JP2019168209A - 燃焼監視装置及び燃焼制御システム - Google Patents

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勇太 寺西
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敏春 清水
山内 直樹
Naoki Yamauchi
直樹 山内
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Abstract

【課題】簡単な装置の構成によって、バーナの燃焼運転に生じた異常を検知することができる燃焼監視装置及び燃焼制御システムを提供する。【解決手段】燃焼監視装置5は、加熱炉2内を加熱するバーナ3の燃焼状態を監視する。燃焼監視装置5は、制御弁31又はバーナ制御装置6からオン信号D1及びオフ信号D2を受信可能なオン・オフ受信部51、酸素センサ41から酸素濃度のデータD3を受信するデータ受信部52を備える。また、燃焼監視装置5は、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信しているときに、酸素濃度のデータD3に基づいてバーナ3の空気過剰率が目標範囲R内にあるか否かの判定を可能にする一方、オン・オフ受信部51がオフ信号D2を受信しているときに、前記判定を不能にする燃焼判定部53を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、バーナの燃焼状態を監視する燃焼監視装置及び燃焼制御システムに関する。
炉内の温度を所望の目標温度に制御して、種々の熱処理を行う加熱炉は、バーナ、ヒータ等によって加熱される。加熱炉内をバーナによって加熱する場合には、空気過剰率又は空気比を、未燃ガスの排出を防ぐために、空気過剰になるように設定している。そして、定期的にバーナのメンテナンスを行って、バーナに燃焼異常が生じないようにしている。
一般的に、自動車等においては、エンジンの排気管に配置された酸素センサによる酸素濃度を監視して、エンジンの空燃比を適切にフィードバック制御することが行われている。これに対し、加熱炉に用いられるバーナにおいては、空気過剰率又は空気比をフィードバック制御することは、ほとんど普及していない。
一方、特許文献1においては、加熱炉内又は煙道に酸素濃度を検出可能なセンサの検出子を設け、センサによって検出される酸素濃度に基づいて、バーナの空気比を制御する燃焼制御方法が記載されている。この燃焼制御方法においては、酸素濃度を示すセンサの出力電流値が所定値よりも高いと判定された場合には、燃焼用空気の給気量を減量する一方、出力電流値が所定値よりも低いと判定された場合には、燃焼用空気の給気量を増量して、バーナの空気比を制御している。また、センサの出力電流値を監視して、センサの劣化を検知することが行われている。
特開平9−310844号公報
しかしながら、加熱炉に用いられるバーナにおいては、エンジンにおいて行われるような空燃比のフィードバック制御は、信頼性、耐久性、コスト等の観点からほとんど行われていない。従って、加熱炉に用いられるバーナにおいては、バーナの空気過剰率又は空気比を制御するニーズは低く、現実的には、バーナにおける燃焼が正常に行われているか否かを確認することができれば十分である。そして、バーナにおける燃焼の異常が確認された場合には、メンテナンス等を行い、異常を解消すればよい。
特許文献1の燃焼制御方法は、バーナの空気比を制御することを前提とするものである。そのため、この空気比の制御を行うための制御装置の構成が複雑かつ高価になる。従って、加熱炉に用いられるバーナに要求される簡易的な構成で、バーナの燃焼運転に生じた異常を検知することができるバーナの燃焼監視装置の開発が望まれる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、簡単な装置の構成によって、バーナの燃焼運転に生じた異常を検知することができる燃焼監視装置及び燃焼制御システムを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、バーナの燃焼状態を監視する燃焼監視装置であって、
前記バーナへの燃料の供給及び前記供給の停止を行う制御弁又は前記制御弁の動作を制御するバーナ制御装置から、前記供給の状態を示すオン信号及び前記供給の停止の状態を示すオフ信号を受信可能なオン・オフ受信部と、
前記バーナによる燃焼後の排ガスの酸素濃度を検出する酸素センサから、前記酸素濃度のデータを受信可能なデータ受信部と、
前記オン・オフ受信部が前記オン信号を受信しているときに、前記酸素濃度のデータに基づき、前記バーナの空気過剰率が目標範囲内にあるか否かの判定を可能にする一方、前記オン・オフ受信部が前記オフ信号を受信しているときには、前記判定を不能にする燃焼判定部と、を備える燃焼監視装置にある。
本発明の他の態様は、燃料を燃焼させるバーナと、
前記バーナへの前記燃料の供給及び前記供給の停止を行う制御弁と、
前記バーナによる燃焼後の排ガスの酸素濃度を検出する酸素センサと、
前記制御弁の動作を制御するバーナ制御装置と、
前記バーナの燃焼状態を監視する燃焼監視装置と、を備え、
前記燃焼監視装置は、
前記制御弁又は前記バーナ制御装置から、前記供給の状態を示すオン信号及び前記供給の停止の状態を示すオフ信号を受信可能なオン・オフ受信部と、
前記酸素センサから、前記酸素濃度のデータを受信可能なデータ受信部と、
前記オン・オフ受信部が、前記オン信号を受信しているときに、前記酸素濃度のデータに基づき、前記バーナの空気過剰率が目標範囲内にあるか否かの判定を可能にする一方、前記オン・オフ受信部が、前記オフ信号を受信しているときには、前記判定を不能にする燃焼判定部と、を有する、燃焼制御システムにある。
前記一態様の燃焼監視装置においては、燃焼判定部によって、制御弁又はバーナ制御装置からのオン信号及びオフ信号を受信可能なオン・オフ受信部と、酸素センサからの酸素濃度のデータを受信可能なデータ受信部とを利用して、バーナの燃焼状態を監視する。オン・オフ受信部がオフ信号を受信しているときには、制御弁からバーナへ燃料が供給されておらず、バーナにおいて燃焼が行われていない。そのため、このときには、バーナの燃焼状態の良否を判定する必要がなく、燃焼判定部による、バーナの空気過剰率が目標範囲内にあるか否かの判定を行わない。
一方、オン・オフ受信部がオン信号を受信しているときには、制御弁からバーナへ燃料が供給されており、バーナにおいて燃焼が行われている。そのため、このときには、燃焼判定部による、酸素濃度のデータに基づくバーナの空気過剰率が目標範囲内にあるか否かの判定を行うことが可能である。そして、バーナの空気過剰率が目標範囲内にある場合には、バーナにおける燃焼運転が正常に行われていると検知することができる。なお、空気過剰率の目標範囲内は、燃焼用空気が過不足なくバーナへ供給されていると判断できる、空気過剰率の正常範囲内とすることができる。また、酸素濃度のデータは、酸素センサから出力される、電圧、電流、デジタル通信等の種々のデータとすることができる。
また、バーナの空気過剰率が目標範囲内を外れた場合には、バーナにおける燃焼運転に何らかの異常が生じたと検知することができる。そのため、この場合には、バーナのメンテナンス等を行い、異常を解消することができる。このように、前記一態様の燃焼監視装置は、バーナの空気過剰率が目標範囲内にあるか否かを監視する構成を有すればよく、空気過剰率を積極的に変更する構成を有する必要はない。
それ故、前記一態様の燃焼監視装置によれば、簡単な装置の構成によって、バーナの燃焼運転に生じた異常を検知することができる。
前記他の態様の燃焼制御システムにおいても、前記一態様の燃焼監視装置の場合と同様にして、簡単な燃焼監視装置の構成によって、バーナの燃焼運転に生じた異常を検知することができる。
実施形態1にかかる、燃焼監視装置を含む燃焼制御システムの機械的構成を示す説明図。 実施形態1にかかる、燃焼監視装置を含む燃焼制御システムの電気的構成を示す説明図。 実施形態1にかかる、排ガスの酸素濃度とバーナの空気過剰率との関係マップを簡易的に示す説明図。 実施形態1にかかる、他の燃焼監視装置を含む燃焼制御システムの機械的構成を示す説明図。 実施形態1にかかる、燃焼監視方法のメインルーチンを示すフローチャート。 実施形態1にかかる、燃焼監視方法の燃焼監視ルーチンを示すフローチャート。 実施形態1にかかる、燃焼監視の一例を示すタイムチャート。 実施形態2にかかる、燃焼監視装置を含む燃焼制御システムの機械的構成を示す説明図。 実施形態3にかかる、酸素センサに排気用温度センサを配置する例を示す説明図。 実施形態3にかかる、酸素センサに排気用温度センサを配置する他の例を示す説明図。 実施形態3にかかる、酸素センサに排気用温度センサを配置する他の例を示す説明図。 実施形態3にかかる、酸素センサに排気用温度センサを配置する他の例を示す説明図。
前述した燃焼監視装置及び燃焼制御システムにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本形態の燃焼監視装置5は、図1及び図2に示すように、加熱炉2内の雰囲気ガスG1を加熱するバーナ3の燃焼状態を監視するものである。燃焼監視装置5は、オン・オフ受信部51、データ受信部52及び燃焼判定部53を備える。オン・オフ受信部51は、バーナ3への燃料Fの供給及び燃料Fの供給の停止を行う制御弁31又は制御弁31の動作を制御するバーナ制御装置6から、燃料Fの供給状態を示すオン信号D1及び燃料Fの供給停止の状態を示すオフ信号D2を受信可能な制御部位である。
データ受信部52は、加熱炉2の排気経路23内を流れる排ガスG2の酸素濃度を検出する酸素センサ41から、酸素濃度のデータD3を受信する制御部位である。燃焼判定部53は、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信しているときには、酸素濃度のデータD3に基づき、バーナ3の空気過剰率が目標範囲R内にあるか否かの判定を可能にする一方、オン・オフ受信部51がオフ信号D2を受信しているときには、前記判定を不能にする制御部位である。
ここで、「判定を可能にする」との意味は、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信していることを、判定を行うための前提条件とする意味である。燃焼判定部53は、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信しているときであっても、他の条件によって判定を行わない場合がある。「判定を不能にする」との意味は、オン・オフ受信部51がオフ信号D2を受信しているときには、必ず判定を行わないことを意味する。
図1に示すように、燃焼監視装置5は、燃焼制御システム1における燃焼監視用の制御装置として用いられる。燃焼制御システム1は、加熱炉2に配置されるバーナ3及び酸素センサ41、バーナ3に配置された制御弁31、制御弁31の動作を制御するバーナ制御装置6、及びバーナ3の燃焼状態を監視する燃焼監視装置5を備える。バーナ3は、加熱炉2に配置されており、加熱炉2内の雰囲気ガスG1を、燃料F及び燃焼用空気Aの燃焼によって加熱するものである。酸素センサ41は、加熱炉2の排気経路23内を流れる排ガスG2の酸素濃度を検出するものである。制御弁31は、バーナ3への燃料Fの供給及び燃料Fの供給の停止を行うものである。
以下に、本形態の燃焼監視装置5及び燃焼制御システム1について詳説する。
(加熱炉2)
図1に示すように、燃焼監視装置5及び燃焼制御システム1が適用される加熱炉2は、加熱炉2内の雰囲気ガスG1の温度を目標温度に制御して、種々の熱処理等を行うために用いられる。加熱炉2には、バーナ3が配置される配置穴21と、燃焼後の排ガスG2が排気される排気筒22とが設けられている。排気経路23は、排気筒22内に形成されている。排気経路23は、排ガスG2が通過する経路であれば、排気筒22以外のものに形成されていてもよい。また、図示は省略するが、排気筒22には、排ガスG2の排熱を回収するための熱交換器が設けられている。熱交換器においては、排ガスG2の排熱によってバーナ3に使用される燃焼用空気Aを加熱することができる。
加熱炉2には、加熱炉2内の雰囲気ガスG1の温度を測定する炉内用温度センサ42、及び排気経路23内の温度、言い換えれば排気経路23内に排気される排ガスG2の温度又は酸素センサ41の近傍に位置する排気筒22の部分の温度を測定する排気用温度センサ43が配置されている。炉内用温度センサ42は、加熱炉2内の雰囲気ガスG1の温度を目標温度にする際に用いられる。排気用温度センサ43は酸素センサ41の周辺に配置されている。排気用温度センサ43は、排気経路23内を流れる排ガスG2の温度又は酸素センサ41の近傍に位置する排気筒22の部分の温度が、酸素センサ41の使用可能温度以上にあるかを検出する際に用いられる。
排気用温度センサ43は、排気筒22に対して取り付けることができ、酸素センサ41に対して取り付けることもできる。排気用温度センサ43を酸素センサ41に対して取り付ける場合には、測定される酸素センサ41の温度を、排気筒22の排気経路23内を流れる排ガスG2の温度とみなすことができる。
(バーナ3及び制御弁31)
図1に示すように、バーナ3は、燃料Fと燃焼用空気Aとを混合させて燃焼し、燃焼による火炎を形成するものである。燃料Fは、都市ガス等のガス燃料とすることができる。バーナ3には、燃料Fが供給される燃料供給管33と、燃焼用空気Aが供給される空気供給管34とが接続されている。燃料供給管33には、電気制御可能な電磁弁等の制御弁31が配置されている。空気供給管34には、燃焼用空気Aをバーナ3へ送り込むための給気ブロア32が配置されている。給気ブロア32の流量は、バーナ3における目標とする空気過剰率に応じて適宜調整される。
本形態のバーナ3は、火炎の形成による熱対流及び熱放射によって加熱炉2内の雰囲気ガスG1を直接加熱する直接加熱方式のものである。バーナ3は、後述する実施形態2に示すラジアントチューブバーナとすることもできる。
制御弁31は、オン動作として燃料供給管33を開けているときに、オン信号D1を燃焼監視装置5へ送信するとともに、オフ動作として燃料供給管33を閉じているときに、オフ信号D2を燃焼監視装置5へ送信する構成を有することができる。制御弁31の開閉動作はバーナ制御装置6によって行われる。そのため、図2に示すように、本形態のオン信号D1及びオフ信号D2は、バーナ制御装置6から燃焼監視装置5へ送信される。
(酸素センサ41)
図示は省略するが、酸素センサ41は、活性温度において酸素イオンの伝導性を有する固体電解質体と、固体電解質体の両表面に設けられた、酸素に対する触媒活性を有する一対の電極とを有するものである。酸素センサ41は、酸素濃度の変化に応じた出力が得られるよう構成されている。酸素センサ41には、固体電解質体及び一対の電極の温度が活性温度になるよう加熱するヒータが配置されている。
(バーナ制御装置6)
図1及び図2に示すように、バーナ制御装置6は、炉内用温度センサ42によって測定される雰囲気ガスG1の温度が目標温度になるようバーナ3の制御弁31のオン・オフ制御を行うよう構成されている。バーナ制御装置6は、コンピュータ等によって構成される。バーナ制御装置6は、雰囲気ガスG1の温度が目標温度よりも低い場合には、制御弁31によって燃料供給管33を開けて、バーナ3の燃焼動作を行うよう構成されている。一方、バーナ制御装置6は、雰囲気ガスG1の温度が目標温度よりも高い場合には、制御弁31によって燃料供給管33を閉じて、バーナ3の燃焼動作を停止させるよう構成されている。バーナ制御装置6において、雰囲気ガスG1を加熱する目標温度は適宜変更される。バーナ制御装置6においては、種々の温度制御パターンに応じた目標温度の経時的変化の設定が、制御プログラムとして構築される。
(燃焼監視装置5)
図1及び図2に示すように、燃焼監視装置5は、バーナ3における燃焼運転が正常に行われているかを監視するために用いられる。燃焼監視装置5は、コンピュータ、リレー回路等によって構成される。燃焼監視装置5は、オン・オフ受信部51及びデータ受信部52によって、制御弁31のオン信号D1及びオフ信号D2、並びに酸素濃度のデータD3を受信し、燃焼判定部53によって、バーナ3に燃焼異常が生じていないかを判定する。
オン・オフ受信部51及びデータ受信部52は、信号入力回路等を備えるハードウェア、及びソフトウェアを利用して構築される。燃焼判定部53は、主にソフトウェアとして構築される。
バーナ3における空気過剰率(空気比)の目標範囲Rは、1.1〜1.5に設定される。この目標範囲R内は、燃焼用空気Aが過不足なくバーナ3へ供給されていると判断できる、空気過剰率の正常範囲内とする。そして、バーナ3において正常に燃焼運転がなされているときには、酸素センサ41によって検出される酸素濃度は、例えば2.0〜7.0%の範囲内になる。なお、空気過剰率の目標範囲Rは、バーナ3において最適に燃焼制御される範囲とすることもできる。
図3に示すように、燃焼判定部53においては、酸素センサ41による排ガスG2の酸素濃度(出力値)と、バーナ3の空気過剰率(空気比)との関係を示す関係マップMが設定されている。同図においては、関係マップMを簡易的に示す。燃焼判定部53は、データ受信部52によって受信した酸素濃度(出力値)のデータを関係マップMに照合し、関係マップMに基づいて、検出される酸素濃度のデータD3に応じたバーナ3の空気過剰率を求めることができる。
空気過剰率は、空気比とも呼ばれ、バーナ3に実際に供給される燃焼用空気Aの質量S1を、燃料Fを完全燃焼させるために理論上必要な最少の燃焼用空気Aの質量S0で除した値のことをいう。空気過剰率λは、λ=S1/S0として表される。空気過剰率は、バーナ3に供給される燃料Fと燃焼用空気Aとの比である空燃比を、理論空燃比で除した値ともなる。
燃焼判定部53は、酸素濃度のデータD3から求められる空気過剰率が、目標範囲R内にある場合には、バーナ3への燃焼用空気Aの供給量に過不足がなく、バーナ3において正常運転がなされていることを検知することができる。また、燃焼判定部53は、酸素濃度のデータD3から求められる空気過剰率が、目標範囲Rの上限値R1よりも高い場合には、燃焼用空気Aの供給量が多く、バーナ3の燃焼状態が空気過剰の状態にあることを検知することができる。また、燃焼判定部53は、酸素濃度のデータD3から求められる空気過剰率が、目標範囲Rの下限値R2よりも低い場合には、燃焼用空気Aの供給量が少なく、バーナ3の燃焼状態が空気不足の状態にあることを検知することができる。
目標範囲Rの上限値R1は、バーナ3の燃焼において許容することができる空気過剰率の最大値を示す。また、目標範囲Rの下限値R2は、バーナ3の燃焼において許容することができる空気過剰率の最小値を示す。
酸素センサ41からデータ受信部52へ送られる酸素濃度のデータD3は、酸素センサ41の電圧、電流、通信データ等の出力値とすることもできる。そして、燃焼判定部53は、出力値が目標範囲R内にあるか否かを判定することができる。出力値は、酸素濃度に応じて変化するため、空気過剰率の大きさを示す尺度となる。そして、この場合には、燃焼判定部53は、関係マップMを用いずに、出力値を用いて、バーナ3の空気過剰率が空気過剰にあるか空気不足にあるかを判定することができる。
図1及び図2に示すように、燃焼監視装置5は、燃焼判定部53による結果を受けて、判定結果を表示又は警報する表示・警報部55を更に備える。表示・警報部55は、燃焼判定部53がバーナ3の空気過剰率が目標範囲R内にないと判定した場合に、空気過剰率が目標範囲Rよりも高いこと、又は空気過剰率が目標範囲Rよりも低いことを表示又は警報可能である。
本形態の表示・警報部55は、空気過剰率が目標範囲Rよりも高く、バーナ3の燃焼状態が空気過剰の状態にあることを示す空気過剰表示551が可能である。また、本形態の表示・警報部55は、空気過剰率が目標範囲Rよりも低く、バーナ3の燃焼状態が空気不足の状態にあることを示す空気不足表示552が可能である。表示・警報部55を用いることにより、バーナ3の空気過剰率が目標範囲R内から外れ、バーナ3に燃焼異常があったことを、加熱炉2の運転を監視するオペレータに迅速に知らせることができる。
表示・警報部55は、ソフトウェア、及び信号出力回路等を備えるハードウェアを利用して構築される。表示・警報部55は、燃焼監視装置5の筐体等に配置されたランプ、液晶表示器、ブザー等を用いて構成することができる。例えば、空気過剰表示551を、赤ランプの点灯によって行い、空気不足表示552を、青ランプの点灯によって行うことができる。また、表示・警報部55によって、空気過剰である場合と、空気不足である場合とに発する警報音を異ならせることもできる。
図1に示すように、バーナ3の燃焼は、加熱炉2内の雰囲気ガスG1を加熱する目標温度との関係で、断続的に行われる。雰囲気ガスG1の温度が目標温度よりも低い場合には、バーナ3による燃焼が行われ、雰囲気ガスG1の温度が目標温度よりも高い場合には、バーナ3による燃焼が停止される。なお、雰囲気ガスG1の温度は、炉内用温度センサ42によって検出される。
バーナ3による燃焼が行われていないときには、給気ブロア32の動作を停止しない限りは、排気経路23には燃焼用空気Aが流れ、バーナ3の燃焼が正常であるか否かを判定することはできない。そのため、燃焼監視装置5は、バーナ3の燃焼が行われていないときには、酸素センサ41の出力値を判定しないようにすることができる。
具体的には、燃焼監視装置5は、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信しているときに、酸素センサ41による酸素濃度の検出を行わせる一方、オン・オフ受信部51がオフ信号D2を受信しているときに、酸素センサ41による酸素濃度の検出を停止させる検出管理部を更に備えていてもよい。検出管理部は、酸素センサ41の電源をオン・オフする構成とすることができる。検出管理部を用いることにより、酸素センサ41の継続使用時間を短縮することができ、酸素センサ41の寿命を延ばすことが可能になる。
また、酸素センサ41による酸素濃度の検出が停止されているときには、データ受信部52が酸素センサ41からの酸素濃度のデータD3を受信しないことになる。そのため、燃焼判定部53による、燃焼異常の誤判定が生じないようにすることができる。
バーナ3による燃焼が行われた後、この燃焼後の排ガスG2が排気筒22に配置された酸素センサ41に到達するまでには、時間遅れ(タイムラグ)が生じる。この時間遅れが生じている間において、酸素センサ41によって排気経路23内の酸素濃度を検出すると、排ガスG2の酸素濃度を検出することにはならない。この場合には、酸素センサ41が、排気経路23内を流れる燃焼用空気Aの酸素濃度を検出することになり、燃焼判定部53による、燃焼異常の誤判定が生じるおそれがある。
この誤判定を防止するために、燃焼監視装置5は、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信した後であって、オン信号D1の受信から所定時間T1が経過した後に、燃焼判定部53による判定を開始させる時間管理部54を更に備える。この所定時間T1は、バーナ3において燃焼が行われた後の排ガスG2が酸素センサ41に到達するまでの待ち時間とする。そして、時間管理部54は、待ち時間が経過するまでの間は、燃焼判定部53による判定を停止させる。時間管理部54を用いることにより、燃焼判定部53による、燃焼異常の誤判定が生じないようにすることができる。
待ち時間は、時間管理部54において設定される時間である。待ち時間は、加熱炉2の大きさ、形状等に応じて適宜異なる。そのため、待ち時間は、加熱炉2ごとに実験等を行って設定することができる。
本形態の燃焼監視装置5は、酸素センサを凝縮水等から保護するための起動判定部56を備える。起動判定部56は、排気用温度センサ43によって測定される温度が、排ガスG2中の水分の凝縮が生じる凝縮温度を超える場合には、酸素センサ41の起動を可能にする一方、排気用温度センサ43によって測定される温度が、凝縮温度以下の場合には、酸素センサ41の起動を可能にするよう構成されている。これにより、酸素センサ41が、排ガスG2中に飛散する凝縮水によって、被水割れ等を生じることを防止することができる。なお、酸素センサ41の起動とは、酸素センサ41におけるヒータに通電を開始することとしてもよい。
また、燃焼判定部53は、酸素センサ41が起動した後、酸素センサ41の固体電解質体及び一対の電極が活性温度になるまでの間においては、判定を不能にするよう構成されている。これにより、酸素センサ41による出力が安定した状態において、燃焼判定部53による燃焼の判定を行うことができる。
燃焼監視装置5及びバーナ制御装置6は、汎用コンピュータを用いず、図4に示すように、センサアンプ71、タイマー72、調節器73、リレースイッチ74等を、リレー回路として組み合わせることによって、構成することもできる。この場合には、既存製品を適宜利用して、燃焼監視装置5及びバーナ制御装置6構成することができ、その構成をより簡単にすることができる。
(燃焼監視方法)
次に、本形態の燃焼監視装置5及び燃焼制御システム1によってバーナ3の燃焼監視を行う方法について、図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、図5に示すように、メインルーチンにおいて、バーナ制御装置6、制御弁31、炉内用温度センサ42、排気用温度センサ43、給気ブロア32等の電源が入れられる(ステップS1)。そして、バーナ制御装置6の指令を受けて制御弁31が燃料供給管33を開け、制御弁31からバーナ3へ燃料Fが供給される(ステップS2)。これにより、バーナ3において、燃料供給管33から供給される燃料Fと、空気供給管34から供給される燃焼用空気Aとが燃焼される。また、バーナ制御装置6は、炉内用温度センサ42によって測定される雰囲気ガスG1の温度が、バーナ制御装置6に設定された目標温度になるよう、バーナ3の燃焼状態を制御する。
バーナ3の燃焼が開始された後、あまり時間が経過していないときには、排気経路23内の温度が低く、排気経路23内の温度が、酸素センサ41による酸素濃度の検出に適さない温度にある。そして、バーナ3による燃焼後の排ガスG2が排気経路23に到達すると、排気経路23内の温度が上昇する。
次いで、燃焼監視装置5は、排気用温度センサ43によって、排気経路23内の排ガスG2の温度又は酸素センサ41の近傍に位置する排気筒22の部分の温度を測定する(ステップS3)。そして、燃焼監視装置5は、排ガスG2の温度が所定温度以上になったか否かを判定する(ステップS4)。そして、燃焼監視装置5は、排ガスG2の温度が所定温度以上になったときに、酸素センサ41の電源を入れる(ステップS5)。この所定温度は、例えば、水滴が気化する100℃とすることができる。また、この所定温度は、排ガスG2中の水分の凝縮が生じる凝縮温度としての100℃とすることもできる。これにより、酸素センサ41を水滴から保護することができる。
次いで、バーナ制御装置6は、炉内用温度センサ42によって加熱炉2内の温度である炉内温度を測定する(ステップS6)。そして、バーナ制御装置6は、炉内温度が目標温度未満であるか否かを判定する(ステップS7)。炉内温度が目標温度未満である場合には、制御弁31によるバーナ3への燃料Fの供給が継続される(ステップS8)。この場合には、制御弁31又はバーナ制御装置6からオン・オフ受信部51へオン信号D1が送信される(ステップS9)。
そして、メインルーチンから燃焼監視ルーチンへ移行し、燃焼監視ルーチンが実行される(ステップS10)。図6に示すように、燃焼監視ルーチンにおいては、燃焼監視装置5の時間管理部54によって、酸素センサ41に電源が入った時点からの経過時間が所定時間T0を経過するまで、燃焼判定部53による判定を待機する(ステップS101)。酸素センサ41の電源が入った後には、酸素センサ41に設けられたヒータによって、酸素センサ41の固体電解質体及び一対の電極が活性温度になるまで加熱される。そして、所定時間T0は、固体電解質体及び一対の電極が活性温度になるまでの時間として定めることができる。
次いで、所定時間T0が経過した後には、燃焼監視装置5は、酸素センサ41によって排気経路23内の排ガスG2の酸素濃度を検出する(ステップS102)。次いで、燃焼監視装置5の燃焼判定部53は、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信していることを前提に、データ受信部52によって受信した酸素濃度のデータD3を関係マップMに照合し、関係マップMから、酸素濃度に応じた空気過剰率を求める(ステップS103)。
次いで、燃焼判定部53は、この求められた空気過剰率が目標範囲R内の上限値R1よりも高いか否かを判定する(ステップS104)。求められた空気過剰率が目標範囲Rの上限値R1よりも高い場合には、燃焼判定部53は、バーナ3への燃焼用空気Aの供給が過剰に行われ、バーナ3が空気過剰の状態にあることを検知することができる。このとき、表示・警報部55は、空気過剰表示551をする(ステップS105)。これにより、加熱炉2の運転を監視するオペレータは、バーナ3に空気過剰の燃焼異常が生じたことを知ることができる。そして、オペレータは、バーナ3のメンテナンスを行って、空気過剰になる原因を解消することができる。
求められた空気過剰率が目標範囲Rの上限値R1よりも低い場合には、燃焼判定部53は、求められた空気過剰率が目標範囲Rの下限値R2よりも低いか否かを判定する(ステップS106)。求められた空気過剰率が目標範囲Rの下限値R2よりも低い場合には、燃焼判定部53は、バーナ3への燃焼用空気Aの供給が不足しており、バーナ3が空気不足の状態にあることを検知することができる。このとき、表示・警報部55は、空気不足表示552をする(ステップS107)。これにより、加熱炉2の運転を監視するオペレータは、バーナ3に空気不足の燃焼異常が生じたことを知ることができる。そして、オペレータは、バーナ3のメンテナンスを行って、空気不足になる原因を解消することができる。
また、求められた空気過剰率が目標範囲Rの上限値R1以下であり、かつ目標範囲Rの下限値R2以上である場合には、燃焼判定部53は、求められた空気過剰率が目標範囲R内にあることを検知することができる。この場合には、表示・警報部55による表示は行われない。こうして、燃焼監視ルーチンが終了し、メインルーチンに戻る。
一方、図5に示すように、ステップS7の判定において、炉内温度が目標温度以上になった場合には、制御弁31によるバーナ3への燃料Fの供給が停止される(ステップS11)。この場合には、制御弁31又はバーナ制御装置6からオン・オフ受信部51へオフ信号D2が送信される(ステップS12)。そして、燃焼監視装置5の燃焼判定部53は、オン・オフ受信部51がオフ信号D2を受信しているときには、燃焼監視ルーチンが実行されない。そして、燃焼判定部53によるバーナ3の空気過剰率の空気過剰又は空気不足の判定は行われない。
この場合には、バーナ3の燃焼が行われていないことにより、燃焼判定部53によって、バーナ3の空気過剰率の空気過剰又は空気不足の判定を行うことはできない。また、この場合に、給気ブロア32が継続して動作しているときには、酸素センサ41によって検出される酸素濃度は、燃焼用空気Aの酸素濃度となる。また、バーナ3の燃焼が行われていないときには、給気ブロア32によるバーナ3への燃焼用空気Aの供給を停止することもできる。
その後、バーナ制御装置6による加熱炉2の温度制御パターンに応じて、加熱炉2の温度制御(運転)を終了してよいかを判定する(ステップS13)。そして、温度制御を終了する判定がなされるまでは、ステップS6〜S12が繰り返される。
また、バーナ3の燃焼が停止され後には、炉内用温度センサ42によって測定される雰囲気ガスG1の温度(炉内温度)が低下する。そして、ステップS7の判定において、炉内温度が目標温度未満になった場合には、バーナ制御装置6は、雰囲気ガスG1の温度が目標温度になるよう、制御弁31によるバーナ3への燃料Fの供給を再開する(ステップS8)。
これにより、バーナ3に燃料F及び燃焼用空気Aが再び供給され、バーナ3における燃焼運転が再開される。また、制御弁31又はバーナ制御装置6からオン・オフ受信部51へオン信号D1が送信される(ステップS9)。次いで、ステップS10の燃焼監視ルーチンが再び実行される(ステップS10)
次いで、図6に示すように、燃焼監視ルーチンにおいては、燃焼監視装置5の時間管理部54によって、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信した時点からの経過時間が所定時間T1を経過するまで、燃焼判定部53による判定を待機する(ステップS101)。バーナ3において燃焼が再開されてから、燃焼後の排ガスG2が排気経路23内の酸素センサ41に到達するまでには、遅れ時間としての所定の時間が掛かる。そして、バーナ3の燃焼が再開された場合の所定時間T1は、遅れ時間に所定の余裕時間を足した、待ち時間とする。
また、ステップS101について別の言い方をすれば、時間管理部54は、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信した時点から、経過時間の計測を開始する。そして、時間管理部54及び燃焼判定部53は、経過時間が、設定された待ち時間を経過するまで待機する。
次いで、経過時間が所定時間T1としての待ち時間になり、待ち時間の経過が確認されたときには、酸素センサ41によって酸素濃度が検出され(ステップS102)、燃焼監視装置5の燃焼判定部53は、データ受信部52が受信した酸素濃度のデータD3に基づく空気過剰率を求める(ステップS103)。そして、燃焼判定部53は、ステップS104〜S107と同様に、求められた空気過剰率が目標範囲R内にあるか否かを判定し、表示・警報部55は、この判定結果に応じて空気過剰表示又は空気不足表示をすることができる。
その後、バーナ3による燃焼と燃焼の停止とが適宜繰り返され、図5のステップS13の加熱炉2の温度制御が終了するまで、燃焼監視装置5によるバーナ3の燃焼状態の監視が継続される。
(タイムチャート)
図7においては、本形態の燃焼監視装置5及び燃焼制御システム1によってバーナ3の燃焼監視を行った一例を、タイムチャートによって示す。
同図に示すように、経過時間帯t1においては、制御弁31の開動作を受けてバーナ3の燃焼が開始され、所定の時間が経過するまでは排気経路23内の排ガスG2の温度が低く、酸素センサ41の使用可能温度よりも低い。次いで、経過時間帯t2においては、排ガスG2の温度が酸素センサ41の使用可能温度以上になり、酸素センサ41の電源が入れられる。このとき、酸素センサ41の出力値が目標範囲(正常範囲)R内へ収束していく。同図においては、酸素濃度のデータD3及び空気過剰率のことを出力値として表す。
また、経過時間帯t2においては、燃焼監視装置5は、所定時間T0の間、出力値の妥当性の判定、言い換えれば出力値に応じた空気過剰率の妥当性の判定を行わない。次いで、経過時間帯t3においては、所定時間T0を経過し、酸素センサ41の出力値が、排ガスG2の酸素濃度を正確に検出できるように安定したことにより、燃焼監視装置5は、出力値(又は空気過剰率)の妥当性の判定を行う。
経過時間帯t3においては、出力値が目標範囲R(正常範囲)内にあることにより、燃焼監視装置5による空気過剰又は空気不足の異常表示は行われない。次いで、経過時間帯t4においては、加熱炉2内の雰囲気ガスG1の温度が目標温度に到達したために、制御弁31の閉動作を受けてバーナ3による燃焼が停止される。このとき、燃焼監視装置5による出力値(又は空気過剰率)の妥当性の判定は行われない。
次いで、経過時間帯t5においては、加熱炉2内の温度が、目標温度よりも所定の温度低下したことにより、制御弁31の開動作を受けてバーナ3による燃焼が再開される。このとき、燃焼監視装置5は、所定時間T1の間、出力値(又は空気過剰率)の妥当性の判定を行わない。
次いで、経過時間帯t6においては、所定時間T1を経過し、酸素センサ41の出力値が、排ガスG2の酸素濃度を正確に検出できるように安定したことにより、燃焼監視装置5は、出力値(又は空気過剰率)の妥当性の判定を行う。この経過時間帯t6においては、出力値が目標範囲(正常範囲)Rの上限値R1よりも高くなったことにより、燃焼監視装置5によって空気過剰の異常表示が行われる。
次いで、経過時間帯t7においては、加熱炉2内の雰囲気ガスG1の温度が目標温度に到達したために、制御弁31の閉動作を受けてバーナ3による燃焼が停止される。このとき、燃焼監視装置5による出力値(又は空気過剰率)の妥当性の判定は行われない。
次いで、経過時間帯t8においては、加熱炉2内の温度が、目標温度よりも所定の温度低下したことにより、制御弁31の開動作を受けてバーナ3による燃焼が再開される。このとき、燃焼監視装置5は、所定時間T1の間、出力値(又は空気過剰率)の妥当性の判定を行わない。
次いで、経過時間帯t9においては、所定時間T1を経過し、酸素センサ41の出力値が、排ガスG2の酸素濃度を正確に検出できるように安定したことにより、燃焼監視装置5は、出力値(又は空気過剰率)の妥当性の判定を行う。この経過時間帯t9においては、出力値が目標範囲(正常範囲)Rの下限値R2よりも低くなったことにより、燃焼監視装置5によって空気不足の異常表示が行われる。
その後、バーナ3の燃焼の開始及び燃焼の停止が行われるごとに、燃焼監視装置5による判定の有無が切り替わり、バーナ3の燃焼状態に、空気過剰又は空気不足の異常が発生していないかが監視される。
なお、図7のタイムチャートは、空気過剰又は空気不足の状態を説明するためのものであり、実際には、空気過剰又は空気不足の異常表示は、長期間使用したときに連続して行われると考えられる。
(作用効果)
本形態の燃焼監視装置5においては、燃焼判定部53によって、制御弁31又はバーナ制御装置6からのオン信号D1及びオフ信号D2を受信可能なオン・オフ受信部51と、酸素センサ41からの酸素濃度のデータD3を受信可能なデータ受信部52とを利用して、バーナ3の燃焼状態を監視する。オン・オフ受信部51がオフ信号D2を受信しているときには、制御弁31からバーナ3へ燃料Fが供給されておらず、バーナ3において燃焼が行われていない。そのため、このときには、バーナ3の燃焼状態の良否を判定することができず、燃焼判定部53によって、バーナ3の空気過剰率が目標範囲R内にあるか否かの判定が行われない。
一方、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信しているときには、制御弁31からバーナ3へ燃料Fが供給されており、バーナ3において燃焼が行われている。そのため、このときには、オン・オフ受信部51がオン信号D1を受信してから、所定時間T1としての待ち時間が経過した後、燃焼判定部53によって、酸素濃度のデータD3に基づくバーナ3の空気過剰率が目標範囲R内にあるか否かの判定が行われる。そして、バーナ3の空気過剰率が目標範囲R内にある場合には、バーナ3における燃焼運転が正常に行われていると検知することができる。なお、酸素濃度のデータD3は、酸素センサ41から出力される、電圧、電流、デジタル通信等の種々のデータとすることができる。
また、バーナ3の空気過剰率が目標範囲R内を外れた場合には、バーナ3における燃焼運転に何らかの異常が生じたと検知することができる。そのため、この場合には、バーナ3のメンテナンス等を行い、異常を解消することができる。このように、本形態の燃焼監視装置5は、バーナ3の空気過剰率が目標範囲R内にあるか否かを監視する構成を有すればよく、空気過剰率を積極的に変更する構成を有する必要はない。
それ故、本形態の燃焼監視装置5及び燃焼制御システム1によれば、簡単な装置の構成によって、バーナ3の燃焼運転に生じた異常を検知することができる。
従来の加熱炉2においては、バーナ3の空気過剰率を高くし、空気過剰になる程度に燃焼用空気Aをバーナ3へ供給している。そのため、加熱炉2の排気筒22に、排ガスG2の排熱を回収する熱交換器が設けられていても、排ガスG2の流量が多くなるとともに排ガスG2の温度が低くなり、排熱の回収効率を高めることができない。
本形態の燃焼監視装置5を用いれば、バーナ3の空気過剰率が目標範囲Rを外れたことを迅速に検知することができる。そのため、バーナ3の空気過剰率の目標範囲Rを、空気過剰率が空気過剰になり過ぎない程度に適切に設定することができる。これにより、排ガスG2の排熱の回収効率を高めることができる。
<実施形態2>
本形態は、図8に示すように、バーナ3にラジアントチューブバーナを用い、ラジアントチューブバーナからの熱放射によって加熱炉2内を加熱する構成に、燃焼監視装置5及び燃焼制御システム1を採用した場合を示す。
ラジアントチューブバーナにおいては、ラジアントチューブ35内において燃料Fと燃焼用空気Aとによる燃焼が行われ、この燃焼後の排ガスG2がラジアントチューブ35内を通って外部に排気される。また、ラジアントチューブバーナにおいては、排ガスG2が有する排熱を、燃焼用空気Aを加熱するために利用することが行われている。
本形態の酸素センサ41は、ラジアントチューブ35の排気経路351内を流れる排ガスG2の酸素濃度を検出するよう構成されている。燃焼監視装置5の構成は、実施形態1に示した構成と同様にすることができる。本形態においては、排ガスG2が、加熱炉2に比べて容積が小さいラジアントチューブ35内を流れるため、バーナ3による燃焼が開始された後、燃焼判定部53によって燃焼の判定を開始するまでの待ち時間が短くなる。なお、各バーナ3の上方には、各バーナ3から排気される排ガスG2をまとめて排気する排気ダクト24が配置されている。
また、加熱炉2には、複数のバーナ3(本形態においては第1〜第4のバーナ3)を配置することができる。そして、燃焼監視装置5は、各バーナ3及び酸素センサ41等に対して個別に設けることができ、複数のバーナ3及び酸素センサ41に対して共通して設けることもできる。また、各酸素センサ41から燃焼監視装置5へは、酸素濃度のデータが送信される。そして、燃焼監視装置5は、各バーナ3に空気過剰率の異常が生じたか否かを、上限のランプ及び下限のランプを用いた表示・警報部55によってオペレータに知らせることができる。
本形態においては、複数のバーナ3のラジアントチューブ35の排気経路351に対してそれぞれ酸素センサ41を配置した。これに対し、複数のバーナ3のラジアントチューブ35の排気経路351が1つの合流経路に合流するようにし、この合流経路に酸素センサ41を配置することもできる。この場合には、各排気経路351に切替弁を配置し、各切替弁の操作によって、各排気経路が1つずつ順次合流経路に接続されるようにすることができる。そして、1つン酸素センサ41によって、複数のバーナ3から排気される排ガスG2の酸素濃度を検出することができる。
なお、図示は省略するが、各バーナ3の制御弁31等は、バーナ制御装置6によって制御され、バーナ制御装置6から燃焼監視装置5へは、オン信号D1、オフ信号D2等の信号が送られる。
本形態の燃焼監視装置5及び燃焼制御システム1におけるその他の構成、作用効果等については、実施形態1の場合と同様である。また、本形態においても、実施形態1に示した符号と同一の符号が示す構成要素は、実施形態1の場合と同様である。
<実施形態3>
本形態においては、酸素センサ41に排気用温度センサ43を配置する場合の個々の具体例を示す。
排気用温度センサ43は、熱電対、サーミスタ、白金抵抗体等を用いて構成することができる。排気用温度センサ43は、図9に示すように、排ガスG2が接触する、酸素センサ41の外周部の温度を測定するように配置することができる。酸素センサ41は、排気筒22の外周に設けられたソケット部221の取付穴222に取り付けることができる。排気用温度センサ43は、排気筒22又はソケット部221に設けられた貫通穴223に挿通して取り付けることができる。
酸素センサ41は、図10に示すように、温度検出先端部411が基端部412よりも下方に位置するよう、排気筒22に対して傾斜して取り付けることができる。この場合には、酸素センサ41の温度検出先端部411に、排気筒22内に発生する凝縮水等が溜まりにくくすることができる。
排気用温度センサ43は、図11及び図12に示すように、酸素センサ41が取り付けられたソケット部221に取り付け、ソケット部221の温度を測定することもできる。この場合には、ソケット部221の温度を排ガスG2の温度とみなす。この場合、排気用温度センサ43は、図11に示すように、ソケット部221の外面に取り付けることができ、図12に示すように、ソケット部221の内部に取り付けることもできる。
本形態の酸素センサ41及び排気用温度センサ43の各構成は、実施形態1,2に示した燃焼監視装置5及び燃焼制御システム1に適用することができる。本形態においても、実施形態1に示した符号と同一の符号が示す構成要素は、実施形態1に示す構成要素と同様である。
本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。
1 燃焼制御システム
2 加熱炉
23 排気経路
3 バーナ
31 制御弁
41 酸素センサ
5 燃焼監視装置
51 オン・オフ受信部
52 データ受信部
53 燃焼判定部
54 時間管理部
55 表示・警報部
6 バーナ制御装置

Claims (8)

  1. バーナの燃焼状態を監視する燃焼監視装置であって、
    前記バーナへの燃料の供給及び前記供給の停止を行う制御弁又は前記制御弁の動作を制御するバーナ制御装置から、前記供給の状態を示すオン信号及び前記供給の停止の状態を示すオフ信号を受信可能なオン・オフ受信部と、
    前記バーナによる燃焼後の排ガスの酸素濃度を検出する酸素センサから、前記酸素濃度のデータを受信可能なデータ受信部と、
    前記オン・オフ受信部が前記オン信号を受信しているときに、前記酸素濃度のデータに基づき、前記バーナの空気過剰率が目標範囲内にあるか否かの判定を可能にする一方、前記オン・オフ受信部が前記オフ信号を受信しているときには、前記判定を不能にする燃焼判定部と、を備える燃焼監視装置。
  2. 前記バーナは、加熱炉内を加熱するよう構成されており、
    前記酸素センサは、前記加熱炉の排気経路内を流れる排ガスの酸素濃度を検出するよう構成されている、請求項1に記載の燃焼監視装置。
  3. 前記バーナは、ラジアントチューブ内において燃焼が行われた後の排ガスが、前記ラジアントチューブ外に排気されるラジアントチューブバーナであり、
    前記酸素センサは、前記ラジアントチューブの排気経路内を流れる排ガスの酸素濃度を検出するよう構成されている、請求項1に記載の燃焼監視装置。
  4. 前記燃焼判定部が前記バーナの空気過剰率が目標範囲内にないと判定した場合に、前記空気過剰率が前記目標範囲よりも高いこと、又は前記空気過剰率が前記目標範囲よりも低いことを表示又は警報可能な表示・警報部を更に備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼監視装置。
  5. 前記オン・オフ受信部が前記オン信号を受信した後、前記バーナにおいて燃焼が行われた後の排ガスが前記酸素センサに到達するまでの待ち時間を経過するまで、前記燃焼判定部による前記判定を停止させ、前記待ち時間を経過した後、前記燃焼判定部による前記判定を開始させる時間管理部を更に備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃焼監視装置。
  6. 前記酸素センサの周辺には、温度センサが配置されており、
    前記温度センサによって測定される温度が、前記排ガス中の水分の凝縮が生じる凝縮温度を超える場合には、前記酸素センサの起動を可能にする一方、前記温度センサによって測定される温度が、前記凝縮温度以下の場合には、前記酸素センサの起動を可能にする起動判定部を更に備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃焼監視装置。
  7. 前記燃焼判定部は、前記酸素センサが起動した後、前記酸素センサの固体電解質体及び一対の電極が活性温度になるまでの間においては、前記判定を不能にするよう構成されている、請求項6に記載の燃焼監視装置。
  8. 燃料を燃焼させるバーナと、
    前記バーナへの前記燃料の供給及び前記供給の停止を行う制御弁と、
    前記バーナによる燃焼後の排ガスの酸素濃度を検出する酸素センサと、
    前記制御弁の動作を制御するバーナ制御装置と、
    前記バーナの燃焼状態を監視する燃焼監視装置と、を備え、
    前記燃焼監視装置は、
    前記制御弁又は前記バーナ制御装置から、前記供給の状態を示すオン信号及び前記供給の停止の状態を示すオフ信号を受信可能なオン・オフ受信部と、
    前記酸素センサから、前記酸素濃度のデータを受信可能なデータ受信部と、
    前記オン・オフ受信部が、前記オン信号を受信しているときに、前記酸素濃度のデータに基づき、前記バーナの空気過剰率が目標範囲内にあるか否かの判定を可能にする一方、前記オン・オフ受信部が、前記オフ信号を受信しているときには、前記判定を不能にする燃焼判定部と、を有する、燃焼制御システム。
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