JP2019170934A - 眼科レーザシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】操作パネルに触れることなく、各種の制御を迅速に行えるようにする。【解決手段】患者眼Eの眼底EFに所定のエネルギー密度及び所定のスポット径のレーザスポットLSを照射する眼科レーザシステム1であって、治療光源12と、レーザビーム径設定手段280と、患者眼Eに装着するコンタクトレンズCLの情報、レーザスポットのエネルギー密度、及びスポット径の値を入力するタッチパネル304と、光源の出力パワー、及びレーザビーム径設定手段が出力するレーザビームのビーム径を出力する演算部310と、演算部310の出力に基づいて治療光源12及びレーザビーム径設定手段280を駆動動御する駆動制御部320と、表示入力画面100の操作を行うためのタッチパネル304への視線を検知する視線検知装置350と、検知した視線を解析して設定を変更する視線解析部340とを備え、視線で操作を可能とする。【選択図】図1

Description

本発明は、網膜光凝固を行うためレーザ光を患部に照射する眼科レーザシステムに関する。
眼科レーザシステムとしてのレーザ治療装置は様々な眼疾患の治療に用いられる。例えば、ある種の緑内障の治療において、隅角(線維柱帯を含む、角膜と虹彩との間の部位)にレーザを照射して房水の流出路を形成する治療法がある。また、糖尿病網膜症などの網膜疾患においては、網膜光凝固術が用いられる。
また、レーザ治療装置において、所定パターン(複数のスポットの配列)の照準光を用いて治療部位に照準を合わせた後、その治療部位に所定スポットサイズを備える所定パターンのレーザ光を照射するよう構成されたものが知られている。
このようなレーザ治療においては、患者眼に当接されたレーザ治療用のコンタクトレンズを介して治療部位の観察やレーザの照射が行われる。このコンタクトレンズを使用すると、患者眼の眼底にレーザ光を照射できる。
図6は患者眼に装着したコンタクトレンズを透過するレーザビームを示す模式図、図7はコンタクトレンズのコンタクトレンズ使用時のスポット倍率と、眼底上のスポット径、スポット面積、エネルギー密度の関係を示す表である。
ここで、レーザ治療装置で設定するレーザスポットサイズは空気中における集光位置での大きさで指定される。図6に示すように、コンタクトレンズCLを経たレーザ光Lは、患者眼Eを通過して眼底EFにレーザスポットLSを照射する。ここでコンタクトレンズCLは、使用の目的により所定のスポット倍率(1倍、1.44倍、2倍等)を備える。
このため、レーザ治療装置でレーザスポットの大きさ(直径d)を指定しても、この大きさ(直径d)は、コンタクトレンズCLを介して患者眼の標的組織に照射されるレーザスポットの大きさ(直径D)とは異なっている。図7にコンタクトレンズのスポット倍率と、眼定常のスポット径、スポット面積、エネルギー密度の関係を示す。この表は、光源のパワーを300mWとして、スポット径の設定を200μmとして20msにわたりレーザ光を照射したときの値を示している、コンタクトレンズCLのスポット倍率を1倍から、1.44倍、2倍とすると、眼底EFでのスポット径が、1倍、1.44倍、2倍になり、同スポット面積が1倍、2倍、4倍となり、同エネルギー密度が1、1/2、1/4となることがわかる。
施術者は、実際に標的組織に照射されるスポット径やエネルギー密度を把握してレーザ光を照射する必要がある。このため施術者の便宜を図るため様々な技術が提案されている。
一方、従来のレーザ治療装置として、焦点領域を表示するように構成された中央手術用領域を含み、中央手術用表示領域の周囲に外科手術プロセス、手術用構成要素、又は液晶パネルの他の部分に関する情報を示す周辺データ表示領域又は表示フレームを含み、着用型ユーザフェースに表示されるとともに、そのインターフェースを透かして見て顕微鏡の接眼レンズをのぞくことを可能にする着用型インターフェースを備えたものが知られている(特許文献1の段落番号0027〜0029、及び図3参照)。
特許6034509号公報
しかし、従来の眼科レーザシステムにおいて、操作者は、被験者の眼の治療、手術等の動作を行っているため、操作パネル上の、照射されるレーザスポットの径やエネルギー密度、パワー等のデータの制御を迅速に行うことができないという問題がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、操作パネルに触れることなく、各種の制御を迅速に行うことができる眼科レーザシステムを提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の発明は、操作者が操作パネルを操作して患者眼の標的組織に所定のエネルギー密度及び所定のスポット径のレーザスポットを照射する眼科レーザシステムであって、出力パワーを可変にレーザ光を射出する光源と、前記光源からの前記レーザ光を受け、所定のビーム径としたレーザビームを出力するレーザビーム径設定手段と、前記患者眼に装着するコンタクトレンズの情報を入力するコンタクトレンズ情報入力手段と、前記標的組織に照射されるべき前記レーザスポットの前記エネルギー密度、及び前記スポット径のうち少なくとも一方の値を入力する照射ビーム値入力手段と、前記コンタクトレンズ情報入力手段及び前記照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて演算を行い、前記光源の出力パワー、及び前記レーザビーム径設定手段が出力するレーザビームのビーム径のうち少なくとも一方を出力する演算手段と、前記操作者の視線を検知する視線検知手段と、前記視線検知手段により検知された視線が向かう前記操作パネル上の位置を検知し、この位置に基づいて操作パネルの操作指示を出力する視線解析手段と、前記操作指示に基づいて前記光源及び前記レーザビーム径設定手段の駆動を制御する駆動制御部と、を備えることを特徴とする眼科レーザシステムである。
同じく請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眼科レーザシステムにおいて、視線で指定した操作パネルの操作を確定させる確定手段を備えることを特徴とする。
同じく請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記演算手段は、前記コンタクトレンズ情報入力手段及び前記照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて前記光源の出力パワーを出力し、前記駆動制御部は、前記光源を制御することを特徴とする。
同じく請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記演算手段は、前記コンタクトレンズ情報入力手段及び前記照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて演算を行い、前記レーザビーム径設定手段が出力するレーザビームのビーム径を出力し、前記駆動制御部は、前記レーザビーム径設定手段を制御することを特徴とする。
同じく請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記コンタクトレンズ情報入力手段には、前記患者眼に装着する前記コンタクトレンズのレーザスポット倍率を入力することを特徴とする。
同じく請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記患者眼に装着する前記コンタクトレンズの名称とこのコンタクトレンズのレーザスポット倍率とを関連付けて記憶するコンタクトレンズデータ格納手段を備え、前記コンタクトレンズ情報入力手段には、前記コンタクトレンズの名称を入力し、前記演算手段は、前記コンタクトレンズデータ格納手段から当該コンタクトレンズのレーザスポット倍率を取得して演算を行うことを特徴とする。
同じく請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記エネルギー密度及び前記スポット径を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る眼科レーザシステムによれば、操作パネルに触れることなく、各種の制御を迅速に行うことができる。
即ち、請求項1に記載の眼科レーザシステムによれば、照射ビーム値入力手段から標的組織に照射されるべきレーザスポットのエネルギー密度、及びスポット径のうち少なくとも一方の値を入力すると、演算手段がコンタクトレンズ情報入力手段及び照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて演算を行い、光源の出力パワー、及びレーザビーム径設定手段が出力するレーザビームのビーム径のうち少なくとも一方を出力する。この際、視線検知手段が操作者の視線を検知し、視線解析手段が視線検知手段により検知された視線が向かう前記操作パネル上の位置を検知し、この位置に基づいて操作パネルの操作指示を出力する。そして、駆動制御部が操作指示に基づいて光源及び前記レーザビーム径設定手段の駆動を制御する、よって、操作者が操作パネルに触れることなく、各種の制御を迅速に行うことができ、眼科レーザシステムの各種の制御を迅速に行うことができる。
また、請求項2に記載の眼科レーザシステムによれば、確定手段によって視線で指定した操作パネルの操作を確定させる。
よって、操作者は、視線による操作を確認した後に確定手段により操作を確定することができ、視線による操作を確認しながら確実な操作を行うことができる。
また、請求項3に記載の眼科レーザシステムによれば、演算手段はコンタクトレンズ情報入力手段及び照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて演算を行ってレーザビーム径設定手段が出力するレーザビームのビーム径を出力し、駆動制御部はレーザビーム径設定手段を制御するので、眼科レーザシステムから標的組織に照射されるレーザスポットの径やエネルギー密度を簡単に設定することができる。
また、請求項4に記載の眼科レーザシステムによれば、演算手段はコンタクトレンズ情報入力手段及び前記照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて演算を行ってレーザビーム径設定手段が出力するレーザビームのビーム径を出力し、駆動制御部はレーザビーム径設定手段を制御するので、眼科レーザシステムから標的組織に照射されるレーザスポットの径やエネルギー密度を簡単に設定することができる。
また、請求項5に記載の眼科レーザシステムによれば、コンタクトレンズ情報入力手段に患者眼に装着するコンタクトレンズのレーザスポット倍率を入力すると演算手段がレーザビーム径設定手段とするだけで眼科レーザシステムを容易に設定することができる。
また、請求項6に記載の眼科レーザシステムによれば、コンタクトレンズ情報入力手段にコンタクトレンズの名称を入力すると演算手段がコンタクトレンズデータ格納手段から当該コンタクトレンズのレーザスポット倍率を取得して演算を行うので、コンタクトレンズの名称を入力するだけで眼科レーザシステムを簡単に設定することができる。
更に、請求項7に記載の眼科レーザシステムによれば、エネルギー密度及び前記スポット径を表示する表示手段を備えるので、施術者は実際に標的組織に照射されるレーザスポットの径とエネルギー密度を確認することができる。
本発明の実施形態に係る眼科レーザシステムの構成を示すものであり、(a)は全体構造を示すブロック図、(b)は制御系の機能構成を示すブロック図である。 同眼科レーザシステムのレーザビーム径設定手段の構成を示す模式図である。 同眼科レーザシステムのタッチパネルの表示を視線の位置とともに示す模式図である。 同眼科レーザシステムの視線による操作指定の処理を示すフローチャートである。 同眼科レーザシステムの処理を示すフローチャートである。 患者眼に装着したコンタクトレンズを透過するレーザビームを示す模式図である コンタクトレンズのコンタクトレンズ使用時のスポット倍率と、眼底上のスポット径、スポット面積、エネルギー密度の関係を示す表である。
本発明を実施するための形態に係る眼科レーザシステムについて説明する。以下、眼科レーザシステムとして走査型のレーザ治療装置について述べる。図1は本発明の実施形態に係る眼科レーザシステムの構成を示すものであり、(a)は全体構造を示すブロック図、(b)は制御系の機能構成を示すブロック図、図2は同眼科レーザシステムのレーザビーム径設定手段の構成を示す模式図である。眼科レーザシステム1は、患者の眼底EFの上にレーザスポットのパターンを生成し照射する。眼科レーザシステム1は光源アセンブリ2、及びスリット・ランプ・アセンブリ3を含んで構成される。また、本実施形態に係る眼科レーザシステム1は、制御部300、視線検知手段である視線検知装置350、確定手段であるフットスイッチ360を備える。
光源アセンブリ2は、治療を行うためのレーザ光である治療ビーム14を生成する出力パワーが可変な光源である治療光源12、及び照準を行うための照準ビーム18を生成する照準光源16を含む。治療光源12からの治療ビーム14は、最初にレンズ20により調整される。このレンズ20は、射出光が曲面鏡22と組み合わせて用いられて光学ファイバ束24に入射するように治療ビーム14を調整する。レンズ20に入射した後、治療ビーム14は部分的反射鏡26によりサンプリングされる。
部分的反射鏡26により反射された光は、治療ビーム14の出力パワーをモニタして治療光源12が所望の出力で動作していることを保証するフォトダイオード28の入力として用いられる。鏡30は治療ビーム14を曲面鏡22に向けるのに用いられ、曲面鏡22は治療ビーム14を可動鏡32に向ける。照準光源16からの照準ビーム18は鏡34及び36を介して可動鏡32に向けられる。
可動鏡32はガルバノスキャナ上に取り付けることが好ましく、治療ビーム14、照準ビーム18を、任意の所与の時間に、光学ファイバ束24の光学ファイバ24a、24b、24c、24dのファイバポート25a、25b、25c、25dのうちの1つに選択的に向けるように駆動される。なお、ガルバノスキャナに代えてピエゾ・アクチュエータ又は他の周知の光学移動デバイスにより駆動することができる。可動鏡32及び各光学ファイバ24a、24b、24c、24dは、それぞれ異なる大きさ(レーザスポット径)のレーザビームを出力するレーザビーム径設定手段280として機能する。
図2は同眼科レーザシステムにおけるレーザビーム径設定手段の構成を示す模式図である。可動鏡32からの光は、光学ファイバ24a〜24dの各ファイバポート25a、25b、25c、25dのいずれかに入射される。この例では、ファイバポート25aが400μm、ファイバポート25bが100μm、ファイバポート25cが50μm、25dが200μmのスポットサイズを備えるレーザビームを出力するために用いられる。
そしてその際、レンズ42、44は治療ビーム14、照準ビーム18を選択された光学ファイバ内に集光する。可動鏡32は、レンズ20から1焦点距離分だけ離して、テレセントリック走査条件をもたらすことが好ましい。なお、治療ビーム14を全ての光学ファイバ24a〜24dに平行経路で注入することを可能にし、これが光学ファイバ束にわたる発射開口数を維持する。光学ファイバ24a〜24dに隣接してビーム・ダンプ38、40が配置され、このビーム・ダンプ38、40が治療ビーム14を待機位置に保持することに寄与する。
光学ファイバ24a〜24dは、光源アセンブリ2からの治療及び治療ビーム14、照準ビーム18をスリット・ランプ・アセンブリ3に伝える。付加的な光学ファイバ46は、治療及び/又は治療ビーム14、照準ビーム18を、エンドプローブ又はレーザ間接検眼鏡(図示せず)などの他の手段を介して患者に向けるのに用いることができる。
スリット・ランプ・アセンブリ3は、光学ファイバ24a〜24dを受け入れる光学ファイバ入力部50、スキャナ部であるスキャナ・アセンブリ52、送出アセンブリ54、及び双眼鏡アセンブリ56を備えている。光学ファイバ入力部50は光学ファイバ24a〜24dの各々に特有の光学調整システムを備え、その結果各々の光学ファイバが、スリット・ランプ・アセンブリ3の画像平面IPに上述したスポットサイズを作る。
例えば、光学ファイバ24aからの光は、初めに、光をコリメートするレンズ58a、次いで、光ビームの中央部分以外を全て覆うことにより有効開口数を減らすアパーチャ60に出会う。光学ファイバ24b〜24dからの光は、初めにそれぞれレンズ58b〜58dに出会う。レンズ58b〜58dは画像平面IPにおいて、続いてコンタクトレンズCLを経て標的組織(眼底EF)において、所定の径のレーザスポットLSを照射する。
図示された眼科レーザシステム1においては、光学ファイバ24a及び24bは同じコア直径を有するが、異なるレンズ58a及び58bを用いて異なるスポットサイズを形成する。光学ファイバ24c及び24dは異なるコア直径を有する。全ての光学ファイバが同じ開口数で光を伝えることが好ましい。なお、この構成は必須ではない。従って、動作開口数をこれらの異なるチャネルに対して等しく保つために、レンズ58b、58c、58dに対するレンズ58aの光出力の変化を打ち消すようにアパーチャ60を用いることができる。
各々の光学ファイバ24a〜24dの光出力は、付随の光学システム(例えば、レンズ58a〜58d、アパーチャ60等)による調整の後、2つのガルバノスキャナ66、68(ピエゾ・アクチュエータなど任意の周知の光学移動デバイスを使用することができる)に取り付けられた2つの可動鏡62、64を備えたスキャナ・アセンブリ52に向けられる。可動鏡62、64は、2つの直交軸内で回転して入射光を走査(即ち、移動)して、レーザスポットLSを任意の所望の光パターンPで形成する。
可動鏡62は回転して、光学ファイバ24a〜24dのうち任意の所与の1つからの光をスリット・ランプ・アセンブリ3の残りの部分に向け直すことができ、従って、光学ファイバからの出力を選択すると同時に、他の光学ファイバからのあらゆる光がスリット・ランプ・アセンブリ3全体にわたって存続することを妨げるように動作する。光学ファイバ24a〜24dの出力端は一致しないので、可動鏡62は所望の光学ファイバからの光を遮断してその光を可動鏡64に送るために回転する必要があり、可動鏡64は直交軸内で光を更に移動させることができる。
この構成は、選択されない光学ファイバにより送出され得る何らかの迷光がシステムから出ることを防止するという付加的な利点を有する。図1において、光学ファイバ24bが選択されたファイバとして描かれ、そこでこのファイバの出力は可動鏡62、64により走査されて、システムの残り部分にわたって進む光の走査パターンを形成する。
スキャナ・アセンブリ52を出た、治療光源12及び照準光源16が走査されて形成された光パターンPは、送出アセンブリ54を通過するが、このアセンブリは、集光手段であるレンズ70(画像平面IPに中間走査パターンを生成する)、レンズ72(眼球に集光するように光パターンを調整する)、鏡74(光パターンを標的眼球組織の方向に向ける)、レンズ76(無限遠補正顕微鏡対物レンズであることが好ましい)及びレンズ78(光パターンPを眼底EFなどの標的眼球組織上に最終的に集光させるコンタクトレンズであることが好ましい)を備える。照明光源80(例えばハロゲン電球)は、標的眼球組織である眼底EFを照明するために用いて、施術者である医師が標的眼球組織を見ることができる。
医師は、双眼鏡アセンブリ56により眼底EFを直接見ることができる。この双眼鏡アセンブリ56は、拡大光学素子(例えば、標的眼球組織の画像を、好ましくは調節可能な仕方で拡大するために用いられる1つ又はそれ以上のレンズ)、眼球安全フィルタ84(潜在的に有害なレベルの光がユーザの眼に達することを防止し、そして明所視的に中立の透過率をもたらす色バランス型とすることができる)、光学素子86、及び接眼レンズ88を備える。
光パターンPは、制御部300の制御により、治療光源12及び照準光源16からの治療ビーム14、照準ビーム18を用いて、最終的に患者の眼底EFの上に生成される。光パターンPは、眼底EFにスポット・パターンを描く。制御部300は、入出力インターフェース90によりシステムの各部に接続され、これらの各部を駆動制御する。
例えば、制御部300は、フォトダイオード28を治療ビーム14が所望の出力レベルで生成されることを確実にするために監視する。また制御部300は、治療光源12、照準光源16のスイッチをオン/オフする、出力レベルを設定するなどの操作、可動鏡32を治療及び/又は治療ビーム14、照準ビーム18に対してどの光学ファイバを用いるかを選択するために操作する。そしてガルバノスキャナ66、68の方向を制御して、標的眼球組織の上に所望の光パターンPを生成する。
制御部300には、表示手段である液晶表示装置(LCD)301とタッチパネル304が接続されている。液晶表示装置301及びタッチパネル304は、コンタクトレンズ情報入力手段及び照射ビーム値入力手段として機能する。タッチパネル304は液晶表示装置301の表面に配置されている。また、制御部300には、指示入力部として、キーボード302、マウスやジョイスティック等のポインティングデバイス303、視線検知装置350及びフットスイッチ360が接続されている、
視線検知装置350は、赤外線等の発光部351と受光部352とを備えるものであり、施術者(操作者)の眼の近傍に配置される。これらは、例えばゴーグルや眼鏡に配置されたり、液晶表示装置301の近傍に設けたりすることができ、発光部351からは赤外光が射出される。視線検知装置350は、施術者の眼球からの反射光を検出して視線を検知する。
フットスイッチ360は、第1フットスイッチ361と第2フットスイッチ362とを備える。第1フットスイッチ361は、視線検知装置350による設定が正しい場合に操作され設定確認の信号を発する確定手段として作用する。第2フットスイッチ362は最終的にレーザ光を照射することを指示する。
制御部300は、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置としてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、補助記憶装置としてHDD(Hard Disc Drive)を備え、CPUによりプログラムを実行して各種の機能を実現する。即ち、図1(b)に示すように、制御部300は、コンタクトレンズ情報入力手段及び前記照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて演算を行い、治療光源12の出力パワー、及びレーザビーム径設定手段280が出力するレーザビームのビーム径を出力する演算手段である演算部310と、演算部310の出力に基づいて治療光源12の出力や、レーザビーム径設定手段280の駆動を制御する駆動制御部320の機能を備える。また、制御部300は、後述するコンタクトレンズデータ格納部330を備える。
更に、制御部300は、視線解析手段である視線解析部340を備える。視線解析部340は、上述した視線検知装置350が検出した視線が向かう液晶表示装置301の位置に基づいて操作の種類と内容を、操作指示として駆動制御部320に出力する。
タッチパネル304は、コンタクトレンズ情報入力手段及び照射ビーム値入力手段としての機能を備える。タッチパネル304から、例えばスポットサイズ及びパターン、パルス時間幅、及び治療光源12及び照準光源16からの光出力など、に関する命令を出すと、粗調整のためのユーザによるスリット・ランプ・アセンブリ3の物理的な移動に加えて、標的組織上の光パターンPの最終的な微調整は、可動鏡62、64が光ビームを走査するときに回転角を変えてパターン全体を標的組織上に移動させるようにするポインティングデバイス94やタッチパネル304を用いて更に制御することができる。この方法は、走査ビームの配置の非常に微細な制御を実現する。
ポインティングデバイス303として付加的な入力デバイスを追加できる。この追加の入力デバイスとして、治療光源12、照準光源16の出力を調節するノブ、照準パターン及び/又は治療パターンの照射を起動するためのフットスイッチ又は他の起動デバイスなどを含めることができる。治療光源12、照準光源16の光出力の最終的な配置は、患者の眼底EFに発生した網膜列孔の周囲を囲む形状に光パターンPを生成することである。
次にタッチパネル304について説明する。図3は同眼科レーザシステムのタッチパネルの表示を視線の位置とともに示す模式図である。タッチパネル304は、液晶表示装置301の画像を透過する。タッチパネル304が表示する操作パネルとして図3に示す表示入力画面100が表示され、表示入力画面100には、以下の表示及び入力項目が表示される。なお、図3中に、視線検知装置350で検出し、視線解析部340で解析した模式的な視線370を示している。視線370は、施術者が視線を動かすことにより移動し。例えば視線370Aの位置に到る。
表示入力画面100には、動作スタンバイ表示部110、眼底EFに照射されるレーザスポットのエネルギー密度表示部120、照射回数表示部130、時刻表示部140、治療光源12の出力パワー設定表示部150、照射時間設定表示部160、パターン選択部170、レーザスポット径設定表示部210、スペーシング設定表示部220、コンタクトレンズ名選択部230、施術者名指定部240、既定値設定部250、及びエンドトリートメント設定部260が表示される。各部の操作は、タッチによる他、視線による指定も可能であり、視線により操作の選択を行った場合は、第1フットスイッチ361による確認を必要とする。
動作スタンバイ表示部110には、眼科レーザシステム1の動作状態、即ち眼科レーザシステム1が動作中であるかスタンバイ中であるかが表示される。エネルギー密度表示部120には、眼底EFに照射されるレーザスポットのエネルギー密度が表示される。照射回数表示部130には、レーザスポットの照射回数が表示される。時刻表示部140は、現在時刻が表示される。出力パワー設定表示部150には、治療光源12の出力パワーが表示される。また、出力パワー設定表示部150から治療光源12の出力パワーの設定を行う。この設定は、出力パワー設定表示部150右端の上下三角矢印をタッチしたり視線を向けたりすることによる。
照射時間設定表示部160には、レーザスポットの照射時間が表示される。また、照射時間設定表示部160からレーザスポットの照射時間を設定することができる。この設定は、照射時間設定表示部160右端の上下三角矢印をタッチしたり視線を向けたりすることによる。
パターン選択部170には、予め設定された3種類の選択部が表示されており、それぞれの選択部においてパターンの選択が可能である。この例では、予め照射時間20msでの照射パターンを6つ選択可能に表示した第1表示選択部180と、10msでの照射パターンを2つ選択可能に表示した第2表示選択部190と1つのスポットを選択可能な第3表示選択部200とが表示される。レーザスポット径設定表示部210には、眼科レーザシステム1から照射されるレーザスポットのスポット径が表示される。また、レーザスポット径設定表示部210からレーザスポットのスポット径を設定できる。この設定は、レーザスポット径設定表示部210右端の上下三角矢印をタッチしたり視線を向けたりすることによる。このレーザスポット径設定表示部210の設定により、可動鏡32が駆動して治療光源12からの光が光学ファイバ24a〜24dのファイバポート25a〜25dのいずれかに入射され、眼科レーザシステム1から射出されるレーザビームの径が設定される。
スペーシング設定表示部220には、パターンを照射したとき、レーザスポットとレーザスポットの隙間寸法が表示される。例えば、0.50φはスポット径200μmに対して、50%(=100μm)の隙間があいていることを意味する。また、スペーシング設定表示部220からレーザスポット間の隙間間隔を設定することができる。この設定は、スペーシング設定表示部220右端の上下三角矢印をタッチしたり視線を向けたりすることによる。
コンタクトレンズ名選択部230から、予め登録しておいたコンタクトレンズの名称を選択することができる。この選択は、タッチしたり視線を向けたりすることにより、予め登録しておいたコンタクトレンズの名称からプルダウンすることによる。制御部300には、患者眼に装着するコンタクトレンズの名称とこのコンタクトレンズのレーザスポット倍率とを関連付けて記憶するコンタクトレンズデータ格納手段を備えている。制御部300は、入力されたコンタクトレンズの名称から、レーザスポット倍率を取得して演算を行う。
施術者名指定部240では、施術を行う医師等の名称を設定する。予め登録しておいた施術者名からプルダウンして選択することができる。プルダウンはタッチ又は視線での操作で行う。既定値設定部250からは、光源の出力パワー値、照射時間、レーザスポット径、スペーシング等を予め既定値として設定する。即ち、これらに名前を付して既定値を複数記憶させることができる。
エンドトリートメント設定部260は、治療が終わった後、眼科レーザシステム1を初期画面に戻すときに操作する。
そして眼科レーザシステム1では、操作者は視線検知装置350及び視線解析部340により視線が表示入力画面100のどの箇所に位置しているのか検知される。検知された視線を図3中に視線370、視線370Aとして模式的に示している。
この視線370の移動の操作によりレーザスポットの径やエネルギー密度、パワー等を変更した場合、この設定が正しいと判断した場合、承諾の信号を発する第1フットスイッチ361を操作する、そして、レーザ光を照射するときは、第2フットスイッチ362を操作し、レーザ光の照射を開始する。
次に本実施形態に係る眼科レーザシステム1の動作について説明する。眼科レーザシステム1は、以下の態様で用いられる。
例えば、眼底EFの後極部の治療においては、予め設定したレーザスポット径、エネルギー密度でレーザスポットを照射して治療を行う。これらの値は、治療の内容や患者眼Eの個体により異なっている。
この場合、レーザスポットを、以下の設定として照射したとする。
・光源出力:第1設定値(A1)
・スポット径:第1設定値(B1)
・照射時間:第1設定値(C1)
・コンタクトレンズ:第1倍率(N1)
この結果、エネルギー密度は、第1設定(D1)となる。
続いて、後極部の周辺を治療するために、コンタクトレンズを交換して第2コンタクトレンズに変更する。このとき、コンタクトレンズの倍率が変更される。本実施形態に係る眼科レーザシステム1は、眼底EFに照射するレーザスポットのレーザスポット径と、エネルギー密度が変更されないように光源の出力を調整する。
・光源出力:第2設定値(A2)
・レーザスポット径:第1設定値(B1)
・照射時間:第1設定値(C1)
・第2コンタクトレンズ:第2倍率(N2)
・エネルギー密度:第1設定値(D1)
また、第2コンタクトレンズを使用してスポット径を変更(B2)とすることがあり、この場合もエネルギー密度が変更されないように光源の出力を調整する。
・光源出力:第1設定値(A1)
・レーザスポット径:第2設定値(B2)
・照射時間:第1設定値(C1)
・第2コンタクトレンズ:第2倍率(n2)
・エネルギー密度:第1設定値(D1)
更に、光源の出力とスポット径の両方を調整することがあり、この場合も実施形態に係る眼科レーザシステム1は、レーザスポットのエネルギー密度が変更されないようにする。
・光源出力:第3設定値(A3)
・レーザスポット径:第3設定値(B3)
・照射時間:第1設定値(C1)
・第2コンタクトレンズ:第2倍率(n2)
・エネルギー密度:第1設定値(D1)
以上のように、第1コンタクトレンズから第2コンタクトレンズに変更してレーザスポットを照射するに際して、眼底EFに照射されるレーザスポットのエネルギー密度が同じになるように、眼科レーザシステム1は、光源出力、及びスポット径の一方又は両方を切り換える。
ここで、エネルギー密度は以下の式で表される。
エネルギー密度=
光源出力×照射時間/{1/4×π×(スポット径×コンタクトレンズ倍率)}
これは、レーザスポットにおける単位面積当たりのエネルギーを表す。エネルギー密度が同じということは、標的組織に加えられる単位面積あたりのエネルギーが同じとなり、標的組織における瘢痕の付き具合が同じとなる。
本実施形態に係る眼科レーザシステム1では、表示入力画面100から使用するコンタクトレンズ名を入力して倍率を取得し、上述した光源出力及びレーザスポット径の値を自動的に変更して、常に同じエネルギー密度のレーザスポットを眼底EFに照射するものである。
以下、具体例について説明する。まず、操作者が視線により表示入力画面100を操作する場合について説明する。図4は同眼科レーザシステムの視線による操作指定の処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る眼科レーザシステム1では、操作者が表示入力画面100の所定位置を目視すると、視線検知装置350が視線を検知する(ステップSA1)。
すると、視線解析部340が、視線が表示入力画面100のどの位置に配置されたかを解析し、駆動制御部320が光源アセンブリ2の状態を指定する(ステップSA2)。この変更の内容、状態は、表示入力画面100の所定の箇所に数値や文字で表示される(ステップSA3)。操作者はこれを確認して、設定が正しい場合、第1フットスイッチ361を操作して(ステップSAのYes)設定が確定される(ステップSA6)。
設定が不適節である場合第1フットスイッチ361は操作されず(ステップSA6のNo)、処理はステップSA1に戻り、視線による再設定を行う。
この設定を各項目について行い、必要な設定が終了すると(ステップS7のYes)、操作者が第2フットスイッチ362を操作してレーザ光が照射される。
次に眼科レーザシステム1によるレーザ治療の具体例について説明する。図5は同眼科レーザシステムの処理を示すフローチャートである。ここでは、最初に倍率が2倍のコンタクトレンズを選択して使用している状態から、倍率が1倍のコンタクトレンズに変更し、レーザスポット径を保つ場合と、変更する場合について説明する。以下の処理において、表示入力画面100における選択、指定はタッチパネル304から行うことも、視線により選択して第1フットスイッチ361で確定することにより行うことができる。視線で選択する場合、図3に示すように、操作者は視線を表示入力画面100の所定箇所に移動する。視線は視線検知装置350で検出され、視線解析部340で解析されて、表示入力画面100の視線370の位置が特定される。例えば、パターン選択部170に視線を移動した場合、視線370Aの位置を指向していることが解析される。
まず、レーザスポット倍率が1倍のコンタクトレンズを選択し(ステップSB1)、患者眼Eに装着する。この状態で、表示入力画面100のコンタクトレンズ名選択部230で使用するコンタクトレンズの名称を選択して指定する。制御部300は、コンタクトレンズデータ格納手段から、このコンタクトレンズのスポット倍率が1倍であることを取得する。
次にスポット径を選択する(ステップSB2)。例えば、レーザスポット径200μmを選択する。この設定は表示入力画面100のレーザスポット径設定表示部210から行う。このレーザスポット径は必要に応じて選択できる。
更に、治療光源12の出力パワーと、照射時間を選択する(ステップSB3)。この選択は、表示入力画面100の出力パワー設定表示部150と照射時間設定表示部160から行う。ここでは、出力パワー300mWで20msの照射時間とする。この出力パワー、照射時間は、必要に応じて選択できる。
これにより、制御部300の演算部は、レーザスポットのエネルギー密度を演算して、エネルギー密度表示部120に表示し、施術者はこの値を確認する(ステップSB4)。そして、操作者は、第2フットスイッチ362を操作して眼科レーザシステム1の治療光源12を発振させて患者眼Eにレーザスポットを照射する(ステップSB5)。
この状態から、コンタクトレンズを変更してレーザスポット倍率1倍のものを使用する場合について説明する。このとき、コンタクトレンズ名選択部230を操作して新たなコンタクトレンズを指定する。
以下、レーザスポット径を保つ場合(ステップSB7のNo)と、変更して新たなレーザスポット径を選択する場合(ステップSB7のYes)に分けて説明する。いずれの場合にも、眼科レーザシステム1から眼底EFに照射されるレーザスポットのエネルギー密度は、前回の照射と同程度となる。
レーザスポット径を変更しない場合(ステップSB7のNo)には、制御部300の演算部310は、照準光源16が出力するパワー(新出力)を以下の演算で求める。
新出力=前出力×(新レーザスポット倍率/前レーザスポット倍率)
ここでは前出力が300mW、新レーザスポット倍率が1、前レーザスポット倍率が2であるので、新出力=300mW×(1/2)=300×(1/4)≒80m、となる。これにより、制御部300は、駆動制御部320により、治療光源12の出力を80mWに設定する。
次いで、制御部300は演算部310により、眼底EFでのレーザスポットLSのエネルギー密度を演算する。エネルギー密度として4.8J/cmを取得して、表示入力画面100のエネルギー密度表示部120に表示し、施術者はこの値を確認する(ステップSB10)。
施術者は、このエネルギー密度が前回と同じか同等であることを確認した後(ステップSB11のYes)、第2フットスイッチ362を操作して、治療光源12を発振させ、眼科レーザシステム1からコンタクトレンズCLを経て眼底EFにレーザスポットを照射する。もし、エネルギー密度が前回と同じか同等でない場合には、(ステップSB11のNo)、治療光源12の出力と、照射時間を再度選択し(ステップSB13)、同じ判断を行う。
一方、レーザスポット径を選択する場合(ステップSB7のYes)には、制御部300の演算部310は、新たなレーザスポット径を以下の演算で求める(ステップSB14)。
新スポット径=前スポット径×前レーザスポット倍率/新レーザスポット倍率
ここでは、前スポット径が200μm、新レーザスポット倍率が1、前レーザスポット倍率が2であるので、新スポット径=200μm×(1/2)=400μm、となる。
これにより、制御部300は、駆動制御部320により、レーザビーム径設定手段280を制御して可動鏡32からの反射光をファイバポート25a(400μm)に照射させる(ステップSB15)。
次いで、制御部300は演算部310により、眼底EFでのレーザスポットのエネルギー密度を演算し、4.8J/cmを取得して、表示入力画面100のエネルギー密度表示部120に表示し、施術者はこの値を確認する(ステップSB16)。
このエネルギー密度が前回と同じか同等であることを確認して(ステップSB17のYes)、施術者は、第2フットスイッチ362を操作して治療光源12を発振させ、眼科レーザシステム1からコンタクトレンズCLを経て眼底EFにレーザスポットを照射する。もし、エネルギー密度が前回と同じか同等でない場合には、(ステップSB17のNo)、治療光源12の出力と、照射時間を再度選択し(ステップSB18)、同じ判断を行う。
以上のように本実施形態に係る眼科レーザシステム1によれば、スポット・パターンの大きさや角度の設定を操作者が手で表示入力画面を操作することなく、視線の動きで確実かつ簡単に行うことができる。
1:眼科レーザシステム
2:光源アセンブリ
3:アセンブリ
12:治療光源
14:治療ビーム
16:照準光源
18:照準ビーム
20:レンズ
22:曲面鏡
24:光学ファイバ束
24a:光学ファイバ
24b:光学ファイバ
24c:光学ファイバ
24d:光学ファイバ
25a:ファイバポート
25b:ファイバポート
25c:ファイバポート
25d:ファイバポート
26:部分的反射鏡
28:フォトダイオード
30:鏡
32:可動鏡
34:鏡
38:ダンプ
40:ダンプ
42:レンズ
44:レンズ
46:光学ファイバ
50:光学ファイバ入力部
52:アセンブリ
54:送出アセンブリ
56:双眼鏡アセンブリ
58a:レンズ
58b:レンズ
58c:レンズ
58d:レンズ
60:アパーチャ
62:可動鏡
64:可動鏡
66:ガルバノスキャナ
68:ガルバノスキャナ
70:レンズ
72:レンズ
74:鏡
76:レンズ
78:レンズ
80:照明光源
84:眼球安全フィルタ
86:光学素子
88:接眼レンズ
90:入出力インターフェース
92:液晶表示装置
94:ポインティングデバイス
95:タッチパネル
98:コンタクトレンズデータ格納部
100:表示入力画面
110:動作スタンバイ表示部
120:エネルギー密度表示部
130:照射回数表示部
140:時刻表示部
150:出力パワー設定表示部
160:照射時間設定表示部
170:パターン選択部
180:第1表示選択部
190:第2表示選択部
200:第3表示選択部
210:レーザスポット径設定表示部
220:スペーシング設定表示部
230:コンタクトレンズ名選択部
240:施術者名指定部
250:既定値設定部
260:エンドトリートメント設定部
280:レーザビーム径設定手段
300:制御部
301:液晶表示装置
302:キーボード
303:ポインティングデバイス
304:タッチパネル
310:演算部
320:駆動制御部
330:コンタクトレンズデータ格納部
340:視線解析部
350:視線検知装置
351:発光部
352:受光部
360:フットスイッチ
361:第1フットスイッチ
362:第2フットスイッチ
370:視線
370A:視線

Claims (7)

  1. 操作者が操作パネルを操作して患者眼の標的組織に所定のエネルギー密度及び所定のスポット径のレーザスポットを照射する眼科レーザシステムであって、
    出力パワーを可変にレーザ光を射出する光源と、
    前記光源からの前記レーザ光を受け、所定のビーム径としたレーザビームを出力するレーザビーム径設定手段と、
    前記患者眼に装着するコンタクトレンズの情報を入力するコンタクトレンズ情報入力手段と、
    前記標的組織に照射されるべき前記レーザスポットの前記エネルギー密度、及び前記スポット径のうち少なくとも一方の値を入力する照射ビーム値入力手段と、
    前記コンタクトレンズ情報入力手段及び前記照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて演算を行い、前記光源の出力パワー、及び前記レーザビーム径設定手段が出力するレーザビームのビーム径のうち少なくとも一方を出力する演算手段と、
    前記操作者の視線を検知する視線検知手段と、
    前記視線検知手段により検知された視線が向かう前記操作パネル上の位置を検知し、この位置に基づいて操作パネルの操作指示を出力する視線解析手段と、
    前記操作指示に基づいて前記光源及び前記レーザビーム径設定手段の駆動を制御する駆動制御部と、を備えることを特徴とする眼科レーザシステム。
  2. 視線で指定した操作パネルの操作を確定させる確定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の眼科レーザシステム。
  3. 前記演算手段は、前記コンタクトレンズ情報入力手段及び前記照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて前記光源の出力パワーを出力し、
    前記駆動制御部は、前記光源を制御することを特徴とする請求項1に記載の眼科レーザシステム。
  4. 前記演算手段は、前記コンタクトレンズ情報入力手段及び前記照射ビーム値入力手段からの情報に基づいて演算を行い、前記レーザビーム径設定手段が出力するレーザビームのビーム径を出力し、
    前記駆動制御部は、前記レーザビーム径設定手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の眼科レーザシステム。
  5. 前記コンタクトレンズ情報入力手段には、前記患者眼に装着する前記コンタクトレンズのレーザスポット倍率を入力することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の眼科レーザシステム。
  6. 前記患者眼に装着する前記コンタクトレンズの名称とこのコンタクトレンズのレーザスポット倍率とを関連付けて記憶するコンタクトレンズデータ格納手段を備え、
    前記コンタクトレンズ情報入力手段には、前記コンタクトレンズの名称を入力し、前記演算手段は、前記コンタクトレンズデータ格納手段から当該コンタクトレンズのレーザスポット倍率を取得して演算を行うことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の眼科レーザシステム。
  7. 前記エネルギー密度及び前記スポット径を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の眼科レーザシステム。
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