JP2019166873A - 車両骨格構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンパリインフォースに通風性を持たせながら車両衝突時における衝撃吸収量を良好に確保することができる車両骨格構造を得る。【解決手段】上側構成部材16の下壁部16B及び下側構成部材18の上壁部18Aの各々には、クラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲を含むように設定された切欠部26、28が形成されている。このような切欠部26、28が形成されることで、フロントバンパRF14に対してクラッシュボックス22の側とは反対側から荷重が入力された場合における中間構成部14Mからクラッシュボックス22への荷重伝達が抑制される。また、保持ブラケット30の上稜線30Lはクラッシュボックス22の上側稜線22Aに連続するように配置され、保持ブラケット30の下稜線30Mは、クラッシュボックス22の下側稜線22Bに連続するように配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両骨格構造に関する。
車体の車両前後方向の端部に車両幅方向に沿って延在されたバンパリインフォースが配置されている車両骨格構造が知られている(特許文献1、2参照)。例えば下記特許文献1には、フロントバンパリインフォースが上側構成部材と下側構成部材とで構成され、それらが車両上下方向に互いに間隔をあけて配置された構成が開示されている。簡単に説明すると、上側構成部材及び下側構成部材は、一定の板厚で断面矩形状とされ、車両幅方向の両端部側の後壁面がフロントサイドメンバの前端部に接合されている。このような構成では、上側構成部材と下側構成部材との間を風が通り得る。
特開2015−157606号公報 特開2009−173200号公報
ところで、上記先行技術によれば、車両の前面衝突時に上側構成部材の下壁部及び下側構成部材の上壁部からそれぞれフロントサイドメンバの車両上下方向中間部に衝突荷重が伝達される。このため、フロントサイドメンバの前端部側に閉断面構造の衝撃吸収部が設けられている場合には、衝撃吸収部を所望の変形形態で変形させることが難しくなる。よって、車両の前面衝突時における衝撃吸収量の点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、バンパリインフォースに通風性を持たせながら車両衝突時における衝撃吸収量を良好に確保することができる車両骨格構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両骨格構造は、車体の車両前後方向の端部に配置され、車両幅方向に沿って延在されたバンパリインフォースと、前記バンパリインフォースの車両幅方向の端部側から車体の車両前後方向中央部側へ向けて車両前後方向に沿って延びると共に閉断面構造に構成され、前記バンパリインフォースからの所定値以上の荷重入力により圧縮変形する衝撃吸収部と、を有し、前記バンパリインフォースは、車両幅方向に沿って延在されて車両幅方向の端部側の部位が前記衝撃吸収部の上部側に対応するように配置され、中空状に形成された上側構成部材と、車両幅方向に沿って延在されて車両幅方向の端部側の部位が前記衝撃吸収部の下部側に対応するように配置されると共に、前記上側構成部材に対して車両下方側に間隔をあけて配置され、中空状に形成された下側構成部材と、を備え、前記バンパリインフォースの構成部であって前記上側構成部材の上面を構成する上壁部よりも車両下方側の部位で前記下側構成部材の下面を構成する下壁部よりも車両上方側の部位とされた中間構成部には、前記バンパリインフォースに対して前記衝撃吸収部の側とは反対側から荷重が入力された場合における前記中間構成部から前記衝撃吸収部への荷重伝達を抑制する荷重伝達抑制部が設けられている。
上記構成によれば、バンパリインフォースの車両幅方向の端部側に衝突荷重が入力されると、その衝突荷重は、衝撃吸収部に伝達される。これにより、衝撃吸収部は圧縮変形し、エネルギー吸収がなされる。一方、バンパリインフォースにおいて上側構成部材と下側構成部材は、互いに車両上下方向に間隔をあけて配置されているので、両者間の風の通り抜けが可能となっている。
ここで、バンパリインフォースの構成部であって上側構成部材の上面を構成する上壁部よりも車両下方側の部位で下側構成部材の下面を構成する下壁部よりも車両上方側の部位とされた中間構成部には、荷重伝達抑制部が設けられている。荷重伝達抑制部は、バンパリインフォースに対して衝撃吸収部の側とは反対側から荷重が入力された場合における中間構成部から衝撃吸収部への荷重伝達を抑制する。このため、車両衝突時にバンパリインフォースに入力された衝突荷重は、衝撃吸収部の車両上下方向中間部に比べて衝撃吸収部の上端側及び下端側に良好に伝達されるので、衝撃吸収部は良好に圧縮変形する。
請求項2に記載する本発明の車両骨格構造は、請求項1に記載の構成において、前記荷重伝達抑制部として、前記上側構成部材の下面を構成する下壁部及び前記下側構成部材の上面を構成する上壁部の各々において前記衝撃吸収部に対応する車両幅方向の範囲を含むように設定された切欠部が形成されている。
上記構成によれば、上側構成部材の下壁部及び下側構成部材の上壁部に上記の切欠部が形成されていることで、車両衝突時に、上側構成部材の下壁部及び下側構成部材の上壁部の各々から衝撃吸収部の車両上下方向中間部に伝達される衝突荷重が効果的に抑制される。そして、その分だけ衝突荷重は衝撃吸収部の上端側及び下端側に伝達されるので、衝撃吸収部は良好に圧縮変形する。
請求項3に記載する本発明の車両骨格構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記衝撃吸収部は、上端部側において車両前後方向に沿って延びる左右一対の上側稜線と、下端部側において車両前後方向に沿って延びる左右一対の下側稜線と、を備え、前記衝撃吸収部に対応する車両幅方向位置において前記上側構成部材と前記下側構成部材とを連結すると共に前記衝撃吸収部に固定された保持ブラケットが設けられ、前記保持ブラケットは、前記上側構成部材の上面側に重ねられた上側壁部と、前記下側構成部材の下面側に重ねられた下側壁部と、前記上側壁部における前記衝撃吸収部の側の端部と前記下側壁部における前記衝撃吸収部の側の端部とを繋ぐ繋壁部と、を備え、前記保持ブラケットの前記上側壁部における上面の両サイド側に形成された上稜線は、前記衝撃吸収部の前記左右一対の上側稜線に連続するように配置され、前記保持ブラケットの前記下側壁部における下面の両サイド側に形成された下稜線は、前記衝撃吸収部の前記左右一対の下側稜線に連続するように配置されている。
上記構成によれば、バンパリインフォースの車両幅方向の端部側に衝突荷重が入力されると、その衝突荷重は保持ブラケットを介して衝撃吸収部に伝達される。ここで、保持ブラケットの上側壁部における上面の両サイド側に形成された上稜線は、衝撃吸収部の左右一対の上側稜線に連続するように配置されている。このため、保持ブラケットの上稜線を通って伝わる衝突荷重は、衝撃吸収部の上側稜線に直接的に伝達される。また、保持ブラケットの下側壁部における下面の両サイド側に形成された下稜線は、衝撃吸収部の左右一対の下側稜線に連続するように配置されている。このため、保持ブラケットの下稜線を通って伝わる衝突荷重は、衝撃吸収部の下側稜線に直接的に伝達される。このように衝撃吸収部の上側稜線及び下側稜線に効率良く衝突荷重が伝達されることで、衝撃吸収部は良好に圧縮変形する。
以上説明したように、本発明の車両骨格構造によれば、バンパリインフォースに通風性を持たせながら車両衝突時における衝撃吸収量を良好に確保することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両骨格構造を簡略化して示す正面図である。 図1の車両骨格構造を簡略化して示す平面図である。 図3(A)は、図2の車両右前側のクラッシュボックスの車両幅方向内側面に沿って車体前部の前端部側を車両前後方向に切断した状態を拡大して示す拡大縦断面図である。図3(B)は、図2の車両骨格構造の要部を簡略化して示す斜視図である。 図4(A)は第1変形例を示す縦断面図である。図4(B)は第2変形例を示す縦断面図である。図4(C)は第3変形例を示す縦断面図である。図4(D)は第4変形例を示す縦断面図である。 図5(A)は第5変形例を示す縦断面図である。図5(B)は第6変形例を示す縦断面図である。
本発明の一実施形態に係る車両骨格構造について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印Wは車両幅方向を示している。また、図3は車両の右前部の一部を図示したものであるが、本発明に係る車両骨格構造は左右対称構造とされている。
(実施形態の構成)
図1には、本実施形態に係る車両骨格構造10が簡略化した正面図で示され、図2には、車両骨格構造10が簡略化した平面図で示されている。図1及び図2に示されるように、車体前部12Fの車両前後方向の前端部には、車両幅方向に沿って延在されたバンパリインフォースとしてのフロントバンパリインフォース14(以下、「フロントバンパRF14」と略す。)が配置されている。なお、フロントバンパRF14の車両後方側には、ラジエータ(図示省略)が配置されている。
図2に示されるように、車体前部12Fの車両幅方向両側には、左右一対のフロントサイドメンバ20が配置されている。フロントサイドメンバ20は、車両前後方向に沿って延在されており、閉断面構造に構成されている。フロントバンパRF14とフロントサイドメンバ20との間には、衝撃吸収部としてのクラッシュボックス22が介在されている。なお、クラッシュボックス22を、フロントバンパRF14を基準に観ると、クラッシュボックス22は、フロントバンパRF14の車両幅方向の端部側から車体12の車両前後方向中央部側へ向けて車両前後方向に沿って延びている。
クラッシュボックス22は、車両前後方向に沿った閉断面構造に構成されており、クラッシュボックス22の後端部は、フロントサイドメンバ20の前端部に固定されている。図3(A)には、車両右前側のクラッシュボックス22の車両幅方向内側面に沿って車体前部12Fの前端部側を車両前後方向に切断した状態の拡大縦断面図が示され、図3(B)には、車両骨格構造10の要部が簡略化された斜視図で示されている。クラッシュボックス22は、略角筒状、一例として略八角筒状に形成されているが、図3では簡略化して四角筒状に図示している。このクラッシュボックス22には公知のクラッシュボックスを適用することができる。クラッシュボックス22は、上端部側において車両前後方向に沿って延びる左右一対の上側稜線22Aと、下端部側において車両前後方向に沿って延びる左右一対の下側稜線22Bと、を備えている。クラッシュボックス22は、フロントバンパRF14からの所定値以上の荷重入力により軸方向に圧縮変形するように構成されている。
図1及び図3に示されるように、フロントバンパRF14は、フロントバンパRF14の上部を構成する上側構成部材16と、フロントバンパRF14の下部を構成する下側構成部材18と、を備えている。上側構成部材16は、車両幅方向に沿って延在されて車両幅方向の端部側の部位がクラッシュボックス22(図3参照)の上部側に対応するように配置されている。また、下側構成部材18は、車両幅方向に沿って延在されて車両幅方向の端部側の部位がクラッシュボックス22(図3参照)の下部側に対応するように配置されている。
図3に示されるように、上側構成部材16は、全体として矩形筒状とされ、中空状に形成されている。すなわち、上側構成部材16は、上面を構成する上壁部16Aと、下面を構成する下壁部16Bと、上壁部16Aの前端部と下壁部16Bの前端部とを繋ぐ前壁部16Fと、上壁部16Aの後端部と下壁部16Bの後端部とを繋ぐ後壁部16Rと、を備えている。上壁部16Aの上面及び下壁部16Bの下面は、車両幅方向及び車両前後方向に沿って配置されている。上側構成部材16は、詳細後述する保持ブラケット30を介してクラッシュボックス22の前面上部側に固定されている。
上側構成部材16の下壁部16Bには、荷重伝達抑制部としての切欠部26が形成されている。切欠部26は、本実施形態では貫通孔としても把握できる要素である。切欠部26は、下壁部16Bにおいてクラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲22W(図2参照)を含むように(一例として範囲22Wと一致するように)設定され、当該範囲22W(図2参照)における車両前後方向の中間部に形成されている。
下側構成部材18は、全体として矩形筒状とされ、中空状に形成されると共に、上側構成部材16に対して車両下方側に間隔をあけて配置されている。すなわち、下側構成部材18は、上面を構成する上壁部18Aと、下面を構成する下壁部18Bと、上壁部18Aの前端部と下壁部18Bの前端部とを繋ぐ前壁部18Fと、上壁部18Aの後端部と下壁部18Bの後端部とを繋ぐ後壁部18Rと、を備えている。上壁部18Aの上面及び下壁部18Bの下面は、車両幅方向及び車両前後方向に沿って配置されている。下側構成部材18は、詳細後述する保持ブラケット30を介してクラッシュボックス22の前面下部側に固定されている。
下側構成部材18の上壁部18Aには、荷重伝達抑制部としての切欠部28が形成されている。切欠部28は、本実施形態では貫通孔としても把握できる要素である。切欠部28は、上壁部18Aにおいてクラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲22W(図2参照)を含むように(一例として範囲22Wと一致するように)設定され、当該範囲22W(図2参照)における車両前後方向の中間部)に形成されている。
以上により、フロントバンパRF14の構成部であって上側構成部材16の上壁部16Aよりも車両下方側の部位で下側構成部材18の下壁部18Bよりも車両上方側の部位とされた中間構成部14Mには、切欠部26、28が設けられている。そして、切欠部26、28は、フロントバンパRF14に対してクラッシュボックス22の側とは反対側から荷重Fが入力された場合における中間構成部14Mからクラッシュボックス22への荷重伝達を抑制するように機能する。すなわち、車両の前面衝突時に上側構成部材16の上壁部16A及び下側構成部材18の下壁部18Bの各々からクラッシュボックス22への各荷重伝達量に比べて中間構成部14Mからクラッシュボックス22への荷重伝達量が小さくなるように構成されている。
補足すると、車両の前面衝突時に上側構成部材16の上壁部16Aからクラッシュボックス22への荷重伝達量に比べて上側構成部材16の下壁部16Bからクラッシュボックス22への荷重伝達量が小さくなるように、切欠部26が形成されている。同様に、車両の前面衝突時に下側構成部材18の下壁部18Bからクラッシュボックス22への荷重伝達量に比べて下側構成部材18の上壁部18Aからクラッシュボックス22への荷重伝達量が小さくなるように、切欠部28が形成されている。
上側構成部材16と下側構成部材18とは、クラッシュボックス22に対応する車両幅方向位置において保持ブラケット30によって連結されており、保持ブラケット30は、クラッシュボックス22の前面側に固定されている。保持ブラケット30は、屈曲板状に形成されており、上側構成部材16の上面側に重ねられた状態で接合された上側壁部30Aと、下側構成部材18の下面側に重ねられた状態で接合された下側壁部30Bと、を備えている。また、保持ブラケット30は、上側壁部30Aにおける後端部(クラッシュボックス22の側の端部)と下側壁部30Bにおける後端部(クラッシュボックス22の側の端部)とを繋ぐ繋壁部30Xを備えている。
繋壁部30Xの上半部側には、上側構成部材16の後面側に重ねられた状態で接合された第一縦壁部30Cと、上側構成部材16の下面側に重ねられた状態で接合された第一中間横壁部30Eと、が形成されている。繋壁部30Xの下半部側には、下側構成部材18の後面側に重ねられた状態で接合された第二縦壁部30Dと、下側構成部材18の上面側に重ねられた状態で接合された第二中間横壁部30Fと、が形成されている。さらに、繋壁部30Xには、第一中間横壁部30Eの前端部と第二中間横壁部30Fの前端部とを車両上下方向に繋ぐ中間縦壁部30Gが形成されている。
第一縦壁部30Cは、上側壁部30Aの後端部から屈曲されて車両下方側に延在されると共に、クラッシュボックス22の前面上部側に接合されている。また、第二縦壁部30Dは、下側壁部30Bの後端部から屈曲されて車両上方側に延在されると共に、クラッシュボックス22の前面下部側に接合されている。
また、第一中間横壁部30Eは、第一縦壁部30Cの下端部から屈曲されて車両前方側に延在されると共に切欠部26を塞いでおり、第一中間横壁部30Eの前端部は、切欠部26の前側縁部よりも若干車両前方側に位置している。第二中間横壁部30Fは、第二縦壁部30Dの上端部から屈曲されて車両前方側に延在されると共に切欠部28を塞いでおり、第二中間横壁部30Fの前端部は、切欠部28の前側縁部よりも若干車両前方側に位置している。さらに、上側壁部30Aの前端部及び下側壁部30Bの前端部は、第一中間横壁部30Eの前端部及び第二中間横壁部30Fの前端部よりも若干車両前方側に位置している。
図3(B)に示されるように、保持ブラケット30の上側壁部30Aにおける上面の両サイド側に形成された上稜線30Lは、クラッシュボックス22の左右一対の上側稜線22Aに連続するように配置されている。また、保持ブラケット30の下側壁部30Bにおける下面の両サイド側に形成された下稜線30Mは、クラッシュボックス22の左右一対の下側稜線22Bに連続するように配置されている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示されるフロントバンパRF14の車両幅方向の端部側に衝突荷重Fが入力されると、その衝突荷重Fは、クラッシュボックス22に伝達され、更にフロントサイドメンバ20に沿って車両後方側へ伝達される。これにより、クラッシュボックス22は圧縮変形し、エネルギー吸収がなされる。一方、図1に示されるように、フロントバンパRF14において上側構成部材16と下側構成部材18は、互いに車両上下方向に間隔をあけて配置されているので、両者間の風の通り抜けが可能となっている。このため、フロントバンパRF14の車両後方側に配置されたラジエータ(図示省略)への送風量を増やすことが可能となり、エンジン(図示省略)の冷却性能を向上させることが可能となる。
ここで、図3に示されるフロントバンパRF14の構成部であって上側構成部材16の上壁部16Aよりも車両下方側の部位で下側構成部材18の下壁部18Bよりも車両上方側の部位とされた中間構成部14Mには、切欠部26、28が形成されている。そして、この切欠部26、28は、上側構成部材16の下壁部16B及び下側構成部材18の上壁部18Aの各々においてクラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲22W(図2参照)を含むように形成されている。このような切欠部26、28が形成されることで、フロントバンパRF14に対してクラッシュボックス22の側とは反対側から荷重Fが入力された場合における中間構成部14M(より具体的には上側構成部材16の下壁部16B及び下側構成部材18の上壁部18A)からクラッシュボックス22への荷重伝達が抑制される。このため、車両衝突時にフロントバンパRF14に入力された衝突荷重Fは、クラッシュボックス22の車両上下方向中間部に比べてクラッシュボックス22の上端側及び下端側に良好に伝達されるので、クラッシュボックス22は良好に圧縮変形する。
また、本実施形態では、フロントバンパRF14とクラッシュボックス22との間に保持ブラケット30が介在されている。このため、フロントバンパRF14の車両幅方向の端部側に衝突荷重Fが入力されると、その衝突荷重Fは保持ブラケット30を介してクラッシュボックス22に伝達される。
ここで、図3(B)に示されるように、保持ブラケット30の上側壁部30Aにおける上面の両サイド側に形成された上稜線30Lは、クラッシュボックス22の左右一対の上側稜線22Aに連続するように配置されている。このため、保持ブラケット30の上稜線30Lを通って伝わる衝突荷重は、クラッシュボックス22の上側稜線22Aに直接的に伝達される(矢印f1、f2参照)。また、保持ブラケット30の下側壁部30Bにおける下面の両サイド側に形成された下稜線30Mは、クラッシュボックス22の左右一対の下側稜線22Bに連続するように配置されている。このため、保持ブラケット30の下稜線30Mを通って伝わる衝突荷重は、クラッシュボックス22の下側稜線22Bに直接的に伝達される(矢印f3、f4参照)。このようにクラッシュボックス22の上側稜線22A及び下側稜線22Bに効率良く衝突荷重が伝達されることで、クラッシュボックス22は良好に圧縮変形する。
以上説明したように、本発明の車両骨格構造によれば、フロントバンパRF14に通風性を持たせながら車両衝突時における衝撃吸収量を良好に確保することができるという優れた効果を有する。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について、図4及び図5を用いて説明する。図4(A)〜図4(D)、図5(A)及び図5(B)は、各変形例を図3(A)と同様の切断位置で切断した状態で示す縦断面図である。なお、各変形例は、以下に説明する点を除いて上記実施形態と実質的に同様の構成となっている。上記実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
また、以下の各変形例におけるバンパリインフォースとしてのフロントバンパリインフォース(以下、「フロントバンパRF」と略す。)40、50、60、70、80、90は、それぞれ以下に説明する点を除いて上記実施形態のフロントバンパRF14(図1〜図3参照)と実質的に同様の構成とされている。
また、以下の各変形例の説明において、フロントバンパRF40、50、60、70、80、90(以下、「フロントバンパRF40〜90」と略す。)の中間構成部40M、50M、60M、70M、80M、90Mは、フロントバンパRF40〜90の構成部であって上側構成部材42、52、62、72、82、92の上壁部16Aよりも車両下方側の部位で下側構成部材44、54、64、74、84、94の下壁部18Bよりも車両上方側の部位を意味する。
図4(A)に示されるように、第1変形例では、上記実施形態の切欠部26、28(図3参照)に代えて、荷重伝達抑制部としての凹状部46、48が形成されている点で、上記実施形態とは異なる。他の構成は上記実施形態と実質的に同様である。
この変形例におけるフロントバンパRF40の上側構成部材42には、上記実施形態の上側構成部材16の下壁部16B(いずれも図3参照)に代えて、図4(A)に示される下壁部42Bが形成されている。下壁部42Bには凹状部46が形成されている。凹状部46は、車両上方側に矩形箱状に凹んだ部位とされている。下側構成部材44には、上記実施形態の下側構成部材18の上壁部18A(いずれも図3参照)に代えて、図4(A)に示される上壁部44Aが形成されている。上壁部44Aには凹状部48が形成されている。凹状部48は、車両下方側に矩形箱状に凹んだ部位とされている。凹状部46、48は、上側構成部材42の下壁部42B及び下側構成部材44の上壁部44Aの各々においてクラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲22W(図2参照)を含むように(一例として下壁部42B及び上壁部44Aの各々の長手方向の全長に亘って)設定され、当該範囲22W(図2参照)における車両前後方向の中間部に形成されている。
以上により、フロントバンパRF40の中間構成部40Mには、凹状部46、48が設けられている。そして、凹状部46、48は、フロントバンパRF40に対してクラッシュボックス22の側とは反対側から荷重が入力された場合における中間構成部40Mからクラッシュボックス22への荷重伝達を抑制するように機能する。
なお、上側構成部材42の凹状部46の開口部は、保持ブラケット30の第一中間横壁部30Eによって塞がれている。また、下側構成部材44の凹状部48の開口部は、保持ブラケットの30の第二中間横壁部30Fによって塞がれている。
図4(B)に示されるように、第2変形例では、上記実施形態の切欠部26、28(図3参照)に代えて、荷重伝達抑制部としての波状部56、58が形成されている点で、上記実施形態とは異なる。他の構成は上記実施形態と実質的に同様である。
この変形例におけるフロントバンパRF50の上側構成部材52には、上記実施形態の上側構成部材16の下壁部16B(いずれも図3参照)に代えて、図4(B)に示される下壁部52Bが形成されている。下壁部52Bには波状部56が形成されている。波状部56は、縦断面視で波板状とされて車両上方側に湾曲状に凹んだ部位が車両前後方向に二つ並設された部位とされる。下側構成部材54には、上記実施形態の下側構成部材18の上壁部18A(いずれも図3参照)に代えて、図4(B)に示される上壁部54Aが形成されている。上壁部54Aには波状部58が形成されている。波状部58は、縦断面視で波板状とされて車両下方側に湾曲状に凹んだ部位が車両前後方向に二つ並設された部位とされる。波状部56、58は、上側構成部材52の下壁部52B及び下側構成部材54の上壁部54Aの各々においてクラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲22W(図2参照)を含むように(一例として下壁部52B及び上壁部54Aの各々の長手方向の全長に亘って)設定され、当該範囲22W(図2参照)における車両前後方向の中間部に形成されている。
以上により、フロントバンパRF50の中間構成部50Mには、波状部56、58が設けられている。そして、波状部56、58は、フロントバンパRF50に対してクラッシュボックス22の側とは反対側から荷重が入力された場合における中間構成部50Mからクラッシュボックス22への荷重伝達を抑制するように機能する。
なお、上側構成部材52の波状部56の二つの下向き開口部は、保持ブラケット30の第一中間横壁部30Eによって塞がれている。また、下側構成部材54の波状部58の二つの上向き開口部は、保持ブラケットの30の第二中間横壁部30Fによって塞がれている。
図4(C)に示されるように、第3変形例では、上記実施形態の切欠部26、28(図3参照)に代えて、荷重伝達抑制部としての薄肉部66、68が形成されている点で、上記実施形態とは異なる。他の構成は上記実施形態と実質的に同様である。
この変形例におけるフロントバンパRF60の上側構成部材62には、上記実施形態の上側構成部材16の下壁部16B(いずれも図3参照)に代えて、図4(C)に示される下壁部62Bが形成されている。下壁部62Bには薄肉部66が形成されている。薄肉部66は、上側構成部材62の他の部位に比べて薄肉化された部位とされている。下側構成部材64には、上記実施形態の下側構成部材18の上壁部18A(いずれも図3参照)に代えて、図4(C)に示される上壁部64Aが形成されている。上壁部64Aには薄肉部68が形成されている。薄肉部68は、下側構成部材64の他の部位に比べて薄肉化された部位とされている。薄肉部66、68は、上側構成部材62の下壁部62B及び下側構成部材64の上壁部64Aの各々においてクラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲22W(図2参照)を含むように(一例として下壁部62B及び上壁部64Aの各々の長手方向の全長に亘って)設定され、当該範囲22W(図2参照)における車両前後方向の全域に形成されている。
以上により、フロントバンパRF60の中間構成部60Mには、薄肉部66、68が設けられている。そして、薄肉部66、68は、フロントバンパRF60に対してクラッシュボックス22の側とは反対側から荷重が入力された場合における中間構成部60Mからクラッシュボックス22への荷重伝達を抑制するように機能する。
図4(D)に示されるように、第4変形例では、上記実施形態の切欠部26、28(図3参照)に代えて、荷重伝達抑制部としての凸状部76、78が形成されている点で、上記実施形態とは異なる。
この変形例におけるフロントバンパRF70の上側構成部材72には、上記実施形態の上側構成部材16の下壁部16B(いずれも図3参照)に代えて、図4(D)に示される下壁部72Bが形成されている。下壁部72Bには凸状部76が形成されている。凸状部76は、車両側面視で下壁部72Bの前後端部から車両下方側にV字状に突出した部位とされている。下側構成部材74には、上記実施形態の下側構成部材18の上壁部18A(いずれも図3参照)に代えて、図4(D)に示される上壁部74Aが形成されている。上壁部74Aには凸状部78が形成されている。凸状部78は、車両側面視で上壁部74Aの前後端部から車両上方側にV字状に突出した部位とされている。凸状部76、78は、上側構成部材72の下壁部72B及び下側構成部材74の上壁部74Aの各々においてクラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲22W(図2参照)を含むように(一例として下壁部72B及び上壁部74Aの各々の長手方向の全長に亘って)形成されている。
以上により、フロントバンパRF70の中間構成部70Mには、凸状部76、78が設けられている。そして、凸状部76、78は、フロントバンパRF70に対してクラッシュボックス22の側とは反対側から荷重が入力された場合における中間構成部70Mからクラッシュボックス22への荷重伝達を抑制するように機能する。
この変形例における保持ブラケット130は、上記実施形態の保持ブラケット30の第一中間横壁部30E(いずれも図3参照)に代えて第一中間傾斜壁部130Eを備えると共に第二中間横壁部30F(図3参照)に代えて第二中間傾斜壁部130Fを備えている。第一中間傾斜壁部130Eは、凸状部76の車両後方側半分の下面側に重ねられた状態で接合され、第二中間傾斜壁部130Fは、凸状部78の車両後方側半分の上面側に重ねられた状態で接合されている。なお、この変形例の繋壁部130Xは、第一縦壁部30C、第一中間傾斜壁部130E、中間縦壁部30G、第二中間傾斜壁部130F及び第二縦壁部30Dで構成されている。
以上、説明した第1変形例〜第4変形例によれば、上記実施形態と概ね同様の作用及び効果が得られる。また、第1変形例〜第4変形例によれば、上側構成部材42、52、62、72及び下側構成部材44、54、64、74の各筒形状の外周側から内部側に水が浸入するのを基本的には防止することができる。
図5(A)に示されるように、第5変形例における上側構成部材82は、上記実施形態の上側構成部材16(図3参照)と実質的に同様の形状であるが、上記実施形態の上側構成部材16(図3参照)よりも車両上下方向において小さくかつ下面位置が若干高く設定されている。また、下側構成部材84は、上記実施形態の下側構成部材18(図3参照)と実質的に同様の形状であるが、上記実施形態の下側構成部材18(図3参照)よりも車両上下方向において小さくかつ上面位置が若干低く設定されている。なお、便宜上、上側構成部材82の各構成部については、上記実施形態の上側構成部材16(図3参照)の各構成部と同一符号を付し、下側構成部材84の各構成部については、上記実施形態の下側構成部材18(図3参照)の各構成部と同一符号を付す。
第5変形例におけるフロントバンパRF80は、上側構成部材82及び下側構成部材84に加えて中央構成部材83を備えている。中央構成部材83は、フロントバンパRF80の上下方向中央部を構成して車両幅方向に沿って延在されると共に、上側構成部材82に対して車両下方側に間隔をあけて配置され、下側構成部材84に対して車両上方側に間隔をあけて配置されている。
中央構成部材83は、全体として矩形筒状とされた中空状の部材とされ、車両幅方向に沿って延在されている。すなわち、中央構成部材83は、上面を構成する上壁部83Aと、下面を構成する下壁部83Bと、上壁部83Aの前端部と下壁部83Bの前端部とを繋ぐ前壁部83Fと、上壁部83Aの後端部と下壁部83Bの後端部とを繋ぐ後壁部83Rと、を備えている。上壁部83Aの上面及び下壁部83Bの下面は、車両幅方向及び車両前後方向に沿って配置されている。中央構成部材83は、保持ブラケット140を介してクラッシュボックス22の前面の車両上下方向中央部側に固定されている。
中央構成部材83の上壁部83Aには、荷重伝達抑制部としての切欠部86が形成され、中央構成部材83の下壁部83Bには、荷重伝達抑制部としての切欠部88が形成されている。切欠部86、88は、中央構成部材83の上壁部83A及び下壁部83Bの各々においてクラッシュボックス22に対応する車両幅方向の範囲22W(図2参照)を含むように(一例として範囲22Wと一致するように)設定され、当該範囲22W(図2参照)における車両前後方向の中間部に形成されている。
以上により、フロントバンパRF80の中間構成部80Mには、切欠部26、28、86、88が設けられている。そして、切欠部26、28、86、88は、フロントバンパRF80に対してクラッシュボックス22の側とは反対側から荷重が入力された場合における中間構成部80Mからクラッシュボックス22への荷重伝達を抑制するように機能する。
保持ブラケット140は、上記実施形態の保持ブラケット30の繋壁部30X(いずれも図3参照)に代えて、繋壁部140Xを備えている。繋壁部140Xは、上側構成部材82と中央構成部材83との間に介在されて車両側面視で車両後方側が開放された略U字状の第一中間介在部140Aと、中央構成部材83と下側構成部材84との間に介在されて車両側面視で車両後方側が開放された略U字状の第二中間介在部140Bと、を備えている。第一中間介在部140Aの車両後方側の下端部と第二中間介在部140Bの車両後方側の上端部とは、後側中間縦壁部140Cによって繋がれている。
第一中間介在部140Aは、上側構成部材82の下面及び中央構成部材83の上面に接合されており、上側構成部材82の切欠部26及び中央構成部材83の切欠部86を塞いでいる。第二中間介在部140Bは、中央構成部材83の下面及び下側構成部材84の上面に接合されており、中央構成部材83の切欠部88及び下側構成部材84の切欠部28を塞いでいる。また、後側中間縦壁部140Cは、中央構成部材83の後面及びクラッシュボックス22の前面側の車両上下方向中央部に接合されている。
この第5変形例によっても、上記実施形態と概ね同様の作用及び効果が得られる。
図5(B)に示されるように、第6変形例におけるフロントバンパRF90における上側構成部材92は、上記実施形態の上側構成部材16(図3参照)と概ね同様の形状であるが、上記実施形態の上側構成部材16(図3参照)よりも大きくかつ上面位置が若干高く設定されている。また、フロントバンパRF90における下側構成部材94は、上記実施形態の下側構成部材18(図3参照)と概ね同様の形状であるが、上記実施形態の下側構成部材18(図3参照)よりも大きくかつ下面位置が若干低く設定されている。以上により、フロントバンパRF90の中間構成部90Mは、上記実施形態のフロントバンパRF14の中間構成部14M(いずれも図3参照)と実質的に同様の構成とされる。なお、便宜上、上側構成部材92の各構成部については、上記実施形態の上側構成部材16(図3参照)の各構成部と同一符号を付し、下側構成部材94の各構成部については、上記実施形態の下側構成部材18(図3参照)の各構成部と同一符号を付す。
また、この変形例における保持ブラケット150は、上記実施形態の保持ブラケット30(図3参照)と概ね同様の形状であるが、上記実施形態の保持ブラケット30(図3参照)よりも大きくかつ上面位置が若干高くかつ下面位置が若干低く設定されている。保持ブラケット150の上面の両サイド側に形成された上稜線150Lは、クラッシュボックス22の左右一対の上側稜線22Aの前端側に対して一段高い位置に配置されている。また、保持ブラケット150の下面の両サイド側に形成された下稜線150Mは、クラッシュボックス22の左右一対の下側稜線22Bの前端側に対して一段低い位置に配置されている。なお、便宜上、保持ブラケット150の各構成部については、上稜線150L及び下稜線150Mを除いて、上記実施形態の保持ブラケット30(図3参照)の各構成部と同一符号を付す。
この第6変形例は、保持ブラケット150の上稜線150Lからクラッシュボックス22の上側稜線22Aへの荷重伝達性、及び保持ブラケット150の下稜線150Mからクラッシュボックス22の下側稜線22Bへの荷重伝達性の点で、上記実施形態よりも劣るものの、この第6変形例によっても、車両の前面衝突時にクラッシュボックス22を良好に圧縮変形させることができる。
(実施形態の補足説明)
上記実施形態及びその変形例では、図1〜図5に示される車体前部12Fに対して本発明に係る車両骨格構造を適用したが、これに限らず、車体後部に対して本発明に係る車両骨格構造を適用してもよい。この場合、リアバンパリインフォースと、クラッシュボックス(衝撃吸収部)と、を有する車両骨格構造において、上記実施形態の各構成を前後反転させた構成とすればよい。
また、上記実施形態では、フロントサイドメンバ20の前端部にクラッシュボックス22の後端部が固定されているが、例えば、サイドメンバにおけるバンパリインフォースの側の端部側に、サイドメンバの一部としてバンパリインフォースからの所定値以上の荷重入力により圧縮変形する衝撃吸収部が設けられている、といった構成も採り得る。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両骨格構造
12 車体
14 フロントバンパリインフォース
14M 中間構成部
16 上側構成部材
16A 上側構成部材の上壁部
16B 上側構成部材の下壁部
18 下側構成部材
18A 下側構成部材の上壁部
18B 下側構成部材の下壁部
22 クラッシュボックス(衝撃吸収部)
22A 上側稜線
22B 下側稜線
22W クラッシュボックス(衝撃吸収部)に対応する車両幅方向の範囲
26、28 切欠部(荷重伝達抑制部)
30 保持ブラケット
30A 上側壁部
30B 下側壁部
30X 繋壁部
30L 上稜線
30M 下稜線
40、50、60、70、80、90 フロントバンパリインフォース
40M、50M、60M、70M、80M、90M 中間構成部
42、52、62、72、82、92 上側構成部材
44、54、64、74、84、94 下側構成部材
46、48 凹状部(荷重伝達抑制部)
56、58 波状部(荷重伝達抑制部)
66、68 薄肉部(荷重伝達抑制部)
76、78 凸状部(荷重伝達抑制部)
86、88 切欠部(荷重伝達抑制部)
130、140、150 保持ブラケット
130X、140X 繋壁部

Claims (3)

  1. 車体の車両前後方向の端部に配置され、車両幅方向に沿って延在されたバンパリインフォースと、
    前記バンパリインフォースの車両幅方向の端部側から車体の車両前後方向中央部側へ向けて車両前後方向に沿って延びると共に閉断面構造に構成され、前記バンパリインフォースからの所定値以上の荷重入力により圧縮変形する衝撃吸収部と、
    を有し、
    前記バンパリインフォースは、
    車両幅方向に沿って延在されて車両幅方向の端部側の部位が前記衝撃吸収部の上部側に対応するように配置され、中空状に形成された上側構成部材と、
    車両幅方向に沿って延在されて車両幅方向の端部側の部位が前記衝撃吸収部の下部側に対応するように配置されると共に、前記上側構成部材に対して車両下方側に間隔をあけて配置され、中空状に形成された下側構成部材と、
    を備え、
    前記バンパリインフォースの構成部であって前記上側構成部材の上面を構成する上壁部よりも車両下方側の部位で前記下側構成部材の下面を構成する下壁部よりも車両上方側の部位とされた中間構成部には、前記バンパリインフォースに対して前記衝撃吸収部の側とは反対側から荷重が入力された場合における前記中間構成部から前記衝撃吸収部への荷重伝達を抑制する荷重伝達抑制部が設けられている、車両骨格構造。
  2. 前記荷重伝達抑制部として、前記上側構成部材の下面を構成する下壁部及び前記下側構成部材の上面を構成する上壁部の各々において前記衝撃吸収部に対応する車両幅方向の範囲を含むように設定された切欠部が形成されている、請求項1に記載の車両骨格構造。
  3. 前記衝撃吸収部は、上端部側において車両前後方向に沿って延びる左右一対の上側稜線と、下端部側において車両前後方向に沿って延びる左右一対の下側稜線と、を備え、
    前記衝撃吸収部に対応する車両幅方向位置において前記上側構成部材と前記下側構成部材とを連結すると共に前記衝撃吸収部に固定された保持ブラケットが設けられ、
    前記保持ブラケットは、前記上側構成部材の上面側に重ねられた上側壁部と、前記下側構成部材の下面側に重ねられた下側壁部と、前記上側壁部における前記衝撃吸収部の側の端部と前記下側壁部における前記衝撃吸収部の側の端部とを繋ぐ繋壁部と、を備え、
    前記保持ブラケットの前記上側壁部における上面の両サイド側に形成された上稜線は、前記衝撃吸収部の前記左右一対の上側稜線に連続するように配置され、前記保持ブラケットの前記下側壁部における下面の両サイド側に形成された下稜線は、前記衝撃吸収部の前記左右一対の下側稜線に連続するように配置されている、請求項1又は請求項2に記載の車両骨格構造。
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