JP3203689U - 建築用杭 - Google Patents
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Abstract
【課題】建築物の地盤中に打ち込まれた基礎杭における上下、左右、及び斜め方向の安定性を高めることで、耐震効果を一層向上させることができる建築用杭を提供する。【解決手段】一端に開口部を、他端に打込部を備えた中空状の本体部2と、本体部2の周囲に形成された螺旋部7と、本体部2に複数穿孔された貫通孔と、を備える建築用杭1であって、建築用杭1は、地盤中に傾斜状に打ち込まれることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、建築物の地盤中に打ち込まれた基礎杭の上下、左右、及び斜め方向の安定性を高めることで、耐震効果を一層向上させることができる建築用杭に関する。
一般的に建築物を建設する際、その重量を地盤中で分散し支えるために基礎杭が打ちこまれる。前記基礎杭としては、地中を掘削して形成した掘削孔にコンクリートを流し込んで造成する場所杭、地中に掘削した掘削孔にコンクリート杭を挿入して造成する既成杭等が公知とされている。
また建築用杭の先行技術として、現場の土の状態に影響されることなく品質の安定した地盤補強用のコンクリート系杭を簡易に構築することができ、かつ構築されたコンクリート系杭の杭周面抵抗力が大きい節付き現場打ちテーパ形コンクリート系杭およびその構築方法・構築用鋼管がある(例えば特許文献1参照)。
上掲特許文献1記載のテーパ形コンクリート系杭は、モルタルまたはコンクリートまたはセメントミルクにより現場で構築される杭であって、下側が狭まる円すい台形の杭本体と、この杭本体の下部のみの外周に突出して設けられた螺旋状の節とを有し、この螺旋状の節の外径が前記杭本体の上端の外径よりも小さいことを特徴とする。
上掲特許文献1記載のテーパ形コンクリート系杭は、モルタルまたはコンクリートまたはセメントミルクにより現場で構築される杭であって、下側が狭まる円すい台形の杭本体と、この杭本体の下部のみの外周に突出して設けられた螺旋状の節とを有し、この螺旋状の節の外径が前記杭本体の上端の外径よりも小さいことを特徴とする。
また構築方法は、地盤に杭構築用鋼管を回転させながら進入させ、この杭構築用鋼管を引き抜くときに内部にコンクリートまたはモルタルまたはセメントミルクを流し込む杭の構築方法であって、前記杭構築用鋼管として、下側が狭まる円すい台形の鋼管と、この鋼管の下端部に設けられた掘削刃とを有し、この掘削刃の鋼管中心から先端までの距離が前記鋼管の上端の半径よりも短い杭構築用鋼管を用いることにより、下側が狭まる円すい台形の杭本体と、この杭本体の下部の外周に突出する螺旋状の節とを有し、この螺旋状の節の外径が前記杭本体の上端の外径よりも小さい杭を構築することを特徴とする。
また構築用鋼管は、下側が狭まる円すい台形の鋼管と、この交換の下端部に設けられた掘削刃とを有し、この掘削刃の鋼管中心から先端までの距離が前記鋼管の上端の半径よりも短いことを特徴とする。
上掲特許文献1は、現場の土の状態に影響されることなく品質の安定した地盤補強用のコンクリート系杭を簡易に構築することができ、かつ構築されたコンクリート系杭の杭周面抵抗力が大きいことを特徴としている。しかし、構築用鋼管を地盤に進入させる工程、モルタルを充填する工程、構築用鋼管を地盤から引き抜く工程等を必要とするため、構築工程が多くコストアップに繋がるという問題が生じた。また、地盤中に打ち込まれたコックリート系杭は、上下方向における安定性は得られるものの、左右及ぶ斜め方向の揺れによる安定性は低いという欠点があった。
そこで本考案は上記の点に鑑み、建築物の地盤中に打ち込まれた基礎杭における上下、左右、及び斜め方向の安定性を高めることで、耐震効果を一層向上させることができる建築用杭を提供することにある。
上記課題を解決するために、一端に開口部を、他端に打込部を備えた中空状の本体部と、本体部の周囲に形成された螺旋部と、前記本体部に複数穿孔された貫通孔と、を備える建築用杭であって、前記建築用杭は、地盤中に傾斜状に打ち込まれることを特徴とする。
また前記建築用杭は、垂直方向に対して45°〜80°の範囲に傾斜している。
また前記建築用杭は、斜め貫入パイルにて補強される。
また前記建築用杭は、本体部内に充填されるコンクリートを備える。
また前記建築用杭は、貫通孔から排出されるコンクリートにより形成される突出部を備える。
一端に開口部を、他端に打込部を備えた中空状の本体部と、本体部の周囲に形成された螺旋部と、前記本体部に複数穿孔された貫通孔と、を備える建築用杭であって、前記建築用杭が地盤中に傾斜状に打ち込まれることにより、建築物の上下、左右、及び斜め方向の安定性を高めることができる。
また前記建築用杭は、本体部内に充填されるコンクリートを備え、貫通孔から排出されるコンクリートにより突出部が形成されることにより、突出部により地盤中の安定性をより一層向上させることができる。
本考案の建築用杭は、建築物の地盤中に打ち込まれた基礎杭の上下、左右、及び斜め方向の安定性を高めることで、耐震効果を一層向上させることを特徴とするものである。
以下、本考案における建築用杭の実施の形態を図面に基づいて説明する。
以下、本考案における建築用杭の実施の形態を図面に基づいて説明する。
先ず、図5乃至図8に基づいて本考案の建築用杭1の構造を説明する。
本考案の建築用杭1は、一端3に開口部4を、他端5に先尖状の打込部6を備えた中空状の本体部2と、本体部2の周囲に形成された螺旋部7を具備する。また前記開口部4の周囲には、基礎や基板等に連結される連結部8が形成されている。
本考案の建築用杭1は、一端3に開口部4を、他端5に先尖状の打込部6を備えた中空状の本体部2と、本体部2の周囲に形成された螺旋部7を具備する。また前記開口部4の周囲には、基礎や基板等に連結される連結部8が形成されている。
前記本体部2は、図5及び図6に示すように中空状を呈しており、強靭な鋼製等の金属製にて形成されている。また特に前記本体部2の周囲には、複数の貫通孔9が穿孔されている。
また前記建築用杭1の本体部2内には、図7に示すように、生コンと言われる半液状のコンクリート10が充填されている。前記コンクリート10は、前記建築用杭1の開口部4から、充填機等を使用して本体部2の内部に充填される。
本体部2の内部に充填されたコンクリート10は、図8に示すように、油圧シリンダー20にて押圧されることにより、本体部2に穿孔されている貫通孔9から外部に排出される。排出されたコンクリート10は、しばらくすると固化されて強靭な突出部11が形成される。
次に、本考案の建築用杭1の使用方法を各図面に基づいて説明する。
図1は、建築物30の下部の地中32に基礎杭31を打ち込んだ状態の断面図である。先ず、前記基礎杭31を地中32に打ち込む。この際基礎杭31は、柔らかい地中32を貫き深層の強固な地盤33まで貫入される。
図1は、建築物30の下部の地中32に基礎杭31を打ち込んだ状態の断面図である。先ず、前記基礎杭31を地中32に打ち込む。この際基礎杭31は、柔らかい地中32を貫き深層の強固な地盤33まで貫入される。
前記基礎杭31を地中32に打ち込んだ後、圧力スクリュー34を使用して、本考案の建築用杭1を回転、圧入する。この際、建築用杭1の傾斜角度は、垂直方向に対して45°〜80°の範囲に傾斜している状態に維持することが好ましい。
また前記支持杭31は斜め貫入パイル35にて補強されている。また特に、前記支持杭31と斜め貫入パイル35との接続部分には、ボルトとエキスポ樹脂接着剤で固定することが望ましい。
前記建築用杭1を打ち込んだ後、図7に示すように、建築用杭1の開口部4より充填機にて、本体部2の内部にコンクリート10を充填する。次に図8に示すように、油圧シリンダー20にて本体部2の内部に充填されたコンクリート10を押圧する。すると、本体部2の内部のコンクリート10は、複数の貫通孔9から外周方向へ排出されて突出部11が形成される。
本体部2の内部から排出された突出部11は、しばらく放置すると固化され強固な突出部11となる。そのことにより、建築物は上下左右とともに、斜め方向への揺れに対する安定性も向上して優れた耐震性を発揮する。
突出部11にて固定された建築用杭1は、地中32の下で切断される。なお、前記建築杭31と本考案の建築用杭1との接続部分は、連結材36を用いて連結することも可能である。
また前記建築用杭1は、図2に示すように、基礎杭31の両側面に平行状態に配設する打ち込み方法、図3に示す、基礎杭31に対して交差させて打ち込む方法、さらには、図4に示す、基礎杭31に前後状態に配設する打ち込み方法等、様々な打ち込み方法が採用できる。
上述の如く本考案の建築用杭1は、新築物件の基礎強化が実現できるのはもちろん、既存の建築物においても、基礎杭の周辺に建築用杭1を打ち込むことができる。そのため、基礎の安定強化を向上させ、優れた耐震効果を発視する。
1 建築用杭
2 本体部
3 一端
4 開口部
5 他端
6 打込部
7 螺旋部
8 連結部
9 貫通孔
10 コンクリート
11 突出部
20 油圧シリンダー
30 建築物
31 基礎杭
32 地中
33 地盤
34 圧力スクリュー
35 斜め貫入パイル
36 連結材
2 本体部
3 一端
4 開口部
5 他端
6 打込部
7 螺旋部
8 連結部
9 貫通孔
10 コンクリート
11 突出部
20 油圧シリンダー
30 建築物
31 基礎杭
32 地中
33 地盤
34 圧力スクリュー
35 斜め貫入パイル
36 連結材
Claims (5)
- 一端に開口部を、他端に打込部を備えた中空状の本体部と、本体部の周囲に形成された螺旋部と、前記本体部に複数穿孔された貫通孔と、を備える建築用杭であって、前記建築用杭は、地盤中に傾斜状に打ち込まれることを特徴とする建築用杭。
- 前記建築用杭は、垂直方向に対して45°〜80°の範囲に傾斜している請求項1記載の建築用杭。
- 前記建築用杭は、斜め貫入パイルにて補強される請求項1または2記載の建築用杭。
- 前記建築用杭は、本体部内に充填されるコンクリートを備える請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の建築用杭。
- 前記建築用杭は、貫通孔から排出されるコンクリートにより形成される突出部を備える請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の建築用杭。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016000566U JP3203689U (ja) | 2016-01-20 | 2016-01-20 | 建築用杭 |
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JP2016000566U JP3203689U (ja) | 2016-01-20 | 2016-01-20 | 建築用杭 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7473110B2 (ja) | 2020-06-19 | 2024-04-23 | 株式会社相良製作所 | 根太基礎の施工方法 |
-
2016
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