JP2019165889A - 遊技機 - Google Patents

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仁 高木
Hitoshi Takagi
仁 高木
内田 裕之
Hiroyuki Uchida
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Abstract

【課題】設計コストを増加させることなく多様なデバイスを接続可能な遊技機を提供する。【解決手段】遊技に関する制御を実行する副制御基板330と、副制御基板330に向けて信号を出力する複数のセンサ403a,403b,413a〜413hと、複数のセンサ403a,403b,413a〜413hから出力される副制御基板330に向けた複数の信号を1つのシリアル信号に集約して出力する入出力ポート402f,412iと、センサ403a,403b,413a〜413hから出力される信号又はシリアル信号が入力される複数の入力ポート402a,402b,412a〜412h及び入出力ポート402gと、をそれぞれ有する第1信号変換基板400及び第2信号変換基板410と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機に関する。
一般に、遊技機においては、遊技の進行を制御する主制御基板と、演出を制御する副制御基板と、を有し、主制御基板から送信されるコマンドに基づき、副制御基板のCPUが演出を制御する構成が知られている。また、上述した遊技機においては、遊技者の興趣を高める役割を担うデバイスとして、液晶表示装置や演出用表示ランプ、音響発生装置等、多様な演出デバイスが遊技機に設けられており、多様な演出デバイスに接続されたスレーブ基板と副制御基板とについて、入出力ポートを1つにし、副制御基板とスレーブ基板との通信においてシリアル信号を用いて実行する構成が知られており、スレーブ基板においてシリアル信号をパラレル信号に展開又は演出デバイスから出力されるパラレル信号を1つのシリアル信号に集約して副制御基板に出力する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2016−214636号公報
ここで、近年、遊技機においては、従来の遊技機と比べより多くの演出デバイスを設けることが求められており、1つのスレーブ基板にすべての演出デバイスを接続することが困難となっている。そのため、特許文献1に記載の遊技機において、演出デバイスが多岐にわたることでスレーブ基板を複数設けた場合に、各スレーブ基板に信号を入出力する入出力ポートについて、それぞれ独立した複数の入出力ポートを副制御基板に設けてしまうと、副制御基板を遊技機の機種ごとに設計する必要が生じてしまい、遊技機の設計コストの増加に繋がってしまうという課題があった。
そこで、本発明は、設計コストを増加させることなく多様なデバイスを接続可能な遊技機を提供することを目的としている。
(1)本発明は、遊技に関する制御を実行する遊技制御基板と、
前記遊技制御基板に向けて信号を出力する複数の信号出力装置と、
前記複数の信号出力装置から出力される前記遊技制御基板に向けた複数の信号を1つのシリアル信号に集約して出力する出力ポートと、前記信号出力装置から出力される信号又は前記シリアル信号が入力される複数の入力ポートと、をそれぞれ有する複数の信号集約基板と、を備える、ことを特徴とする。
(2)また、本発明において、前記信号出力装置から出力される信号の流れ方向において前記遊技制御基板に接続される信号集約基板よりも上流側に設けられた信号集約基板は、前記複数の信号出力装置と接続されており、
前記上流側に設けられた信号集約基板から出力されるシリアル信号が、前記上流側に設けられた信号集約基板よりも前記流れ方向において下流側に設けられた信号集約基板に入力される、ことを特徴とする。
(3)また、本発明は、それぞれ信号が入力されることで作動する複数の信号作動装置と、
遊技に関する制御を実行し、前記複数の信号作動装置に向けた複数の信号を集約したシリアル信号を出力する遊技制御基板と、
前記シリアル信号が入力される入力ポートと、該入力されたシリアル信号又は該入力されたシリアル信号を展開した複数の信号を出力する複数の出力ポートと、を有する複数の信号展開基板と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、設計コストを増加させることなく多様なデバイスを接続可能な遊技機を提供することができる。
本発明の実施形態の遊技機の扉が解放された状態における外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態の遊技機の正面図である。 本発明の実施形態の遊技機の機能ブロックを説明する図である。 本発明の実施形態の遊技機における副制御基板の機能ブロックを説明する図である。 本発明の実施形態の遊技機における副制御基板に入力される信号のイメージを示す図である。 本発明の実施形態の遊技機における副制御基板から出力される信号のイメージを示す図である。 本発明の変形例の遊技機の外観構成を示す斜視図である。 本発明の変形例の遊技機におけるリールの図柄配列を説明する図である。 本発明の変形例の遊技機の機能ブロックを説明する図である。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、本実施形態で説明される構成のすべてが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略するとともに、本発明に直接関係のない要素については、図示を省略する。
1.構成
図1は、本実施形態の遊技機であるパチンコ機100の斜視図であり、扉が開放された状態を示している。図1に示すように、パチンコ機100は、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成される外枠102と、外枠102にヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた中枠104と、中枠104にヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた前枠106と、を備えている。
中枠104は、外枠102と同様に、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成されている。パチンコ機100では、中枠104の囲繞空間に遊技盤108を保持している。また、前枠106には、ガラス製又は樹脂製の透過板110が保持されている。そして、パチンコ機100では、中枠104及び前枠106を外枠102に対して閉じると、遊技盤108と透過板110とが所定の間隔を維持して略平行に対面するとともに、パチンコ機100の正面側から、透過板110を介して遊技盤108が視認可能となる。
図2は、本実施形態におけるパチンコ機100の正面図である。図2に示すように、前枠106の下部には、パチンコ機100の正面側に突出する操作ハンドル112が設けられている。操作ハンドル112は、遊技者によって回転操作可能に設けられており、遊技者が操作ハンドル112を回転させて発射操作を行うと、操作ハンドル112の回転角度に応じた強度で、不図示の発射機構によって遊技球が発射される。このようにして発射された遊技球は、遊技盤108に設けられたレール114a、114b間を上昇して遊技領域116に導かれることになる。
遊技領域116は、遊技盤108と透過板110(図1参照)との間隔に形成される空間であって、遊技球が流下又は転動可能な領域である。遊技盤108には、多数の釘や風車が設けられており、遊技領域116に導かれた遊技球が釘や風車に衝突して、不規則な方向に流下、転動するようにしている。
遊技領域116は、発射機構の発射強度に応じて遊技球の進入度合いを互いに異にする第1遊技領域116a及び第2遊技領域116bを備えている。第1遊技領域116aは、パチンコ機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の左側に位置し、第2遊技領域116bは、パチンコ機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の右側に位置している。パチンコ機100では、レール114a、114bが遊技領域116の左側にあることから、発射機構によって所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球が第1遊技領域116aに進入し、所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球が第2遊技領域116bに進入することになる。
また、遊技領域116には、遊技球が入球可能な一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122が設けられており、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122に遊技球が入球すると、それぞれ所定の賞球が遊技者に払い出される。なお、パチンコ機100において、賞球数は、1個以上であれば何個でもよく、また、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122のそれぞれで払い出す賞球数を異ならせてもよいし、同じ賞球数に設定してもよい。パチンコ機100では、第1始動口120に遊技球が入球して払い出す賞球数を、第2始動口122に遊技球が入球して払い出す賞球数よりも少なく設定することも可能である。
本実施形態のパチンコ機100では、第1始動口120内に第1始動領域が設けられ、第2始動口122内に第2始動領域が設けられている。そして、パチンコ機100では、所定の契機として、第1始動口120又は第2始動口122に遊技球が入球して第1始動領域又は第2始動領域に遊技球が進入すると、予め設けられた複数の特別図柄の中からいずれか1つの特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には、遊技者にとって有利な役物が作動した遊技(小当たり遊技、大当たり遊技)の実行可否や、以後の遊技状態をどのような遊技状態にするかといった種々の特典(遊技利益)が対応付けられている。したがって、遊技者は、第1始動口120又は第2始動口122に遊技球が入球すると、所定の賞球を獲得するのと同時に、種々の特典を受ける権利獲得の機会を獲得することとなる。
また、第2始動口122には、可動片122bが開閉可能に設けられており、可動片122bの状態に応じて、第2始動口122への遊技球の進入容易性が変化するように構成されている。具体的には、可動片122bが閉状態にあるときには、第2始動口122への遊技球の入球が不可能となり、可動片122bが遊技球の直径よりも開いた状態にあるときには、第2始動口122への遊技球の入球が可能となっている。
パチンコ機100では、遊技領域116に設けられたゲート124内の進入領域を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われ、抽選によって当たりに当選すると、可動片122bが所定時間、開状態に制御される。可動片122bが開状態に制御されることで、本実施形態のパチンコ機100では、可動片122bが遊技球を第2始動口122に導く受け皿として機能し、第2始動口122への遊技球の入球が容易となる。なお、パチンコ機100は、可動片122bが閉状態にあるときに、第2始動口122への遊技球の入球が不可能となるように構成されているが、第2始動口122が閉状態にある場合にも一定の頻度で遊技球が入球可能となるように構成されていてもよい。
遊技領域116には、遊技球が入球可能な大入賞口128が設けられている。大入賞口128には、開閉扉128bが開閉可能に設けられており、通常、開閉扉128bが大入賞口128を閉鎖して、大入賞口128への遊技球の入球が不可能となっている。これに対して、パチンコ機100では、役物として役物連続作動装置が作動した遊技(大当たり遊技)が実行されると、開閉扉128bが開放されて、大入賞口128への遊技球の入球が可能となる。そして、パチンコ機100では、大入賞口128に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。
遊技領域116の最下部には、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122、大入賞口128のいずれにも入球しなかった遊技球を、遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出する排出口130が設けられている。
パチンコ機100には、遊技の進行中等に演出を行う演出装置として、液晶表示装置からなる演出表示装置200、駆動装置からなる演出役物装置202、様々な点灯態様や発光色に制御されるランプからなる演出照明装置204、スピーカからなる楽曲出力装置206、遊技者の演出に関する操作を受け付ける演出操作装置208が設けられている。
演出表示装置200は、遊技盤108の略中央部分において、パチンコ機100の正面側から視認可能な位置に画像を表示する画像表示部としての演出表示部200aを備えている。演出表示装置200は、図2に示すように、演出表示部200aに演出図柄210a〜210cが変動表示され、演出図柄210a〜210cの停止表示態様によって大役抽選結果が遊技者に報知される変動演出が実行されることとなる。
演出役物装置202は、演出表示装置200よりも前方に配置され、通常、遊技盤108の背面側に退避しているが、演出図柄210a〜210cの変動表示中などに、演出表示装置200の前方まで移動して、遊技者に大当たりの期待感を付与するものである。
演出照明装置204は、例えばLED(Light Emitting Diode)から構成され、演出役物装置202や遊技盤108等に設けられており、演出表示装置200に表示される画像等に合わせて、様々に点灯制御される。
楽曲出力装置206は、前枠106の上部位置や外枠102(図1参照)の最下部位置に設けられ、演出表示装置200に表示される画像等に合わせて、パチンコ機100の正面側に向けて様々な楽曲を出力する。なお、楽曲とは、楽音、噪音、音声、擬音等、音に関するすべての概念を含む。
演出操作装置208は、遊技者の押下操作を受け付けるボタンと、遊技者の回転操作を受け付ける回転操作部(例えば、ジョグダイヤル)で構成され、パチンコ機100の幅方向略中央位置であって、かつ、透過板110(図1参照)よりも下方位置に設けられている。演出操作装置208は、演出表示装置200に表示される画像等に合わせて有効化され、操作有効期間内に遊技者の操作を受け付けると、当該操作に応じて、様々な演出が実行される。
また、演出操作装置208の後方には、パチンコ機100から払い出される賞球や、遊技球貸出装置から貸し出される遊技球が導かれる上皿132が設けられ、上皿132の下方に下皿134が設けられている。パチンコ機100では、上皿132が遊技球で一杯になると、遊技球が下皿134に導かれることとなる。また、下皿134の底面には、下皿134から遊技球を排出するための球抜き孔(不図示)が形成されている。球抜き孔は、通常、開閉板(不図示)によって閉じられているが、球抜きつまみ134aを図中左右方向にスライドさせることにより、当該球抜きつまみ134aと一体となって開閉板がスライドし、球抜き孔から下皿134の下方に遊技球を排出することが可能となっている。
遊技盤108には、遊技領域116の外方であって、かつ、遊技者が視認可能な位置に、遊技に係る種々の状況を表示するための装置として、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170及び右打ち報知表示器172が設けられている。
図3は、本実施形態のパチンコ機100の機能ブロック図である。主制御基板300は、遊技の進行を制御し、メインCPU300aと、メインROM300bと、メインRAM300cと、を備えている。メインCPU300aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM300bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の制御部に主制御基板300で生成したコマンドである第1コマンドを送信したりすることで、遊技の進行に係る制御処理を実行する。メインRAM300cは、メインCPU300aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
主制御基板300には、一般入賞口118に遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出スイッチ118sと、第1始動口120に遊技球が入球したことを検出する第1始動口検出スイッチ120sと、第2始動口122に遊技球が入球したことを検出する第2始動口検出スイッチ122sと、ゲート124を遊技球が通過したことを検出するゲート検出スイッチ124sと、大入賞口128に遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出スイッチ128sと、が接続されており、各検出スイッチから出力される検出信号が主制御基板300に入力されるよう構成されている。
メインCPU300aは、メインROM300bに格納されたプログラムに基づき、メインRAM300cと協働して、各検出スイッチから入力された検出信号をメインコマンドに変換し、払出・発射制御基板310や副制御基板330に変換したメインコマンドを送信する。
また、主制御基板300には、第2始動口122の可動片122bを作動する普通電動役物ソレノイド122cと、大入賞口128を開閉する開閉扉128bを作動する大入賞口ソレノイド128cと、が接続されており、主制御基板300によって、第2始動口122及び大入賞口128の開閉制御が実行されるよう構成されている。
また、主制御基板300には、第1特別図柄表示器160と、第2特別図柄表示器162と、第1特別図柄保留表示器164と、第2特別図柄保留表示器166と、普通図柄表示器168と、普通図柄保留表示器170と、右打ち報知表示器172と、が接続されており、主制御基板300によって、これら各表示器の表示制御が実行される。
本実施形態のパチンコ機100では、主に第1始動口120又は第2始動口122への遊技球の入球によって開始される特別遊技と、ゲート124を遊技球が通過することによって開始される普通遊技と、に遊技の種別が大別される。そして、主制御基板300のメインROM300bには、特別遊技及び普通遊技を進行するための種々のプログラムや、各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
メインCPU300aでは、例えば、発生させた乱数を用いて実行する特別図柄の当否に係る抽選、普通電動役物ソレノイド122cに信号を出力し可動片122bを作動させる制御、大入賞口ソレノイド128cに信号を出力し開閉扉128bを作動させる制御等、遊技の進行に係る制御を実行する。
また、主制御基板300には、払出・発射制御基板310及び副制御基板330が接続されている。パチンコ機100は、それぞれ独立した制御基板として、主制御基板300と、払出・発射制御基板310と、副制御基板330と、を有している。なお、各基板には、不図示の電源基板が接続されており、電源基板を介して商用電源から各基板に電力供給が実行されている。
払出・発射制御基板310は、遊技球を発射させるための制御及び賞球を払い出すための制御を行う。払出・発射制御基板310も、主制御基板300と略同様に、CPU、ROM、RAMを備えており、主制御基板300に対して双方向に通信可能に接続されている。払出・発射制御基板310には、遊技情報出力端子板312が接続されており、主制御基板300から出力される遊技進行上の種々の情報が、払出・発射制御基板310及び遊技情報出力端子板312を介して、遊技店のホールコンピュータ等に出力されることとなる。
また、払出・発射制御基板310には、貯留部に貯留された遊技球を賞球として遊技者に払い出すための払出モータ314が接続されている。払出・発射制御基板310は、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて払出モータ314を制御して所定の賞球を遊技者に払い出すように制御する。このとき、パチンコ機100では、払い出された遊技球数が払出球計数スイッチ316sによって検出され、払い出すべき賞球が遊技者に払い出されたかが把握されるように構成されている。
また、払出・発射制御基板310には、下皿134(図2参照)の満タン状態を検出する皿満タン検出スイッチ318sが接続されている。皿満タン検出スイッチ318sは、賞球として払い出される遊技球を下皿134に導く通路に設けられており、当該通路を遊技球が通過するたびに、遊技球検出信号を払出・発射制御基板310に出力するように構成されている。
そして、皿満タン検出スイッチ318sは、下皿134に所定量以上の遊技球が貯留された状態である満タン状態になると、下皿134に向かう通路内に遊技球が滞留することで、払出・発射制御基板310に向けて遊技球検出信号を連続的に出力する。払出・発射制御基板310は、遊技球検出信号が所定時間連続して入力された場合に、下皿134が満タン状態であると判断し、皿満タンコマンドを主制御基板300に送信する。払出・発射制御基板310は、皿満タンコマンドを送信した後、遊技球検出信号の連続入力が途絶えた場合には、満タン状態が解除されたと判断し、皿満タン解除コマンドを主制御基板300に送信する。
なお、皿満タンコマンド及び皿満タン解除コマンドについて、主制御基板300は、第1コマンドとして副制御基板330に送信するように構成されている。これにより、パチンコ機100では、下皿134が満タン状態となった場合に、演出表示装置200や楽曲出力装置206等を用いて遊技者に下皿134が満タン状態となったことを報知できるとともに、下皿134の満タン状態が解除されたことも演出表示装置200や楽曲出力装置206等を用いて遊技者に報知することができる。
また、払出・発射制御基板310には、遊技球の発射制御を行う払出・発射制御回路320が設けられている。払出・発射制御基板310には、操作ハンドル112に設けられ、当該操作ハンドル112に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ112sと、操作ハンドル112の操作角度を検出する操作ボリューム112aと、が接続されている。そして、タッチセンサ112s及び操作ボリューム112aから信号が入力されると、払出・発射制御回路320において、遊技球発射装置に設けられた発射用ソレノイド112cを通電して遊技球を発射させる制御が実行される。
次に、副制御基板330の詳細について説明する。副制御基板330は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御し、サブCPU330aと、サブROM330bと、サブRAM330cと、を備えている。パチンコ機100においては、主制御基板300に対して、不正防止の観点により、当該主制御基板300から副制御基板330への一方向にのみ通信可能に接続されている。
サブCPU330aは、主制御基板300から送信されたコマンドやタイマからの入力信号等に基づいて、サブROM330bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、演出表示装置200に画像を表示させる制御である画像表示制御や、演出役物装置202を駆動させる駆動制御、演出照明装置204を点灯させる点灯制御、楽曲出力装置206から楽曲を出力させる楽曲出力制御等の演出に係る制御を実行する。サブCPU330aは、演出に係る制御の実行時において、演出表示装置200、演出役物装置202、演出照明装置204及び楽曲出力装置206の各演出デバイスに演出を実行させる信号を出力するとともに、演出役物装置202に設けられたセンサ(後述)から出力される信号が入力される。
サブRAM330cは、複数の領域に区分けされ書き換え可能なデータを保存するデータ記憶手段として機能しており、サブCPU330aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
サブRAM330cには、主制御基板300から送信されるコマンドを格納するコマンドバッファが設けられている。設けられたコマンドバッファは、格納された順に読み出される先入先出メモリ(FIFO:First−in First−out)となっている。このため、サブCPU330aは、コマンドバッファからコマンドを読み出す場合に、コマンドバッファ(不図示)に格納された順にコマンドを呼び出すため、読み出す前の時点ではメインコマンドとサブコマンドとのいずれのコマンドを読み出すかを予測することができない構成となっている。
2.副制御基板から出力される信号の詳細
次に、図4〜図6を参照して、本実施形態に係るパチンコ機100において、副制御基板330のサブCPU330aから出力される信号及びサブCPU330aに入力される信号の詳細について説明する。
<副制御基板と演出デバイスの詳細>
図4は、副制御基板330と、パチンコ機100に設けられた演出表示装置200、演出役物装置202、演出照明装置204及び楽曲出力装置206の演出デバイスの詳細について示す図である。本実施形態のパチンコ機100においては、副制御基板330に、それぞれ複数のパラレル信号をシリアル信号に集約可能で、かつシリアル信号を複数のパラレル信号に展開可能な第1信号変換基板400、第2信号変換基板410及び第3信号変換基板420が設けられている。
図4に示すように、本実施形態の副制御基板330では、サブCPU330aがサブROM330b(図3参照)に格納されたプログラムに基づき、サブRAM330c(図3参照)と協働して、演出に係る制御を実行する際に入出力するシリアル信号に係る制御を実行するシリアル信号入出力部331として機能する。
シリアル信号入出力部331は、複数の演出デバイスのそれぞれに演出を実行させるために、各演出デバイスに対応するパラレル信号を生成し、生成した複数のパラレル信号を1つのシリアル信号に集約して入出力ポート332から出力する。また、シリアル信号入出力部331には、各演出デバイスから出力されたパラレル信号が集約されたシリアル信号が入出力ポート332から入力される。
第1信号変換基板400は、例えばパチンコ機100の内部において副制御基板330の近傍に設けられている。第1信号変換基板400に設けられた第1パラレル・シリアル変換部401は、8つのパラレル信号から1つのシリアル信号への集約及び1つのシリアル信号から8つのパラレル信号への展開を実行可能なパラレル・シリアル変換IC及びシリアル・パラレル変換ICを包含している。
第1パラレル・シリアル変換部401は、副制御基板330から出力されたシリアル信号が入出力ポート402fから入力された場合に、演出表示装置200、演出照明装置204及び楽曲出力装置206に出力するパラレル信号をシリアル信号から展開し、出力ポート402c〜402eより対応する演出デバイスにパラレル信号を出力する。また、第1パラレル・シリアル変換部401は、演出役物装置202に出力する信号について、シリアル信号のまま入出力ポート402gより第2信号変換基板410に出力する。
また、第1パラレル・シリアル変換部401は、入力ポート402a,402bから入力されるセンサ403a,403bから出力されたパラレル信号と、入出力ポート402gから入力される第2信号変換基板410から出力されたシリアル信号と、について、1つのシリアル信号に集約して入出力ポート402fから副制御基板330に出力する。
第2信号変換基板410は、例えば演出役物装置202に設けられている。第2信号変換基板410に設けられた第2パラレル・シリアル変換部411は、8つのパラレル信号から1つのシリアル信号への集約及び1つのシリアル信号から8つのパラレル信号への展開を実行可能なパラレル・シリアル変換IC及びシリアル・パラレル変換ICを包含している。
第2パラレル・シリアル変換部411は、第1信号変換基板400から出力されたシリアル信号が入出力ポート412iから入力された場合に、第3信号変換基板420に出力する信号について、シリアル信号のまま入出力ポート412jより第3信号変換基板420に出力する。
また、第2パラレル・シリアル変換部411は、入力ポート412a〜412hから入力されるセンサ413a〜413hから出力されたパラレル信号と、入出力ポート412jから入力される第3信号変換基板420から出力されたシリアル信号と、について、1つのシリアル信号に集約して入出力ポート402fから第1信号変換基板400に出力する。
第3信号変換基板420は、例えば演出役物装置202に設けられている。第3信号変換基板420に設けられた第3パラレル・シリアル変換部421は、8つのパラレル信号から1つのシリアル信号への集約及び1つのシリアル信号から8つのパラレル信号への展開を実行可能なパラレル・シリアル変換IC及びシリアル・パラレル変換ICを包含している。
第3パラレル・シリアル変換部421は、第2信号変換基板410から出力されたシリアル信号が入出力ポート422cから入力された場合に、モータ423a及びソレノイド423bに出力するパラレル信号をシリアル信号から展開し、出力ポート422a,422bより対応する演出デバイスにパラレル信号を出力する。
なお、第3信号変換基板420には、他の基板と接続可能な入出力ポート422dが設けられている。パチンコ機100は、より多様な演出を実現するために第1信号変換基板400〜第3信号変換基板420に加えて、さらに別の基板を必要とする場合に、第3信号変換基板420の入出力ポート422dに別の基板を電気的に接続することで、より多様な演出を実現することができる。
<副制御基板へのシリアル信号の入力>
図5は、第1信号変換基板400〜第3信号変換基板420から副制御基板330にシリアル信号を入力する場合を説明する図である。本実施形態において、パチンコ機100では、第2パラレル・シリアル変換部411が入力ポート412a〜412hから入力される入力3〜10のパラレル信号(本実施形態ではセンサ413a〜413hから出力される信号)を1つのシリアル信号に集約して入出力ポート412iから出力する。
次に、パチンコ機100では、第1パラレル・シリアル変換部401が入力ポート402a,402bから入力される入力1,2のパラレル信号(本実施形態ではセンサ403a,403bから出力される信号)と、入出力ポート402gから入力されるシリアル信号と、を1つのシリアル信号に集約して入出力ポート402fから出力する。
第1パラレル・シリアル変換部401、第2パラレル・シリアル変換部411によって複数の信号が1つのシリアル信号に集約されることで、パチンコ機100では、複数の演出デバイスから出力されるパラレル信号について、入力1〜10の順に集約された1つのシリアル信号として副制御基板330のシリアル信号入出力部331に入力される。
このように、第1信号変換基板400〜第3信号変換基板420は、複数のセンサ等の信号出力装置から出力されるパラレル信号と、入力されたパラレル信号を集約したシリアル信号と、を入力する複数の入力ポート(入力ポート402a,402b,412a〜412h,及び入出力ポート402g,412j)と、シリアル信号を出力する出力ポート(入出力ポート402f,412i)を有しており、本実施形態における信号集約基板を構成している。
<副制御基板からのシリアル信号の出力>
図6は、副制御基板330から第1信号変換基板400〜第3信号変換基板420にシリアル信号を出力する場合を説明する図である。本実施形態において、パチンコ機100では、シリアル信号入出力部331から出力された出力1〜5のパラレル信号を含むシリアル信号について、第1パラレル・シリアル変換部401が出力1〜3のパラレル信号と、出力4,5を包含するシリアル信号と、に展開し、出力1〜3のパラレル信号に対応する出力ポート402c〜402eから各演出デバイス(本実施形態では演出表示装置200、演出照明装置204、楽曲出力装置206)に出力するとともに、出力4,5を包含するシリアル信号を入出力ポート402gから出力する。
そして、パチンコ機100では、第3パラレル・シリアル変換部412が、第2パラレル・シリアル変換部411の入出力ポート412i,412jを介して入出力ポート422cから入力されたシリアル信号を、出力4,5のパラレル信号に展開し、出力4,5のパラレル信号に対応する出力ポート422a,422bから各演出デバイス(本実施形態ではモータ423a、ソレノイド423b)に出力する。
このように、第1信号変換基板400〜第3信号変換基板420は、遊技に関する制御として演出に係る制御を実行する遊技制御基板としての副制御基板330から出力されるシリアル信号が入力される入力ポート(入出力ポート402f,412i,422c)と、該入力されたシリアル信号を展開しパラレル信号及びシリアル信号を出力する複数の出力ポート(出力ポート402c〜402e,422a,422b及び入出力ポート402g,412j,422d)を有しており、本実施形態における信号展開基板を構成している。また、演出表示装置200、演出役物装置202、演出照明装置204、楽曲出力装置206の各演出デバイスと、演出役物装置202に含まれるモータ423a及びソレノイド423bと、は、パラレル信号によって作動する本実施形態における信号作動装置を構成する。
以上のように、本実施形態のパチンコ機100は、複数のセンサから入力される複数のパラレル信号について、第1信号変換基板400〜第3信号変換基板420の複数の信号変換基板によって1つのシリアル信号に集約されて副制御基板330に入力されるため、実現したい演出の関係で演出デバイスが多岐にわたり入力されるパラレル信号が増大した場合であっても、副制御基板330に設ける入力ポートの数が変更されないことから、新たに副制御基板330を設計する必要がなくなり、副制御基板330について多様な機種でも共通の構成を使用可能になるとともに、副制御基板330の設計コストを増加させることなく多様なデバイスを接続することができる。
また、本実施形態のパチンコ機100は、信号出力装置から出力される信号の流れ方向において、副制御基板330に接続される第1信号変換基板400よりも上流側に設けられた第2信号変換基板410に、センサ413a〜413hの複数の信号出力装置が接続されており、第2信号変換基板410で集約され出力されるシリアル信号が、第2信号変換基板410よりも信号の流れ方向において下流側に設けられた第1信号変換基板400に入力されるデイジーチェーン接続がなされていることで、複数の基板からの信号を副制御基板330に集約する基板間の接続に係る構造における設計において、容易な接続に係る構造によって実現することができ、設計コストやメンテナンスコストが増加してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態のパチンコ機100は、第1信号変換基板400〜第3信号変換基板420間でシリアル信号を入出力可能であることから、副制御基板330から1つのシリアル信号を出力することで、第1信号変換基板400〜第3信号変換基板420に接続されている複数の信号作動装置にパラレル信号を出力し信号作動装置を作動させることができ、実現したい演出の関係で演出デバイスが多岐にわたり出力するパラレル信号が増大した場合であっても、副制御基板330に設ける出力ポートの数が変更されないことから、新たに副制御基板330を設計する必要がなくなり、副制御基板330について多様な機種でも共通の構成を使用可能になるとともに、副制御基板330の設計コストを増加させることなく多様なデバイスを接続することができる。
3.変形例
なお、本実施形態において、パチンコ機100は、遊技制御基板として副制御基板330を備えているが、これに限らず、例えば主制御基板300を備えていてもよく、デイジーチェーン接続された複数の基板を用い、パラレル・シリアル変換して信号を出力又は入力する基板同士であれば、いずれの基板間であっても本発明を適用することはできる。
また、本実施形態において、第1信号変換基板400は、センサ403a,403bが接続されているが、必ずしもパラレル信号を出力する装置が接続されている必要はない。パチンコ機100は、信号出力装置から出力される信号の流れ方向において副制御基板330に接続される信号集約基板よりも上流側に設けられた信号集約基板に、複数の信号出力装置が接続されていることが好ましい。
また、本実施形態においては、遊技機として、大当たり図柄を含む複数種類の図柄の中からいずれかを決定する図柄決定手段と、図柄が決定されてから所定の変動時間が経過すると、図柄表示部に図柄を表示させる図柄表示手段と、図柄表示部に大当たり図柄が表示されると、複数回のラウンド遊技で構成される大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段と、大当たり遊技におけるラウンド遊技のうち予め設定された特定ラウンド遊技中に、大入賞口に入球した遊技球が特定領域に進入すると、所定の遊技利益を付与する遊技利益付与手段と、大当たり遊技中の演出を実行する演出実行手段と、を備えるいわゆる第一種遊技を可能なパチンコ機100を例示したが、これに限らず、例えば、小当たり遊技中に所定の領域に遊技球が侵入することで小当たり遊技を開始可能な第二種遊技を可能なパチンコ機であっても本発明は適用し得る。また、例えば、外周面に複数種類の図柄が配列されている複数のリールと、遊技者による開始操作を検出するスタートスイッチと、複数のリールに対応して設けられ、各リールを停止させるための停止操作を検出するストップスイッチと、遊技の進行を制御する主制御部と、コマンドに基づき演出を制御する演出制御手段を有する副制御部を備え、主制御部が、複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う内部抽選手段と、スタートスイッチによる開始操作の検出に基づいて、複数のリールを回転させ、ストップスイッチによる停止操作の検出及び内部抽選手段により決定された内部抽選の結果に基づいて、回転中のリールを停止させるリール停止制御を行うリール制御手段と、複数のリールが停止した状態で、役ごとに予め定められた入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、役が入賞したと判定する入賞判定手段と、を有するスロットマシンにも、本発明は適用できる。以下、スロットマシン1について詳述する。
<スロットマシンの機械的構成>
図7は、スロットマシン1の外観構成を示す斜視図である。スロットマシン1は、いわゆる回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
スロットマシン1は、収納箱BX、前面上扉UD及び前面下扉DDからなる箱形の筐体内に複数のリールとしての第1リールR1〜第3リールR3からなるリールユニットが収められている。また、筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット920(図9参照)が収められている。また、スロットマシン1の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、スロットマシン1の動作を制御する制御基板も収められている。
図7に示すように第1リールR1〜第3リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で20の領域(以下、各領域を「コマ」と記載する)に区画されており、各コマに図8に示す複数種類の図柄のいずれかが配列されている。
図8は、スロットマシン1における第1リールR1〜第3リールR3の周面に配列された各図柄を示す図である。図8に示すように、第1リールR1〜第3リールR3の外周面に、赤7図柄「赤7」、白7図柄「白7」、青7図柄「青7」、BAR図柄「BAR」、リプレイ図柄「RP」、ベル図柄「BL」、チェリー図柄「CH」、スイカA図柄「WMA」、スイカB図柄「WMB」、及びブランク図柄「BLK」が配列されている。また、第1リールR1〜第3リールR3の周面には、それぞれ20コマの図柄が配列されており、それぞれ停止番号0番〜停止番号19番のいずれかの停止番号が割り当てられている。
第1リールR1〜第3リールR3は、リール駆動手段としてのステッピングモータ(図示省略)に軸支されており、それぞれステッピングモータの軸周りに回転駆動され、ステッピングモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによって、コマ単位(所定の回転角度単位、所定の回転量単位)で停止可能に設けられている。すなわち、スロットマシン1では、ステッピングモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第1リールR1〜第3リールR3を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステッピングモータの回転が停止することに伴って第1リールR1〜第3リールR3が停止する。
前面上扉UDと前面下扉DDとは、個別に開閉可能に設けられている。前面上扉UDには、第1リールR1〜第3リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。第1リールR1〜第3リールR3の停止状態では、第1リールR1〜第3リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうち、外周面上に連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)をスロットマシン1の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。
また、スロットマシン1では、表示窓DWを通じて図柄を観察するための表示位置として、各リールについて上段、中段、下段が設けられており、各リールの表示位置の組合せによって有効ラインL1が設定されている。なお、スロットマシン1では、1回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数が、遊技状態に応じてそれぞれ2枚(第2規定投入数)又は3枚(第1規定投入数)に設定されており、各遊技状態に設定された規定投入数に相当するメダルが投入されると第1リールR1〜第3リールR3の中段によって構成される有効ラインL1が有効化される。
そして、遊技結果は、表示窓DW内の有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せによって判定され、有効ラインL1上の図柄組合せが予め定められた役に対応した図柄組合せである場合に、その役が入賞したものとしてホッパーユニット920からメダルの払い出し等が行われる。
前面上扉UDには、主制御表示装置500を含む遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、ボーナス状態でのメダルの払出数の合計あるいは獲得数の合計、今回の遊技で当選した役の情報、メダルの払い出しに関係するストップボタンB1〜ストップボタンB3の押し方を示唆する情報の表示等の各種遊技情報が表示される。主制御表示装置500には、規定投入数のメダルが投入されスタートレバーSLが操作された際に、今回の遊技で当選した役の情報である当選情報に基づき作成される制御信号である当選コマンドに対応する表示である報知表示が表示される。また、主制御表示装置500には、7セグメント表示器のドットであり、後述する有利期間制御手段610によって有利期間が開始されている場合に点灯し、有利期間が開始されていない、つまり非有利期間が開始されている場合に消灯することで有利期間が開始されているか否かを報知する有利期間報知部500Aが設けられている。
また、前面上扉UDには、演出を行うための演出表示装置930が設けられている。演出表示装置930は、例えば液晶ディスプレイから構成され、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像や画像が表示される。また、スロットマシン1では、前面上扉UDや前面下扉DDに対して、演出を行うためのスピーカ(図示省略)が複数設けられている。スピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。そして、スロットマシン1では、演出表示装置930の前面に、遊技を盛り上げるために稼働する演出役物装置950が設けられており、演出表示装置930の前面において演出役物装置950が移動、振動等を実行することで、遊技者の演出に対する興趣を向上させている。
前面下扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、クレジット(貯留)されたメダルを投入する操作を行うための投入操作手段として、1枚のメダルを投入するシングルベットボタンBT及び規定投入数のメダルを投入するマックスベットボタンMB、第1リールR1〜第3リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる開始操作を遊技者に実行させるための遊技開始操作手段としてのスタートレバーSL、ステッピングモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれを停止させる契機となる停止操作を遊技者に実行させるための停止操作手段としてのストップボタンB1〜ストップボタンB3及びクレジットされたメダルを精算するための精算ボタンBSも設けられている。
スロットマシン1では、遊技者がメダルをメダル投入口MIに投入するか、メダルが規定投入数以上にクレジットされている場合に、規定投入数と同じ回数シングルベットボタンBTを押下するシングルベット操作又はマックスベットボタンMBを押下するマックスベット操作を行うことで、規定投入数のメダルが投入状態に設定され、第1リールR1〜第3リールR3の回転制御を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーSLに対して開始操作を実行すると、制御基板において第1リールR1〜第3リールR3をステッピングモータの駆動により回転開始させるとともに、乱数を用いた内部抽選が行われ、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の速度まで上昇し定常回転になったことを条件に、ストップボタンB1〜ストップボタンB3の押下操作が許可、すなわちストップボタンB1〜ストップボタンB3による停止操作が有効化される。
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜ストップボタンB3を押下(以下、「押下タイミング」と記載)していくと、ストップボタンB1〜ストップボタンB3のそれぞれに内蔵されている停止信号出力手段としてのストップスイッチ840がON動作を行い、制御基板へ出力するリール停止信号をOFF状態からON状態へ変化させる。
また、遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンB1〜ストップボタンB3を解放すると、ストップボタンB1〜ストップボタンB3のそれぞれに対応するストップスイッチがOFF動作を行い、制御基板へ出力するリール停止信号をON状態からOFF状態に変化させる。そして、制御基板は、ストップボタンB1〜ストップボタンB3の押下タイミング及び解放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のOFF状態からON状態への変化に基づいて、内部抽選の結果に応じた停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる。
また、前面下扉DDの下部には、メダル払出口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払出口MOからメダル受け皿MPへ払い出されるようになっている。また、遊技機内にクレジットされたメダルが記憶されている状態で、精算ボタンBSが押下された場合、精算ボタンBSの押下に伴ってホッパーユニット920からクレジット数(クレジットされたメダルの枚数)に相当する枚数のメダルを払い出す精算処理を実行し、メダル払出口MOからメダル受け皿MPへメダルを払い出す。
<スロットマシンの電気的構成>
図9は、スロットマシン1の機能ブロック図である。スロットマシン1は、それぞれ独立した制御基板である主制御基板10と副制御基板20とによって制御される。主制御基板10は、複数の主操作検出手段としてのメダル投入スイッチ810、ベットスイッチ820、スタートスイッチ830、ストップスイッチ840、設定変更スイッチ850及びリセットスイッチ860の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット910、ホッパーユニット920、遊技情報表示部DS等の出力手段の動作を制御する。また、スロットマシン1においては、主制御基板10と副制御基板20とについて、主制御基板10から副制御基板20への短方向通信のみを可能に構成され、主制御基板10から副制御基板20へ各種信号を送信可能であるものの、副制御基板20から主制御基板10へ各種信号を送信することができないように通信接続されている。
主制御基板10は、遊技の進行を制御し、メインCPU11と、メインROM12と、メインRAM13と、を備えている。メインCPU11は、各入力手段からの入力信号に基づいて、メインROM12に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の制御部に主制御基板10で生成したコマンドである第1コマンドを送信したりすることで、遊技の進行に係る制御処理を実行する。メインRAM13は、メインCPU11の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
メインCPU11は、メインROM12に格納されたプログラムに基づき、メインRAM13と協働して、設定変更手段601、投入受付手段602、乱数生成手段603、内部抽選手段604、リール制御手段605、入賞判定手段606、払出制御手段607、リプレイ処理手段608、遊技状態移行制御手段609、有利期間制御手段610、指示機能状態制御手段611及びコマンド送信手段612として機能する。
設定変更手段601は、メインRAM13に記憶されている設定値を変更する制御を行う。スロットマシン1では、収納箱BX内に収められた電源装置に設けられている設定変更スイッチ850から出力される信号である設定信号が入力されることで、設定変更が実行される。スロットマシン1では、設定変更手段601によって確定された設定値に応じて、内部抽選手段604による内部抽選で当選可能な当選エリアのうち一部の当選エリアの当選確率が変更される。
投入受付手段602は、メダルの投入を受け付ける投入受付期間において、規定投入数に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートレバーSLに対する遊技開始操作を有効化する処理を行う。具体的には、メダル投入口MIにメダルが投入されると、メダル投入スイッチ810が作動することに伴って、投入受付手段602が、規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。また、投入受付手段602は、メダルがクレジットされた状態でシングルベットボタンBT又はマックスベットボタンMBが押下されるベット操作が実行されると、ベットスイッチ820が作動することに伴って、規定投入数を限度として、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。
なお、スロットマシン1では、規定投入数に相当するメダルの投入に基づいて有効化されたスタートレバーSLの最初の押下操作が、遊技者による遊技の開始操作として受け付けられ、第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始させる契機となっているとともに、後述する内部抽選手段604が内部抽選を実行する契機となっている。
乱数生成手段603は、抽選用の乱数を発生させる手段である。乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお、「乱数」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、発生自体は規則的であっても、取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
内部抽選手段604は、遊技者がスタートレバーSLに対して開始操作を実行し、スタートスイッチ830が開始操作を検出することで出力されるスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、抽選フラグ設定処理等を行う。
抽選テーブル選択処理では、メインROM12に格納されている複数の内部抽選テーブルのうち、いずれの内部抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを現在の遊技状態に基づき選択する。各内部抽選テーブルでは、複数の乱数(例えば、0〜65535の65536個の乱数)のそれぞれに対して、リプレイ、小役及びボーナスなどの各種の役やハズレ(不当選)が対応付けられている。
乱数判定処理では、スタートスイッチ830から出力されるスタート信号に基づいて、遊技ごとに乱数生成手段603が生成する乱数(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数を抽選テーブル選択処理で選択した内部抽選テーブルと比較して、比較結果に基づき役に当選したか否かを判定する。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役に対応する抽選フラグを非成立状態(第1のフラグ状態、OFF状態)から成立状態(第2のフラグ状態、ON状態)に設定する。スロットマシン1では、2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが成立状態に設定される。なお、抽選フラグの設定情報は、メインRAM13に格納される。
リール制御手段605は、遊技者がスタートレバーSLへ開始操作を実行することにより作動するスタートスイッチ830から、スタート信号が出力されたことに基づいて、ステッピングモータにより第1リールR1〜第3リールR3の回転駆動を開始する。また、リール制御手段605は、第1リールR1〜第3リールR3の回転状態が、所定速度(例えば、約80rpm)で定常回転する回転状態となった場合に、各リールに対応するストップボタンB1〜ストップボタンB3が押下操作されることでストップスイッチ840によって検出される停止操作を有効化する制御を実行する。そして、リール制御手段605は、停止操作の検出に基づきストップスイッチ840からリール停止信号が出力された場合に、リールユニット910のステッピングモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1リールR1〜第3リールR3の各リールを停止させる制御を行う。このとき、リール制御手段605は、ステッピングモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3を抽選フラグの設定状態、すなわち内部抽選の結果に応じた態様で停止させる制御を行う。つまり、リール制御手段605は、ストップボタンB1〜ストップボタンB3の各ボタンが押下されるごとに、第1リールR1〜第3リールR3のうち押下されたストップボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行っている。
また、スロットマシン1では、第1リールR1〜第3リールR3について、ストップボタンB1〜ストップボタンB3が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタンに対応する回転中のリールを停止するようになっている。ここで、ストップボタンの押下時点から190ms以内に回転中のリールを停止させる場合、回転している各リールの停止位置は、各リールの直径及び回転速度より、ストップボタンの押下時点からリールが停止するまでに最大で4コマ分回転可能に構成されている。リール制御手段605は、ストップボタンB1〜ストップボタンB3のうち押下操作が行われたストップボタンに対応する回転中のリールの外周面上において、内部抽選で当選した役に対応する図柄が、ストップボタンに対する押下操作が行われた時点で有効ラインL1上の表示位置に対して0コマ〜4コマの範囲内に位置する場合に、抽選フラグが当選状態に設定されている役に対応する図柄を有効ラインL1上の表示位置に表示するように、押下操作が行われたストップボタンに対応する回転中のリールを停止させる制御を行っている。
リール制御手段605は、スタートスイッチ830が開始操作を検出することで出力されるスタート信号を受信し、第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始して1回の遊技を開始した場合に、一般にウェイト(又はウェイト時間)と称される待機時間(約4.1秒)を設定するように構成されている。そして、リール制御手段605は、待機時間の設定から待機時間が経過するまでの期間内にスタート信号をスタートスイッチ830から受信した場合に、待機時間が経過した後に第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始するように構成されている。この構成により、リール制御手段605は、1回の遊技の開始から次の遊技の開始までに一定の時間として最小遊技時間(約4.1秒)を経過してから遊技を開始させることができる。
入賞判定手段606は、第1リールR1〜第3リールR3のすべてが停止した時点で有効ラインL1上に表示されている図柄組合せ(第1リールR1〜第3リールR3の停止態様)が、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する入賞判定処理を行う。スロットマシン1では、入賞判定処理における入賞判定手段606の判定結果に基づいて各処理が実行される。入賞役の判定結果に基づき実行される各処理としては、例えば、小役が入賞した場合には払出制御手段607にメダルを払い出させる枚数を決定する処理が行われ、リプレイが入賞した場合には、リプレイ処理手段608に次回の遊技においてメダルを消費せずに実行させる処理を行わせ、ボーナスが入賞した場合には遊技状態移行制御手段609に入賞したボーナスを作動させる処理が行われる。
払出制御手段607は、入賞判定手段606による入賞判定処理の結果に基づき、払出数に相当するメダルを、払出装置としてのホッパーユニット920に払い出させる払出制御を行う。ホッパーユニット920には、メダルを1枚払い出すごとに作動する払出メダル検出スイッチ925が備えられている。払出制御手段607は、払出メダル検出スイッチ925からの入力信号に基づいて、ホッパーユニット920から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。なお、メダルのクレジットが許可されている場合には、ホッパーユニット920によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、メインRAM13のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
リプレイ処理手段608は、入賞判定手段606により有効ラインL1上に複数種類のリプレイのうちいずれかのリプレイの入賞を示す図柄組合せが停止表示されたと判定され、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関してメダルの投入を要さずに遊技を実行可能にする準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち、スロットマシン1では、リプレイが入賞した場合、規定投入数分のメダルを遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに自動的に投入する自動投入処理が行われ、前回の遊技と同じ有効ラインL1を設定した状態で、次回のスタートレバーSLに対する開始操作を待機する。
遊技状態移行制御手段609は、リプレイの当選態様がそれぞれ異なる複数の遊技状態の間での遊技状態の移行と、内部抽選手段604による内部抽選で、抽選フラグが成立状態に設定された場合に、入賞するまで成立状態が維持されるボーナスに当選した場合に、現在の遊技状態からボーナス成立状態への遊技状態の移行と、入賞したボーナスを作動させるとともに作動させたボーナスに対応する遊技状態であるボーナス状態への遊技状態の移行と、の遊技状態移行制御を行う。
有利期間制御手段610は、特定役の入賞を補助する入賞補助制御を実行可能な遊技が実行される期間である有利期間(有利区間)と、入賞補助制御が実行されない遊技が実行される期間である非有利期間(非有利区間)と、の間での移行に係る制御を実行する。有利期間制御手段610は、有利期間と非有利期間との間での移行に係る制御として、非有利期間内における遊技において、ボーナスが非成立状態であり、かつボーナスの非作動中である場合に設定差がない当選エリアに当選した場合に、非有利期間を終了し有利期間を開始するか否かを決定する抽選である有利期間抽選を実行する。
有利期間制御手段610は、予め設定された有利期間を終了する条件が成立した場合や、有利期間を開始してから所定の遊技回数(例えば1500ゲーム)の遊技が実行された場合に、有利期間を終了し次ゲームから非有利期間を開始するとともに、有利期間中に使用した指示機能に係る全パラメータを初期化する処理である終了処理を実行する。また、有利期間制御手段610は、有利期間を開始した場合に有利期間報知部500Aを点灯させ、非有利期間を開始した場合に有利期間報知部500Aを消灯させる。
指示機能状態制御手段611は、有利期間制御手段610によって有利期間が開始されている場合に、入賞補助制御を実行可能な状態であるAT状態を含む複数の指示機能状態の間での指示機能状態の移行に係る制御を含む指示機能に係る制御(アシストタイム制御)を行う。指示機能状態制御手段611は、指示機能状態が入賞補助制御を実行可能な状態である場合に、特定役が入賞する確率を上げるための制御として、内部抽選手段604に当選した当選エリアに応じてそれぞれ異なる当選コマンドを作成させ、作成させた当選コマンドを主制御表示装置500に送信させることで、内部抽選で当選した当選エリアがいずれの当選エリアであるかを報知し、遊技者にストップボタンB1〜ストップボタンB3の操作方法を指示する機能(指示機能)である報知表示が主制御表示装置500に実行される制御である入賞補助制御を実行可能となるように構成されている。
コマンド送信手段612は、各入力手段から入力された入力信号に基づく各手段による演算処理の結果を、予め定められた形式のメインコマンド(例えば5バイト)に変換し、変換したメインコマンドを、予め定められた周期である第1周期(例えば1.49ms)で実行するタイマ割り込み処理の実行2回ごとに、1コマンドずつ副制御基板20に送信する。
副制御基板20は、主制御基板10から送信されるメインコマンドに基づき演出を制御し、サブCPU21と、サブROM22と、サブRAM23と、を備えている。サブCPU21は、主制御基板10から送信されたメインコマンドやタイマからの入力信号等に基づいて、サブROM22に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、演出表示装置930や音響装置940、演出役物装置950を含む演出装置900に演出を実行させる演出に係る制御を実行する。また、副制御基板20は、演出装置900に信号を出力及び演出装置900から出力される信号を入力する入出力ポートを1つ有している。サブRAM23は、複数の領域に区分けされ書き換え可能なデータを保存するデータ記憶手段として機能しており、サブCPU21の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
サブCPU21は、サブROM22に格納されたプログラムに基づき、サブRAM23と協働して、演出制御手段701aと、シリアル信号入出力部701bと、として機能する。
副制御基板20のサブCPU21では、第1周期よりも短い間隔の周期である第2周期(例えば512μs)で、コマンド送信手段612からのメインコマンドの送信の有無を監視するポーリング処理と、受信したメインコマンドを判別する判別処理と、判別処理で問題がないと判別されたメインコマンドを不図示のコマンドバッファに格納するメインコマンド格納処理を含むコマンド転送処理と、が実行される。
演出制御手段701aは、コマンドバッファに格納されたコマンドを読み出して、コマンドに基づく演出を実行する。具体的には、演出制御手段701aは、コマンドバッファから読み出したコマンドを解読することで、解読したコマンドに基づく演出パターン(演出内容)を決定し、決定した演出パターンに基づく演出内容を生成する。
シリアル信号入出力部701bは、演出制御手段701aによって生成された演出内容に対応する演出デバイス(演出表示装置930、音響装置940及び演出役物装置950を含む演出装置900)に対して出力する複数のパラレル信号を1つのシリアル信号に集約して演出装置900に出力する。
スロットマシン1では、シリアル信号入出力部701bから出力されたシリアル信号について、演出装置900又はスロットマシン1に設けられた信号展開基板の入力ポートから、該信号展開基板が有するシリアル・パラレル変換ICに入力され、パラレル信号に展開されることで各パラレル信号に対応する演出デバイスに向けて該信号展開基板が有する複数の出力ポートから出力される。また、スロットマシン1では、信号展開基板について、それぞれデイジーチェーン接続された複数の信号展開基板を有しており、副制御基板20から出力されるシリアル信号の流れ方向における上流側の信号展開基板から下流側の信号展開基板に信号を出力する際に、1つの出力ポートから1つの入力ポートに向けてシリアル信号を出力する。
また、スロットマシン1では、演出装置900又はスロットマシン1に設けられ、複数の入力ポートを有する信号集約基板に該複数の入力ポートから複数のパラレル信号が入力された場合、該信号集約基板が有するパラレル・シリアル変換ICによって1つのシリアル信号に集約され、副制御基板20のシリアル信号入出力部701bに向けて出力される。スロットマシン1では、信号集約基板について、それぞれデイジーチェーン接続された複数の信号集約基板を有しており、演出装置900から出力されたパラレル信号の流れ方向における上流側の信号集約基板から下流側の信号集約基板に信号を出力する際に、1つの出力ポートから1つの入力ポートに向けてシリアル信号を出力する。このため、スロットマシン1では、副制御基板20に1つの入力ポートを設けることで、演出装置900から出力されるパラレル信号の数が増大した場合であっても、複数の信号集約基板によって1つのシリアル信号に集約し、副制御基板20に入力することができる。
なお、上述したパチンコ機100における演出表示装置200と、演出役物装置202と、楽曲出力装置206と、は、それぞれスロットマシン1における演出表示装置930と、演出役物装置950と、音響装置940と、において機能する。
1 スロットマシン(遊技機)
10,300 主制御基板(遊技制御基板)
20,330 副制御基板(遊技制御基板)
100 パチンコ機(遊技機)
200,930 演出表示装置(信号作動装置)
202,950 演出役物装置(信号出力装置、信号作動装置)
204 演出照明装置(信号作動装置)
206 楽曲出力装置(信号作動装置)
400 第1信号変換基板(信号集約基板、信号展開基板)
402a,402b 入力ポート
402c〜402e 出力ポート
402f,402g 入出力ポート(入力ポート、出力ポート)
403a,403b センサ(信号出力装置)
410 第2信号変換基板(信号集約基板、信号展開基板)
412a〜412h 入力ポート
412i,412j 入出力ポート(入力ポート、出力ポート)
413a〜413h センサ(信号出力装置)
420 第3信号変換基板(信号集約基板、信号展開基板)
422a,422b 出力ポート
422c,422d 入出力ポート(入力ポート、出力ポート)
423a モータ(信号作動装置)
423b ソレノイド(信号作動装置)
940 音響装置(信号作動装置)

Claims (3)

  1. 遊技に関する制御を実行する遊技制御基板と、
    前記遊技制御基板に向けて信号を出力する複数の信号出力装置と、
    前記複数の信号出力装置から出力される前記遊技制御基板に向けた複数の信号を1つのシリアル信号に集約して出力する出力ポートと、前記信号出力装置から出力される信号又は前記シリアル信号が入力される複数の入力ポートと、をそれぞれ有する複数の信号集約基板と、を備える、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記信号出力装置から出力される信号の流れ方向において前記遊技制御基板に接続される信号集約基板よりも上流側に設けられた信号集約基板は、前記複数の信号出力装置と接続されており、
    前記上流側に設けられた信号集約基板から出力されるシリアル信号が、前記上流側に設けられた信号集約基板よりも前記流れ方向において下流側に設けられた信号集約基板に入力される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. それぞれ信号が入力されることで作動する複数の信号作動装置と、
    遊技に関する制御を実行し、前記複数の信号作動装置に向けた複数の信号を集約したシリアル信号を出力する遊技制御基板と、
    前記シリアル信号が入力される入力ポートと、該入力されたシリアル信号又は該入力されたシリアル信号を展開した複数の信号を出力する複数の出力ポートと、を有する複数の信号展開基板と、を備える、
    ことを特徴とする遊技機。

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