JP2019173456A - 杭、及び杭の回転圧入方法 - Google Patents

杭、及び杭の回転圧入方法 Download PDF

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泰朗 石谷
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良樹 河合
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信之 黒柳
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【課題】地盤に圧入された状態で、鉛直荷重を支持する支持力を得やすい杭、及び杭の回転圧入方法を提供する。【解決手段】杭1は、回転しながら地盤2に圧入される。杭1は、管状の杭本体3と、杭本体3の外周に設けられた掘削翼4と、を備える。掘削翼4は、杭本体3のうち下端部よりも上側に位置する。杭本体3のうち掘削翼4よりも下側の部分30の外周面300は、地盤2との間で周面摩擦力Ra2が生じる面である。杭1の回転圧入方法は、杭1を、地盤2上に直立した状態で回転させて、杭本体3の先端で地盤2を掘削することにより、下側の部分30を地盤2に埋め、杭本体3の先端と掘削翼4とでさらに地盤2を掘削することにより、地盤2に下側の部分30と掘削翼4とを埋め、掘削翼4が地盤2中の支持層20に到達するまで、杭1を回転圧入する。【選択図】図1

Description

本開示は、杭、及び杭の回転圧入方法に関する。
従来、回転しながら地盤に圧入される杭が知られている(特許文献1等参照)。
特許文献1に記載の杭(鋼管杭)は、その下端部の外周に掘削翼が固着されている。この杭では、回転しながら地盤に圧入される際に、掘削翼が土砂を掘削し、地盤に深く圧入された後には、掘削翼が高い先端支持力を発現する。
特開2017−106229号公報
ところで、特許文献1に記載の杭では、掘削翼の上側に位置する土砂が掘削翼によって掘削されて乱れているため、杭のうち掘削翼よりも上側の部分の外周面と、その周囲の土砂との間で生じる摩擦抵抗が小さい。
そのため、特許文献1に記載の杭では、周囲の土砂との間で周面摩擦力を得ることが難しく、掘削翼による先端支持力で、鉛直荷重を支持する支持力を確保する必要がある。
上記事情に鑑みて、本開示は、地盤に圧入された状態で、鉛直荷重を支持する支持力を得やすい杭、及び杭の回転圧入方法を提供することを、目的とする。
本開示に係る一態様の杭は、回転しながら地盤に圧入される杭であって、管状の杭本体と、前記杭本体の外周に設けられた掘削翼と、を備える。前記掘削翼は、前記杭本体のうち下端部よりも上側に位置する。前記杭本体のうち前記掘削翼よりも下側の部分の外周面は、前記地盤との間で周面摩擦力が生じる面である。
また、本開示に係る一態様の杭の回転圧入方法は、前記杭を、前記地盤上に直立した状態で回転させて、前記杭本体の先端で前記地盤を掘削することにより、前記下側の部分を前記地盤に埋める第一工程と、前記先端と前記掘削翼とでさらに前記地盤を掘削することにより、前記地盤に前記下側の部分と前記掘削翼とを埋める第二工程と、を備える。前記第二工程では、前記掘削翼が前記地盤中の支持層に到達するまで、前記杭を回転圧入する。
本開示に係る一態様の杭によれば、地盤に圧入された状態で、鉛直荷重を支持する支持力を得やすい。
また、本開示に係る一態様の杭の回転圧入方法によれは、杭が地盤に圧入された状態で、杭が鉛直荷重を支持する支持力を得やすい。
図1は、一実施形態の杭を示す正面断面図であり、地盤に圧入された状態を示す図である。 図2は、同上の杭が圧入される地盤の一例の調査結果を示す図である。 図3は、図2に示す地盤に、同上の杭と比較例1,2の杭とが圧入された状態を示す図である。
本開示は、杭、及び杭の回転圧入方法に関し、詳しくは、地盤に圧入された状態で、鉛直荷重を支える支持力を発生させる、杭、及び杭の回転圧入方法に関する。
[一実施形態]
1.概要
図1に示す本実施形態の杭1は、回転しながら地盤2に圧入される杭である。杭1は、ビルなどの大規模建築物の基礎や、小規模建築物の基礎や、地すべり土塊の移動の抑制(地盤2の補強)に用いられる。
杭1は、管状の杭本体3と、杭本体3の外周に設けられた掘削翼4と、杭本体3の先端(下端)に設けられた掘削刃5と、を備える。
以下では、杭本体3の長手方向を上下方向として、各構成について詳しく説明する。
2.各構成についての説明
2−1.杭本体
杭本体3は、平断面円環状の鋼管であり、外径が例えば114.3mmである。杭本体3の長さは、杭1が挿入される地盤2の構造に合わせて、適宜選択される。杭本体3は、例えば、複数の鋼管を溶接等によって一体化することによって形成される。
杭本体3は、掘削翼4よりも下側の部分30と、下側の部分30よりも上側の部分31とで構成される。下側の部分30の上端と上側の部分31の下端とは繋がっている。複数の鋼管の連結箇所は、下側の部分30と上側の部分31との境界部分に位置してもよいし、それ以外の部分に位置してもよい。
下側の部分30の外周面300は、地盤2に杭1が圧入された状態で、地盤2との間で高い摩擦力を生じる面である。ここで、高い摩擦力とは、地盤2のうち掘削翼4による掘削が行われていない部分との間で生じる摩擦力を意味する。
2−2.掘削翼
掘削翼4は、杭1を軸回りに一方向に回転させながら地盤2に圧入した際に、地盤2中の土砂を掘削して掘削翼4の上側に送ることの可能な形状を有する。掘削翼4は、例えば、複数の半円状の平板で構成される。複数の半月状の平板は、杭本体3の長手方向に対して傾いた状態で、杭本体3の外周面に固着されている。
掘削翼4は、本実施形態では、鋼製である。掘削翼4は、杭本体3のうち下端部よりも上側に位置する。ここで、杭本体3の下端部とは、杭本体3の先端(下端)から掘削翼4の外径の長さの部分を意味する。つまり、掘削翼4は、杭本体3の先端(下端)から、少なくとも掘削翼4の外径よりも大きい距離、上側に離れて位置する。掘削翼4の外径は、例えば345mmである。
2−3.掘削刃
掘削刃5は、杭1を軸回りに一方向に回転させながら地盤に圧入した際に、杭本体3の下面に接する土砂を掘削する刃である。
掘削刃5は、例えば、先端(下端)が尖った錐状(円錐状、三角錐状等)であり、杭本体3の下端を閉塞するように取り付けられる。掘削刃5は、杭本体3の外周面よりも径内側に位置している。
3.杭の回転圧入方法
続いて、杭1を地盤2に回転圧入する、杭1の回転圧入方法について説明する。
以下では、図2に示す調査結果の構造の地盤2に対して、杭1を回転圧入する方法について説明する。図3には、図2に示す構造の地盤2に、杭1が回転圧入された状態が示されている。図2及び図3の、貫入量1m当り半回転数Nsw[回]の値、及びそのグラフは、地盤2の深さ毎の地層の硬さを示している。図2に示す地盤2の調査結果は、スウェーデン式サウンディング試験による調査結果である。
図3に示すように、地盤2は、地盤2の上面から3.75m程度の所に、掘削翼4を支持する支持層20を有し、地盤2の上面から7.25m程度の所に、杭本体3の先端を支持する第二支持層21を有する。地盤2は、地盤2の上面から4.0〜7.0m程度の所に、杭本体3の下側の部分30の外周面300との間に周面摩擦力Ra2が生じる中間層22を有する。
本実施形態では、支持層20は、砂質土の地層であり、スウェーデン式サウンディング試験によって求められる地盤の強度等を求める試験結果(換算N値)が10以上の地層である。中間層22は、砂質土の地層と粘性土の地層であり、第二支持層21は、粘性土の地層である。
なお、換算N値は、砂質土の場合、換算N値=2Wsw(荷重)+0.067Nsw(貫入量1m当り半回転数)で求められ、粘性度の場合、換算N値=3Wsw+0.050Nswで求められる。
地盤2はさらに、地盤2の上面から9.75m程度の所に、第三支持層23を有し、地盤2の上面から8.5m程度の所に、第四支持層24を有する。第三支持層23は、砂質土の地層であり、換算N値が28.8程度の地層である。第四支持層24は、粘性土の地層である。
なお、支持層20、第二支持層21、中間層22、第三支持層23、及び第四支持層24のそれぞれは、調査範囲内の全体に水平方向に拡がった地層である。つまり、地盤2中には、支持層20、中間層22、第二支持層21、第四支持層24、及び第三支持層23が、この順に上から下へ並んでいる。
本実施形態の回転圧入方法は、杭1の杭本体3の下側の部分30を地盤2に埋める第一工程と、下側の部分30と掘削翼4とを地盤2に埋める第二工程と、を備える。本実施形態の回転圧入方法では、杭1として、杭本体3の上下長さがおよそ7.25mであり、杭本体3の先端(下端)から掘削翼4までの上下長さがおよそ3.25mのものが用いられる。
第一工程では、杭1を、地盤2上に直立した状態で回転させて、杭本体3の先端の掘削刃5で地盤2を掘削することにより、下側の部分30を地盤2に埋める。
第二工程では、杭本体3の先端の掘削刃5と掘削翼4とでさらに地盤2を掘削することにより、下側の部分30と掘削翼4とを地盤2に埋める。第二工程では、掘削翼4が地盤2中の支持層20に到達するまで、杭1を回転圧入する。杭1の回転圧入は、地盤2上に設置された回転圧入装置100を用いて行われる(図1参照)。
杭本体3の先端の掘削刃5で掘削された地盤2中の土砂は、杭本体3の径外側に押し出され、そのため、杭本体3の下側の部分30の外周面300に接する土砂は、乱れが少ない。掘削翼4で掘削された地盤2中の土砂は、掘削翼4の上側に送られ、そのため、杭本体3の上側の部分31の外周面310に接する土砂は、乱れており、掘削前よりも緩んだ地盤となっている。
上記第一工程及び第二工程を経て、杭1が地盤2に圧入された状態では、図3に示すように、杭1(杭本体3と掘削翼4)は、鉛直荷重が負荷されると、この鉛直荷重を支持する支持力Raを発生させる。
支持力Raは、地盤2の支持層20と掘削翼4との間の反力に基づく中間支持力Ra1と、杭本体3の下側の部分30の外周面300と地盤2の中間層22との間で生じる周面摩擦力Ra2と、地盤2の第二支持層21と杭本体3の先端(下端)との間の反力に基づく先端支持力Ra3と、を含む。
なお、杭本体3の上側の部分31の外周面310と地盤2との間に生じる摩擦抵抗は、杭本体3の下側の部分30の外周面300と地盤2の中間層22との間で生じる摩擦抵抗に比べて小さく、周面摩擦力を発揮しにくい。
4.比較例1,2の杭
図3には、本実施形態の杭1と比較するための、比較例1の杭6と、比較例2の杭7が示されている。
比較例1の杭6は、杭本体60の下端部に掘削翼61が設けられ、杭本体60の先端(下端)に掘削刃62が設けられた、底部拡大型の杭である。杭本体60は、杭1の杭本体3と同様の構成であり、掘削翼61が、杭1の掘削翼4と同様の構成(形状が同じ)であり、掘削刃62は、杭1の掘削刃5と同様の構成である。
比較例2の杭7は、杭本体70の先端(下端)に掘削刃71が設けられた、ストレート型の杭である。杭7は、杭本体70の外周面に掘削翼が設けられていない。杭本体70は、杭1の杭本体3と同様の構成であり、掘削刃71は、杭1の掘削刃5と同様の構成である。
続いて、比較例1,2の杭6,7が地盤2に圧入された状態について説明する。図3には、杭1と同程度の支持力Raを得るように、地盤2に圧入された状態の比較例1,2の杭6,7が示されている。なお、比較例1,2の杭6,7は、杭1が圧入された地盤2と同じ構造の地盤2に圧入されている。
比較例1の杭6は、掘削翼61及び杭6の先端が、第三支持層23によって支持されている。第三支持層23は、第二支持層21よりも3m程度下側の層である。
掘削翼61の上側の土砂は、掘削翼61によって掘削され、掘削翼61の上側に送られた乱れた土砂であり、そのため、この土砂と杭本体60の外周面との間には、摩擦抵抗がほとんど生じない。
杭6が地盤2に圧入された状態では、杭6(杭本体60と掘削翼61)は、鉛直荷重が負荷されると、この鉛直荷重を支持する支持力Rbを発生させる。支持力Rbは、地盤2の第三支持層23と、掘削翼61及び杭本体60の先端との間の反力に基づく先端支持力Rb3を含み、周面摩擦力Ra2及び中間支持力Ra1に対応する支持力は含まない。
比較例2の杭7は、杭7の先端が、第四支持層24によって支持されている。第四支持層24は、第二支持層21と第三支持層23の間の層である。
杭7の杭本体70の外周面の周囲の土砂は、乱れていない土砂であり、そのため、この土砂と杭本体70の外周面との間には、高い摩擦抵抗が生じる。
杭7が地盤2に圧入された状態では、杭7(杭本体70)は、鉛直荷重が負荷されると、この鉛直荷重を支持する支持力Rcを発生させる。支持力Rcは、地盤2の第四支持層24から地盤2の上面までの地層と杭本体70の外周面との間で生じる周面摩擦力Rc2と、地盤2の第四支持層24と杭本体70の先端との間の反力に基づく先端支持力Rc3と、を含む。支持力Rcは、中間支持力Ra1に対応する支持力は含まない。
5.杭の対比
比較例1の杭6の支持力Rbは、杭1の支持力Raのように、中間支持力Ra1と、周面摩擦力Ra2を含まない。
杭6は、先端支持力Rb3だけで、鉛直荷重を支える支持力Rbを確保する必要があるため、杭本体60の上下長さが、杭1の杭本体3の上下長さに比べて長くなっている。
比較例2の杭7の支持力Rcは、杭1の支持力Raのように、中間支持力Ra1を含まない。
杭7は、周面摩擦力Rc2と先端支持力Rc3だけで、鉛直荷重を支える支持力Rcを確保する必要があるため、杭本体70の上下長さが、杭1の杭本体3の上下長さに比べて長くなっている。
本実施形態の杭1は、比較例1の杭6及び比較例2の杭7に比べて、回転圧入する深さが短くて、施工性が向上している。また、本実施形態の杭1では、杭本体3の長さを短くでき、材料コストを抑えることも可能である。
また、本実施形態の杭1では、先端(下端)を支持する地層としては薄い硬質な地層が地盤2の比較的浅い部分にあるときに、この地層を掘削翼4を支持する支持層20として利用でき、この薄い硬質な地層を、支持力Raの確保に有効に用いることができる。なお、比較例1の杭6では、支持層20を杭6の先端を支持する地層として用いることが難しく、また、比較例2の杭7では、支持層20と間で反力を得ることができない。
6.変形例
続いて、上述した実施形態の杭1の変形例について説明する。
杭本体3は、下端が閉塞されないものであってもよく、この場合、掘削刃5は、例えば、杭本体3の円環状の先端面に、等間隔に取り付けられた複数の刃で構成される。複数の刃は、杭本体3から径外側に突出しないように配置されることが好ましい。
杭本体3を構成する複数の鋼管の連結は、工場で行ってもよいし、施工現場で地盤2への圧入の前に行ってもよいし、地盤2への圧入の途中に行ってもよい。また、掘削翼4の杭本体3への固着も、工場で行ってもよいし、施工現場で地盤2への圧入の前に行ってもよいし、地盤2への圧入の途中に行ってもよい。
杭1の材質は、鋼に限らず、RC(Reinforced−Concrete)、ステンレス、木、高分子体等であってもよい。
掘削翼4は、上記構造に限定されず、周方向の一部を切り欠いた平たい円盤で構成されてもよいし、螺旋状に屈曲した1つの板で構成されてもよい。
杭1が圧入される地盤2は、図2及び図3に示す構造に限らず、その他の構造であってもよい。
また、地盤2の調査方法は、スウェーデン式サウンディング試験に限らず、標準貫入試験やラムサウンディング試験等のその他の試験で行ってもよく、杭1は、各種の地盤調査試験から得られる地盤強度の値を用いて、設計可能である。
杭本体3の長さ及び掘削翼4の上下位置は、上記の長さ及び上下位置に限定されず、地盤2の構造及び必要とする支持力Raの大きさに合わせて、適宜設定可能である。
7.まとめ
以上説明した一実施形態及びその変形例の杭1のように、本開示に係る第一態様の杭1は、下記の構成を備える。
すなわち、第一態様の杭1は、回転しながら地盤2に圧入される杭1である。第一態様の杭1は、管状の杭本体3と、杭本体3の外周に設けられた掘削翼4と、を備える。掘削翼4は、杭本体3のうち下端部よりも上側に位置する。杭本体3のうち掘削翼4よりも下側の部分30の外周面300は、地盤2との間で周面摩擦力Ra2が生じる面である。
上記構成を備えることで、第一態様の杭1は、地盤2に圧入した状態で、鉛直荷重が負荷されると、杭本体3のうち掘削翼4よりも下側の部分30の外周面300と地盤2との間で生じる周面摩擦力Ra2を含む支持力Raを得ることができる。そのため、第一態様の杭1では、比較例1の杭6のように周面摩擦力Ra2を得られないものに比べて、鉛直荷重を支持する支持力Raを得やすい。
また、本開示に係る第二態様の杭1は、第一態様の杭1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第二態様の杭1では、下側の部分30及び掘削翼4が地盤2に圧入された状態において、杭本体3及び掘削翼4は、鉛直荷重を支持する支持力Raを発生させる。支持力Raは、地盤2と掘削翼4との間の反力に基づく中間支持力Ra1と、周面摩擦力Ra2と、地盤2と杭本体3の先端との間の反力に基づく先端支持力Ra3と、を含む。
上記構成を備えることで、第二態様の杭1では、地盤2に圧入された状態において、鉛直荷重が負荷されると、中間支持力Ra1と周面摩擦力Ra2と先端支持力Ra3とを含む支持力Raを発生させることができ、鉛直荷重を支持する支持力Raを得やすい。
また、本開示に係る第三態様の杭1の回転圧入方法は、下記の構成を備える。
すなわち、第三態様の杭1の回転圧入方法は、第一態様の杭1を、地盤2上に直立した状態で回転させて、杭本体3の先端で地盤2を掘削することにより、下側の部分30を地盤2に埋める第一工程と、杭本体3の先端と掘削翼4とでさらに地盤2を掘削することにより、地盤2に下側の部分30と掘削翼4とを埋める第二工程と、を備える。第二工程では、掘削翼4が地盤2中の支持層20に到達するまで、杭1を回転圧入する。
上記構成を備えることで、第三態様の杭1の回転圧入方法では、掘削翼4と地盤2中の支持層20との間の反力に基づく中間支持力Ra1に加えて、杭本体3の掘削翼4よりも下側の部分30と地盤2との間で生じる周面摩擦力Ra2を得ることができる。そのため、第三態様の杭1の回転圧入方法では、鉛直荷重に対する支持力Raを得やすい。
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 杭
2 地盤
20 支持層
3 杭本体
30 下側の部分
300 外周面
4 掘削翼
Ra 支持力
Ra1 中間支持力
Ra2 周面摩擦力
Ra3 先端支持力

Claims (3)

  1. 回転しながら地盤に圧入される杭であって、
    管状の杭本体と、
    前記杭本体の外周に設けられた掘削翼と、を備え、
    前記掘削翼は、前記杭本体のうち下端部よりも上側に位置し、
    前記杭本体のうち前記掘削翼よりも下側の部分の外周面は、前記地盤との間で周面摩擦力が生じる面である、
    杭。
  2. 前記下側の部分及び前記掘削翼が前記地盤に圧入された状態において、前記杭本体及び前記掘削翼は、鉛直荷重を支持する支持力を発生させ、
    前記支持力は、
    前記地盤と前記掘削翼との間の反力に基づく中間支持力と、
    前記周面摩擦力と、
    前記地盤と前記杭本体の先端との間の反力に基づく先端支持力と、を含む、
    請求項1に記載の杭。
  3. 請求項1に記載の杭を、前記地盤上に直立した状態で回転させて、前記杭本体の先端で前記地盤を掘削することにより、前記下側の部分を前記地盤に埋める第一工程と、
    前記先端と前記掘削翼とでさらに前記地盤を掘削することにより、前記地盤に前記下側の部分と前記掘削翼とを埋める第二工程と、を備え、
    前記第二工程では、前記掘削翼が前記地盤中の支持層に到達するまで、前記杭を回転圧入する、
    杭の回転圧入方法。
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