JP2019174037A - 空気清浄機 - Google Patents

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Hiroki Murata
浩貴 村田
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Abstract

【課題】天板の支持状態の信頼性を高めると共に、天板側へ送られる空気の流動抵抗の増大を抑える。【解決手段】空気清浄機は、前面部に設けられた空気吸込口と、背面部に設けられた空気吹出口と、空気吸込口と空気吹出口とを繋ぐ通風路とが設けられた筐体を有し、筐体内に、取り込んだ空気を清浄化する空気清浄部と、空気吸込口から空気吹出口へ空気を送る送風機と、を備える。筐体の上部には天板が設けられ、空気吹出口は、天板の背面部側に設けられた天面吹出口を有し、天板の下方には、空気清浄部で清浄化された空気を天面吹出口へ導く導風板が設けられる。導風版は、筐体の内部を前後に仕切る平板部と、平板部の上端における前面部側に形成されたフランジ部と、フランジ部の下方に連結されてフランジ部を補強する補強リブとを有する。天板は、導風板のフランジ部に当接して支持される。【選択図】図4

Description

本発明は、空気清浄機に関する。
空気清浄機としては、筐体の上部に設けられた天板が吹出口を有するものが知られている。このような天板は、吹出口を有することで機械的強度が低下する傾向にある。
特開2016−217604号公報
上述のような空気清浄機では、空気清浄機の取り扱い時に使用者が天板に手をつく等により、天板を下方へ押し込んでしまう場合がある。このような場合には、天板が筐体の内側へ撓み、天板や筐体等を破損するおそれがあるので、天板の支持状態の信頼性を高めることが望ましい。しかし、天板の支持状態を補強する補強構造を追加した場合には、補強構造によって、天板の吹出口へ送られる空気の流れが妨げられるおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、天板の支持状態の信頼性を高めると共に、天板側へ送られる空気の流動抵抗の増大を抑えることができる空気清浄機を提供することを目的とする。
本願の開示する空気清浄機の一態様は、前面部に設けられた空気吸込口と、背面部に設けられた空気吹出口と、空気吸込口と空気吹出口とを繋ぐ通風路とが設けられた筐体を有し、筐体内に、取り込んだ空気を清浄化する空気清浄部と、空気吸込口から空気吹出口へ空気を送る送風機と、を備える。筐体の上部には天板が設けられ、空気吹出口は、天板の背面部側に設けられた天面吹出口を有し、天板の下方には、空気清浄部で清浄化された空気を天面吹出口へ導く導風板が設けられる。導風板は、筐体の内部を前後に仕切る平板部と、平板部の上端における前面部側に形成されたフランジ部と、フランジ部の下方に連結されてフランジ部を補強する補強リブと、を有する。天板は、導風板のフランジ部に当接して支持される。
本願の開示する空気清浄機の一態様によれば、天板の支持状態の信頼性を高めると共に、天板側へ送られる空気の流動抵抗の増大を抑えることができる。
図1は、実施例の空気清浄機の外観を示す斜視図である。 図2は、実施例の空気清浄機を示す平面図である。 図3は、実施例の空気清浄機を背面パネル側から示す背面図である。 図4は、実施例の空気清浄機を示すA−A断面図である。 図5は、実施例の空気清浄機を示すB−B断面図である。 図6は、実施例の空気清浄機の本体筐体の内部を示す縦断面斜視図である。 図7は、実施例の空気清浄機の天面パネルを内側から示す斜視図である。 図8は、実施例の空気清浄機の天面パネルを内側から示す平面図である。 図9は、実施例の空気清浄機の導風板が天面パネルを支持する状態を示す斜視図である。 図10は、実施例の空気清浄機の導風板を前面パネル側から示す斜視図である。 図11は、実施例の空気清浄機の導風板を前面パネル側から示す平面図である。 図12は、実施例の空気清浄機の導風板を背面パネル側から示す斜視図である。 図13は、実施例の空気清浄機の導風板を背面パネル側から示す平面図である。
以下に、本願の開示する空気清浄機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示する空気清浄機が限定されるものではない。
(空気清浄機の構成)
図1は、実施例の空気清浄機の外観を示す斜視図である。図1に示すように、実施例の空気清浄機1は、本体筐体11を備えている。本体筐体11は、合成樹脂材料等により、略直方体状に形成されている。本体筐体11は、前面部としての前面パネル11a、背面部としての背面パネル11b、左側面パネル11c、右側面パネル11d、天板としての天面パネル11e、底面部11fを備えている。底面部11fは、本体筐体11の下部を形成しており、空気清浄機1が設置される設置面に載置される。図1以降において、空気清浄機1の幅方向をX軸方向、空気清浄機1の前後方向(奥行方向)をY軸方向、空気清浄機1の高さ方向をZ軸方向として示す。
前面パネル11aと背面パネル11bは、図1に示すように、対向するように配置されることにより本体筐体11の前面部と背面部を形成しており、左側面パネル11c、右側面パネル11d、天面パネル11e、底面部11fに組み付けられている。前面パネル11aには、空気清浄機1が空気清浄対象の室内の空気を吸い込むための前面吸込口11a1が形成されている。背面パネル11bのX軸方向の両端部には、空気清浄機1が前面吸込口11a1から吸い込んだ空気を清浄化した後の空気を吹き出すための左側面吹出口11b1と右側面吹出口11b2(図2及び図3参照)とが、Z軸方向に沿って形成されている。本体筐体11の内部には、前面吸込口11a1と、左側面吹出口11b1及び右側面吹出口11b2とを繋ぐ通風路10が設けられている。
左側面パネル11cと右側面パネル11dは、対向するように配置されることにより本体筐体11の側面を形成しており、図1に示すように、前面パネル11a、背面パネル11b、天面パネル11e、底面部11fに組み付けられている。
天面パネル11eは、本体筐体11の上部に設けられており、前面パネル11a、背面パネル11b、左側面パネル11cそれぞれの上端に組み付けられている。天面パネル11eは、前面パネル11a側(前面部側)に配置された前部11e2と、背面パネル11b側(背面部側)に配置された後部11e3と、を有している。天面パネル11eの後部11e3には、空気清浄機1が前面吸込口11a1から吸い込んだ空気を清浄化した後の空気を吹き出すための天面吹出口11e1が形成されている。天面吹出口11e1は、前面吸込口11a1に繋がる通風路10と繋がっている。
また、天面パネル11eは、本体筐体11の上端に支持される外周部11e4と、外周部11e4から本体筐体11の内側へ窪んだ天面部11e5と、を有する。天面部11e5は、前部11e2と後部11e3とに跨って形成されており、天面パネル11e全体が凹状に形成されている。外周部11e4は、天面部11e5に向かって傾斜する漏斗状の傾斜面を有している。天面吹出口11e1は、天面部11e5の後部11e3側に形成されている。
また、天面パネル11eの前部11e2は、空気清浄機1を操作するための操作部12と、各種の情報を表示する表示部13と、を有している。図2に示すように、操作部12は、本体筐体11の前面に沿って配列された複数のボタン12aを有する。複数のボタン12aには、例えば、電源ボタンや運転モード切り換えボタン等を含んでいる。表示部13は、天面パネル11eの内側に取り付けられており、空気清浄機1の運転状態や、塵埃センサ等の検出器(図示せず)の検出結果を、天面パネル11eを透過して表示する。
天面パネル11eの下方には、天面パネル11eを支持すると共に、通風路10を流れる空気を天面パネル11e側へ導く導風板15が設けられている。導風板15の構成、及び導風板15と天面パネル11eとの支持構造については後述する。
図2は、実施例の空気清浄機1を示す平面図である。図3は、実施例の空気清浄機1を背面パネル11b(背面部)側から示す背面図である。背面パネル11bは、図2及び図3に示すように、前面パネル11aが配置される前面側とは反対側の背面側に配置されている。
空気清浄機1は、前面吸込口11a1から本体筐体11に吸い込んだ空気を、左側面吹出口11b1、右側面吹出口11b2、及び天面吹出口11e1のそれぞれから吹き出すまでに、空気の除塵処理及び脱臭処理を行う。
図4は、実施例の空気清浄機1を示すA−A断面図である。図4は、図1中のA−A線に沿って示している。図5は、実施例の空気清浄機1を示すB−B断面図である。図5は、図1中のB−B線に沿って示している。図6は、実施例の空気清浄機1の本体筐体11の内部を示す縦断面斜視図である。本体筐体11は、図4、図5及び図6に示すように、内部に通風路10が形成されている。通風路10は、前面吸込口11a1を、左側面吹出口11b1と右側面吹出口11b2と天面吹出口11e1とに繋げている。
空気清浄機1は、本体筐体11の内部に設けられるフロントシャーシとしてのホルダ部100を備えている。また、空気清浄機1は、前面パネル11aの前面吸込口11a1から本体筐体11内に取り込まれた空気を清浄化する空気清浄部としての、プレフィルタ21、集塵ユニット22及び脱臭ユニット23を備えている。また、空気清浄機1は、前面吸込口11a1から、左側面吹出口11b1、右側面吹出口11b2及び天面吹出口へ空気をそれぞれ送る送風機25を備えている。プレフィルタ21、集塵ユニット22、脱臭ユニット23、及び送風機25は、本体筐体11の内部の通風路10に配置されている。
ホルダ部100は、前面吸込口11a1から吸い込まれて集塵ユニット22を通過した空気を脱臭ユニット23の脱臭フィルタ23aを通過するように導くガイド部100−1を有している。ガイド部100−1は、集塵ユニット22を通過した空気を脱臭ユニット23の脱臭フィルタ23aへ導く連通部100−2を有している。連通部100−2は、通風路10の一部を構成している。
プレフィルタ21は、例えば、糸状のPET(ポリエチレンテレフタラート)材が編み込まれた網目構造体として形成されている。プレフィルタ21は、通風路10における前面パネル11a側に配置されている。プレフィルタ21は、前面吸込口11a1から本体筐体11の内部の通風路10内に吸い込まれる空気中に含まれる塵埃を捕集する。
集塵ユニット22は、通風路10におけるプレフィルタ21の背面側に配置されている。集塵ユニット22は、ホルダ部100により保持されている。集塵ユニット22は、図示しないが、ケース、放電電極及び集塵電極を備える電気集塵機によって構成されている。ケースの内部には、放電電極と集塵電極が支持されている。放電電極は、プレフィルタ21に捕集されなかった細かな塵埃や花粉等をコロナ放電により帯電させる。集塵電極は、放電電極により帯電された塵埃や花粉等を捕集する。集塵ユニット22は、放電電極と集塵電極と筐体とで形成された電気集塵機で構成されていることにより、例えば不織布をプリーツ形状に形成してなる他の集塵フィルタに比べて、空気抵抗が小さい。
脱臭ユニット23は、通風路10におけるプレフィルタ21の背面側に配置されている。脱臭ユニット23は、ホルダ部100により保持されている。脱臭ユニット23は、脱臭フィルタ23a、フィルタ再生部23fを備えている。脱臭フィルタ23aは、板状に形成されているフィルタである。本実施例における脱臭フィルタ23aは、円板状に形成されている。
送風機25は、通風路10における脱臭ユニット23の背面側に配置されている。送風機25は、ターボファン25a及びファンモータ25bを備えている。ファンモータ25bは、ターボファン25aを回転させる。ターボファン25aは、合成樹脂材によって形成されており、ファンモータ25bの回転軸に接続されている。送風機25は、前面吸込口11a1から空気清浄機1の内部へ空気を取り込み、左側面吹出口11b1、右側面吹出口11b2、及び天面吹出口11e1を介して、通風路10を通過した空気を空気清浄機1の外部に放出する。
プレフィルタ21は、図5に示すように、中央が前面パネル11a側に向かって凸となるアーチ形状に形成されている。このように形成されたプレフィルタ21は、プレフィルタ21が平坦状に形成される場合と比べて、前面吸込口11a1から、本体筐体11の内部に吸い込まれた空気がプレフィルタ21を通過する面積が大きい。これにより、プレフィルタ21は、前面吸込口11a1から本体筐体11の内部に吸い込まれた空気中から、より多くの塵埃を捕集することができる。
以上のように構成された実施例の空気清浄機1における特徴的な構成について、以下説明する。図4ないし図6に示すように、空気清浄機1は、空気清浄部で清浄化された空気を天面パネル11eの天面吹出口11e1へ導く導風板15を備えている。また、導風板15は、天面パネル11eを下方から支持している。導風板15は、例えば、合成樹脂材料によって形成されており、天面パネル11eに向かって空気を流す通風路10の一部を構成している。
まず、導風板15が天面パネル11eを支持する構造について、天面パネル11eの構成を説明する。図7は、実施例の空気清浄機1の天面パネル11eを内側から示す斜視図である。図8は、実施例の空気清浄機1の天面パネル11eを内側から示す平面図である。図9は、実施例の空気清浄機1の導風板15が天面パネル11eを支持する状態を示す斜視図である。
図1〜2、図4、及び図7〜8に示すように、天面パネル11eの天面部11e5の内側には、複数の補強リブ11e6が格子状に形成されている。天面パネル11eの内側には、導風板15の後述する平板部15aの上端に設けられたフランジ部15cが嵌め込まれる凹部11e7が形成されている。凹部11e7は、前部11e2に設けられた補強リブ11e6と、後部11e3に設けられた補強リブ11e6との間に形成されており、前部11e2と後部11e3との境界に沿って、空気清浄機1の幅方向(X軸方向)にわたって形成されている。
図9に示すように、導風板15のフランジ部15cの厚み方向(Y軸方向)が凹部11e7内に挟み込まれることで、導風板15が、本体筐体11の内部の奥行き方向(Y軸方向)に対して位置決めされる。また、導風板15は、本体筐体11の左側面パネル11c及び右側面パネル11dにそれぞれ突き当てられることで、本体筐体11の内部の幅方向(X軸方向)に対して位置決めされる。
(導風板の構成)
図10は、実施例の空気清浄機1の導風板15を前面パネル11a側から示す斜視図である。図11は、実施例の空気清浄機1の導風板15を前面パネル11a側から示す平面図である。図12は、実施例の空気清浄機1の導風板15を背面パネル11b側から示す斜視図である。図13は、実施例の空気清浄機1の導風板15を背面パネル11b側から示す平面図である。
図4及び図6に示すように、導風板15は、空気清浄機1の幅方向(X軸方向)に沿って配置されている。図10及び図11に示すように、導風板15は、本体筐体11の内部を前後(前面パネル11a側と背面パネル11b側と)に仕切る平板部15aと、平板部15aの上端における前面パネル11a側に形成されたフランジ部15cと、フランジ部15cの下方に連結されてフランジ部15cを補強する複数の補強リブ15bと、を有している。
図10及び図11に示すように、補強リブ15bは、空気清浄機1の上下方向(Z軸方向)と幅方向(X軸方向)とに対してそれぞれ線状に延ばされており、互いに交差する格子状に形成されている。補強リブ15bは、平板部15aのX軸方向及びZ軸方向に対して所定の間隔をあけて形成されている。
導風板15は、図4に示すように、平板部15aの上端における前面パネル11a側に形成されたフランジ部15cが、天面パネル11eに当接している。また、補強リブ15bは、フランジ部15cの下方に連結されており、天面パネル11eを支持するフランジ部15cを補強している。導風板15の下端は、上述のホルダ部100の上端に支持されており、固定ネジ等の締結部材(図示せず)によって固定されている。また、導風板15は、平板部15aのX軸方向における両側が、本体筐体11の左側面パネル11c及び右側面パネル11dに固定されて支持されている。
図12及び図13に示すように、導風板15は、平板部15aの背面パネル11b側が平坦面Fに形成されている。導風板15が平坦面Fを有することで、通風路10の一部である導風板15の背面パネル11b側において、天面パネル11eの天面吹出口11e1へ向かう空気の流れが補強リブ15bによって妨げられることが避けられる。また、導風板15の平坦面Fは、通風路10の空気の流れ方向(Z方向)において、ホルダ部100の外周面と滑らかに連続して配置されており(図4参照)、通風路10での空気抵抗の増大が抑えられている。
ここで、平坦面Fとは、凹凸が無い面であればよく、平面に限定されるものではなく、天面パネル11eの天面吹出口11e1へ向かう空気の流れが阻害されることを抑えるように形成されていればよく、曲面として形成されてもよい。例えば、平板部15aの背面パネル11b側は、通風路10の空気の流れ方向に沿って緩やかに湾曲する曲面として形成されてもよい。また、平板部15aの背面パネル11b側は、ほぼ全体が平坦面Fとして形成されることが好ましいが、本体筐体11の内部構造等に応じて、平坦面Fの外周側の一部に膨出部が形成されてもよい。
また、図9及び図10に示すように、導風板15は、平板部15aの、天面パネル11eに当接するフランジ部15cの長手方向(X軸方向)において、中央部C(X−Z平面での中央部)での補強リブ15bの配置間隔が、両端部Eでの補強リブ15bの配置間隔よりも小さくされている。言い換えると、導風板15は、中央部Cで補強リブ15bの配置間隔が密に形成されており、両端部Eで補強リブ15bの配置間隔が疎に形成されている。これにより、導風板15は、左側面パネル11c及び右側面パネル11dに支持される両端部Eに比べて、剛性が低下しやすい中央部Cが集中的に補強されるので、補強リブ15bの数量を必要最小限に抑えて強度を確保することができる。その結果、導風板15の構成の簡素化を図り、導風板15の成形性の低下が抑えられる。
また、補強リブ15bには、後述する制御部5に接続された配線16を保持する保持部15dが形成されている。保持部15dは、平板部15aとの間に、配線16を通す間隔をあけて、X方向に延ばされたL字状に形成されている。平板部15aと保持部15dとの間に配線16が通されることで、後述する追加ユニットと配線16との接触を抑えて、配線16を保護する機能も有する。
配線16は、平板部15aに沿って保持されることにより、本体筐体11内での配線16の移動が抑えられ、配線16を介した接続状態の信頼性が高められる。配線16は、例えば、操作部12及び表示部13と、後述する制御部5とを電気的に接続している。
また、平板部15aの前面パネル11a側には、図10及び図11に示すように、本体筐体11の左側面パネル11c及び右側面パネル11dにそれぞれ固定される一対のボス部15eが形成されている。ボス部15eは、平板部15aの左右方向(X方向)の両端側における、補強リブ15bと対応する位置にそれぞれ形成されており、固定ネジ等の締結部材(図示せず)が嵌め込まれるネジ穴15fを有する。このようにボス部15eは、平板部15aの前面パネル11a側に形成されることにより、通風路10の空気の流れを妨げることが避けられている。
図4及び図6に示すように、天面パネル11eの前部11e2の下方には、導風板15の平板部15aの前面パネル11a側に対向して、追加部品(図示せず)が選択的に設けられる空間としての予備空間17が設けられている。予備空間17は、導風板15を間に挟んで通風路10と隣り合って配置されており、導風板15によって、予備空間17側への空気の流れ込みが抑えられている。
追加部品は、例えば、空気清浄機1の仕様に応じて選択的に追加される追加ユニットであり、後述する制御部5(制御ユニットや電源ユニット)等と電気的に接続される。つまり、実施例の空気清浄機1は、追加ユニットを備える別の仕様の空気清浄機と構成が共通化されており、別の仕様の空気清浄機に適用される際、予備空間17内に追加ユニットが組み込まれる。別の仕様の空気清浄機では、天面パネル11eの前部11e2が、追加ユニットを介して支持されるように構成することで、天面パネル11eの支持状態の機械的強度を確保しやすい。一方、本実施例の空気清浄機1のように、追加ユニットが追加されない場合には、予備空間17が空きスペースとなり、天面パネル11eの前部11e2の機械的強度が低下するので、導風板15によって支持状態の信頼性を高める効果が大きい。
また、実施例では、天面パネル11eの前部11e2に、操作部12及び表示部13が配置されているので、操作部12のボタン12aの操作時の押込み力や、表示部13の荷重が前部11e2に加わりやすく、導風板15によって天面パネル11eの支持状態の信頼性を高める効果が大きい。
また、本体筐体11の内部には、図4及び図6に示すように、ホルダ部100の前面側に、制御部5としての制御ユニット(不図示)と電源ユニット(不図示)が取り付けられている。制御ユニットは、空気清浄機1の各部を電気的に制御する。電源ユニットは、空気清浄機1の各部へ電力を供給する。
また、制御部5は、図4に示すように、天面パネル11eの下方に、天面パネル11eから予備空間17を隔てて設けられている。これにより、天面パネル11eに加わる外力が制御部5に伝わることが避けられており、特に、天面パネル11eの操作部12のボタン12a等を操作する押込み力が制御部5に加わることが避けられる。このため、空気清浄機1の使用時の制御部5の耐久性が向上し、制御動作の信頼性が高められる。
また、本体筐体11の上部は、図1、図3及び図4に示すように、天面パネル11e側へ向かうにつれて本体筐体11の開口が広がるように漏斗状に形成された拡大部11gを有している。このため、通風路10の上部(天面パネル11e側の端部)の一部は、図4及び図6に示すように、天面パネル11e側に向かって通風路10の流路断面が徐々に大きくなるように形成されている。そして、拡大部11gの上端が天面パネル11eに当接することで、天面パネル11eの外周部11e4を支持している。さらに、この拡大部11gの通風路10側には、補強リブ11g1が設けられている。補強リブ11g1は、空気清浄機1の上下方向(Z軸方向)と幅方向(X軸方向)とに対してそれぞれ線状に延ばされており、互いに交差する格子状に形成されている。
このような本体筐体11の上部の形状により、本体筐体11が高さ方向(Z方向)にストレート状に形成される場合に比べて、天面パネル11eの天面部11e5が大きく確保されている。そして、通風路10が徐々に大きくなる拡大部11gに補強リブ11g1が形成されることで、通風路10上に形成される補強リブ11g1による通風抵抗の増大を低減することができる。さらに、天面パネル11eの外周部11e4が、補強リブ11g1を備える拡大部11gによって支持されることにより、天面パネル11eの支持状態の信頼性が高められる。
上述した実施例の空気清浄機1は、本体筐体11の上部に天面パネル11eが設けられ、天面パネル11eの背面パネル11b側に天面吹出口11e1を有している。天面パネル11eの下方には、空気清浄部で清浄化された空気を天面吹出口11e1へ導く導風板15が設けられ、導風板15は、本体筐体11の内部を前後に仕切る平板部15aと、平板部15aの上端における前面パネル11a側に形成されたフランジ部15cと、フランジ部15cの下方に連結されてフランジ部15cを補強する補強リブ15bとを有する。そして、天面パネル11eは、導風板15のフランジ部15cに当接して支持されている。これにより、補強リブ15bによって天面パネル11eの支持状態の信頼性を高めることができる。よって、天面パネル11eの支持状態の機械的強度、本体筐体11の剛性を高めることができる。
また、平板部15aの背面パネル11b側が平坦面Fに形成されることで、平坦面Fによって天面パネル11e側へ送られる空気の流動抵抗の増大を抑えることができる。
また、本体筐体11の内部が、導風板15の平板部15aによって前面パネル11a側と背面パネル11b側とに仕切られることで、通風路10を流れて天面吹出口11e1へと導かれる空気が、本体筐体11内の前面パネル11a側へ回り込むことが抑えられ、天面吹出口11e1から空気を吹き出す効率の低下を抑えることができる。
また、実施例の空気清浄機1において、天面パネル11eの前部11e2の下方には、導風板15の平板部15aの前面パネル11a側に対向して、追加ユニットが選択的に設けられる予備空間17が設けられている。特に、予備空間17に追加ユニットが設けられない場合、空きスペースになる予備空間17を有することで、天面パネル11eの支持状態における機械的強度の低下を招くので、導風板15によって天面パネル11eの支持状態の信頼性を高める効果が大きい。
また、実施例の空気清浄機1が有する制御部5は、天面パネル11eの下方に、天面パネル11eから予備空間17を隔てて設けられている。これにより、天面パネル11eに加わる外力が制御部5に伝わることを避けることができる。その結果、制御部5の耐久性を向上することができるので、制御動作の信頼性を高めることができる。特に、天面パネル11eに操作部12が設けられた場合、操作部12を操作する外力が制御部5へ加わることを避けることができる。
また、実施例の空気清浄機1が有する導風板15の補強リブ15bには、配線16を保持する保持部15dが形成されている。これにより、空気清浄機1の構成部材と配線16とが接触することが抑えられ、配線16の接続状態の信頼性を高めることができる。
また、実施例の空気清浄機1が有する導風板15は、本体筐体11に固定されるボス部15eを有し、ボス部15eが、平板部15aの前面パネル11a側に形成されている。これにより、ボス部15eによって通風路10の空気抵抗が増加することを抑えることができる。
また、実施例の空気清浄機1の本体筐体11は、天面パネル11e側に向かうにつれて本体筐体11の開口が広がるように形成された拡大部11gを有している。そして、通風路10が徐々に大きくなる拡大部11gに補強リブ11g1が形成されることで、通風路10上に形成される補強リブ11g1による通風抵抗の増大を低減することができる。さらに、天面パネル11eの外周部11e4が、補強リブ11g1を備える拡大部11gによって支持されることにより、天面パネル11eの支持状態の信頼性が高められる。
また、実施例の空気清浄機1の天面パネル11eには、導風板15の平板部15aが挟み込まれる凹部11e7が設けられている。これにより、本体筐体11及び天面パネル11eに対して導風板15を容易に位置決めすると共に、導風板14によって天面パネル11eを支持する支持状態の信頼性を高めることができる。
また、実施例の空気清浄機1が有する導風板15は、平板部15aの、天面パネル11eに当接するフランジ部15cの長手方向(X軸方向)において、中央部Cでの補強リブ15bの配置間隔が、両端部Eでの補強リブ15bの配置間隔よりも小さい。これにより、導風板15は、本体筐体11に支持される両端部Eに比べて、剛性が低下しやすい中央部Cを集中的に補強することで、補強リブ15bの数量を必要最小限に抑えることができる。その結果、導風板15の構成を簡素化し、導風板15の成形性の低下を抑えることができる。
1 空気清浄機
5 制御部
10 通風路
11 本体筐体(筐体)
11a 前面パネル(前面部)
11b 背面パネル(背面部)
11a1 前面吸込口(空気吸込口)
11b1 左側面吹出口(空気吹出口)
11b2 右側面吹出口(空気吹出口)
11e 天面パネル(天板)
11e1 天面吹出口(空気吹出口)
11e2 前部
11e3 後部
11e4 外周部
11e5 天面部
11e6 補強リブ
11e7 凹部
11g 拡大部
11g1 補強リブ
12 操作部
15 導風板
15a 平板部
15b 補強リブ
15c フランジ部
15d 保持部
15e ボス部
C 中央部
E 両端部
F 平坦面
16 配線
17 予備空間(空間)
22 集塵ユニット(空気清浄部)
23 脱臭ユニット(空気清浄部)
25 送風機

Claims (5)

  1. 前面部に設けられた空気吸込口と、背面部に設けられた空気吹出口と、前記空気吸込口と前記空気吹出口とを繋ぐ通風路とが設けられた筐体を有し、
    前記筐体内に、取り込んだ空気を清浄化する空気清浄部と、前記空気吸込口から前記空気吹出口へ空気を送る送風機と、を備えた空気清浄機であって、
    前記筐体の上部には天板が設けられ、
    前記空気吹出口は、前記天板の前記背面部側に設けられた天面吹出口を有し、
    前記天板の下方には、前記空気清浄部で清浄化された空気を前記天面吹出口へ導く導風板が設けられ、
    前記導風板は、前記筐体の内部を前後に仕切る平板部と、前記平板部の上端における前記前面部側に形成されたフランジ部と、前記フランジ部の下方に連結されて前記フランジ部を補強する補強リブと、を有し、
    前記天板は、前記導風板の前記フランジ部に当接して支持される、空気清浄機。
  2. 前記導風板は、前記平板部の前記背面部側が平坦面に形成されている、
    請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 前記天板には、前記導風板の前記フランジ部が挟み込まれる凹部が設けられている、
    請求項1または請求項2に記載の空気清浄機。
  4. 前記導風板の前記補強リブには、配線を保持する保持部が形成されている、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  5. 前記筐体は、前記天板側に向かうにつれて開口が広がるように形成された拡大部を有し、
    前記拡大部は、当該拡大部の上端が前記天板の外周部を支持すると共に、当該拡大部の内側面に当該拡大部を補強する第2の補強リブが設けられている、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の空気清浄機。
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