JP3835040B2 - 空気清浄器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内空気中に含まれる粉塵や臭気等を除去して空気の清浄化を行う空気清浄器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気中に含まれる粉塵を放電により帯電させ、集塵部でクローン力により電気的に集塵する手段を備えた室内空気清浄器において、帯電部2′は、図17〜図19に示すように、放電線26と、送風方向と平行に配置された導電板7′と、これらを収納する電極枠25とで構成される場合が多い。また、帯電部2′で放電を行うためには、放電線26と導電板7′の間に高電圧を印加する必要があるが、従来は、電極枠25の一側部に放電線26を高圧発生回路に電気的に接続するための放電用端子部71、他側部に導電板7′を高圧発生回路に電気的に接続するための接点接触部10′をそれぞれ配置している。なお図19中の28はコイルバネ、30はチューブ、70は絶縁被覆部である。
【0003】
ここで、図18に示すように、導電板7′が送風方向と平行に配置されている場合は、放電線26と最も近いエッジ部50に放電が集中するため、放電が図18の矢印イで示すように直線方向となる。このため、粉塵が帯電部2を通過する際の時間が短くなり、粉塵が帯電されるチャンスが少なくなって帯電効率が低下するという問題が生じる。
【0004】
一方、図20に示すように、導電板7′を送風方向と垂直方向に配置した場合にあっては、導電板7′の平面との間で放電が行われるため、放電範囲が広がり、帯電のチャンスは増えるが、その反面、導電板7′が送風の妨げになるため、風量が低下したり、騒音が増すなどの別の問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、送風性能を低下させることなく粉塵の帯電効率を上げることができ、集塵性能を向上させることができる空気清浄器を提供するにあり、また別の目的とするところは、容易な加工方法で導電板の接点接触部を形成することができる空気清浄器を提供するにあり、また別の目的とするところは帯電部と集塵部と回路相互の配線等を簡略化できると共に、コストダウンを図ることができる空気清浄器を提供するにあり、また別の目的とするところは、電極枠に強度を持たせて変形を防止でき、電極枠の取り扱い性を向上させることができると共に、導電板が洗浄の際に変形した場合でも、電極枠によって導電板の変形に対する矯正を行うことができ、粉塵の帯電効率を下げることなく、集塵性能を維持できるようにした空気清浄器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、放電部3と対極部4とからなり、放電部3から対極部4に向かう放電により粉塵を帯電させる帯電部2と、帯電した粉塵を捕集するための集塵部6と、帯電部2及び集塵部6に空気を送る送風手段とを備えた空気清浄器において、対極部4が多数の開口孔14を有する導電板7で構成され、この導電板7は複数の円弧部9が連続して配列された断面波形形状に形成され、且つ各円弧部9の略中心Mに放電部がそれぞれ位置しているから、導電板7の各円弧部9において、それぞれ、放電部3から導電板7に向かって放射状に放電が行われることとなり、放電範囲が広がって粉塵が帯電部2を通過する際の時間が長くなり、粉塵が帯電されるチャンスが増大する。しかも、導電板7には多数の開口孔14が形成されているので、送風の妨げにならず、風量の低下 防止、騒音防止を図ることができる。
さらに、上記導電板7は複数の円弧部9が連続して配列された断面波形形状に形成され且つ各円弧部9の配列方向Aに沿う端部8bが折り曲げられており、電極枠25の両端部25bには上記導電板7の折り曲げられた端部8bを保持するための突起部45が設けられ、突起部45は、電極枠25の端部25bの上下方向の略中央部から内側に向けて突出した水平リブ45bと、電極枠25の端部25bと隙間をあけて配置される垂直リブ45aとからなり、垂直リブ45aと電極枠25の端部25bとの間が上方に開口した収納部32となっていると共に、突起部45を設けた電極枠25の端部25bと直交する側部25aに、導電板7の側部8aを載置する波形状の導電板支持部29を突設させているので、導電板7の折り曲げられた端部8bを電極枠25の両端部25bに設けた突起部45に挿入することにより、電極枠25に強度を持たせることができる。つまり、突起部45は電極枠25の補強リブの役割を兼ねており、更に導電板7の折り曲げられた端部8bを突起部45の収納部32に挿入して保持することにより、導電板7により電極枠25が補強されることとなり、従って、空気が抵抗なく通過できるようにするための空洞部を多く有している電極枠25であっても、例えば本体ケース15から取り出した際に電極枠25が変形するのを防止できる。また、導電板7が洗浄の際に変形したような場合においても、導電板7の折り曲げられた端部8bを電極枠25の突起部45に挿入すると共に電極枠25の側部25aに設けた波形状の導電板支持部29に導電板7の側部8aを載置することで、さらに加えて導電板7の折り曲げられた端部8bの内面が突起部45の垂直リブ45aに保持されて導電板7の変形が防がれることで、電極枠25によって導電板7の変形に対する矯正を行うことができる。
【0007】
上記導電板7における各円弧部9の配列方向Aに沿う端部を折り曲げて、回路と電気的に接続される接点接触部10とするのが好ましく、この場合、簡単なプレス加工で円弧部9の波形形状と接点接触部10の垂直曲げ形状とを同時に且つ簡単に形成することができる。
【0008】
上記導電板7の接点接触部10が、回路と電気的に接続される集塵部6の接点接触部と共通化されているのが好ましく、この場合、帯電部2と集塵部6と回路相互の配線を簡略化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
空気清浄器1の本体ケース15は、前面側が大きく開口しており、図6及び図7に示すように、前面側の開口部を覆うようにして前カバー16が着脱自在に取り付けられている。前カバー16はその下半分が吸込口17となっており、この吸込口17として例えば網状または多数の小孔を形成したり、或いはルーバ片間に吸い込み口を形成したりしてある。また本体ケース15の下面も網状或いは多数の小孔状の吸込口18となっている。尚図6中の60は表示パネル、61は脚部である。
【0012】
本体ケース15内部は、図8に示すように、上側の送風部19と下側の集塵部6とに大別されている。ここでは本体ケース15内部の下側にフィルターブロック24が収納され、その左右両側部がフィルター支持部(図示せず)で支持されている。フィルターブロック24は、下から順にプレフィルター23、粉塵を帯電させる帯電部2、帯電した粉塵を捕集するための集塵部6とが配置されている。フィルターブロック24は、前カバー16を取り外した状態で、手前に引き出すことができるように着脱自在に取り付けられている。
【0013】
上記帯電部2は、空気中の粉塵を帯電させる粉塵荷電手段を構成しており、図1〜図5に示すように、本体ケース15の上下方向に開口する矩形状の電極枠25と、この電極枠25内の下側に配置された放電線26と、電極枠25内の上側に配置された導電板7とで構成されている。放電線26の端部は、図19に示すコイルばね28により張力が与えられた状態で金属製の放電線支持部材55に引っ掛けられて電極枠25に取り付けられている。また放電線26の片側端部または両端部にゴム製或いは合成樹脂製の弾性及び絶縁性を有するチューブ30を被せ、振動を吸収する構造となっている。放電線26は例えば線形の細いタングステン線或いはピアノ線で形成されている。尚放電線26の代わりに放電用電極として薄板状の打ち抜き針を用いてもよい。このように構成された帯電部2は、前カバー16を取り外すことで本体ケース15から着脱可能となっている。
【0014】
放電線26の上方に配置される導電板7は、例えば図1に示すような断面波形形状の導電性鋼鈑よりなるパンチングネット8で構成されている。このパンチングネット8は、その全面にわたって多数の開口孔(小孔)14が穿設されていると共に、プレス加工によって複数の円弧部9が連続して配列された断面波形形状に形成されている。さらにパンチングネット8の幅方向(各円弧部9の配列方向A)の両端部8bは、下方に垂直に折り曲げられており、この曲げ部分がGND接点12に接触する接点接触部10となっている。
【0015】
一方、電極枠25の両端部25bには、図3に示すように、パンチングネット8の折り曲げられた端部8bを保持するための突起部45がそれぞれ設けられている。この突起部45は電極枠25の変形防止と、パンチングネット8の変形を矯正する役割を有している。本実施形態では、突起部45は、電極枠25の端部25bの上下方向の略中央部から内側に向けて突出した水平リブ45と、電極枠25の端部25bと隙間をあけて配置される垂直リブ45とからなり、垂直リブ45と電極枠25の端部25bとの間に上方に開口した凹状のパンチングネット収納部32が設けられている。そして、パンチングネット8の折り曲げられた端部8bを突起部45の上方から挿入することで、折り曲げられた端部8bの内面が突起部45の垂直リブ45に保持されてパンチングネット8の変形が防がれるようになっている。さらに、上記突起部45が設けられている電極枠25の端部25bと直交する側部25aの内面側には、波形状をした導電板支持部29が突設されており、この波形状の導電板支持部29にパンチングネット8の側部8aが載置されるようになっている。
【0016】
また上記パンチングネット8は、図2〜図5に示す導電板固定部材31により電極枠25に固定される。導電板固定部材31は、図5に示すように、電極枠25の両側部25aに回動自在に支持されており、この導電板固定部材31の下面側には、上方に突出した導電板支持突起30が設けられている。そして、導電板固定部材31を図3、図5(a)に示す起立状態とし、パンチングネット8の長さ方向(各円弧部9の配列方向Aと直交する方向)の両側部8a,8aを左右の導電板支持突起30にそれぞれ載置する。このとき、パンチングネット8の折り曲げられた端部8bは図3に示す電極枠25の両端部25bに設けた突起部45にそれぞれ挿入されて保持されると同時に、パンチングネット8の両側部8aが電極枠25の両側部25aに設けた波形状の導電板支持部29にそれぞれ載置された状態となる。この状態で、図4、図5(b)に示すように、導電板固定部材31を倒してその先端に設けた凸状フック33を電極枠25の内壁に設けた凹状孔34に嵌め込むことによって、パンチングネット8の両側部8aを導電板固定部材31と導電板支持突起30との間で挟持でき、電極枠25にワンタッチで固定できるようにしてある。
【0017】
フィルターブロック24の片側サイドには高圧接点40(図7)が配設されており、高圧接点40を介して上記放電線26と高圧発生回路(図示せず)とが電気的に接続され、放電線26には例えば+6.5kVの電圧が印加されるようになっている。また、集塵部6及び脱臭部21の最も奥の部分には、図8に示すように、GND接点12,13が設けられており、パンチングネット8と集塵部6とがGND接点12,13を介して回路の接地側に接続されている。このGND接点12,13は、図9に示すように、1枚の導電性の金属板50をプレス加工することによって形成されており、集塵部6の接点接触部20に接触するGND接点12と、パンチングネット8の接点接触部10に接触するGND接点13とが一体に設けられている。
【0018】
また本実施形態では、電極枠25の背面壁の一部が切り欠かれており、パンチングネット8を収納したときに、パンチングネット8の接点接触部10の一部が該切欠孔60(図2)より帯電部2の背面側に露出するようになっており、これにより、帯電部2を本体ケース15に装着した状態では、パンチングネット8の曲げ部分である接点接触部10の一部が本体ケース15の奥側のGND接点12と接触できるようにしてある。
【0019】
一方、集塵部6は、例えば導電性の繊維が配合された濾材からなる集塵フィルター6aからなり、この集塵フィルター6aの下流側に、活性炭等からなる脱臭フィルター21aで構成された脱臭部21が配置されている。導電性の繊維が配合された集塵フィルター6aは前記GND接点13を通じて接地されている。この脱臭部21の下流側に設けられる送風部19には、図7に示すモータ36が設置されると共に、ファン収納部37が設けてあり、このファン収納部37にファン5が配置してある。本体ケース15の上面部には、排出口38が設けられている。
【0020】
しかして、ファン5が回転すると、図7の矢印ハ、ニで示すように、前カバー16の吸込口17及び本体ケース15の下面の吸込口18から集塵部6に向けて空気が吸い込まれ、プレフィルター23で大きな粉塵が捕集され、帯電部2で小さな粉塵がプラスに帯電され、このプラスイオンに帯電した粉塵は、回路の接地側に接続されている集塵部6にクーロン力で引き寄せられて捕集される。集塵部6で粉塵を除去された空気は、その上方にある脱臭部21(図10)で臭気を除去され、浄化・無臭化された空気がファン5を経て排出口38から上方に排出される。
【0021】
ここで、帯電部2において、導電板7として多数の開口孔14を有するパンチングネット8を使用し、このパンチングネット8を複数の円弧部9が連続して配列された断面波形形状に形成すると共に各円弧部9の略中心Mに放電線26をそれぞれ位置させてあるので、放電線26からパンチングネット8に向かう放電は、図1の矢印ロで示すような放射状となり、粉塵が帯電部2を通過する際の時間が長くなる。これにより粉塵が帯電されるチャンスが増大して帯電効率が向上し、集塵性能が良くなる。しかもパンチングネット8を送風方向と垂直方向に配置することで、放電範囲が広がり、帯電のチャンスが更に増える上に、パンチングネット8には多数の開口孔14が形成されているので、送風の妨げにならず、風量が低下したり、騒音が増したりする問題は生じないものである。
【0022】
また、パンチングネット8における各円弧部9の配列方向Aの両端部をそれぞれ垂直に折り曲げて、GND接点12に接触する接点接触部10としているので、容易な加工方法で接点接触部10を形成できる。つまり、パンチングネット8に形成された各円弧部9の配列方向Aと同じ方向に接点接触部10が形成されているので、深絞りなどの複雑な加工をすることなく、簡単なプレス加工で円弧部9の波形形状と接点接触部10の垂直曲げ形状とを同時に容易に形成することが可能となる。ちなみに従来では導電板の両端部に曲げ加工を施しているが、特に粉塵の帯電効率を向上させるために導電板の中央部分の形状を複雑な曲面形状に形成しようとすると、深絞りなどの複雑な加工が必要となる。
【0023】
また、本実施形態では、パンチングネット8の接点接触部10に接触するGND接点12,13の位置を、従来のような本体ケース15内部の側面位置から奥側の位置に移動させてあり、一方、電極枠25の背面壁の一部に切り欠き形成された切欠孔60よりパンチングネット8の接点接触部10の一部を露出させているので、帯電部2を本体ケース15に装着した状態で、パンチングネット8の曲げ部分である接点接触部10の一部を本体ケース15の奥側のGND接点12に接触させることができる。そのうえ、このGND接点12と集塵部6の接点接触部10が接触するGND接点13とを共通の接点部材50に設けたことによって、帯電部2と集塵部6をGND接点12,13に容易に且つ確実に接地できるようになり、従って、帯電部2と集塵部6と回路相互の配線を簡略化できると共に、低コスト化と組立の簡略化とを実現できるものである。
【0024】
ところで、空気中に含まれる粉塵を放電により帯電させ、集塵部6でクーロン力により電気的に集塵する空気清浄器1において、帯電部2は放電線26とパンチングネット8とこれらを収納する電極枠25とで構成されているが、帯電部2で粉塵を帯電させるためには、なるべく空気が抵抗なく通過できることが望まれ、そのための電極枠25は空洞部を多く有しており、しかも放電線26とパンチングネット8との間で高電圧を印加し、放電を行っているため、高圧のかかっている放電線26の近くに補強用の成形品などを配置することができず、このため従来では電極枠25は強度的に弱いという問題があり、また、パンチングネット8には帯電した粉塵が付着し、粉塵が堆積すると異常放電が起こり、異常音が発生する。その防止のために、パンチングネット8は定期的に洗浄する必要があるが、洗浄の際にパンチングネット8を変形させてしまうという問題がある。
【0025】
かかる問題を解決するために、本発明では、図3、図4に示すように、パンチングネット8の各円弧部9の配列方向Aに沿う両端部8bを下方に折り曲げた形状とし、折り曲げられた両端部8bを電極枠25の両端部25bの内側に突設させた突起部45にそれぞれ挿入することによって、電極枠25に強度を持たせることができる。ここで、突起部45は電極枠25の補強リブの役割を兼ねており、更にパンチングネット8の折り曲げられた端部8bを突起部45に挿入して保持することにより、パンチングネット8により電極枠25が補強されることとなり、従って、空気が抵抗なく通過できるようにするための空洞部を多く有している電極枠25であっても、本体ケース15から取り出す際に例えば図11(b)のBで示すように、変形してしまうのを防止できるものであり、これにより、電極枠25の取り扱いがしやすくなる。尚図11中の80は取手部である。また、パンチングネット8が洗浄の際に変形したような場合においても、図12(a)(b)に示すように、パンチングネット8の折り曲げられた端部8bを電極枠25の両端部25bに設けた突起部45にそれぞれ挿入することで、パンチングネット8の変形に対する矯正を行うことができる。その後、図5のようにパンチングネット8の長さ方向(各円弧部9の配列方向Aと直交する方向)の両側部8a,8aを左右の導電板支持突起30にそれぞれ載置して導電板固定部材31を倒し、凸状フック33を電極枠25の内壁に設けた凹状孔34に嵌め込むことによって、パンチングネット8の両側部8aを導電板固定部材31と導電板支持突起30との間でワンタッチで固定できる。これにより、パンチングネット8の変形を矯正して電極枠25に固定できるので、パンチングネット8の各円弧部9と放電線26との位置ずれ等を防止できる結果、粉塵の帯電効率を下げることなく、集塵性能を維持することができるものである。
【0026】
なお、前記各実施形態では、集塵部6と脱臭部21とを一体に設けた場合を説明したが、別々に構成されてもよく、またその配置順序も特に限定されず、集塵部6と脱臭部21は帯電部2以降の空気通過路中にあればよいものである。
【0027】
また、図10に示すように、集塵部6と脱臭部21とを、通気性が良好で且つ導電材料が配合されたカバー35で覆うようにしてもよいものである。
【0028】
さらに、集塵部6はフィルター構造に限られるものではなく、例えば金属板を風路と平行に配列し、交互に電位を与えることによって電界を発生させる形態のものであってもよいものである。
【0029】
図13は、図8の本体ケース15内部の下側に収納されるフィルターブロック24の一例を示している。本実施形態のフィルターブロック24は、集塵フィルター部6aと、中敷シート6cと、脱臭フィルター部6bと、ハニカムコア部6dと、導電性カバーリング材6eとからなる。図中のイは風の向きである。集塵フィルター部6aは、例えばPET繊維と極細PP繊維(エレクトレット処理)の2枚の不織布から構成され、2枚の不織布をバインダーにより一体化してある。この集塵フィルター部6aで空気清浄器内に吸い込まれた空気内の粉塵が捕集される。
【0030】
脱臭フィルター部6bは、本実施形態では、粒径、形状の異なる活性炭などの4種類の消臭剤a,b1,b2,b3から構成され、これらのうち最も小径の消臭剤aを集塵フィルター部6aの蛇腹部分に充填し、残りの3種類の消臭剤a,b1,b2,b3を中敷シート6cよりも下流側のハニカムコア部6dに充填してある。これは、集塵フィルター部6aの蛇腹のピッチが狭く、ピッチ間に消臭剤aを詰めすぎたり、粒径の大きい消臭剤b1,b2,b3を積めたりすると、製造工程での充填作業の複雑化を招くと共に、フィルターの圧損を増加させてしまう原因となる。そこで、フィルターの蛇腹部分とハニカムコア部6dとに分離して充填することによって、フィルターブロック24のコンパクト化、低圧損化を図ることができるものである。勿論、消臭剤の種類は4種類に限られないものである。
【0031】
ここで上記ハニカムコア部6dは、風の向きイと略平行に配置された蜂の巣状の個室を多数有しており、3種類の球状、俵状の粒子形状の消臭剤b1,b2,b3を各個室になるべく均等となるように充填してある。これにより、ハニカムコア部6dによって消臭剤b1,b2,b3の充填のバラツキ、移動、偏りを防止できるようになっている。
【0032】
また上記中敷シート6cは、集塵フィルター部6aの蛇腹部分の消臭剤aとハニカムコア部6dの消臭剤b1,b2,b3とを分離する目的で、集塵フィルター部6aとハニカムコア部6dとの間に設けられている。この中敷シート6cは消臭剤aの粒径より細かいメッシュで形成され、中敷シート6cを蛇腹部分に接着させるための接着シート(図示せず)が一体に設けられている。このように中敷シート6cを集塵フィルター部6aの蛇腹部分に接着することによって、蛇腹部分に充填されている消臭剤aが蛇腹間で移動するのを抑制できるものである。
【0033】
また、上記導電性カバーリング材6eは、フィルターブロック24の最下流部に配置されている。この導電性カバーリング材6eは、導電性の繊維が織り込まれたものであり、ハニカムコア部6dに熱溶着されている。この導電性カバーリング材6eは、消臭剤b1,b2,b3のバラツキ、漏れを防止する働きのほかに、回路と電気的に接続されている接点部13(図8)と接触することにより、フィルターブロック24が電荷を帯びるのを防止する働きがある。
【0034】
本発明の更に他の実施例を図14に示す。ちなみに、空気清浄器1はダストセンサ85により室内の汚れを検知し、汚れ具合に応じて運転の強弱が自動的に切り替わるようになっており、それに応じてダストセンサ85へ流入する空気の量も変化する。特に送風用ファンが停止した状態では、ダストセンサ85内に強制的に空気を送り込むことができず、室内気流に頼ったものとなり、室内の汚れが検知しづらいという問題がある。また、従来ではダストセンサ85の検知部分は、本体ケース15の外面のうちの一面側に開口部を設け、その開口部の内側に設置される場合が多く、この場合、一方向からの検知に関しては比較的良好な反応を示すが、その他の方向からの検知に関しては、どうしても検知しづらいという問題がある。
【0035】
そこで、本発明ではダストセンサ85の検知部分が多方向で、その一つ一つの開口部が大きく設けられていることが好ましい点に鑑みて、図14(a)(b)に示すように、本体ケース15に組み込まれるダストセンサ85の入口部85aが本体ケース15の側面15b方向、出口部85bが本体ケース15の前面15a方向に向けられている。このように、ダストセンサ85の出口部85bを本体ケース15の前面15a方向に出してくることにより、送風ファン停止状態の場合にダストセンサ85の出口部85bとして使用される開口部も粉塵の入口となり、開口面積が増加して、ダストセンサ85内により多くの空気を送り込むことができると共に、粉塵の侵入方向が入口部85aと出口部85bの2方向となるので、効果的に汚れを検知することができるようになり、検知精度を高めることができる。また、ダストセンサ85が汚れを検知して送風ファンが動き出すと、本体ケース15の側面15b部はダストセンサ85に流入する空気の吸込部となり、前面15a部がダストセンサ85に流入した空気の吐出部となり、その役割が固定されたものとなる。なお、ダストセンサ85の入口部85aを本体ケース15の前面15a方向、出口部85bを側面15b方向に向けてもよいものである。
【0036】
図15,図16は更に他の実施形態を示している。図15に示すように、本体ケース15の前面側の開口部を覆うようにして前カバー16が着脱自在に取り付けられている。前カバー16はその下半分は例えば網状或いは多数の小孔状の吸込口17となっている。また本体ケース15の底面15cも例えば網状或いは多数の小孔状の吸込口18となっている。本体ケース15内部の上方に配置された送風部19(図7)によって、両方の吸込口17,18から吸い込まれた空気ハ、ニは、帯電部2、集塵部6等を通過して、空気中の粉塵や臭気を捕集、脱臭することができるものである。
【0037】
ここで、2つの吸込口17,18を前面15a方向と底面15c方向との2方向に分けることにより、壁掛けなどのように比較的高い位置に本体ケース15が設置された場合に、底面15cの吸込口18を有効に使うことができるという利点がある。
【0038】
なお、上記のように吸込口17,18を2方向に分けた場合、その2方向から吸い込まれた気流ハ、ニが合流することになり、合流部では複雑な流れとなり、損失が生じるという問題が生じる。
【0039】
そこで、本実施形態では、図15、図16に示すように、帯電部2の下方空間に垂直フィン90を立設し、2方向から吸い込まれた気流を垂直フィン90で分割し整流するようにしている。この垂直フィン90は、吸込口17の後方部と吸込口18の上方部とを仕切る長尺の横フィン部90aと、横フィン部90aを支える短尺の複数の縦フィン部90bとからなり、これにより2方向から吸い込まれた気流ハ,ニが合流するのを防止しながら、帯電部2側に送り込むことができ、損失を無くすことができる。また垂直フィン90は、本体ケース15の底面15cを補強するための補強リブの役割も兼ねており、本体ケース15の底面15cに連続的に圧力がかかる場合や、さらに本体ケース15が高温下に長時間さらされることによる本体ケース15の変形を防止する役割をも果たすものである。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明のうち請求項1記載の発明は、放電部と対極部とからなり、放電部から対極部に向かう放電により粉塵を帯電させる帯電部と、帯電した粉塵を捕集するための集塵部と、帯電部及び集塵部に空気を送る送風手段とを備えた空気清浄器において、対極部が多数の開口孔を有する導電板で構成され、この導電板は複数の円弧部が連続して配列された断面波形形状に形成され、且つ各円弧部の略中心に放電部がそれぞれ位置しているから、放電部から導電板に向かって放射状に放電が行われるので、放電範囲が広がり,粉塵が帯電部を通過する際の時間が長くなって、粉塵が帯電されるチャンスが増大する。しかも、導電板には多数の開口孔が形成されているので、送風の妨げにならず、風量の低下防止、騒音防止を図ることができる結果、対極部による送風の妨げをできる限り小さくしながら、集塵性能を向上させることが可能となる。
さらに上記導電板は複数の円弧部が連続して配列された断面波形形状に形成され且つ各円弧部の配列方向に沿う端部が折り曲げられており、電極枠の両端部には上記導電板の折り曲げられた端部を保持するための突起部が設けられ、突起部は、電極枠の端部の上下方向の略中央部から内側に向けて突出した水平リブと、電極枠の端部と隙間をあけて配置される垂直リブとからなり、垂直リブと電極枠の端部との間が上方に開口した収納部となっていると共に、電極枠の突起部が設けられた端部と直交する側部に、導電板の側部を載置する波形状の導電板支持部を突設させたので、導電板の折り曲げられた端部を電極枠の両端部に設けた突起部の収納部に挿入することにより、電極枠に強度を持たせることができ、例えば本体ケースから取り出した際に電極枠が変形するのを防止でき、取り扱い性が向上することとなる。また、導電板が洗浄の際に変形したような場合においても、導電板の折り曲げられた端部を電極枠の突起部に挿入すると共に電極枠の側部に設けた波形状の導電板支持部に導電板の側部を載置することで、さらに加えて導電板の折り曲げられた端部の内面が突起部の垂直リブに保持されて導電板の変形が防がれることで、電極枠によって導電板の変形に対する矯正を行うことができ、導電板の各円弧部と放電部との位置ずれ等を防止できるので、粉塵の帯電効率を下げることなく、集塵性能を高く維持することができる。つまり突起部は電極枠の変形防止と、導電板の変形を矯正する役割を有している。
【0041】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、導電板における各円弧部の配列方向に沿う端部を折り曲げて、回路と電気的に接続される接点接触部としたから、深絞りなどの複雑な加工をすることなく、簡単なプレス加工で円弧部の波形形状と接点接触部の曲げ形状とを同時に且つ簡単に形成でき、生産効率が向上する。
【0042】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の効果に加えて、導電板の接点接触部が、回路と電気的に接続される集塵部の接点接触部と共通化されているから、帯電部と集塵部と回路相互の配線を簡略化できると共に、低コスト化と組立の簡略化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】同上の帯電部の分解斜視図である。
【図3】同上のパンチングネットの取り付け状態を説明する断面図である。
【図4】同上のパンチングネットの取り付け状態を説明する断面図である。
【図5】(a)(b)はパンチングネットの固定方法の説明図である。
【図6】同上の空気清浄器の斜視図である。
【図7】同上の空気清浄器の側面断面図である。
【図8】同上のフィルターブロックの装着方法の説明図である。
【図9】同上の接点部材の斜視図である。
【図10】他の実施形態の概略断面図である。
【図11】(a)は同上のパンチングネットを装着した電極枠の斜視図、(b)は電極枠の変形を説明する斜視図である。
【図12】(a)(b)は同上のパンチングネットの電極枠への取り付け状態を説明する断面図である。
【図13】更に他の実施形態の断面図である。
【図14】(a)(b)はダストセンサを説明する斜視図である。
【図15】更に他の実施形態の断面図である。
【図16】同上の切り欠き斜視図である。
【図17】従来例の帯電部の斜視図である。
【図18】従来例の導電板の配置状態の断面図である。
【図19】(a)(b)は従来例の帯電部の側面図及び下面図である。
【図20】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 空気清浄器
2 帯電部
3 放電部
4 導電板
6 集塵部
7 導電板
8b 折り曲げられた端部
9 円弧部
10,20 接点接触部
14 開口孔
15 本体ケース
25 電極枠
25b 端部
26 放電線
45 突起部
A 配列方向
M 略中心

Claims (3)

  1. 放電部と対極部とからなり、放電部から対極部に向かう放電により粉塵を帯電させる帯電部と、帯電した粉塵を捕集するための集塵部と、帯電部及び集塵部に空気を送る送風手段とを備えた空気清浄器において、対極部が多数の開口孔を有する導電板で構成され、この導電板は複数の円弧部が連続して配列された断面波形形状に形成され、且つ各円弧部の略中心に放電部がそれぞれ位置しており、導電板における上記複数の円弧部の配列方向に沿う端部が折り曲げられており、上記放電部が取り付けられる電極枠の両端部には上記導電板の折り曲げられた端部を保持するための突起部が設けられ、突起部は、電極枠の端部の上下方向の略中央部から内側に向けて突出した水平リブと、電極枠の端部と隙間をあけて配置される垂直リブとからなり、垂直リブと電極枠の端部との間が上方に開口した収納部となっていると共に、電極枠の突起部が設けられた端部と直交する側部に、導電板の側部を載置する波形状の導電板支持部を突設させたことを特徴とする空気清浄器。
  2. 導電板における各円弧部の配列方向に沿う端部を折り曲げて、回路と電気的に接続される接点接触部としたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄器。
  3. 導電板の接点接触部が、回路と電気的に接続される集塵部の接点接触部と共通化されていることを特徴とする請求項2記載の空気清浄器。
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