JP2019165597A - モータシステム - Google Patents

モータシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2019165597A
JP2019165597A JP2018053401A JP2018053401A JP2019165597A JP 2019165597 A JP2019165597 A JP 2019165597A JP 2018053401 A JP2018053401 A JP 2018053401A JP 2018053401 A JP2018053401 A JP 2018053401A JP 2019165597 A JP2019165597 A JP 2019165597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
control unit
switching
power
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018053401A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7040188B2 (ja
Inventor
山口 浩二
Koji Yamaguchi
浩二 山口
朋浩 松田
Tomohiro Matsuda
朋浩 松田
健志郎 桂
Kenshiro Katsura
健志郎 桂
達郎 山田
Tatsuro Yamada
達郎 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2018053401A priority Critical patent/JP7040188B2/ja
Publication of JP2019165597A publication Critical patent/JP2019165597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7040188B2 publication Critical patent/JP7040188B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】モータの負荷変動によりモータシステムで発生する損失を低減する。【解決手段】電源装置からの直流電力を電力変換装置によって交流電力に変換してモータに供給することで前記モータを駆動するモータシステムであって、前記電力変換装置を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数を変化させながら、前記モータで発生する損失と前記電力変換装置で発生する損失とを含む合計損失が最小となるように前記スイッチング素子に対してスイッチング制御を行う制御部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、モータシステムに関する。
インバータ及びモータを備え、バッテリ等の直流電源からの直流電力をインバータで交流電力に変換してモータに供給することで当該モータを駆動するモータシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2017/145640号
ところで、モータの負荷が一定である場合には、当該モータでの損失やそのモータを駆動するインバータでの損失も同様に一定であるため、上記モータシステム全体で発生する損失も一定である。
しかしながら、モータの負荷が変動すると、モータでの損失やインバータでの損失も同様に変動するため、モータシステム全体で発生する損失も変動する。したがって、そのモータの負荷変動によってモータシステム全体で発生する損失が増加してしまう場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、モータの負荷変動によりモータシステムで発生する損失を低減することである。
本発明の一態様は、電源装置からの直流電力を電力変換装置によって交流電力に変換してモータに供給することで前記モータを駆動するモータシステムであって、前記電力変換装置を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数を変化させながら、前記モータで発生する損失と前記電力変換装置で発生する損失とを含む合計損失が最小となるように前記スイッチング素子に対してスイッチング制御を行う制御部を備えることを特徴とするモータシステムである。
本発明の一態様は、上述のモータシステムであって、前記制御部は、前記直流電力が最小となるように前記スイッチング素子をスイッチング制御する。
本発明の一態様は、上述のモータシステムであって、前記制御部は、前記モータの駆動電流が目標値に追従するように前記駆動電流をフィードバック制御し、前記スイッチング周波数の制御周波数は、負荷変動時における前記フィードバック制御の共振周波数よりも小さく、かつ、前記モータの負荷変動の周波数よりも大きい。
本発明の一態様は、上述のモータシステムであって、前記スイッチング素子の温度を測定する第1の温度センサを更に備え、前記制御部は、前記第1の温度センサにより測定された温度が第1の閾値以上になった場合には、強制的にスイッチング周波数fswを低減させる。
本発明の一態様は、上述のモータシステムであって、前記モータの温度を測定する第2の温度センサを更に備え、前記制御部は、前記第2の温度センサにより測定された温度が第2の閾値以上になった場合には、強制的にスイッチング周波数fswを増加させる。
以上説明したように、本発明によれば、モータの負荷変動によりモータシステムで発生する損失を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るモータ駆動装置を備えたモータシステムAの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るモータ損失P、インバータ損失PIV、及び合計損失Pのスイッチング周波数fsに対する傾向の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る応答角周波数ωSWを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る最小損失点追従制御のフロー図である。 本発明の一実施形態に係る最小損失点追従制御の変形例を示すフロー図である。
以下、本発明の一実施形態に係るモータシステムを、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータシステムAの概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、モータシステムAは、電源装置1、モータ2、及びモータ駆動装置3を備える。
電源装置1は、直流電源であって、例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、電源装置1は、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。さらに、電源装置1は、交流電源からの出力を直流に整流する装置であってもよい。
モータ2は、モータ駆動装置3によって駆動が制御される電動モータである。本実施形態ではモータ2は、三相(U、V、W)のブラシレスモータである。具体的には、モータ2は、永久磁石を有するロータと、三相(U、V、W)それぞれに対応するコイルLu、Lv、Lwがロータの回転方向に順に巻装されているステータとを備えている。そして、各相のコイルLu、Lv、Lwのそれぞれは、モータ駆動装置3に接続されている。
モータ駆動装置3は、電源装置1からの直流電力を交流電力に変換してモータ2に供給することでそのモータ2を駆動する。以下に、本発明の一実施形態に係るモータ駆動装置3の構成について、具体的に説明する。
モータ駆動装置3は、インバータ4及びインバータ制御部5を備える。なお、インバータ4は、本発明の「電力変換装置」の一例である。
インバータ4は、電源装置1からの直流電力を交流電力に変換する。そして、インバータ4は、変換した交流電力をモータ2に供給する。
具体的には、インバータ4は、入力端子N1、基準端子N2、及び出力端子N3〜N5を備える。
入力端子N1は、接続線L1を介して電源装置1の正極端子に接続されている。基準端子N2は、接続線L2を介して電源装置1の負極端子に接続されている。また、出力端子N3には、コイルLuが接続されている。出力端子N4には、コイルLvが接続されている。出力端子N5には、コイルLwが接続されている。
したがって、インバータ4は、電源装置1から入力端子N1に入力した直流電力を交流電力に変換して出力端子N3〜N5に出力する。
以下に、インバータ4の構成について、具体的に説明する。
インバータ4は、複数のスイッチング素子SWを有し、このスイッチング素子のオン状態とオフ状態とがインバータ制御部5によりスイッチング制御されることで電源装置1からの直流電力を交流電力に変換してモータ2に出力する。これにより、モータ2が駆動する。なお、本実施形態では、6つのスイッチング素子SW1〜SW6がFET(Field Effective Transistor)である場合について説明するが、これに限定されず、例えば、IGBT(Insulated gate bipolar transistor)、及びBJT(bipolar junction transistor)であってもよい。また、インバータ4は、スイッチング素子SWの個数には特に限定されない。
具体的には、直列に接続されたスイッチング素子SW1,SW2と、直列に接続されたスイッチング素子SW3,SW4と、直列に接続されたスイッチング素子SW5,SW6とは、入力端子N1と、基準端子N2との間に並列に接続されている。
スイッチング素子SW1のドレイン端子は、入力端子N1に接続されている。スイッチング素子SW2のソース端子は、基準端子N2に接続されている。スイッチング素子SW1のソース端子と、スイッチング素子SW2のドレイン端子との接続点(出力端子N3)は、コイルLuの一端に接続されている。
スイッチング素子SW3のドレイン端子は、スイッチング素子SW1のドレイン端子に接続されている。スイッチング素子SW4のソース端子は、基準端子N2に接続されている。スイッチング素子SW3のソース端子と、スイッチング素子SW4のドレイン端子との接続点(出力端子N4)は、コイルLvの一端に接続されている。
スイッチング素子SW5のドレイン端子は、スイッチング素子SW1のドレイン端子に接続されている。スイッチング素子SW6のソース端子は、基準端子N2に接続されている。スイッチング素子SW5のソース端子と、スイッチング素子SW6のドレイン端子との接続点(出力端子N5)は、コイルLwの一端に接続されている。
また、各スイッチング素子SW1〜SW6のゲート端子は、インバータ制御部5に接続されている。
インバータ制御部5は、インバータ4の駆動を制御する。具体的には、インバータ制御部5は、スイッチング素子SW1〜SW6をスイッチング制御する。以下に、インバータ制御部5の構成について、具体的に説明する。
インバータ制御部5は、電流検出部6、電圧検出部7、及び制御部8を備える。
電流検出部6は、電源装置1からインバータ4の入力端子N1に入力する入力電流Iinを検出する。例えば、電流検出部6は、接続線L1に設けられ、接続センサL1に流れる電流を検出することで、入力電流Iinを検出する。そして、電流検出部6は、検出した入力電流Iinを制御部8に出力する。
この電流検出部6は、入力電流Iinを検出する構成であれば特に限定されないが、例えば、トランスを備えたカレントトランス(CT)やホール素子を備えた電流センサである。また、電流検出部6は、接続線L1に直列に接続されたシャント抵抗の両端の電圧から入力電流Iinを検出してもよい。
電圧検出部7は、インバータ4に入力する入力電圧Vinを検出する。例えば、電圧検出部7は、入力端子N1と基準端子N2との間の電位差を検出することで、入力電圧Vinを検出する。なお、電圧検出部7は、インバータ4に入力する入力電圧Vinをそのまま読み取るのではなく、例えば、抵抗分圧回路で入力電圧Vinを抵抗分圧した電圧(以下、「分圧電圧」という。)を読み取ってもよい。この場合には、電圧検出部7は、読み取った分圧電圧から、抵抗分圧回路の分圧比に基づいて入力電圧Vinを算出する。
電圧検出部7は、検出した入力電圧Vinを制御部8に出力する。なお、上述したように、入力端子N1が電源装置1の正極端子に、基準端子N2が電源装置1の負極端子に接続されているため、入力電圧Vinは電源装置1の出力電圧に相当する。
制御部8は、スイッチング素子SW1〜SW6を任意のスイッチング周波数fswでスイッチング制御する。例えば、制御部8は、スイッチング素子SW1〜SW6のゲート端子に制御信号を出力することで、スイッチング素子SW1〜SW6をオン状態又はオフ状態に制御するスイッチング制御を行う。この制御信号は、例えば、PWM(パルス幅変調)信号である。
具体的には、制御部8は、モータ2に流れる相電流(駆動電流)が目標値に追従するようにPWM信号のデューティ比を設定することでモータ2の駆動電流をフィードバック制御する。例えば、制御部8は、モータ2の駆動電流と上記目標値との差分値に基づいてPI制御を行うことによりフィードバック制御を行う。
また、制御部8は、インバータ4のスイッチング周波数fswを上記フィードバック制御の制御系(以下、「第1の制御系」という。)とは異なる第2の制御系で設定する。なお、上記スイッチング周波数fswは、制御信号の周波数に相当する。
ここで、本実施形態に係る特徴の一つは、インバータ4のスイッチング周波数fswを固定せずに変化させながら、モータ2で発生する損失(以下、「モータ損失」という。)Pとインバータ4で発生する損失(以下、「インバータ損失」という。)PIVとを合計した損失(以下、「合計損失」という。)Pが最小となるスイッチング周波数fsw((以下、「fswmin」という。)を常に探索する最小損失点追従制御を行うことである。
換言すれば、最小損失点追従制御とは、モータ2を駆動している状態において、合計損失Pが最小となるように、スイッチング周波数fsw(例えば、制御信号の周波数)をパラメータとして変化させながら合計損失Pが最小となるようにインバータ4をスイッチング制御することである。
以下に、合計損失Pについて、図2を用いて説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るモータ損失P、インバータ損失PIV、及び合計損失Pのスイッチング周波数fsに対する傾向の一例を示す図である。
本発明者らは、スイッチング周波数fswが高くなるにつれて、モータ損失Pが減少する傾向にあるともにインバータ損失PIVが増加する傾向にあることを発見した。これは、図2に示すように、縦軸を損失、横軸をスイッチング周波数fswとしたグラフにおいて、モータ損失P及びインバータ損失PIVをプロットした場合には、スイッチング周波数fswの所定範囲内において、損失Pが最小となるポイント(以下、「最小損失点」という。)が存在する。すなわち、合計損失Pには、スイッチング周波数fswの所定範囲内において、必ず最小損失点が存在することになる。したがって、制御部8は、スイッチング周波数fswを変化させながら常に最小損失点のスイッチング周波数fswminを探索してスイッチング制御することで、モータ2の負荷変動が発生した場合でも、合計損失Pを低減することができる。
ここで、モータ2の負荷が一定である場合には、スイッチング周波数fswに対する合計損失Pの傾向と電源装置1からインバータ4に入力する直流電力(以下、「入力電力」という。)Pinの傾向とは、同一の傾向を示す。すなわち、モータ2の負荷が一定である場合には、合計損失Pが最小となるスイッチング周波数fSWと、入力電力Pinが最小となるスイッチング周波数fSWとは、同一の周波数となる。したがって、本実施形態に係る制御部8は、最小損失点追従制御において、モータ2の駆動時にインバータ4のスイッチング周波数fSWを変化させながら、入力電力Pinが最小となるようにスイッチング素子SW1〜SW6のスイッチング制御を行う。
なお、モータ2が負荷変動すると最小損失点も変動するため、図3に示すように、最小損失点追従制御においてスイッチング周波数fswを変化させる制御系(第2の制御系)の応答角周波数ωSWは、想定されるモータ2の負荷変動の周波数ωよりも大きい値に設定される。この第2の制御系の応答角周波数ωSWとは、スイッチング周波数fswを制御する周波数(スイッチング周波数fswの制御周波数)である。なお、想定されるモータ2の負荷変動の周波数ωは、想定されるモータ2の負荷変動の最大周波数であることが望ましい。
さらに、応答角周波数ωSWがモータ2の負荷変動時における上記第1の制御系の共振角周波数ωr(>ω)より大きいと、スイッチング周波数fswが共振などの過渡状態(不安定状態)に追従してしまう可能性がある。
したがって、応答角周波数ωSWは、上記共振角周波数ωrよりも小さい値に設定される。例えば、応答角周波数ωSWは、以下の条件(1)になるように設定される。
ω<<ωSW<<ωr …(1)
次に、本発明の一実施形態に係る最小損失点追従制御の動作の流れについて、図4を用いて説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る最小損失点追従制御のフロー図である。
まず、制御部8は、スイッチング周波数fswを予め設定された初期値fsw0に設定した制御信号をスイッチング素子SW1〜SW6に出力することで、インバータ4を駆動する。これにより、スイッチング周波数fsw=初期値fsw0でスイッチング制御されたインバータ4は、電源装置1から入力した入力電力Pinを交流電力に変換してモータ2に供給する。これにより、モータ2が駆動する(ステップS101)。なお、初期値fsw0は、例えば、シミュレーションから得られた基準値や設計値、試験的に得られた基準値である。
次に、制御部8は、モータ2が駆動している状態において、現在のスイッチング周波数fswに、微小周波数Δfsw×増減フラグFを加える。ここで、微小周波数Δfswは、予め設定されており、最小損失点追従制御においてスイッチング周波数fswを変化させる変化量である。増減フラグFは、最小損失点追従制御においてスイッチング周波数fswを変化させる場合に、当該スイッチング周波数fswを増加させるのか、又は減少させるのかを決定するものである。例えば、増減フラグFが「+1」ならばスイッチング周波数fswを増加させ、増減フラグFが「−1」ならばスイッチング周波数fswを減少させる。なお、増減フラグFの初期値は、ステップS101において設定され、本実施形態では初期値として「+1」に設定する。ただし、増減フラグFの初期値は、「−1」でもよい。
電流検出部6は、電源装置1からインバータ4に入力する入力電流Iinを検出し、その検出した入力電流Iinを制御部8に出力する。また、電圧検出部7は、電源装置1からインバータ4に入力する入力電圧Vinを検出し、その検出した入力電圧Vinを制御部8に出力する(ステップS103)。
制御部8は、電流検出部6から取得した入力電流Iinと、電圧検出部7から取得した入力電圧Vinとを乗算することで、現在の入力電力Pin(=Iin×Vin)を算出する(ステップS104)。
制御部8は、現在の入力電力Pinを算出すると、その算出した現在の入力電力Pinと、前回算出した入力電力Pinとを比較する(ステップS104)。なお、説明が煩雑になることを防ぐため、前回算出した入力電力Pinを入力電力Prefと表記する。なお、入力電力Prefの初期値は、ステップS101において設定され、本実施形態では「0」に設定される。
制御部8は、現在の入力電力Pinと前回の入力電力Prefとを比較し、現在の入力電力Pinが、前回の入力電力Prefより小さい場合(Pin<Pref)には、増減フラグFの符号は変更しない。そして、制御部8は、現在の入力電力Pinを前回の入力電力Prefとして設定して(ステップS106)、ステップS102の処理に戻る。
一方、制御部8は、現在の入力電力Pinと前回の入力電力Prefとを比較し、現在の入力電力Pinが、前回の入力電力Pref以上である場合(Pin≧Pref)には、増減フラグFの符号を反転させる(ステップS107)。そして、制御部8は、現在の入力電力Pinを前回の入力電力Prefとして設定して(ステップS106)、ステップS102の処理に戻る。
このように、制御部8は、ステップS102〜ステップS107を繰り返すことで、スイッチング周波数fswをパラメータとして、前回のスイッチング周波数fswから微小周波数Δfswだけ増加又は減少させながら入力電力Pinが前回の値よりも小さくなるようにインバータ4をスイッチング制御する。これにより、制御部8は、スイッチング周波数fswを増加又は減少させながら最小損失点を探索することが可能となる。その結果、モータシステムAは、モータ2の回転数、モータ2やスイッチング素子SW1〜6の温度、電源装置1の出力電圧、モータ2やスイッチング素子SW1〜6の個体ばらつき等によらず、最小損失でモータ2を運転継続することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(変形例1)
上記実施形態において、最小損失点追従制御において、変更するスイッチング周波数fswの範囲に制限を設けてもよい。例えば、制御部8は、最小損失点追従制御におけるスイッチング周波数fswを、最小値fswMIN(最小限度値)と最大値fswMAX(最大限度値)との間の範囲(fswMIN≦fsw≦fswMAX)内において変更してもよい。
(変形例2)
上記実施形態において、制御部8は、最小損失点追従制御の開始時において、ステップS101の処理で初期条件を設定した後に、スイッチング周波数fsw(初期値fsw0)に微小周波数Δfsw×増減フラグFを足してから(ステップS102)、入力電流Iin及び入力電圧Vinの取得(ステップS103)、入力電力Pinの演算(ステップS104)を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部8は、最小損失点追従制御の開始時においては、ステップS101の処理を行った後に、ステップS102の処理を行わずに、ステップS103,S104の処理を実行してもよい。この場合には、制御部8は、ステップS107の処理を行った後に、ステップS102の処理を行うことになる。
具体的には、図5に示すように、まず、制御部8は、初期条件を設定する。すなわち、制御部8は、スイッチ101の処理と同様に、スイッチング周波数fswを予め設定された初期値fsw0に設定した制御信号をスイッチング素子SW1〜SW6に出力することで、インバータ4を駆動する。さらに、制御部8は、前回の入力電力Prefを初期値「0」に、増減フラグFを初期値「+1」に設定する(ステップS201)。
初期条件が設定された後、電流検出部6は、電源装置1からインバータ4に入力する入力電流Iinを検出し、その検出した入力電流Iinを制御部8に出力する。また、電圧検出部7は、電源装置1からインバータ4に入力する入力電圧Vinを検出し、その検出した入力電圧Vinを制御部8に出力する(ステップS202)。
制御部8は、電流検出部6から取得した入力電流Iinと、電圧検出部7から取得した入力電圧Vinとを乗算することで、入力電力Pin(=Iin×Vin)を算出する(ステップS203)。
制御部8は、現在の入力電力Pinを算出すると、その算出した現在の入力電力Pinと、前回算出した入力電力Prefとを比較し(ステップS204)、現在の入力電力Pinが、前回の入力電力Prefより小さい場合(Pin<Pref)には、増減フラグFの符号は変更しない。そして、制御部8は、現在の入力電力Pinを前回の入力電力Prefとして設定する(ステップS206)。一方、制御部8は、現在の入力電力Pinと前回の入力電力Prefとを比較し、現在の入力電力Pinが、前回の入力電力Pref以上である場合(Pin≧Pref)には、増減フラグFの符号を反転させる(ステップS205)。そして、制御部8は、現在の入力電力Pinを前回の入力電力Prefとして設定する(ステップS206)。その後、制御部8は、現在のスイッチング周波数fswに、微小周波数Δfsw×増減フラグFを加えて(ステップS207)、ステップS202の処理に戻る。
(変形例3)
上記実施形態において、モータシステムAは、スイッチング素子SW1〜SW6の温度Tswを測定する第1の温度センサを備えてもよい。そして、制御部8は、最小損失点追従制御において、上記第1の温度センサで測定された温度Tswが予め設定された第1の閾値Tth1以上になった場合には、当該温度Tswが第1の閾値Tth1未満になるまで強制的にスイッチング周波数fswを低減させてもよい。例えば、制御部8は、最小損失点追従制御を行っていても、温度Tswが第1の閾値Tth1以上になった場合には、割り込み処理として強制的にスイッチング周波数fswを低減させてもよい。これにより、スイッチング素子SW1〜SW6による損失(インバータ損失)が低減され、制御部8は、スイッチング素子SW1〜SW6が発熱により故障することを防止することができる。なお、強制的にスイッチング周波数fswを低減させる方法として、例えば、増減フラグFの符号を強制的に反転させる方法がある。
(変形例4)
上記実施形態において、モータシステムAは、モータ2の温度Tを測定する第2の温度センサを備えてもよい。このモータ2の温度Tとは、例えば、コイルLu、Lv、Lwの各温度である。そして、制御部8は、最小損失点追従制御において、上記第2の温度センサで測定された温度Tが予め設定された第2の閾値Tth2以上になった場合には、当該温度Tが第2の閾値Tth2未満になるまで強制的にスイッチング周波数fswを増加させてもよい。例えば、制御部8は、最小損失点追従制御を行っていても、温度Tが第2の閾値Tth2以上になった場合には、割り込み処理として強制的にスイッチング周波数fswを増加させてもよい。これにより、モータ損失が低減され、制御部8は、コイルLu、Lv、Lwの発熱によりモータ2が故障することを防止することができる。なお、強制的にスイッチング周波数fswを増加させる方法として、例えば、増減フラグFの符号を強制的に反転させる方法がある。
(変形例5)
上記実施形態において、モータシステムAは、上記第1の温度センサと上記第2の温度センサとの双方を備えてもよい。そして、制御部8は、温度Tswが第1の閾値Tth1以上となり、かつ、温度Tが第2の閾値Tth2以上となった場合には、モータ2の駆動電流が低減するように制御する。具体的には、制御部8は、モータ2の駆動電流における目標値を下げる。これにより、インバータ損失とモータ損失との双方が低減され、スイッチング素子SW1〜SW6とモータ2との発熱による故障を防止することができる。
(変形例6)
上記実施形態では、制御部8は、電流検出部6で検出された入力電流Iinと電圧検出部7で検出された入力電圧Vinとを乗算することで入力電力Pinを取得したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、制御部8は、入力電力Pinを取得できればよく、その取得方法には特に限定されない。例えば、制御部8は、接続線L1に設けられた電力センサにより入力電力Pinを取得してもよい。また、制御部8は、モータ2の駆動電流やインバータ4の変換効率等から入力電力Pinを算出することで、当該入力電力Pinを取得してもよい。
上述したように、本発明者は、スイッチング周波数fswが高くなるにつれて、モータ損失Pが減少する傾向にあるともにインバータ損失PIVが増加する傾向にあることを発見し、合計損失Pにはスイッチング周波数fswをパラメータとする最小損失点が存在することを見出した。本実施形態に係るモータ駆動装置3は、このような知見に基づいてなされたものであって、インバータ4を構成するスイッチング素子SW1〜SW6のスイッチング周波数を変化させながら、モータ損失Pとインバータ損失PIVとを含む合計損失Pが最小となるようにスイッチング素子SW1〜SW6をスイッチング制御する制御部8を備える。
このような構成によれば、モータ2の負荷変動が発生した場合であっても、合計損失Pを常に最小損失となるように維持することができる。そのため、モータ2の負荷変動によりモータシステムAで発生する損失を低減することができる。
より具体的には、制御部8は、電源装置1からインバータ4に入力する入力電力Pinを合計損失Pとみなし、その入力電力Pinが最小となるようにスイッチング素子SW1〜SW6をスイッチング制御する。
また、制御部8は、モータ2の駆動電流が目標値に追従するようにその駆動電流をフィードバック制御する構成を備える。そして、制御部8は、スイッチング周波数fswの制御周波数は、負荷変動時におけるフィードバック制御の共振周波数よりも小さく、かつ、モータ2の負荷変動の周波数よりも大きい値であってもよい。
このような構成によれば、最小損失点追従制御において設定されるスイッチング周波数fswは、共振などの過渡状態には追従せずに、モータ2の負荷変動に十分に応答して追従できる。
また、モータシステムAは、スイッチング素子SW1〜SW6の温度Tswを測定する第1の温度センサを更に備えてもよい。そして、制御部8は、第1の温度センサにより測定された温度Tswが第1の閾値Tth1以上になった場合には、強制的にスイッチング周波数fswを低減させてもよい。
このような構成によれば、インバータ損失が低減され、スイッチング素子SW1〜SW6が発熱により故障することを防止することができる。
また、モータシステムAは、モータ2の温度を測定する第2の温度センサを更に備えてもよい。そして、制御部8は、第2の温度センサにより測定された温度Tが第2の閾値Tth2以上になった場合には、強制的にスイッチング周波数fswを増加させてもよい。
このような構成によれば、モータ損失が低減され、コイルLu、Lv、Lwの発熱によりモータ2が故障することを防止することができる。
A モータシステム
1 電源装置
2 モータ
3 モータ駆動装置
4 インバータ
5 インバータ制御部
6 電流検出部
7 電圧検出部
8 制御部

Claims (5)

  1. 電源装置からの直流電力を電力変換装置によって交流電力に変換してモータに供給することで前記モータを駆動するモータシステムであって、
    前記電力変換装置を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数を変化させながら、前記モータで発生する損失と前記電力変換装置で発生する損失とを含む合計損失が最小となるように前記スイッチング素子に対してスイッチング制御を行う制御部を備えることを特徴とするモータシステム。
  2. 前記制御部は、前記直流電力が最小となるように前記スイッチング素子をスイッチング制御することを特徴とする請求項1に記載のモータシステム。
  3. 前記制御部は、前記モータの駆動電流が目標値に追従するように前記駆動電流をフィードバック制御し、
    前記スイッチング周波数の制御周波数は、負荷変動における前記フィードバック制御の共振周波数よりも小さく、かつ、前記モータの負荷変動の周波数よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータシステム。
  4. 前記スイッチング素子の温度を測定する第1の温度センサを更に備え、
    前記制御部は、前記第1の温度センサにより測定された温度が第1の閾値以上になった場合には、強制的にスイッチング周波数fswを低減させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のモータシステム。
  5. 前記モータの温度を測定する第2の温度センサを更に備え、
    前記制御部は、前記第2の温度センサにより測定された温度が第2の閾値以上になった場合には、強制的にスイッチング周波数fswを増加させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のモータシステム。
JP2018053401A 2018-03-20 2018-03-20 モータシステム Active JP7040188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053401A JP7040188B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 モータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053401A JP7040188B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 モータシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019165597A true JP2019165597A (ja) 2019-09-26
JP7040188B2 JP7040188B2 (ja) 2022-03-23

Family

ID=68066357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018053401A Active JP7040188B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 モータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7040188B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3799296A1 (de) * 2019-09-27 2021-03-31 Siemens Aktiengesellschaft Elektrischer antrieb mit schaltfrequenzgeregelter motortemperatur
JP7453549B2 (ja) 2020-09-25 2024-03-21 ダイキン工業株式会社 制御装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63257497A (ja) * 1987-04-14 1988-10-25 Toyota Motor Corp 交流電動機の運転制御方法及び装置
JPH1169836A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Mitsubishi Electric Corp パルス幅変調型インバータ装置およびパルス幅変調型インバータ装置の制御方法
JP2010226891A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Ihi Corp 同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動装置及び方法
US20130154530A1 (en) * 2011-12-16 2013-06-20 Control Techniques Ltd Variable Switching Frequency Power Converter
JP2016197933A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 三菱電機株式会社 モータ制御装置及びモータ制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63257497A (ja) * 1987-04-14 1988-10-25 Toyota Motor Corp 交流電動機の運転制御方法及び装置
JPH1169836A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Mitsubishi Electric Corp パルス幅変調型インバータ装置およびパルス幅変調型インバータ装置の制御方法
JP2010226891A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Ihi Corp 同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動装置及び方法
US20130154530A1 (en) * 2011-12-16 2013-06-20 Control Techniques Ltd Variable Switching Frequency Power Converter
JP2016197933A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 三菱電機株式会社 モータ制御装置及びモータ制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3799296A1 (de) * 2019-09-27 2021-03-31 Siemens Aktiengesellschaft Elektrischer antrieb mit schaltfrequenzgeregelter motortemperatur
WO2021058198A1 (de) * 2019-09-27 2021-04-01 Siemens Aktiengesellschaft Elektrischer antrieb mit schaltfrequenzgeregelter motortemperatur
JP7453549B2 (ja) 2020-09-25 2024-03-21 ダイキン工業株式会社 制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7040188B2 (ja) 2022-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lin et al. Pulsewidth modulation technique for BLDCM drives to reduce commutation torque ripple without calculation of commutation time
JP2007215277A (ja) 車両用発電制御装置
JP6089978B2 (ja) スイッチトリラクタンスモータのpam駆動装置
US8716966B2 (en) Rotary electric machine for vehicles
JP7040188B2 (ja) モータシステム
JP2011027625A (ja) スイッチング素子の温度検出装置
JP2010226917A (ja) スイッチング電源装置
JP6080996B1 (ja) 電動機駆動システム
WO2017082033A1 (ja) 多相コンバータ
JP5106484B2 (ja) 可変電源装置とモータ駆動制御装置とそれらの保護回路動作方法
EP3108578B1 (en) Motor control system
JP2017123740A (ja) スイッチング電源
JP6988618B2 (ja) 発電システム及び発電システムの制御方法
JP2010004665A (ja) モータの駆動装置および駆動方法
JP2014180172A (ja) 車両用回転電機
JP6634992B2 (ja) 誘導電動機の制御装置
JP7211179B2 (ja) モータシステム
JP7167786B2 (ja) 発電システム
JP2009207251A (ja) 負荷駆動システム
JP2010178443A (ja) モータ制御システム
JP2009060003A (ja) 着磁電源
JP2007295743A (ja) 電源の平滑回路、電源装置、及び、スイッチング電源装置
JP2009081959A (ja) 昇降圧コンバータの制御装置
JP6522227B2 (ja) コンバータ回路、インバータ回路および空気調和機の電力変換装置
JP2015065788A (ja) 車両用回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7040188

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151