JP2019170331A - 薬液散布作業車 - Google Patents

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永井 真人
Masato Nagai
真人 永井
上島 徳弘
Norihiro Uejima
徳弘 上島
赤松 克利
Katsutoshi Akamatsu
克利 赤松
伸一 松家
Shinichi Matsuie
伸一 松家
建卓 常
Kentaku Tsune
建卓 常
康史 長尾
Yasufumi Nagao
康史 長尾
矢野 典弘
Norihiro Yano
典弘 矢野
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Abstract

【課題】機体の重心位置を出来るだけ低くすることで、安全な防除作業を効率的に行なう薬液散布作業車を提供する。【解決手段】散布ブーム機構を装着するメインフレーム33を前輪と後輪で支持し、該メインフレーム33上の左右中央に操縦席を設けその前側に操縦ハンドルを設けた薬液散布作業車において、操縦席の側部に設ける走行制御パネルに、走行速度を油圧無段変速装置30で変速する無段変速レバーと該無段変速レバーの変速域を段階的に変速する副変速レバーを設け、油圧無段変速装置30に供給する作動油を溜める作動油タンク31をメインフレーム33の底部に取り付けたことを特徴とする薬液散布作業車とする。【選択図】図15

Description

本発明は、圃場を走行しながら農薬等の薬剤を散布する薬液散布作業車に関する。
薬液散布作業車は、圃場に植生する作物に薬剤を散布する散布ブームを機体の前部で左右に張り出し、機体後部に搭載する防除タンクから薬剤を散布ブームの噴霧ノズルに供給して散布するようにしている。
また、薬液散布作業車は植生する作物を傷つけないように機体底面が圃場面から高い位置に設けられて不安定になり易く、凹凸の多い圃場面を安定して走行するために走行速度を滑らかに無段で変速できるようにしている。
例えば、特許文献1に記載の薬液散布作業車では、旋回用HST(油圧無段変速装置)と直進用HSTが設けられて走行速度を細かく調整出来るようにしているが、これら旋回用HSTと直進用HSTの作動油タンクは機体フレームの上に積載されている。
特開2000−92914号公報
上記従来の薬液散布作業車は、HST(油圧無段変速装置)の作動油タンクがメインフレームの上に搭載されて重心位置が高いために、凹凸路面を走行するときに不安定となり、走行が安定しないことがある。
本発明は、上記従来の薬液散布作業車のこの様な課題に鑑みて、メインフレームが地上から高い位置に設けられる薬液散布作業車において、機体の重心位置を出来るだけ低くすることで、安全な防除作業を効率的に行えるようにすることを目的とする。
上記従来の薬液散布作業車の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1の発明は、散布ブーム機構100L、100R、100Cを装着するメインフレーム33を前輪3L、3Rと後輪4L、4Rで支持し、該メインフレーム33上の左右中央に操縦席7を設けその前側に操縦ハンドル8を設けた薬液散布作業車1において、操縦席7の側部に設ける走行制御パネル21に、走行速度を油圧無段変速装置30で変速する無段変速レバー21aと該無段変速レバー21aの変速域を段階的に変速する副変速レバー21bを設け、油圧無段変速装置30に供給する作動油を溜める作動油タンク31をメインフレーム33の底部に取り付けたことを特徴とする薬液散布作業車とする。
請求項2の発明は、メインフレーム33の左右片側に作動油タンク31を搭載し、左右他側にバッテリー47を搭載したことを特徴とする請求項1に記載の薬液散布作業車とする。
請求項3の発明は、メインフレーム33を左右に並設する左メインフレーム33Lと右メインフレーム33Rで構成し、この左右メインフレーム33L、33Rで挟んで油圧無段変速装置30を搭載したことを特徴とする請求項2に記載の薬液散布作業車とする。
請求項1の発明で、薬液散布作業車1は、無段変速レバー21aと副変速レバー21bで走行速度を微調整しながら散布ブーム機構100L、100R、100Cで薬液を噴霧するが、油圧無段変速装置30の作動油タンク31が前輪3L、3Rと後輪4L、4R備えるメインフレーム33の底部に取り付けられているので、機体全体の重心位置をあまり高くすることなく安定した走行を行える。
請求項2の発明で、請求項1の効果に加えて、メインフレーム33の左右に搭載する作動油タンク31とバッテリー47が機体の左右バランスを保ち、安定した走行を可能にする。
請求項3の発明で、請求項2の効果に加えて、重量の重い油圧無段変速装置30が機体の左右中心に配置される左右メインフレーム33L,33Rに挟まれた位置に配置されるので、散布ブーム機構100L、100Rを機体の左右に伸ばした散布作業時にも安定した走行が可能になる。
薬液散布作業車の左側面図である。 薬液散布作業車の平面図である。 薬液散布作業車の正面図である。 薬液散布作業車を左斜め前方上側から見た斜視図である。 左前輪伝動部の左前輪付きの正面図である。 左前輪伝動部の左前輪無しの正面図(一部断面)である。 左前輪伝動部の左前輪付きの正面断面図(一部ハッチング入り)である。 左前輪伝動部の左前輪無しの正面断面図である。 延長支持伝動ケースの断面図である。 延長支持伝動ケースとファイナルケースを連結する連結体の平面図である。 操縦席周辺の拡大平面図である。 主変速レバーの拡大側面図である。 ボンネットと操縦席を省いたメインフレームの平面図である。 メインフレームの平面図である。 メインフレームの拡大平面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明の薬液散布作業車にかかる一実施形態の薬液散布作業車について説明する。なお、実施例の説明においては、機体の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後というが、本発明の構成を限定するものでは無い。
まず、図1〜図4を用いて、本実施の形態の薬液散布作業車1についてその概略構成及び動作を説明する。
図1は、本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車1の左側面図であり、図2は、本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車1の平面図である。また、図3は、本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車1の正面図である。なお、これら図1〜図3は、後述する左右の散布ブーム機構を走行車体の左右両側面に収納した状態(収納姿勢)を示す。
また、図4は、本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車1を左斜め前方上側から見た斜視図である。なお、図4は、左側散布ブーム機構100Lは走行車体の左側面に収納した状態(収納姿勢)で、且つ右側散布ブーム機構100Rは走行車体の右側に展開した状態(散布姿勢)を示している。
また、図3では、後述するセンター散布ブーム機構100Cの図示を省略し、図4では、センター散布ブーム機構100Cと左側散布ブーム機構100Lの図示を省略した。
図1、図2に示す通り、本実施の形態の薬液散布作業車1は、左右一対の前輪3L、3R及び左右一対の後輪4L、4Rを有するメインフレーム33の前部においてボンネット5で覆われたエンジン6と、メインフレーム33の略中央部に配置された操縦席7と、操縦席7の前方に設けられた操縦ハンドル8と、メインフレーム33の後部において、平面視で、操縦席7の左右両側と後側の3方を取り囲む様に配置された薬液を貯留するための防除タンク9が設けられている。
また、防除タンク9の下部であってメインフレーム33上に防除ポンプ10が設けられている。また、防除タンク9の後方にキャリア51を設け、金属製や樹脂製の携行缶12を載置可能に構成している。携行缶12としては、水入りの缶や燃料入りの缶や薬剤入りの缶を置く場合がある。水の場合は、作業終了時(防除タンク9内の薬液無し状態)に水を防除タンク9内に投入し、ノズル101から水を散布して防除散布装置100の配管を洗浄する場合に用いる。また、予備の燃料缶や薬剤缶の搭載にも用いる。
メインフレーム33の前側には、防除散布装置100を設けている。
防除散布装置100は、メインフレーム33の前方に配置されたセンター散布ブーム機構100Cと、メインフレーム33の前方左右両端側において回動可能に設けられた左右一対の散布ブーム機構100L、100Rとで構成されている。また、左右一対の散布ブーム機構100L、100Rには、後述する左右一対の散布ブーム120L、120Rを左右一対の回動部300L、300Rを介して回動させる左右一対の油圧式回動シリンダー110L、110Rが設けられている。また、左右一対の回動部300L、300Rは、後述するフロント水平支柱220の左右両端側に回動可能に取り付けられている。
また、メインフレーム33の前側には、防除散布装置100を昇降する昇降リンク機構200が設けられている。
昇降リンク機構200は、図1、図2、図4に示す通り、ボンネット5の左右両側に回動可能に配置された左右一対の平行リンク210L、210Rと、ボンネット5の前方に配置されると共に左右一対の平行リンク210L、210Rの前端部に溶接固定されたフロント水平支柱220と、フロント水平支柱220を昇降させる油圧式昇降シリンダー230とを備えている。この油圧式昇降シリンダー230は1本で構成しているので、構成が簡素になり重量も軽くなる。
左側の平行リンク210Lは、図1に示す様に、左側の上側リンク210Laと下側リンク210Lbと、これら左側の上側リンク210La及び下側リンク210Lbの後端部を所定間隔を隔てて回動可能に連結すると共にメインフレーム33の左側(車幅方向左側)に下端部が固定された左リンク第1連結部材211Lと、これら左側の上側リンク210La及び下側リンク210Lbの前端部を所定間隔離して回動可能に連結する左リンク第2連結部材212Lとを備えている。
なお、右側の平行リンク210Rは、上述した左側の平行リンク210Lと同じ構成である。
また、左リンク第2連結部材212Lの前側面の下端部と右リンク第2連結部材212Rの前側面の下端部には、上述したフロント水平支柱220が溶接固定されており、当該フロント水平支柱220の左右幅は左側の平行リンク210Lと右側の平行リンク210Rとの左右の間隔より長く、概ね左右前輪3L、3Rの輪間距離(トレッド)程度の長さを有している。
また、左側の下側リンク210Lbと右側の下側リンク210Rbは、側面視で、ボンネット5の前端部とフロント水平支柱220の概ね中間位置付近において、左右リンク連結アーム213により連結されている。
また、上述した油圧式昇降シリンダー230の本体部は、フロント水平支柱220の左右幅の中央部に立設されたシリンダー取り付けブラケット232の上端部に回動可能に取り付けられており、油圧式昇降シリンダー230のピストンロッド231の先端部は、左右リンク連結アーム213に連結さている。
これにより、油圧式昇降シリンダー230のピストン231が伸びる方向に移動すると、左右一対の平行リンク210L、210Rは、左リンク第1連結部材211L及び右リンク第1連結部材211Rとの連結部を回動軸として、前端側が上昇するので、フロント水平支柱220も同時に上昇する。
また、油圧式昇降シリンダー230のピストンロッド231が収縮する方向に移動すると、左右一対の平行リンク210L、210Rは、左リンク第1連結部材211L及び右リンク第1連結部材211Rとの連結部を回動軸として、前端側が降下するので、フロント水平支柱220も同時に降下する。
上記構成によれば、左側散布ブーム回動スイッチと右側散布ブーム回動スイッチ(図示省略)をそれぞれ操作し、左右一対の油圧式回動シリンダー110L、110R(図1参照)を動作させることにより、左右一対の散布ブーム120L、120Rをメインフレーム33の左右方向に突出させた散布作業姿勢と、薬液散布作業車1の両側方に沿わせた収納姿勢(図1、図2、図3参照)とに切り替えることが出来る。
また、上記構成によれば、防除散布装置100を油圧式昇降シリンダー230(図1参照)により昇降させることにより、薬液の散布高さを変更することが出来る。
また、防除タンク9の薬液は防除ポンプ10により防除散布装置100側に送られ、センター散布ブーム機構100C及び左側散布ブーム機構100L、右側散布ブーム機構100Rのそれぞれに設けられた複数の散布ノズル101(図2参照)から、薬液が散布される。具体的には、散布ノズル101は、左配管121Lと右配管121Rに対して所定間隔毎に複数設けられており、左配管121Lと121Rは、散布ブーム120L、120Rに沿って固定されている。また、センター散布ブーム機構100Cにおいては、散布ノズル101は前配管121Cに対して所定間隔毎に複数設けられており、前配管121Cは、前散布ブーム120Cに沿って固定されている。
図11は操縦席7の拡大平面図で、操縦席7の前側で操縦ハンドル8を立設するハンドルポスト14の上面に左側散布ブーム機構100Lと右側散布ブーム機構100Rを昇降するブーム操作スイッチ32と、エンジン回転計15と車速メータ16を設けている。
また、ハンドルポスト14の左右でステップフロア13には左ブレーキペダル17Lと右ブレーキペダル17Rを設けている。
操縦席7の右側には、散布制御パネル20を設け、左側には走行制御パネル21を設けている。散布制御パネル20の上面には防除ポンプ10をオン・オフするポンプスイッチ20aと圧力調整ダイアル20c等を設け、散布制御パネル20の内側面に攪拌スイッチ20b、前側面に左側散布ブーム機構100Lの左下げスイッチ24Lとセンター散布ブーム機構100Cのセンター下げスイッチ24Cと右側散布ブーム機構100Rの右下げスイッチ24Rをそれぞれ下に倒すと降下するように設けている。
散布制御パネル20と操縦席7の間にはPTOレバー36とデフロッロックペダル37を設けている。
操縦席7の左側には、走行制御パネル21を設け、主変速レバー22と副変速レバー23を立設している。主変速レバー22は、左メインフレーム33Lと右メインフレーム33Rの間に搭載する油圧無段変速装置30を変速操作するもので、図13に示す如く、リンク22aとロッド22bで油圧無段変速装置30のトラニオン軸32aに連結し、走行速度を前後進から中立停止を経て変速するようにしている。副変速レバー23は主変速レバー22の変速域を高低に切り換える操作を行う。
防除タンク9の後部左右にはブーム支持アーム27L,27Rを設け、右後部にジェットポンプスイッチJSを設けている。
次に、図1と図3に示す左前輪伝動部400Lについて説明する。なお、右前輪伝動部400Rは、左前輪伝動部400Lと対称構成としているので、説明を省略する。また、左後輪伝動部500Lと右後輪伝動部500Rは、それぞれ左前輪伝動部400Lと右前輪伝動部400Rと同じ構成であるので、説明を省略する。
図5は左前輪伝動部400Lの左前輪3L付きの正面図、図6は左前輪伝動部400Lの左前輪3L無しの正面図(一部断面)を示している。図7は左前輪伝動部400Lの左前輪3L付きの正面断面図(一部ハッチング入り)、図8は左前輪伝動部400Lの左前輪3L無しの正面断面図を示している。
フロントアクスル500F(図3参照)の左右両端部に、左前輪伝動部400Lと右前輪伝動部400Rを連結している。また、リヤアクスル900R(図4参照)の左右両端部に、左後輪伝動部500Lと右後輪伝動部500Rを連結しているが、同一構成である。
左前輪伝動部400Lは、標準伝動ケース410と延長支持伝動ケース420とファイナルケース430から構成されている。標準伝動ケース410と延長支持伝動ケース420とファイナルケース430内には、左前輪3Lを駆動する駆動軸700を収納している。駆動軸700は、左右前輪3L、3R及び左右後輪4L、4Rの駆動用として共通部材である。図6〜図8に示す如く、駆動軸700の下部からベベルギヤ701、ベベルギヤ702を介して車軸703に動力伝達する構成としている。
標準機においては、左右前輪伝動部400L、400Rと左右後輪伝動部500L、500Rが標準伝動ケース410とファイナルケース430のみで構成されているが、各標準伝動ケース410に延長支持伝動ケース420を連結することで、圃場面からフロントアクスル500Fとリヤアクスル900Rまでの距離が長くなる(ハイクリアランス仕様機)。これにより、畝の高さが高い場合や長い作物を跨いで走行可能となる。なお、標準伝動ケース410と延長支持伝動ケース420のファイナルケース430との取付構造は同一である。
延長支持伝動ケース420の上部孔422(図9参照)には標準伝動ケース410が挿入されており、延長支持伝動ケース420と標準伝動ケース410の間には上側ベアリング601と下側ベアリング602が介在している。また、延長支持伝動ケース420の上側端部にはオイルシール600(図7参照)が設けられており、内部のオイル漏れを防止したり、外部からの塵埃等の進入を防止したりしている。
また、延長支持伝動ケース420の上側であって左前輪3L側には、上部突起部421を形成しており、ボルト挿入用のタップ穴421aが4か所とノックピン用穴421bが1カ所形成されている。一方、標準伝動ケース410側においては、前記ボルト挿入用のタップ穴421aに対向する位置にボルト通過用の孔410aが4か所と、前記ノックピン用穴421bに対向する位置にノックピン用孔410bが形成されている。前記ノックピン用穴421bとノックピン用孔410b内にノックピンKPを挿入することで、標準伝動ケース410と延長支持伝動ケース420の位置決めを行う構成としている。そして、4本のボルト410cで連結する。
延長支持伝動ケース420の上側、即ち標準伝動ケース410と延長支持伝動ケース420の差込連結部SLの上方に連結固定部(ボルト連結部)BLを形成することで、ボルト連結部BLの一部分が正面視において前記オイルシール600、上側ベアリング601、下側ベアリング602の上方に配置されることになり、コンパクトな構成で前輪3L、3Rと後輪4L、4Rが邪魔にならず連結作業を行える。また、上部突起部421が、跨いで走行する作物や畝へ当接することが無い。
ファイナルケース430はフランジ部430aと受け部430bから構成されている。フランジ部430aには左前輪3Lを取り付ける車軸703を軸支しており、フランジ部430aには複数のボルト穴が略円周状に形成されており、受け部430bに複数のボルト430cで取り付ける構成としている。また、受け部430bには受け孔430dが形成されており、延長支持伝動ケース420の下部側が挿入される構成としている。このとき、延長支持伝動ケース420の外周に形成されている突部420aが受け部430bの受け孔430dの入口部に当接して位置決めする構成としている。
また、延長支持伝動ケース420が自転しないように、即ち左前輪3Lの操舵と同期させるために、前記受け部430bと前記延長支持伝動ケース420を連結体800で連結する構成とする。図10は連結体800を左側面から見た図を示している。受け部430bの上部に前後方向に長いフラット面430eを形成し、このフラット面430eに連結体800の下部のフラット面を載せる。そして、4本のボルト801で連結する構成とする。
また、延長支持伝動ケース420の左側面の表面に前後方向に長いフラット面420bを形成し、このフラット面420bに連結体800の上部のフラット面を載せる構成とする。そして、4本のボルト802で連結する構成とする。
これにより、ファイナルケース430と延長支持伝動ケース420は一体に構成されるので、延長支持伝動ケース420の自転を防止でき、前記オイルシール600の耐久性が向上する。
さらに、連結体800にボス803を形成し、ボルトのタップ用穴を形成する。一方、延長支持伝動ケース420側にもボス420cを形成し、ボルトのタップ用穴を形成する。そして、前記ボス803とボス420cの間を連結プレートLPで連結してボルト804で固定する(図6参照)。このボス803とボス420cと連結プレートLPは、図5に示すように、延長支持伝動ケース420に対して前進方向側に構成しているが後進方向側にも構成している。
これにより、ファイナルケース430と延長支持伝動ケース420の連結構成が強固になる。
図13は、薬液散布作業車1のメインフレーム33の平面図、図14はメインフレーム33のみの平面図である。
メインフレーム33は、左メインフレーム33Lと右メインフレーム33Rで構成している。左メインフレーム33Lと右メインフレーム33Rは車体2の前部から後部にかけて平行に配置しており、このメインフレーム33に対して、車体2の前部から順に、エンジン6、油圧無段変速装置30と一体のトランスミッションケース30A、防除ポンプ10、防除タンク9を搭載する構成としている。このように、左右のメインフレーム33L,33Rに対して、重要な機能部品を搭載して支持固定することで、組立が容易で組立工数が低減できる。また、組立位置が分かり易くなることで、誤組み防止となる。また、左右のメインフレーム33L,33Rを利用することで、前記機能部品を支持するための別な支持構成が不要となるので、部品点数が削減できて、軽量化、廉価な構成となる。
前記左右のメインフレーム33L,33Rは、中空の角材フレームから構成しており、この左右のメインフレーム33L,33Rの前に設けるエンジンプレート34にエンジン6を搭載する構成としている。エンジンプレート34は、左右のエンジンプレート34L、34Rで構成して前記左右のメインフレーム33L,33Rに溶接で固着する構成としている。取り付け強度向上の観点から、肉厚のエンジンプレート34で構成している。前記左のメインフレーム33Lに対して左エンジンプレート34Lを溶接で固着し、右メインフレーム33Rに対して右エンジンプレート34Rを溶接で固着する構成としている。
エンジンプレート34をボルトナットで取り付けてもよいが、溶接に替えることで部品点数が減り、過大な負荷が作用してもボルトが緩むこともない。また、左右のエンジンプレート34L,34Rの前側端部は前エンジンフレーム34aで連結されているので、さらに強度が向上している。この前エンジンフレーム34aには、前後バランスを修正するためのウエイトを係止する構成としている。
前記左右のメインフレーム33L,33Rの後部に防除タンク9を搭載しており、前記エンジン6と防除タンク9の間の左右のメインフレーム33L,33Rの間に、エンジン6からの伝動を変速するトランスミッションケース30Aと、防除タンク9から散布ブーム機構100L、100R、100Cに薬液を送る防除ポンプ10を搭載する構成としている。防除ポンプ10は多量の薬液を吐出するために重量が重い構成であり、この防除ポンプ10を従来は機体後部に設けて機体が後ろバランスになっていたが、このような問題点を解消できる。
前記左右の散布ブーム機構100L、100Rを支持している左右の下側リンク35L,35Rと左右の上側リンク36L,36Rは、左右の取付ブラケット37L,37Rに取り付けられている。この左右の取付ブラケット37L,37Rは、それぞれ左右のエンジンプレート34L,34Rに対して溶接で固着する構成としている。図14に示すように、左メインフレーム33Lと右メインフレーム33Rとの前のエンジンプレート34にエンジン6を配置し、このエンジンプレート34は、左メインフレーム33Lと右メインフレーム33Rとに連結している構成である。これにより、エンジンプレート34は、メインフレーム33自体の強度メンバーとなり、メインフレーム33の強度が向上する。
これにより、従来のようにボルトナットで組み立てるよりも組立工数、部品点数が削減でき、また、強度も向上する。前記左取付ブラケット37Lは、横フレーム37Laと凹状の縦プレート37Lbの部品を溶接で一体構成としている。右取付ブラケット37Rについても同様の構成である。
符号38はバッテリー39を搭載するためのバッテリー載置台である。このバッテリー載置台38は、前記左取付ブラケット37Lの横フレーム37Laに対して溶接で一体構成としている。しかも、左エンジンプレート34Lから距離D1離れている構成としている。従来のバッテリーの配置位置は、乗降用ステップの内側に載置台を構成して搭載していたため、保守点検が面倒であるばかりか、防除タンク9から滴下した薬液がバッテリー39に垂れるという問題もあった。しかし、バッテリー39の配置を前述のような構成とすることで、バッテリー39そのものやエンジン側方のエンジンカバーのメンテナンスが良好となる。また、防除タンク9から滴下した薬液がバッテリー39にかかることもない。また、右メインフレーム33Rのタンク吊り下げフレーム28に取り付けた油圧無段変速装置30の作動油タンク31とバッテリー39が左右重量バランスとなって、走行が安定する。
図15に示す如く、左メインフレーム33Lと右メインフレーム33Rに挟まれた位置で、トランスミッションケース30Aの前側に油圧無段変速装置30を装着している。防除ポンプ10は、図13に示すように、トランスミッションケース30Aの後方であってメインフレーム33上に搭載しており、前記トランスミッションケース30Aからベルト10aを介して駆動する構成としている。右メインフレーム33Rの右側面にタンク吊り下げフレーム28を溶接し、その底部に作動油タンク31を吊り下げて搭載して油圧無段変速装置30への配管42を右メインフレーム33Rの側面に取り付けている。左メインフレーム33Lの左側面にはバッテリー47を搭載し、右メインフレーム33Rに搭載する作動油タンク31が左メインフレーム33Lのバッテリー載置台38に積載するバッテリー39と対角線に配置して左右の重量バランスを良くしている。作動油タンク31の外下がり傾斜面には給油口31aを設けている。
防除タンク9の後部の左右には、図13に示すように防除タンク保持体10bを設けている。また、左右のメインフレーム33L,33Rの後端部において、防除タンク9の後部の底部分を支持する後部支持部材50を溶接で一体的に固着する構成としており、この後部支持部材50に対して、キャリア51をボルト51aで取り付ける構成としている。そして、キャリア51に構成している薬液タンク押さえ体51bで、防除タンク9の後部の左右に構成している前記防除タンク保持体10bを押さえる構成として、防除タンク9の前後位置を保持する構成としている。即ち、キャリア51は、機体が急発進したときに防除タンク9が後方へ移動してズレるのを防止している。
図14に示す符号44は防除タンク9の底部を支持する底部支持部材であり、長い角材の形状をしている。そして、防除タンク9の底部には凹部(図示せず)が構成されており、この防除タンク9の底部の凹部に対して、前記底部支持部材44が入ることで、防除タンク9の左右の位置を保持する構成としている。
この左右の底部支持部材44L,44Rは、リヤアクスルハウジング固定部45よりも機体外方向へ張り出している。そして、機体前方へ向かって防除ポンプ10の側方まで伸びている。右の底部支持部材44Rの端部は前後プレート46に連結しており、この前後プレート46は、前述した左右の開閉レバー18L,18Rの取付ベース40に連結している。また、前後プレート46と右メインフレーム33Rとの間は、複数の補強プレート47で連結されている。
この複数の補強プレート47上には、燃料タンクを載置している。また、左のメインフレーム33L側にも複数の補強プレート47を設けており、この上に燃料タンクを載せる構成としている。
左の底部支持部材44Lの端部は、補強プレート48に連結しており、この補強プレート48は、左メインフレーム33Lと左の底部支持部材44Lとを連結している。また、符号49も左メインフレーム33Lと左の底部支持部材44Lとを連結する補強プレートである。前記左右の底部支持部材44L,44Rは、従来は機体前部の運転席付近まで伸ばす構成としていたが、今回は短く構成したことで、重量軽減と廉価な構成となった。
前述のごとく、左右のメインフレーム33L,33Rの後端部において、防除タンク9の後部の底部分を支持する後部支持部材50を溶接で一体的に固着する構成としている。
なお、上述した防除タンク9の底部を支持する底部支持部材44は、上述したタンク吊り下げフレーム28としての機能も兼ねている。
1 薬液散布作業車
3L、3R 前輪
4L、4R 後輪
7 操縦席
8 操縦ハンドル
21 走行制御パネル
21a 無段変速レバー(主変速レバー)
21b 副変速レバー
30 油圧無段変速装置
31 作動油タンク
33 メインフレーム
33L 左メインフレーム
33R 右メインフレーム
47 バッテリー
100C センター散布ブーム機構
100L 左側散布ブーム機構
100R 右側散布ブーム機構

Claims (3)

  1. 散布ブーム機構(100L、100R、100C)を装着するメインフレーム(33)を前輪(3L、3R)と後輪(4L、4R)で支持し、該メインフレーム(33)上の左右中央に操縦席(7)を設けその前側に操縦ハンドル(8)を設けた薬液散布作業車(1)において、
    前記操縦席(7)の側部に設ける走行制御パネル(21)に、走行速度を油圧無段変速装置(30)で変速する無段変速レバー(21a)と該無段変速レバー(21a)の変速域を段階的に変速する副変速レバー(21b)を設け、
    前記油圧無段変速装置(30)に供給する作動油を溜める作動油タンク(31)をメインフレーム(33)の底部に取り付けたことを特徴とする薬液散布作業車。
  2. 前記メインフレーム(33)の左右片側に前記作動油タンク(31)を搭載し、左右他側にバッテリー(47)を搭載したことを特徴とする請求項1に記載の薬液散布作業車。
  3. 前記メインフレーム(33)を左右に並設する左メインフレーム(33L)と右メインフレーム(33R)で構成し、前記左メインフレーム(33L)と前記右メインフレーム(33R)で挟んで前記油圧無段変速装置(30)を搭載したことを特徴とする請求項2に記載の薬液散布作業車。
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