JP2019170123A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシレスモータにおいて、コイルの巻線作業を簡素化することで作業効率の向上を図ると共に、前記コイルのターミナルに対する電着を確実且つ安全に行う。【解決手段】燃料供給装置10は、ブラシレスモータからなるモータ部16を有し、コイル48の巻き始めである始端電源線100を、第1ターミナル54における始端フック部114へと導き、巻き終わりである終端電源線102を終端フック部116へと導いて接続している。また、始端電源線100を、始端フック部114から第2インシュレータ52の内周面に形成された案内溝80へと導くことで、終端電源線102との接触を回避し、さらに、終端電源線102を、第2インシュレータ52の第1被覆部64a、64bに巻回された第1巻線部82の外周で第1ターミナル54側へと案内している。【選択図】図3

Description

本発明は、コイルに近接する磁石を回転させることで動力が生じるブラシレスモータに関する。
本出願人は、ステータコアにボビンを介してコイルが巻回されたステータを有し、前記コイルへの通電作用下にロータを回転させ出力を得るブラシレスモータを含む液体供給装置を提案している(特許文献1参照)。
このブラシレスモータは、積層された複数の磁性鋼板を有したステータコアと、前記ステータコアにボビンを介して巻回されたコイルとからなるステータと、前記ステータ内に回転自在に配置されるロータから構成される。このステータコアには、3相(U相、V相、W相)に分かれた一組のコイルがボビンを介して巻回され、コイルの始端電源線は、その始端固着部をU相の給電端子におけるフック部を経由させ、ステータコアにおける第1〜第6の歯部を覆うボビンに順次巻装され、W相のコイルを巻き終わった後に終端電源線がボビンの周壁に沿って案内され、U相の給電端子に設けられた第1ガイド突起に引っ掛けられた後、コイルの終端固着部がフック部へと導かれる。
そして、最後に給電端子の端子板部とフック部とを電極で挟み込んで圧縮し、高電圧を流すことで、コイルの始端固着部及び終端固着部を前記給電端子に対して電着する構成としている。
特許第6125683号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、コイルの巻線作業を簡素化することで作業効率の向上を図ると共に、前記コイルのターミナルに対する電着を確実且つ安全に行うことが可能なブラシレスモータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、複数のティースを有したステータコアと、ステータコアの軸方向に沿った両端部を覆うインシュレータと、インシュレータにおけるステータコアの軸方向一端部を覆う部分に設けられ、インシュレータに巻回されたコイルと電気的に接続されるターミナルとを備え、ターミナルには、ティースに巻回されるコイルの始端及びティースに巻回されたコイルの終端の接続される断面U字状のフック部を有したブラシレスモータにおいて、
ターミナルは、板状の端子本体と、端子本体の延在方向と直交するステータコアの周方向に沿った一端及び他端に配置される一組の第1及び第2のフック部とを備え、
周方向において、第1のフック部を隣接するティースの中心から一端側に配置し、第2のフック部を中心から他端側に配置し、
コイルの始端は、第1のフック部内に導入された後、ターミナルに隣接した第1のティースに巻回された巻線部が形成されてから第2のティースへと導かれると共に、
第1のティース以外のティースに巻き回されたコイルの終端が、第1のティースの軸方向他端部からターミナル側に向かって巻線部の外側で巻回され、第2のフック部内に導かれることを特徴とする。
本発明によれば、ブラシレスモータを構成するインシュレータには、巻回されたコイルと電気的に接続されるターミナルを備え、このターミナルには、端子本体に対して周方向の一端及び他端に配置される一組の第1及び第2のフック部を有し、第1のフック部をティースの中心から周方向の一端側、第2のフック部を中心から周方向の他端側となるように配置している。また、コイルの始端を、ターミナルの第1のフック部内に導入した後、ターミナルに隣接した第1のティースに巻回した巻回部を形成してから第2のティースへと導くと共に、第1のティース以外のティースに巻き回されたコイルの終端を、第1のティースの他端部からターミナル側に向かって巻回して、巻線部の外側を通って第2のフック部内へと導く構成としている。
従って、単一のフック部で始端電源線及び終端電源線を共に電着していた従来技術に係るブラシレスモータと比較し、コイルの始端と終端とをそれぞれ別の第1及び第2のフック部へ導入して保持可能とすることで、始端と終端とが交差してしまうことが回避され、電着時における断線の発生を防止することができる。その結果、コイルの始端及び終端を断線させることなくターミナルに対して確実且つ安全に電着によって接続することができる。
また、コイルの巻き終わりとなる終端を、第1のティースに巻回された巻線部の外側でターミナルの第2のフック部へと導く構成とすることで、この終端を案内するための案内手段を別に設けることなく、第1のティースを利用してターミナルの第2のフック部へと容易且つ確実に導くことができるため、構成の簡素化が可能となると共にコイルの巻回作業の効率化できる。
さらに、インシュレータは、ステータコアの一端部から軸方向に沿って延在し、内周面において巻回されたコイルの最外周部と接触する突壁を備え、
突壁には、軸方向に沿った一端部にターミナルが接続されると共に、内周面には径方向外側へと窪んだ溝部が形成され、コイルの始端を溝部を介して第1のフック部から第1のティースへと導くとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、インシュレータに設けられるターミナルに、端子本体に対して周方向の一端及び他端に配置される一組の第1及び第2のフック部を備えると共に、コイルの始端をターミナルの第1のフック部内に導入した後、ターミナルに隣接した第1のティースに巻回した巻回部を形成してから第2のティースへと導き、第1のティース以外のティースに巻き回されたコイルの終端を、第1のティースの他端部からターミナル側に向かって巻回して、巻線部の外側を通って第2のフック部内へと導く構成としている。そのため、単一のフック部で始端電源線及び終端電源線を共に電着していた従来技術に係るブラシレスモータと比較し、コイルをターミナルへ電着する際に、始端と終端とが交差することがないため断線の発生を防止することができる。その結果、コイルの始端及び終端を断線させることなくターミナルに対して確実且つ安全に電着によって接続することができると共に、終端を案内するための案内手段を設けることなく、第1のティースを利用してターミナルの第2のフック部へと終端を容易且つ確実に導くことができるため、構成の簡素化を図ると共にコイルの巻回作業の効率化が可能となる。
本発明の実施の形態に係るブラシレスモータの適用された燃料供給装置の全体断面図である。 図1の燃料供給装置におけるステータコアの内部を示す拡大正面図である。 図1の燃料供給装置におけるモータ部の第2インシュレータ近傍を示す拡大斜視図である。 図1に示す燃料供給装置におけるコイルの模式配線図である。
本発明に係るブラシレスモータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るブラシレスモータの適用された燃料供給装置を示す。
この燃料供給装置10は、図示しない車両の燃料タンク内に配置され使用されるものであり、図1に示されるように、円筒状のハウジング12と、該ハウジング12の一端部側(矢印A方向)に収納されるポンプ部14と、前記ハウジング12の中央部に収納され該ポンプ部14を駆動するブラシレスモータからなるモータ部16と、前記ハウジング12の他端部を閉塞するカバー部材18とを含む。
ハウジング12は、例えば、金属製材料から円筒状に形成され、軸方向(矢印A、B方向)に沿った中央に形成される本体部20と、該本体部20に対して一端部側(矢印A方向)に形成されポンプ部14を保持する第1保持部22と、該本体部20に対して他端部側(矢印B方向)に形成されカバー部材18を保持する第2保持部24とを含む。
本体部20は、略一定の内径で形成され、その内周面には後述するモータ部16のステータコア46が圧入され保持されると共に、その一端部内周面には、モータ部16を構成する第1インシュレータ50が嵌合され保持される。
第1保持部22は、本体部20に対して内周径が拡径して形成され、その内部には、ポンプ部14を構成するポンプボディ26及びポンプカバー28の外縁部が収納されると共に、先端が径方向内側へと折曲されることで前記外縁部に対して加締められる。
第2保持部24は、第1保持部22と同様に、本体部20に対して内周径が拡径して形成され、その内部にはカバー部材18の一端部が収納されると共に、先端が径方向内側へと折曲されることで前記カバー部材18に対して加締められる。
ポンプ部14は、ポンプボディ26と、該ポンプボディ26を覆うポンプカバー28と、前記ポンプボディ26と前記ポンプカバー28との間に設けられるインペラ30とを含む。
このポンプボディ26は、例えば、金属製材料から形成され、ハウジング12の一端部側(矢印A方向)である第1保持部22に固定され、中央に設けられた軸受32にモータ部16を構成するロータ60のシャフト124が挿通され回転自在に支持される。また、ポンプボディ26には、その厚さ方向(矢印A、B方向)に貫通し燃料の吐出される吐出口34が形成されると共に、その内部に形成されたポンプ室36にはインペラ30が回転自在に収納される。
ポンプカバー28は、例えば、金属製材料から円盤状に形成され、ポンプ室36を覆うようにポンプボディ26の一端部に当接し、その外縁部が前記ポンプボディ26と共にハウジング12の第1保持部22に収納されると共に、該第1保持部22の先端が径方向内側へと折曲されることで前記ポンプカバー28の一端部が加締められる。
また、ポンプカバー28には、その一端面に開口し厚さ方向(矢印A、B方向)に貫通した吸入口38と、ポンプボディ26に臨む他端面に形成されたポンプ流路40と、前記ポンプ流路40に開口し気体燃料を外部へと排出させる脱気孔42とを備える。
吸入口38は、ポンプカバー28の一端面から軸方向(矢印A方向)へ突出した吸入ポート44に形成され、インペラ30のポンプ流路40と連通する。そして、インペラ30の回転作用下に図示しない燃料タンク内の燃料が吸入口38から内部へと吸入される。
モータ部16は、例えば、3相交流式のブラシレスモータからなり、図1〜図3に示されるように、ハウジング12内に設けられたステータコア46と、コイル48の巻回される一組の第1及び第2インシュレータ50、52と、前記第2インシュレータ52に固定され前記コイル48に対して給電する3本の第1〜第3ターミナル54、56、58と、前記ステータコア46の内周側に回転自在に設けられるロータ60とを含む。
ステータコア46は、軸方向(矢印A、B方向)に積層された複数の磁性鋼板62から構成され、前記ステータコア46がハウジング12に対して軸方向に圧入されることで、その外周面が前記ハウジング12における本体部20に摺接しながら所定位置に固定される。
第1及び第2インシュレータ50、52は樹脂製材料から形成され、この第1インシュレータ50がステータコア46の一端部を覆い、前記第2インシュレータ52が前記ステータコア46の他端部を覆うようにそれぞれ嵌合される。すなわち、第1及び第2インシュレータ50、52はステータコア46の両端部を軸方向に沿って挟むように配置される。
第1インシュレータ50は、ステータコア46の内周側に設けられる6つの第1〜第6ティース64、66、68、70、72、74に対応し、軸方向に沿った両端部に第1〜第6被覆部(ティース被覆部)64a、66a、68a、70a、72a、74a(図2〜図4参照)をそれぞれ有しており、第2インシュレータ52は、外周側に形成され上方(矢印B方向)へと突出した突壁76と、該突壁76の内周側に形成された6つの第1〜第6被覆部(ティース被覆部)64b、66b、68b、70b、72b、74b(図2〜図4参照)とを有し、前記突壁76は上方(矢印B方向)に向かって所定高さだけ突出している。
この第1〜第6被覆部64a(b)、66a(b)、68a(b)、70a(b)、72a(b)、74a(b)は、第1及び第2インシュレータ50、52の内周面から径方向内側に向かって突出した後に周方向に沿って分岐するように延在した断面略T字状に形成され、前記第1及び第2インシュレータ50、52の周方向に沿って互いに等間隔離間するようにそれぞれ設けられる。なお、第1〜第6被覆部64a(b)、66a(b)、68a(b)、70a(b)、72a(b)、74a(b)は略同一形状に形成される。
そして、第1及び第2インシュレータ50、52において、第1被覆部64a、64bと第4被覆部70a、70b、第2被覆部66a、66bと第5被覆部72a、72b、第3被覆部68a、68bと第6被覆部74a、74bとが互いに対向するようにそれぞれ配置されている。
突壁76の上端部には、第1〜第3被覆部64b、66b、68bの外周側となるようにそれぞれ3つの第1端子孔78が開口し、軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在すると共に、周方向に沿って互いに離間するように形成される。そして、突壁76の上端部には、3本の第1〜第3ターミナル54、56、58の嵌合端110(図1参照)が第1端子孔78へとそれぞれ嵌合されることで上方(矢印B方向)に向かって立設するように接続される。
また、突壁76の内周面には、後述する第1ターミナル54の始端フック部114に臨む位置に、径方向外側へと窪んだ案内溝(溝部)80が形成され、この案内溝80は、例えば、断面矩形状に窪んで軸方向に沿って所定長さで延在している。
そして、第1及び第2インシュレータ50、52がステータコア46に対して嵌合された際、第1インシュレータ50の第1〜第6被覆部64a、66a、68a、70a、72a、74aと第2インシュレータ52の第1〜第6被覆部64b、66b、68b、70b、72b、74bとが、対応するステータコア46の歯部と軸方向(矢印A、B方向)に一直線状となるように対向配置され、前記第1インシュレータ50の各被覆部と前記第2インシュレータ52の各被覆部とをそれぞれわたすようにコイル48が3相(U相、V相、W相)となるように巻回される。
このコイル48は、図4に示されるように、デルタ結線方式で結線されるものであり、例えば、互いに向かい合う第1ティース(第1のティース)64及び第4ティース(第2のティース)70にそれぞれ巻き掛けられる第1巻線部82及び第4巻線部88がU相に対応し、互いに向かい合う第2ティース66及び第5ティース72にそれぞれ巻き掛けられる第2巻線部84及び第5巻線部90がV相に対応し、互いに向かい合う第3ティース68及び第6ティース74にそれぞれ巻き掛けられる第3巻線部86及び第6巻線部92がW相に対応する。
また、コイル48における第1巻線部82及び第4巻線部88は第1渡り線94を介して直列に接続され、第2巻線部84及び第5巻線部90は第2渡り線96を介して直列に接続されると共に、第3巻線部86及び第6巻線部92が第3渡り線98を介して直列に接続されている。
そして、コイル48は、第1巻線部82から延出され第1ターミナル54に対して電気的に接続される始端電源線(始端)100と、第6巻線部92から延出され第1ターミナル54に電気的に接続される終端電源線(終端)102と、第2巻線部84及び第4巻線部88を第2ターミナル56へと電気的に接続する第1中間電源線104と、第3巻線部86及び第5巻線部90を第3ターミナル58に電気的に接続する第2中間電源線106とを備える。
第1〜第3ターミナル54、56、58は、図2〜図4に示されるように、例えば、金属製のプレートから形成され、U相端子、V相端子及びW相端子として図示しない電力源からの電力をコイル48へと供給するために設けられ、図示しないコネクタが接続される。
この第1〜第3ターミナル54、56、58は、ブラシレスモータの軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在するように第2インシュレータ52に対して固定され、軸方向に所定長さを有した端子本体108と、該端子本体108の下端部に形成され第2インシュレータ52の第1端子孔78に嵌合される嵌合端110とを含む。
また、第1ターミナル54には、端子本体108の下端近傍において幅方向(周方向)両側にそれぞれ突出した始端フック部(第1のフック部)114及び終端フック部(第2のフック部)116を備え、この始端フック部114及び終端フック部116は、端子本体108を挟んで対称となる位置に略同一形状で形成され、その端部が下方から上方に向かって折り返された断面略U字状のフック状に形成されている。
そして、袋状に囲まれた始端フック部114及び終端フック部116の内部には、コイル48の始端電源線100及び終端電源線102がそれぞれ挿入され挟持された状態で電着されることで電気的に接続される。
第2及び第3ターミナル56、58には、端子本体108の下端近傍において幅方向(周方向)片側に突出した中間フック部118a、118b(図3及び図4参照)をそれぞれ有し、この中間フック部118a、118bには、コイル48の第1及び第2中間電源線104、106がそれぞれ挿入され挟持された状態で電着されることで電気的に接続される。
そして、第1〜第3ターミナル54、56、58は、その嵌合端110が第2インシュレータ52の各第1端子孔78へと嵌合されることで、該第2インシュレータ52の周方向に沿って互いに等間隔離間し、且つ、該第2インシュレータ52の軸方向(矢印B方向)に沿って立設するように突壁76の上端部に対して固定され、始端フック部114、終端フック部116及び中間フック部118a、118bの下端がそれぞれ前記突壁76の上端部へと当接する。
また、始端フック部114が、第2インシュレータ52の案内溝80に臨むように配置され、前記始端フック部114に接続される始端電源線100の一部が前記案内溝80の内部へと案内されることで、第2インシュレータ52の内周面に対して窪んだ位置(径方向外側となる位置)に配置される。
ロータ60は、図1に示されるように、中空筒状のロータ本体120と、該ロータ本体120の外周側に設けられた永久磁石122と、前記ロータ本体120の中心を貫通したシャフト124とを有し、ハウジング12の内部においてステータコア46の内周側に回転自在に設けられる。シャフト124の両端部は、軸受32を介してそれぞれポンプボディ26及びカバー部材18に対して回転自在に支持されると共に、その一端部がインペラ30の中心に連結されている。これにより、ロータ60の回転作用下にインペラ30が一体的に回転する。
カバー部材18は、例えば、樹脂製材料から形成され、ハウジング12の他端部側となる第2保持部24に保持される基部126と、該基部126に対して前記ハウジング12から離間する方向(矢印B方向)に延在した円筒部128と、図示しないコネクタ等の接続される端子接続部130とを含む。
この基部126は、ハウジング12の内周径と略同一径となるように形成され、その一端部がハウジング12の第2保持部24に加締められることで一体的に固定される。
円筒部128は、基部126に対して上方(矢印B方向)へと突出し、その中心には燃料が外部へと吐出される燃料出口132が軸方向に沿って貫通すると共に、内部に燃料が所定圧力となることで弁開状態となり通路を開放するチェック弁134が設けられている。このチェック弁134は、円筒部128との間に介装されたスプリング136によってモータ部16側(矢印A方向)へと常に付勢されており、弁閉状態から燃料の圧力によって開放される。
端子接続部130は、基部126において円筒部128よりも外周側に形成され、第1〜第3ターミナル54、56、58の圧入される第2端子孔138を有している。この第2端子孔138は、軸方向(矢印A、B方向)に貫通すると共に、ハウジング12内における第2インシュレータ52の第1端子孔78と一直線状となるように形成される。
そして、第1〜第3ターミナル54、56、58は、第2インシュレータ52の第1端子孔78へと圧入された状態で、端子本体108の他端部側がカバー部材18の第2端子孔138へ圧入されることで、その先端が前記カバー部材18から外部へと露呈した状態で固定される。
本発明の実施の形態に係るブラシレスモータからなるモータ部16を有した燃料供給装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図示しない自動巻線装置によって第1及び第2インシュレータ50、52に対してコイル48を巻回し、第1〜第3ターミナル54、56、58へと接続する場合について図2〜図4を参照しながら説明する。
先ず、U相端子となる第1ターミナル54の始端フック部114にコイル48の始端電源線100を導入し、この第1ターミナル54に臨む第2インシュレータ52の第1被覆部(第1のティース被覆部)64bと、対向する第1インシュレータ50の第1被覆部(第1のティース被覆部)64aとの間に複数回巻回することで第1巻線部82となる。この際、始端電源線100は、第1被覆部64bまでの間において案内溝80へと導かれ収納される。この第1巻線部82は、再び上方へと延出され突壁76の外側に沿って周方向に延在した第1渡り線94を介して、第2インシュレータ52の第4被覆部(第2のティース被覆部)70bから第1インシュレータ50の第4被覆部(第2のティース被覆部)70aへと複数回巻回された第4巻線部88と接続される。
この第4巻線部88から延出されたコイル48は、第2ターミナル56の中間フック部118aへと引っ掛けられ保持された後、第2インシュレータ52の第2被覆部66bと第1インシュレータ50の第2被覆部66aとの間に巻回され第2巻線部84となり、この第2巻線部84から延出されたコイル48は周方向に延在する第2渡り線96を介して第5被覆部72a、72bに巻回された第5巻線部90と接続される。
そして、第5巻線部90は、第2インシュレータ52において周方向に延在する第2中間電源線106を介してW相となる第3ターミナル58の中間フック部118bへと引っ掛けられ保持された後、第1及び第2インシュレータ50、52の第3被覆部68a、68bに交互に巻回されることで第3巻線部86となり、この第3巻線部86は周方向に延在する第3渡り線98を介して第6被覆部74a、74bに巻回された第6巻線部92と接続される。
最後に、第6巻線部92は、上方(矢印B方向)となる第2インシュレータ52の第6被覆部74bに巻回された後、この第6被覆部74bから下方へとテンションをかけた状態で延出され、前記第6巻線部92から延出された終端電源線102が、周方向に隣接する第1インシュレータ50の第1被覆部64aに対して上方へと反転するように巻回され引っ掛けられることでテンションが付与される。このテンションの付与された状態で、終端電源線102が上方へと延在して第1ターミナル54の終端フック部116へと導入され挟持される。
この第1ターミナル54の始端フック部114に始端電源線100が導入され、終端フック部116に終端電源線102が導入された状態でそれぞれ電着され接続される。また、第2及び第3ターミナル56、58には、それぞれ第1及び第2中間電源線104、106が電着されて接続される。これにより、第1及び第2インシュレータ50、52、第1〜第3ターミナル54、56、58に対するコイル48の巻線及び接続作業が完了する。
この際、終端電源線102は、同じく第1ターミナル54に接続された始端電源線100と径方向から見て重なり合う位置に配線されることとなるが(図2参照)、前記始端電源線100は、第2インシュレータ52の突壁76に形成された案内溝80に収納されることで、前記終端電源線102と径方向において所定間隔離間されている。そのため、始端電源線100と終端電源線102との接触が確実に回避される。
次に、上述したようにモータ部16においてコイル48の巻回された燃料供給装置10の動作について図1を参照しながら説明する。
先ず、燃料供給装置10において、図示しないコントローラからの制御信号に基づいて図示しないコネクタを介して第1〜第3ターミナル54、56、58へと通電がなされ、コイル48が励磁することで回転磁界が生じ、磁極となる永久磁石122を有したロータ60がシャフト124を介して回転駆動する。このモータ部16のロータ60が回転することによってポンプ部14のインペラ30がポンプ室36で回転駆動し、このインペラ30の回転によって図示しない燃料タンク内の燃料が吸入ポート44の吸入口38を通じて内部へと吸入される。
そして、吸入された燃料は、吸入口38からポンプ流路40を通じてポンプカバー28に沿って周方向へと流れることで徐々に圧力が上昇すると共に、その一部が脱気孔42を通じて外部へと排出された後、ポンプボディ26の吐出口34へと流通する。
この吐出口34から吐出された燃料は、モータ部16の内部空間を通じて燃料出口132まで流通し、チェック弁134を押圧して弁開状態とすることで前記燃料出口132から吐出され、例えば、図示しない内燃機関の燃料噴射装置へと供給される。
以上のように、本実施の形態では、ブラシレスモータからなるモータ部16を有した燃料供給装置10において、前記モータ部16では、コイル48の巻き始めである始端電源線100を、第1ターミナル54における始端フック部114へと導いて接続すると共に、前記コイル48の巻き終わりである終端電源線102を該始端フック部114とは別の終端フック部116へと導いて接続することにより、単一のフック部で始端電源線及び終端電源線を共に電着していた従来技術に係るブラシレスモータと比較し、前記始端電源線100と前記終端電源線102とが交差することが回避され、前記始端電源線100及び前記終端電源線102を第1ターミナル54に対して電着する際における断線の発生を防止することができる。これにより、第1ターミナル54に対するコイル48の始端電源線100及び終端電源線102を断線させることなく確実且つ安全に電着によって接続することができる。
また、コイル48の巻き終わりとなる終端電源線102を、第2インシュレータ52の第1被覆部64bに巻回された第1巻線部82の外周側で第1ターミナル54側へと案内することによって、この巻き終わりを案内するための案内手段を別に設けることなく、前記第1被覆部64bを利用することで前記終端電源線102を前記第1ターミナル54の終端フック部116へと容易且つ確実に導くことができる。その結果、終端電源線を引っ掛けるための第1ガイド突起を備えていた従来の燃料供給装置と比較し、ブラシレスモータからなるモータ部16の構成を簡素化できると共に、コイル48を巻回する際の作業効率を向上させることができる。
さらに、図示しない自動巻線装置によってコイル48を巻回する際、コイル48の巻き終わりである終端電源線102は、W相である第6ティース74側から隣接する第1ティース64の下側(矢印A方向)へと導かれ、第1インシュレータ50の第1被覆部64aによってテンションをかけて上方(矢印B方向)へと導くことができ、さらに上方となる第2インシュレータ52の第1被覆部64bによってテンションをかけた状態で、第1ティース64の周方向一端側から他端側へと導くことができ、第1ターミナル54の終端フック部116へと導くことが可能となる。また、終端電源線102を、第1ターミナル54における端子本体108の内側に沿って案内することで、コイル48を円滑に終端フック部116へと案内することができる。
さらにまた、コイル48の巻き始めであり第1ターミナル54に接続される始端電源線100を、第2インシュレータ52における突壁76に形成された案内溝80に収納することで、巻き終わりであり前記第1ターミナル54へと接続される終端電源線102が前記始端電源線100と径方向から見て交差している場合でも、前記径方向に離間させて配置できるため、簡素な構成で両者の接触を確実に回避することができる。
その結果、コイル48における始端電源線100と終端電源線102とのこすれを防止でき、しかも接触状態で電着した際に懸念される断線の発生も確実に回避できる。
なお、本発明に係るブラシレスモータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…燃料供給装置 12…ハウジング
14…ポンプ部 16…モータ部
18…カバー部材 46…ステータコア
48…コイル 50…第1インシュレータ
52…第2インシュレータ 54…第1ターミナル
56…第2ターミナル 58…第3ターミナル
76…突壁 80…案内溝
100…始端電源線 102…終端電源線
114…始端フック部 116…終端フック部
118a、118b…中間フック部

Claims (2)

  1. 複数のティースを有したステータコアと、該ステータコアの軸方向に沿った両端部を覆うインシュレータと、該インシュレータにおける前記ステータコアの軸方向一端部を覆う部分に設けられ、該インシュレータに巻回されたコイルと電気的に接続されるターミナルとを備え、前記ターミナルには、前記ティースに巻回されるコイルの始端及び該ティースに巻回されたコイルの終端の接続される断面U字状のフック部を有したブラシレスモータにおいて、
    前記ターミナルは、板状の端子本体と、該端子本体の延在方向と直交する前記ステータコアの周方向に沿った一端及び他端に配置される一組の第1及び第2のフック部とを備え、
    前記周方向において、前記第1のフック部を隣接する前記ティースの中心から前記一端側に配置し、前記第2のフック部を前記中心から前記他端側に配置し、
    前記コイルの始端は、前記第1のフック部内に導入された後、前記ターミナルに隣接した第1のティースに巻回された巻線部が形成されてから第2のティースへと導かれると共に、
    前記第1のティース以外のティースに巻き回された前記コイルの終端が、前記第1のティースの軸方向他端部から前記ターミナル側に向かって前記巻線部の外側で巻回され、前記第2のフック部内に導かれることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、
    前記インシュレータは、前記ステータコアの一端部から軸方向に沿って延在し、内周面において巻回された前記コイルの最外周部と接触する突壁を備え、
    前記突壁には、軸方向に沿った一端部に前記ターミナルが接続されると共に、前記内周面には径方向外側へと窪んだ溝部が形成され、前記コイルの始端が前記溝部を介して前記第1のフック部から前記第1のティースへと導かれることを特徴とするブラシレスモータ。
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