JP2019166683A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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孝紀 吉澤
Takanori Yoshizawa
孝紀 吉澤
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Abstract

【課題】ノズル面を傷付けることがなく、インクの吐出不良が発生するのを防止することができるようにする。【解決手段】キャリッジと、ノズル面を備えた記録ヘッドと、ノズル面と対向させて配設され、インクを空気と共に吸引する吸引部と、ノズル面と対向させて配設され、ノズル面をワイプする払拭部と、装置本体に対して移動自在に配設され、前記吸引部及び払拭部を備えた吸引・払拭装置56とを有する。吸引・払拭装置56の移動に伴って吸引部によるインク及び空気の吸引が行われ、続いて、払拭部によるノズル面のワイプが行われる。ノズル面に付着したインクが除去された後、ノズル面のワイプが行われるので、顔料によってノズル面が擦られることがなく、ノズル面を傷付けることがない。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、インクジェットプリンタにおいては、キャリッジがレールに沿って移動させられ、キャリッジに搭載された記録ヘッドからインクが吐出され、記録媒体に付着させられることによって、文字、イメージ等の画像が形成され、印刷が行われるようになっている。
ところで、記録ヘッドからインクが吐出されている間、すなわち、記録ヘッドによる記録中に記録ヘッドの周辺を浮遊するインクミストのインクが記録ヘッドのノズル面に付着し、固化すると、ノズルからインクが円滑に吐出されなくなるだけでなく、メンテナンス装置として配設されたキャップユニットによってノズル面がキャップで覆われたときにキャップと記録ヘッドとの間に隙間が生じ、キャップ内を密閉することができなくなってしまう。その場合、ノズル内のインクの粘度が高くなり、固化すると、インクの吐出不良が発生する。
そこで、メンテナンス装置としてさらに配設されたワイプユニットによって記録ヘッドのノズル面が定期的に掃除、すなわち、ワイプされ、ノズル面に付着したインクが払拭されるようになっている。
前記ワイプユニットにおいては、不織布等のシートがノズル面に当接させて移動させられる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−202805号公報
しかしながら、前記従来のインクジェットプリンタにおいては、ワイプユニットにおいて、シートが、ノズル面に当接させて移動させられるので、ノズル面を擦り、ノズル面を傷付けてしまう。
すなわち、ノズル面には、インクミストが付着した場合にインクがノズルの周辺に濡れ広がるのを防止するために、すなわち、付着したインクを撥液させるために、撥液処理が施され、薄い膜が形成されるようになっている。
ところが、ノズル面に付着したインクが払拭される際にシートがノズル面に当接させて移動させられるので、インク中に色材として分散させられた微小の粒子から成る顔料、例えば、黒色のインク中に分散させられたカーボンブラック等がシートに付着し、ノズル面を擦り、傷付けてしまう。
ノズル面に付いた傷が少なければ、膜の撥液性能をある程度維持することができるが、繰り返しノズル面がワイプされるのに伴って傷が多くなると、膜の撥液性能を維持することができなくなり、ノズル面にインクが濡れ広がり、ノズルのメニスカスに影響を及ぼし、インクの吐出不良が発生してしまう。
本発明は、前記従来のインクジェットプリンタの問題点を解決して、ノズル面を傷付けることがなく、インクの吐出不良が発生するのを防止することができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
そのために、本発明のインクジェットプリンタにおいては、主走査方向に移動自在に配設されたキャリッジと、該キャリッジに搭載され、ノズル面を備えた記録ヘッドと、キャリッジの主走査方向における所定の箇所に前記ノズル面と対向させて配設され、負圧によってインクを空気と共に吸引する吸引部と、前記所定の箇所に前記ノズル面と対向させて配設され、ノズル面をワイプする払拭部と、装置本体に対して移動自在に配設され、前記吸引部及び払拭部を備えた吸引・払拭装置とを有する。
そして、該吸引・払拭装置の移動に伴って吸引部によるインク及び空気の吸引が行われ、続いて、払拭部によるノズル面のワイプが行われる。
本発明によれば、インクジェットプリンタにおいては、主走査方向に移動自在に配設されたキャリッジと、該キャリッジに搭載され、ノズル面を備えた記録ヘッドと、キャリッジの主走査方向における所定の箇所に前記ノズル面と対向させて配設され、負圧によってインクを空気と共に吸引する吸引部と、前記所定の箇所に前記ノズル面と対向させて配設され、ノズル面をワイプする払拭部と、装置本体に対して移動自在に配設され、前記吸引部及び払拭部を備えた吸引・払拭装置とを有する。
そして、該吸引・払拭装置の移動に伴って吸引部によるインク及び空気の吸引が行われ、続いて、払拭部によるノズル面のワイプが行われる。
この場合、負圧によってインクを空気と共に吸引する吸引部、及びノズル面をワイプする払拭部を備えた吸引・払拭装置が装置本体に対して移動自在に配設され、吸引・払拭装置の移動に伴って吸引部によるインク及び空気の吸引が行われ、続いて、払拭部によるノズル面のワイプが行われるので、記録ヘッドによる記録中にノズル面に付着したインクが除去された後、ノズル面のワイプが行われる。
したがって、払拭部によってノズル面がワイプされても、ノズル面のインクが除去されているので、インク中に分散させられた顔料によってノズル面が擦られることがなく、ノズル面を傷付けることがない。
その結果、ノズル面に形成された膜の撥液性能を維持することができるので、ノズル面のインクが濡れ広がってノズルのメニスカスに影響を及ぼすことがなく、インクの吐出不良が発生するのを防止することができる。
本発明の実施の形態におけるバキューム・ワイプユニットの斜視図である。 本発明の実施の形態におけるインクジェットプリンタの斜視図である。 本発明の実施の形態におけるバキューム・ワイプユニットの概念図である。 本発明の実施の形態におけるバキューム部の要部を示す図である。 本発明の実施の形態におけるインクジェットプリンタの制御ブロック図である。 本発明の実施の形態におけるバキューム・ワイプユニットの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのインクジェットプリンタについて説明する。
図2は本発明の実施の形態におけるインクジェットプリンタの斜視図である。
図において、10はインクジェットプリンタ、Frは該インクジェットプリンタ10の本体、すなわち、装置本体を支持するフレームであり、該フレームFrは、インクジェットプリンタ10を前側(図において手前側)から見たときの左端から右端にかけて延在させて配設された受け板PB、該受け板PBの左端から立ち上げて形成された第1の主支持部としてのサイドプレートPL1、受け板PBの右端から立ち上げて形成された第2の主支持部としてのサイドプレートPR1、前記サイドプレートPL1より所定の距離だけ右方において受け板PBから立ち上げて形成された第1の副支持部としての枠体PL2、及び前記サイドプレートPR1より所定の距離だけ左方において受け板PBから立ち上げて形成された第2の副支持部としての枠体PR2を備える。
前記サイドプレートPL1、PR1間にレール15が延在させて配設(架設)され、該レール15に沿ってキャリッジ17が主走査方向に移動自在に配設される。該キャリッジ17に、一つ又は複数の、本実施の形態においては、複数の後述される記録ヘッドHdi(i=1、2、…)(図5)が、複数のノズルが開口する面、すなわち、後述されるノズル面Sa(図3)を下方に向けて搭載される。
また、前記サイドプレートPR1に駆動側のプーリ18が、サイドプレートPL1に従動側のプーリ19が回転自在に配設され、プーリ18、19間に無端ベルト21が走行自在に張設され、該無端ベルト21の所定の箇所に前記キャリッジ17が取り付けられる。そして、前記プーリ18にキャリッジ移動用の駆動部としてのキャリッジモータ22が連結される。
したがって、該キャリッジモータ22を駆動し、無端ベルト21を走行させることによってキャリッジ17を左右方向に移動させ、キャリッジ17の移動に伴って各記録ヘッドHdiを左右方向に移動させることができる。また、このとき、記録ヘッドHdi(各ノズル)からインクをインク滴として吐出させ、副走査方向、すなわち、キャリッジ17の移動方向に対して直交する方向に搬送される記録媒体Pに付着させることによって、記録媒体Pに文字、イメージ等の画像を形成し、印刷を行うことができる。なお、記録媒体Pとしては、用紙のほかに、塩化ビニル、PET等の樹脂製のフィルム等を使用することができる。
前記レール15に沿って、かつ、レール15と平行に延在させてリニアスケール23が配設され、該リニアスケール23の目盛りが、キャリッジ17に配設された後述されるエンコーダ35(図5)によって読み取られ、該エンコーダ35のセンサ出力に基づいてキャリッジ17の位置が検出される。また、キャリッジ17の位置の変化及び時間に基づいてキャリッジ17の移動速度を算出することができる。
また、前記レール15に沿って、かつ、レール15と平行に延在させて、プレート状の形状を有するプラテン25が配設される。該プラテン25は、前記受け板PB上における枠体PL2、PR2間に配設され、プラテン25上を搬送される記録媒体Pを支持する。
そして、前記プラテン25の下方に、記録媒体Pを負圧によってプラテン25に引き寄せるための図示されない空気吸引装置が配設される。該空気吸引装置は吸引用のファンを備え、該ファンによって空気が吸引されることにより、記録媒体Pがプラテン25によって平坦に支持される。
また、前記プラテン25より後方に、第1の媒体案内部としての図示されないリヤペーパガイドが配設される。該リヤペーパガイドは、図示されない繰出ロールから繰り出された記録媒体Pを前記プラテン25に案内する。そのために、記録媒体Pの搬送方向における前記リヤペーパガイドとプラテン25との間に、搬送部材としての搬送ローラ対30が回転自在に配設される。
該搬送ローラ対30は、キャリッジ17の主走査方向における複数箇所に、プラテン25に隣接させて回転自在に配設された第1のローラとしての搬送ローラ31、及び該搬送ローラ31より上方において回転自在に配設され、記録媒体Pを搬送ローラ31に押し付ける第2のローラとしてのピンチローラ32から成る。搬送用の駆動部としての後述される搬送モータ34を駆動し、搬送ローラ31を回転させると、ピンチローラ32が連れ回りで回転させられる。
これにより、記録媒体Pは、搬送ローラ31とピンチローラ32とによって挟まれた状態で繰出ロールから繰り出され、リヤペーパガイドに沿って搬送され、プラテン25上に送られる。そして、記録媒体Pと前記ノズル面Saとが対向させられ、記録ヘッドHdiからインクが吐出され、記録媒体Pに付着させられる。
この場合、前記搬送モータ34を駆動して記録媒体Pを所定の距離搬送した後、搬送モータ34を停止させ、その状態でキャリッジ17を移動させ、記録ヘッドHdiからインクを吐出させることによって、1走査が行われ、1ライン分の画像が形成される。1走査が終了すると、前記搬送モータ34を再び駆動して記録媒体Pを所定の距離搬送した後、搬送モータ34を停止させ、その状態でキャリッジ17を移動させ、記録ヘッドHdiからインクを吐出させることによって、1走査が行われ、1ライン分の画像が形成される。この動作を繰り返すことによって、記録媒体Pに画像が形成され、印刷が行われる。
なお、本実施の形態においては、シングルパス方式によって印刷が行われるようになっているが、マルチパス方式によって印刷を行う場合は、前記記録媒体Pを搬送する距離が記録ヘッドHdiの図示されないノズル列より短くされ、複数の走査を行うことによって1ライン分の画像が形成される。
また、前記プラテン25より前方に、印刷が行われた後の記録媒体Pを媒体排出口Eqに案内するための第2の媒体案内部としてのフロントペーパガイド33が配設される。該フロントペーパガイド33は、前記プラテン25から水平方向に排出された記録媒体Pを下方に向けて案内するために、湾曲した形状を有する。
したがって、図示されない媒体導入口から供給された記録媒体Pは、リヤペーパガイドによって案内されてプラテン25に送られ、プラテン25上において、記録ヘッドHdiから吐出されたインクが付着させられて印刷が行われ、印刷が行われた後、フロントペーパガイド33によって媒体排出口Eqに案内され、図示されない巻取装置に送られて巻き取られる。
ところで、印刷が行われた直後の記録媒体Pにはインクが付着しており、インクが付着した記録媒体Pを、インクが乾かないうちにインクジェットプリンタ10から排出し、その後、巻取装置によって巻き取ると、記録媒体Pがインクで汚れてしまう。
本実施の形態においては、記録媒体P上のインクを乾燥させ、記録媒体Pに定着させるために、前記リヤペーパガイド、プラテン25及びフロントペーパガイド33の裏面に加熱体としての図示されないヒータが配設され、該ヒータによって、リヤペーパガイド、プラテン25及びフロントペーパガイド33上を搬送される記録媒体Pが加熱されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、前記レール15がサイドプレートPL1、PR1間に配設され、プラテン25が枠体PL2、PR2間に配設されるので、キャリッジ17がプラテン25上を移動させられる間は各記録ヘッドHdiによるインクの吐出、すなわち、記録が行われ、キャリッジ17がサイドプレートPL1と枠体PL2との間に置かれるとき、及びキャリッジ17がサイドプレートPR1と枠体PR2との間に置かれるときは、各記録ヘッドHdiによる記録が行われない。したがって、本実施の形態においては、サイドプレートPR1と枠体PR2との間が、キャリッジ17の位置の原点合わせを行うためのホームポジションにされ、サイドプレートPL1と枠体PL2との間が、キャリッジ17をプラテン25上から退避させるとともに折り返すための、かつ、各記録ヘッドHdiのメンテナンスを行うための退避ポジションにされる。
ところで、前記記録ヘッドHdiは、画像データに従ってインクを吐出して画像を形成するので、画像データによってはインクが吐出されないノズルがある。その場合、インクが吐出されないノズル内でインクの粘度が高くなってノズルが詰まったり、ノズルにごみ等が付着したりすると、ノズルからインクを円滑に吐出させることができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、前記退避ポジションに第1のメンテナンス装置としてのキャップユニット43が配設されるようになっている。該キャップユニット43は、インクジェットプリンタ10が長時間使用されない場合に、記録ヘッドHdiのノズル面Saをキャップで覆い、ノズル内のインクの粘度が高くなってノズルが詰まったり、ノズルにごみ等が付着したりするのを防止する。
また、定期的に、又は所定のタイミングで、退避ポジションに置かれた記録ヘッドHdiを駆動し、ノズルから所定の数のインク滴のインクを吐出させることによって、ノズル内のインクの粘度が高くなるのが防止される。そして、前記退避ポジションにおけるキャップユニット43と枠体PL2との間に、ノズルからインクが吐出されたときにインクを受け、廃棄するための第2のメンテナンス装置としてのスピットユニット45が配設される。
また、前記記録ヘッドHdiによる記録中に記録ヘッドHdiの周辺に浮遊するインクミストのインクがノズル面Saに付着し、固化すると、インクが円滑に吐出されなくなるだけでなく、前記キャップユニット43によってノズル面Saがキャップで覆われたときにキャップと記録ヘッドHdiとの間に隙間が生じ、キャップ内を密閉することができなくなってしまう。その場合、ノズル内のインクの粘度が高くなり、固化すると、インクの吐出不良が発生してしまう。
そこで、キャリッジ17の主走査方向における所定の箇所、本実施の形態においては、前記ホームポジションに、第3のメンテナンス装置としてのバキューム・ワイプユニット40がノズル面Saと対向させて副走査方向に移動自在に配設される。バキューム・ワイプユニット40は、前記ホームポジションの後方に配設された吸引部としての後述されるバキューム部44(図1)、及び前記ホームポジションの前方に配設された払拭部としての後述されるワイプ部41から成る。
前記バキューム部44は、記録ヘッドHdiがホームポジションに置かれたときに、ノズル面Saと対向させられ、負圧によって、ノズル面Saに付着したインクを空気と共に吸引し、除去する。したがって、バキューム部44を動作させることによってノズル面Saが良好な状態に維持されるので、画像を形成する際に記録ヘッドHdiからインクを円滑に吐出させることができる。
また、前記ワイプ部41は、記録ヘッドHdiがホームポジションに置かれたときに、ノズル面Saと対向させられ、前記バキューム部44によるノズル面Saのインクの吸引が行われた後に、記録ヘッドHdiのノズル面Saの掃除、すなわち、ノズル面Saの掃除、すなわち、ワイプを行うことにより、バキューム部44によってインクが吸引された後のノズル面Saにわずかに残留したインク、ノズル面Saに固着した異物等を払拭する。
本実施の形態においては、バキューム部44及びワイプ部41が主走査方向における同じ位置に配設されるので、記録ヘッドHdiは、キャリッジ17の移動に伴ってプラテン25上からバキューム部44の上方に移動すると、ワイプ部41の上方に移動することにもなる。したがって、キャリッジ17を移動させるためのキャリッジモータ22の制御を簡素化することができる。
次に、前記バキューム・ワイプユニット40について説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるバキューム・ワイプユニットの斜視図、図3は本発明の実施の形態におけるバキューム・ワイプユニットの概念図、図4は本発明の実施の形態におけるバキューム部の要部を示す図である。なお、図1においては、便宜上、ワイパ58が一部の押付部60を覆うように示されているが、実際はすべての押付部60を覆うようにワイパ58が幅方向に延在させられる。
図において、40はバキューム・ワイプユニットであり、該バキューム・ワイプユニット40は、前記受け板PB(図2)に取り付けられた基台51、該基台51の両縁に配設された一対のレール52、該レール52間に架設され、レール52によって移動自在に支持された移動台54、該移動台54をレール52に沿って移動させる移動用の駆動部としての移動用モータ55、前記移動台54上に配設され、インクジェットプリンタ10の本体、すなわち、装置本体に対して副走査方向に移動自在に配設された吸引・払拭装置56等を備え、該吸引・払拭装置56は、前記移動台54上に立設させられ、上面が開放されたハウジングHs、並びに該ハウジングHs内に配設された前記ワイプ部41及びバキューム部44を備える。なお、本実施の形態においては、吸引・払拭装置56の後端に主走査方向に延在させてバキューム部44が配設され、バキューム部44より前方に、バキューム部44と隣接させてワイプ部41が配設される。また、前記レール52によって吸引・払拭装置56の移動経路が形成される。
前記移動用モータ55の出力軸sh1に取り付けられたギヤgr2とギヤgr3とが噛合させられ、該ギヤgr3と図示されないピニオンが噛合させられ、該ピニオンと前記基台51上の各レール52間に延在させられたラックRkとが噛合させられる。
前記移動用モータ55を駆動することによって出力軸sh1を回転させると、前記ピニオンがラックRkと噛合しながら回転させられ、移動台54がレール52に沿って移動させられ、移動台54の移動に伴って前記吸引・払拭装置56がノズル列の方向、すなわち、副走査方向に移動させられる。これに伴い、キャリッジ17は吸引・払拭装置56に対して相対的に図3の矢印方向に移動させられる。
吸引・払拭装置56は、記録ヘッドHdiによって記録媒体Pに画像が形成されている間、装置本体の前方の位置において停止させられ、キャリッジ17が前記ホームポジションに移動させられ、停止させられると、図1に示されるように、装置本体の後方の位置に移動させられる。このとき、吸引・払拭装置56においてバキューム部44はワイプ部41より後方に配設されているので、吸引・払拭装置56が後方に向けて移動するのに伴って、最初にバキューム部44によって記録ヘッドHdiのノズル面Saに付着したインクが空気と共に吸引され、続いて、ワイプ部41によってノズル面Saのワイプが行われ、ノズル面Saに残留したインク、ノズル面Saに強固に付着した異物等が払拭される。また、前記吸引・払拭装置56は、ノズル面のワイプが終了した後そのまま装置本体の後方の位置に置かれ、このとき、ワイプ部41の上方に配設された記録ヘッドHdiによって、インクの予備吐出、すなわち、スピットが行われ、記録ヘッドHdiのノズルから所定の数のインク滴のインクidが吐出され、吐出されたインクidをワイパ58が受ける。そして、スピットが終了すると、吸引・払拭装置56は装置本体の前方の位置に移動させられ、停止させられる。
次に、バキューム部44について説明する。
バキューム部44は、箱形の形状を有し、ノズル面Saに付着したインクを空気と共に吸引する吸引装置61、該吸引装置61を上下方向に移動させる昇降用の駆動部としての後述される昇降モータ70(図5)、前記吸引装置61と連通させて配設され、駆動されて負圧を発生させる駆動部としての、かつ、負圧発生装置としての吸引ポンプPs、吸引装置61によって吸引されたインクと空気とを分離させる分離装置85、該分離装置85より吸引ポンプPs側に配設され、吸引装置61の上下方向の移動に伴って開閉され、吸引を選択的に行う弁装置86、分離装置85によって分離させられたインクを回収する廃液回収部としての廃液ボトル89等を備える。そして、前記吸引装置61と分離装置85とがパイプp1によって、分離装置85と弁装置86とがパイプp2によって、弁装置86と吸引ポンプPsとがパイプp3によって、分離装置85と廃液ボトル89とがパイプp4によって接続される。
前記吸引装置61は、前記ハウジングHs内において、上方に設定された吸引位置及び下方に設定された退避位置に置かれ、吸引位置において、記録ヘッドHdiのノズル面Saに付着したインクを空気と共に吸引し、バキューム部44によるインク及び空気の吸引が終了すると、退避位置に置かれる。
また、前記吸引装置61は、箱形の形状を有するケースCe、及び該ケースCe内を貫通させて形成された吸引流路64を備える。前記ケースCeの上端には、ノズル面Saと対向させて吸引面としての偏平なバキューム面Sbが形成され、前記ケースCeの下端には、前記吸引ポンプPsと対向させて排出面Scが形成される。
前記吸引位置は、バキューム部44の高さ方向におけるノズル面Saと前記バキューム面Sbとの間に、ノズル面Saに付着したインクを吸引するのに最適な隙間を形成して設定される。該隙間は、実験等に基づいてあらかじめ設定され、本実施の形態においては、1〔mm〕〜5〔mm〕にされる。隙間が小さすぎるとノズル面Saに吸引装置61が当接し、ノズル面Saを損傷させる可能性があり、隙間が大きすぎるとインクを吸引することができなくなる。
なお、吸引装置61を上下方向に移動させるために図示されない運動方向変換部材が配設され、該運動方向変換部材によって、前記昇降モータ70を駆動することにより発生させられた回転運動が吸引装置61の直進運動に変換される。
運動方向変換部材としては、昇降モータ70と連結され、前記吸引装置61の下面にカム面を当接させて配設されたカムが使用される。
そして、前記バキューム面Sbに、記録ヘッドHdiのノズル列に対して直交する方向、すなわち、主走査方向に延在させて、吸引開口としてのバキュームスリット63が形成され、前記排出面Scに排出口h1が形成される。前記バキュームスリット63の長さ(主走査方向の長さ)はノズル面Saの幅の合計より長くされる。したがって、吸引装置61によってすべての記録ヘッドHdiのノズル面Saに付着したインクを同時に吸引することができる。
また、前記吸引流路64は、前記バキュームスリット63を上端に備え、上下方向に延在させて形成された第1の流路部f1、前記排出口h1を下端に備え、上下方向に延在させて形成された第2の流路部f2、及び第1、第2の流路部f1、f2間に形成された圧力調整室Rmを備える。該圧力調整室Rmは、第1、第2の流路部f1、f2の流路断面より大きい流路断面を有し、吸引ポンプPsが駆動され、バキュームスリット63を介して空気が吸引されたときに、空気の圧力を調整し、バキュームスリット63の長手方向において空気の圧力に差が生じるのを抑制する。
なお、前記圧力調整室Rmの上端部には、第1の流路部f1にかけて徐々に断面積が小さくなるようにテーパ部が形成され、前記圧力調整室Rmの下端部には、第2の流路部f2にかけて徐々に断面積が小さくなるようにテーパ部が形成されるので、バキュームスリット63の長手方向において空気の圧力に差が生じるのを確実に抑制することができる。
前記吸引ポンプPsは、吸引流路64を介して記録ヘッドHdiの周辺の空気、及びノズル面Saに付着したインクを吸引し、吐出口h2から排出する。
キャリッジ17が移動させられ、主走査方向における後述されるバキューム位置に置かれると、前記昇降モータ70が駆動され、吸引装置61が上方に移動させられて吸引位置に置かれ、吸引装置61のバキューム面Sbとノズル面Saとの間に前記隙間が形成される。
したがって、バキュームスリット63をノズル面Saに近づけ、吸引装置61のバキューム面Sbとノズル面Saとの間に前記隙間が形成された状態で、吸引ポンプPsを駆動するとともに移動用モータ55を駆動し、吸引・払拭装置56を副走査方向に移動させると、ノズル面Saに負圧が及ぼされ、ノズル面Saに付着したインクが吸引装置61によって吸引される。
また、このとき、記録ヘッドHdiの周辺の空気が、バキューム面Sbとノズル面Saとの隙間を流れ、吸引流路64内に吸引される。
本実施の形態においては、吸引・払拭装置56が副走査方向に移動するのに伴ってバキュームスリット63が記録ヘッドHdiのノズル列の方向に移動する。すなわち、バキュームスリット63は、ノズル面Saの全域にわたってノズル列の方向に移動しながらノズル面Saに付着したインクを吸引する。
この場合、前述されたように、バキュームスリット63の幅(主走査方向の長さ)は、記録ヘッドHdiのノズル面Saの幅の合計より広くされる。
また、バキューム面Sbの面積がある程度大きくされ、副走査方向におけるバキューム面Sbの寸法が、各記録ヘッドHdiのノズル面Saの幅より大きくされる。これにより、バキューム面Sbとノズル面Saとが重なる面積が、ノズル面Saの幅を一辺とする正方形の面積より広くされるので、吸引ポンプPsが駆動されるのに伴ってノズル面Saとバキューム面Sbとの隙間を空気が安定して流れ、吸引流路64内に吸引される。
したがって、バキューム面Sbとノズル面Saとが相対的に移動させられ、バキューム面Sbとノズル面Saとが対向し始めてから対向し終るまでの間、ノズル面Saに付着したインクを安定させて吸引することができる。
なお、バキューム面Sbとノズル面Saとが重なる面積が狭い場合、吸引ポンプPsが駆動されるのに伴って空気が下方からノズル面Saに向けて流れ、ノズル面Saに当たり、状況によっては渦を形成して吸引流路64内に吸引されるので、ノズル面Saとバキューム面Sbとの間で予期せぬ空気の流れが生じやすくなり、ノズル面Saに付着したインクを安定させて吸引することができない。
ところで、前記吸引装置61によって吸引されたインク及び空気は、パイプp1を介して分離装置85に送られる。該分離装置85内は、分離壁87及びフィルタ88によって吸引側室AR1と排気側室AR2とに区画される。吸引側室AR1には、吸引装置61から排出されたインク及び空気が送られ、フィルタ88によって、インクと空気とが分離させられ、空気だけが排気側室AR2に送られる。
吸引側室AR1に残留したインクは、パイプp4を介して廃液回収部としての廃液ボトル89に送られ、回収される。
また、前記弁装置86は、前記昇降モータ70が駆動され、吸引装置61が上方に移動させられて吸引位置に置かれると閉じられ、吸引装置61側のパイプp2と吸引ポンプPs側のパイプp3とを接続し、吸引装置61が下方に移動させられて退避位置に置かれると開かれ、前記パイプp2とパイプp3とを分離させる。
そのために、吸引ポンプPs及びパイプp3は、バキューム・ワイプユニット40のハウジングHsに固定され、分離装置85、弁装置86、及びパイプp1、p2が吸引装置61と共に上下方向に移動させられ、吸引装置61が吸引位置に置かれると、図4の破線で示されるように、弁装置86とパイプp3とが接続され、吸引装置61が退避位置に置かれると、図4の実線で示されるように、弁装置86とパイプp3とが分離させられる。
したがって、吸引装置61が吸引位置に置かれると、吸引ポンプPsによって、ノズル面Saに付着したインク及び空気がバキュームスリット63を介して吸引され、インクが廃液ボトル89に送られ、空気が吐出口h2から吐出される。そして、吸引装置61が退避位置に置かれると、吸引ポンプPsが駆動されていても、ノズル面Saに付着したインク及び空気は吸引されず、パイプp3の開口h3から吸引された空気が吐出口h2から吐出される。
次に、ワイプ部41について説明する。
ワイプ部41は、ハウジングHs内においてバキューム部44より前方に配設され、ワイパ58を搬送自在に支持(保持)し、間欠的に搬送するためのワイパ搬送ユニットu1、及び前記ハウジングHsに隣接させて配設され、間欠的に駆動されてワイパ58を間欠的に搬送する、ステッピングモータから成るワイパ搬送用の駆動部としてのワイパモータ57を備える。
前記ワイパ搬送ユニットu1は、回転自在に配設され、回転に伴ってワイパ58を繰り出す繰出部Qr1、ワイパ58の搬送方向(矢印A方向)における繰出部Qr1より下流側に配設され、所定の力でワイパ58を局部的にノズル面Saに押し付ける押付部60、ワイパ58の搬送方向における押付部60より下流側に回転自在に配設され、ワイパ58にテンションを付与する張力付与部材としてのテンションローラR1、ワイパ58の搬送方向におけるテンションローラR1より下流側に回転自在に配設され、ワイパ58を水平に支持(保持)するための第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3、ワイパ58の搬送方向における前記第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3より下流側に回転自在に配設され、回転に伴ってワイパ58を巻き取るための巻取部Qr2等を備える。
なお、前記押付部60は、ハウジングHsの後方の縁部に隣接させて、第1のワイパ支持ローラR2は、押付部60より前方において押付部60に隣接させて、第2のワイパ支持ローラR3は、ハウジングHsの前方の縁部に隣接させて配設される。
前記ワイパ58は、不織布のシート等から成り、ワイパ58における、押付部60によってノズル面Saに押し付けられる部分に、ノズル面Saをワイプするための払拭部位Pt1が形成される。キャリッジ17がバキューム・ワイプユニット40の上方で停止させられた状態で吸引・払拭装置56が記録ヘッドHdiに対して相対的に移動させられると、払拭部位Pt1が、ノズル面Saに沿って移動させられ、ノズル面Saをワイプし、ノズル面Saに残留したインク、ノズル面Saに強固に付着した異物等を払拭する。
なお、ワイパ58にはワイプ液が浸透させられる。したがって、ワイプ液が、ノズル面Saに残留したインク、強固に付着した異物等と十分に接触するので、インク、異物等を確実に払拭することができるだけでなく、ワイパ58がノズル面Saをワイプするのに伴ってノズル面Saが摩耗するのを抑制することができる。
前記押付部60は、逆「U」字状の形状を有するブロックから成り、上端に、半円形状に湾曲させて形成された押付面60Sを備える。該押付面60Sが半円形状に湾曲させて形成されるので、ワイパ58をノズル面Saに押し付けるときにワイパ58に過度な圧力が加わることがなく、ワイパ58の払拭部位Pt1は、押付面60Sの形状にならって湾曲させられる。したがって、ワイパ58が損傷することがなく、ワイパ58の耐久性を向上させることができる。
前記押付部60によってワイパ58をノズル面Saに押し付けるために、ハウジングHs内における押付部60の下方に、付勢部材としての図示されないスプリングが配設され、該スプリングは、所定の付勢力で払拭部位Pt1をノズル面Saに向けて付勢する。
移動用モータ55が駆動され、吸引・払拭装置56が移動させられると、払拭部位Pt1がキャリッジ17の下面17S及びノズル面Saに当接させられ、これにより、押付部60は、前記スプリングの付勢力に抗して、押付面60Sがノズル面Saから離れる方向に移動させられる。そして、吸引・払拭装置56が更に移動させられると、押付部60は、払拭部位Pt1がキャリッジ17の下面17S及びノズル面Saに押し付けられた状態で移動させられ、払拭部位Pt1によってノズル面Saをワイプする。
この場合、押付部60の押付面60Sがノズル面Saに対して接離可能に移動させられるので、吸引・払拭装置56が移動させられている間にワイパ58に異常な力が加わった場合にワイパ58をノズル面Saから退避させることができる。したがって、ノズル面Saが損傷することがなく、記録ヘッドHdiの耐久性を向上させることができる。
なお、押付部60をゴム等の弾性材料で形成し、押付部60自体を伸縮させることによって、押付面60Sをノズル面Saに対して接離可能に移動させることもできる。押付部60を、変形しないような金属材料で形成すると、ワイパ58がノズル面Saに強く押し付けられ、ノズル面Saが損傷することがあるので好ましくない。
また、本実施の形態においては、キャリッジ17のワイパ58と対向する下面17Sと、各記録ヘッドHdiのノズル面Saとがほぼ同一平面上に置かれるので、キャリッジ17の下面17S及びノズル面Saに残留したインクを同時にワイパ58によってワイプすることができる。したがって、キャリッジ17及び記録ヘッドHdiのメンテナンスを効率的に行うことができる。
さらに、押付部60が、図1に示されるように、各記録ヘッドHdiごとにワイパ58の幅方向において互いに所定の間隔を置いて配設され、長さはノズル面Saの幅より短いが、各記録ヘッドHdiのノズル面Saとほぼ同一平面上に置かれるので、押付部60によってワイパ58を各ノズル面Saに十分に押し付けることができる。したがって、ワイパ58によってノズル面Saの全体を十分にワイプすることができる。
また、キャリッジ17の下面17Sとノズル面Saとの間に段差が形成されないので、キャリッジ17の移動に伴ってノズル面Saの近傍で乱流が発生するのを抑制することができる。したがって、記録ヘッドHdiから吐出されたインクの飛翔軌跡に乱れが発生するのを抑制することができるので、画像品位を向上させることができる。
ところで、ノズル面Saをワイプした後のワイパ58には汚れが付着するが、汚れが付着したワイパ58によってノズル面Saをワイプすると、ノズル面Saを傷付けてしまうことがある。
そこで、本実施の形態においては、ワイパ58によってノズル面Saがワイプされると、ワイパ58が所定の搬送量搬送され、ワイパ58の未使用の部分によって新たな払拭部位Pt1が形成されるようになっている。
そのために、前記ワイパモータ57の出力軸sh2にギヤgr4が取り付けられ、該ギヤgr4と前記巻取部Qr2とが図示されないギヤトレーンを介して連結される。また、前記繰出部Qr1に、繰出し用の回転体としてのローラrsに未使用のワイパ58をロール状に巻くことによって形成された供給ロールRL1がセットされる。なお、該供給ロールRL1においてワイパ58にワイプ液が浸透させられている。
したがって、前記ワイパモータ57を駆動すると、巻取部Qr2が回転させられ、ワイパ58が所定の搬送量搬送され、巻取り用の回転体としてのローラreに巻き取られ、これに伴い、ノズル面Saをワイプすることによって汚れが付着した使用済みのワイパ58は、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3を経て巻取部Qr2に送られ、前記ローラreに巻き取られて使用済ロールRL2となる。そして、ローラreに巻き取られた分だけ、未使用のワイパ58が繰出部Qr1から繰り出される。
なお、前記繰出部Qr1には、供給ロールRL1を所定の力で矢印Y方向に押すテンション付与部材としての押圧部材65が配設され、該押圧部材65は、ワイパ58がローラreに巻き取られるときに供給ロールRL1の回転を抑制し、ワイパ58にテンションを付与する。
ところで、前記ワイパ58における前記第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3間の部分は、図3に示されるように、ハウジングHsの上面において、キャリッジ17と対向させて、かつ、記録ヘッドHdiのノズル面Saと平行に延在させられる。そこで、本実施の形態においては、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3間の部分が、記録ヘッドHdiのノズルから吐出されたインクidを受けるインク受け部位Pt2にされる。
そのために、前記第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3は同じ高さの位置に配設され、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3間に延在させられるワイパ58とノズル面Saとの距離が一定にされる。
この場合、前記払拭部位Pt1がインク受け部位Pt2よりノズル面Saに近い位置に置かれ、キャリッジ17の下面17Sとノズル面Saとがほぼ同一平面上に置かれ、キャリッジ17の下面17S及びノズル面Saとインク受け部位Pt2とが互いに平行に対向させられるので、吸引・払拭装置56を移動させるだけで、払拭部位Pt1によってノズル面Saをワイプすることができ、ノズルから吐出されたインクidをインク受け部位Pt2によって受けることができる。すなわち、ワイプ部41をスピットユニットとしても機能させることができる。
したがって、払拭部位Pt1として使用済みのワイパ58によってインク受け部位Pt2を形成することができるので、ワイパ58を無用に消費することがない。
しかも、払拭部位Pt1によってノズル面Saをワイプした後、記録ヘッドHdiを駆動してノズルからインクidを吐出させることができるので、記録ヘッドHdiのメニスカスを整えることができる。したがって、記録ヘッドHdiのメンテナンスを効率的に行うことができ、インクを最適に吐出させることができる。
なお、図1に示されるように、ハウジングHs内におけるインク受け部位Pt2の下方にカバーCv1が配設される。該カバーCv1は、キャリッジ17が図3における破線で示される位置に置かれたときに、ノズルから吐出され、インク受け部位Pt2によって受けることができなかったインクidがインクがハウジングHsの底面に落下するのを防止する。
次に、前記インクジェットプリンタ10の制御装置について説明する。
図5は本発明の実施の形態におけるインクジェットプリンタの制御ブロック図である。
図において、80はインクジェットプリンタ10の全体の制御を行う制御部、81は第1の記憶装置としてのROM、82は第2の記憶装置としてのRAM、83は第3の記憶装置としての設定値メモリである。
前記制御部80は、演算装置としての図示されないCPUを備え、ROM81に記録されたプログラムに基づいて各種の処理を行う。ROM81には前記プログラムのほかに各種の初期値等が記録され、RAM82には各種のデータが一時的に記録される。また、RAM82は、前記CPUが演算を行う際にワークエリアとしても機能する。そして、前記設定値メモリ83には、制御部80が各種の処理を行う際に使用される設定値、例えば、バキューム部44(図1)によって、ノズル面Sa(図3)に付着したインクを吸引するためのキャリッジ17のバキューム位置、前記吸引装置61を上方に移動させたときの吸引位置、バキューム部44の上方で吸引・払拭装置56を移動させるときの移動台54の移動速度、ワイプユニット41によって、ノズル面Saがワイプされる回数であるワイプ回数、ワイプを開始する条件であるワイプ開始条件、ワイプ前及びワイプ後のワイパ58の搬送量等が記録される。なお、ワイパ58の搬送量は、あらかじめ測定されたワイプ部41の各部品間の距離に基づいて算出される。
また、前記制御部80は、ヘッド駆動処理部Pr1、搬送処理部Pr2、キャリッジ駆動処理部Pr3、昇降処理部Pr4、吸引ポンプ駆動処理部Pr5、吸引・払拭装置移動処理部Pr6、ワイパ搬送処理部Pr7等を備える。
前記ヘッド駆動処理部Pr1は記録ヘッドHdiに画像データを送り、該記録ヘッドHdiは、画像データに基づいて、所定のタイミングでインクを吐出して画像を形成する。
前記搬送処理部Pr2は、前記搬送モータ34を駆動し、搬送ローラ対30(図2)を回転させ、記録媒体Pを搬送する。
前記キャリッジ駆動処理部Pr3は、PWM制御によって前記キャリッジモータ22を駆動し、キャリッジ17を移動させる。そのために、キャリッジ駆動処理部Pr3は、ROM81からキャリッジ17の目標位置及び目標速度を読み出し、前記エンコーダ35のセンサ出力を受け、キャリッジ17の位置を検出し、制御値としてのPWM制御信号を発生させてキャリッジモータ22に送る。該キャリッジモータ22は、PWM制御信号を受けて、PWM制御信号のデューティに比例させて回転速度を変化させ、キャリッジ17を加速させたり減速させたりして目標速度で目標位置に移動させる。
前記昇降処理部Pr4は、前記昇降モータ70を駆動し、吸引装置61を上下方向に移動させる。そのために、前記ハウジングHsにおける前記吸引位置に吸引装置61と対向させて昇降用の検出部としての昇降センサ36が配設され、昇降処理部Pr4は、昇降センサ36のセンサ出力を受け、吸引装置61の位置を検出する。
前記吸引ポンプ駆動処理部Pr5は、吸引ポンプPsを駆動する。該吸引ポンプPsが駆動されると、吸引装置61によって、記録ヘッドHdiのノズル面Saに付着したインク及び空気の吸引が行われる。
前記吸引・払拭装置移動処理部Pr6は、前記移動用モータ55を駆動することによって移動台54をレール52に沿って移動させ、前記吸引・払拭装置56を副走査方向に移動させる。これにより、前記バキュームスリット63がノズル面Saに沿って移動させられ、ノズル面Saに付着したインクが吸引され、払拭部位Pt1がノズル面Saに沿って移動させられ、ワイパ58によってノズル面Saがワイプされる。
前記ワイパ搬送処理部Pr7は、ワイパモータ57を駆動し、前記払拭部位Pt1によってノズル面Saをワイプするために、ワイパ58を繰出部Qr1から繰り出したり、ノズル面Saがワイプされた後のワイパ58を所定の搬送量搬送し、巻取部Qr2側に送ったりする。
次に、バキューム・ワイプユニット40の動作について説明する。
図6は本発明の実施の形態におけるバキューム・ワイプユニットの動作を示すフローチャートである。
まず、キャリッジ駆動処理部Pr3は、キャリッジモータ22を駆動し、エンコーダ35から送られたセンサ出力を読み込み、キャリッジ17の位置を検出しながらキャリッジ17をホームポジションに移動させ、記録ヘッドHdiをバキューム・ワイプユニット40の上方、すなわち、吸引・払拭装置56の移動経路の上方にに設定されたバキューム位置に置く。
続いて、昇降処理部Pr4は、昇降モータ70を駆動し、吸引装置61を上方に移動させ、吸引位置に置く。
そして、吸引ポンプ駆動処理部Pr5は、吸引ポンプPsを駆動し、インク及び空気の吸引を開始する。
吸引ポンプPsが駆動されている間、吸引・払拭装置移動処理部Pr6は、移動用モータ55を駆動し、吸引・払拭装置56を所定の移動速度で装置本体の後方の位置に移動させる。このとき、最初にバキューム部44によって記録ヘッドHdiのノズル面Saに付着したインクが空気と共に吸引され、続いて、ワイプ部41によってノズル面Saのワイプが行われ、ノズル面Saに残留したインク、ノズル面Saに強固に付着した異物等が払拭される。
前記移動速度は、吸引ポンプPsによって発生させられた負圧をノズル面Saの全域に及ぼすことができるように、また、ノズル面Saに付着したインクを十分に吸引することができるように低く、本実施の形態においては、記録ヘッドHdiによる記録が行われるときのキャリッジ17の移動速度より低く設定される。
このようにして、バキューム部44によるインク及び空気の吸引、並びにワイプ部41によるノズル面Saのワイプが終了すると、昇降処理部Pr4は、昇降モータ70を駆動し、吸引装置61を下方に移動させ、退避位置に置く。
また、吸引ポンプ駆動処理部Pr5は、吸引ポンプPsを停止させ、インク及び空気の吸引を終了する。
続いて、ヘッド駆動処理部Pr1は、記録ヘッドHdiを駆動し、スピットを行い、ノズルからインクidをインク受け部位Pt2に吐出させる。なお、スピットを行う前に、ワイパ搬送処理部Pr7は、ワイパモータ57を駆動し、ワイパ58を所定の量搬送し、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3間の部分を、インクidを受けるインク受け部位Pt2にする。
その後、キャリッジ駆動処理部Pr3は、キャリッジモータ22を駆動し、キャリッジ17をバキューム・ワイプユニット40の外側に移動させ、ワイパ搬送処理部Pr7は、ワイパモータ57を駆動し、ワイパ58を巻取部Pr2に巻き取り、ノズル面Saをワイプした後のワイパ58を所定の搬送量搬送する。これにより、未使用のワイパ58が、繰出部Pr1から繰り出され、新たな払拭部位Pt1になる。
続いて、吸引・払拭装置移動処理部Pr6は、ワイパモータ57を駆動し、吸引・払拭装置56を装置本体の前方の位置に移動させ、停止させる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 キャリッジ駆動処理部Pr3はキャリッジ17をバキューム位置に置く。
ステップS2 昇降処理部Pr4は吸引装置61を上方に移動させ、吸引位置に置く。
ステップS3 吸引ポンプ駆動処理部Pr5は吸引ポンプPsを駆動し、インク及び空気の吸引を開始する。
ステップS4 吸引・払拭装置移動処理部Pr6は吸引・払拭装置56を所定の移動速度で移動させる。
ステップS5 昇降処理部Pr4は吸引装置61を下方に移動させ、退避位置に置く。
ステップS6 吸引ポンプ駆動処理部Pr5は吸引ポンプPsを停止させ、インク及び空気の吸引を終了する。
ステップS7 ヘッド駆動処理部Pr1は記録ヘッドHdiを駆動し、スピットを行う。
ステップS8 キャリッジ駆動処理部Pr3はキャリッジ17をバキューム・ワイプユニット40の外側に移動させる。
ステップS9 ワイパ搬送処理部Pr7はワイパ58を所定の搬送量搬送する。
ステップS10 吸引・払拭装置移動処理部Pr6は吸引・払拭装置56を装置本体の前方の位置に移動させ、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、ノズル面Saに付着したインクを負圧によって空気と共に吸引するバキューム部44、及びノズル面Saをワイプするワイプ部41を備えた吸引・払拭装置56が装置本体に対して移動自在に配設され、吸引・払拭装置56の移動に伴ってバキューム部44によるインク及び空気の吸引が行われ、続いて、ワイプ部41によるノズル面Saのワイプが行われるので、記録ヘッドHdiによる記録中にノズル面Saに付着したインクが除去された後、ノズル面Saのワイプが行われる。
したがって、ワイプ部41によってノズル面Saをワイプしても、ノズル面Saに付着したインクが除去されているので、インク中に分散させられた顔料によってノズル面Saが擦られることがなく、ノズル面Saを傷付けることがない。
その結果、ノズル面Saに形成された膜の撥液性能を維持することができるので、ノズル面Saのインクが濡れ広がってノズルのメニスカスに影響を及ぼすことがなく、インクの吐出不良が発生するのを防止することができる。
また、本実施の形態においては、ノズル面Saがワイプされた後、直ちにスピットが行われるので、メンテナンスを効率的に行うことができる。さらに、バキューム部44に隣接させてワイプ部41が配設されるので、バキューム部44によるインク及び空気の吸引だけが行われ、ワイプ部41によるノズル面Saのワイプが行われない場合でも、直ちにスピットを行うことができる。したがって、キャリッジ17を移動させる必要がなく、記録ヘッドHdiのメンテナンスを一層効率的に行うことができる。
さらに、本実施の形態においては、バキューム部44によるインク及び空気の吸引、並びにワイプ部41によるノズル面Saのワイプが終了すると、キャリッジ17がバキューム・ワイプユニット40の外側に移動させられ、ノズル面Saをワイプした後のワイパ58が所定の搬送量搬送され、続いて、ワイパ摺動装置56が装置本体の前方の位置に移動させられるようになっているので、バキューム部44によるインク及び空気の吸引、並びにワイプ部41によるノズル面Saのワイプが終了した後に、ノズル面Saがワイパ58によって擦られることがない。したがって、ノズル面Saが傷付くことがないので、記録ヘッドHdiの耐久性を向上させることができる。
なお、バキューム部44において、ワイパ搬送ユニットu1を上下方向に移動自在に配設するようにすることができる。その場合、ノズル面Saのワイプを行うときに、ワイパ搬送ユニットu1を上方に移動させてワイプ位置に置き、ノズル面Saのワイプが終了すると、ワイパ搬送ユニットu1を下方に移動させて退避位置に置くことができる。したがって、バキューム部44によるインク及び空気の吸引、並びにワイプ部41によるノズル面Saのワイプが終了したときに、キャリッジ17をバキューム・ワイプユニット40の外側に移動させる必要がない。
また、本実施の形態においては、所定の記録が行われるごとにバキューム部44によるインク及び空気の吸引、並びにワイプ部41によるノズル面Saのワイプが行われるようになっているが、所定の記録が行われるごとに、インク及び空気の吸引並びにノズル面Saのワイプを行ったり、インク及び空気の吸引だけを行ったりするようにすることができる。その場合、例えば、インク及び空気の吸引だけを所定の回数行った後、インク及び空気の吸引並びにノズル面Saのワイプを所定の回数行うことができる。ワイプ回数を少なくすることによって、ノズル面Saが損傷するのを抑制することができる。
そして、本実施の形態においては、昇降モータ70を駆動することによって、バキューム面Sbとノズル面Saとの間に1〔mm〕〜5〔mm〕の隙間が形成されるようになっているが、昇降処理部Pr4によって昇降モータ70を駆動することにより、バキューム部44によるインク及び空気の吸引の回数に応じて隙間の大きさを変更することができる。
すなわち、バキューム部44による1回目のインク及び空気の吸引においては、隙間を大きく、例えば、5〔mm〕にして、大きいインク滴、異物等を吸引し、2回目のインク及び空気の吸引においては、隙間を小さくし、例えば、2〔mm〕にして、小さいインク滴、異物等を吸引することができる。
また、本実施の形態においては、バキュームスリット63の長さが各記録ヘッドHdiのノズル面Saの幅の合計より大きくされるようになっているが、バキュームスリット63を各記録ヘッドHdiごとに形成し、各バキュームスリット63の幅を、記録ヘッドHdiのノズル面Saの幅より大きくすることができる。その場合、各バキュームスリット63が吸引流路64内の一つの圧力調整室Rmに連通させられ、各記録ヘッドHdiのノズル面Saに付着したインクが同時に、かつ、同じ圧力で吸引される。
そして、本実施の形態においては、押付部60が、逆「U」字状の形状を有するブロックによって形成されるようになっているが、押付部60を、ブロックの先端にローラを回転自在に取り付けることによって形成することができる。
さらに、本実施の形態においては、吸引装置61を上下方向に移動させることによって弁装置86が開閉されるようになっているが、弁装置86を切換弁によって形成し、制御部から送られる制御信号によって弁装置86を開閉することができる。
また、本実施の形態においては、バキューム部44によるインク及び空気の吸引が、吸引・払拭装置56を1回移動させることによって行われるようになっているが、ノズル面Saに付着したインクを十分に吸引することができるように、吸引・払拭装置56を往復移動させることができる。
そして、本実施の形態においては、ワイプ部41によるノズル面Saのワイプが、吸引・払拭装置56を1回移動させることによって行われるようになっているが、ノズル面Saに残留したインク、強固に付着した異物等を十分に払拭することができるように、吸引・払拭装置56を往復移動させるようにすることができる。その場合、吸引・払拭装置56の往路と復路との切換え時に、ノズル面Saをワイプした後のワイパ58が所定の搬送量搬送され、汚れたワイパ58によってノズル面Saをワイプすることによりノズル面Saが損傷するのが防止される。
前記実施の形態においては、インクジェットプリンタ10について説明しているが、本発明を複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10 インクジェットプリンタ
17 キャリッジ
41 ワイプ部
44 バキューム部
56 吸引・払拭装置
Hdi 記録ヘッド
Sa ノズル面

Claims (9)

  1. (a)主走査方向に移動自在に配設されたキャリッジと、
    (b)該キャリッジに搭載され、ノズル面を備えた記録ヘッドと、
    (c)キャリッジの主走査方向における所定の箇所に前記ノズル面と対向させて配設され、負圧によってインクを空気と共に吸引する吸引部と、
    (d)前記所定の箇所に前記ノズル面と対向させて配設され、ノズル面をワイプする払拭部と、
    (e)装置本体に対して移動自在に配設され、前記吸引部及び払拭部を備えた吸引・払拭装置とを有するとともに、
    (f)該吸引・払拭装置の移動に伴って吸引部によるインク及び空気の吸引が行われ、続いて、払拭部によるノズル面のワイプが行われることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記吸引部は、前記ノズル面に付着したインクを空気と共に吸引する吸引装置、及び駆動されて負圧を発生させる負圧発生装置を備える請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記吸引装置は、記録ヘッドと対向させて上下方向に移動自在に配設され、上方に移動させられて吸引位置に置かれ、インク及び空気の吸引を行う請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記吸引・払拭装置は、記録ヘッドのノズル列の方向に移動させられる請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. (a)前記記録ヘッドは、前記吸引・払拭装置の移動経路の上方に設定されたバキューム位置において停止させられ、
    (b)前記吸引・払拭装置の移動に伴って吸引部によるインク及び空気の吸引が行われ、続いて、払拭部によるノズル面のワイプが行われる請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 払拭部によるノズル面のワイプが終了した後、記録ヘッドのノズルから所定の数のインク滴のインクが吐出される請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. (a)キャリッジを前記吸引・払拭装置の移動経路の上方に移動させ、記録ヘッドをバキューム位置に置くキャリッジ駆動処理部と、
    (b)負圧発生装置を駆動し、負圧を発生させ、前記バキューム位置に置かれた記録ヘッドのノズル面に負圧を及ぼす吸引ポンプ駆動処理部とを有するとともに、
    (c)前記吸引・払拭装置の移動に伴って吸吸引部によるインク及び空気の吸引が行われ、続いて、払拭部によるノズル面のワイプが行われる請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 所定の記録が行われるごとに、吸引部によるインク及び空気の吸引、並びに払拭部によるノズル面のワイプが行われる請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 所定の記録が行われるごとに、吸引部によるインクの吸引だけが行われる請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
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