果デバイスにおいて、前記高周波信号線路と電気的に接続されると共に、外部と電気的に接続できるように端面の少なくとも一部が露出しているパッド部を備えていてもよい。
(4)上記(3)に記載の磁気抵抗効果デバイスにおいて、前記磁気抵抗効果素子に磁場を印加する磁場印加機構をさらに備え、前記磁場印加機構は、前記高周波信号線路を挟んで前記磁気抵抗効果素子の反対側に配され前記パッド部は、前記積層方向から平面視して前記磁場印加機構と重ならない領域に配置されていてもよい。
本発明の磁気抵抗効果デバイスでは、磁気抵抗効果素子への大きな強度の磁場印加と高周波信号線路の低抵抗化を両立できる。
磁気抵抗効果素子近傍の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス100の構成例を模式的に示す断面図である。に示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス200の構成例を、模式的に示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス300の構成例を、模式的に示す断面図である。 本発明の第四実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス400の構成例を、模式的に示す断面図である。 本発明の第五実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス500の構成例を、模式的に示す断面図である。 本発明の第六実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス600の構成例を、模式的に示す断面図である。 本発明の磁気抵抗効果デバイスを適用した、高周波デバイスの回路の構成例を示す図である。 本発明の磁気抵抗効果デバイスを適用した、高周波デバイスの回路の他の構成例を示す図である。
以下、本発明について、図面を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
「第一実施形態」
図2は、本発明の第一実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス100の構成例を、模式的に示す断面図である。
磁気抵抗効果デバイス100は、少なくとも、磁気抵抗効果素子(MR素子)101と、高周波信号線路103と、を備えている。磁気抵抗効果デバイス100は、高周波信号線路103に高周波電流が流れることにより高周波信号線路103から発生する磁場(高周波磁場)、および、図示していない磁場印加機構(例えば磁性部材)から発生する磁場(静磁場)が、磁気抵抗効果素子101に印加されるように構成されている。
図2において、磁気抵抗効果素子を構成する各層が積層する方向をLとし、そのうち、図の上側へ向かう向き(第2強磁性層101Bから第1強磁性層101Aに向かう向き)をLu、図の下側へ向かう向き(第1強磁性層101Aから第2強磁性層101Bに向かう向き)をLd、とする。
<磁気抵抗効果素子>
磁気抵抗効果素子101は、第1強磁性層101Aと第2強磁性層101Bとの間にスペーサ層(非磁性層等)101Cが配置されるように、積層されてなる。例えば、第1強磁性層101Aが磁化自由層として機能し、第2強磁性層101Bが磁化固定層として機能する。この場合、磁化固定層の磁化の向きに対して磁化自由層の磁化の向きが相対的に変化する。第1強磁性層101Aと第2強磁性層101Bとは、保磁力が互いに異なっており、磁化固定層として機能する層の保磁力の方が磁化自由層として機能する層の保磁力よりも大きい。第1強磁性層101A、第2強磁性層101Bの厚さは、1〜10nm程度とすることが好ましい。
第1強磁性層101A、第2強磁性層101Bは、互いに保磁力が異なるように、強磁性を有する公知の材料、例えば、Cr、Mn、Co、Fe、Ni等の金属、およびこれらの金属を1種類以上含む強磁性合金等から選択される材料からなる。また、第1強磁性層101A、第2強磁性層101Bは、これらの金属と、B、C、およびNのうち、少なくとも1種類以上の元素とを含む合金(具体的には、Co−FeやCo−Fe−B)等からなる場合もある。
また、より高い出力を得るためには、CoFeSi等のホイスラー合金を用いることが好ましい。ホイスラー合金は、XYZの化学組成をもつ金属間化合物を含む。Xは、周期表上でCo、Fe、Ni、あるいはCu族の遷移金属元素または貴金属元素であり、Yは、Mn、V、CrあるいはTi族の遷移金属、または、Xと同じ元素であり、Zは、III族からV族の典型元素である。ホイスラー合金としては、例えば、CoFeSi、CoMnSiやCoMn1−aFeAlSi1−b(0≦a≦1、0≦b≦1)等が挙げられる。
磁化固定層として機能する強磁性層(磁化固定層)の磁化を固定するために、磁化固定層に接するように反強磁性層を付加してもよい。また、結晶構造、形状などに起因する磁気異方性を利用して磁化固定層の磁化を固定してもよい。反強磁性層には、FeO、CoO、NiO、CuFeS、IrMn、FeMn、PtMn、CrまたはMnなどを用いることができる。
スペーサ層101Cには、非磁性の材料を用いることが好ましい。スペーサ層101Cは、導電体、絶縁体もしくは半導体によって構成される層、または、絶縁体中に導体によって構成される通電点を含む層によって構成されている。
例えば、スペーサ層101Cが絶縁体によって構成される場合は、磁気抵抗効果素子101はトンネル磁気抵抗(TMR:Tunnel Magnetoresistance)効果素子となり、スペーサ層101Cが金属によって構成される場合は巨大磁気抵抗(GMR:Giant Magnetoresistance)効果素子となる。
スペーサ層101Cとして絶縁材料を適用する場合、AlまたはMgO等の絶縁材料を用いることができる。第1強磁性層101Aと第2強磁性層101Bとの間にコヒーレントトンネル効果が発現するように、スペーサ層101Cの膜厚を調整することで高い磁気抵抗変化率が得られる。TMR効果を効率よく利用するためには、スペーサ層101Cの厚さは、0.5〜3.0nm程度であることが好ましい。
スペーサ層101Cが導電材料によって構成される場合、Cu、Ag、Au又はRu等の導電材料を用いることができる。GMR効果を効率よく利用するためには、スペーサ層101Cの厚さは、0.5〜3.0nm程度であることが好ましい。
スペーサ層101Cが半導体によって構成される場合、ZnO、In、SnO、ITO、GaO又はGa等の材料を用いることができる。この場合、スペーサ層101Cの厚さは、1.0〜4.0nm程度であることが好ましい。
スペーサ層101Cとして、絶縁体中の導体によって構成される通電点を含む層を適用する場合、AlまたはMgOによって構成される絶縁体中に、CoFe、CoFeB、CoFeSi、CoMnGe、CoMnSi、CoMnAl、Fe、Co、Au、Cu、AlまたはMgなどの導体によって構成される通電点を含む構造とすることが好ましい。この場合、スペーサ層101Cの厚さは、0.5〜2.0nm程度であることが好ましい。
磁気抵抗効果素子101は、第1強磁性層101A、第2強磁性層101Bの両方ともを磁化自由層とし、2つの磁化自由層とこれら2つの磁化自由層の間に配置されたスペーサ層を有する磁気抵抗効果素子とすることもできる。この場合、第1強磁性層101Aと第2強磁性層101Bは、互いの磁化方向が相対的に変化可能である。一例として、2つの磁化自由層同士が、スペーサ層を介して磁気的に結合した磁気抵抗効果素子を挙げることができる。より具体的には、外部磁場が印加されない状態で2つの磁化自由層の磁化の方向が互いに反平行になるように、2つの磁化自由層同士がスペーサ層を介して磁気的に結合する例が挙げられる。
<高周波信号線路>
高周波信号線路103は、高周波電流が流れることで高周波磁場を発生し、その少なくとも一部から発生する高周波磁場を第1強磁性層101Aに印加する。
高周波信号線路103は、積層方向Lから平面視して、磁気抵抗効果素子101と重なる位置に配置される重畳部分103Aと、磁気抵抗効果素子101と重ならない位置に配置される非重畳部分103B(103Baa、103Bab、103Bba、103Bbb)とからなる。非重畳部分103Bの少なくとも一部(符号103Baaの部分、符号103Bbaの部分、符号103Babの一部、符号103Bbbの一部)は、重畳部分103Aの少なくとも一部よりも厚く形成されている。重畳部分103Aは、絶縁体を介して磁気抵抗効果素子101から積層方向Lに離間して配置されている。
第1強磁性層101Aの重畳部分103A側の面101Aaを含む仮想平面V−V’と高周波信号線路103の積層方向Lにおける中心線Xとの積層方向Lに沿った距離が、重畳部分103Aの少なくとも一部において非重畳部分103Bの少なくとも一部よりも小さい。
仮想平面V−V’と重畳部分103Aの中心線Xとの積層方向Lに沿った距離をDとし、仮想平面V−V’と非重畳部分103Bを構成する符号103Baaの部分、符号103Babの部分、符号103Bbbの部分、符号103Bbaの部分のそれぞれの中心線Xとの積層方向Lに沿った距離をそれぞれ、Daa、ab、bb、baとすると、DはDaa、baよりも小さく、かつ、Dab、bb以下である。換言すると、重畳部分103Aについての距離であるDは、非重畳部分103Bの一部である、符号103Baaの部分及び符号103Bbaの部分についての距離であるDaa、baよりも小さい。
このように、仮想平面V−V’と磁気抵抗効果素子101の上方に位置する高周波信号線路103の重畳部分103Aの中心線Xとの距離を縮めることにより磁気抵抗効果素子101に対して高周波信号線路103で発生した高周波磁場をより大きな強度で印加可能とすると共に、重畳部分103Aの周囲の非重畳部分103Bを厚くして高周波信号線路103の抵抗を下げることができるため、高周波特性が改善する。
高周波信号線路103の形状は、非重畳部分の少なくとも一部が重畳部分の少なくとも一部よりも厚く形成されており、仮想平面V−V’と高周波信号線路103の積層方向における中心線との積層方向に沿った距離が重畳部分の少なくとも一部において非重畳部分の少なくとも一部よりも小さいという構成を有する限り、特に限定されない。
図2に示した磁気抵抗効果デバイス100の構成は別の見方をすると、重畳部分103Aが積層方向Lにおける磁気抵抗効果素子101の上側にあるとしたときに、高周波信号線路103は、非重畳部分103Bにおいて、重畳部分103の少なくとも一部よりも積層方向Lにおける上側に突き出た突出部を有するということもできる。この構成では、突出部は、符号103Baaの部分、符号103Bbaの部分、符号103Babの一部、符号103Bbbの一部から構成されている。
図2に示す配置のとき、重畳部分103Aが積層方向Lにおける磁気抵抗効果素子の「上側」にあるとすると、Luの向きを「積層方向における上側」、Ldの向きを「積層方向における下側」というものとする。
<電極配線>
磁気抵抗効果素子101の積層方向Lの両端すなわち、スペーサ層101Cからみて第1強磁性層101A側および第2強磁性層101B側にそれぞれ、第1電極配線107、第2電極配線108が接続されている。ここで、「接続」とは、第1強磁性層あるいは第2強磁性層101Bに直接接続された場合と他の層を介して間接的に接続された場合とを両方含む。
第1電極配線107および第2電極配線108の少なくとも一方を介して、磁気抵抗効果素子101に電流又は電圧が印加される。また、第1電極配線107および第2電極配線108の少なくとも一方は、磁気抵抗効果素子101から出力される信号を伝える。例えば、磁気抵抗効果素子101には、第1電極配線107および第2電極配線108を介して直流電流又は直流電圧が印加される。また、例えば、第2電極配線108は、磁気抵抗効果素子101から出力される信号(高周波電圧または高周波電流)を伝える。
第1電極配線107および第2電極配線108の材料としては、例えば、Ta、Cu、Au、AuCu、Ru、Al等の導電性を有するものを用いることができる。
「第二実施形態」
図3は、本発明の第二実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス200の構成例を、模式的に示す断面図である。第一実施形態と同じ箇所は、形状の違いによらず、同じ符号で示している。
磁気抵抗効果デバイス200は、第一実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス100で示した構成に加えて、高周波信号線路203と電気的に接続されると共に、外部と電気的に接続できるように端面210a、220aの少なくとも一部が露出したパッド部(第1パッド部210、第2パッド部220)を有する。図3に示す例では、第1パッド部210及び第2パッド部220は積層方向Lに延在している。
すなわち、図3に示した構成では、積層方向Lから平面視して、磁気抵抗効果素子101と重なる位置に配置される重畳部分203Aと、磁気抵抗効果素子101と重ならない位置に配置される非重畳部分203B(203Baa、203Bab、203Bba、203Bbb)とからなり、非重畳部分203Bの少なくとも一部(符号203Baaの部分、符号203Bbaの部分、符号203Babの一部、符号203Bbbの一部)は、重畳部分203Aの少なくとも一部よりも厚く形成されており、仮想平面V−V’と高周波信号線路203の積層方向Lにおける中心線Xとの積層方向Lに沿った距離が重畳部分203Aの少なくとも一部において非重畳部分203Bの少なくとも一部よりも小さい点は、磁気抵抗効果デバイス100と共通する。これに対して、高周波信号線路203の非重畳部分の203Baa部分及び203Bba部分のそれぞれに接続する第1パッド部210、第2パッド部220を有する点は磁気抵抗効果デバイス100と異なる。
第1パッド部210及び第2パッド部220は、外部接続用ワイヤ又はバンプをボンディングするボンディング用パッドとして用いたり、また、製造工程中の検査において、その第1パッド部及び第2パッド部にプローブ(検査針)を当てて検査を行うことができる。
パッド部(第1パッド部210、第2パッド部220)の形状は、上記目的を果たす限り、特に限定はされない。
パッド部の機能に基づくと、パッド部の平面視のサイズは限定するものではないが、例えば、平面視が円形状である場合、その直径を例示すると、50μm〜150μm程度であり、また、その厚み(積層方向Lの厚さ)は限定するものではないが、例示すると、2μm〜50μm程度である。
パッド部の材料としては、例えば、Ta、Cu、Au、AuCu、Ru、Al等の導電性を有するものを用いることができる。
「第三実施形態」
図4は、本発明の第三実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス300の構成例を、模式的に示す断面図である。第二実施形態と同じ箇所は、形状の違いによらず、同じ符号で示している。
磁気抵抗効果デバイス300は、第二実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス200で示した構成に加えて、磁気抵抗効果素子101に磁場を印加する磁場印加機構102をさらに備え、磁場印加機構102は、高周波信号線路203を挟んで磁気抵抗効果素子101の反対側に配されると共に、パッド部(第1パッド部210、第2パッド部220)は、積層方向Lから平面視して磁性部材102と重ならない領域に配置されている。
磁場印加機構102によって、第1強磁性層101Aに静磁場を印加することができる。
<磁場印加機構>
図4に示す磁場印加機構20は、第1磁性部材102とコイル106とを備える。第1磁性部材102及びコイル106のいずれか一方のみを備えた構成でもよく、また、磁場印加機構として、磁気抵抗効果素子101の第2強磁性層101B側に配される第2磁性部材や、第1磁性部材102と第2磁性部材とを連結する連結部を備えてもよい。
第1磁性部材102は、磁気抵抗効果素子101の第1強磁性層101A側に配されている。コイル106は突出部102Bの周囲に巻回されている。コイル106は磁束を誘起し、誘起された磁束は突出部102Cに集中し、磁気抵抗効果素子101に向かう磁場を形成する。図4では、コイル106は、突出部102Bの周囲に渦巻き状に巻回されたスパイラルコイルである。図4では、コイル106はz方向に1層としたが、2層以上に積層してもよい。
第1磁性部材102、第2磁性部材及び連結部は、磁性体により構成されている。第1磁性部材102、第2磁性部材及び連結部には、例えば、Fe、Co、Ni、NiとFeの合金、FeとCoの合金、またはFeとCoとBの合金などを用いることができる。コイル106は、導電性の高い配線パターンからなり、例えば銅、アルミニウム等を用いることができる。
図4に示す第1磁性部材102は、突出部(102B、102C)と基部102Aとからなる。基部102Aは、第1磁性部材102の主要部であり、図4ではxy面内方向に延在している部分である。
連結部(図示せず)は、第1磁性部材102と第2磁性部材(図示せず)とを繋ぐ部分であり、磁場の流れを安定化させるための部分である。突出部102Cは、その表面から磁束線が流れ出る又はその表面に磁束線が流れ込む部分である。また突出部102Cから流れ出る磁束線又は流れ込む磁束線は、第1磁性部材102及び第2磁性部材から磁化自由層に印加される磁束線の主を担う。ここで「主を担う」とは、磁場の強度(磁束密度)の観点で主を担うことを意味する。
上記機能を果たす限り、第1磁性部材の形状は特に限定されない。
突出部は、一つに限られず複数あってもよい。
第1磁性部材は、水平断面(積層方向Lに対して直交する断面)の面積が一定である基部102Aと、基部102Aの磁気抵抗効果素子101側に配設され、基部102Aの水平断面積よりも小さな水平断面積を有する素子側部分とからなってもよい。
かかる素子側部分としては、複数の突出部分が突出方向に積み重ねられてなる多段構造(例えば、異なる直径の円柱群が、直径が大きい順に基部102A側から積み重ねられてなる多段構造)を有してもよい(突出部が2段の場合、図4を参照)。
基部102Aと突出部とは、一体であってもよいし、別体であってもよい。
突出部は、突出方向に直交する面の断面積が連続的に変化するものでもよいし、そのような断面積が連続的に変化する部分と、突出方向に直交する面の断面積が一定の突出部分とからなるものでもよい。
第1磁性部材102の材料としては、軟磁性体、硬磁性体のいずれであってもよい。図4では、第1磁性部材102として軟磁性体(ヨーク)を用いる場合について例示しており、突出部102Bの周囲に、磁気抵抗効果素子に磁場を印加するためのコイル106が巻かれている。この例では、コイル106は金属パターンを渦巻き状に巻回させたスパイラルコイルの例を示しているが、コイル106の種類については限定されない。ここでは、コイル106の奥行き部分の図示を省略している。また、コイル106に流す電流値を調整することにより、磁気抵抗効果素子101に印加される静磁場の大きさを変化させることができる。
なお、図4では、突出部102Bの周囲にコイル106が巻かれている例を示しているが、コイル106は、第1磁性部材102の他の部分に巻かれていてもよい。
第1磁性部材102を軟磁性体とする場合には、その材料として、Fe、NiおよびCoのうちの少なくとも1つを含む金属又は合金等の軟磁性材料(一例として、NiFe合金やCoFe合金等)を用いることができる。
第1磁性部材102を硬磁性体とする場合には、図4のように第1磁性部材102の周囲にコイル106を巻いてもよいし、巻かなくてもよい。第1磁性部材102として硬磁性体を用いる場合には、その材料として、CoPt合金、FePt合金、CoCrPt合金等を用いることができる。また、上記した軟磁性材料にIrMn等の反強磁性体を磁気的に結合させ、軟磁性材料の磁化の方向を固定したものも、第1磁性部材102として用いることができる。その場合には、図4のように第1磁性部材102の周囲にコイルを巻いてもよいし、巻かなくてもよい。
「第四実施形態」
図5は、本発明の第四実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス400の構成例を、模式的に示す断面図である。第一実施形態と同じ箇所は、形状の違いによらず、同じ符号で示している。
磁気抵抗効果デバイス400では、高周波信号線路303は磁気抵抗効果素子101のスペーサ層101Cからみて第1強磁性層101A側(図5の例では、第1強磁性層101Aのスペーサ層とは反対側の面101Aa)に接続されている。磁気抵抗効果デバイス400においても高周波信号線路303からの高周波磁場を第1強磁性層101Aに印加することで駆動する点は上記実施形態と同様である。また、高周波信号線路303を流れる高周波電流の一部が磁気抵抗効果素子101に印加される。
高周波信号線路303は、積層方向Lから平面視して、磁気抵抗効果素子101と重なる位置に配置される重畳部分303Aと、磁気抵抗効果素子101と重ならない位置に配置される非重畳部分303B(303Baa、303Bab、303Bba、303Bbb)とからなる。
図5に示す高周波信号線路303は、図2に示した高周波信号線路103と同様の構成を有しているが、図2で示した第1電極配線107がなく、高周波信号線路303の重畳部分303Aが磁気抵抗効果素子101と電気的に接続している点が、図2で示した磁気抵抗効果デバイス100と異なる。
非重畳部分303Bの少なくとも一部(符号303Baaの部分、符号303Bbaの部分、符号303Babの一部、符号303Bbbの一部)は、重畳部分303Aの少なくとも一部よりも厚く形成されている。
仮想平面V−V’と高周波信号線路303の積層方向Lにおける中心線Xとの積層方向L沿った距離が、重畳部分303Aの少なくとも一部において非重畳部分303Bの少なくとも一部よりも小さい。
仮想平面V−V’と重畳部分303Aの中心線Xとの積層方向Lに沿った距離をdとし、仮想平面V−V’と非重畳部分303Bを構成する符号303Baaの部分、符号303Babの部分、符号303Bbbの部分、符号303Bbaの部分のそれぞれの中心線Xとの積層方向Lに沿った距離をそれぞれ、daa、ab、bb、baとすると、dはdaa、baよりも小さく、かつ、dab、bb以下である。換言すると、重畳部分303Aについての距離であるdは、非重畳部分303Bの一部である、符号303Baaの部分及び符号303Bbaの部分についての距離であるdaa、baよりも小さい。
このように、仮想平面V−V’と磁気抵抗効果素子101の上方に位置する高周波信号線路303の重畳部分303Aとの距離を縮めることにより磁気抵抗効果素子101に対して高周波信号線路103のより大きな高周波磁場を印加可能とすると共に、重畳部分303Aの周囲の非重畳部分303Bを厚くして高周波信号線路303の抵抗を下げることができるため、高周波特性が改善する。
「第五実施形態」
図6は、本発明の第五実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス500の構成例を、模式的示す断面図である。第四実施形態と同じ箇所は、形状の違いによらず、同じ符号で示している。
磁気抵抗効果デバイス500は、第四実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス400で示した構成に加えて、高周波信号線路403と電気的に接続されると共に、外部と電気的に接続できるように端面410a、420aの少なくとも一部が露出したパッド部(第1パッド部410、第2パッド部420)を有する。図6に示す例では、第1パッド部410及び第2パッド部420は積層方向Lに延在している。
すなわち、図6に示した構成では、積層方向Lから平面視して、磁気抵抗効果素子101と重なる位置に配置される重畳部分403Aと、磁気抵抗効果素子101と重ならない位置に配置される非重畳部分403B(403Baa、403Bab、403Bba、403Bbb)とからなり、非重畳部分403Bの少なくとも一部(符号403Baaの部分、符号403Bbaの部分、符号403Babの一部、符号403Bbbの一部)は、重畳部分403Aの少なくとも一部よりも厚く形成されており、仮想平面V−V’と高周波信号線路403の積層方向Lにおける中心線Xとの積層方向Lに沿った距離が重畳部分403Aの少なくとも一部において非重畳部分403Bの少なくとも一部よりも小さい点は、磁気抵抗効果デバイス400と共通する。これに対して、高周波信号線路403の非重畳部分の403Baa部分及び403Bba部分のそれぞれに接続する第1パッド部410、第2パッド部420を有する点は磁気抵抗効果デバイス100と異なる。
第1パッド部410及び第2パッド部420は、外部接続用ワイヤ又はバンプをボンディングするボンディング用パッドとして用いたり、また、製造工程中の検査において、その第1パッド部及び第2パッド部にプローブ(検査針)を当てて検査を行うことができる。
パッド部(第1パッド部410、第2パッド部420)の形状は、上記目的を果たす限り、特に限定はされない。
パッド部の機能に基づくと、パッド部の平面視のサイズは限定するものではないが、例えば、平面視が円形状である場合、その直径を例示すると、50μm〜150μm程度であり、また、その厚み(積層方向Lの厚さ)は限定するものではないが、例示すると、2μm〜50μm程度である。
パッド部の材料としては、例えば、Ta、Cu、Au、AuCu、Ru、Al等の導電性を有するものを用いることができる。
「第六実施形態」
図7は、本発明の第六実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス600の構成例を、模式的示す断面図である。第三実施形態と同じ箇所は、形状の違いによらず、同じ符号で示している。
磁気抵抗効果デバイス600では、高周波信号線路403は磁気抵抗効果素子101のスペーサ層101Cからみて第1強磁性層101A側(図7の例では、第1強磁性層101Aのスペーサ層とは反対側の面101Aa)に接続されている。磁気抵抗効果デバイス600においても高周波信号線路403からの高周波磁場を第1強磁性層101Aに印加することで駆動する点は上記実施形態と同様である。また、高周波信号線路403を流れる高周波電流の一部が磁気抵抗効果素子101に印加される。
高周波信号線路403は、積層方向Lから平面視して、磁気抵抗効果素子101と重なる位置に配置される重畳部分403Aと、磁気抵抗効果素子101と重ならない位置に配置される非重畳部分403B(403Baa、403Bab、403Bba、403Bbb)とからなる。
高周波信号線路403は、図4に示した高周波信号線路203と同様の構成を有しているが、図4で示した第1電極配線107がなく、高周波信号線路403の重畳部分403Aが磁気抵抗効果素子101と電気的に接続している点が、図4で示した磁気抵抗効果デバイス300と異なる。
非重畳部分403Bの少なくとも一部(符号403Baaの部分、符号403Bbaの部分、符号403Babの一部、符号403Bbbの一部)は、重畳部分403Aの少なくとも一部よりも厚く形成されている。
仮想平面V−V’と高周波信号線路403の積層方向Lにおける中心線Xとの積層方向Lに沿った距離が、重畳部分403Aの少なくとも一部において非重畳部分403Bの少なくとも一部よりも小さい。
仮想平面V−V’と重畳部分403Aの中心線Xとの積層方向Lに沿った距離をdとし、仮想平面V−V’と非重畳部分403Bを構成する符号403Baaの部分、符号403Babの部分、符号403Bbbの部分、符号403Bbaの部分のそれぞれの中心線Xとの積層方向Lに沿った距離をそれぞれ、daa、ab、bb、baとすると、dはdaa、baよりも小さく、かつ、dab、bb以下である。換言すると、重畳部分403Aについての距離であるdは、非重畳部分403Bの一部である、符号403Baaの部分及び符号403Bbaの部分についての距離であるdaa、baよりも小さい。
このように、仮想平面V−V’と磁気抵抗効果素子101の上方に位置する高周波信号線路403の重畳部分403Aとの距離を縮めることにより磁気抵抗効果素子101に対して高周波信号線路103のより大きな高周波磁場を印加可能とすると共に、重畳部分403Aの周囲の非重畳部分403Bを厚くして高周波信号線路403の抵抗を下げることができるため、高周波特性が改善する。
(適用例1)
図8は、上記磁気抵抗効果デバイス100を適用した、高周波デバイス250の回路の一例を示している。磁気抵抗効果デバイス100を、他の実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス200に置き換えてもよい。なお、上述した磁気抵抗効果素子、高周波信号線路とともに、下述する磁場印加機構や他の回路素子等が組み込まれた高周波デバイス250を総称して、磁気抵抗効果デバイスと呼ぶことがある。高周波デバイス250は、磁気抵抗効果素子101と、第1磁性部材112と、第2磁性部材104と、高周波信号線路103と、直流印加端子119とを備える。高周波デバイス250は、第1のポート1から信号が入力され、第2のポート121から信号を出力する。
<磁気抵抗効果素子、磁場印加機構>
磁気抵抗効果素子101には、一例として、上述の第一実施形態にかかる磁気抵抗効果デバイス100の構成を満たすものが用いられる。図8に示す例では磁気抵抗効果素子101の両端に上部電極109と下部電極110とが形成されている。本適用例1では、第2強磁性層101Bが磁化固定層として機能し、第1強磁性層101Aが磁化自由層として機能する例で説明する。後述する適用例2についても同様である。
図8に示す第1磁性部材112は、基部112Aと、積層方向Lに平行な方向における磁気抵抗効果素子101側(基部の一面112Aa側)に突き出た突出部112Bと、を有している。突出部112Bは、基部の一面112Aaから、積層方向Lに平行な方向における磁気抵抗効果素子101側に突出している。第1磁性部材112は、積層方向Lに平行な方向における磁気抵抗効果素子101の一方の側(図1では上側)に配されている。
基部112Aと突出部112Bとは、一体であってもよいし、別体であってもよい。
突出部112Bの周囲にはコイル106が巻回されている。第2磁性部材104は、磁気抵抗効果素子101から見て第1磁性部材112とは反対側に配置されている。第1磁性部材112と第2磁性部材104とは、図示しない磁性部材により図の外側の領域で連結されている。第1磁性部材112、第2磁性部材104及びコイル106が、磁気抵抗効果素子101に外部磁場(静磁場)を印加する磁場印加機構を構成している。
磁場印加機構(第1磁性部材112、第2磁性部材104及びコイル106)を用いて、出力信号の周波数を設定することができる。出力信号の周波数は、磁化自由層として機能する第1強磁性層101Aの強磁性共鳴周波数によって変化する。第1強磁性層101Aの強磁性共鳴周波数は、第1強磁性層101Aにおける有効磁場によって変化する。第1強磁性層101Aにおける有効磁場は、外部磁場(静磁場)によって変えることができる。そのため、磁場印加機構から第1強磁性層101Aに印加する外部磁場の大きさを変えることで、第1強磁性層101Aの強磁性共鳴周波数を変えることができる。
<第1のポート及び第2のポート>
第1のポート120は、高周波デバイス250の入力端子である。第1のポート120は、高周波信号線路103の一端に対応する。第1のポート120に交流信号源(図示略)を接続することで、高周波デバイス250に交流信号(高周波信号)を印加することができる。高周波デバイス250に印加される高周波信号は、例えば、100MHz以上の周波数を有する信号である。
第2のポート121は、高周波デバイス250の出力端子である。第2のポート121は、磁気抵抗効果素子101から出力される信号を伝える出力信号線路122の一端に対応する。出力信号線路122及び下部電極110は、図2に示した第2電極配線108に対応する。
<高周波信号線路>
図8における高周波信号線路103は、一端が第1のポート120に接続されている。
また、高周波デバイス250は、高周波信号線路103の他端が基準電位端子123を介して基準電位に接続されて用いられる。図8では、基準電位としてグラウンドGに接続している。グラウンドGは、高周波デバイス250の外部に付設されるものとすることができる。第1のポート120に入力される高周波信号とグラウンドGとの電位差に応じて、高周波信号線路103内に高周波電流が流れる。高周波信号線路103内に高周波電流が流れると、高周波信号線路103から高周波磁場が発生する。磁気抵抗効果素子101の第1強磁性層101Aには、この高周波磁場が印加される。
<出力信号線路、線路>
出力信号線路122は、磁気抵抗効果素子101から出力された信号を伝播する。磁気抵抗効果素子101から出力される信号は、磁化自由層として機能する第1強磁性層101Aの強磁性共鳴を利用して選択された周波数の信号である。図8における出力信号線路122は、一端が下部電極110を介して磁気抵抗効果素子101に接続され、他端が第2のポート121に接続されている。すなわち、図8における出力信号線路122は、磁気抵抗効果素子101と第2のポート121とを繋ぐ。
また、電源127、出力信号線路122、磁気抵抗効果素子101、線路124、グラウンドGによる閉回路を構成する部分と、第2のポート121との間の出力信号線路122(一例として、インダクタ125の出力信号線路122への接続箇所と第2のポート121との間の出力信号線路122)には、コンデンサを設けてもよい。当該部分にコンデンサを設けることで、第2のポート121から出力される出力信号に、電流の不変成分が加わることを避けることができる。
線路124は、一端が上部電極109を介して磁気抵抗効果素子101に接続されている。線路124及び上部電極109は、図2に示した第1電極配線107に対応する。また、高周波デバイス250は、線路124の他端が基準電位端子126を介して基準電位に接続されて用いられる。図8では線路124を、高周波信号線路103の基準電位と共通のグラウンドGに接続しているが、その他の基準電位に接続してもよい。回路構成を簡便にするためには、高周波信号線路103の基準電位と線路124の基準電位とは共通していることが好ましい。
各線路及びグラウンドGの形状としては、マイクロストリップライン(MSL)型やコプレーナウェーブガイド(CPW)型を適用することが好ましい。マイクロストリップライン(MSL)型やコプレーナウェーブガイド(CPW)型を適用する場合、線路の特性インピーダンスと、回路系のインピーダンスとが等しくなるように、線路幅やグラウンド間距離を設計することが好ましい。このように設計することによって、線路の伝送損失を抑えることができる。
<直流印加端子>
直流印加端子119は、電源127に接続され、磁気抵抗効果素子101の積層方向Lに直流電流又は直流電圧を印加する。本明細書において直流電流とは、時間によって方向が変化しない電流であり、時間によって大きさが変化する電流を含む。また、直流電圧とは、時間によって方向が変化しない電圧であり、時間によって大きさが変化する電圧も含む。電源127は、直流電流源であってもよいし、直流電圧源であってもよい。
電源127は、一定の直流電流を発生可能な直流電流源であってもよいし、一定の直流電圧を発生可能な直流電圧源であってもよい。また、電源127は、発生する直流電流値の大きさが変化可能な直流電流源であってもよいし、発生する直流電圧値の大きさが変化可能な直流電圧源であってもよい。
磁気抵抗効果素子101に印加される電流の電流密度は、磁気抵抗効果素子101の発振閾値電流密度よりも小さいことが好ましい。磁気抵抗効果素子の発振閾値電流密度とは、磁気抵抗効果素子の磁化自由層として機能する強磁性層の磁化が、一定周波数および一定の振幅で歳差運動を開始し、磁気抵抗効果素子が発振する(磁気抵抗効果素子の出力(抵抗値)が一定周波数及び一定の振幅で変動する)閾値となる電流密度を意味している。
直流印加端子119と出力信号線路122との間には、インダクタ125が配設されている。インダクタ125は、電流の高周波成分をカットし、電流の不変成分を通す。インダクタ125により磁気抵抗効果素子101から出力された出力信号(高周波信号)は第2のポート121に効率的に流れる。また、インダクタ125により、電流の不変成分は、電源127、出力信号線路122、磁気抵抗効果素子101、線路124、グラウンドGで構成される閉回路を流れる。
インダクタ125には、チップインダクタ、パターン線路によるインダクタ、インダクタ成分を有する抵抗素子等を用いることができる。インダクタ125のインダクタンスは10nH以上であることが好ましい。
<高周波デバイスの機能>
高周波デバイス250に第1のポート120から高周波信号が入力されると、高周波信号に対応する高周波電流が高周波信号線路103内を流れる。高周波信号線路103内を流れる高周波電流により発生する高周波磁場が、磁気抵抗効果素子101の第1強磁性層101Aに印加される。
磁化自由層として機能する第1強磁性層101Aの磁化は、高周波信号線路103により第1強磁性層101Aに印加された高周波磁場の周波数が、第1強磁性層101Aの強磁性共鳴周波数に近い場合に大きく振動する。この現象が、強磁性共鳴現象である。
第1強磁性層101Aの磁化の振動が大きくなると、磁気抵抗効果素子101における抵抗値変化が大きくなる。例えば、直流印加端子119から、一定の直流電流が磁気抵抗効果素子101に印加される場合には、磁気抵抗効果素子101の抵抗値変化は、上部電極109と下部電極110との間の電位差の変化として、第2のポート121から出力される。また、例えば、直流印加端子119から一定の直流電圧が磁気抵抗効果素子101に印加される場合には、磁気抵抗効果素子101の抵抗値変化は、下部電極110と上部電極109との間を流れる電流値の変化として第2のポート121から出力される。
すなわち、第1のポート120から入力された高周波信号の周波数が、第1強磁性層101Aの強磁性共鳴周波数に近い周波数である場合には、磁気抵抗効果素子101の抵抗値の変動量が大きく、第2のポート121から大きな信号が出力される。これに対し、高周波信号の周波数が、第1強磁性層101Aの強磁性共鳴周波数から外れている場合には、磁気抵抗効果素子101の抵抗値の変動量が小さく、第2のポート121から信号がほとんど出力されない。すなわち、高周波デバイス250は、特定の周波数の高周波信号を選択的に通過させることができる高周波フィルタとして機能する。
<他の用途>
また、上記適用例では、高周波デバイス250を高周波フィルタとして用いる場合を提示したが、高周波デバイス250はアイソレータ、フェイズシフタ、増幅器(アンプ)等の高周波デバイスにも適用することができる。
高周波デバイス250をアイソレータとして用いる場合には、第2のポート121から信号を入力する。第2のポート121から信号を入力しても、第1のポート1から出力されることはないため、アイソレータとして機能する。
また、高周波デバイス250をフェイズシフタとして用いる場合は、出力される周波数帯域が変化する場合において、出力される周波数帯域の任意の1点の周波数に着目する。
出力される周波数帯域が変化する際に、特定の周波数における位相は変化するため、フェイズシフタとして機能する。
また、高周波デバイス250を増幅器として用いる場合には、電源127から印加する直流電流又は直流電圧を所定の大きさ以上にする。このようにすることで、第1のポート120から入力される信号より、第2のポート121から出力される信号が大きくなり、増幅器として機能する。
上述のように、高周波デバイス250は、高周波フィルタ、アイソレータ、フェイズシフタ、増幅器等の高周波デバイスとして機能させることができる。
図8では磁気抵抗効果素子101が一つである場合を例示したが、磁気抵抗効果素子101は複数あってもよい。この場合、複数の磁気抵抗効果素子101は、互いに並列接続されていてもよいし、直列接続されていてもよい。例えば、強磁性共鳴周波数の異なる磁気抵抗効果素子101を複数利用することで、選択周波数の帯域(通過周波数帯域)を広くすることができる。また、一つの磁気抵抗効果素子100からの出力信号を出力する出力信号線路122で発生した高周波磁場を、別の磁気抵抗効果素子101に印加する構成としてもよい。このような構成にすると、出力される信号が複数回に渡ってフィルタリングされるため、高周波信号のフィルタリング精度を高めることができる。
(適用例2)
図9は、上記磁気抵抗効果デバイス400を適用した、高周波デバイス270の回路の一例を示している。磁気抵抗効果デバイス400を、他の実施形態に係る磁気抵抗効果デバイス500に置き換えてもよい。
なお図9では、高周波信号線路303の磁気抵抗効果素子101の近傍の一部を上部電極109として描いている。この場合、高周波信号線路303内を流れる高周波電流により高周波信号線路303から発生し磁気抵抗効果素子101(第1強磁性層101A)に印加される高周波磁場を利用して、第1強磁性層101Aの磁化を振動させることができる。また、高周波信号線路303から印加され、磁気抵抗効果素子101の積層方向Lに流れる高周波電流により生じるスピントランスファートルクを利用して第1強磁性層101Aの磁化を振動させてもよい。また、高周波信号線路303の上部電極109に相当する部分を流れる高周波電流の流れる向きと直交する方向に生じるスピン流によるスピンオービットトルクを利用して、第1強磁性層101Aの磁化を振動させてもよい。つまり、これら高周波磁場、スピントランスファートルクおよびスピンオービットトルクのうち少なくとも1つを利用して、第1強磁性層101Aの磁化を振動させることができる。
高周波デバイス270は、高周波デバイス250と同様に、高周波フィルタ、フェイズシフタ、増幅器等の高周波デバイスとして機能させることができる。
上記適用例1〜2において、直流印加端子119は、それぞれインダクタ125とグラウンドGとの間に接続されてもよいし、上部電極109とグラウンドGとの間に接続されてもよい。
また、上記適用例1〜2におけるインダクタ125にかえて、抵抗素子を用いてもよい。この抵抗素子は、抵抗成分により電流の高周波成分をカットする機能を有する。この抵抗素子は、チップ抵抗またはパターン線路による抵抗のいずれであってもよい。この抵抗素子の抵抗値は、出力信号線路122の特性インピーダンス以上であることが好ましい。例えば、出力信号線路122の特性インピーダンスが50Ωであり、抵抗素子の抵抗値が50Ωである場合は、45%の高周波電力を抵抗素子によりカットすることができる。また、出力信号線路122の特性インピーダンスが50Ωであり、抵抗素子の抵抗値が500Ωである場合は、90%の高周波電力を抵抗素子によりカットすることができる。この場合でも、磁気抵抗効果素子101から出力された出力信号を、第2のポート121に効率的に流すことができる。
また、上記適用例1〜2において、直流印加端子119に接続される電源127が、電流の高周波成分をカットすると同時に、電流の不変成分を通す機能を有する場合、インダクタ125は無くても良い。この場合でも、磁気抵抗効果素子101から出力された出力信号を、第2のポート121に効率的に流すことができる。
100、200、300、400、500、600 磁気抵抗効果デバイス
101 磁気抵抗効果素子
101A 第1強磁性層
101B 第2強磁性層
101C スペーサ層
103、203、303、403 高周波信号線路
103A、203A、303A、403A 重畳部分
103B、203B、303B、403B 非重畳部分
210、410 第1パッド部(パッド部)
220、420 第2パッド部(パッド部)


Claims (4)

  1. 第1強磁性層と第2強磁性層との間にスペーサ層が配置されるように、積層してなる磁気抵抗効果素子と、
    高周波信号線路と、を備え、
    前記高周波信号線路は、積層方向から平面視して、前記磁気抵抗効果素子と重なる位置に配置される重畳部分と、前記磁気抵抗効果素子と重ならない位置に配置される非重畳部分とからなり、
    前記非重畳部分の少なくとも一部が前記重畳部分の少なくとも一部よりも厚く形成されており、
    前記第1強磁性層の前記重畳部分側の面を含む仮想平面と前記高周波信号線路の前記積層方向における中心線との前記積層方向に沿った距離が前記重畳部分の少なくとも一部において前記非重畳部分の少なくとも一部よりも小さい、
    磁気抵抗効果デバイス。
  2. 第1強磁性層と第2強磁性層との間にスペーサ層が配置されるように、積層してなる磁気抵抗効果素子と、
    高周波信号線路と、を備え、
    前記高周波信号線路は、積層方向から平面視して、前記磁気抵抗効果素子と重なる位置に配置される重畳部分と、前記磁気抵抗効果素子と重ならない位置に配置される非重畳部分とからなり、
    前記非重畳部分の少なくとも一部が前記重畳部分の少なくとも一部よりも厚く形成されており、
    前記重畳部分が前記積層方向における前記磁気抵抗効果素子の上側にあるとしたときに、前記高周波信号線路は、前記非重畳部分において、前記重畳部分の少なくとも一部よりも前記積層方向における上側に突き出た突出部を有する、
    磁気抵抗効果デバイス。
  3. 前記高周波信号線路と電気的に接続されると共に、外部と電気的に接続できるように端面の少なくとも一部が露出しているパッド部を備える、請求項1又は2のいずれかに記載の磁気抵抗効果デバイス。
  4. 前記磁気抵抗効果素子に磁場を印加する磁場印加機構をさらに備え、
    前記磁場印加機構は、前記高周波信号線路を挟んで前記磁気抵抗効果素子の反対側に配され前記パッド部は、前記積層方向から平面視して前記磁場印加機構と重ならない領域に配置されている、請求項3に記載の磁気抵抗効果デバイス。
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