JP2019171777A - 化粧材 - Google Patents

化粧材 Download PDF

Info

Publication number
JP2019171777A
JP2019171777A JP2018065184A JP2018065184A JP2019171777A JP 2019171777 A JP2019171777 A JP 2019171777A JP 2018065184 A JP2018065184 A JP 2018065184A JP 2018065184 A JP2018065184 A JP 2018065184A JP 2019171777 A JP2019171777 A JP 2019171777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
concavo
region
substrate
strip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018065184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7119497B2 (ja
Inventor
寛詠 臼井
Kanei Usui
寛詠 臼井
博文 菰口
Hirofumi Komoguchi
博文 菰口
好真 小椋
Yoshimasa Ogura
好真 小椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2018065184A priority Critical patent/JP7119497B2/ja
Publication of JP2019171777A publication Critical patent/JP2019171777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7119497B2 publication Critical patent/JP7119497B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、「突付柄(突当柄)」等を有する化粧材において、絵柄模様の外観が十分に異なっていなくとも、隣接する各絵柄模様領域の弁別が可能な化粧材を提供するものである。【解決手段】 基材の少なくとも一方の面に凹凸模様を有する平面視上短冊状の短冊状領域を複数有する化粧材であって、複数の短冊状領域は、その幅方向に隣接させて繰り返し配列され、各隣接する短冊状領域間において、一方の面の表面における短冊状領域の凹凸模様の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)が10μm以上異なっていることにより、上記課題を解決する。【選択図】 図1

Description

本発明は、表面に凹凸模様を有する化粧材に関するものである。
従来、化粧材における天然木の意匠表現として木目の絵柄模様を印刷した化粧材が建築物の内外装、建具の表面化粧、車両内装などに広く利用されている。
フローリング床のように、長方形の板状に加工した木材等をその短辺方向に突き当てて(突き付けて)、全体を隙間なく覆うような施工が広く行われている。化粧材等において、たとえば上記突き当て(突き付け)施工の外観を模倣して、長方形の板状に加工した各木材に相当する異なる木目の絵柄模様を有する各木目の絵柄模様領域をその短辺方向に突き当てて(突き付けて)、全体を隙間なく覆うように配置した木目の絵柄模様は突付柄(突当柄)と呼ばれることがある。
特開2000−108486号公報
図11は、従来技術として、特許文献1における開示技術の概要を説明する図である。特許文献1では、木目の絵柄模様を持った印刷物が開示されている。図11に示す様に印刷物20は、基材1に対し、領域(Di。i=1、2、3、・・・)に区分して、着色インキにより、領域ごとに異なる木目の絵柄模様(4−i。i=1、2、3、・・・)を有しており、表面にはエンボス加工などの凹凸模様は施されていない。このように表面に凹凸模様が形成されていない場合、意匠外観を「突付柄(突当柄)」たらしめるためには、上記長方形の板状に加工した各木材に相当する各木目の絵柄模様領域(Di。i=1、2、3、・・・)の各異なる木目の絵柄模様(4−i。i=1、2、3、・・・)が、隣接する各木目の絵柄模様領域が弁別可能な程度に、その外観を十分に異なったものとする必要がある。このため、各木目の絵柄模様領域における木目の絵柄模様の選択範囲が大きく制約され、デザインの難度が高くなるという問題がある。
上記を鑑み、本発明の課題は「突付柄(突当柄)」等を有する化粧材において、絵柄模様の外観が十分に異なっていなくとも、隣接する各絵柄模様領域の弁別を可能とすることで、隣接する各絵柄模様領域間で、絵柄模様の外観を十分に異ならせる必要をなくすことである。これにより、絵柄模様の選択範囲の制約が少なく、デザインの難度が高くなることを抑制することが可能な化粧材を提供することができる。
本発明は、基材の少なくとも一方の面に凹凸模様を有する平面視上短冊状の短冊状領域を複数有する化粧材であって、複数の短冊状領域は、その幅方向に隣接させて繰り返し配列され、各隣接する短冊状領域間において、一方の面の表面における短冊状領域の凹凸模様の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)が10μm以上異なっていることを特徴とする化粧材である。
本発明において、基材の凹凸模様を有する一方の面の反対面を他方の面とし、基材の他方の面側に裏打基材が積層されている化粧材であってもよい。
本発明において、さらに絵柄模様層を有する化粧材であってもよい。
本発明によれば、「突付柄(突当柄)」等を有する化粧材において、絵柄模様の外観が十分に異なっていなくとも、隣接する各絵柄模様領域の弁別が可能となるため、隣接する各絵柄模様領域間で、絵柄模様の外観を十分に異ならせる必要がなくなる。これにより、絵柄模様の選択範囲の制約が少なく、デザインの難度が高くなることを抑制することが可能な化粧材を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による化粧材の一部を示す斜視図。 図2は、本発明の第1実施形態による化粧材の一部を示す断面図。 図3は、本発明の第3実施形態による化粧材の一部を示す斜視図。 図4は、本発明の第3実施形態による化粧材の一部を示す断面図。 図5は、十点平均粗さ(RzJIS)を説明する概念図。 図6は、十点平均粗さ(RzJIS)の説明を補完する概念図。 図7は、本発明の変形例を説明する断面図。 図8は、本発明の他の変形例を説明する断面図。 図9は、本発明の他の変形例のバリエーションを説明する断面図。 図10は、本発明の第2実施形態による化粧材の一部を示す斜視図。 図11は、従来技術を説明する斜視図。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状などは理解を容易にするため適宜誇張、単純化などしている。また説明に直接的な関係しない構成などについては適宜省略している。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
[化粧材の構成]
本発明の第1実施形態に係る化粧材10は、その製造方法により、凹凸模様2の形態が、平面に対し凸部が出っ張るとともに凹部が窪んだ形態(図1および図2)になるものと、平面に対し凹部が窪んだ形態(図3および図4)になるものとがある。まずは前者について説明する。
本発明の第1実施形態に係る化粧材10は、図1にその一部を示す斜視図を、図2に短冊状領域(後述)の幅方向の断面図を示す通り、基材1の少なくとも一方の面1fに凹凸模様2を有する平面視上短冊状の短冊状領域Diを複数有する化粧材であって、複数の短冊状領域Diは、長手方向(図1におけるY方向)を平行にして幅方向(図1におけるX方向)に隣接させて繰り返し配列され、各隣接する短冊状領域間(短冊状領域Diと短冊状領域Di+1間。i=1、2、3、・・・)において、一方の面1fの表面における短冊状領域の凹凸模様2の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)が10μm以上異なっている化粧材10である。
第1実施形態においては、短冊状領域Di(i=1、2、3、・・・)は、相対的に大きな高低差ΔTHを有する凹凸模様2Hが存在する領域DHと、相対的に小さな高低差ΔTLを有する凹凸模様2Lが存在する領域DLという2種類の短冊状領域が、幅方向に隣接して交互に繰り返し配列されている。すなわち短冊状領域D1、D2、D3、D4・・・は、幅方向に例えば、DH、DL、DH、DL、・・・の様に配列されている。
凹凸模様2は、例えばいわゆる「浮造り」と呼ばれる木目模様である。以下「浮造り」について説明する。「浮造り」とは、一般に樹木の成長に於ける細胞分裂速度には、季節差が有るため、木材の組織の密度、硬度、色調にも季節差が出来る。すなわち、春・夏は細胞分裂が比較的盛んな為、この時期に成長した部分の木材部分は一般に空疎、低硬度、淡色で、春材、夏材、夏目材等と呼ばれる。一方、秋・冬は細胞分裂が比較的緩慢なため、この時期に成長した木材部分は、一般に緻密、高硬度、濃色で、秋材、冬材、冬目材等と呼ばれる。木材の春材、秋材のこの様な差を利用した、杉、松、檜等の木材の仕上加工法の一つがいわゆる「浮造り」加工である。浮造りでは、これらの木材の表面を研磨することで、春材部の軟質部を削り落とし、秋材部の硬質部を浮き上がらせて残す。この結果、秋材部は突出し春材部は凹んだ表面凹凸となる。
浮造りを模した凹凸模様2においては、その凸部が秋材部を模した部分であり、凹部が春材部を模した部分となる。木材を模した凹凸模様は、浮造りに限らず、木目や、年輪、導管などによる凹凸を模したものであっても良い。
上記相対的に大きな高低差ΔTHを有する領域DHにおける凹凸模様2Hは、例えば樹種「杉」の年輪模様(木目)が板目をなす板の表面を浮造仕上加工により年輪のうち秋材部が相対的に春材部より浮出して突出させた意匠に模した凹凸模様2Hである。凹凸模様2Hは、領域DH内においてその高低差ΔTHは概ね一定であり、その平均値を150μm程度とした凹凸模様(凹凸模様Aとする)である。領域DHは、平面視上短冊状の領域である。この例における領域DHは、エンボス加工などの通常の凹凸加工処理のほかに、表面に「(サンド)ブラスト処理」がなされているがこれに限らない。
上記相対的に小さな高低差ΔTLを有する領域DLにおける凹凸模様2Lは、例えば樹種「杉」の、いわゆる「へぎ板」のように、その年輪模様(木目)が板目をなす板の表面に対し浮造仕上加工は行わずに、割いたままの素朴な意匠に模した凹凸模様2Lである。凹凸模様2Lは、領域DL内においてその高低差ΔTLは概ね一定であり、その平均値を130μm程度とした凹凸模様(凹凸模様Bとする)である。領域DHは、平面視上短冊状の領域である。この例における領域DLは、エンボス加工などの通常の凹凸加工処理がなされている。表面に上記「(サンド)ブラスト処理」がなされていてもよい。
短冊状領域Di(DH、DL)の幅は共に、100mm〜150mm程度であることが多く、例えば120mm程度であるが、模様に対する依存性も高くこれに限らない。また短冊状領域Di(DH、DL)の長手方向の長さについては共に、特に制約があるものではない。長手方向の繰り返し周期のつなぎ目が認識しにくい、いわゆるエンドレス柄である場合には、エンドレス(化粧材の絵柄表面を含む平面において、短冊状領域の幅方向に直交する方向における化粧材の一方の端部から他方の端部まで)と考えられる。また、繰り返し周期のつなぎ目が認識可能できるため、短冊状領域が矩形領域として認識可能な場合や、あるいは長手方向に隣接して模様の異なる短冊状領域が配置されるなどして短冊状領域が矩形領域として認識できる場合には、短冊状領域Diの長手方向の長さは、当該矩形領域において幅方向と直交する辺の長さということができる。すなわち短冊状領域が矩形領域として認識できる場合においても、その矩形領域は本発明の短冊状領域に相当するため、本発明を適用できる。
上記繰り返し周期は、エンボス版(後述)を用いて凹凸模様を形成する場合にはその版胴周長に相当するもので、通常600mm〜1500mm程度で例えば900mm程度であるがこれに限らない。上記例では、相対的に大きな高低差ΔTHを有する領域DHと、相対的に小さな高低差ΔTLを有する領域DLとで、幅は相互に同じ寸法であるが、互いに異なっていても構わない。しかし領域DHと領域DLとで、同じ幅か近い幅とした方が、より突付加工に近い意匠外観となり、より優れた「突付柄(突当柄)」となるため好ましい。
上記各寸法は、化粧材がフローリング床を模した突付柄(突当柄)である場合の一例であり、上記に限られるものではない。
領域DHおよび領域DLにおいて、凹凸模様2Hおよび2Lの短冊状領域幅方向の凹凸の周期は各々、例えば1〜3mm程度である。しかし凹凸模様の種類に対する依存性が高くこれに限らない。短冊状領域幅方向の凹凸の周期とは、平面視上幅方向に隣接する凸部の山の頂上間の距離、あるいは凹部の谷の谷底間の距離のことである。領域Di内において、幅方向の凹凸の周期は一定ではないが、例えば短冊状領域の幅120mmの中に凹凸が60周期分含まれるのであれば、幅方向の凹凸の周期は2mmという様に、上記幅方向の凹凸の周期は平均値をもって表すことができ、各短冊状領域Di内における凹凸模様の密度の指標となり得る。また、領域DHと領域DLとで、相互に幅方向の凹凸の周期は異なっていても良いが、本願の効果は主に高低差ΔTHとΔTLの差異により得られるものであるため同程度であっても構わない。
上記例では、高低差ΔTHが150μm程度である領域DHと、高低差ΔTLが130μm程度である領域DLとが、短冊状領域Diの幅方向に120mm程度の間隔で交互に配置されている。領域DHと領域DLとでは、各領域内においては概ね一定である高低差ΔTHおよびΔTLが相互に20μm程度異なっている。この差異により、領域DHと領域DLとの弁別が可能となる。弁別は主として触覚により、ΔTHおよびΔTLの差異により生じる凹凸感、ざらつき感の差異などにより弁別が可能となる。また視覚においても、ΔTHおよびΔTLの差異に起因する視覚上のざらつき感の差異や光沢感の差異を認識可能なことも多く、弁別において触覚を補強することにより一層弁別が容易となる。
なお上記では、各隣接する短冊状領域間において、短冊状領域の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)が、20μm程度異なっている場合について説明したが、本発明における発明の効果を得るためには、最低でも5μm以上異なっていればよく、好ましくは10μm以上、より好ましくは20μm以上、さらに好ましくは50μm以上異なっているとよい。
上記の通り、本発明においては、領域DHと領域DLとはΔTHおよびΔTLの差異に基づき弁別可能となっている。この事により、仮に本発明による化粧材が、絵柄模様を含まず、凹凸形状により意匠効果を持つものであったとしても、領域DHと領域DLとの弁別が可能であることにより、「突付柄(突当柄)」として認識することが可能となる。このような絵柄模様を含まない凹凸形状(凹凸模様)としては、石目凹凸模様、皮革表面の凹凸模様である皮シボ凹凸模様、各種繊維材料からなる布目凹凸模様などがある。
上記の通り、本発明の第1実施形態を図1および図2を用いて説明した。図1および図2に示す基材1表面の凹凸模様2の形状は、凹凸模様2をいわゆるエンボス加工などの転写方法により賦形した場合の形状である。
一方、基材1表面の凹凸模様2を転写による賦形ではなく、例えば、基材1の表面に対してエッチング処理などにより凹部を形成した場合には、図3にその一部を示す斜視図を、図4に短冊状領域の幅方向の断面図を示すような、基材1表面の凹凸模様2の形状となる。このような凹凸模様2の形状は、例えば凹部としたい部分のみを開口させたエッチングマスクを基材1表面に形成し、エッチングマスクの開口から露出する基材1の表面をエッチング除去することで凹部を形成し、その後エッチングマスクを除去することなどにより形成される。基材1表面のうち、エッチングマスクにより覆われエッチングされなかった部分は、エッチング除去により形成された凹部より相対的に突出しているため凸部とみなすことができる。すなわち基材1表面に対し、その一部を除去することによっても凹凸模様2を形成することができる。
図1および図2に示す凹凸模様2の形状と、図3および図4に示す凹凸模様2の形状とは、上述の通り、凹凸模様の形成方法による形状の違いでのみあり、図1および図2に示す凹凸模様形状の例示による上記説明は、そのまま図3および図4に示す凹凸模様形状についても適用可能である。そして、領域DHと領域DLとはΔTHおよびΔTLの差異により弁別可能であるという作用、およびそのことから得られる上記効果についても同様に奏するものである。
次に、図5を用いて凹凸模様2の高低差ΔTの求め方について概念的に説明する。高低差ΔTは、「十点平均粗さ(RzJIS)」(JIS B 0601:2001)として求める。凹凸模様2に対し、表面粗さ測定器で短冊状領域の表面を幅方向にスキャンし、凹凸模様2の幅方向の表面粗さ曲線(Or)を得る。表面粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さ(l)だけ抜き取り、この抜き取り区間における平均値を求め、その平均値を示す直線(平均線:m)から、最も高い山頂から5番目までの山頂の平均線(m)からの高さの絶対値(Yp)の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の平均線(m)からの深さの絶対値(Yv)の平均値との和(μm)が十点平均粗さ(RzJIS)である。1つの山から2つ以上の山頂が、あるいは1つの谷から2つ以上の谷底が選択されない様にするなど、十点平均粗さを適切に求めることができる様にパラメータを適切に設定した上で、十点平均粗さ(RzJIS)は以下の式で表すことができる。
RzJIS=(Yp1+Yp2+Yp3+Yp4+Yp5+Yv1+Yv2+Yv3+Yv4+Yv5)/5
ところで、化粧材表面について、表面が鏡面に近いとその反射具合等から不自然な印象を受けることがあるため、それを回避し、複雑で趣のある自然な風合いを得るために、表面がマット化されていることも多い。マット化された基材1の表面は、本発明で説明する凹凸模様2の他に、凹凸模様2より微細な微凹凸(マット地)を含んでいる。凹凸模様2を形成しない場合を仮定した微凹凸(マット地)単体での十点平均粗さ(RzJIS)は概ね30μm以下である。
基材1の表面がマット化されている場合、本発明において上記十点平均粗さ(RzJIS)から得られるΔTは、凹凸模様2および微凹凸(マット地)の両者を含んだ表面粗さ曲線から得られることとなるが、それで構わない。本発明の実施例(後述)におけるΔTは、ΔTHで150μm、ΔTLで130μm程度であり、ΔTは主に凹凸模様2に依存するからである。さらに、仮にΔTが上記実施例の値より小さく、凹凸模様2と微凹凸(マット地)の弁別を観念しにくい場合であっても構わない。本発明は、各隣接する短冊状領域間において、短冊状領域の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)が5μm以上異なっている(すなわち(ΔTH−ΔTL)が5μm以上である)ことにより発明の効果が得られるものであるから、凹凸模様2と微凹凸(マット地)とをことさらに区別する必要がないためである。すなわち凹凸模様2および微凹凸(マット地)の両者を含んだ化粧材表面であっても本発明そのまま適用できる。
ところで化粧材10において、基材1の全体形状が平面状ではなく、曲面状や波打った凹凸形状である場合も考えられる。この様な場合には、上記平均線を直線状としてしまうと具合が悪い。そのような場合における平均線の求め方について、図6を参照して概念的に説明する。図6は第1実施形態の化粧材10の幅方向の断面図であり、基材1が全体的に波打った凹凸形状である例を示す。断面において、隣接する各凸部の頂点をなだらかに結んだ仮想の曲線を凸部包絡線Cp、隣接する各凹部の最深点をなだらかに結んだ仮想の曲線を凹部包絡線Cvとする。そして幅方向断面の各部iにおける、凸部包絡線Cpiと凹部包絡線Cviとの中点をCmiとしたとき、各Cmiを結んでできた曲線を平均線Cmとすることができる。このようにして求めた平均線Cmに対し、平均線Cmからの高さの絶対値(Yp)が大きい山頂5点と、平均線からの深さの絶対値(Yv)が大きい谷底5点を抽出し、上記と同様に十点平均粗さ(RzJIS)を求めることができる。
上記基材1の材料は、凹凸模様2の加工性や後述の絵柄模様の形成のしやすさ、化粧材としての機械的強度や、耐候性や耐擦傷性等の表面保護特性の観点、施工のしやすさなどを加味して選定される。
基材1の例として、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポリステレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、アイオノマー等の合成樹脂のシートやフィルムのシートあるいはこれらの複合体等が挙げられる。
その中でもポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどは供給性、加工性等の点から良く用いられる。また耐久性を向上させる為、基材1の表層に2液硬化型ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、ラジカル重合型のアクリレート系やカチオン重合型のエポキシ系等で電離放射線(紫外線、電子線等)で硬化する電離放射線硬化型樹脂等も良く追加される。しかし材料は上記に限定されるものではない。
また基材1の厚さは通常30〜500μm程度であるがこの限りではない。
本発明において、上記基材1の凹凸模様2を有する面を一方の面1fとし、その反対面を他方の面1rとしたとき、基材1の他方の面1r側に裏打基材3が積層されていても良い。図7に幅方向の断面図を示すように、基材1の他方の面1r側に裏打基材3が積層されており、図7においては、裏打基材3の一方の面3fと基材1の他方の面1rとが密着している。しかし裏打基材3の一方の面3fと基材1の他方の面1rとは相互に接触して積層されている必要はなく、両者の間に、例えば接着剤11や別の層など1以上の層が存在していてもよい。
この裏打基材3を有する態様においては、領域DHと領域DLとはΔTの差異により弁別可能となるという上記効果に加え、仮に基材1のみでは化粧材として十分な機械的強度あるいは耐久性などが不足するような場合であっても、裏打基材3によりそれらを補うことができ、一層有用な化粧材とすることができるという効果を奏する。
化粧材10は、その形状が板状のものとシート状のもの(化粧シートと呼ばれることがある)とに大別できるが、その差異は裏打基材3に起因することが多い。
上記裏打基材3の材料は、それが基材1に積層された際の機械的強度、耐久性、あるいは施工のしやすさ、後述の絵柄模様の形成のしやすさなどを加味して選定される。
化粧材10が板状である場合、裏打基材3の材料は、木、合板、パーチクルボード等の木質系基材、石こうボード、石こうスラグボード等の石こう系基材、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント板等の繊維セメント板、GRCおよびコンクリート、鉄、アルミニウム、銅等の金属箔もしくはシートあるいはこれらの複合体等が挙げられる。その中でも木質系基材や石こうボードは供給性、加工性等の点から良く用いられる。厚さは通常0.5mm〜100mm程度であるが、この限りでは無い。また材料は上記に限定されるものではない。
また化粧材10がシート状(化粧シート)である場合、裏打基材3の材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、紙などのシートであり、それらを基材1に積層させ、2層以上からなる化粧材10(化粧シート)として加工しても良い。この場合、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等は供給性、加工性等の点からよく用いられる。厚さは通常30〜500μm程度であるがこの限りでは無い。また、材料は上記に限定されるものではない。
本発明において、さらに絵柄模様層4を有していても良い。図8に幅方向の断面図を示すように、基材1の他方の面1r側(裏打基材3の一方の面3f側(基材1側))、すなわち、基材1と裏打基材3の間に絵柄模様層4を有している。本発明の化粧材10は、その外観上の意匠効果を得るために、基材1の凹凸模様2側(一方の面1f側)の表面が、その外観表面となっている。図8の態様においては、絵柄模様層4の絵柄模様の効果を化粧材10の外観表面おいて得るためには、絵柄模様層4の絵柄模様が基材1を透過して化粧材10の外観表面(凹凸模様2側、一方の面1f側)から視認できることが好ましい。すなわち基材1は可視光に対し、透明や半透明であるなど、ある程度の透過性を有することが好ましい。また絵柄模様層4の絵柄模様は、一色のみのいわゆるベタやグラデーションなどの様に、輪郭が明瞭でない絵柄であっても構わない。さら絵柄模様層4の絵柄模様は、パールインキによる発光発色表現や、透明インキによる艶の照り感(グロスマット)表現の様に、絵柄の輪郭のみならず、色についても明瞭に認識できるものでなくとも構わない。
絵柄模様層4の位置は、図8の例に限らず、図9(a)に示す様に、裏打基材3に対し基材1の積層される側と反対側の面(裏打基材3の他方の面3r)側であっても良い。この場合には基材1のみならず裏打基材3についても、可視光に対し透明または半透明であることが好ましい。また図9(b)に示す通り、裏打基材3が存在しない態様において、基材1の他方の面1r側に絵柄模様層4があっても良い。また図9(c)に示す通り、絵柄模様層4は基材1の凹凸模様2を有する面、すなわち一方の面1f側にあっても良い。この態様においては、通常は基材1の一方の面1f側に絵柄模様層を形成した後で、エンボス加工などのより凹凸模様2が形成されることが多いがその限りではない。またこの態様では、化粧材10の外観表面側(一方の面1f側)に絵柄模様層4が存在するため、基材1が可視光に対し、透明あるいは半透明であることを要しない。また図9(d)の様に、図9(c)の態様に対しさらに裏打基材3が存在しても良い。図9(d)の態様において、図9(e)の様に、基材1の一方の面1f側、基材1の他方の面1r側、裏打基材3の基材1が積層される面とは反対の面(裏打基材3の他方の面3r)側の3か所の内、いずれか1か所、あるいは2か所、更には3か所すべてに絵柄模様層4が存在していても良い。
上記基材1、裏打基材3、絵柄模様層4の他、接着剤11など、図示しない他の層が積層されていても良い。
上述の通り、領域DHと領域DLとはΔTHおよびΔTLの差異により弁別可能となっている。すなわち、木目絵柄に多く見られるいわゆる「突付柄」において、隣接する領域DH、DL、DH、DL、・・・間の弁別が容易となっている。そのため、絵柄模様層4が存在する態様の化粧材10においては、隣接する領域DH、DL、DH、DL、・・・間で、絵柄模様層4の絵柄模様の外観を十分に異なったものとする必要はなくなる。絵柄模様の外観によらず、ΔTHおよびΔTLの差異により領域DHと領域DLとの弁別が可能だからである。このため、絵柄模様の選択範囲の制約が少なくなり、絵柄模様選択範囲の狭さに起因してデザインの難度が高くなることを回避でき、化粧材10としてデザインのバリエーションが増加するという効果を奏する。
上記絵柄模様層4の材料は、絵柄模様層4が形成される基材1あるいは裏打基材3材料に対する絵柄模様層4の転移性や密着性などにより選定されるが、通常は印刷用のインキである。印刷インキとしては、被印刷物の材料、印刷方法、あるいは、要求される性能に合致するビヒクル、着色剤、補助剤からなるインキを適宜選択して用いればよい。その中でもグラビア印刷用のインキが良く用いられている。グラビア印刷は、凹凸模様2を形成する場合に用いられることが多いエンボス加工と、加工(印刷)用の版胴の形成方法が似ていることもあり、グラビア印刷とエンボス加工とを同一工場内で行うことができることが多いためである。絵柄模様層4の材料は、着色材料に限らず、例えばパールインキによる発光発色表現や、透明インキによる艶の照り感(グロスマット)表現に用いられる材料であっても構わない。材料は上記に限定されるものではなく、インキ以外のものでも構わない。また、絵柄模様層4の厚さは通常0.1μm〜10μm程度であるがこの限りではない。
[製造方法]
次に、本発明に係る化粧材10を製造する方法について説明する。本発明に係る化粧材10は、最もシンプルな構成としては、図1〜図4に示す通り、基材1のみからなるものであるが、ここでは図8に示す基材1の他に裏打基材3および絵柄模様層4を有する態様について、その製造方法を説明する。その製造方法を工程に大別すると、凹凸模様2を形成する工程、裏打基材3を積層する工程、絵柄模様層4を形成する工程を有する。
まず凹凸模様2を形成する工程について説明する。基材1はその一方の面1fに凹凸模様2が形成されているが、その形成方法は、大別すると2つの方法がある。1つは図1および図2に示す形態となる一般的にエンボス加工と呼ばれる方法で、凹凸模様2に対し凹凸パタンがおよそ反転した反転凹凸模様2´を有する凹凸賦形材12(エンボス版)を作成し、凹凸賦形材12を基材1の一方の面1fに押し当てることにより凹凸パタンを転写する方法である。もう1つは、図3および図4に示す形態となる、基材1の一方の面1fに対し、転写によらず直接的に凹部を形成することにより、凹凸パタンを形成する方法である。
凹凸模様2を形成する工程についてまず、図1および図2に示す形態となる、凹凸模様2と凹凸パタンがおよそ反転した反転凹凸模様2´を有する凹凸賦形材12を作成し、凹凸賦形材12を基材1の一方の面1fに押し当てることにより凹凸パタンを転写する方法について説明する。例えば一般的にエンボス加工と呼ばれるもので、賦形したい凹凸模様2形状がおよそ反転した反転凹凸模様2´を有する凹凸賦形材12(エンボス版)を作成し、それを基材1の一方の面1fに押し当てることにより、基材1の一方の面1fに凹凸模様2を賦形するものである。よく見られる態様としては、凹凸賦形材12(エンボス版)は円筒状であり、基材1はいわゆるロール・トゥー・ロールの連続体であり、凹凸賦形材12(エンボス版)の円筒外周面に形成されたエンドレスの反転凹凸模様2´が基材1の一方の面1fにやはりエンドレスに押し当て転写されるものである。押し当て転写に際し、熱を加えたり、転写後に除熱や紫外線により基材1の凹凸模様2を硬化させるなど、一般的なエンボス加工に用いられる方法が適用可能である。また、一般的に(ナノ)インプリントと呼ばれる方法も賦形原理は同様であり、本発明に適用可能である。
ここで、凹凸賦形材12(エンボス版)の表面に反転凹凸模様2´を形成する方法について2種類の方法を説明する。1つ目の方法は、凹凸賦形材12(エンボス版)の表面に対し、例えばレーザー彫刻の様に、レーザー光などの電磁エネルギーを照射することで、凹凸賦形材12(エンボス版)の表面を部分的に除去し表面に凹部を形成することで、所定の反転凹凸模様2´を形成する方法である。電磁エネルギーの照射位置、照射強度、照射時間、照射回数などを適宜設定することにより、凹部の深さや幅を任意の形状とすることができる。この方法によれば、凹凸賦形材12(エンボス版)の表面に、本発明に係る領域DHと領域DLに対応する反転凹凸模様2´を形成することが可能である。
凹凸賦形材12(エンボス版)の表面に反転凹凸模様2´を形成する2つ目の方法は、凹凸賦形材12(エンボス版)の表面に、凹部を形成したい部分のみを開口させたマスクを形成し、開口部に対し例えばエッチングにより凹部を形成する方法が挙げられる。エッチングを数回に分け、その都度マスクの開口形状を変化させれば、凹部ごとのエッチング回数、すなわちエッチング深さを変化させるいわゆる多段エッチングが可能となる。この方法においても、凹凸賦形材12(エンボス版)の表面に、本発明に係る領域DHと領域DLに対応する反転凹凸模様2´を形成することが可能である。
次に凹凸模様2を形成する工程について別の方法、すなわち図3および図4に示す形態となる、基材1の一方の面1fに対し、転写によらず直接的に凹凸パタンを形成する方法について説明する。例えば化粧材10の基材1が金属材料である場合など、上記エンボス加工が適用しにくい場合に有用である。基材1の凹凸模様2を形成する一方の面1fに対し、転写によらず直接的に凹凸パタンを形成する方法は、上記凹凸賦形材12(エンボス版)の表面に反転凹凸模様2´を形成する方法と同様に2種類の方法がある。
1つ目の方法は、基材1の一方の面1fに対し、凹部を形成したい部分のみを開口させたマスクを形成し、開口部に対し例えばエッチングにより凹部を形成する方法である。エッチングを数回に分け、その都度マスクの開口形状を変化させれば、凹部ごとのエッチング回数、すなわちエッチング深さを変化させるいわゆる多段エッチングが可能となる。この方法においても、本発明に係る領域DHと領域DLに対応する凹凸模様2を形成することが可能である。
凹凸模様2を形成する工程について、基材1の一方の面1fに対し、転写によらず直接的に凹凸パタンを形成する2つ目の方法は、基材1の一方の面1fに対し、例えばレーザー彫刻の様に、レーザー光などの電磁エネルギーを照射することで、基材1の一方の面1fの表面を部分的に除去し表面に凹部を形成することで、所定の凹凸模様2を形成する方法である。電磁エネルギーの照射位置、照射強度、照射時間、照射回数などを適宜設定することにより、凹部の深さや幅を任意の形状とすることができる。この方法によっても、本発明に係る領域DHと領域DLに対応する凹凸模様2を形成することが可能である。しかしながら、主にスループットや費用面の問題から大量生産には適さず、この方法の適用場面は限られる。
次に、裏打基材3を積層する工程について説明する。基材1の他方の面1r側に裏打基材3を積層する工程であり、その方法について説明する。上述の通り本発明においては、裏打基材3は必須の構成ではない。一例として、基材1の他方の面1rあるいは裏打基材3の基材1側の面のいずれかあるいは両方に接着剤11を塗布し、基材1の他方の面1rと裏打基材3の基材1側の面(他方の面3r)とを対向させて密着させ、接着剤を乾燥するなどして硬化させることにより接着する。別の例としては、基材1の他方の面1rと裏打基材3の基材1側の面との間に、例えばTダイなどから加熱により液化した樹脂を挿入し、その後基材1の他方の面1rと裏打基材3の基材1側の面(他方の面3r)とを対向させて密着させた状態で冷却することにより液化していた樹脂が硬化し、その硬化した樹脂により基材1と裏打基材3とが接着される。さらに別の例としては、基材1と裏打基材3のいずれか一方あるいは両方が熱可塑性の樹脂などである場合には、熱可塑性である方の材料を加熱により軟化させた状態で、他方の材料に対向させて密着させた状態で冷却することにより、熱可塑性の材料が硬化するときに他方の材料と接着される。基材1と裏打基材3との積層方法は上記に限らず、基材1と裏打基材3とを接合することができれば他の方法でも構わない。また、基材1と裏打基材3との間に、別の層が1層以上あっても構わない。また上記基材1に対し凹凸模様2を形成する工程と、ここで説明した裏打基材3を積層する工程とは、どちらが先でも、あるいは同時でも構わない。
最後に、絵柄模様層4を形成する工程について説明する。図8および図9を参照して上記説明した通り、絵柄模様層4は基材1の積層方向(厚み方向)において様々な位置に形成することができる。絵柄模様層4を形成する対象物は、基材1、裏打基材3、あるいはそれらとは別部材のいずれかである。絵柄模様層4が基材1と裏打基材3の間のいずれかの位置に形成される場合には、基材1の他方の面1r側に裏打基材3を積層する工程の前に絵柄模様層4を形成する工程を行うことは言うまでもない。
絵柄模様層4を対象物に形成する方法はいわゆる印刷であることが多い。グラビア印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット法、熱転写法など様々な印刷方法、その他、絵柄模様層4を形成することができる方法であれば上記以外でも良く、絵柄模様層4を形成する対象物に応じて適宜選択して用いればよい。一例として、裏打基材3の一方の面3f側(基材1が積層される側)にグラビア印刷により絵柄模様層4を形成する。本発明において、凹凸模様2をエンボス加工にて形成する場合には、絵柄模様層4を形成する工程はグラビア印刷があることが多い。エンボス版の作成方法とグラビア印刷の版胴の作成方法は類似しており、またエンボス版により基材1に凹凸模様2を賦形する方法、装置についてもグラビア印刷機に近いものであるため、グラビア印刷とエンボス加工とは工程間の親和性が高いからである。
上記、大別した3つの工程、すなわち、凹凸模様2を形成する工程、裏打基材3を積層する工程、絵柄模様層4を形成する工程、の工程順については、化粧材10の層構成や各工程の合理性などに基づき適宜選択することができる。図8に示す層構成の化粧材10を得るためには、一例として、まず絵柄模様層4を形成する工程として、裏打基材3の一方の面1fに絵柄模様層4を形成し、ついで裏打基材3を積層する工程として、基材1の他方の面1r側に絵柄模様層4が形成された裏打基材3を積層し、最後に凹凸模様2を形成する工程として、裏打基材3、絵柄模様層4、基材1の順に積層された基材1の一方の面1fに対しエンボス加工にて凹凸模様2を形成する、という工程順を選択することができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、相対的に大きな高低差ΔTHを有する凹凸模様2Hが存在する領域DHと、相対的に小さな高低差ΔTLを有する凹凸模様2Lが存在する領域DLという、2種類の短冊状領域が、その幅方向に隣接して交互に繰り返し配列されていた。これに対し第2実施形態においては、図10にその一部を示す斜視図を示す通り、相対的に大きな高低差ΔTHを有する2種類の凹凸模様2H1、2H2が存在し、領域DH1には凹凸模様2H1が、領域DH2には凹凸模様2H2が存在し、相対的に小さな高低差ΔTLを有する2種類の凹凸模様2L1、2L2が存在し、領域DL1には凹凸模様2L1が、領域DL2には凹凸模様2L2が存在する。この4種類の異なる短冊状領域が、幅方向に隣接して、DH1、DL1、DH2、DL2、DH1、DL1、DH2、DL2、・・・の様に繰り返し配列されている。
上記領域DH1における凹凸模様2H1は、一例として上記「凹凸模様A」を適用でき、上記領域DL1における凹凸模様2L1は、一例として上記「凹凸模様B」を適用できる。上記領域DH2における凹凸模様2H2は、例えば樹種「杉」の、いわゆる「へぎ板」のように、その年輪模様(木目)が板目をなす板の表面に対し浮造仕上加工は行わずに、割いたままの素朴な意匠に模した凹凸模様2H2である。凹凸模様2H2は、領域DH2内においてその高低差ΔTHは概ね一定であり、その平均値を150μm程度とした凹凸模様(凹凸模様Cとする)である。領域DH2は、平面視上短冊状の領域である。この例における領域DH2は、エンボス加工などの通常の凹凸加工処理のほかに、表面に「(サンド)ブラスト処理」がなされているがこれに限らない。
上記領域DL2における凹凸模様2L2は、例えば樹種「レオ(ニューギニアウォルナット)」の年輪模様(木目)が板目をなす板の表面を浮造仕上加工により年輪のうち秋材部が相対的に春材部より浮出して突出させた意匠に模した凹凸模様2L2である。凹凸模様2L2は、領域DL2内においてその高低差ΔTLは概ね一定であり、その平均値を130μm程度とした凹凸模様(凹凸模様Dとする)である。領域DL2は、平面視上短冊状の領域である。この例における領域DL2は、エンボス加工などの通常の凹凸加工処理のほかに、表面に「(サンド)ブラスト処理」がなされているがこれに限らない。
第2実施形態における上記各短冊状領域(DH1、DL1、DH2、DL2)の幅や、凹凸模様2の幅方向の凹凸の周期などは、第1実施形態における例示と同様である。そうすると第2実施態様においても高低差ΔTが150μm程度である領域DH1、あるいはDH2と、高低差ΔTが130μm程度である領域DL1、あるいはDL2とが、短冊状領域の幅方向に120mm間隔で交互に配置されることとなり、この点において第1実施態様と同様である。すなわち第2実施形態においても第1実施態様と同様に、隣接する短冊状領域間の弁別が可能となることにより、「突付柄(突当柄)」として認識することが可能となる。また、第1実施形態同様、裏打基材3や絵柄模様層4が存在しても良く、それらにより当然に上記第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態においては第1実施形態と同様に、相対的に大きな高低差ΔTHを有する凹凸模様2Hが存在する領域DH3と、相対的に小さな高低差ΔTLを有する凹凸模様2Lが存在する領域DL3という2種類の短冊状領域が、幅方向に隣接して交互に繰り返し配列されている。すなわち幅方向に例えば、DH3、DL3、DH3、DL3、・・・の様に交互に配列されている。
第3実施形態は第1実施形態に対し、各短冊状領域に適用される凹凸模様2の形態が異なっている。第1実施形態においては、図1および図2に示される様に、敢えて表現すると、平面に対し凸部が出っ張るとともに、凹部が窪んでおり、その凹凸の高低差ΔTの大きさの違いにより、DH、およびDLが区別される。それに対し第3実施形態においては、図3および図4に示される様に、敢えて表現すると、平面に対し凹部が窪んでおり、その窪みの深さ(高低差ΔT)の違いにより、DH3、およびDL3が区別されるものである。
領域DH3における凹凸模様2H3は、例えば樹種「欅」の表面に深めの導管溝を有する柾目木材板の意匠に模した凹凸模様2H3である。凹凸模様2H3の有する相対的に大きな高低差ΔTHは導管溝深さに相当し、その平均的な深さは100μmとなっている。導管溝とは、植物の木部において水分の通り道である導管が、その長手方向に切断された場合に、切断面において導管がその長手方向に溝状に窪んで観察されるが、その溝状の窪みのことをいう。
領域DL3における凹凸模様2L3は、例えば樹種「欅」の表面に浅めの導管溝を有する柾目木材板の意匠に模した凹凸模様2L3である。凹凸模様2L3の有する相対的に小さな高低差ΔTLは導管溝深さに相当し、その平均的な深さは30μmとなっている。
第3実施形態における上記各短冊状領域(DH3、DL3)の幅などは第1実施形態における例示と同様である。凹凸模様2H3および2L3の幅方向の凹凸の周期はともに1mm〜3mmで、例えば2mm程度である。第3実施態様においては高低差ΔTHが100μm程度である領域DH3と、高低差ΔTLが30μm程度である領域DL3が、短冊状領域の幅方向に120mm間隔で交互に配置されている。第3実施形態においても第1実施態様と同様に、ΔTHおよびΔTLの差異に基づき、隣接する短冊状領域間の弁別が可能となることにより、「突付柄(突当柄)」として認識することが可能となる。また、第1実施形態同様、裏打基材3や絵柄模様層4が存在しても良く、それらにより当然に上記第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
上記各実施態様においては、化粧材内の各短冊状領域における高低差ΔTは2種類(すなわち高低差が相対的に大きなΔTH、および高低差が相対的に小さなΔTL)であった。しかしこれに限らず、化粧材内の各短冊状領域における高低差ΔTは3種類以上であっても良い。幅方向に隣接する短冊状領域間において、凹凸模様2の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)がある程度以上異なっていれば本発明の効果が得られるからである。本発明における発明の効果を得るためには、最低でも5μm以上異なっていればよく、好ましくは10μm以上、より好ましくは20μm以上、さらに好ましくは50μm以上異なっているとよい。
(第4実施形態)
その他の凹凸模様2として、上記各実施態様に示したような木材板表面の凹凸模様2以外に、以下のような凹凸模様2について、隣接短冊状領域間で互いに凹凸模様2の高低差ΔTが5μm以上異なるように配置することで本発明を適用することができる。木材板表面の凹凸模様2以外のその他の凹凸模様2としては、例えば石目凹凸模様である。石目凹凸模様の例としては、花崗岩板表面の劈開面、砂岩板の表面等の石板表面の凹凸模様、セメント、石膏、漆喰、粘土等の未硬化表面に賦与された左官のコテ、ヘラ等による、いわゆる、扇仕上、リシン調仕上、スタッコ調仕上等の表面凹凸模様などである。凹凸模様2の別の例として、皮革表面の凹凸模様である皮シボ凹凸模様、さらには各種繊維材料からなる布帛、不織布、編物等の表面凹凸模様である布目凹凸模様などを挙げることができる。以上に限らず、その他の凹凸模様についても本発明を適用することができる。
次に、実施例により本発明を更に詳述する。
〔実施例〕
先ず、樹種「杉」の年輪模様(木目)が板目をなす板の表面を浮造仕上加工により年輪のうち秋材部が相対的に春材部より浮出して突出させた材木板A(上記凹凸模様Aのモデル板)、および樹種「杉」の、いわゆる「へぎ板」のように、その年輪模様(木目)が板目をなす板の表面に対し浮造仕上加工は行わずに、割いたままの素朴な材木板B(上記凹凸模様Bのモデル板)を写真撮影したポジ画像フィルムを、スキャナ装置でデジタルデータとしてコンピュータの記憶装置に取り込んで原稿画像(A画像およびB画像とする)を作製した。次に、木目方向を長手方向とし、A画像およびB画像各々について、長手方向は900mm周期のエンドレス柄に、幅方向は120mmにデータ修正、切り出しを行い(A切出し画像およびB切出し画像とする)、A切出し画像およびB切出し画像を幅方向に120mm周期で交互に配置した全面デジタル画像を作成した。この全面デジタル画像の画像濃度が濃い領域は秋材部、薄い領域は春材部とし、全面デジタル画像から以下の3種類のデジタル画像を作成した。全面デジタル画像に含まれるA切出し画像部分の秋材部のみを抽出した二値デジタル画像(A二値画像)、全面デジタル画像に含まれるB切出し画像部分の秋材部のみを抽出した二値デジタル画像(B二値画像)、および全面デジタル画像に含まれるA切出し画像の秋材部のみおよびB切出し画像の秋材部のみを抽出した二値デジタル画像(AB二値画像)である。
次に、鉄芯の表面に銅メッキしたシリンダーに、ポジ型レジスト剤を塗布した上で、上記A二値画像を、アルゴンイオンレーザービーム走査によるダイレクトエッチング法によって露光し、現像後、レジストの開口部に対し塩化第二鉄水溶液を用いて腐食深度が70μmとなる様腐食処理を行い、残存しているレジスト膜は除去した。次に、ポジ型レジスト剤を再度塗布した上で、上記AB二値画像を、アルゴンイオンレーザービーム走査によるダイレクトエッチング法によって露光し、現像後、レジストの開口部に対し塩化第二鉄水溶液を用いて当該腐食処理による腐食深度が80μmとなる様腐食処理を行い、残存しているレジスト膜は除去した。次に、ポジ型レジスト剤を再度塗布した上で、上記B二値画像を、アルゴンイオンレーザービーム走査によるダイレクトエッチング法によって露光し、現像後、レジストの開口部に対し塩化第二鉄水溶液を用いて当該腐食処理による腐食深度が50μmとなる様腐食処理を行い、残存しているレジスト膜は除去した。次に、ポジ型レジスト剤を再度塗布した上で、上記A二値画像を、アルゴンイオンレーザービーム走査によるダイレクトエッチング法によって露光し、現像後、レジスト開口部から露出するシリンダー表面に対しサンドブラスト処理を行い、深さ15μm除去し、残存しているレジスト膜は除去した。なお当該実施例においては、腐食処理を3回に分けて行っているが、さらに回数を分割しても良い。次いで、当該シリンダー表面全面に対しサンドブラスト処理を行い微小な凹凸形状(JIS B 0601規定の中心線平均粗さで3μm)を形成し、その上に更にクロムメッキを施して、エンボス版を作製した。
次いで、厚さ80μmのポリエチレンシートからなる裏打基材3の一方の面に、上記全面デジタル画像をグラビア印刷することで絵柄模様層4を形成した。
次に、厚さ100μmのポリプロピレン系のオレフィン系熱可塑性エラストマーによる樹脂シートからなる基材1の他方の面に接着剤11を介して、上記裏打基材3の一方の面(絵柄模様層4が形成されている側の面)を接着することで、裏打基材3に絵柄模様層4および接着剤11を介して基材1を積層した。
次いで、加熱軟化させた上記基材1の一方の面に、上記エンボス版を用い、上記絵柄模様層4の絵柄模様と幅方向のみおよそ見当を合わせてエンボス加工を行い、基材1の一方の面側に、凹凸模様Aおよび凹凸模様Bを形成し、図1の如き構成の化粧材10を作製した。
上記においては、同じ「全面デジタル画像」から絵柄模様層4の絵柄模様、および凹凸模様2の凹凸模様を作成し、印刷、賦形しているが、これに限らない。すなわち、絵柄模様層4の絵柄模様と、凹凸模様2の凹凸模様とは異なった全面デジタル画像を基に作成しても構わない。また上記実施例では、同じ「全面デジタル画像」を基に作成した、絵柄模様層4の絵柄模様と、凹凸模様2の凹凸模様の見当は、幅方向のみおよそ合わせているが、これに限らない。また短冊状領域の長手方向の見当については、相当にずれていてもほとんど問題とならず、幅方向の見当については、短冊状領域の幅が120mm程度の場合であれば10mm程度ずれていても本願の効果上、ほとんど問題とはならない。
得られた化粧材10をについて、粗さ測定器((株)小坂研究所製SE-30K)を用いて、基材1の十点平均粗さ(RzJIS)を求めた。測定方向は短冊状領域の幅方向であり、検出器先端径はR2μm、基準長さ25mm、送り速さ0.5mm/sec、サンプリング密度320点/mmとし、その他のパラメータについても適切に設定した。その結果、基材1の十点平均粗さ(RzJIS)は、凹凸模様Aの高低差ΔTHはおよそ150μmであり、凹凸模様Bの高低差ΔTLはおよそ130μmであった。
得られた化粧材10について、手触りおよび目視で観察したところ、凹凸模様A部分と凹凸模様B部分の比較において、絵柄模様層4の絵柄模様には大きな差異はないにもかかわらず、凹凸模様A部分と凹凸模様B部分とが短冊状領域の幅方向におよそ120mm間隔で交互に配置されていることが明瞭に識別できた。この隣接する短冊状領域間の弁別が容易となることにより、より一層「突付柄(突当柄)」の浮造り意匠らしく認識することが可能であり、本発明の効果を確認することができた。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による化粧材は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 基材
2 凹凸模様
3 裏打基材
4 絵柄模様層
10 化粧材
11 接着剤
12 凹凸賦形材
20 印刷物

Claims (3)

  1. 基材の少なくとも一方の面に凹凸模様を有する平面視上短冊状の短冊状領域を複数有する化粧材であって、
    複数の前記短冊状領域は、その幅方向に隣接させて繰り返し配列され、
    各隣接する前記短冊状領域間において、前記一方の面の表面における前記短冊状領域の前記凹凸模様の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)が10μm以上異なっていることを特徴とする化粧材。
  2. 前記基材の前記凹凸模様を有する一方の面の反対面を他方の面とし、前記基材の前記他方の面側に裏打基材が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧材。
  3. さらに絵柄模様層を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の化粧材。
JP2018065184A 2018-03-29 2018-03-29 化粧材 Active JP7119497B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018065184A JP7119497B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 化粧材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018065184A JP7119497B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 化粧材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019171777A true JP2019171777A (ja) 2019-10-10
JP7119497B2 JP7119497B2 (ja) 2022-08-17

Family

ID=68168042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018065184A Active JP7119497B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 化粧材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7119497B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020029076A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 セイコーエプソン株式会社 印刷物及び印刷方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5349515A (en) * 1976-10-18 1978-05-06 Eidai Co Ltd Print decorated board
JPH11165396A (ja) * 1997-12-02 1999-06-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 化粧材およびその製造方法
JP2000072566A (ja) * 1998-09-04 2000-03-07 Kubota Corp 無機質建材の化粧方法
JP2000289179A (ja) * 1999-04-13 2000-10-17 Toppan Printing Co Ltd 化粧材
JP2001113664A (ja) * 1999-10-21 2001-04-24 Lonseal Corp 装飾シート
JP2008088682A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 床材用化粧シート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5349515A (en) * 1976-10-18 1978-05-06 Eidai Co Ltd Print decorated board
JPH11165396A (ja) * 1997-12-02 1999-06-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 化粧材およびその製造方法
JP2000072566A (ja) * 1998-09-04 2000-03-07 Kubota Corp 無機質建材の化粧方法
JP2000289179A (ja) * 1999-04-13 2000-10-17 Toppan Printing Co Ltd 化粧材
JP2001113664A (ja) * 1999-10-21 2001-04-24 Lonseal Corp 装飾シート
JP2008088682A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 床材用化粧シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020029076A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 セイコーエプソン株式会社 印刷物及び印刷方法
JP7089700B2 (ja) 2018-08-24 2022-06-23 セイコーエプソン株式会社 印刷物及び印刷方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7119497B2 (ja) 2022-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11117417B2 (en) Method for producing decorative panels
RU2526009C2 (ru) Способ изготовления напольной панели и напольная панель, изготовленная таким способом
RU2255189C2 (ru) Способ производства поверхностных элементов
US20110117325A1 (en) Laminate panel and methods for manufacturing laminate panels
RU2464396C2 (ru) Способ изготовления напольной панели с высокими противоскользящими свойствами
JP4028369B2 (ja) 床材用化粧材
CN114555350A (zh) 压制工具和压制工具的制造方法
JP7294408B2 (ja) 化粧材
JP7119497B2 (ja) 化粧材
JP2000038000A (ja) エンボス化粧材
WO2019189806A1 (ja) 浮造調木目化粧材
WO2019066026A1 (ja) 化粧材、及び該化粧材のための型
US20210122138A1 (en) Decorative material
US20090151851A1 (en) Systems and methods for creating textured laminate press plates
JP7294321B2 (ja) 化粧材
JP4612200B2 (ja) 化粧材
ES2894945T3 (es) Procedimiento de producción de estructuras sobre un sustrato
JP2016153202A (ja) 化粧材
JP2003286768A (ja) 溝加工化粧材
JPH11147399A (ja) 木目エンボス化粧材
JPH0624198A (ja) 立体感を有する化粧材
JP2967148B2 (ja) 化粧材シート及びその製造方法
JP4775271B2 (ja) 化粧パーティクルボードの製造方法及び化粧パーティクルボード
JP7402600B2 (ja) 化粧材
US20230056626A1 (en) Pressing element and method for manufacturing pressing elements

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7119497

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150