JP2003161381A - 開閉弁 - Google Patents

開閉弁

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JP2003161381A
JP2003161381A JP2001358881A JP2001358881A JP2003161381A JP 2003161381 A JP2003161381 A JP 2003161381A JP 2001358881 A JP2001358881 A JP 2001358881A JP 2001358881 A JP2001358881 A JP 2001358881A JP 2003161381 A JP2003161381 A JP 2003161381A
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直樹 市川
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祐治 小竹
Haruhiko Kurino
治彦 栗野
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Kajima Corp
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Hitachi Metals Techno Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉弁において、着座部の弁座に対する食い
込みを防止すること、および着座部と弁座間に形成され
る開口の面積増加初期において同開口を流れる流体の流
量が急激に増大するのを抑えること。 【解決手段】 弁本体47内に小径孔77と大径孔79
とを弁座81を介して連設するとともに、弁座81に着
座・離座可能な着座部87を有するポペット弁体51を
大径孔79に摺動自在に嵌挿して、小径孔77と大径孔
79間が連通・遮断されるように構成した開閉弁におい
て、着座部87を所定角度の円錐形状とし弁座81を段
付円柱形状とするとともに、着座部87と弁座81間に
形成されて離座量に応じて面積が増大する開口の面積増
加初期において同開口を流れる流量を規制する流量規制
手段(可変絞りC)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々な油圧回路ま
たは空気圧回路に組み込まれて使用される開閉弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】開閉弁の一つとして、弁本体内に小径孔
と大径孔とを弁座を介して連設するとともに、前記弁座
に対して着座・離座可能な着座部を有するポペット弁体
を前記大径孔に摺動自在に嵌挿して、前記着座部が前記
弁座に着座することで前記小径孔と前記大径孔間の連通
が遮断され、前記着座部が前記弁座から離座することで
前記着座部と前記弁座間に離座量に応じて面積が増大す
る開口が形成されて前記小径孔と前記大径孔間が連通す
るように構成したものがあり、例えば、特開2000−
274555号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−274
555号公報に示されている開閉弁においては、ポペッ
ト弁体の着座部が円錐形状に形成されるとともに、弁本
体の弁座が段付円柱形状(段付孔形状)に形成されてい
て、円錐形状の着座部が段付円柱形状の弁座から離座す
ることで着座部と弁座間に形成される開口を通して流体
が流動可能に構成されている。
【0004】このため、当該開閉弁において、円錐形状
の着座部における円錐角度が例えば30度程度の大きな
値に設定されている場合には、着座部の弁座からの離座
量(ポペット弁体の移動量)に対する開口面積の増加量
が大きくて、当該開閉弁の開作動初期(開口の面積増加
初期)において開口を流れる流体の流量が急激に増大
し、着座部と弁座間に形成される開口を大流量の流体が
瞬間的に流れることにより騒音が発生するおそれがあ
る。
【0005】かかる問題は、円錐形状の着座部における
円錐角度を例えば17度程度の小さな値に設定して、着
座部の弁座からの離座量(ポペット弁体の移動量)に対
する開口面積の増加量を小さくすることにより、解消し
得るものの、この場合には、円錐形状の着座部が段付円
柱形状の弁座に着座するときに食い込み易くて離座し難
くなり、良好な開作動を得ることができなくなるおそれ
がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
(相反する問題)に対処すべくなされたものであり、弁
本体内に小径孔と大径孔とを弁座を介して連設するとと
もに、前記弁座に対して着座・離座可能な着座部を有す
るポペット弁体を前記大径孔に摺動自在に嵌挿して、前
記着座部が前記弁座に着座することで前記小径孔と前記
大径孔間の連通が遮断され、前記着座部が前記弁座から
離座することで前記着座部と前記弁座間に離座量に応じ
て面積が増大する開口が形成されて前記小径孔と前記大
径孔間が連通するように構成した開閉弁において、前記
着座部または前記弁座の一方を所定角度の円錐形状とし
他方を段付円柱形状とするとともに、前記開口の面積増
加初期において前記開口を流れる流量を規制する流量規
制手段を設けたことに特徴がある。
【0007】この場合において、前記流量規制手段は、
前記弁本体に形成した内孔と、前記ポペット弁体に一体
的に形成されて前記内孔に挿通される可動弁部とによっ
て構成されて、前記着座部の前記弁座からの離座量に応
じて開口面積が順次増大する可変絞りであってもよい。
【0008】
【発明の作用・効果】本発明による開閉弁においては、
円錐形状の着座部または弁座と段付円柱形状の弁座また
は着座部とが着座時に食い込み難いように、円錐形状の
角度を所定の値(例えば、円錐角度が30度程度の大き
な値)とした上で、着座部と弁座間に形成される開口の
面積増加初期において同開口を流れる流体の流量を流量
規制手段にて規制することが可能である。したがって、
着座部の弁座に対する食い込みを防止することができ
て、良好な開作動を得ることができるとともに、着座部
と弁座間に形成される開口の面積増加初期において同開
口を流れる流体の流量が急激に増大するのを抑えて、着
座部と弁座間の開口を大流量の流体が瞬間的に流れるこ
とによる騒音の発生を抑制することができる。
【0009】また、本発明による開閉弁において、流量
規制手段を、前記弁本体に形成した内孔と、前記ポペッ
ト弁体に一体的に形成されて前記内孔に挿通される可動
弁部とによって構成されて、前記着座部の前記弁座から
の離座量に応じて開口面積が順次増大する可変絞りとし
た場合には、当該開閉弁の既存部材である弁本体とポペ
ット弁体を有効に活用して可変絞りを構成することがで
きるため、シンプルかつ安価に構成することができる。
また、流量規制手段として、着座部の弁座からの離座量
に応じて開口面積が順次増大する可変絞りを採用したた
め、ポペット弁体の着座部が弁本体の弁座から離座する
開作動時において、加圧側での異常な昇圧(サージ圧の
発生)を抑えることが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明による開閉弁A,
Bを組み込んだ制振用油圧ダンパの油圧回路を示したも
のであり、この制振用油圧ダンパは、例えば建物におけ
る制振対象物または基盤に取付けられるシリンダ11
と、このシリンダ11を液密的かつ軸方向へ往復動可能
に貫通して基盤または制振対象物に取付けられるピスト
ンロッド13と、シリンダ11内にてピストンロッド1
3に一体的に設けられてシリンダ11内に第1作動室1
5と第2作動室17を形成しピストンロッド13ととも
に往復動するピストン19を備えている。
【0011】また、制振用油圧ダンパは、両作動室1
5,17間での作動油の流通を制御する一対のパイロッ
ト操作式開閉弁A,Bを備えるとともに、これらの開閉
弁A,Bとは別に両作動室15,17間での作動油の流
通を制御する一対のチェック弁21,23、一対の絞り
25,27、一対のリリーフ弁29,31およびアキュ
ムレータ33と絞り35および断電時開放弁37とを備
えている。
【0012】各チェック弁21,23は、各絞り25,
27に対して並列に設けられていて、アキュムレータ3
3から各作動室15,17への作動油の流れを許容し、
各作動室15,17からアキュムレータ33への作動油
の流れを阻止するようになっている。各絞り25,27
は、作動油の流れ(アキュムレータ33に向けての流
れ)を制限して許容するようになっている。
【0013】各リリーフ弁29,31は、各絞り25,
27に対して直列に設けられていて、両作動室15,1
7間での作動油の流動を制御して所定速度以上の揺れに
対しては速度にほぼ無関係な略一定の減衰力が得られる
ようにするためのものであり、互いに逆向きに設けられ
ていることを除いて同一構成であって、設定値にてリリ
ーフ作動して作動油をアキュムレータ33に向けて流す
(逃がす)ようになっている。なお、各リリーフ弁2
9,31がリリーフ作動しない領域においては、両作動
室15,17間での作動油の流動が両パイロット操作式
開閉弁A,Bによって制御されて、建物の揺れの速度に
応じた減衰力が得られる。
【0014】断電時開放弁37は、停電等の断電時(通
電異常時)に機能する電磁開閉弁であり、パイロット操
作式開閉弁A,Bに対して並列に設けられていて、通常
時には通電によりソレノイドが励磁されて閉状態にあ
り、シリンダ11の両作動室15,17間の連通を遮断
する。また、停電等の断電時には非通電によりソレノイ
ドが非励磁となって開作動し、シリンダ11の両作動室
15,17間を絞り35を介して連通する。
【0015】パイロット操作式開閉弁A,Bは、互いに
逆向きに設けられていることを除いて同一構成であっ
て、両作動室15,17間での作動油の流通を制御して
減衰力を発生させるものであり、一方の開閉弁Aを例と
して図1、図2及び図3に示したように、ブロック4
1、スリーブ43及びプラグ45等によって構成した弁
本体47と、この弁本体47に組付けた主弁体であるポ
ペット弁体51、固定絞り52、可変絞り弁53および
電磁操作式パイロット弁55と、ポペット弁体51に組
付けた絞り61と第1,第2逆止め弁63,65を備え
ている。
【0016】弁本体47のブロック41は、第1作動室
15に接続された主流路71と、第2作動室17に接続
された主流路73を有するとともに、パイロット流路7
5を有している。弁本体47のスリーブ43は、図3に
示したように、主流路71に連通する小径孔77と主流
路73に連通する大径孔79とを弁座81を介して連設
してなるもので、プラグ45とともにブロック41に液
密的に組付けられている。また、スリーブ43の小径孔
77には、ポペット弁体51の先端部に一体的に形成し
た円錐形状の可動弁部83とによって可変絞りCを構成
する中径孔85が形成されている。
【0017】ポペット弁体51は、上記した可動弁部8
3を有するとともに、弁座81に着座・離座可能な円錐
形状の着座部87を有していて、大径孔79に軸方向へ
摺動自在に嵌挿されている。可動弁部83は、円錐角度
を15度程度とした円錐形状に形成されていて、図3に
示した状態でスリーブ43の小径孔77に所定の小隙間
をもって挿通されている。着座部87は、円錐角度を3
0度程度とした円錐形状に形成されていて、図3に示し
た状態で弁座81に着座している。
【0018】また、ポペット弁体51は、大径孔79に
軸方向へ摺動自在に嵌挿されることで、パイロット流路
75に連通する作用室88を背部に区画形成していて、
作用室88に収容したスプリング89によって弁座81
に向けて付勢されている。スプリング89は、リテーナ
91を介して調整ねじ92に係合していて、ロックナッ
ト93を緩めて調整ねじ92をプラグ45に対して進退
させることによりばね力を調整可能となっている。
【0019】可変絞りCは、ポペット弁体51の着座部
87と弁座81間に形成される開口(着座部87が弁座
81から離座することで着座部87と弁座81間に形成
されて離座量に応じて面積が増大する開口)の面積増加
初期(ポペット弁体51が図3の状態から図4の状態に
移動するとき)において同開口を流れる作動油の流量を
規制する流量規制手段であり、スリーブ43の小径孔7
7および中径孔85(弁本体に形成した内孔)とポペッ
ト弁体51の可動弁部83とによって構成されている。
【0020】また、可変絞りCにおいて、ポペット弁体
51の可動弁部83とスリーブ43の小径孔77および
中径孔85間に形成される開口の面積S1は、図7の実
線にて示したように、着座部87の弁座81からの離座
量(ポペット弁体51のスプリング89に抗した移動量
L)に応じて、途中に折れ点を有するものの初期値から
順次緩やかに増大するようになっている。一方、ポペッ
ト弁体51の着座部87と弁座81間に形成される開口
の面積S2は、ポペット弁体51の移動量Lに応じて図
7の仮想線にて示したようにゼロから急激に増大するよ
うになっていて、交点Xにて上記した面積S1と交差す
るようになっている。このため、ポペット弁体51の移
動量Lに応じて実質的に機能する開口面積は、交点X以
下では着座部87と弁座81間に形成される開口面積S
2であり、交点X以上では可変絞りCの開口面積S1で
ある。
【0021】図7に示した開口面積S1の変化特性にお
いて、移動量L1までの特性はポペット弁体51が図3
の位置から図4の位置に移動することで得られ、移動量
L1からL2までの特性はポペット弁体51が図4の位
置から図5の位置に移動することで得られ、移動量L2
からL3までの特性はポペット弁体51が図5の位置か
ら図6の位置に移動することで得られる。なお、移動量
L1からL2間での折れ点は、スリーブ43の小径孔7
7端部とポペット弁体51の可動弁部83間に形成され
る開口の面積がスリーブ43の中径孔85とポペット弁
体51の可動弁部83間に形成される開口の面積より大
きくなる点である。
【0022】可変絞り弁53は、図2に示したように、
ロックナット95を緩めて調整ねじ96を進退させるこ
とにより進退操作可能な弁体97を備えていて、作用室
88とパイロット弁55間のパイロット流路75に介装
されており、パイロット弁55の開作動時に作用室88
から低圧側に流れる作動油の流量を制御することによ
り、ポペット弁体51が開作動する際の速度を調整する
ようになっている。
【0023】パイロット弁55は、図2に示したよう
に、パイロット流路75に介装されていて、その開閉作
動は、図1に示したように、ピストン19と一体的に往
復動するピストンロッド13の軸方向移動(変位)を検
出するストロークセンサとシリンダ11の両作動室1
5,17内油圧をそれぞれ検出する両圧力センサからの
各検出信号に基づいて弁開閉指令信号を出力する制御回
路ECUによって制御されるようになっている。
【0024】ポペット弁体51に組付けた絞り61と第
1逆止め弁63は、ポペット弁体51に設けられて小径
孔77と作用室88を接続する第1接続路62に直列に
配設されていて、小径孔77内の圧力が大径孔79内の
圧力より高圧である場合に小径孔77から作用室88に
向けて作動油を流し得るようになっている。
【0025】一方、ポペット弁体51に組付けた第2逆
止め弁65は、ポペット弁体51に設けられて大径孔7
9と作用室88を接続する第2接続路64に配設されて
いて、大径孔79内の圧力が小径孔77内の圧力より高
圧である場合に大径孔79から作用室88に向けて作動
油を流し得るようになっている。
【0026】上記のように構成した本実施形態の制振用
油圧ダンパにおいては、その通常使用時に地震や風等の
振動外力が作用してシリンダ11内にてピストン19が
往復動すると、何れか一方の作動室15または17の圧
力が上昇して同作動室から何れか他方の作動室17また
は15に向けて作動油が流動し、この作動油の流動に伴
って両作動室15,17を連結する油路にてパイロット
操作式開閉弁A,Bにより減衰力が発生する。このた
め、振動に対する減衰作用が得られて、建物の振れが低
減される。
【0027】また、本実施形態の制振用油圧ダンパにお
いては、周囲温度の上昇等の要因によって両作動室1
5,17内の作動油の体積が膨張してその圧力が設定値
以上に上昇すると、各絞り25,27と各リリーフ弁2
9,31を通して作動油がアキュムレータ33に向けて
流れる。このため、非作動状態にて両作動室15,17
内の作動油の圧力が異常に上昇することを防止できて、
上記した要因に殆ど影響されることなくダンパ性能を安
定して得ることができる。
【0028】ところで、本実施形態の制振用油圧ダンパ
において採用したパイロット操作式開閉弁A,Bにおい
ては、ポペット弁体51における円錐形状の着座部87
とスリーブ43に形成した段付円柱形状の弁座81とが
着座時に食い込み難いように、円錐形状の角度を所定の
値(例えば、円錐角度が30度程度の大きな値)とした
上で、ポペット弁体51の着座部87と弁座81間に形
成される開口の面積増加初期において同開口を流れる作
動油の流量を可変絞りCにて規制することが可能として
ある。
【0029】したがって、着座部87の弁座81に対す
る食い込みを防止することができて、良好な開作動を得
ることができるとともに、着座部87と弁座81間に形
成される開口の面積S2増加初期において同開口を流れ
る作動油の流量が急激に増大するのを抑えて、着座部8
7と弁座81間の開口を大流量の作動油が瞬間的に流れ
ることによる騒音の発生を抑制することができる。
【0030】また、本実施形態の開閉弁A,Bにおいて
は、ポペット弁体51の着座部87と弁座81間に形成
される開口の面積増加初期において同開口を流れる作動
油の流量を規制する流量規制手段として、弁本体47の
スリーブ43に形成した内孔(小径孔77および中径孔
85)と、ポペット弁体51に一体的に形成した可動弁
部83とによって構成された可変絞りCを採用したもの
であり、当該開閉弁A,Bの既存部材である弁本体47
のスリーブ43とポペット弁体51を有効に活用して可
変絞りCを構成することができるため、シンプルかつ安
価に構成することができる。
【0031】また、本実施形態の開閉弁A,Bにおいて
は、可変絞りCを、スリーブ43の小径孔77および中
径孔85と、ポペット弁体51の可動弁部83とによっ
て構成して、着座部87の弁座81からの離座量に応じ
て開口面積S1が図7の実線にて示したように順次増大
するようにしたため、ポペット弁体51の着座部87が
弁本体47の弁座81から離座する開作動時において、
スリーブ43の小径孔77に連通する通路(加圧側)で
の異常な昇圧(サージ圧の発生)を抑えることが可能で
ある。
【0032】上記実施形態においては、ポペット弁体5
1の着座部87を所定角度の円錐形状とするとともに、
弁座81を段付円柱形状として実施したが、図8に示し
たように、ポペット弁体51の着座部87を段付円柱形
状とするとともに、弁座81を所定角度の円錐形状とし
て実施することも可能である。また、上記実施形態にお
いては、スリーブ43に中径孔85を設けるとともに、
ポペット弁体51に可動弁部83を設けて実施したが、
図9に示したように、ポペット弁体51に段付円柱形状
の可動弁部83を設けるのみで実施することも可能であ
る。
【0033】また、上記実施形態においては、ポペット
弁体51の着座部87と弁座81間に形成される開口の
面積S2増加初期において同開口を流れる作動油の流量
を規制する流量規制手段として、弁本体47のスリーブ
43に形成した内孔(小径孔77および中径孔85)
と、ポペット弁体51に一体的に形成した可動弁部83
とによって構成された可変絞りCを採用して実施した
が、可変絞りC以外の構成(例えば、図9に示した構
成)でポペット弁体51の着座部87と弁座81間に形
成される開口の面積S2増加初期において同開口を流れ
る作動油の流量を規制することも可能である。
【0034】また、上記実施形態においては、制振用油
圧ダンパの油圧回路に組み込まれるパイロット操作式の
開閉弁A,Bに本発明を実施したが、本発明は他の種々
な油圧回路または空気圧回路に組み込まれるパイロット
操作式の開閉弁は勿論のこと、直動式の開閉弁にも同様
にまたは適宜変更して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による開閉弁を組み込んだ制振用油圧
ダンパの一実施形態を示す油圧回路図である。
【図2】 図1に示したパイロット操作式開閉弁の詳細
な構成を示す断面図である。
【図3】 図2に示したポペット弁体を含む部位の拡大
断面図である。
【図4】 図3に示したポペット弁体がスプリングに抗
してL1移動した状態の断面図である。
【図5】 図3に示したポペット弁体がスプリングに抗
してL2移動した状態の断面図である。
【図6】 図3に示したポペット弁体がスプリングに抗
してL3移動した状態の断面図である。
【図7】 図1〜図6に示したパイロット操作式開閉弁
でのポペット弁体の移動量と各開口面積S1,S2の関
係を示す特性線図である。
【図8】 図3に示した着座部と弁座の変形実施形態を
示す断面図である。
【図9】 図3に示した着座部と弁座の他の変形実施形
態を示す断面図である。
【符号の説明】
11…シリンダ、13…ピストンロッド、15…第1作
動室、17…第2作動室、19…ピストン、A,B…パ
イロット操作式開閉弁、47…弁本体、51…ポペット
弁体、71,73…主流路、75…パイロット流路、7
7…小径孔、79…大径孔、81…弁座、83…可動弁
部、85…中径孔、87…着座部、88…作用室、89
…スプリング、C…可変絞り、S1…小径孔および中径
孔と可動弁部間に形成される開口の面積、S2…着座部
と弁座間に形成される開口の面積。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 直樹 愛知県岡崎市鉢地町字開山45番地 豊興工 業株式会社内 (72)発明者 小竹 祐治 東京都江東区東陽二丁目4番2号 日立機 材株式会社内 (72)発明者 栗野 治彦 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 3H059 AA06 BB06 BB15 BB22 BB38 CA02 CA05 CB03 CD05 CF01 EE13 FF03 FF04 3H066 AA01 BA02 BA17 BA32 BA33 EA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体内に小径孔と大径孔とを弁座を介
    して連設するとともに、前記弁座に対して着座・離座可
    能な着座部を有するポペット弁体を前記大径孔に摺動自
    在に嵌挿して、前記着座部が前記弁座に着座することで
    前記小径孔と前記大径孔間の連通が遮断され、前記着座
    部が前記弁座から離座することで前記着座部と前記弁座
    間に離座量に応じて面積が増大する開口が形成されて前
    記小径孔と前記大径孔間が連通するように構成した開閉
    弁において、前記着座部または前記弁座の一方を所定角
    度の円錐形状とし他方を段付円柱形状とするとともに、
    前記開口の面積増加初期において前記開口を流れる流量
    を規制する流量規制手段を設けたことを特徴とする開閉
    弁。
  2. 【請求項2】 前記流量規制手段が、前記弁本体に形成
    した内孔と、前記ポペット弁体に一体的に形成されて前
    記内孔に挿通される可動弁部とによって構成されて、前
    記着座部の前記弁座からの離座量に応じて開口面積が順
    次増大する可変絞りであることを特徴とする請求項1記
    載の開閉弁。
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