JP2019173805A - 逆止弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化が可能で、チャタリングの発生を抑制できる逆止弁を提供する。【解決手段】 流体の流路に備えられるシート部材と、シート部材のシート部に押圧されて流路を塞ぐ弁体と、弁体が軸方向に移動する弁室が形成されたケーシングと、を備え、シート部材は、その内周に設けられた大径部および小径部と、大径部と小径部の間に設けられたシート部と、を有し、大径部は、大径部に軸線方向から進入する弁体の外径よりも大きい内径を有し、大径部と弁体との間には、弁体がシート部から離座した直後から流体が流れる隙間が形成され、大径部の直径が、弁体の直径の1.2倍以下である。【選択図】 図1

Description

本発明は、高圧ガスなどの流体が流れる流路中に備えられる逆止弁に関する。
従来、高圧ガスなどが流れる配管中には、高圧ガスが逆流しないように逆止弁が設けられている。逆止弁は、上流側と下流側との圧力差によって開閉する。このため、圧力変動が頻繁に起きる場所に設置すると、短いサイクルで開閉を繰り返すチャタリングが発生しやすい。そこで、この種の逆止弁に関する先行技術として、例えば、弁体の周囲を覆うスリーブに流出ポートを開け、弁体が弁座から所定距離離れると流体流入部と連通流路が連通するようにした逆止弁がある(例えば、特許文献1参照)。
この逆止弁では、弁体の頭部が弁座から離れても所定の軸方向移動量(以下、「リフト量」ともいう)となるまで、流体流入部とスリーブの流出ポートとが連通しないようにしている。そして、弁体の軸方向移動量が増えてスリーブの流出ポートが連通すると流体が流れる。これにより、弁体が弁座から離れた位置から流体が流れるので、弁振動が発生しても弁体と弁座とが衝突するチャタリングへと至りにくい。
特開2005−291409号公報
しかし、上記逆止弁の場合、弁体及び弁座とは別にスリーブが必要となる。このため、逆止弁の構成部品が増え、逆止弁を大型化する必要がある。また、スリーブの半径方向外側にも流路を設ける必要があり、この点でも逆止弁を大型化する必要がある。さらに、弁体がスリーブの内部で摺動するため、弁体とスリーブとは寸法精度が重要となり、加工及び組立てに労力とコストを要する。
また、スリーブの流出ポート以外の部分には流体が流れないため、必要最大開口面積を大きくする必要がある場合は、半径方向もしくは軸方向に大型化する必要がある。その上、流体が逆止弁を通過する際には、スリーブとケースとの間及びスリーブを支える部材の間の狭い流路を流れるため、弁体が最大開口した際の圧力損失が大きくなりやすい。圧力損失を低減するためには、更なる大型化が必要となる。
そこで、本発明は、小型化が可能で、チャタリングの発生を抑制できる逆止弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る逆止弁は、流体の流路に備えられるシート部材と、前記シート部材のシート部に押圧されて前記流路を塞ぐ弁体と、前記弁体が軸方向に移動する弁室が形成されたケーシングと、を備え、前記シート部材は、その内周に設けられた大径部および小径部と、当該大径部と当該小径部の間に設けられた前記シート部と、を有し、前記大径部は、当該大径部に軸線方向から進入する前記弁体の外径よりも大きい内径を有し、前記大径部と前記弁体との間には、前記弁体が前記シート部から離座した直後から前記流体が流れる隙間が形成され、前記大径部の直径が、前記弁体の直径の1.2倍以下である。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「隙間」は、弁体の外周部と大径部との間で軸方向に連続する隙間をいう。
この構成により、弁体がシート部材のシート部から離れた後、弁体が所定の軸方向移動量に達するまで隙間から小流量の流体が流れる。これにより、弁体の移動に伴う弁通過流量によって上流圧が過剰に上昇するのを防ぐことができる。そして、弁体が所定の軸方向移動量に達することで、流体の流量が小流量から大流量に増える。これにより、流体圧力の変動によって弁体が軸方向に移動する流量の増える位置をシート部から離れた位置にでき、チャタリングの発生を抑制できる。しかも、チャタリングの発生を抑制できる逆止弁を、構成を少なくして小型化できる。
また、流体の流路に備えられるシート部材と、前記シート部材のシート部に押圧されて前記流路を塞ぐ弁体と、前記弁体が軸方向に移動する弁室が形成されたケーシングと、を備え、前記シート部材は、その内周に設けられた大径部および小径部と、当該大径部と当該小径部の間に設けられた前記シート部と、を有し、前記大径部は、当該大径部に軸線方向から進入する前記弁体の外径よりも大きい内径を有し、前記大径部と前記弁体との間には、前記弁体が前記シート部から離座した直後から前記流体が流れる隙間が形成され、前記大径部の周壁には、前記流体が流れる上流側から下流側に向けて断面積が大きくなる追加通路が設けられていてもよい。
このように構成すれば、弁体がシート部材のシート部から離れて隙間から流れる小流量の流体に、追加通路から流れる流体の流量が加えられる。追加通路は、上流側から下流側に向けて断面積を任意の増加割合とすることができるため、弁体の軸方向移動に伴って流量を任意の増加割合とすることができる。これにより、弁体がシート部材のシート部から離れた後、軸方向の移動に伴って流量を任意の緩やかさで増加させることができる。よって、弁体の軸方向移動に伴う流量増加割合を適切な緩やかさで変化させることで、チャタリングの発生を効果的に抑制できる。
また、前記追加通路は、前記大径部の軸心に対して対称となるように複数設けられていてもよい。
このように構成すれば、弁体とシート部材のシート部との間の隙間から追加通路に流れる流体を弁体の軸心に対してバランスさせることができる。よって、弁体を軸心に沿って移動しやすくできる。
また、前記大径部の前記シート部と反対側の端部は、前記シート部から遠ざかるにつれて広がるように任意の曲率で湾曲していてもよい。
このように構成すれば、弁体が軸方向に移動してシート部又はケーシングから離れるときの開口面積変化を湾曲部分でより滑らかに設定することができる。これにより、開口面積の大きな部分で流量の増加割合を緩やかに設定できる。
本発明によれば、弁体の軸方向移動に伴う開口面積及び流量の増加特性を、チャタリングが発生しにくいように、より好ましく設定できる逆止弁を、構成を少なくして小型化することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る第1逆止弁の全体構成を示す断面図である。 図2(A)は、図1に示す第1逆止弁のシート部材と弁体を示す断面図であり、図2(B)は変形例である。 図3(A)〜(D)は、第1逆止弁においてシート部材のシート部から弁体が離れたときの流体の流れを示す図面である。 図4は、図3(A)〜(D)に示す第1逆止弁の開口面積特性を示すグラフである。 図5は、本発明の第2実施形態に係る第2逆止弁のシート部材と弁体を示す断面図である。 図6は、図5に示すVI−VI矢視の断面図である。 図7(A)〜(E)は、第2逆止弁においてシート部材のシート部から弁体が離れたときの流体の流れを示す図面である。 図8は、図7(A)〜(E)に示す第2逆止弁の開口面積特性を示すグラフである。 図9は、本発明の第3実施形態に係る第3逆止弁のシート部材と弁体を示す断面図である。 図10は、本発明の第4実施形態に係る第4逆止弁のシート部材と弁体を示す断面図である。 図11(A)〜(C)は、第4逆止弁においてシート部材のシート部から弁体が離れたときの流体の流れを示す図面である。 図12は、本発明の第5実施形態に係る第5逆止弁のシート部材と弁体を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、図の上方を上流側、図の下方を下流側とし、上方から下方に向けて流体Gが流れる例を説明する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下左右方向の概念は、図1に示す第1逆止弁1の状態における上下左右方向の概念と一致するものとする。また、弁体20の移動方向を軸方向という。なお、流体Gの流れる方向は、この実施形態に限定されるものではない。
(逆止弁の全体構成)
図1は、第1実施形態に係る第1逆止弁1の全体構成を示す断面図である。第1逆止弁1は、ケーシング10に形成された弁室11に弁体20が収容され、シート部材収容部12にシート部材30が収容されている。弁室11は、弁体20の外径と所定の公差の円筒形となっている。シート部材収容部12は、シート部材30を収容できる円筒形となっている。シート部材収容部12は、弁室11よりも大径となっている。シート部材30は、弁室11とシート部材収容部12との間の段部17に向けて、上方から押え部材14で押圧して固定されている。これによりシート部材30は、周囲がケーシング10と密着している。押え部材14は、ボルト16などでケーシング10に取り付けられる。押え部材14には、シート部材30の入口流路31と連通する上流側流路15が設けられている。弁室11の下端には、下流側流路13が設けられている。
この実施形態の弁体20は、シート部材30に向けて突出する小径の弁頭部21と、弁室11に沿って軸方向に移動する大径のガイド部22を有している。ガイド部22の下流側には、シート部材30に向けて付勢するばね25を配置する中径のばね座23を有している。弁体20は、ばね座23とケーシング10に設けられた段部18との間に設けられたばね25によってシート部材30に向けて付勢されている。また、弁体20のガイド部22には、弁頭部21の基部から内部に向けて内部流路24が設けられている。内部流路24は、弁体20の下端で開放しており、ケーシング10に設けられた下流側流路13と連通している。
この第1逆止弁1によれば、上流側流路15の流体圧力が下流側流路13の流体圧力よりも所定圧力高くなると、弁体20がばね25の付勢力に抗して押し下げられる。そして、流体Gが上流側流路15から下流側流路13に流れる。第1逆止弁1は、下流側流路13の流体圧力が高くなるか、上流側流路15の流体圧力が低くなると、弁体20がばね25の付勢力によってシート部材30に押圧されて上流側流路15が閉じられる。
(第1逆止弁におけるシート部材と弁体の構成)
図2(A)は、図1に示す第1逆止弁1のシート部材30と弁体20を示す断面図であり、図2(B)はその変形例である。図3(A)〜(D)は、第1逆止弁1においてシート部材30から弁体20が離れたときの流体Gの流れを示す図面である。図3(A)〜(D)では、隙間Sを誇張している。
図2(A)に示すように、第1逆止弁1のシート部材30は、その内周に、上流側流路15に連なる小径部である入口流路31と、弁体20の弁頭部21が接するシート部32と、シート部32の周囲で弁体20の弁頭部21を取り囲む大径部である周壁33とを有している。入口流路31は、上流側流路15と同一径となっている。入口流路31の開口面積が、流体Gが流れる最大開口面積である。シート部32は、流体Gが流れる上流側から下流側に向けて広がるテーパ状に形成されている。大径部である周壁33は、軸線方向から進入する弁体20の弁頭部21の外径よりも大きい内径を有し、平行な円筒形となっている。周壁33と弁体20の弁頭部21との間には、弁体20がシート部32から離座した直後から流体Gが流れる所定の隙間Sが形成される。
一方、弁体20の弁頭部21は、シート部材30のシート部32と同様もしくは±45°の範囲内の角度で下方に向けて広がるテーパ状のシール部26を有している。シール部26の下方は、シート部材30の周壁33との間に所定の隙間Sを形成する直径で平行な円筒形となっている。隙間Sは、周壁33のシート部側端部の直径が、弁体20の弁頭部21の直径の1.2倍以下となる範囲で形成されている。隙間Sは、より好ましくは、周壁33のシート部側端部の直径が、弁体20の弁頭部21の直径の1.02倍以下となる範囲で形成される。これにより、シート部材30の周壁33と弁体20の弁頭部21との間には、軸方向に連続する円筒状の隙間Sが設けられている。隙間Sは、流体Gが流れる最大開口面積の大きさに応じて設定できる。例えば、最大開口面積の0.5%〜15%程度にできる。このように、第1逆止弁1では、弁体20の軸方向移動量が小さい範囲で小さい開口面積を保つための構成として、シート部材30に弁頭部21の部分を取り囲むように周壁33を設けている。
また、図2(B)に示すように、シート部材30の周壁33におけるシート部32と反対側の端部(以下、「下流端部34」という)は、シート部32から遠ざかるにつれて広がるように湾曲させることができる。このようにすれば、弁体20がシート部材30から離れるときの開口面積増加を緩やかに変化させることができる。すなわち、流量変化の大きくなる部分における開口面積の増加を緩やかにできる。これにより、弁通過流量が増えすぎて上流圧が急激に低下し、弁体20がシート部材30の方向へ必要以上に付勢されるようなことを防ぐことができる。よって、弁体20の弁頭部21がシート部材30から離れるときの流量変化を滑らかに増やすことができる。
図3(A)に示すように、図2の状態から弁体20が軸方向に移動して弁頭部21がシート部32から離れることで、流体Gが上流側流路15から隙間Sを通って下流側流路13に流れる。弁頭部21がシート部32から離れても、弁頭部21が周壁33の位置にあるときは、流体Gは弁頭部21と周壁33との隙間Sの開口面積の流量で流れる。図3(B)に示すように、弁頭部21のシール部26がシート部材30の周壁33における下流端部34に達するまで、流体Gは弁頭部21と周壁33との隙間Sの開口面積の流量で流れる。図3(C)に示すように、弁頭部21がシート部材30の周壁33から離れた後は、周壁33の下流端部34と弁頭部21のシール部26との間の開口部Oによって形成される開口面積の増加に応じて流体Gの流量が増加する。図3(D)に示すように、弁頭部21がシート部32から所定距離離れることで、周壁33の下流端部34と弁頭部21のシール部26との間の開口部Oによって形成される開口面積が上流側流路15の開口面積と同一になる。これにより、流体Gは最大流量で流れる。
(第1逆止弁における開口面積特性)
図4は、図3(A)〜(D)に示す第1逆止弁1の開口面積特性を示すグラフである。横軸に弁体20のリフト量(軸方向移動量)を示し、縦軸に第1逆止弁1の開口面積を示している。第1逆止弁1によれば、弁体20の弁頭部21がシート部32から離座した直後から所定のリフト量となるまで、シート部材30の周壁33と弁体20の弁頭部21との間に設けられた隙間Sを通って上流側流路15から下流側流路13に流体Gが流れる。よって、第1逆止弁1の開口面積は、所定のリフト量(軸方向移動量)に達するまで小さいまま一定となり、隙間Sを流れる流体Gは弁頭部21がシート部材30から離れるまで少ない流量となる(図3(B))。これにより、弁体20の移動に伴って弁通過流量が増えて上流圧が過剰に上昇するのを防いでいる。このように、弁体20のリフト量が小さい範囲では小さい開口面積として、弁体20が必要以上に開方向へ付勢されることを防いでいる。
弁頭部21が周壁33の下流端部34から離れることで、開口面積が増えて上流側流路15から下流側流路13に流れる流量が増える。その後、弁頭部21がシート部材30から離れるにしたがって開口面積が増え、弁頭部21が周壁33の下流端部34から所定量離れることで、開口部Oの開口面積が上流側流路15の開口面積と同一となる。弁体20が軸方向に移動し、開口部Oが上流側流路15の開口面積と同一になることで最大流量となる。
このように第1逆止弁1は、開口面積特性として、弁体20の小リフト量の範囲では小さな開口面積とし、大リフト量の範囲では一定以下の開口面積増加勾配としている。すなわち、第1逆止弁1は、弁体20がシート部材30から離れた後のリフト量が小さい範囲では小さい開口面積を保ち、弁体20のリフト量が大きい範囲では通常の逆止弁と同等の大きな開口面積となるような開口面積特性としている。よって、第1逆止弁1によれば、流量変化が大きくなる部分が、シート部32から弁体20の弁頭部21が離れた位置となる。しかも、流体圧変化を小さい開口面積から大きな開口面積に変化させるので、開口面積が大きくなるときの流体圧変化を緩和し、弁体20が上流又は下流のどちらの方向に移動しても、弁体20が必要以上に付勢されることを防ぎ、効果的にチャタリングの発生を抑制できる。また、弁体20の軸方向移動による最大開口面積を大きくできるため(図3(D))、大流量時の圧力損失を低減できる。
その上、このような開口面積特性を得る構成として、シート部材30に周壁33を設けることと、弁頭部21を所定の形状にすることで実現している。よって、低コストで、かつ通常の逆止弁と同等の大きさの小型に形成することが可能となる。
(第2逆止弁におけるシート部材と弁体の構成)
図5は、第2実施形態に係る第2逆止弁2のシート部材30と弁体20を示す断面図である。図6は、図5に示すVI−VI矢視の断面図である。図7(A)〜(E)は、第2逆止弁2においてシート部32から弁体20が離れたときの流体Gの流れを示す図面である。第2逆止弁2は、上記第1逆止弁1の変形例であり、シート部材30の一部の構成が第1逆止弁1とは異なる。以下の説明では、第1逆止弁1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。図7(A)〜(E)では、隙間Sを誇張している。
図5に示すように、第2逆止弁2のシート部材30は、上流側流路15に連なる入口流路31と、弁体20の弁頭部21が接するシート部32と、シート部32の周囲で弁体20の弁頭部21を取り囲む周壁33と、周壁33に設けられた追加通路たるスリット45とを有している。追加通路は、スリット45の他、三角や円形等の形状の溝や穴といった形式、又は、周壁33に設けられた切欠きや溝等に流体が通過可能な多孔体又は繊維を固めたものを充填した形式などにできる。追加通路をスリット45とすれば、加工が容易であり、追加通路の開口面積も容易に設定することができる。入口流路31は、上流側流路15と同一径の円筒状に形成されている。入口流路31の開口面積が、流体Gが流れる最大開口面積である。シート部32は、流体Gが流れる上流側から下流側に向けて広がるテーパ状に形成されている。周壁33は、弁頭部21との間に所定の隙間Sを形成できる直径で平行な円筒形となっている。
そして、スリット45は、周壁33の上流側から下流側に断面積が大きくなるように形成されている。この例のスリット45は、約45度の角度で広がるように形成されている。スリット45は、周方向の1箇所に設けても、複数箇所に設けてもよい。この実施形態のスリット45は、図6に示すように、周壁33の軸心に対して対称となるように90度間隔で4箇所(複数)に設けられている。スリット45は、数、形状、角度及び軸方向の位置を任意に設定することができる。スリット45の設定により、開口面積の増加量を任意に設定することができ、所望の開口面積特性が得られるようにすればよい。
また、スリット45を周壁33の軸心に対して対称位置に設ければ、弁体20の弁頭部21と周壁33との間の隙間Sから流れる流体Gを弁体20の軸心に対してバランスさせることができる。よって、弁体20を軸心上で移動しやすくできる。
一方、弁体20の弁頭部21は、シート部材30のシート部32と同様の角度で下方に向けて広がるテーパ状のシール部26を有している。シール部26の下方は、シート部材30の周壁33との間に所定の隙間Sを形成できる直径で平行な円筒形となっている。隙間Sは、周壁33のシート部側端部の直径が、弁体20の弁頭部21の直径の1.2倍以下となる範囲で形成されている。隙間Sは、より好ましくは、周壁33のシート部側端部の直径が、弁体20の弁頭部21の直径の1.02倍以下となる範囲で形成される。これにより、シート部材30の周壁33と弁体20の弁頭部21との間には、軸方向に連続する円筒状の隙間Sと、上流側から下流側に向けて断面積が大きくなるスリット45とが設けられている。隙間Sとスリット45は、流体Gが流れる最大開口面積の大きさに応じて設定できる。例えば、隙間Sは最大開口面積の0.5%〜15%程度にできる。スリット45による開口面積の増加分は、周壁33のシート部側端部における開口面積に対して下流側における開口面積が5%〜40%程度増えるようにできる。
このように、第2逆止弁2では、弁体20の軸方向移動量が小さい範囲で小さい開口面積を保つための構成として、シート部材30に弁頭部21の部分を取り囲むように周壁33を設けるとともに、周壁33の周方向にスリット45を設けている。
第2逆止弁2でも、シート部材30の周壁33における下流端部34(シート部32と反対側の端部)は、シート部32から遠ざかるにつれて広がるように湾曲させてもよい(図2(B))。このようにすれば、弁体20がシート部材30から離れるときの開口面積増加を緩やかに変化させることができる。よって、弁体20の弁頭部21がシート部材30から離れるときの流量変化を滑らかに増やすことができる。
図7(A)に示すように、図5の状態から弁体20が軸方向に移動して弁頭部21がシート部32から離座することで、流体Gが上流側流路15から隙間Sを通って下流側流路13に流れる。この状態では、流体Gは、隙間Sによる開口面積と、スリット45によって形成される開口面積とを合計した開口面積の流量で流れる。図7(B)に示すように、弁体20の軸方向移動量が増えて弁頭部21がシート部32からさらに離れるとスリット45の開口面積が増える。よって、隙間Sの開口面積とスリット45の開口面積とから流れる流体Gの流量は増える。図7(C)に示すように、弁体20の軸方向移動量が増え、弁頭部21のシール部26がシート部材30の周壁33における下流端部34に達するまで、スリット45による開口面積が増えて流量も増える。よって、図7(C)の状態まで、隙間Sの開口面積とスリット45の開口面積とから流れる流体Gの流量は緩やかに増える。図7(D)に示すように、弁頭部21がシート部材30の周壁33から離れた後は、周壁33の下流端部34と弁頭部21のシール部26との間の開口部Oによって形成される開口面積の増加に応じて流体Gの流量が増加する。図7(E)に示すように、弁頭部21が周壁33から所定距離離れることで、周壁33と弁頭部21との間の開口部Oによって形成される開口面積が上流側流路15の開口面積と同一になる。これにより、流体Gは最大流量で流れる。
(第2逆止弁における開口面積特性)
図8は、図7(A)〜(E)に示す第2逆止弁2の開口面積特性を示すグラフである。横軸に弁体20のリフト量(軸方向移動量)を示し、縦軸に第2逆止弁2の開口面積を示している。第2逆止弁2によれば、弁体20の弁頭部21がシート部32から離座した直後から所定のリフト量となるまで、シート部材30の周壁33と弁体20の弁頭部21との間に形成された隙間Sを通って上流側流路15から下流側流路13に流体Gが流れる。また、弁体20のリフト量に応じて、スリット45によって形成される開口面積から流れる流体Gの流量が増える(図7(B))。よって、流量増加は、弁頭部21が周壁33の下流端部34に達するまで緩やかに上昇する。これにより、弁体20の移動に伴って弁通過流量が増えて上流圧が過剰に上昇するのを防いでいる。このように、弁体20の軸方向移動量の小さい範囲では少しずつ開口面積が増えるようにして、弁体20が必要以上に開方向へ付勢されることを防いでいる。
弁頭部21が周壁33の下流端部34から離れることで、開口面積が増えて上流側流路15から下流側流路13に流れる流量が増える。その後、弁頭部21がシート部材30から離れるにしたがって開口面積が増え、弁頭部21が周壁33の下流端部34から所定量離れることで、開口部Oの開口面積が上流側流路15の開口面積と同一となる。弁体20が軸方向に移動し、開口面積が上流側流路15の開口面積と同一になることで最大流量となる。
このように第2逆止弁2は、開口面積特性として、弁体20の小リフト量の範囲では開口面積を僅かずつの増加とし、大リフト量の範囲では一定以下の開口面積増加勾配としている。すなわち、第2逆止弁2は、弁体20がシート部材30から離れた後のリフト量が小さい範囲では開口面積を緩やかに増加させ、弁体20のリフト量が大きい範囲では通常の逆止弁と同等の大きな開口面積となるような開口面積特性としている。よって、第2逆止弁2によれば、流量変化の大きくなる部分が、シート部材30から弁体20の弁頭部21が離れた位置となる。しかも、流体圧変化を小さい開口面積から徐々に大きくした後に大きな開口面積に変化させるので、開口面積が大きくなるときの流体圧変化を緩和し、弁体20がどちらの方向に軸方向移動しても、弁体20が必要以上に付勢されることを防ぎ、効果的にチャタリングの発生を抑制できる。また、弁体20の軸方向移動による最大開口面積を大きくできるため(図7(E))、大流量時の圧力損失を低減できる。
しかも、第2逆止弁2によれば、スリット45の数、形状、角度及び軸方向の位置を変更することで、弁体20の移動量に対する開口面積特性を任意に変更することが容易にできる。よって、使用条件に適した開口面積特性を得ることが容易にできる。
その上、このような開口面積特性を得る構成として、シート部材30に周壁33とスリット45を設けることと、弁頭部21を所定の形状にすることで実現している。よって、低コストで、かつ通常の逆止弁と同等の大きさの小型に形成することが可能となる。
(第3逆止弁におけるシート部材と弁体の構成)
図9は、第3実施形態に係る第3逆止弁3のシート部材50と弁体60を示す断面図である。第3逆止弁3は、シート部材50と弁体60の接する部分以外の構成は図2に示す第1逆止弁1と同一であるため、同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、第3逆止弁3のシート部材50は、上流側流路15に連なる入口流路51と、弁体60の弁頭部61が接するシート部52と、シート部52の周囲で弁体60の弁頭部61を取り囲む周壁53とを有している。入口流路51は、上流側流路15と同一径の円形となっている。入口流路51の開口面積が、流体Gが流れる最大開口面積である。シート部52は、上流側流路15の軸心と直交する平面に形成されている。周壁53は、弁頭部61との間に所定の隙間Sを形成することができる直径で平行な円筒形となっている。
一方、弁体60の弁頭部61は、上面が弁体60の軸心と直交する平面に形成されている。弁頭部61の上面には、外周部分にシート部52と接するように突出するシール部66が設けられている。弁頭部61は、シート部材50の周壁53との間に所定の隙間Sを形成できる直径で平行な円筒形となっている。隙間Sは、周壁53のシート部側端部の直径が、弁体60の弁頭部61の直径の1.2倍以下となる範囲で形成されている(ご検討願います)。隙間Sは、より好ましくは、周壁33のシート部側端部の直径が、弁体20の弁頭部21の直径の1.02倍以下となる範囲で形成される。これにより、シート部材50の周壁53と弁体60の弁頭部61との間には、軸方向に連続する隙間Sが設けられている。隙間Sは、最大開口面積の大きさに応じて設定できる。例えば、最大開口面積の0.5%〜15%程度にできる。
このような第3逆止弁3における開口面積特性は、上記した第1逆止弁1の開口面積特性を示す図4と同様であるため、その説明は省略する。この第3逆止弁3によっても、弁体60がシート部52から離座した直後からリフト量(軸方向移動量)が小さい範囲では開口面積を緩やかに増加させ、弁体60のリフト量が大きい範囲では大きな開口面積となるようにしている。よって、第3逆止弁3によっても、流量変化の大きくなる部分が、シート部52から弁体60の弁頭部61が離れた位置となり、チャタリングの発生を抑制できる。また、弁体60の軸方向移動による最大開口面積を大きくできるため、大流量時の圧力損失を低減できる。
(第4逆止弁におけるシート部材と弁体の構成)
図10は、第4実施形態に係る第4逆止弁4のシート部材50と弁体60を示す断面図である。図11(A)〜(C)は、第4逆止弁4においてシート部52から弁体60が離れたときの流体Gの流れを示す図面である。第4逆止弁4は、上記第3逆止弁3の変形例であり、シート部材50の一部の構成が第3逆止弁3とは異なる。以下の説明では、第3逆止弁3と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第4逆止弁4のシート部材50は、周壁53に、上流側から下流側に断面積が大きくなる追加通路たるスリット45を有している。スリット45は、上記第2逆止弁2と同一であり、周方向に1箇所に設けても、複数箇所に設けてもよい。スリット45は、所望の開口面積に応じて必要数を設けることができる。
図11(A)に示すように、図10の状態から弁体60が軸方向に移動して弁頭部61がシート部52から離座した直後から、流体Gが上流側流路15から隙間Sを通って下流側流路13に流れる。この状態では、流体Gは、隙間Sによる開口面積と、スリット45によって形成される開口面積とを合計した開口面積の流量で流れる。図11(B)に示すように、弁体20の軸方向移動量が増えて弁頭部61のシール部66がシート部材50の周壁53の下流端部54に至るまでスリット45の開口面積が増える。よって、隙間Sの開口面積とスリット45の開口面積とから流れる流体Gの流量は緩やかに増える。図11(C)に示すように、弁頭部61がシート部材50の周壁53から離れた後は、周壁53の下流端部54と弁頭部61のシール部66との間の開口部Oによって形成される開口面積の増加に応じて流体Gの流量が増加する。その後、周壁53の下流端部54と弁頭部61のシール部66との間の開口部Oによって形成される開口面積が上流側流路15の開口面積と同一になる。これにより、流体Gは最大流量で流れる。
第4逆止弁4は、スリット45を設けることで、弁体60の軸方向移動量が小さい範囲において、弁体60の弁頭部61とシート部材50の周壁53との間の隙間Sによって形成される開口面積にスリット45の開口面積が加えられる。しかも、スリット45による開口面積の増加は、上記第2逆止弁2と同様であり、弁体60の軸方向移動に伴って緩やかに増加する。これにより、弁体60の移動に伴って弁通過流量が増えて上流圧が過剰に上昇するのを防いでいる。よって、第4逆止弁4の開口面積特性を、上記第2逆止弁2の開口面積特性(図8)と同様にできる。
この第4逆止弁4によっても、弁体60がシート部52から離座した直後からリフト量(軸方向移動量)が小さい範囲では開口面積を緩やかに増加させ、弁体60のリフト量が大きい範囲では大きな開口面積となるようにしている。よって、第4逆止弁4によれば、流量変化の大きくなる部分が、シート部材50のシート部52から弁体60のシール部66が離れた位置となり、チャタリングの発生を抑制できる。また、弁体60の軸方向移動による最大開口面積を大きくできるため(図11(C))、大流量時の圧力損失を低減できる。
(第5逆止弁におけるシート部材と弁体の構成)
図12は、第5実施形態に係る第5逆止弁5のシート部材30と弁体20を示す断面図である。第5逆止弁5は、上記第1逆止弁1の変形例であり、シート部材30の一部の構成が第1逆止弁1とは異なる。以下の説明では、第1逆止弁1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第5逆止弁5のシート部材30は、弁体20の弁頭部21との間に隙間Sを形成する周壁73の内径が、下流側に向けて角度θで広がる円錐状となっている。この円錐状に広がる部分も、断面積が大きくなる追加通路に含まれる。第5逆止弁5では、隙間Sと追加通路が一体となっている。第5逆止弁5においても、隙間Sのシート部側端部の直径が、弁体20の弁頭部21の直径の1.2倍以下となる範囲で形成されている。隙間Sは、より好ましくは、周壁33のシート部側端部の直径が、弁体20の弁頭部21の直径の1.02倍以下となる範囲で形成される。図では、周壁73の広がり角度θを誇張して示している。周壁73の広がりとしては、例えば、周壁73のシート部側端部における開口面積に対して下流側における開口面積が0.5%〜15%程度増える角度θにできる。
第5逆止弁5によれば、弁体20の弁頭部21がシート部材30のシート部32から離れた後、弁頭部21の軸方向の移動に伴って隙間Sによる開口面積を緩やかに増やすことができる。すなわち、弁体20が下流側に移動し、弁頭部21が周壁73の下流端部74から離れるまで、隙間Sの開口面積を徐々に増やすことができる。よって、第5逆止弁5は、開口面積特性を第2逆止弁2の開口面積特性と同様にできる。
この第5逆止弁5によっても、弁体20がシート部32から離座した直後からリフト量(軸方向移動量)が小さい範囲では開口面積を緩やかに増加させ、弁体20のリフト量が大きい範囲では大きな開口面積となるようにしている。よって、第5逆止弁5によれば、流量変化の大きくなる部分が、シート部32から弁体20の弁頭部21が離れた位置となり、チャタリングの発生を抑制できる。また、弁体20の軸方向移動による最大開口面積を大きくできるため、大流量時の圧力損失を低減できる。
(総括)
以上のように、上記した各実施形態における逆止弁1〜5によれば、弁体20,60の弁頭部21,61がシート部32,52から離座した直後から小流量で流体Gを流して弁体20,60が不必要に付勢されることを防ぐことができる。そして、チャタリングが発生しやすい流量変化の大きい部分を、シート部32,52から弁頭部21,61が離れた位置にできる。これにより、適切な流路面積特性を有し、チャタリングの発生を抑制できる逆止弁1〜5を構成することが可能となる。
チャタリングの発生を抑制することで、逆止弁1〜5の弁振動及び振動に起因する弁衝突を抑制できる。弁衝突を抑制することで、逆止弁1〜5の構成部品(弁体、シート部、ばね等)の耐久性を向上させることができる。また、弁振動に伴う接続配管の脈動や振動、その他、接続機器への影響を低減することができる。
しかも、チャタリングの発生を抑制できる逆止弁1〜5を、構成の少ない小型にすることが可能となる。また、弁体20,60の最大開口面積を大きくできるため、大流量時の圧力損失を低減できる。
よって、逆止弁1〜5によれば、ガスタンク用制御バルブに内蔵される逆止弁の他、ガス以外の気体、水など液体を含む流体Gが流れる流路を有する油圧機器、空圧機器、各種プラント制御などにおいて、逆止弁1〜5におけるチャタリングを効果的に抑制することが可能となる。
(その他の変形例)
上記した実施形態における弁体20,60は一例であり、流体Gが流れる追加通路の形態はスリット45以外の形態に変更できる。弁頭部21,61の形態も、上記実施形態の形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態ではシート部材30,50に周壁33,53を備えさせているが、周壁33,53を別体とすることも可能である。シート部32,52及び周壁33,53は、ケーシング10に備えさせてもよい。
さらに、シート部材30,50のシート部32,52と弁体20,60のシール部26,66は、シート部32,52が軟質材料でシール部26,66が硬質材料で形成された構成でも、シート部32,52が硬質材料でシール部26,66が軟質材料で形成された構成でもよい。シート部32,52とシール部26,66の材質構成は、限定されるものではない。
また、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲で種々の変更又は各実施形態の構成を組み合わせることは可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 第1逆止弁
2 第2逆止弁
3 第3逆止弁
4 第4逆止弁
5 第5逆止弁
10 ケーシング
11 弁室
12 シート部材収容部
13 下流側流路
15 上流側流路
20 弁体
21 弁頭部
22 ガイド部
26 シール部
30 シート部材
31 入口流路
32 シート部
33 周壁
34 下流端部
45 スリット(追加通路)
50 シート部材
51 入口流路
52 シート部
53 周壁
54 下流端部
55 シール部
60 弁体
61 弁頭部
66 シール部
73 周壁
74 下流端部
S 隙間
O 開口部
G 流体

Claims (4)

  1. 流体の流路に備えられるシート部材と、
    前記シート部材のシート部に押圧されて前記流路を塞ぐ弁体と、
    前記弁体が軸方向に移動する弁室が形成されたケーシングと、を備え、
    前記シート部材は、その内周に設けられた大径部および小径部と、当該大径部と当該小径部の間に設けられた前記シート部と、を有し、
    前記大径部は、当該大径部に軸線方向から進入する前記弁体の外径よりも大きい内径を有し、
    前記大径部と前記弁体との間には、前記弁体が前記シート部から離座した直後から前記流体が流れる隙間が形成され、
    前記大径部の直径が、前記弁体の直径の1.2倍以下である、
    ことを特徴とする逆止弁。
  2. 流体の流路に備えられるシート部材と、
    前記シート部材のシート部に押圧されて前記流路を塞ぐ弁体と、
    前記弁体が軸方向に移動する弁室が形成されたケーシングと、を備え、
    前記シート部材は、その内周に設けられた大径部および小径部と、当該大径部と当該小径部の間に設けられた前記シート部と、を有し、
    前記大径部は、当該大径部に軸線方向から進入する前記弁体の外径よりも大きい内径を有し、
    前記大径部と前記弁体との間には、前記弁体が前記シート部から離座した直後から前記流体が流れる隙間が形成され、
    前記大径部の周壁には、前記流体が流れる上流側から下流側に向けて断面積が大きくなる追加通路が設けられている、
    ことを特徴とする逆止弁。
  3. 前記追加通路は、前記大径部の軸心に対して対称となるように複数設けられている、
    請求項2に記載の逆止弁。
  4. 前記大径部の前記シート部と反対側の端部は、前記シート部から遠ざかるにつれて広がるように任意の曲率で湾曲している、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の逆止弁。
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