JP2001323961A - 制振用油圧ダンパ - Google Patents

制振用油圧ダンパ

Info

Publication number
JP2001323961A
JP2001323961A JP2000141459A JP2000141459A JP2001323961A JP 2001323961 A JP2001323961 A JP 2001323961A JP 2000141459 A JP2000141459 A JP 2000141459A JP 2000141459 A JP2000141459 A JP 2000141459A JP 2001323961 A JP2001323961 A JP 2001323961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
working chamber
diameter hole
valve
pilot
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000141459A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Ichikawa
直樹 市川
Mitsuo Sakai
光雄 坂井
Masahiro Fujisaka
昌廣 藤坂
Yuji Kotake
祐治 小竹
Haruhiko Kurino
治彦 栗野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Senqcia Corp
Toyooki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kajima Corp
Toyooki Kogyo Co Ltd
Hitachi Metals Techno Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp, Toyooki Kogyo Co Ltd, Hitachi Metals Techno Ltd filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2000141459A priority Critical patent/JP2001323961A/ja
Publication of JP2001323961A publication Critical patent/JP2001323961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のパイロット操作開閉弁により、第1作
動室と第2作動室間の作動油の流通を制御可能として、
当該制振用油圧ダンパ全体を小型化すること。 【解決手段】 パイロット操作開閉弁21の弁本体47
に小径孔77と大径孔79を弁座81を介して連設し、
弁座81に着座する着座面83を有する主弁体51を大
径孔79へ摺動自在に嵌挿し、小径孔77を第1作動室
15に大径孔79を第2作動室17に接続し、主弁体5
1の背部に作用室85を形成し、作用室85と低圧側を
パイロット弁55を介装したパイロット流路75で接続
し、主弁体51に小径孔77と大径孔79の各作動油の
圧力を離座方向に受ける第1受圧面S1及び第2受圧面
S2を形成し、小径孔77と作用室85を接続する第1
接続路62に絞り61と第1逆止め弁65を直列に配設
し、大径孔79と作用室85を接続する第2接続路64
に絞り63と第2逆止め弁67を直列に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建物に組付
けられて使用され、地震や風等の振動外力による建物の
振れを低減する制振用油圧ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の制振用油圧ダンパの一つとし
て、図4及び図5に示したように、シリンダ111内を
摺動するピストン113の両側に形成される第1作動室
115及び第2作動室117間での作動油の流通を一対
のパイロット操作開閉弁121,123によって制御し
て振動を減衰させるものがある。なお、一対のパイロッ
ト操作開閉弁121,123の上には、図4にて示した
ように、一対のリリーフ弁125,127と一対のチェ
ック弁131,133と一対の絞り135,137とア
キュムレータ139が積層配置されていて、これらによ
っても第1作動室115及び第2作動室117間での作
動油の流通が制御されるようになっている。
【0003】一方のパイロット操作開閉弁121は、主
流路及びパイロット流路等を有する弁本体141、主流
路を開閉する主弁体143、パイロット流路を開閉する
電磁操作式のパイロット弁145、絞り147、逆止め
弁149等を備えていて、パイロット弁145の開閉動
作に応じて主弁体143が開閉動作するようになってお
り、第1作動室115と第2作動室117間を遮断する
ときには、パイロット弁145が閉状態とされて主弁体
143が閉状態とされ、また第1作動室115から第2
作動室117へ作動油を流通させるときには、パイロッ
ト弁145が開状態とされて主弁体143が開状態とさ
れる。なお、パイロット弁145の開閉作動は、ピスト
ン113と一体的に往復動するピストンロッド119の
軸方向移動を検出するストロークセンサと両作動室11
5,117内の油圧をそれぞれ検出する両圧力センサか
らの各検出信号に基づいて弁開閉指令信号を出力する制
御回路Aによって制御されるようになっている。
【0004】また、他方のパイロット操作開閉弁123
は、共用する上記した弁本体141、主流路を開閉する
主弁体153、パイロット流路を開閉する電磁操作式の
パイロット弁155、絞り157、逆止め弁159等を
備えていて、パイロット弁155の開閉動作に応じて主
弁体153が開閉動作するようになっており、第1作動
室115と第2作動室117間を遮断するときには、パ
イロット弁155が閉状態とされて主弁体153が閉状
態とされ、また第2作動室117から第1作動室115
へ作動油を流通させるときには、パイロット弁155が
開状態とされて主弁体153が開状態とされる。なお、
パイロット弁155の開閉作動は、上記した制御回路A
によって制御されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4及び図5に示した
制振用油圧ダンパにおいては、主弁体143及びパイロ
ット弁145を備えたパイロット操作開閉弁121と、
主弁体153及びパイロット弁155を備えたパイロッ
ト操作開閉弁123によって、第1作動室115と第2
作動室117間の作動油の流通を制御しているため、当
該制振用油圧ダンパ全体が大型化するおそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、シリンダ内を摺動す
るピストンの両側に形成される第1作動室及び第2作動
室間での作動油の流通をパイロット操作開閉弁によって
制御して振動を減衰させる制振用油圧ダンパであって、
パイロット操作開閉弁の弁本体内に小径孔と大径孔とを
弁座を介して連設し、弁座に着座する円錐形状の着座面
を有する主弁体を大径孔へ摺動自在に嵌挿し、小径孔を
第1作動室に大径孔を第2作動室にそれぞれ接続し、主
弁体の背部に作用室を区画形成し、作用室と低圧側とを
パイロット流路で接続し、パイロット流路を開閉するパ
イロット弁を設け、主弁体には着座面が弁座に着座した
状態で小径孔の作動油の圧力を離座方向に受ける第1受
圧面及び大径孔の作動油の圧力を離座方向に受ける環状
の第2受圧面を形成し、小径孔と作用室とを接続する第
1接続路及び大径孔と作用室とを接続する第2接続路を
設け、第1接続路には絞りと小径孔から作用室への作動
油の流入を許容する第1逆止め弁とを直列に配設し、第
2接続路には絞りと大径孔から作用室への作動油の流入
を許容する第2逆止め弁とを直列に配設したことに特徴
がある。この場合において、パイロット操作開閉弁の主
弁体における第1受圧面と第2受圧面との面積を略同一
に形成することが望ましい。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明による制振用油圧ダンパ
は、例えば建物に組付けられて使用され、その際に地震
や風等の振動外力が作用してシリンダ内にてピストンが
往復動すると、何れか一方の作動室の圧力が上昇して同
作動室から何れか他方の作動室に向けて作動油が流動
し、この作動油の流動に伴って両作動室を連結する油路
にてパイロット操作開閉弁により減衰力が発生する。こ
のため、振動に対する減衰作用が得られて、建物の振れ
が低減される。
【0008】ところで、本発明による制振用油圧ダンパ
において、パイロット流路をパイロット弁にて閉じた状
態では、第1作動室が高圧の場合、この高圧の作動油が
小径孔より第1接続路の絞り及び第1逆止め弁を介して
作用室に流入し、主弁体は作用室に流入した作動油の圧
力に基づく作用力で弁座に着座して第1作動室と第2作
動室間を遮断し、作用室に流入した作動油は第2逆止め
弁により大径孔への流出を阻止される。一方、第2作動
室が高圧の場合、この高圧の作動油が大径孔より第2接
続路の絞り及び第2逆止め弁を介して作用室に流入し、
主弁体は作用室に流入した作動油の圧力に基づく作用力
で弁座に着座して第2作動室と第1作動室間を遮断し、
作用室に流入した作動油は第1逆止め弁により小径孔へ
の流出を阻止される。
【0009】また、パイロット流路をパイロット弁にて
開いた状態では、第1作動室が高圧の場合、小径孔より
第1接続路の絞り及び第1逆止め弁を介して作用室に流
入した作動油がパイロット流路を通して低圧側に流出
し、第1接続路の絞りにより差圧が生じ、主弁体は第1
受圧面に作用する作動油の圧力に基づく作用力で弁座か
ら離座し、第1作動室から第2作動室へ作動油が流通す
る。一方、第2作動室が高圧の場合、大径孔より第2接
続路の絞り及び第2逆止め弁を介して作用室に流入した
作動油がパイロット流路を通して低圧側に流出し、第2
接続路の絞りにより差圧が生じ、主弁体は第2受圧面に
作用する作動油の圧力に基づく作用力で弁座から離座
し、第2作動室から第1作動室へ作動油が流通する。
【0010】以上の作動説明から明らかなように、本発
明による制振用油圧ダンパにおいては、第1受圧面と第
2受圧面を有する主弁体、パイロット流路を開閉するパ
イロット弁、第1接続路に配設した絞りと第1逆止め
弁、第2接続路に配設した絞りと第2逆止め弁等によっ
て構成された単一のパイロット操作開閉弁により、第1
作動室と第2作動室間の作動油の流通を制御しているた
め、当該制振用油圧ダンパ全体を小型化することが可能
である。
【0011】また、本発明の実施に際して、パイロット
操作開閉弁の主弁体における第1受圧面と第2受圧面と
の面積を略同一に形成した場合には、主弁体が開作動す
る過渡期において、第1作動室から第2作動室へ作動油
が流通する場合と、逆に第2作動室から第1作動室へ作
動油が流通する場合とで、略同一の圧力流量特性を得る
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明による制振用油圧
ダンパを油圧回路にて示したものであり、この制振用油
圧ダンパは、例えば建物における制振対象物または基盤
に取付けられるシリンダ11と、このシリンダ11を液
密的かつ軸方向へ往復動可能に貫通して基盤または制振
対象物に取付けられるピストンロッド13と、シリンダ
11内にてピストンロッド13に一体的に設けられてシ
リンダ11内に第1作動室15と第2作動室17を形成
しピストンロッド13とともに往復動するピストン19
を備えている。
【0013】また、制振用油圧ダンパは、両作動室1
5,17間での作動油の流通を制御するパイロット操作
開閉弁21を備えるとともに、このパイロット操作開閉
弁21の上に積層配置されてパイロット操作開閉弁21
とは別に両作動室15,17間での作動油の流通を制御
する一対のリリーフ弁23,25、一対のチェック弁2
7,29、一対の絞り31,33及びアキュムレータ3
5を備えている。
【0014】パイロット操作開閉弁21は、両作動室1
5,17間での作動油の流通を制御して減衰力を発生さ
せるものであり、図1及び図2に示したように、ブロッ
ク41、スリーブ43及びプラグ45等によって構成し
た弁本体47と、この弁本体47に組付けた主弁体5
1、可変絞り弁53、電磁操作式パイロット弁55及び
一対の逆止め弁57,59と、主弁体51に組付けた一
対の絞り61,63及び第1,第2逆止め弁65,67
を備えている。
【0015】弁本体47のブロック41は、第1作動室
15に接続された主流路71と、第2作動室17に接続
された主流路73を有するとともに、パイロット流路7
5を有している。弁本体47のスリーブ43は、主流路
71に連通する小径孔77と主流路73に連通する大径
孔79とを弁座81を介して連設してなるもので、プラ
グ45とともにブロック41に液密的に組付けられてい
る。
【0016】主弁体51は、弁座81に着座する円錐形
状の着座面83を有していて、大径孔79に軸方向へ摺
動自在に嵌挿されており、着座面83が弁座81に着座
した状態で小径孔77の作動油の圧力を離座方向に受け
る第1受圧面S1の面積(小径孔77の断面積に相当す
る)と大径孔79の作動油の圧力を離座方向に受ける第
2受圧面S2の面積(大径孔79の断面積から小径孔7
7の断面積を減算した値に相当する)が略同一となるよ
うに形成することが望ましい。
【0017】また、主弁体51は、パイロット流路75
に連通する作用室85を背部に区画形成していて、スプ
リング87によって弁座81に向けて付勢されている。
スプリング87は、リテーナ89を介して調整ねじ91
に係合していて、ロックナット93を緩めて調整ねじ9
1を進退させることによりばね力を調整可能となってい
る。
【0018】可変絞り弁53は、ロックナット95を緩
めることにより進退操作可能な弁体97を備えていて、
作用室85とパイロット弁55間のパイロット流路75
に介装されており、パイロット弁55の開作動時に作用
室85から低圧側に流れる作動油の流量を制御すること
により、主弁体51が開作動する際の速度を調整するよ
うになっている。
【0019】パイロット弁55は、パイロット流路75
に介装されていて、その開閉作動は、ピストン19と一
体的に往復動するピストンロッド13の軸方向移動を検
出するストロークセンサとシリンダ11の両作動室1
5,17内油圧をそれぞれ検出する両圧力センサからの
各検出信号に基づいて弁開閉指令信号を出力する制御回
路Bによって制御されるようになっている。
【0020】一対の逆止め弁57,59は、シリンダ1
1において何れか一方の作動室15または17が高圧側
となり他方の作動室17または15が低圧側となる場合
において、高圧側の作動室の作動油がパイロット流路7
5を通して作用室85に流れるのを阻止するとともに、
作用室85の作動油がパイロット流路75を通して低圧
側の作動室に流れるように機能するものである。
【0021】主弁体51に組付けた絞り61と第1逆止
め弁65は、主弁体51に設けられて小径孔77と作用
室85を接続する第1接続路62に直列に配設されてい
て、小径孔77内の圧力が大径孔79の圧力より高圧で
ある場合に小径孔77から作用室85に向けて作動油を
流し得るようになっている。
【0022】一方、主弁体51に組付けた絞り63と第
2逆止め弁67は、主弁体51に設けられて大径孔79
と作用室85を接続する第2接続路64に直列に配設さ
れていて、大径孔79内の圧力が小径孔77の圧力より
高圧である場合に大径孔79から作用室85に向けて作
動油を流し得るようになっている。
【0023】各リリーフ弁23,25は、両作動室1
5,17間での作動油の流動を制御して所定速度以上の
揺れに対しては速度にほぼ無関係な略一定の減衰力が得
られるようにするためのものであり、互いに逆向きに設
けられていることを除いて同一構成であって、設定値
(通常、28〜32.5MPa程度に設定されている)
にてリリーフ作動して作動油を流す(逃がす)ようにな
っている。なお、各リリーフ弁23,25がリリーフ作
動しない領域においては、両作動室15,17間での作
動油の流動がパイロット操作開閉弁21によって制御さ
れて、建物の揺れの速度に応じた減衰力が得られる
【0024】各チェック弁27,29は、各絞り31,
33に対して並列に設けられていて、アキュムレータ3
5から各作動室15,17への作動油の流れを許容し、
各作動室15,17からアキュムレータ35への作動油
の流れを阻止するようになっている。各絞り31,33
は、作動油の流れ(アキュムレータ35に向けての流
れ)を制限して許容するようになっている。
【0025】上記のように構成した本実施形態の制振用
油圧ダンパにおいては、その使用時に地震や風等の振動
外力が作用してシリンダ11内にてピストン19が往復
動すると、何れか一方の作動室15または17の圧力が
上昇して同作動室から何れか他方の作動室17または1
5に向けて作動油が流動し、この作動油の流動に伴って
両作動室15,17を連結する油路にてパイロット操作
開閉弁21により減衰力が発生する。このため、振動に
対する減衰作用が得られて、建物の振れが低減される。
【0026】また、本実施形態の制振用油圧ダンパにお
いては、周囲温度の上昇等の要因によって両作動室1
5,17内の作動油の体積が膨張してその圧力が上昇す
ると、各絞り31,33を通して作動油がアキュムレー
タ35に向けて流れる。このため、非作動状態にて両作
動室15,17内の作動油の圧力が異常に上昇すること
を防止できて、上記した要因に殆ど影響されることなく
ダンパ性能を安定して得ることができる。
【0027】ところで、本実施形態の制振用油圧ダンパ
において、パイロット流路75をパイロット弁55にて
閉じた状態では、第1作動室15が高圧の場合、この高
圧の作動油が小径孔77より第1接続路62の絞り61
及び第1逆止め弁65を介して作用室85に流入し、主
弁体51は作用室85に流入した作動油の圧力に基づく
作用力で弁座81に着座して主流路71と73間の連
通、すなわち第1作動室15と第2作動室17間を遮断
し、作用室85に流入した作動油は第2逆止め弁67に
より大径孔79への流出を阻止される。
【0028】一方、第2作動室17が高圧の場合、この
高圧の作動油が大径孔79より第2接続路64の絞り6
3及び第2逆止め弁67を介して作用室85に流入し、
主弁体51は作用室85に流入した作動油の圧力に基づ
く作用力で弁座81に着座して主流路73と71間の連
通、すなわち第2作動室17と第1作動室15間を遮断
し、作用室85に流入した作動油は第1逆止め弁65に
より小径孔77への流出を阻止される。
【0029】また、パイロット流路75をパイロット弁
55にて開いた状態では、第1作動室15が高圧の場
合、小径孔77より第1接続路62の絞り61及び第1
逆止め弁65を介して作用室85に流入した作動油がパ
イロット流路75と逆止め弁59を通して低圧側(主流
路73)に流出し、第1接続路62の絞り61により差
圧が生じ、主弁体51は第1受圧面S1に作用する作動
油の圧力に基づく作用力で弁座81から離座し、第1作
動室15から第2作動室17へ作動油が流通する。
【0030】一方、第2作動室17が高圧の場合、大径
孔79より第2接続路64の絞り63及び第2逆止め弁
67を介して作用室85に流入した作動油がパイロット
流路75と逆止め弁57を通して低圧側(主流路71)
に流出し、第2接続路64の絞り63により差圧が生
じ、主弁体51は第2受圧面S2に作用する作動油の圧
力に基づく作用力で弁座81から離座し、第2作動室1
7から第1作動室15へ作動油が流通する。
【0031】以上の作動説明から明らかなように、本実
施形態の制振用油圧ダンパにおいては、第1受圧面S1
と第2受圧面S2を有する主弁体51、パイロット流路
75を開閉するパイロット弁55、第1接続路62に配
設した絞り61と第1逆止め弁65、第2接続路64に
配設した絞り63と第2逆止め弁67等によって構成さ
れた単一のパイロット操作開閉弁21により、第1作動
室15と第2作動室17間の作動油の流通を制御してい
るため、当該制振用油圧ダンパ全体を小型化することが
可能である。
【0032】また、本実施形態において、パイロット操
作開閉弁21の主弁体51における第1受圧面S1と第
2受圧面S2との面積を略同一に形成した場合には、主
弁体51が開作動する過渡期において、第1作動室15
から第2作動室17へ作動油が流通する場合と、逆に第
2作動室17から第1作動室15へ作動油が流通する場
合とで、略同一の圧力流量特性を得ることができる。
【0033】上記実施形態においては、パイロット操作
開閉弁21においてパイロット弁55の下流側に一対の
逆止め弁57,59を設けて実施したが、図3にて示し
たように、上記逆止め弁57,59を無くすとともに、
パイロット操作開閉弁21とは別個に設けた低圧側とし
てのアキュムレータ35にパイロット流路75を接続し
て実施しても、上記実施形態と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0034】また、上記実施形態においては、パイロッ
ト流路75に可変絞り弁53を設けて実施したが、これ
を無くして実施することも可能である。また、上記実施
形態においては、主弁体51に第1接続路62と第2接
続路64を形成して実施したが、これら両接続路は弁本
体47に形成して実施することも可能である。また、上
記実施形態においては、パイロット操作開閉弁21とは
別個に、一対のリリーフ弁23,25、逆止め弁27,
29及び絞り31,33とアキュムレータ35を設けて
実施したが、これらを無くして実施することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による制振用油圧ダンパの一実施形態
を示す油圧回路図である。
【図2】 図1に示したパイロット操作開閉弁の詳細な
構成を示す断面図である。
【図3】 本発明による制振用油圧ダンパの他の実施形
態を示す油圧回路図である。
【図4】 従来の制振用油圧ダンパの一実施形態を示す
油圧回路図である。
【図5】 図4に示したパイロット操作開閉弁の詳細な
構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11…シリンダ、13…ピストンロッド、15…第1作
動室、17…第2作動室、19…ピストン、21…パイ
ロット操作開閉弁、47…弁本体、51…主弁体、55
…パイロット弁、62…第1接続路、64…第2接続
路、61,65…第1接続路に配設した絞りと第1逆止
め弁、63,67…第2接続路に配設した絞りと第2逆
止め弁、71,73…主流路、75…パイロット流路、
77…小径孔、79…大径孔、81…弁座、83…着座
面、S1…第1受圧面、S2…第2受圧面、85…作用
室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 直樹 愛知県岡崎市鉢地町字開山45番地 豊興工 業株式会社内 (72)発明者 坂井 光雄 愛知県岡崎市鉢地町字開山45番地 豊興工 業株式会社内 (72)発明者 藤坂 昌廣 愛知県岡崎市鉢地町字開山45番地 豊興工 業株式会社内 (72)発明者 小竹 祐治 東京都江東区東陽二丁目4番2号 日立機 材株式会社内 (72)発明者 栗野 治彦 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA06 AB12 AC04 BE03 CB21 DA04 EA38 3J069 AA55 CC40 DD50 EE01 EE63

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内を摺動するピストンの両側に
    形成される第1作動室及び第2作動室間での作動油の流
    通をパイロット操作開閉弁によって制御して振動を減衰
    させる制振用油圧ダンパであって、パイロット操作開閉
    弁の弁本体内に小径孔と大径孔とを弁座を介して連設
    し、弁座に着座する円錐形状の着座面を有する主弁体を
    大径孔へ摺動自在に嵌挿し、小径孔を第1作動室に大径
    孔を第2作動室にそれぞれ接続し、主弁体の背部に作用
    室を区画形成し、作用室と低圧側とをパイロット流路で
    接続し、パイロット流路を開閉するパイロット弁を設
    け、主弁体には着座面が弁座に着座した状態で小径孔の
    作動油の圧力を離座方向に受ける第1受圧面及び大径孔
    の作動油の圧力を離座方向に受ける環状の第2受圧面を
    形成し、小径孔と作用室とを接続する第1接続路及び大
    径孔と作用室とを接続する第2接続路を設け、第1接続
    路には絞りと小径孔から作用室への作動油の流入を許容
    する第1逆止め弁とを直列に配設し、第2接続路には絞
    りと大径孔から作用室への作動油の流入を許容する第2
    逆止め弁とを直列に配設したことを特徴とする制振用油
    圧ダンパ。
  2. 【請求項2】 パイロット操作開閉弁の主弁体における
    第1受圧面と第2受圧面との面積を略同一に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の制振用油圧ダンパ。
JP2000141459A 2000-05-15 2000-05-15 制振用油圧ダンパ Pending JP2001323961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000141459A JP2001323961A (ja) 2000-05-15 2000-05-15 制振用油圧ダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000141459A JP2001323961A (ja) 2000-05-15 2000-05-15 制振用油圧ダンパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001323961A true JP2001323961A (ja) 2001-11-22

Family

ID=18648569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000141459A Pending JP2001323961A (ja) 2000-05-15 2000-05-15 制振用油圧ダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001323961A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103089889A (zh) * 2011-11-03 2013-05-08 长春孔辉汽车科技有限公司 一种磁流变泵式变阻尼减振器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103089889A (zh) * 2011-11-03 2013-05-08 长春孔辉汽车科技有限公司 一种磁流变泵式变阻尼减振器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6079526A (en) Damping force control type hydraulic shock absorber
US8424836B2 (en) Bidirectional force feedback poppet valve
KR100745004B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
US20070290152A1 (en) Poppet valve
JPH0356334B2 (ja)
JP2010528243A (ja) 一体化された圧力補償器を有する力フィードバックポペット弁
KR20030044816A (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
JP2010038348A (ja) 減衰力調整式緩衝器
EP1252557B1 (en) Pressure relief valve system including a pilot valve including aving a radial damper mechanism
JP2001323961A (ja) 制振用油圧ダンパ
JP4842716B2 (ja) パイロットチェック弁及びこれを備えた流体圧回路
JP2001165346A (ja) 油圧緩衝器のソレノイド装置
JPH07217696A (ja) 油圧緩衝器
JP2003161381A (ja) 開閉弁
JP3357624B2 (ja) 開閉弁
JP3803527B2 (ja) 制振用油圧ダンパ
JP3394015B2 (ja) 制震用油圧ダンパ
JP7371189B2 (ja) 油圧装置
US3630218A (en) Holding valve
JP3872464B2 (ja) 減圧弁装置
JP2005155718A (ja) 制振用油圧ダンパ
JPH07103348A (ja) パイロット操作形リリーフ弁
JP2601662B2 (ja) 流量制御装置
JPH0117742Y2 (ja)
JPS6145115B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105