JP2019170382A - 色調を抑えた茶ペプチド組成物及びその製造方法 - Google Patents

色調を抑えた茶ペプチド組成物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は飲食品に添加した際に本来飲食品が有している色調や風味が損なわないという特徴を有する茶葉由来のペプチド組成物及びその製造方法を提供することにある。更に本ペプチド組成物を含有し、添加前の飲料との色調差を抑えた容器詰め飲料の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】茶葉又は茶葉抽出残渣をpH3.0〜7.0、70℃〜95℃の熱水で30分〜12時間処理することで茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を得た後に、酵素で分解することで、色調を抑えた茶ペプチド組成物の製造方法。更に本ペプチド組成物を飲料に添加し、加熱殺菌処理することで本来飲食品が有している色調や風味が損なわない容器詰め飲料の製造方法によって上記課題を解決する。【選択図】なし

Description

本発明は色調が0.2以下であり、ペプチド含量が30重量%以上である茶ペプチド組成物、該当ペプチド組成物の製造方法、該当ペプチド組成物を含有する飲食品、さらに非重合カテキン類を一定量含有し、含量比として非重合体カテキン類/ペプチドが0.02〜0.3であることを特徴とし、該当ペプチド組成物をペプチドとして0.16重量%添加した時に、添加前の飲料との色調差ΔEが15以下である、容器詰め飲料の製造方法、及び該当ペプチド組成物を有効成分として含有する血圧降下作用及びアンジオテンシン変換酵素阻害作用を有する茶ペプチド組成物及びこれを含有する飲料に関する。
現在食品素材タンパク質の酵素分解物であるペプチドを含有する飲食品が広く販売されている。ペプチドはアミノ酸ともタンパク質とも異なる生理機能を有していることが報告されている。その中でもアンジオテンシン変換酵素を阻害することによって血圧降下作用を有するペプチドが多く報告されている。アンジオテンシン変換酵素(ACE)は、アンジオテンシンIをアンジオテンシンIIに変換する酵素であるが、このアンジオテンシンIIが血管収縮作用を有するため、高血圧の原因の一つと考えられている。またACEは血圧降下作用を有するブラジキニンを分解するため、その結果血圧が上昇する。従ってACEを阻害することにより血圧の上昇を抑えることが可能である。
ACE阻害活性を有する食品素材ペプチドの由来原料は、イワシ(例えば、特許文献1参照。)、かつお節(例えば、特許文献2参照。)、ゴマ(例えば、特許文献3参照。)等多数が報告されている。
茶葉にはタンパク質が約20重量%〜40重量%含まれていることが報告されているが、そのほとんどは水不溶性の膜タンパク質であることが報告されている。そのため、茶葉から茶やカテキンを熱水抽出した後の残渣にはほとんどのタンパク質が残存している。しかしながら現状では、茶葉の抽出残渣の食品としての有効利用はほとんど行われておらず、主として廃棄されている。一方、茶葉中のタンパク質を酵素分解することによりACE阻害活性を有するペプチドを産生することが可能であることが報告されており、その製造方法も報告されている(例えば、特許文献4参照。)。
特許第4053686号公報 特開平11−225715号公報 特許第4369986号公報 特許第5646035号公報
以上の通り食品素材から機能性ペプチドを得る方法が見出され、飲食品で利用されている。しかしながら食品素材ペプチドの由来原料として大豆、乳、卵、イワシ、かつお節、ゴマがあるが、これらのペプチドは原料由来の独特の色調、風味を有しているため、飲食品に添加すると、本来飲食品が有している色調や風味が損なわれるという課題がある。特に茶系飲料に添加することでエグ味の付与、色調の悪化という課題がある。
一方、特許文献4では茶葉を原料とするペプチドの製造方法が記載されており、その製法は茶葉中のタンパク質を効率的に抽出するためにアルカリ条件化で処理し、中性エンドペプチダーゼ活性を有する酵素製剤及び酸性エキソペプチダーゼ活性を有する酵素製剤で分解し、pH2〜5に調整することで未反応タンパク質を沈殿させ、抽出残渣と未反応タンパク質を除去し、酵素反応液を得る工程を特徴としている。しかしながらこの製法では、茶葉中に存在するカテキンがアルカリと反応し、得られたペプチド組成物が黒く変色する。更にこのペプチド組成物を飲食品、特に茶系飲料に添加すると、飲料が黒く変色する。更にこのペプチド組成物にはアルカリと反応したカテキンが混入しており、添加すると独特のエグ味が付与され、飲食品の本来の風味を損なうという課題を有している。
本発明の目的は、飲食品、特に茶系飲料に添加した際に本来飲食品が有している色調、風味に影響を与えない、ペプチド含量が30重量%以上であり、色調を抑えた茶ペプチド組成物、及びそのペプチド組成物の製造法を提供することにある。さらに非重合体カテキン類を一定量含有し、含量比として非重合体カテキン類/ペプチドが0.02〜0.3を含有することを特徴とする茶ペプチド組成物を提供することにある。これに加え、本茶ペプチド組成物をペプチドとして0.16重量%添加した時に、添加前の飲料との色調差ΔEが15以下である、飲料の製造方法を提供することにある。これにより血圧降下作用、ACE阻害活性作用が期待され、食用として扱い易い、茶ペプチド組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意努力した結果、色調が0.2以下であり、ペプチド含量が30重量%以上である茶ペプチド組成物により上記課題を解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
具体的には、色調が0.2以下であり、ペプチド含量が30重量%以上である茶ペプチド組成物は、飲食品が本来有している独特の色調、風味を損なうことなく飲食品に添加可能であることを見出した。更にこのようなペプチド組成物の製造方法を検討した結果、(a)茶葉又は茶葉抽出残渣をpH3.0〜7.0、70℃〜95℃の熱水で30分〜12時間処理することで茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を得る工程、かつ(b)茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を酵素で分解した酵素反応液を得る工程を行うことで、簡便かつ効率的に製造できることを見出した。さらに非重合体カテキン類を一定量含有し、含量比として非重合体カテキン類/ペプチドが0.02〜0.3を含有することにより、ACE活性阻害が増強されることを見出した。更に本ペプチド組成物をペプチドとして0.16重量%添加した時に、添加前の飲料との色調差ΔEが15以下である、飲料の製造方法を見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)色調が0.2以下であり、ペプチド含量が30重量%以上である茶ペプチド組成物。
(2)茶葉又は茶葉抽出残渣を酵素で分解して酵素反応物を得る工程、又は茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を酵素で分解して酵素反応物を得る工程を有する前記(1)記載の茶ペプチド組成物の製造方法。
(3)茶葉又は茶葉抽出残渣をpH3.0〜7.0、70℃〜95℃の熱水で30分〜12時間処理することで茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を得る工程を有する前記(1)又は(2)記載の茶ペプチド組成物の製造方法。
(4)茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を得る工程の茶葉又は茶葉抽出残渣を処理するpHが3.0〜5.0である前記(3)記載の茶ペプチド組成物の製造方法。
(5)茶葉又は茶葉抽出残渣が、茶葉を溶媒で抽出した後の茶葉抽出残渣である前記(2)〜(4)いずれか記載の茶ペプチド組成物の製造方法。
(6)前記(1)記載の茶ペプチド組成物を含有する飲食品。
(7)飲食品が飲料である前記(6)記載の飲食品。
(8)飲食品が容器詰め飲料である前記(6)記載の飲食品。
(9)非重合体カテキン類を一定量含有し、含量比として非重合体カテキン類/ペプチドが0.02〜0.3である前期(1)記載の茶ペプチド組成物。
(10)前記(1)又は(9)記載の茶ペプチド組成物をペプチドとして0.16重量%添加した時に、添加前の飲料との色調差ΔEが15以下である、容器詰め飲料の製造方法。
(11)前記(1)又は(9)記載の茶ペプチド組成物を、ペプチドとして0.16重量%添加した時に、添加前の飲料との色調差ΔEが10以下である、容器詰め茶系飲料の製造方法。
(12)前記(1)又は(9)記載の茶ペプチド組成物を含有する血圧降下作用を有する飲料。
(13)前記(1)又は(9)記載の茶ペプチド組成物を含有するアンジオテンシン変換酵素阻害作用を有する飲料。
(14)前記(1)又は(9)記載の茶ペプチド組成物を含有する血圧降下組成物。
(15)前記(1)又は(9)記載の茶ペプチド組成物を含有するアンジオテンシン変換酵素阻害組成物。
(16)前記(14)又は(9)記載の血圧降下組成物を含有する飲料。
(17)前記(15)又は(9)記載のアンジオテンシン変換酵素阻害組成物を含有する飲料。
本発明によって、色調が0.2以下であり、ペプチド含量が30重量%以上である茶ペプチド組成物及びその簡便かつ効率的な製造方法を提供することができる。さらに非重合体カテキン類を一定量含有し、含量比として非重合体カテキン類/ペプチドが0.02〜0.3であることにより、ACE阻害活性を増強させることができ、本ペプチド組成物をペプチドとして0.16重量%添加することを特徴とする、添加前の飲料との色調差ΔEが15以下である飲料の製造方法を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における茶ペプチド組成物は色調が0.2以下であり、ペプチド含量が30重量%以上、より好ましくは30重量%〜65重量%であることを特徴とする。さらに非重合体カテキン類を一定量含有し、含量比として非重合体カテキン類/ペプチドが0.02〜0.3を含有することを特徴とする。色調、ペプチド含量、非重合体カテキン類含量は後述の方法によって算出することができる。
本発明の茶ペプチド組成物の製造方法は、(a)茶葉又は茶葉抽出残渣をpH3.0〜7.0、70℃〜95℃の熱水で30分〜12時間処理することで茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を得る工程、かつ(b)茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を酵素で分解した酵素反応液を得る工程である。
本発明における茶葉としては、Camellia属、例えばC.sinensis、C.assamicaやそれらの交雑種から得られる茶葉から製茶された茶葉などが挙げられる。製茶された茶葉には、煎茶、焙じ茶、玉露、かぶせ茶、てん茶等(蒸し製茶と総称する緑茶類)の不発酵茶;嬉野茶、青柳茶、各種中国茶等(釜炒り茶と総称する)の不発酵茶があり、これらの茶葉をそのまま利用することも可能である。しかしながら茶葉をそのまま用いると茶ペプチド組成物中に、飲食品中に添加した際にエグ味の原因となるカテキンが混入する点と茶葉に含まれるタンパク質のほとんどは水不溶性のタンパク質であるため、カテキンを抽出した後の残渣にもほとんどのタンパク質が残存している点から、茶葉抽出残渣を原料とすることが好ましい。
茶葉抽出残渣を得る際に使用する溶媒は、特に限定されるものではないが、熱水、エタノール、酢酸エチルなどの食品、食品添加物に使用可能な溶媒を使用することができ、これらの溶媒は一種もしくは二種以上混合して使用してもよく、その配合割合は適宜選択できる。茶葉抽出残渣を得る際の溶媒での抽出条件は、特に限定されるものではないが、例えば熱水で抽出する場合、その熱水での抽出条件については特に制限されるものではないが、抽出条件は好ましくは温度が60〜95℃、時間が30分〜12時間で抽出回数は1〜3回であり、より好ましくは温度が80℃、時間が2時間、抽出回数が1もしくは2回、抽出することで茶葉抽出残渣を得ることが可能である。
茶葉又は茶葉抽出残渣への酵素反応の前処理方法としては、アルカリ処理することで水不溶性タンパク質が可溶化し、ペプチド組成物を効率的に得ることも可能であるが、茶葉又は茶葉抽出残渣中に存在するカテキンがアルカリと反応し黒く変色するため、酵素反応後に活性炭処理、合成吸着剤処理、陰イオン交換処理、陽イオン交換処理、エタノール沈殿処理、過酸化水素処理といった公知の脱色工程を用いることにより、色調が0.2以下であり、ペプチド含量が30重量%以上であるペプチド組成物を製造することも可能である。しかしながら、これらの方法では目的のペプチド組成物を得るまでの工程が長くなり、製造コストがかかる点から、好ましい前処理方法としては、熱水処理であり、この熱水処理によって得られる茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品の処理条件としては、茶ペプチド組成物の着色を抑える点から好ましくはpH3.0〜7.0、より好ましくはpH3.0〜5.0が適している。また処理時の温度は、収率の点から70℃〜95℃が適している。処理時間は長ければ長いほど抽出効率がよくなるが、タンパク質以外の糖類、脂質類も同時に抽出されてしまいペプチド含量が低下してしまう点から好ましくは30分〜24時間、より好ましくは30分〜12時間、更に好ましくは30分〜4時間が適している。
pHを3.0〜7.0に調整する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、塩酸、クエン酸、硫酸、酢酸、リン酸などの食品に使用可能な酸及び/又はその塩類を使用することが可能である。
本発明で使用する酵素としては、特に限定されるものではないが、例えば、プロテアーゼ、ペプチダーゼが好ましく、微生物、植物、動物由来の酵素などの食品に使用可能な酵素ならいずれも使用することが可能である。
本発明で使用するプロテアーゼ、ペプチダーゼの添加量は用いる酵素の種類、反応条件によって異なり、特に限定されるものではないが、例えば、乾燥茶葉100gあたり100ユニット〜600,000ユニットの割合で用いるとよく、好ましくは乾燥茶葉100gあたり2500ユニット〜400,000ユニットの割合であり、より好ましくは乾燥茶葉100gあたり5,000ユニット〜200,000ユニットの割合で用いるのが適している。ここでカゼインを基質として40℃、5分間の反応で1分間に1μgのチロシンに相当する非蛋白性のフォリン試液呈色物質の増加をもたらす酵素量を1ユニットとする。
本発明で使用するプロテアーゼ、ペプチダーゼの酵素反応時間は、用いる酵素の種類によって異なり、特に限定されるものではなく、ペプチド組成物を効率的に得る点から1時間〜48時間、好ましくは1時間〜24時間が適している。
本発明で使用するプロテアーゼ、ペプチダーゼは1種類で処理してもよいが、効率的にペプチド組成物を得る点から複数種を併用するほうが適している。複数種を使用する場合は複数の酵素を同時に作用させて加水分解しても、1種類ずつ逐次用いて加水分解してもよい。
本発明で使用するプロテアーゼ、ペプチダーゼの種類としては、特に限定されるものではないが、例えば、スミチームLP、スミチームFL−G、スミチームCP、スミチームFP−G、スミチームMP、スミチームACP−G(新日本化成工業株式会社)、プロメラインF,プロテアーゼP「アマノ」3SD、パパインW−40、サモアーゼPC10F、サモアーゼC160、サモアーゼC100、プロチンSD−NY10(天野エンザイム株式会社)などを挙げることができる。
本発明における酵素の反応温度は、用いる酵素の種類によって異なり、特に限定されるものではないが、含有されるプロテアーゼ、ペプチダーゼが安定的に作用できる温度が適しており、好ましくは30℃〜85℃、より好ましくは50℃〜70℃である。例えば、サモアーゼC160の場合、反応温度は30℃〜85℃であり、好ましくは40℃〜80℃であり、更に好ましくは50℃〜70℃である。
本発明における酵素の由来は、用いる酵素の種類によって異なり、特に限定されるものではないが、好ましくはAspergillus oryzae、Aspergillus melleus、Geobacilus stearothermophilus、Rhizopus oryzaeであり、より好ましくはAspergillus oryzae、Geobacilus stearothermophilusである。
本発明における酵素の反応pHは、用いる酵素の種類によって異なり、特に限定されるものではないが、含有されるプロテアーゼ、ペプチダーゼが安定的に作用できるpHが好ましく、好ましくは2.0〜7.0であり、より好ましくは3.0〜7.0である。例えば、スミチームACP−Gの場合、反応pHは3.0〜7.0であり、好ましくは4.0〜7.0であり、更に好ましくは5.0〜7.0である。
本発明における酵素反応終了後に酵素を失活させる方法としては、特に限定されるものではないが、例えばpH調整や加熱処理によって行うことができる。例えば45℃〜140℃で10秒〜30分が好ましく、より好ましくは70℃〜95℃で1〜10分間である。
本発明における酵素反応液から目的のペプチド組成物を得る方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、遠心分離や珪藻土などの濾過助剤を用いた濾過により、固形物を除去することでペプチド組成物含有溶液を得ることができる。また、得られたペプチド組成物含有溶液を粉末化する手段としては、特に限定されるものではないが、例えば、熱風乾燥や凍結乾燥(FD)によりペプチド組成物を得ることができる。
ペプチド組成物含有溶液にはpHを調整した際に生じるNaClなどの無機塩が含まれているが、粉末化する前に電気透析やイオン交換樹脂、ナノ濾過膜を用いて無機塩を除去してもよい。
本発明で得られたペプチド組成物は、水への溶解性がよく、熱に対しても比較的に安定である。更に飲食品の本来の色調、風味を損なわないことから各種飲食品の形態に適用することができる。各種飲食品の形態であれば飲料、農水産加工品、乳製品、菓子、調味料、フリーズドライ食品、レトルト食品などの食品や健康食品に添加することができる。
本発明で得られたペプチド組成物を飲食品に添加する際の添加量としては、ペプチドが機能を示す容量として、好ましくはペプチド含量として10mg〜1000mg、飲食品に与える色調変化の点からより好ましくはペプチド含量として50mg〜800mgで使用することができる。
本発明で得られたペプチド組成物の香味上の問題、異臭等に関しては、甘味類、アルコール類、酸化防止剤、酸類、脂肪酸、タンパク質、ペプチド類、アミノ酸類、ビタミン類、ミネラル類、増粘安定剤、界面活性剤、加工でんぷん、乳を少なくとも1種以上含有させることで改善することも可能である。なお、これらの添加剤の含有量は、本発明の目的を妨げない範囲内で適宜選択可能である。
本発明における甘味類としては、特に限定されるものではないが、例えば、糖類、糖アルコール、高甘味度甘味料などが挙げられ、糖類としては、例えば、グルコース、スクロース、水飴、異性化糖、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、セロオリゴ糖、フコース(6−デオキシ−ガラクトース、メチルペントース)、ジヒドロキシアセトン、グリセルアルデヒド、エリトルロース、エリトロース、トレオース、イヌリン、キシラン、ラクトース、キシロース、マルトース、トレハロース、フルクトース、ツラノース、タロース、イドース、グロース、アルトロース、アロース、プシコース、ソルボース、フクロース、タガトース、セロビオース、ラフィノース、ラクチュロース、メレジトース、マルトトリオース、アカルボース、スタキオース、マンノース、キシルロース、ガラクトース、デオキシシボース、リブロース、リボース、リキソース及びアラビノースなどを挙げることができる。
本発明における糖アルコール類としては、特に限定されるものではないが、例えば、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール(D−グルシトール)、マンニトール、グリセリン、エリトリトール、トレイトール、アラビニトール、リビトール(アドニトール)、イジトール、ボレミトール、ベルセイトール、ガラクチトール(ダルシトール)、還元水飴、還元パラチノース、マルチトール(還元麦芽糖水飴)及びラクチトール(還元乳糖)などを挙げることができる。
本発明における高甘味度甘味料としては、特に限定されるものではないが、例えば、アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム、アドバンテーム、サッカリン、ネオテーム、ソーマチン、モネリン、モナチン、羅漢果抽出物、甘草抽出物、グリチルリチン、ステビア抽出物、ステビア酵素処理物、レバウディオサイドA及びステビオサイドが、グリチルリン、マビンリン、ブラゼイン、モネリンなどを挙げることができる。
本発明における酸化防止剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、アスコルビン酸、エリソルビン酸、亜硫酸塩類、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、エチレンジアミン四酢酸類、カテキン、没食子酸類、カンゾウ油性抽出物、食用カンナ抽出物、グローブ抽出物、セージ抽出物、セリ抽出物、チャ抽出物、テンペ抽出物、ドクダミ抽出物、生コーヒー豆抽出物、ヒマワリ種子抽出物、ブドウ種子抽出物、ブルーベリー葉抽出物、プロポリス抽出物、ヘゴ・イチョウ抽出物、ヤマモモ抽出物、ミリシトリン、ミリセチン、ユーカリ葉抽出物、ローズマリー抽出物、チョウジ抽出物、リンゴ抽出物、酵素分解リンゴ抽出物、ゴマ油抽出物、コメヌカ油抽出物などを挙げることができる。
本発明におけるアルコール類としては、特に限定されるものではないが、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノールなどのプロパノール類、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノールなどのブタノール類、アミルアルコール、イソアミルアルコール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、イソペンチルアルコール、ネオペンチルアルコールなどのペンタノール類、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノールなどのヘキサノール類、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコールなどの多価アルコールなどを挙げることができる。
本発明における酸類としては、飲食可能であればよく、特に限定されるものではないが、例えば、アジピン酸、酪酸、イソ酪酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、ギ酸、酢酸、酒石酸、乳酸、フィチン酸、フマル酸、リンゴ酸、プロピオン酸、4−ヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、バニリン酸、4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ安息香酸、及びリン酸又はそれらの塩などを挙げることができる。
本発明における脂肪酸としては、飲食可能であればよく、特に限定されるものではないが、例えば、ヘキサン酸(カプロン酸)、ヘプタン酸(エナント酸(ヘプチル酸))、オクタン酸(カプリル酸)、ノナン酸(ペラルゴン酸)、デカン酸(カプリン酸)、ドデカン酸(ラウリン酸)、テトラデカン酸(ミリスチン酸)、ペンタデカン酸(ペンタデシル酸)、ヘキサデカン酸(パルミチン酸)、9−ヘキサデセン酸(パルミトレイン酸)オクタデカン酸(ステアリン酸)、cis−9−オクタデセン酸(オレイン酸)、11−オクタデセン酸(バクセン酸)、cis,cis−9,12−オクタデカジエン酸(リノール酸)、9,12,15−オクタデカントリエン酸((9,12,15)−リノレン酸、α−リノレン酸))、6,9,12−オクタデカトリエン酸((6,9,12)−リノレン酸、β−リノレン酸))、8,11,14−イコサトリエン酸(ジホモ−γ−リノレン酸)、5,8,11,14−エイコサテトラエン酸(アラキドン酸)、テトラコサン酸(リグノセリン酸)、cis−15−テトラコサン酸(ネルボン酸)、ミリストレイン酸(9−テトラデセン酸)、9−ペンタデセン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、all−cis−7,10,13,16,19−ドコサペンタエン酸(クルパノドン酸(DPA)、イワシ酸)、エイコサペンタエン酸(EPA)(チムノドン酸)などを挙げることができる。
本発明におけるタンパク質としては、特に限定されるものではないが、例えば、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、カゼインナトリウム、カゼインホスホペプチド、乳清タンパク質(ホエイプロテイン)、ラクトフェリン、大豆タンパク質、小麦グルテン、ポリグルタミン酸などを挙げることができる。
本発明におけるアミノ酸類としては、特に限定されるものではないが、例えば、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、バリン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン及びバリンなどを挙げることができる。
本発明におけるビタミン類としては、特に限定されるものではないが、例えば、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ナイアシン(ニコチン酸とニコチン酸アミド)、パントテン酸、ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、ビオチン、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)、ビタミンD3(コレカルシフェロール)、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンK及び葉酸などを挙げることができる。
本発明における増粘安定剤として、特に限定されるものではないが、例えば、プルラン、デキストラン、カードラン、ジェランガム、キサンタンガムマクロホモプシスガム、納豆菌ガム(納豆菌粘質物)、スクレロガム(スクレログルカン)、ラムザンガム、ウェランガム(ウェラン多糖類)、レバン、アグロバクテリウムスクシノグリカン、アゾトバクタービネランジーガム(アゾトバクタービネランジー多糖類)、アウレオバシジウム培養液、β−グルカン(β1,3−グルカン、β1,3/1,6グルカン)、グァーガム(グァーフラワー、グァルガム)、グァーガム酵素分解物(グァーフラワー酵素分解物、グァルガム酵素分解物)、ローカストビーンガム(カロブビーンガム、イナゴマメガム、タマリンドシードガム(タマリンドガム、タマリンド種子多糖類)、セスバニアガム、カシアガム(カッシャガム)、アマシードガム、ダンマル樹脂、アラビアガム(アカシアガム)、アラビノガラクタン、ガティガム(インディアンガム)、トラガントガム、カラヤガム、アーモンドガム(セドウガム)、エレミ樹脂、モモ樹脂、カラギナン(カラゲニン、カラゲナン)、ファーセレラン、寒天、易溶化寒天、寒天部分分解物、アガロース、フコイダン、アルギン酸、LMペクチン、HMペクチン、シュガービートペクチン、熱処理シュガービートペクチン、大豆多糖類(大豆ヘミセルロース)、キチン、キトサン、オリゴグルコサミン(キトサンオリゴ糖)、グルコサミン、コンニャク粉、グルコマンナン(コンニャクイモ抽出物)、セルロース、海藻セルロース、サツマイモセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(繊維素グリコール酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロースカルシウム(繊維素グリコール酸カルシウム)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、発酵セルロース(醸造セルロース、ナタデココ)、デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、デキストリン、白色デキストリン、黄色デキストリン、ブリティッシュガム、マルトデキストリン、クラスターデキストリンムチン、ヒアルロン酸及びポリグルタミン酸などを挙げることができる。
本発明における界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合(ポリ)リシノール酸エステル、レシチン、酵素分解レシチン、リゾレシチン、ダイズレシチン(ダイズリン脂質)、卵黄レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20、Tween20)、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カルシウム、サポニン及びキラヤサポニンなどを挙げることができる。
本発明における加工でんぷんとしては、特に限定されるものではないが、例えば、酸処理でんぷん、塩酸焙焼でんぷん(デキストリン)、アルカリ加工でんぷん、漂白でんぷん、酸化でんぷん、酵素処理でんぷん、リン酸化でんぷん、リン酸架橋でんぷん、アセチル化でんぷん、ヒドロキシプロピル化でんぷん、ヒドロキシエチルでんぷん、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム、カチオンでんぷん、カルボキシメチル化でんぷんなどを挙げることができる。
本発明における乳としては、特に限定されるものではないが、例えば、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、部分脱脂乳、脱脂乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳、クリーム、バター、バターオイル、チーズ、濃縮ホエイ、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖れん乳、無糖脱脂れん乳、加糖れん乳、加糖脱脂れん乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳、調整粉乳及び醗酵乳などを挙げることができる。
本発明で得られたペプチド組成物は、ペプチド含量として0.16重量%含有した際に、本来の飲料の色調を損なわず、添加前の飲料との色調差ΔEが15以下であり、より好ましくは10以下であることを特徴とする容器詰め飲料の製造方法を提供することができる。
本発明における容器詰め飲料の製造方法は、茶ペプチド組成物を添加する工程、かつ得られた飲料組成物を加熱殺菌処理する工程である。
本発明における加熱殺菌処理工程は、容器詰め飲料の製造にて一般的に用いられる手法により行うことができ、茶ペプチド組成物と飲料を混合し、得られた飲料組成物を容器に充填した後に加熱殺菌処理を行っても良いし、当該飲料組成物を加熱殺菌処理してから容器に充填しても良い。
本発明における加熱殺菌処理工程は、好ましくは当該飲料組成物を品温70℃〜145℃にて0.1秒間〜60分間、より好ましくは、品温90℃〜145℃にて0.1秒間〜30分間処理することにより行うことができる。本発明において利用可能な容器としてはポリエチレンテレフタレート(PET)製容器、所謂PETボトルや、金属缶容器等が挙げられる。容器の形態は特に限定されない。また、容器の容量は容器詰め飲料の用量に応じて選択することができ、特に限定されるものではないが、例えば、好ましくは50ml〜500ml(典型的には50ml、100ml、150ml、200ml、250ml、300ml、350ml、400ml、450ml又は500ml)、より好ましくは100ml〜200mlとすることができる。飲料組成物を容器に収容する手段は任意である。
本発明における飲料とは、特に限定されるものではないが、例えば、緑茶飲料、紅茶飲料、烏龍茶飲料、麦茶飲料、はと麦茶飲料、甜茶飲料、プーアル茶飲料、ジャスミン茶飲料、抹茶飲料、ブレンド茶飲料、玄米茶飲料、マテ茶飲料などの茶系飲料、スポーツ飲料類、コーヒー、コーヒー飲料、コーヒー入り清涼飲料などのコーヒー飲料類、トマトジュース、ニンジンジュース、野菜ジュース、野菜果汁ミックスジュースなどの野菜飲料、コーラ炭酸飲料、透明炭酸飲料、果汁入り炭酸飲料、果実着色炭酸飲料、乳類入り炭酸飲料、栄養ドリンク炭酸飲料などの炭酸飲料類、天然果汁、果汁飲料、果肉飲料、果汁入り混合飲料などの果実飲料類が挙げることができる。
本発明における茶ペプチド組成物はACE阻害活性を有していることから、茶ペプチド組成物を添加した容器詰め飲料は、血圧降下作用、アンジオテンシン変換酵素阻害作用を有する飲料としても用いることが可能である。
本発明における非重合体カテキン類とは、特に限定されるものではないが、例えば、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート及びガロカテキンガレートなどの非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートなどのエピ体カテキン類からなる群より選択される少なくとも1種以上が挙げられる。本発明の非重合体カテキン類の含有量は後述の方法によって算出することができる。非重合体カテキン類とペプチドの含量比はACE活性の観点から非重合体カテキン類/ペプチドとして0.02〜0.3が好ましい。
血圧降下作用を評価する方法は、一般的にヒトの高血圧に対するモデル動物とされる自然発症高血圧ラット(SHR)を用いて評価することが出来る。本発明において、特に限定される訳ではないが、SHRに茶ペプチド組成物をゾンデによる経口投与を実施し、経時的に収縮期血圧を非観血式血圧測定装置で測定し、対象区と比較して、収縮期血圧の数値の減少を確認することにより、血圧降下作用を評価することが出来る。
ペプチド含量の測定方法、色調の測定方法、色調差ΔEの測定方法、ACE阻害活性の測定方法、非重合体カテキン類の測定方法は以下の通りである。
<茶ペプチド組成物中のペプチド含量の測定方法>
本発明におけるペプチド含量は以下の方法に従って測定した。
茶ペプチド組成物10mgをイオン交換水50mlに溶解させ、ペプチド溶液を調製した。調製したペプチド溶液1mlとニンヒドリン溶液1mlを混合して沸騰水中で15分反応させた後、50%エタノール5mlを加え氷水中で反応を停止させた。
この反応液を測定波長570nmで吸光度(A570)を測定(Agilent社製 Cary60 UV−Vis)し、検量線よりペプチド含量を算出した。
検量線は、ジペプチドであるカルノシンを用いて、ジペプチド換算でのペプチド含量に対する吸光度(A570)より求めた。
上記ニンヒドリン溶液は、ニンヒドリン0.8g、ヒドリンダンチン0.12gにメチルセルソルブ30ml、4N酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)10mlを加え調製した。
<色調の測定方法>
本発明における色調は以下の方法に従って測定した。
茶ペプチド組成物をペプチドとして0.02重量%になるようにイオン交換水で溶解した。本溶液を測定波長500nmで吸光度(A500)を測定(Agilent社製 Cary60 UV−Vis)し、この時の吸光度(A500)を色調とした。
<色調差ΔEの測定方法>
本発明における色調差ΔEは以下の方法に従って測定した。
茶ペプチド組成物をペプチドとして0.02重量%になるように飲料中に溶解した。茶ペプチド組成物添加前の飲料と上述の添加後の飲料の色調を測定(Agilent社製 Cary60 UV−Vis)しL、a、bの値を得た。両者の色調差ΔEは数1の計算式により算出した。
Figure 2019170382
<ACE阻害活性の測定方法>
本発明におけるACE阻害活性は以下の方法に従って測定した。
ACE Kit−WST(株式会社 同仁化学研究所社製)を用いて、茶ペプチド組成物のACE阻害活性を測定した。また、茶ペプチド組成物の濃度を段階的に調製し、それぞれの阻害率を導き、反応溶液中の茶ペプチド組成物濃度を横軸、阻害率を縦軸として、各結果をプロットし、得られる曲線が50%の阻害率を通過する時の茶ペプチド組成物濃度をIC50値とした。
<非重合体カテキン類の測定方法>
本発明における非重合体カテキン類は以下の方法に従って測定した。
茶ペプチド組成物を測定可能な濃度(0.02〜2%)になるよう超純水で適宜溶解し、その溶液をフィルター(0.45μm)でろ過し、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、Cep−pakC18カラム(4.6mm×10mm:資生堂製)を装着し、カラム温度40℃で分析した。移動相はメタノール/水/リン酸=17/83/0.5溶液とし、試料注入量は10μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
ここで検出された(+)−カテキン、(−)−エピカテキン、(−)−ガロカテキン、(−)−カテキンガレート、(−)−エピカテキンガレート、(−)−ガロカテキンガレート、(−)−エピガロカテキンガレート、(−)−エピガロカテキンなどの、非重合体カテキン類の含量を合計し、非重合体カテキン類含量とした。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定するものではない。
実施例1〜4、比較例1、2
茶ペプチドの製造方法
茶葉100gに対して水を1000g加えて80℃で2時間処理後、ろ過することにより茶葉抽出残渣を回収した。
回収した茶葉抽出残渣に水を1000g加え、実施例1〜4においては、1Nクエン酸水溶液及び/又は1Nクエン酸ナトリウム水溶液によって表1記載のpHに調整し、比較例1及び2においては、1N水酸化ナトリウム水溶液で比較例1及び2の表1記載のpHに調整し、85℃、1時間攪拌し、茶葉抽出残渣熱水処理品を得た。その後、1N水酸化ナトリウム水溶液にてpH7.0に調整し、サモアーゼC160を10g添加し60℃で1時間酵素反応した。反応終了後、塩酸でpH5.0に調整しスミチームACP−Gを10g添加し、60℃で1時間酵素反応し、90℃、10分間加熱処理して酵素を失活することで酵素反応液を得た。
酵素反応液を固液分離により固形分を除去し、凍結乾燥機(以下FDと省略)により粉末化し茶ペプチド組成物を得た。茶ペプチド組成物中のペプチド含量はニンヒドリン反応により定量した。
結果を表1に示す。
Figure 2019170382
実施例5、6、比較例3
茶ペプチドの製造方法
茶葉100gに対して水を1000g加えて80℃で2時間処理後、ろ過することにより茶葉抽出残渣を回収した。
回収した茶葉抽出残渣に水を1000g加え、1Nクエン酸水溶液によってpH4.0に調整し表2記載の温度で1時間攪拌し、茶葉抽出残渣熱水処理品を得た。その後、1N水酸化ナトリウム水溶液にてpH7.0に調整し、サモアーゼC160を10g添加し60℃で1時間酵素反応した。反応終了後、塩酸でpH5.0に調整しスミチームACP−Gを10g添加し、60℃で1時間酵素反応し、90℃、10分間加熱処理して酵素を失活することで酵素反応液を得た。
酵素反応液を固液分離により固形分を除去し、FDにより粉末化し茶ペプチド組成物を得た。茶ペプチド組成物中のペプチド含量はニンヒドリン反応により定量した。
結果を表2に示す。
Figure 2019170382
実施例7、8、比較例4
茶ペプチドの製造方法
茶葉100gに対して水を1000g加えて80℃で2時間処理後、ろ過することにより茶葉抽出残渣を回収した。
回収した茶葉抽出残渣に水を1000gの水を加え、1Nクエン酸水溶液によってpH4.0に調整し、85℃で表3記載の時間攪拌し、茶葉抽出残渣熱水処理品を得た。その後、1N水酸化ナトリウム水溶液にてpH7.0に調整し、サモアーゼC160を10g添加し60℃で1時間酵素反応した。反応終了後、塩酸でpH5.0に調整しスミチームACP−Gを10g添加し、60℃で1時間酵素反応し、90℃、10分間加熱処理して酵素を失活することで酵素反応液を得た。
酵素反応液を固液分離により固形分を除去し、FDにより粉末化し茶ペプチド組成物を得た。茶ペプチド組成物中のペプチド含量はニンヒドリン反応により定量した。
結果を表3に示す。
Figure 2019170382
実施例9〜11
茶ペプチドの製造方法
茶葉100gに対して水を1000g加えて80℃で2時間処理後、ろ過することにより茶葉抽出残渣を回収した。再度、茶葉抽出残渣に対して水を1000g加えて80℃で2時間処理後、ろ過する操作を表4記載の抽出回数を繰り返し、茶葉抽出残渣を回収した。
回収した茶葉抽出残渣に1000gの水を加え、1Nクエン酸水溶液によってpH4.0に調整し、85℃で1時間攪拌し、茶葉抽出残渣熱水処理品を得た。1N水酸化ナトリウム水溶液にてpH7.0に調整し、サモアーゼC160を10g添加し60℃で1時間酵素反応した。反応終了後、1N塩酸水溶液でpH5.0に調整しスミチームACP−Gを10g添加し、60℃で1時間酵素反応し、90℃、10分間加熱処理して酵素を失活することで酵素反応液を得た。
酵素反応液を固液分離により固形分を除去し、FDにより粉末化し茶ペプチド組成物を得た。茶ペプチド組成物中のペプチド含量はニンヒドリン反応により定量した。
結果を表4に示す。
Figure 2019170382
実施例12
茶ペプチドの製造方法
茶葉100gに対して50%含水エタノールを1000g加えて80℃で2時間処理後、ろ過することにより茶葉抽出残渣を回収した。
回収した茶葉抽出残渣に1000gの水を加え、1Nクエン酸水溶液によってpH4.0に調整し、85℃で1時間攪拌し、茶葉抽出残渣熱水処理品を得た。1N水酸化ナトリウム水溶液にてpH7.0に調整し、サモアーゼC160を10g添加し60℃で1時間酵素反応した。反応終了後、1N塩酸水溶液でpH5.0に調整しスミチームACP−Gを10g添加し、60℃で1時間酵素反応し、90℃、10分間加熱処理して酵素を失活することで酵素反応液を得た。
酵素反応液を固液分離により固形分を除去し、FDにより粉末化し茶ペプチド組成物を得た。茶ペプチド組成物中のペプチド含量はニンヒドリン反応により定量した。
結果を表5に示す。
Figure 2019170382
茶ペプチド組成物の色調の比較
実施例1〜12、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物の色調を測定した結果、表1〜5の結果となった。
茶ペプチド組成物含有飲料の官能評価
実施例1〜12、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物を下記の酸糖液処方にペプチドとして500mgになるように添加し、5名のパネラーにより官能評価(色味、エグ味)を実施した。下記の評価基準に従い、それぞれの平均点を算出した。結果を表6に示す。
酸糖液処方
(重量%)
1.砂糖 10.0
2.クエン酸(結品) 0.08
3.クエン酸三ナトリウム pHを調整(pH3)
4.水 残部
合計 100
色味の評価基準
1:無添加品に比べて色味が大きく変化している。
2:無添加品に比べて色味が変化している。
3:無添加品に比べて色味がわずかに変化している。
4:無添加品に比べて変化なし。
エグ味の評価基準
1:無添加品に比べてエグ味を強く感じる。
2:無添加品に比べてエグ味を感じる。
3:無添加品に比べてエグ味をわずかに感じる。
4:無添加品に比べて変化なし。
Figure 2019170382
茶ペプチド組成物含有飲食品の処方例
処方例1:グレープフルーツ飲料
下記のグレープフルーツ飲料処方に実施例1〜9、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物をペプチドとして500mgとなるように添加した。本品は飲料として好適に利用できる。
グレープフルーツ飲料処方
(重量%)
1.グレープフルーツ濃縮果汁 2.0
2.ブドウ糖果糖混合液糖 0.9
3.マルチトール 2.0
4.クエン酸 0.3
5.ビタミンC 0.02
6.香料 0.1
7.水 残部
合計 100
処方例2:インスタント茶処方
下記のインスタント茶処方に実施例1〜12、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物をペプチドとして500mgとなるように添加した。本品は飲料として好適に利用できる。
茶抽出物粉末としてはカメリアエキス(太陽化学社製)を使用した。
インスタント茶処方
(重量%)
1.茶抽出物粉末 60.0
2.サイクロデキストリン 15.0
3.ソーマチン 0.0075
4.デキストリン 24.0
5.ビタミンC 1.0
合計 100
処方例3:ゼリー
下記のゼリー処方に実施例1〜12、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物をペプチドとして500mgとなるように添加した。本品は食品として好適に利用できる。
ゼリー処方
(重量%)
1.砂糖 10.0
2.レモン濃縮果汁 8.5
3.クチナシ黄色製剤 0.04
4.クエン酸 1.0
5.カラギナン 1.5
6.ビタミンC 0.02
7.香料 0.2
8.水 残部
合計 100
処方例4:錠剤
下記の錠剤処方に実施例1〜12、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物をペプチドとして500mgとなるように添加した。本品は健康食品として好適に利用できる。
錠剤処方
(重量%)
1.マルチトール 81.2
2.トレハロース 15.2
3.酒石酸塩 3.0
4.ステアリン酸Ca 0.5
5.ビタミンC 0.02
6.香料 0.08
合計 100
処方例1〜4について5名のパネラーにより官能評価(色味、エグ味)を実施した。下記の評価基準に従い、それぞれの平均点を算出した。結果を表7に示す。なお処方2に関してはインスタント茶1.2gを100mlのお湯に溶かした茶飲料にて評価を行った。
色味の評価基準
1:無添加品に比べて色味が大きく変化している。
2:無添加品に比べて色味が変化している。
3:無添加品に比べて色味がわずかに変化している。
4:無添加品に比べて変化なし。
エグ味の評価基準
1:無添加品に比べてエグ味を強く感じる。
2:無添加品に比べてエグ味を感じる。
3:無添加品に比べてエグ味をわずかに感じる。
4:無添加品に比べて変化なし。
Figure 2019170382
茶ペプチド組成物含有飲料の製造方法
実施例1〜12、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物を、ペプチドとして0.16重量%となるように市販のお茶(「おーいお茶」、伊藤園社製)にそれぞれ溶解し、100ml容のガラス管にホットパック充填(93℃)した。
茶ペプチド組成物含有飲料の保存安定性
得られた飲料を常温、37℃、55℃で1か月間静置し、沈殿の有無を確認した。
沈殿が観察されなかったものを〇、沈殿が観察されたものを×とした。結果を表8に示す。
なお、ここで示す常温とは、日本工業規格(JIS Z 8703)にて規定される5℃〜35℃の温度である。
Figure 2019170382
茶ペプチド組成物添加前後での飲料の色調差及び色味の比較
実施例1〜12、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物をペプチドとして0.16重量%となるように市販のコーヒー飲料(無糖)(「ワンダゴールド ブラック」、アサヒ飲料社製)、緑茶飲料(「おーいお茶」、伊藤園社製)、烏龍茶飲料(「烏龍茶」、サントリー社製)、麦茶飲料(「GREEN DA・KA・RAやさしい麦茶」、サントリー社製)、炭酸飲料(無糖)(「南アルプスの天然水スパークリング」、サントリー社製)、野菜ジュース(「野菜生活100」、カゴメ社製)に添加した際の添加前後での飲料の色調差ΔEを評価した。5名のパネラーにより官能評価(色味)を実施した。下記の評価基準に従い、それぞれの平均点を算出した。結果を表9に示す。
色味の評価基準
1:無添加品に比べて色味が非常に大きく変化している。
2:無添加品に比べて色味が大きく変化している。
3:無添加品に比べて色味が変化している。
4:無添加品に比べて色味がわずかに変化している。
5:無添加品に比べて変化なし。
Figure 2019170382
茶ペプチド組成物のACE阻害活性
実施例1〜12、比較例1〜4にて製造した茶ペプチド組成物のACE阻害活性のIC50を測定した。結果を表10に示す。
Figure 2019170382
茶ペプチド組成物の血圧降下作用の動物実験評価
実施例2にて製造した茶ペプチド組成物についてラットを用いた試験を行った。ラットはチャールズリバー社から購入した12週齢の雄のSHR(自然発症高血圧ラット)を使用した。1週間予備飼育した後、試験に供した。対照区として蒸留水を用いた。
試験群毎に5匹のラットを体重のバラツキが少なくなるように群分けした。実施例2にて製造した茶ペプチド組成物については蒸留水にて1.2mg/mlに調製し、ラット体重当りの投与量が3.3ml/kg(茶ペプチド組成物として4mg/kgに相当)となるようにゾンデによる経口投与した。蒸留水はラット体重当り3.3ml/kgとなるようにゾンデによる経口投与した。投与後、4時間及び6時間後に収縮期血圧を非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製BP−98A−L)で測定した。それぞれ4回測定し、その平均値を測定値とした。
結果を表11に示す。
Figure 2019170382
本発明の茶ペプチド組成物は、色調をある一定の範囲内であるため、飲食品に添加した際に本来飲食品が持つ色調や風味を損なわないため、幅広い飲食品分野において好適に利用することが可能となり、産業上の貢献は大である。

Claims (8)

  1. 色調が0.2以下であり、ペプチド含量が30重量%以上である茶ペプチド組成物。
  2. 茶葉又は茶葉抽出残渣を酵素で分解して酵素反応物を得る工程、又は茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を酵素で分解して酵素反応物を得る工程を有する請求項1記載の茶ペプチド組成物の製造方法。
  3. 茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を得る工程が、茶葉又は茶葉抽出残渣をpH3.0〜7.0、70℃〜95℃の熱水で30分〜12時間処理する工程である請求項2記載の茶ペプチド組成物の製造方法。
  4. 茶葉熱水処理品又は茶葉抽出残渣熱水処理品を得る工程の、茶葉又は茶葉抽出残渣を処理するpHが3.0〜5.0である請求項2又は3記載の茶ペプチド組成物の製造方法。
  5. 請求項1記載の茶ペプチド組成物を含有する飲食品。
  6. 非重合体カテキン類を含有し、含量比として非重合体カテキン類/ペプチドが0.02〜0.3である請求項1記載の茶ペプチド組成物。
  7. 請求項1又は6記載の茶ペプチド組成物をペプチドとして0.16重量%添加した時に、添加前の飲料との色調差ΔEが10以下である容器詰め飲料の製造方法。
  8. 請求項1又は6記載の茶ペプチド組成物を含有する血圧降下作用及び/又はアンジオテンシン変換酵素阻害作用を有する飲料。
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