JP2019171777A - 化粧材 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状などは理解を容易にするため適宜誇張、単純化などしている。また説明に直接的な関係しない構成などについては適宜省略している。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
本発明の第1実施形態に係る化粧材10は、その製造方法により、凹凸模様2の形態が、平面に対し凸部が出っ張るとともに凹部が窪んだ形態(図1および図2)になるものと、平面に対し凹部が窪んだ形態(図3および図4)になるものとがある。まずは前者について説明する。
上記各寸法は、化粧材がフローリング床を模した突付柄(突当柄)である場合の一例であり、上記に限られるものではない。
なお上記では、各隣接する短冊状領域間において、短冊状領域の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)が、20μm程度異なっている場合について説明したが、本発明における発明の効果を得るためには、最低でも5μm以上異なっていればよく、好ましくは10μm以上、より好ましくは20μm以上、さらに好ましくは50μm以上異なっているとよい。
一方、基材1表面の凹凸模様2を転写による賦形ではなく、例えば、基材1の表面に対してエッチング処理などにより凹部を形成した場合には、図3にその一部を示す斜視図を、図4に短冊状領域の幅方向の断面図を示すような、基材1表面の凹凸模様2の形状となる。このような凹凸模様2の形状は、例えば凹部としたい部分のみを開口させたエッチングマスクを基材1表面に形成し、エッチングマスクの開口から露出する基材1の表面をエッチング除去することで凹部を形成し、その後エッチングマスクを除去することなどにより形成される。基材1表面のうち、エッチングマスクにより覆われエッチングされなかった部分は、エッチング除去により形成された凹部より相対的に突出しているため凸部とみなすことができる。すなわち基材1表面に対し、その一部を除去することによっても凹凸模様2を形成することができる。
RzJIS=(Yp1+Yp2+Yp3+Yp4+Yp5+Yv1+Yv2+Yv3+Yv4+Yv5)/5
基材1の例として、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポリステレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、アイオノマー等の合成樹脂のシートやフィルムのシートあるいはこれらの複合体等が挙げられる。
その中でもポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどは供給性、加工性等の点から良く用いられる。また耐久性を向上させる為、基材1の表層に2液硬化型ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、ラジカル重合型のアクリレート系やカチオン重合型のエポキシ系等で電離放射線(紫外線、電子線等)で硬化する電離放射線硬化型樹脂等も良く追加される。しかし材料は上記に限定されるものではない。
また基材1の厚さは通常30〜500μm程度であるがこの限りではない。
上記裏打基材3の材料は、それが基材1に積層された際の機械的強度、耐久性、あるいは施工のしやすさ、後述の絵柄模様の形成のしやすさなどを加味して選定される。
化粧材10が板状である場合、裏打基材3の材料は、木、合板、パーチクルボード等の木質系基材、石こうボード、石こうスラグボード等の石こう系基材、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント板等の繊維セメント板、GRCおよびコンクリート、鉄、アルミニウム、銅等の金属箔もしくはシートあるいはこれらの複合体等が挙げられる。その中でも木質系基材や石こうボードは供給性、加工性等の点から良く用いられる。厚さは通常0.5mm〜100mm程度であるが、この限りでは無い。また材料は上記に限定されるものではない。
上記基材1、裏打基材3、絵柄模様層4の他、接着剤11など、図示しない他の層が積層されていても良い。
次に、本発明に係る化粧材10を製造する方法について説明する。本発明に係る化粧材10は、最もシンプルな構成としては、図1〜図4に示す通り、基材1のみからなるものであるが、ここでは図8に示す基材1の他に裏打基材3および絵柄模様層4を有する態様について、その製造方法を説明する。その製造方法を工程に大別すると、凹凸模様2を形成する工程、裏打基材3を積層する工程、絵柄模様層4を形成する工程を有する。
次に本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、相対的に大きな高低差ΔTHを有する凹凸模様2Hが存在する領域DHと、相対的に小さな高低差ΔTLを有する凹凸模様2Lが存在する領域DLという、2種類の短冊状領域が、その幅方向に隣接して交互に繰り返し配列されていた。これに対し第2実施形態においては、図10にその一部を示す斜視図を示す通り、相対的に大きな高低差ΔTHを有する2種類の凹凸模様2H1、2H2が存在し、領域DH1には凹凸模様2H1が、領域DH2には凹凸模様2H2が存在し、相対的に小さな高低差ΔTLを有する2種類の凹凸模様2L1、2L2が存在し、領域DL1には凹凸模様2L1が、領域DL2には凹凸模様2L2が存在する。この4種類の異なる短冊状領域が、幅方向に隣接して、DH1、DL1、DH2、DL2、DH1、DL1、DH2、DL2、・・・の様に繰り返し配列されている。
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態においては第1実施形態と同様に、相対的に大きな高低差ΔTHを有する凹凸模様2Hが存在する領域DH3と、相対的に小さな高低差ΔTLを有する凹凸模様2Lが存在する領域DL3という2種類の短冊状領域が、幅方向に隣接して交互に繰り返し配列されている。すなわち幅方向に例えば、DH3、DL3、DH3、DL3、・・・の様に交互に配列されている。
その他の凹凸模様2として、上記各実施態様に示したような木材板表面の凹凸模様2以外に、以下のような凹凸模様2について、隣接短冊状領域間で互いに凹凸模様2の高低差ΔTが5μm以上異なるように配置することで本発明を適用することができる。木材板表面の凹凸模様2以外のその他の凹凸模様2としては、例えば石目凹凸模様である。石目凹凸模様の例としては、花崗岩板表面の劈開面、砂岩板の表面等の石板表面の凹凸模様、セメント、石膏、漆喰、粘土等の未硬化表面に賦与された左官のコテ、ヘラ等による、いわゆる、扇仕上、リシン調仕上、スタッコ調仕上等の表面凹凸模様などである。凹凸模様2の別の例として、皮革表面の凹凸模様である皮シボ凹凸模様、さらには各種繊維材料からなる布帛、不織布、編物等の表面凹凸模様である布目凹凸模様などを挙げることができる。以上に限らず、その他の凹凸模様についても本発明を適用することができる。
先ず、樹種「杉」の年輪模様(木目)が板目をなす板の表面を浮造仕上加工により年輪のうち秋材部が相対的に春材部より浮出して突出させた材木板A(上記凹凸模様Aのモデル板)、および樹種「杉」の、いわゆる「へぎ板」のように、その年輪模様(木目)が板目をなす板の表面に対し浮造仕上加工は行わずに、割いたままの素朴な材木板B(上記凹凸模様Bのモデル板)を写真撮影したポジ画像フィルムを、スキャナ装置でデジタルデータとしてコンピュータの記憶装置に取り込んで原稿画像(A画像およびB画像とする)を作製した。次に、木目方向を長手方向とし、A画像およびB画像各々について、長手方向は900mm周期のエンドレス柄に、幅方向は120mmにデータ修正、切り出しを行い(A切出し画像およびB切出し画像とする)、A切出し画像およびB切出し画像を幅方向に120mm周期で交互に配置した全面デジタル画像を作成した。この全面デジタル画像の画像濃度が濃い領域は秋材部、薄い領域は春材部とし、全面デジタル画像から以下の3種類のデジタル画像を作成した。全面デジタル画像に含まれるA切出し画像部分の秋材部のみを抽出した二値デジタル画像(A二値画像)、全面デジタル画像に含まれるB切出し画像部分の秋材部のみを抽出した二値デジタル画像(B二値画像)、および全面デジタル画像に含まれるA切出し画像の秋材部のみおよびB切出し画像の秋材部のみを抽出した二値デジタル画像(AB二値画像)である。
次に、厚さ100μmのポリプロピレン系のオレフィン系熱可塑性エラストマーによる樹脂シートからなる基材1の他方の面に接着剤11を介して、上記裏打基材3の一方の面(絵柄模様層4が形成されている側の面)を接着することで、裏打基材3に絵柄模様層4および接着剤11を介して基材1を積層した。
次いで、加熱軟化させた上記基材1の一方の面に、上記エンボス版を用い、上記絵柄模様層4の絵柄模様と幅方向のみおよそ見当を合わせてエンボス加工を行い、基材1の一方の面側に、凹凸模様Aおよび凹凸模様Bを形成し、図1の如き構成の化粧材10を作製した。
2 凹凸模様
3 裏打基材
4 絵柄模様層
10 化粧材
11 接着剤
12 凹凸賦形材
20 印刷物
Claims (3)
- 基材の少なくとも一方の面に凹凸模様を有する平面視上短冊状の短冊状領域を複数有する化粧材であって、
複数の前記短冊状領域は、その幅方向に隣接させて繰り返し配列され、
各隣接する前記短冊状領域間において、前記一方の面の表面における前記短冊状領域の前記凹凸模様の幅方向の十点平均粗さ(RzJIS)が10μm以上異なっていることを特徴とする化粧材。 - 前記基材の前記凹凸模様を有する一方の面の反対面を他方の面とし、前記基材の前記他方の面側に裏打基材が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧材。
- さらに絵柄模様層を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の化粧材。
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