JP2019163110A - 処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な媒体のスタック性と、媒体へのダメージ形成の抑制との両立に配慮された処理装置を提供する。【解決手段】処理装置は、媒体に対して処理を行う処理部と、前記処理部から媒体搬送経路に沿って搬送された前記媒体を排出する排出部と、前記媒体搬送経路において前記処理部を通過し前記排出部に向かって搬送される前記媒体の一方の面側である一方側から当接して、前記媒体を他方の面側である他方側に向けて押圧する第1当接部と、前記第1当接部を変位させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1当接部を、前記媒体を押圧して当該媒体の剛性を高める第1位置と、前記第1位置よりも前記一方側にある第2位置と、に切り換える制御が可能であることを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、媒体の処理を行う処理装置に関する。
従来から、処理装置の一例として、媒体の一例である用紙に液体の一例であるインクを噴射することにより用紙へ画像等の記録を行う記録部を備え、記録を終えた用紙を排紙トレイへ排紙する記録装置、即ちインクジェット式のプリンターが知られている。このようなプリンターにおいては、記録部から噴射されたインクが用紙に付着することによって、用紙がカール(湾曲)し、そしてカールした状態で排紙トレイに排紙されることとなるため、スタック性が低下する場合がある。
特許文献1には、用紙を排出する排出部を備えた構成において、排出部より両外側の用紙の第1の部位が、記録面と交差する記録面交差方向において、排出駆動ローラーと排出従動ローラーが挟持する挟持位置より下側に位置するように作用する第1作用部と、排出される用紙の幅方向における第1の部位より外側の第2の部位が、第1の部位より上側に位置するように作用する第2作用部と、を備えた記録装置が開示されている。即ち、第1の部位と第2の部位とで、用紙に対し幅方向に波打つ様な湾曲形状を作り、これにより用紙カールを抑えるものである。
特開2016−166094号公報
特許文献1記載の記録装置において、第1の部位及び第2の部位は用紙に対して押圧力を付与する為、用紙の状態によっては第1の部位或いは第2の部位が用紙と接触する位置で、第1の部位或いは第2の部位が用紙面に対して、強く接することで用紙面に傷等のダメージを与える虞があり、この点において改善の余地があった。
本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、良好な媒体のスタック性と、媒体へのダメージ形成の抑制との両立に配慮された処理装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る処理装置は、媒体に対して処理を行う処理部と、前記処理部から媒体搬送経路に沿って搬送された前記媒体を排出する排出部と、前記媒体搬送経路において前記処理部を通過し前記排出部に向かって搬送される前記媒体の一方の面側である一方側から当接して、前記媒体を他方の面側である他方側に向けて押圧する第1当接部と、前記第1当接部を変位させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1当接部を、前記媒体を押圧して当該媒体の剛性を高める第1位置と、前記第1位置よりも前記一方側にある第2位置と、に切り換える制御が可能であることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体の一方の面側である一方側から当接して、前記媒体を他方の面側である他方側に向けて押圧する第1当接部を備え、前記制御部は、前記第1当接部を、前記媒体を押圧して当該媒体の剛性を高める第1位置と、前記第1位置よりも前記一方側にある第2位置と、に切り換える制御が可能であるので、前記第1当接部を前記第1位置とすることで、前記媒体に対し媒体搬送方向と交差する方向である媒体幅方向に湾曲する形状を作ることができ、媒体のスタック性を良好なものとすることができる。
そして前記媒体の排出途中の所定のタイミングで前記第1当接部を前記第2位置とすることで、前記第1当接部が前記媒体の面を押圧する押圧力が緩和され、これにより前記媒体へのダメージ形成の抑制を図ることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、媒体搬送方向と交差する方向である媒体幅方向において前記第1当接部に対してずれた位置に配置され、前記排出部に向かって搬送される前記媒体に前記他方側から当接して前記媒体を前記一方側に向けて押圧する第2当接部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、媒体搬送方向と交差する方向である媒体幅方向において前記第1当接部に対してずれた位置に配置され、前記排出部に向かって搬送される前記媒体に前記他方側から当接して前記媒体を前記一方側に向けて押圧する第2当接部を備えるので、前記媒体に、より確実に前記媒体幅方向に湾曲する形状を作ることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記排出部は、前記媒体幅方向において中央領域に配置され、前記第1当接部は、前記媒体幅方向において前記排出部よりも外側に配置され、前記第2当接部は、前記媒体幅方向において前記第1当接部よりも外側に配置されることを特徴とする。
本態様によれば、前記排出部が、前記媒体幅方向において中央領域に配置され、前記第1当接部が、前記媒体幅方向において前記排出部よりも外側に配置され、前記第2当接部が、前記媒体幅方向において前記第1当接部よりも外側に配置される構成において、上述した第2の態様の作用効果が得られる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記第1位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置より前記他方側にあることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置より前記他方側にあるので、前記第1当接部と前記第2当接部とで、前記媒体に、前記媒体幅方向に湾曲する形状を確実に作ることができる。
本発明の第5の態様は、第2から第4の態様のいずれかにおいて、前記第2当接部は、前記媒体搬送経路において前記第1当接部より上流側に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記第2当接部は、前記媒体搬送経路において前記第1当接部より上流側に位置する構成において、上述した第2から第4の態様のいずれかの作用効果が得られる。
本発明の第6の態様は、第2から第5の態様のいずれかにおいて、前記第1当接部は、前記媒体搬送経路の上方に配置され、前記第2当接部は、前記媒体搬送経路の下方に配置されることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1当接部は、前記媒体搬送経路の上方に配置され、前記第2当接部は、前記媒体搬送経路の下方に配置される構成において、上述した第2から第5の態様のいずれかの作用効果が得られる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記第2当接部が前記媒体と接する位置は、前記第1位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置より上方にあるとともに、前記排出部が前記媒体と接する位置より下方にあることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2当接部が前記媒体と接する位置は、前記第1位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置より上方にあるとともに、前記排出部が前記媒体と接する位置より下方にあるので、前記媒体に、より確実に前記媒体幅方向に湾曲する形状を作ることができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記第2位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置、または前記第2当接部が前記媒体と接する位置より下方にあることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置、または前記第2当接部が前記媒体と接する位置より下方にあるので、前記第1当接部が前記第2位置に切り換わっても、前記媒体に或る程度の前記湾曲する形状が残ることが期待でき、カール抑制効果を引き続き得ることができる。
本発明の第9の態様は、第7の態様において、前記第2位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置より上方にあることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置より上方にあるので、前記第1当接部が前記媒体の面を押圧する押圧力がより確実に緩和され、これにより前記媒体へのダメージ形成の抑制をより確実に図ることができる。
本発明の第10の様は、第2から第9の態様のいずれかにおいて、前記第1当接部及び前記第2当接部の一方又は両方が、前記媒体幅方向において複数配置されることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1当接部及び前記第2当接部の一方又は両方が、前記媒体幅方向において複数配置されるので、前記媒体に、より確実に前記媒体幅方向に湾曲する形状を作ることができる。
本発明の第11の態様は、第1から第10の態様のいずれかにおいて、前記第1当接部に前記媒体の先端が到達する際、前記第1当接部は前記第1位置にあり、前記媒体の後端が前記第1当接部を抜ける前に、前記第1当接部が前記第1位置から前記第2位置に切り換わることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1当接部に前記媒体の先端が到達する際、前記第1当接部は前記第1位置にあり、前記媒体の後端が前記第1当接部を抜ける前に、前記第2位置に切り換わるので、前記第1当接部が前記媒体にダメージを形成することの抑制効果を、前記媒体の所定範囲で得ることができる。
本発明の第12の態様は、第11の態様において、前記第1当接部は、前記媒体の、排出方向の中央位置が前記排出部に達したことをもって前記第1位置から前記第2位置へと切り換えられることを特徴とする。
前記媒体の、排出方向の中央位置が前記排出部に達すると、前記媒体の重心位置が前記排出部より下流側となり、前記媒体は前記排出部を支点として下流側部位が下方向に下がろうとするため、前記媒体の上流側部位が前記第1当接部に強く接することとなり、前記第1当接部が前記媒体にダメージを形成し易くなる。本態様によれば、その様な状況になる場合に、前記第1当接部を前記第1位置から前記第2位置に切り換えるので、前記第1当接部による前記媒体へのダメージ形成を良好に抑制できる。
本発明の第13の態様は、第11のまたは第12の態様において、前記第1当接部は、前記第1位置から前記第2位置に切り換わる際、段階的に切り換わることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1当接部は、前記第1位置から前記第2位置に切り換わる際、段階的に切り換わるので、前記媒体の排出時の姿勢が急激に変化することを抑制でき、良好なスタック性を得ることができる。
本発明の第14の態様は、第1から第10の態様のいずれかにおいて、前記媒体の種類に応じ、前記第1当接部が前記第1位置に位置した状態での排出動作と、前記第1当接部が前記第2位置に位置した状態での排出動作と、が切り換えられることを特徴とする。
例えば、前記媒体が厚紙などの剛性が高いものである場合は、カールし難い為、スタック性を良好なものとする為に前記第1当接部によって押圧してカール抑制の為の湾曲を形成する必要性が低い。しかも、剛性が高い場合は、前記第1当接部による押圧で媒体表面にダメージが形成され易い。従ってこの様な場合には、前記第1当接部を前記第2位置に位置した状態で排出する。
逆に、前記媒体が薄紙などの剛性が低いものである場合は、カールし易い為、スタック性を良好なものとする為に前記第1当接部によって押圧してカール抑制の為の湾曲を形成する必要性が高い。従ってこの様な場合には、前記第1当接部を前記第1位置に位置した状態で排出する。
一例としてこの様に、前記媒体の種類に応じ、前記第1当接部が前記第1位置に位置した状態での排出動作と、前記第1当接部が前記第2位置に位置した状態での排出動作と、が切り換えられるので、前記媒体の種類に適した好適な排出を行うことができる。
本発明の第15の態様は、第1から第14の態様のいずれかにおいて、前記処理部は、前記媒体に対して記録を行う記録手段で構成されることを特徴とする。
本態様によれば、前記処理部は、前記媒体に対して記録を行う記録手段で構成される場合に、上述した第1から第14の態様のいずれかの作用効果が得られる。
本発明に係るインクジェットプリンターの外観斜視図。 本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路の全体を示す側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路の一部領域を示す側断面図。 排出機構部の正面図。 図4のA−A断面図(第1当接部の第1位置)。 図4のB−B断面図(第1当接部の第2位置)。 図4のA−A断面図(第1当接部の第1位置)。 図4のB−B断面図(第1当接部の第2位置)。 排出機構部を構成する一部のローラーの正面図(第1当接部の第1位置)。 排出機構部を構成する一部のローラーの正面図(第1当接部の第2位置)。 排出機構部の全体斜視図(第1当接部の第2位置)。 排出機構部の部分拡大斜視図(第1当接部の第1位置)。 排出機構部の部分拡大斜視図(第1当接部の第2位置)。 用紙の排出途中の状態を示す排出機構部の側面図。 排出機構部の制御を示すフローチャート。
以下、本発明に係る処理装置の一実施形態について図面に基づき説明する。尚、以下では本発明に係る処理装置の一例として、インクジェットプリンター(以下「プリンター」と略称する)1を例に挙げるが、媒体の一例である用紙に記録を行う方式はインクジェット方式に限られず、電子写真方式、ドットインパクト方式等、種々のものを採用可能である。
またインクジェット方式では、キャリッジにインクカートリッジを搭載するタイプ、キャリッジ外にインク収容部を設けて当該インク収容部とキャリッジとをインクチューブで接続するタイプ等、種々の形態があり、本発明はいずれの形態にも適用可能である。尚、本実施形態に係るプリンター1は、キャリッジ外にインク収容部を設けて当該インク収容部とキャリッジとをインクチューブで接続するタイプである。
また、インクを吐出する記録ヘッドは、用紙幅方向に移動するタイプと、用紙幅方向をカバーする大きさに形成されて移動しないタイプとがあり、本実施形態に係るプリンター1は、後者のタイプである。
各図において示すx−y−z座標系はx方向が装置奥行き方向及び用紙幅方向であり、y方向が装置幅方向であり、z方向が装置高さ方向及び重力方向を示している。尚、用紙が搬送されていく方向を「下流」と称し、その反対を「上流」と称する。
以下、図1及び図2を参照しつつプリンター1の全体構成について概説する。
図1においてプリンター1は、用紙に記録を行う装置本体2Aの上部にスキャナー部3を備え、装置本体2Aの下側には増設ユニット2B、2Cを備えている。装置本体2Aは用紙カセット10Aを備え、増設ユニット2Bは、用紙カセット10Bを備え、増設ユニット2Cは用紙カセット10Cを備えている。増設ユニット2B、2Cのこれらは用紙収容枚数を増やす為のオプションユニットであり、装置本体2Aに対して任意的に取り付けられる。
符号5は、プリンター1の各種操作を行う操作部であり、符号4は、記録が行われて排出される用紙を受けるトレイであり、より具体的には直近に記録が行われた記録面を下にして排出される用紙を受けるフェイスダウン排紙トレイである。また符号35は給送ユニットであり、不図示の回動支点を中心にして回動することにより、装置本体2Aに対して開閉することができる。
符号6は給送ユニット35を構成する開閉カバーであり、揺動軸6a(図2)を中心に揺動可能に構成されており、矢印e、fで示す方向に開くことができる。図1において仮想線及び符号6−1は、開閉途中の開閉カバーを示している。
開閉カバー6の内側には手差しトレイ41(図2)が設けられている。手差しトレイ41は揺動軸41aを中心に回動し、開閉カバー6とともに開閉できる様になっている。尚、図2に示す手差しトレイ41は収納姿勢であり、図2の状態から時計回り方向に開き、斜め上方を向いた状態で、手差し給紙を可能とする。
尚、プリンター1は操作部5が配置された側が装置手前側であり、開閉カバー6が設けられた側が装置右側面となる。即ちプリンター1における用紙の給送、搬送、排出は、装置左右方向に沿って行われる。
続いて図2を参照しつつプリンター1における用紙搬送経路について概説する。プリンター1は、用紙カセット10Aからの給送経路(カセット給送軌跡S1参照)、図2では図示を省略する用紙カセット10B、10Cからの給送経路(増設カセット給送軌跡S2参照)、用紙を載置する手差しトレイ41からの給送経路(手差し給送経路S3参照)、のこれら3つの用紙給送経路を有している。
またプリンター1は、直近に記録が行われた記録面を上にして排出するフェイスアップ排出(フェイスアップ排出軌跡T1参照)、直近に記録が行われた記録面を下にして排出するフェイスダウン排出(フェイスダウン排出軌跡T2参照)、のこれら2つの用紙排出方法を有している。
尚、図2において符号7はフェイスアップ排出される用紙を受けるフェイスアップ排紙トレイを示している。このフェイスアップ排紙トレイ7は、回動軸7aを中心に回動することにより、図2に示す収納状態と、図示しない開放状態とを取り得る。
そしてプリンター1は、記録搬送経路R1、スイッチバック経路R2、反転経路R3、フェイスダウン排出経路R4、また更にフェイスアップ排出経路R5、のこれら5つの用紙搬送経路を備えている。
図2において符号33は不図示の駆動源により駆動されるフラップ(経路切り替え部材)を示しており、図2の実線及び符号33で示す状態と、仮想線及び符号33−1で示す状態とを切り換える。
フラップ33が図2の実線で示す状態にある場合、用紙はフェイスダウン排出経路R4に案内され、そしてフェイスダウン排出軌跡T2で示されるようにフェイスダウン排出される。フェイスダウン排出経路R4の最下流は排出機構部36で構成される。図2及び図3において領域J1には複数の従動ローラー(拍車)が設けられるが、領域J1に設けられた従動ローラー(拍車)については図4以降を参照しつつ後に説明する。
フラップ33が図2の仮想線および符号33−1の状態にある場合、用紙はフェイスアップ排出経路R5に案内され、そしてフェイスアップ排出軌跡T1で示されるようにフェイスアップ排出される。
尚、図2において符号9は各種制御を行う制御部を示している。制御部9は、不図示の外部コンピューターで動作するプリンタドライバ或いは制御部9が備えるプリンタドライバにより生成された、記録を行う為のデータである記録データを取得する。そして当該記録データに基づき、インクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」)8や不図示のモーターにより駆動される各種用紙搬送ローラー類や、各経路切り替え部材(フラップ)などを制御する。また制御部9は、各種センサー(例えば用紙の通過を検出するセンサー)の検出状態に基づき必要な制御を行う。尚、図2において制御部9は概念的に示したものであり、実際には装置本体2A内の所定の位置に設けられた回路基板により構成される。
以下、更に図2ではレジストローラー対17までの用紙給送経路を説明する。
装置本体2Aに着脱可能に設けられる用紙カセット10Aはホッパー11を備えており、ホッパー11が軸11aを中心に揺動することでより、用紙カセット10Aに収容された用紙が、図示しないモーターにより回転駆動される給送ローラー12に対し接離する。
給送ローラー12により用紙カセット10Aから送り出された用紙は、分離ローラー対13によるニップ位置を通過することで分離(重送防止)され、搬送ローラー対14からの送り力を受けてレジストローラー対17に到達する。装置本体2Aの下に位置する増設ユニット2B、2C(図1)も同様に給送ローラー12、分離ローラー対13を備えており、各用紙カセットから送り出された用紙は図2に示す搬送ローラー対14からの送り力を受けて、レジストローラー対17に到達する。
また、手差しトレイ41からの用紙給送経路(手差し給送経路S3)には、給送ローラー15と分離ローラー16とが設けられており、手差しトレイ41にセットされた用紙は、これらローラーの回転によってレジストローラー対17に到達する。
以下、図3を参照しつつレジストローラー対17より下流の用紙搬送経路について説明する。尚、図3では用紙がフェイスダウン排出経路R4を介してフェイスダウン排出されることを前提に説明する。
先ず、各用紙搬送経路に設けられたローラーについて説明する。図3において符号17はレジストローラー対を、符号20〜24、26〜29は全て用紙を搬送する搬送ローラー対を、符号25は用紙を排出する排出ローラー対を、それぞれ示している。レジストローラー対17、搬送ローラー対26以外の各ローラー対の一方側のローラーは符号Fで示され、他方側のローラーは符号Gで示される。尚、フェイスダウン排出経路R4の最下流に設けられた排出ローラー対25は、フェイスダウン排出経路R4から用紙を排出する排出部を構成する。
ローラーFは不図示のモーターにより駆動される駆動ローラーであり、一例として用紙幅方向に適宜の間隔を置いて複数設けられるゴムローラーである。
ローラーGは、不図示の付勢手段によってローラーFとの間で用紙をニップ可能であるとともに、用紙と接して従動回転する従動ローラーであり、用紙幅方向に適宜の間隔を空けて、ローラーFと一対で設けられる。ローラーGは外周に複数の歯を有するギザローラーであり、記録面に対して点接触することにより既記録面のインクの白ヌケや転着を抑制する。
尚、従動ローラーGは、各搬送ローラー対を構成する以外にも、用紙搬送経路上の適宜の位置に設けられており、特に直近の記録面に接する側に設けられている。後述する、排出機構部36を構成する従動ローラーについても、従動ローラーGと同じ構成である。
一方、レジストローラー対17及び搬送ローラー対29については、上記ローラー対とは構成が異なる。具体的には、搬送ローラー対29は、回転駆動される駆動ローラー29aと、駆動ローラー29aに向けて押圧された、従動回転可能な従動ローラー29bとを備え、このうち従動ローラー29bは、外周面が滑らかな樹脂ローラーである。
レジストローラー対17は、回転駆動される駆動ローラー17aと、不図示の付勢手段によって駆動ローラー17aに向けて押圧された、従動回転可能な従動ローラー17bとを備えている。このうち駆動ローラー17aは、外周に微細な凹凸を有するローラーであり、従動ローラー17bは、外周面が滑らかな樹脂ローラーである。
駆動ローラー17aは、回転軸17cに対し軸線方向に沿って適宜の間隔を空けて複数設けられ、従動ローラー17bも同様に、回転軸17dに対し軸線方向に沿って適宜の間隔を空けて複数設けられる。
上述した各ローラー間では、用紙は上下のガイド部材によって案内される。図2〜図4では図の煩雑化を避ける為、ガイド部材に符号は付していないが、各ローラー間を接続する太線が、上記ガイド部材を示している。また、図4以降では適宜上記ガイド部材の図示を省略している。
次に、第1搬送経路としての記録搬送経路R1は、用紙に記録を行う記録部としての記録ヘッド8の下を通り、その上流側及び下流側に延びる。本実施例では便宜上、記録搬送経路R1は、概ね図3の位置M1〜位置M2までとする。記録搬送経路R1において用紙は、レジストローラー対17、ベルトユニット18から送り力を受ける。
尚、本実施例において記録手段としての記録ヘッド8は、インクを吐出するノズルが用紙幅方向全域をカバーする様に設けられた記録ヘッド(所謂ラインヘッド)であり、用紙幅方向への移動を伴わないで用紙幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。
記録ヘッド8は、媒体の一例である用紙に対して処理を行う処理部の一例である。
第2搬送経路としてのスイッチバック経路R2は、記録搬送経路R1と接続する搬送経路であって、記録ヘッド8の下を通った用紙を送り込んだ後(図3左方向)、スイッチバックさせて送り込み方向とは逆方向(図3右方向)に搬送する経路であり、後述するフェイスダウン排出経路R4に対し湾曲の内側に位置している。本実施例では便宜上、スイッチバック経路R2は概ね図3の位置M3より左側とする。スイッチバック経路R2において用紙は、搬送ローラー対26から送り力を受ける。
第3搬送経路としての反転経路R3は、スイッチバック経路R2と接続する搬送経路であって、逆方向(図3右方向)に搬送された用紙を、記録ヘッド8の上側を迂回させて反転させ、記録搬送経路R1における記録ヘッド8の上流側位置(本実施例ではレジストローラー対17の上流位置)で合流させる。本実施例では便宜上、反転経路R3は概ね図3の位置M3から位置M4に至る経路とする。反転経路R3において用紙は、搬送ローラー対27、28、29から送り力を受ける。
第4搬送経路としてのフェイスダウン排出経路R4は、記録搬送経路R1と接続する搬送経路であって、記録ヘッド8の下を通った用紙を記録ヘッド8と対向した面を内側にして湾曲させ、反転させて排出する為の経路である。本実施例では便宜上、フェイスダウン排出経路R4は概ね図3の位置M2より左側とする。フェイスダウン排出経路R4において用紙は、搬送ローラー対20、21、22、23、24、及び排出ローラー対25から送り力を受ける。
フェイスダウン排出経路R4の最下流は、上述したように排出機構部36で構成される。
尚、各搬送経路の接続部には搬送経路の切り替えを行う経路切り替え部材としての第1フラップ31および第2フラップ32が設けられている。第1フラップ31は不図示の駆動手段から駆動力を受けることにより、揺動支点31aを中心に揺動可能となっている。また第2フラップ32は不図示の係合部を介し第1フラップ31と係合可能に設けられており、第1フラップ31の揺動に応じ、揺動支点32aを中心に揺動する。
これらフラップにより、用紙の進む経路が設定される。
以上がプリンター1の全体構成であり、以下、図4以降を参照しつつフェイスダウン排出経路R4の最下流に設けられ、用紙を斜め上方に向けて排出する排出機構部36について説明する。
図4に示す様に、排出機構部36は、フェイスダウン排出経路R4の最も下流に位置し、用紙を排出する排出部を構成する排出ローラー対25を有する。排出ローラー対25は、不図示のモーターにより回転駆動される駆動ローラー63と、従動回転する従動ローラー64と、を備えて構成されている。駆動ローラー63は、図3において符号Fで示した駆動ローラーであり、従動ローラー64は、図3において符号Gで示した従動ローラーである。
排出ローラー対25は、本実施形態では用紙幅方向(x方向)において中央領域に、所定の間隔を空けて複数配置されている。
用紙幅方向(x方向)において排出ローラー対25の外側には、「第1当接部」を構成する従動ローラー48が配置され、更にその外側には、「第2当接部」を構成する従動ローラー47が配置される。従動ローラー47は、用紙幅方向(x方向)に所定の間隔を空けて設けられている。
換言すれば、排出部としての排出ローラー対25が、用紙幅方向(x方向)において中央領域に配置され、第1当接部としての従動ローラー48が、用紙幅方向(x方向)において従動ローラー48よりも外側に配置され、第2当接部としての従動ローラー47が、用紙幅方向(x方向)において従動ローラー48よりも外側に配置される。
また用紙搬送方向においては、従動ローラー47が、従動ローラー48よりも上流側に配置されている(図6、図8参照)。
本実施形態では、従動ローラー48は用紙に対して上方(一方側)から当接する位置に、従動ローラー47は用紙に対して下方(他方側)から当接する位置に配置されて、用紙に波打ち形状を形成する。
尚、本実施形態では、厳密には従動ローラー48は2枚の拍車を一組として、用紙幅方向(x方向)の片側(中央から一方側)で一つ設けられており、従動ローラー48は、1枚の拍車を一組として、用紙幅方向(x方向)の片側(中央から一方側)で二組設けられている。即ち、従動ローラー47、48のうち少なくとも一方が用紙幅方向(x方向)の片側(中央から一方側)で複数設けられている。これにより、用紙に、より確実に波打ち形状を形成できる。
従って、上記とは逆に、用紙幅方向(x方向)の片側(中央から一方側)で、従動ローラー48を二組設け、従動ローラー47を一組設けても良いし、或いは両方を二組以上、即ち複数設けても良い。
尚、排出ローラー対25を構成する従動ローラー64は、本実施形態では、4枚の拍車を一組として、用紙幅方向(x方向)で4組設けられている。
従動ローラー49は、従動ローラー48と同様に2枚の拍車を一組として配置されている。
次に、図4のA−A断面を示す図5及び、B−B断面を示す図6において、排出機構部36は、搬送ローラー対24と、排出ローラー対25と、これらローラー対の間に設けられる複数の従動ローラー(44、45、46、47、48、49)と、を備えて構成される。
排出機構部36において最も上流側の搬送ローラー対24は、不図示のモーターにより回転駆動される駆動ローラー42と、従動回転する従動ローラー43と、を備えて構成されている。駆動ローラー42は、図3において符号Fで示した駆動ローラーであり、従動ローラー43は、図3において符号Gで示した従動ローラーである。符号42aは、駆動ローラー42の回転軸である。
搬送ローラー対24と排出ローラー対25との間に設けられた複数の従動ローラー(44、45、46、47、48、49)のうち、従動ローラー44、45、46、47は、用紙の直近の記録面(下側の面)と接し、従動ローラー48、49は、用紙の直近の記録面とは反対側の面(上側の面)と接する。
従動ローラー48、49は、ローラー支持部材51に設けられている。ローラー支持部材51は、回転軸52を中心に図5〜図8の時計回り方向及び反時計回り方向に回転可能に設けられているとともに、不図示の押圧手段としてのばねによって、従動ローラー48、49が用紙に対して押し当たる方向に押圧されている。
図11〜図13にも示す様に、ローラー支持部材51に対し、カム部材53が係合可能に設けられている。カム部材53は回転軸54に固定され、回転軸54の回転により、図5〜図8の時計回り方向及び反時計回り方向に回転可能に設けられているとともに、ローラー支持部材51に形成された当接部51aと係合して回転することで、ローラー支持部材51を回転(図5〜図8の時計回り方向及び反時計回り方向の回転)させることができる。
回転軸54の軸端には、図11〜図13に示す様に第1カム部材57が固定されており、この第1カム部材57は、回転軸59を中心に回転可能な第2カム部材58を介して回転力を受ける様に構成されている。
第2カム部材58は、ソレノイド60を構成するプランジャー61と係合可能に設けられており、ソレノイド60の作動に伴うプランジャー61の突出及び引き込み動作により回転する。そして第2カム部材58の回転により、第1カム部材57が回転し、即ち回転軸54が回転する。
回転軸54の回転により、ローラー支持部材51が回転し、ローラー支持部材51に支持された従動ローラー48、49が用紙搬送経路に対して進退する。
これにより第1当接部としての従動ローラー48の観点で説明すれば、従動ローラー48は、用紙搬送経路(フェイスダウン排出経路R4)において排出ローラー対25に向かって搬送される用紙の一方の面側である一方側から当接して、用紙を他方の面側である他方側に向けて押圧する。本実施例では、図5〜図8での用紙上面が一方の面となり、用紙下面が他方の面となる。そして従動ローラー48は、用紙を押圧する第1位置(図5、図6)と、この第1位置よりも一方側にある第2位置(図7、図8)と、に切り換え可能である。
尚、以下では説明を判り易くする為に、従動ローラー48の第1位置を「押圧位置」と言い換え、第2位置を「退避位置」と言い換えることとする。
また、上記一方の面側を単に「上側」と称し、上記他方の面側を単に「下側」と称する。
図9及び図10を参照して、従動ローラー48の作用について更に説明する。図9に示す様に従動ローラー48が押圧位置にある場合、従動ローラー48と、用紙幅方向(x方向)において従動ローラー48に対し用紙幅方向の外側にずれた位置に配置され、搬送される用紙Pに下側から当接して用紙Pを上側に向けて押圧する従動ローラー47とで、用紙Pには用紙幅方向(x方向)に湾曲する形状、より具体的には用紙幅方向(x方向)に波打つ形状が形成される。この波打ち形状は、従動ローラー47の位置で上側に凸となり、従動ローラー48の位置で下側に凸となる形状である。これにより、排出される用紙Pは排出方向の剛性が向上し、インク吸収に拘わらずカールが抑制され、良好なスタック性を得ることができる。
図9において寸法Z1は、従動ローラー48が押圧位置に或る際に用紙Pと接する位置と、排出ローラー対25が用紙Pをニップする位置との高さ方向(z方向)寸法を示しており、寸法Z2は、従動ローラー47が用紙Pと接する位置と、排出ローラー対25が用紙Pをニップする位置との高さ方向(z方向)寸法を示している。
本実施例において寸法Z1は、寸法Z2より大きい。換言すれば、押圧位置にある従動ローラー48が用紙Pと接する位置は、用紙Pの面と交差する方向(高さ方向)において排出ローラー対25が用紙Pと接する位置に対し、従動ローラー47が用紙Pと接する位置より遠い。
また別の観点で表現すると、押圧位置にある従動ローラー48が用紙Pと接する位置は、従動ローラー47が用紙Pと接する位置より下側にある。
また別の観点で表現すると、従動ローラー47が用紙Pと接する位置は、押圧位置にある従動ローラー48が用紙Pと接する位置より上方にあるとともに、排出ローラー対25が用紙Pと接する位置より下方にある。
以上により、用紙Pに、確実に用紙幅方向(x方向)に湾曲する形状を作ることができる。
尚、寸法Z1は例えば8mm程度に、寸法Z2は例えば1mm程度に設定できる。
次に、従動ローラー48が押圧位置から退避位置に変位すると、図9から図10に示す様になる。図9から図10への変化に示す様に、用紙Pに形成された、用紙幅方向(x方向)に沿った波打ちは、従動ローラー48の退避位置への変位によって、大きく緩和される。
これにより、従動ローラー48及び従動ローラー47が用紙Pの面を押圧する押圧力が緩和され、用紙Pへのダメージ形成の抑制を図ることができる。
尚、本実施形態では、退避位置にある従動ローラー48が用紙Pと接する位置は、図10に示す様に従動ローラー47が用紙Pと接する位置にある。これにより、従動ローラー48が退避位置に切り換わっても、用紙Pに或る程度湾曲する形状(上記波打ち形状)が残ることが期待でき、カール抑制効果を引き続き得ることができる。尚、この様な作用効果を得る観点では、退避位置にある従動ローラー48が用紙Pと接する位置は、従動ローラー47が用紙Pと接する位置より下方にあれば良い。
但し、上記とは逆に、退避位置にある従動ローラー48が用紙Pと接する位置を、従動ローラー47が用紙Pと接する位置より上方に設定しても良い。これにより、従動ローラー48及び従動ローラー47が用紙Pの面を押圧する押圧力がより確実に緩和され、用紙Pへのダメージ形成の抑制をより確実に図ることができる。
この様な従動ローラー48の押圧位置と退避位置との切り換えの具体例を、図14及び図15を参照しつつ説明する。尚、従動ローラー48は、記録動作開始前は退避位置にあるものとする。
図15において、制御部9(図2)は、記録動作が開始されると(ステップS101においてYes)、従動ローラー48を退避位置から押圧位置へ切り換える(ステップS102)。この時点では、用紙Pは未だフェイスダウン排出経路R4には送り込まれていない。従って用紙Pがフェイスダウン排出経路R4に送り込まれ、用紙先端が従動ローラー48に到達する際は、図14の上の図に示す様に押圧位置にある従動ローラー48に突入し、そして用紙Pには図9に示した様な波打ち形状が形成される。
次いで制御部9は、記録を行った用紙Pの搬送方向における中央位置Y1(図14)が排出ローラー対25の位置(ニップ位置)に到達したか否かを監視し(ステップS103)、到達した場合(ステップS103においてYes)、従動ローラー48を図14の下の図において矢印a方向で示す様に退避位置に切り換える(ステップS104)。換言すれば、用紙Pの後端が従動ローラー48を通過する前に、従動ローラー48を押圧位置から退避位置に切り換える。
尚、制御部9は、用紙中央位置Y1が排出ローラー対25に到達したか否かを、ドライバ情報から得られる用紙サイズと、用紙搬送経路に設けられた用紙通過検出センサー(不図示)から得られる情報と、を用いて把握することができる。
即ち、用紙Pの、排出方向の中央位置Y1が排出ローラー対25に達すると、用紙Pの重心位置が排出ローラー対25より下流側となり、用紙Pは排出ローラー対25のニップ位置を支点として下流側部位(図14の下の図において中央位置Y1より右側の部位)が下方向に顕著に下がろうとする。このため、用紙Pの上流側部位(図14の下の図において中央位置Y1より左側の部位)が、従動ローラー48に強く接することとなり、従動ローラー48が用紙Pにダメージを形成し易くなる。
そこで制御部9は、その様な状況になる場合に、従動ローラー48を押圧位置から退避位置に切り換える。これにより、従動ローラー48による用紙Pへのダメージ形成を良好に抑制できる。
勿論、従動ローラー48を押圧位置から退避位置に切り換えるタイミングは、上記に限られず、排出ローラー対25による用紙Pの排出途中の他のタイミングであっても良い。その様なタイミングは、カール抑制の為の従動ローラー48による用紙押圧の必要性と、ダメージ抑制の為の従動ローラー48の退避の必要性と、を総合的に勘案して当業者が適宜設定することができる。
尚、従動ローラー48の押圧位置から退避位置への切り換えは、段階的に行っても良い。例えば、押圧位置と退避位置との間に中間位置を少なくとも一つ設け、前記中間位置で一旦停止することが考えられる。これにより、用紙Pの排出時の姿勢が急激に変化することを抑制でき、良好なスタック性を得ることができる。
また、従動ローラー48の押圧位置から退避位置への切り換えを段階的に行うほか、切り換えの駆動源としてソレノイド60(図11)に代えてモーター等の動力を用い、押圧位置から退避位置への切り換えを低速で行う様にしても同様な作用効果が得られる。
また、従動ローラー48の押圧位置と退避位置との切り換えは、用紙種別に応じて行っても良い。具体的には、用紙種別に応じて、図15に示すステップS102を行わない制御である。
例えば、厚紙などの剛性が高い用紙の場合は、カールし難い為、スタック性を良好なものとする為に従動ローラー48を押圧位置にしてカール抑制の為の湾曲を形成する必要性が低い。しかも、剛性が高い用紙の場合は、従動ローラー48による押圧で用紙表面にダメージが形成され易い。従ってこの様な場合には、図15のステップS102はスキップし、従動ローラー48は押圧位置に切り換えない。
逆に、用紙が薄紙などの剛性が低いものである場合は、カールし易い為、スタック性を良好なものとする為に従動ローラー48を押圧位置にしてカール抑制の為の湾曲を形成する必要性が高い。従ってこの様な場合には、図15のステップS102を実行し、従動ローラー48を押圧位置に切り換える。
以上により、用紙種類に適した好適な排出を行うことができる。
また、従動ローラー48の退避位置は、一つではなく複数設定されていても良い。更にその場合、用紙種類に応じて退避位置を設定しても良い。例えば、インクの吸収に伴うカールが顕著な用紙(以下「第1の用紙」とする)は、用紙を最も強く押圧する押圧位置(以下「第1押圧位置」とする)にする。そしてカール抑制の為に従動ローラー48による押圧が必要であるものの、第1の用紙よりは相対的にカールし難い用紙(以下「第2の用紙」とする)の場合は、第1押圧位置よりも押圧が緩い第2押圧位置とする。この様にすることで、用紙種類に応じた好適な排出を行うことができる。
本発明は上記において説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては処理部を記録ヘッドによる記録部としているが、処理部をスキャナー部3が有する画像読取センサーによる読取部としても良い。この場合、排出部は原稿を搬送しながら読み取る読取部から原稿を排出する排出部である。
また、例えば、上記実施形態は用紙をフェイスダウン排出する構成であるため、片面記録の場合は少なくとも用紙の記録面を第1当設部によって傷つけることは無い。従って、片面記録の場合は波打ち形状を形成して剛性を高めることを優先するため、第1当接部を第2位置に移行しないようにしても良い。
1…インクジェットプリンター、2A…装置本体、2B、2C…増設ユニット、3…スキャナー部、4…フェイスダウン排紙トレイ、5…操作部、6…開閉カバー、7…フェイスアップ排紙トレイ、8…記録ヘッド、9…制御部、10A〜10C…用紙カセット、11…ホッパー、12…給送ローラー、13…分離ローラー対、14…搬送ローラー対、15…給送ローラー、16…分離ローラー、17…レジストローラー対、18…ベルトユニット、18a…駆動プーリー、18b…従動プーリー、18c…搬送ベルト、19a、19b…従動ローラー、20〜24、26〜29…搬送ローラー対、25…排出ローラー対、31…第1フラップ、32…第2フラップ、33…フラップ、35…給送ユニット、36…排出機構部、41…手差しトレイ、42…駆動ローラー、42a…回転軸、43〜49…従動ローラー、49…駆動ローラー、49a…回転軸、51…ローラー支持部材、51a…当接部、52…回転軸、53…カム部材、54…回転軸、57…第1カム部材、58…第2カム部材、59…回転軸、60…ソレノイド、61…プランジャー、63…駆動ローラー、64…従動ローラー、
F…駆動ローラー、G…従動ローラー、R1…記録搬送経路、R2…スイッチバック経路、R3…反転経路、R4…フェイスダウン排出経路、R5…フェイスアップ排出経路、S1…カセット給送軌跡、S2…増設カセット給送軌跡、S3…手差し給送軌跡、T1…フェイスアップ排出軌跡、T2…フェイスダウン排出軌跡

Claims (15)

  1. 媒体に対して処理を行う処理部と、
    前記処理部から媒体搬送経路に沿って搬送された前記媒体を排出する排出部と、
    前記媒体搬送経路において前記処理部を通過し前記排出部に向かって搬送される前記媒体の一方の面側である一方側から当接して、前記媒体を他方の面側である他方側に向けて押圧する第1当接部と、
    前記第1当接部を変位させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1当接部を、前記媒体を押圧して当該媒体の剛性を高める第1位置と、前記第1位置よりも前記一方側にある第2位置と、に切り換える制御が可能であることを特徴とする処理装置。
  2. 請求項1に記載の処理装置において、媒体搬送方向と交差する方向である媒体幅方向において前記第1当接部に対してずれた位置に配置され、前記排出部に向かって搬送される前記媒体に前記他方側から当接して前記媒体を前記一方側に向けて押圧する第2当接部を備える、
    ことを特徴とする処理装置。
  3. 請求項2に記載の処理装置において、前記排出部は、前記媒体幅方向において中央領域に配置され、
    前記第1当接部は、前記媒体幅方向において前記排出部よりも外側に配置され、
    前記第2当接部は、前記媒体幅方向において前記第1当接部よりも外側に配置される、
    ことを特徴とする処理装置。
  4. 請求項3に記載の処理装置において、前記第1位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置より前記他方側にある、
    ことを特徴とする処理装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の処理装置において、前記第2当接部は、前記媒体搬送経路において前記第1当接部より上流側に位置する、
    ことを特徴とする処理装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の処理装置において、前記第1当接部は、前記媒体搬送経路の上方に配置され、
    前記第2当接部は、前記媒体搬送経路の下方に配置される、
    ことを特徴とする処理装置。
  7. 請求項6に記載の処理装置において、前記第2当接部が前記媒体と接する位置は、前記第1位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置より上方にあるとともに、前記排出部が前記媒体と接する位置より下方にある、
    ことを特徴とする処理装置。
  8. 請求項7に記載の処理装置において、前記第2位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置、または前記第2当接部が前記媒体と接する位置より下方にある、
    ことを特徴とする処理装置。
  9. 請求項7に記載の処理装置において、前記第2位置にある前記第1当接部が前記媒体と接する位置は、前記第2当接部が前記媒体と接する位置より上方にある、
    ことを特徴とする処理装置。
  10. 請求項2から請求項9のいずれか一項に記載の処理装置において、前記第1当接部及び前記第2当接部の一方又は両方が、前記媒体幅方向において複数配置される、
    ことを特徴とする処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の処理装置において、前記第1当接部に前記媒体の先端が到達する際、前記第1当接部は前記第1位置にあり、前記媒体の後端が前記第1当接部を抜ける前に、前記第1当接部が前記第1位置から前記第2位置に切り換わる、
    ことを特徴とする処理装置。
  12. 請求項11に記載の処理装置において、前記第1当接部は、前記媒体の、排出方向の中央位置が前記排出部に達したことをもって前記第1位置から前記第2位置へと切り換えられる、
    ことを特徴とする処理装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載の処理装置において、前記第1当接部は、前記第1位置から前記第2位置に切り換わる際、段階的に切り換わる、
    ことを特徴とする処理装置。
  14. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の処理装置において、前記媒体の種類に応じ、前記第1当接部が前記第1位置に位置した状態での排出動作と、前記第1当接部が前記第2位置に位置した状態での排出動作と、が切り換えられる、
    ことを特徴とする処理装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の処理装置において、前記処理部は、前記媒体に対して記録を行う記録手段で構成される、
    ことを特徴とする処理装置。
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