JP2019165124A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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究 佐久間
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健介 太田
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Abstract

【課題】良好な特性の薄膜トランジスタを備える半導体記憶装置を提供する。【解決手段】半導体記憶装置は、基板と、基板の表面と交差する第1方向に配列された複数のメモリセルを備えるメモリセルアレイと、メモリセルアレイの少なくとも一部を覆う絶縁層と、絶縁層に設けられたトランジスタと、を備える。トランジスタは、第1方向と交差する第2方向に互いに離間して配置された第1半導体層及び第2半導体層と、第1半導体層及び第2半導体層の間に設けられ、第1方向に延伸し、第1方向の一端が第1半導体層及び第2半導体層よりも基板に近いゲート電極と、ゲート電極の一端及び第2方向の側面に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜を介してゲート電極の一端及び第2方向の側面と対向し、第1半導体層及び第2半導体層に接続された第3半導体層と、を備える。第3半導体層は、上記絶縁層と上記ゲート絶縁膜との最短距離よりも大きい結晶粒を含む。【選択図】図3

Description

本実施形態は、半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置の高集積化に伴い、三次元的に配置された複数のメモリセルを備える半導体記憶装置の開発が進んでいる。この様な半導体記憶装置には、例えば、ゲート絶縁膜中に電荷蓄積膜を含む電界効果トランジスタをメモリセルとして利用する、いわゆるフラッシュメモリや、抵抗値を可逆的に変化させる抵抗変化素子をメモリセルとして利用する、いわゆるReRAM等が知られている。
この様な半導体記憶装置においては、三次元的に配置された複数のメモリセルを周辺回路に接続する都合上、メモリセルアレイの外周部分にデッドスペースが生じてしまう場合がある。そこで、この様な部分に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, TFT)等を形成することにより、基板表面における周辺回路の面積を削減する試みがある。
特開2016−171243号公報
薄膜トランジスタの特性の改善が望まれている。
下記の実施形態に係る発明は、この様な点に鑑みなされたもので、良好な特性の薄膜トランジスタを備える半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一の実施形態に係る半導体記憶装置は、基板と、この基板の表面と交差する第1方向に配列された複数のメモリセルを備えるメモリセルアレイと、このメモリセルアレイの少なくとも一部を覆う絶縁層と、この絶縁層に設けられたトランジスタと、を備える。また、このトランジスタは、上記絶縁層に設けられ、上記第1方向と交差する第2方向に互いに離間して配置された第1半導体層及び第2半導体層と、これら第1半導体層及び第2半導体層の間に設けられ、上記第1方向に延伸し、上記第1方向の一端が第1半導体層及び第2半導体層よりも基板に近いゲート電極と、このゲート電極の一端及び第2方向の側面に設けられたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜を介して上記ゲート電極の一端及び第2方向の側面と対向し、第1半導体層及び第2半導体層に接続された第3半導体層と、を備える。また、第3半導体層は、上記絶縁層と上記ゲート絶縁膜との最短距離よりも大きい結晶粒を含む。
第1の実施形態に係る半導体記憶装置の概略的な構成を示す等価回路図である。 半導体記憶装置の概略的な平面図である。 半導体記憶装置の概略的な斜視図である。 トランジスタ15の構成を示す模式的な平面図である。 トランジスタ15の構成を示す模式的な断面図である。 第1半導体層121、第2半導体層122、及び、第3半導体層125中の結晶粒について説明するための模式的な図である。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な平面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な平面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 同製造方法を示す模式的な断面図である。 第2の実施形態に係る半導体記憶装置の概略的な構成を示す模式的な平面図である。 第3の実施形態に係る半導体記憶装置の概略的な構成を示す模式的な断面図である。 第4の実施形態に係る半導体記憶装置の概略的な構成を示す模式的な断面図である。 第5の実施形態に係る半導体記憶装置の概略的な構成を示す模式的な断面図である。 第6の実施形態に係る半導体記憶装置の概略的な構成を示す模式的な断面図である。
次に、実施形態に係る半導体記憶装置を、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施形態はあくまでも一例であり、本発明を限定する意図で示されるものではない。
また、本明細書においては、基板の表面と交差する方向を第1方向と、第1方向と交差する方向を第2方向と、第1方向及び第2方向と交差する方向を第3方向と呼ぶ。また、第1方向に沿って基板から離れる向きを上と、第1方向に沿って基板に近付く向きを下と呼ぶ。また、ある構成について下面や下端と言う場合には、この構成の基板に近い方の面や端部を意味する事とし、上面や上端と言う場合には、この構成の基板から遠い方の面や端部を意味する事とする。また、第2方向又は第3方向と交差する面を側面と呼ぶ。また、基板の上面に対して平行な所定の方向をX方向、基板の上面に対して平行で、X方向と垂直な方向をY方向、基板の上面に対して垂直な方向をZ方向と呼ぶ。尚、以下の説明では、X方向、Y方向及びZ方向が、それぞれ、第3方向、第2方向及び第1方向と対応する場合について例示する。ただし、第1方向、第2方向及び第3方向は、Z方向、Y方向及びX方向に限られない。
また、本明細書において「メモリセル」と言った場合には、ゲート絶縁膜中に電荷を蓄積可能な電界効果トランジスタ、抵抗値を可逆的に変化させる抵抗変化素子、この様な抵抗変化素子において、整流特性を有するもの等、1ビット以上のデータを記憶可能な記憶素子を意味することとする。
また、本明細書において「メモリセルアレイ」と言った場合には、複数のメモリセル、及び、これら複数のメモリセルに接続された複数の配線等を備える構成を意味することとする。
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の概略的な構成を示す等価回路図である。説明の都合上、図1では一部の構成を省略する。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイ11と、メモリセルアレイ11を制御する周辺回路12と、を備える。
メモリセルアレイ11は、複数のメモリブロックMBを備える。これら複数のメモリブロックMBは、それぞれ、複数のメモリフィンガーMFを備える。これら複数のメモリフィンガーMFは、それぞれ、複数のメモリユニットMUを備える。これら複数のメモリユニットMUの一端は、それぞれ、ビット線BLを介して周辺回路12に接続される。また、これら複数のメモリユニットMUの他端は、それぞれ、共通の下部配線SC及びソース線SLを介して周辺回路12に接続される。
メモリユニットMUは、ビット線BL及び下部配線SCの間に直列に接続されたドレイン選択トランジスタSTD、メモリストリングMS、及び、ソース選択トランジスタSTSを備える。以下、ドレイン選択トランジスタSTD、及び、ソース選択トランジスタSTSを、単に選択トランジスタ(STD、STS)と呼ぶ事がある。
メモリストリングMSは、直列に接続された複数のメモリセルMCを備える。本実施形態に係るメモリセルMCは、チャネル領域として機能する半導体層、電荷蓄積膜を含むゲート絶縁膜、及び、ゲート電極を備える電界効果型のトランジスタであり、1ビット以上のデータを記憶する。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷蓄積膜中の電荷量に応じて変化する。尚、1のメモリストリングMSに属する複数のメモリセルMCのゲート電極には、それぞれ、ワード線WLが接続される。これらワード線WLは、それぞれ、1のメモリブロックMB中の全てのメモリユニットMUに共通に接続される。
選択トランジスタ(STD、STS)は、チャネル領域として機能する半導体層、ゲート絶縁膜及びゲート電極を備える電界効果型のトランジスタである。選択トランジスタ(STD、STS)のゲート電極には、それぞれ、選択ゲート線(SGD、SGS)が接続される。ドレイン選択線SGDは、メモリフィンガーMFに対応して設けられ、1のメモリフィンガーMF中の全てのメモリユニットMUに共通に接続される。ソース選択線SGSは、1のメモリブロックMB中の全てのメモリユニットMUに共通に接続される。
周辺回路12は、動作電圧を生成する動作電圧生成回路21と、アドレスデータをデコードするアドレスデコーダ22と、アドレスデコーダ22の出力信号に応じてメモリセルアレイ11に動作電圧を転送するブロック選択回路23及び電圧選択回路24と、を備える。
動作電圧生成回路21は、複数の動作電圧出力端子31を備える。動作電圧生成回路21は、メモリセルアレイ11に対する読出動作、書込動作及び消去動作に際してビット線BL、ソース線SL、ワード線WL及び選択ゲート線(SGD、SGS)に印加される複数通りの動作電圧を生成し、複数の動作電圧出力端子31から同時に出力する。
アドレスデコーダ22は、複数のブロック選択線32及び複数の電圧選択線33を備える。アドレスデコーダ22は、アドレスデータをデコードして、アドレスデータに対応する所定のブロック選択線32及び電圧選択線33をH状態とし、それ以外のブロック選択線32及び電圧選択線33をL状態とする。
ブロック選択回路23は、メモリブロックMBに対応する複数のブロック選択部34を備える。これら複数のブロック選択部34は、それぞれ、ワード線WL及び選択ゲート線(SGD、SGS)に対応する複数のブロック選択トランジスタ35を備える。ブロック選択トランジスタ35は、例えば、電界効果型の耐圧トランジスタである。ブロック選択トランジスタ35の一端は、それぞれ、対応するワード線WL又は選択ゲート線(SGD、SGS)に接続される。他端は、それぞれ、電圧選択回路24を介して動作電圧出力端子31に接続可能に構成される。ゲート電極は、対応するブロック選択線32に共通に接続される。
電圧選択回路24は、ワード線WL及び選択ゲート線(SGD、SGS)に対応する複数の電圧選択部36を備える。これら複数の電圧選択部36は、それぞれ、複数の電圧選択トランジスタ37を備える。電圧選択トランジスタ37は、例えば、電界効果型の耐圧トランジスタである。電圧選択トランジスタ37の一端は、それぞれ、ブロック選択回路23を介して、対応するワード線WL又は選択ゲート線(SGD、SGS)に接続可能に構成される。他端は、それぞれ、対応する動作電圧出力端子31に接続される。ゲート電極は、それぞれ、対応する電圧選択線33に接続される。
図2は、本実施形態に係る半導体記憶装置の概略的な平面図である。説明の都合上、図2では一部の構成を省略する。
本実施形態では、メモリセルアレイ11及び周辺回路12が基板13上に設けられている。以下、メモリセルアレイ11及び周辺回路12が設けられた基板13上の領域を、第1領域R1〜第4領域R4と呼ぶ。
図示の例では、基板13上に2つのメモリセルアレイ11がX方向に互いに離間して配置されている。メモリセルアレイ11は、Y方向に配列された複数のメモリブロックMBを備える。また、これら複数のメモリブロックMBは、Y方向に配列された複数のメモリフィンガーMFを備える。
第1領域R1は、メモリセルアレイ11の中心部分が設けられる略矩形状の領域である。第1領域R1には、複数のメモリセルMCが設けられる。
第2領域R2は、メモリセルアレイ11のX方向の両端部が設けられる領域であり、これら端部を含む様にY方向に沿って延伸する。第2領域R2には、ワード線WLのX方向の端部、及び、これらワード線WLの端部に接続されるコンタクトが設けられる。また、第2領域R2には、周辺回路12の一部を構成する複数のトランジスタが設けられる。
第3領域R3は、メモリセルアレイ11のY方向の両端部が設けられる領域であり、これら端部を含む様にX方向に沿って延伸する。第3領域R3には、メモリセルアレイ11の一部分が設けられる。この一部分は、例えば、製造工程の都合上形成される部分であり、デバイスとして機能しない部分であっても良い。また、第3領域R3には、周辺回路12の一部を構成する複数のトランジスタが設けられる。
第4領域R4は、メモリセルアレイ11の外部に設けられる領域(Z方向から見てメモリセルアレイ11と重複しない領域)である。第4領域R4には、周辺回路12の一部を構成する複数のトランジスタが設けられる。
図3は、本実施形態に係る半導体記憶装置の、第1領域R1及び第2領域R2(図2)の構成を示す概略的な斜視図である。説明の都合上、図3では一部の構成を省略する。
図3には、基板13と、基板13上に設けられたメモリセルアレイ11と、メモリセルアレイ11の一部を覆う絶縁層14と、絶縁層14に設けられたトランジスタ15と、を示す。
基板13は、例えば、単結晶シリコン(Si)等からなる半導体基板である。基板13は、例えば、半導体基板の上面にn型の不純物層を有し、更にこのn型の不純物層中にp型の不純物層を有する2重ウェル構造を備える。尚、基板13の表面に設けられる層110は、絶縁層であっても良いし、周辺回路12の一部を構成するトランジスタを含んでいても良い。
メモリセルアレイ11は、Z方向に配列された複数の導電層101と、Z方向に延伸しこれら複数の導電層101と対向する半導体層102と、これら複数の導電層101及び半導体層102の間に設けられたゲート絶縁膜103と、を備える。尚、図示の例では、導電層101と半導体層102との交差部分が、それぞれメモリセルMCとして機能する。
複数の導電層101は、X方向に延伸する板状の導電層であり、例えば窒化チタン(TiN)とタングステン(W)との積層膜等からなる。これら導電層101は、それぞれ、ワード線WL及びメモリセルMCのゲート電極、又は、選択ゲート線(SGD,SGS)及び選択トランジスタ(STD,STS)のゲート電極として機能する。また、これら複数の導電層101の間には、酸化シリコン(SiO)等からなる絶縁層104が設けられる。第1領域R1において、これら複数の導電層101及び絶縁層104は、絶縁層105を介してメモリフィンガーMF毎にY方向に離間する。また、第2領域R2には、導電層101のX方向の端部が設けられる。これら端部は、X方向における位置がお互いに異なっており、それぞれ、Z方向に延伸するコンタクト106を介して周辺回路12に接続される。尚、図示の例では、導電層101のX方向の端部が、全体として階段状の構造を構成する。また、図示は省略するものの、第3領域R3(図2)にもこの様な階段状の構造が設けられる。以下、この様な階段状の構造の事を、階段部と呼ぶ。
半導体層102は、X方向及びY方向に複数設けられる。半導体層102は、Z方向に延伸する略円筒状又は略円柱状の半導体層であり、例えばノンドープの多結晶シリコン(p−Si)等からなる。半導体層102は、メモリセルMC及び選択トランジスタ(STD,STS)のチャネル領域として機能する。半導体層102の上端は、例えば、リン(P)等のn型の不純物が注入された半導体層107、コンタクト108及びY方向に延伸するビット線BLを介して周辺回路12に接続される。半導体層102の下端は、X方向及びY方向に延伸する下部配線SCを介して周辺回路12に接続される。
ゲート絶縁膜103は、例えば、半導体層102と導電層101との間に積層されたトンネル絶縁膜、電荷蓄積膜、及び、ブロック絶縁膜からなる。トンネル絶縁膜及びブロック絶縁膜は、例えば、酸化シリコン(SiO)等からなる。電荷蓄積膜は、例えば、窒化シリコン(SiN)等からなる。尚、ゲート絶縁膜103の一部又は全部は、メモリセルMC毎に分断されても良い。
絶縁層14は、メモリセルアレイ11の少なくとも一部を覆う。絶縁層14は、図示の例ではメモリセルアレイ11の階段部を覆い、コンタクト106の少なくとも一部を覆う。ここで、絶縁層14の上面から基板13の上面までのZ方向の距離は、XY面内において略同一である。一方、絶縁層14の下面から基板13の上面までのZ方向の距離は、階段部の形状によって異なるため、XY面内において略同一ではない。即ち、絶縁層14は、メモリセルMCに近い部分程小さいZ方向の厚さを有し、メモリセルMCから遠い部分程大きいZ方向の厚さを有する。尚、図には第2領域R2の構造を示すが、上述の通り、第3領域R3にも階段部が設けられる。絶縁層14は、この第3領域R3の階段部も覆う。
トランジスタ15は、周辺回路12の一部を構成する電界効果型の耐圧トランジスタであり、チャネル領域として多結晶シリコンを利用する薄膜トランジスタである。トランジスタ15は、例えば、図1のブロック選択トランジスタ35、電圧選択トランジスタ37、又は、その他の耐圧トランジスタとして用いられる。トランジスタ15は、図示の例では絶縁層14の上面に沿ってX方向に複数配列される。ただし、これらトランジスタ15は、Y方向に配列されても良い。尚、図には第2領域R2の構造を示すが、トランジスタ15は、第3領域R3にも設けられる。第3領域R3に設けられたトランジスタ15は、例えば、ビット線BL及び動作電圧生成回路21(図1)に接続され、又は、接続可能に構成されても良い。
図4は、トランジスタ15の構成を示す模式的な平面図である。トランジスタ15は、絶縁層109を介してX方向に複数配列される。
図5は、トランジスタ15の構成を示す模式的な断面図であり、図4のAA´線で示した部分の断面に対応する。トランジスタ15は、絶縁層14の上面に設けられY方向に互いに離間して配置された第1半導体層121及び第2半導体層122と、これら第1半導体層121及び第2半導体層122の間に設けられZ方向に延伸するゲート電極123と、ゲート電極123の下端及びY方向の両側面に設けられたゲート絶縁膜124と、このゲート絶縁膜124を介してゲート電極123と対向する第3半導体層125と、を備える。
第1半導体層121及び第2半導体層122は、トランジスタ15のソース領域及びドレイン領域として機能する。第1半導体層121がソース領域、第2半導体層122がドレイン領域として機能しても良いし、第1半導体層121がドレイン領域、第2半導体層122がソース領域として機能しても良い。第1半導体層121及び第2半導体層122は、例えば、ノンドープ又はホウ素(B)等のp型の不純物が注入された多結晶シリコン(p−Si)等からなる。また、第1半導体層121及び第2半導体層122の上面には、リン(P)等のn型の不純物が注入された高濃度不純物領域126及び低濃度不純物領域127が設けられる。高濃度不純物領域126における不純物濃度は、低濃度不純物領域127における不純物濃度よりも高い。高濃度不純物領域126は、図示しないコンタクト等に接続される。低濃度不純物領域127は、高濃度不純物領域126とゲート絶縁膜124のY方向の側面との間に設けられる。尚、第1半導体層121及び第2半導体層122の上面には、窒化シリコン(SiN)等からなる絶縁層128が設けられる。
ゲート電極123は、例えば、窒化チタン(TiN)とタングステン(W)との積層膜等からなる。ゲート電極123の下端は、第1半導体層121及び第2半導体層122よりも基板13に近い。上端は、第1半導体層121及び第2半導体層122よりも基板13から遠く、ゲート絶縁膜124の形状に沿ってY方向に広がる。
ゲート絶縁膜124は、例えば、酸化シリコン(SiO)等からなる。ゲート絶縁膜124は、ゲート電極123を覆う略U字型の形状を備える。即ち、ゲート絶縁膜124は、ゲート電極123のY方向の両側面に設けられた部分と、ゲート電極123の下端に設けられた部分と、を備える。また、図示の例において、ゲート絶縁膜124は略均一な膜厚を有する。即ち、ゲート絶縁膜124において、ゲート電極123のY方向の両側面に設けられた部分のY方向の幅D1及びD2、並びに、ゲート電極123の下端に設けられた部分のZ方向の幅D3は略同一である。また、ゲート電極123と第3半導体層125との距離は、略均一である。
第3半導体層125は、第1半導体層121及び第2半導体層122に接続され、トランジスタ15のゲート領域として機能する。第3半導体層125は、例えば、ノンドープ又はホウ素(B)等のp型の不純物が注入された多結晶シリコン(p−Si)等からなる。また、第3半導体層125は、ゲート絶縁膜124を覆う略U字型の形状を備える。即ち、第3半導体層125は、第1半導体層121に接続された第1部分131と、第2半導体層122に接続された第2部分132と、これら第1部分131及び第2部分132に接続された第3部分133と、を備える。第1部分131は、Z方向に延伸し、上端部において第1半導体層121のY方向の一端部に接続される。第2部分132は、Z方向に延伸し、上端部において第2半導体層122のY方向の一端部に接続される。第3部分133は、第1半導体層121及び第2半導体層122よりも基板13に近い。また、図示の例において、第3半導体層125は、不均一な膜厚を有する。即ち、第1部分131のY方向の幅D4は、第2部分132のY方向の幅D5と略同一である。一方、第3部分133のZ方向の幅D6は、幅D4及び幅D5よりも大きい。尚、幅D4及び幅D5は、絶縁層14とゲート絶縁膜124との最短距離と一致する。
図6は、第1半導体層121、第2半導体層122、及び、第3半導体層125中の結晶粒について説明するための模式的な図である。尚、以下において結晶粒の大きさに言及する場合、観察された断面において複数の方向から結晶粒の幅を測定して得られた最大の幅を結晶粒の大きさとする。
図6に例示する様な結晶構造は、例えば、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope: TEM)等を用い、極微電子回析法(Nano Beam electron Diffraction: NBD)等の方法を用いることによって観察される。
観察される断面において、第3半導体層125は、幅D4(絶縁層14とゲート絶縁膜124との最短距離)よりも大きい結晶粒G1を複数含む。また、これら結晶粒のうちのいくつかは、絶縁層14及びゲート絶縁膜124に接する。また、第3半導体層125に含まれる結晶粒の大きさの平均値は、第1半導体層121及び第2半導体層122に含まれる結晶粒の大きさの平均値よりも大きい。また、第3半導体層125に含まれる最大の結晶粒は、第1半導体層121及び第2半導体層122に含まれる最大の結晶粒よりも大きい。
[製造方法]
次に、図7〜図19を参照して、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
半導体記憶装置の製造に際しては、例えばまず、既知の方法により、図3を参照して説明した基板13、複数の導電層101、半導体層102、ゲート絶縁膜103、絶縁層14等を形成する。
次に、図7に示す通り、絶縁層14の上面にアモルファスシリコン層121aを成膜する。成膜は、例えば、化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition: CVD)等によって行う。
次に、図8及び図9に示す通り、窒化シリコン(SiN)等からなる絶縁層128を成膜し、X方向に延伸する溝141を形成する。成膜は、例えば、CVD等によって行う。溝141の形成は、エッチング等によって行う。
次に、図10に示す通り、アモルファスシリコン層121a及び絶縁層14の一部を除去し、溝142を形成する。溝142の形成は、例えば、絶縁層128をマスクとした反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching: RIE)等によって行う。
次に、図11に示す通り、溝142にアモルファスシリコン層125aを成膜し、溝142をアモルファスシリコン層125aによって埋め込む。成膜は、例えば、CVD等によって行う。また、アモルファスシリコン層125aは、溝142の底面及びY方向の両側面に成膜される。従って、溝142のY方向の幅の半分以上の膜厚を有するアモルファスシリコン層125aを成膜することにより、溝142が埋め込まれる。
次に、図12に示す通り、アニール処理を行い、アモルファスシリコン層121a及びアモルファスシリコン層125a中の結晶構造を改質して、第1半導体層121、第2半導体層122、及び、多結晶シリコン層125bを形成する。
次に、図13に示す通り、絶縁層128をストッパとした化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing: CMP)及び絶縁層128をマスクとしたRIE等を行い、多結晶シリコン層125bの一部を除去する。多結晶シリコン層125bの上面は、絶縁層128の上面よりも低く、第1半導体層121及び第2半導体層122の下面よりも高い位置に調整される。
次に、図14に示す通り、絶縁層128の上面及びY方向の側面、並びに、多結晶シリコン層125bの上面に沿って、カーボンマスク143を形成する。カーボンマスク143の形成は、例えば、CVD等によって行う。
次に、図15に示す通り、絶縁層128のY方向の側面に形成された部分を残してカーボンマスク143を除去し、多結晶シリコン層125bの上面を露出させる。カーボンマスク143の除去は、例えば、RIE等によって行う。図16に示す通り、カーボンマスク143は、溝141の両側面に沿ってX方向に延伸する。
次に、図17に示す通り、絶縁層128及びカーボンマスク143をマスクとしてRIE等を行い、多結晶シリコン層125bの上面に溝144を形成して、第3半導体層125を形成する。
次に、図18に示す通り、アッシング等によってカーボンマスク143を除去する。
次に、図19に示す通り、溝144の内部に絶縁膜124a及び導電膜123aを成膜する。成膜は、例えば、CVD等によって行う。
次に、絶縁層128をストッパとしたCMP等を行い、イオン注入等によって高濃度不純物領域126及び低濃度不純物領域127を形成することにより、図5に示す構造が形成される。また、RIE等によってこの構造をX方向に分断して絶縁層109を形成することにより、図4に示す構造が形成される。その後、各種配線やコンタクト等を形成することにより、図3を参照して説明した構造が形成される。
[効果]
上述の通り、近年、薄膜トランジスタの特性の改善が望まれている。例えば、トランジスタがON状態である場合にソース−ドレイン間に流れる電流(以下、「ON電流」と呼ぶ。)は大きい方が望ましい。また、OFF状態である場合にソース−ドレイン間に流れる電流(以下、「OFFリーク電流」と呼ぶ。)は小さい方が望ましい。
ここで、この様な特性を考慮すると、第3半導体層125中の結晶粒は大きい方が望ましい。例えばトランジスタがON状態である場合、結晶粒界における抵抗値は結晶粒中における抵抗値よりも大きい。従って、結晶粒界が少ない程、即ち、結晶粒が大きい程ON電流を大きく出来る。一方、トランジスタがOFF状態である場合、結晶粒界における抵抗値は結晶粒中における抵抗値よりも小さい。従って、結晶粒界が少ない程、即ち、結晶粒が大きい程OFFリーク電流を小さく出来る。
ここで、発明者らの検討の結果、アモルファスシリコン層にアニール処理を行って多結晶シリコン層を形成する際、アモルファスシリコン層の膜厚が大きければ大きい程、多結晶シリコン層中の結晶粒が大きくなることが分かった。
そこで、本実施形態では、絶縁層14に溝142を形成し(図10)、この溝142をアモルファスシリコン層125aによって埋め込み(図11)、この状態でアニール処理を行って多結晶シリコン層125bを形成する(図12)。
この様な方法においては、アニール処理を行う際のアモルファスシリコン層125aの膜厚が完成品における第3半導体層125の膜厚(例えば、図5の幅D4,D5)よりも大きくなる。従って、例えば、溝142に直接アモルファスシリコン層、ゲート絶縁膜及びゲート電極を成膜し、この状態でアニール処理を行う場合と比較して、第3半導体層125中の結晶粒を大きくすることが可能である。これにより、図6を参照して説明した様な結晶構造を実現して、良好な特性の薄膜トランジスタを提供することが可能となる。
特に、図6を参照して説明した様な結晶構造においては、第3半導体層125が、絶縁層14及びゲート絶縁膜124に接する結晶粒G1を含む。これにより、リーク電流の経路が切断され、OFFリーク電流が効果的に抑制される。
また、本実施形態においては、溝142のY方向の両側面からアモルファスシリコン層125aを成膜する。従って、溝142を埋め込むために必要なアモルファスシリコン層125aの膜厚は、溝142のY方向の幅の半分程度となる。従って、例えば同じ膜厚のアモルファスシリコン層を平面に成膜する場合と比較して、半分程度の時間で成膜することが可能である。
また、本実施形態においては、トランジスタ15が第2領域R2及び第3領域R3に設けられる。上述の通り、第2領域R2及び第3領域R3にはメモリセルアレイ11の階段部が設けられる(図3参照)。従って、この階段部を覆う絶縁層14は、Z方向の厚さが大きい部分を備える。ここで、トランジスタ15は、ゲート電極123、ゲート絶縁膜124及び第3半導体層125がZ方向に延伸する構造を備えており、通常の平面型の電界効果トランジスタよりもZ方向の幅が大きい反面、Y方向(X方向)の幅は小さい。従って、絶縁層14のZ方向の厚さが大きい部分を有効に活用して、絶縁層14の上面に高密度にトランジスタ15を設けることが出来る。
[第2の実施形態]
次に、図20を参照して、第2の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。尚、以下の説明において、第1の実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、基本的には第1の実施形態と同様に構成されるが、トランジスタ41の構成が異なる。トランジスタ41は、基本的には第1の実施形態に係るトランジスタ15と同様に構成されるが、ゲート電極151及びゲート絶縁膜152の構成が異なる。ゲート電極151及びゲート絶縁膜152は、基本的には第1の実施形態に係るゲート電極123及びゲート絶縁膜124と同様に構成されるが、ゲート電極151及びゲート絶縁膜152はX方向に延伸し、複数のトランジスタ41間で共有される。
この様な構成によれば、1つのコンタクトのみによる複数のトランジスタ41のゲート電極151への接続が可能であり、コンタクトや配線等の数を削減することが可能である。
[第3の実施形態]
次に、図21を参照して、第3の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。尚、以下の説明において、第1の実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、基本的には第1の実施形態と同様に構成されるが、トランジスタ42の構成が異なる。トランジスタ42は、基本的には第1の実施形態に係るトランジスタ15と同様に構成されるが、第3半導体層153の構成が異なる。第3半導体層153は、基本的には第1の実施形態に係る第3半導体層125と同様に構成されるが、第3半導体層153の第1部分154及び第2部分155は、基板13に近い部分程大きいY方向の幅D4及びD5を有し、基板13から遠い部分程小さいY方向の幅D4及びD5を有する。尚、幅D4及びD5における最大値と最小値との差は、少なくとも、ゲート絶縁膜124の幅D1,D2,D3における最大値と最小値との差よりも大きい。
上述の通り、トランジスタ15の製造に際しては、第1半導体層121、第2半導体層122及び第3半導体層125に不純物を注入し、これによって高濃度不純物領域126及び低濃度不純物領域127を形成することがある。ここで、注入された不純物が第3半導体層125の深い部分にまで到達してしまった場合、トランジスタ42のOFFリーク電流が増大してしまう場合がある。そこで、本実施形態においては、幅D4及びD5を上述の様に調整する。これにより、第3半導体層153における不純物の拡散を抑制可能である。
[第4の実施形態]
次に、図22を参照して、第4の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。尚、以下の説明において、第1の実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、基本的には第1の実施形態と同様に構成されるが、トランジスタ43の構成が異なる。トランジスタ43は、基本的には第1の実施形態に係るトランジスタ15と同様に構成されるが、第3半導体層156の構成が異なる。第3半導体層156は、基本的には第1の実施形態に係る第3半導体層125と同様に構成されるが、第3半導体層156の第1部分157及び第2部分158は、基板13に近い部分程小さいY方向の幅D4及びD5を有し、基板13から遠い部分程大きいY方向の幅D4及びD5を有する。尚、幅D4及びD5における最大値と最小値との差は、少なくとも、ゲート絶縁膜124の幅D1,D2,D3における最大値と最小値との差よりも大きい。
この様な構成によれば、第3半導体層156の上端近傍の幅を広げることによってON電流を増加させることが可能である。尚、本実施形態において、OFFリーク電流の抑制は主として第3半導体層156の下端近傍において行われる。
[第5の実施形態]
次に、図23を参照して、第5の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。尚、以下の説明において、第1の実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、基本的には第1の実施形態と同様に構成されるが、トランジスタ44の構成が異なる。トランジスタ44は、基本的には第1の実施形態に係るトランジスタ15と同様に構成されるが、第3半導体層159の構成が異なる。第3半導体層159は、基本的には第1の実施形態に係る第3半導体層125と同様に構成されるが、第3半導体層159の第1部分160のY方向の幅D4は、第2部分161のY方向の幅D5よりも大きい。尚、幅D4及びD5の差は、少なくとも、ゲート絶縁膜124の幅D1,D2,D3における最大値と最小値との差よりも大きい。尚、本実施形態においては、第1半導体層121の高濃度不純物領域126にソース側のコンタクトが接続され、第2半導体層122の高濃度不純物領域126にドレイン側のコンタクトが接続される。
この様な構成によれば、第4の実施形態に係る構成と同様、ON電流を増加させることが可能である。また、第4の実施形態と比較して、効果的にOFFリーク電流を抑制することが可能である。
[第6の実施形態]
次に、図24を参照して、第6の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。尚、以下の説明において、第1の実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る半導体記憶装置は、基本的には第1の実施形態と同様に構成されるが、トランジスタ45の構成が異なる。トランジスタ45は、基本的には第1の実施形態に係るトランジスタ15と同様に構成されるが、ゲート領域だけでなく、ソース領域及びドレイン領域にもZ方向に延伸する半導体層を備える。
即ち、トランジスタ45のゲート領域には、絶縁層14に設けられY方向に互いに離間して配置された第1半導体層162及び第2半導体層163と、第1半導体層162及び第2半導体層163の間に設けられたゲート電極123と、ゲート電極123の下端及び両側面に設けられたゲート絶縁膜124と、このゲート絶縁膜124を介してゲート電極123と対向する第3半導体層125と、が設けられる。第1半導体層162及び第2半導体層163は、基本的には第1の実施形態に係る第1半導体層121及び第2半導体層122と同様であるが、第1半導体層162及び第2半導体層163には高濃度不純物領域126が設けられない。
また、トランジスタ45のソース領域には、絶縁層14に設けられ第1半導体層162とY方向に互いに離間して配置された第4半導体層164と、第1半導体層162及び第4半導体層164の間に設けられZ方向に延伸する絶縁膜165と、絶縁膜165の下端及びY方向の両側面に設けられた第5半導体層166と、が設けられる。第4半導体層164は、基本的には第1半導体層162とほぼ同様であるが、高濃度不純物領域126が設けられる。絶縁膜165は、ゲート絶縁膜124と同様の材料からなる。第5半導体層166は、第1半導体層162及び第4半導体層164に接続されている。第5半導体層166は、例えば第3半導体層125と同様の結晶構造を備え、絶縁層14と絶縁膜165との最短距離よりも大きい結晶粒を含む。
また、トランジスタ45のドレイン領域には、絶縁層14に設けられ第2半導体層163とY方向に互いに離間して配置された第6半導体層167と、第2半導体層163及び第6半導体層167の間に設けられZ方向に延伸する絶縁膜168と、絶縁膜168の下端及びY方向の両側面に設けられた第7半導体層169と、が設けられる。第6半導体層167は、基本的には第2半導体層163とほぼ同様であるが、高濃度不純物領域126が設けられる。絶縁膜168は、ゲート絶縁膜124と同様の材料からなる。第7半導体層169は、第2半導体層163及び第6半導体層167に接続されている。第7半導体層169は、例えば第3半導体層125と同様の結晶構造を備え、絶縁層14と絶縁膜168との最短距離よりも大きい結晶粒を含む。
この様な構成によれば、トランジスタ45のY方向(X方向)の幅を第1の実施形態に係るトランジスタ15よりも更に削減し、絶縁層14の上面にトランジスタ45を更に高密度に設けることが出来る。
[その他の実施形態]
上記実施形態においては、半導体記憶装置として、いわゆるフラッシュメモリを利用するものを例示した。しかしながら、上述の通り、メモリセルを三次元的に配置した半導体記憶装置には様々な構造があり、メモリセルに接続された配線をコンタクトに接続するために階段状のコンタクト部を備える構造も知られている。本発明は、この様なコンタクト部を備える半導体記憶装置に適用可能である。
また、上記実施形態においては、トランジスタ15等が第2領域R2及び第3領域R3(図2)に設けられていた。しかしながら、トランジスタ15等は、第2領域R2及び第3領域R3の一方のみに設けられても良いし、それ以外の領域に設けられても良い。
[その他]
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…メモリセルアレイ、12…周辺回路、13…基板、14…絶縁層、15…トランジスタ、101…導電層、102…半導体層、103…ゲート絶縁膜、121…第1半導体層、122…第2半導体層、123…ゲート電極、124…ゲート絶縁膜、125…第3半導体層、MB…メモリブロック、MF…メモリフィンガー、MU…メモリユニット、MC…メモリセル、G1…結晶粒。

Claims (12)

  1. 基板と、
    前記基板の表面と交差する第1方向に配列された複数のメモリセルを備えるメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイの少なくとも一部を覆う絶縁層と、
    前記絶縁層に設けられたトランジスタと
    を備え、
    前記トランジスタは、
    前記絶縁層に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に互いに離間して配置された第1半導体層及び第2半導体層と、
    前記第1半導体層及び第2半導体層の間に設けられ、前記第1方向に延伸し、前記第1方向の一端が前記第1半導体層及び第2半導体層よりも前記基板に近いゲート電極と、
    前記ゲート電極の一端及び前記第2方向の側面に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極の一端及び前記第2方向の側面と対向し、前記第1半導体層及び第2半導体層に接続された第3半導体層と
    を備え、
    前記第3半導体層は、前記絶縁層と前記ゲート絶縁膜との最短距離よりも大きい結晶粒を含む
    半導体記憶装置。
  2. 前記結晶粒は、前記絶縁層及び前記ゲート絶縁膜に接する
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第3半導体層に含まれる結晶粒の大きさの平均値は、前記第1半導体層及び第2半導体層に含まれる結晶粒の大きさの平均値よりも大きい
    請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第3半導体層に含まれる最大の結晶粒は、前記第1半導体層及び第2半導体層に含まれる最大の結晶粒よりも大きい
    請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第3半導体層は、
    前記第1半導体層に接続され、前記第1方向に延伸する第1部分と、
    前記第2半導体層に接続され、前記第1方向に延伸する第2部分と、
    前記第1部分及び前記第2部分に接続され、前記第1半導体層及び第2半導体層よりも前記基板に近い第3部分と
    を備える請求項1〜4のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1部分及び前記第2部分の前記第2方向の幅は、前記第3部分の前記第1方向の幅よりも小さい
    請求項5記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1部分及び前記第2部分は、前記基板に近い部分程大きい前記第2方向の幅を有する
    請求項5又は6記載の半導体記憶装置。
  8. 前記第1部分及び前記第2部分は、前記基板に近い部分程小さい前記第2方向の幅を有する
    請求項5又は6記載の半導体記憶装置。
  9. 前記第1部分の前記第2方向の幅は、前記第2部分の前記第2方向の幅より大きい
    請求項5〜8のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
  10. 前記トランジスタは、
    前記絶縁層に設けられ、前記第1半導体層に対して前記第2方向に離間して配置された第4半導体層と、
    前記第1半導体層及び前記第4半導体層の間に設けられ、前記第1方向に延伸し、前記第1方向の一端が前記第1半導体層及び前記第4半導体層よりも前記基板に近い第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の一端及び前記第2方向の側面に設けられ、前記第1半導体層及び前記第4半導体層に接続された第5半導体層と
    を備え、
    前記第5半導体層は、前記絶縁層と前記第1絶縁膜との最短距離よりも大きい結晶粒を含む
    請求項1〜9のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
  11. 前記基板は、
    前記メモリセルが設けられた第1領域と、
    前記メモリセルアレイの、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向の端部に設けられた第2領域と、
    前記メモリセルアレイの前記第2方向の端部に設けられた第3領域と
    を備え、
    前記トランジスタは、前記第2領域及び前記第3領域の少なくとも一方に設けられる
    請求項1〜10のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
  12. 前記メモリセルアレイに対する読出動作、書込動作又は消去動作に際して前記メモリセルアレイに印加される動作電圧を生成し、出力端子から出力する動作電圧生成回路を更に備え、
    前記第1半導体層及び前記第2半導体層の一方は前記メモリセルアレイに電気的に接続され、又は、接続可能であり、
    前記第1半導体層及び前記第2半導体層の他方は前記動作電圧生成回路の出力端子に電気的に接続され、又は、接続可能である
    請求項1〜11のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
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