JP2019162840A - 記録方法 - Google Patents
記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019162840A JP2019162840A JP2018114618A JP2018114618A JP2019162840A JP 2019162840 A JP2019162840 A JP 2019162840A JP 2018114618 A JP2018114618 A JP 2018114618A JP 2018114618 A JP2018114618 A JP 2018114618A JP 2019162840 A JP2019162840 A JP 2019162840A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- ink composition
- ink
- recording
- colored ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
Description
〔1〕
同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物とを含む着色インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体へ付着させるインク付着工程と、
前記着色インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含有する処理液を、前記記録媒体へ付着させる処理液付着工程と、を備え、
前記インク付着工程を、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体との相対位置を走査方向へ変えながら前記着色インク組成物を吐出する走査を複数回行うことにより行い、
前記インク付着工程における1回の走査の最大距離が50cm以上である、
記録方法。
〔2〕
前記淡着色インク組成物及び前記濃着色インク組成物として、濃淡のブラックインクを用いる、
〔1〕に記載の記録方法。
〔3〕
樹脂を含むクリアインク組成物をさらに用いる、
〔1〕又は〔2〕に記載の記録方法。
〔4〕
前記記録媒体を加熱する加熱工程を備え、加熱された前記記録媒体に対して前記インク付着工程を行う、又は、
前記インク付着工程において前記着色インク組成物が付着した領域へ風を送る送風工程を備える、
〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔5〕
前記淡着色インク組成物及び前記濃着色インク組成物として、濃淡のシアンインク、濃淡のマゼンタインク、濃淡のイエローインク、又は濃淡のブラックインクのすくなくとも何れかを用いる、
〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔6〕
前記淡着色インク組成物及び前記濃着色インク組成物として、2組以上の濃淡インク組成物を用いる、
〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔7〕
前記濃着色インク組成物に含まれる色材1質量部に対し、前記淡着色インク組成物に含まれる色材の含有量が2/3質量部以下である、
〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔8〕
前記記録媒体が、低吸収性記録媒体又は非吸収性記録媒体である、
〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔9〕
前記インク付着工程において前記着色インク組成物を付着させる際の前記記録媒体の表面温度が、30〜45℃である、
〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔10〕
前記インク付着工程における1回の走査の最大時間が、0.8秒以上である、
〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔11〕
前記凝集剤が、多価金属塩、有機酸又はその塩、及びカチオン性樹脂の何れか1種以上である、
〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔12〕
前記インク付着工程における1回の走査の最大距離が、50〜500cmである、
〔1〕〜〔11〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔13〕
前記インク付着工程における前記記録媒体の表面温度の温度差が1〜10℃である、
〔1〕〜〔12〕のいずれか一項に記載の記録方法。
〔14〕
同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物とを含む着色インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体へ付着させるインク付着工程と、
前記着色インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含有する処理液を、前記記録媒体へ付着させる処理液付着工程と、を備え、
前記インク付着工程を、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体との相対位置を走査方向へ変えながら前記着色インク組成物を吐出する走査を複数回行うことにより行い、
前記インク付着工程における前記着色インクを付着させる際の前記記録媒体の表面温度の差が1〜10℃である、
記録方法。
〔15〕
〔1〕〜〔14〕の何れか一項に記載の記録方法で記録を行う記録装置。
本実施形態の記録方法は、同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物とを含む着色インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体へ付着させるインク付着工程と、着色インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含有する処理液を、記録媒体へ付着させる処理液付着工程と、を備え、インク付着工程を、インクジェットヘッドを記録媒体との相対位置を走査方向へ変えながら着色インク組成物を吐出する走査を複数回行うことにより行い、1回の走査の最大距離が50cm以上である。
濃着色インク組成物を用いて明度の中程度〜高い色(淡い色)を記録しようとした場合、特に色ずれが大きく色差が大きいことがわかってきた。
一方、濃着色インクのドットを用いてドット密度を調整することで高明度領域の色を記録媒体上に再現する場合、上記の記録面上のドットの寄り集まり状態の揺らぎやドットの広がり方の差が生じた場合に、色差が大きくなると推測する。以下、各工程について詳述する。
インク付着工程は、同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物とを、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体へ付着させる工程である。ここで、インクジェットヘッドは、インク組成物を記録媒体に向けて吐出して記録を行うヘッドであり、当該ヘッドは、収容したインク組成物をノズルから吐出させるキャビティーと、インク組成物に対して吐出の駆動力を付与する吐出駆動部と、ヘッドの外へインク組成物を吐出するノズルと、を有する。吐出駆動部は、機械的な変形によりキャビティーの容積を変化させる圧電素子などの電気機械変換素子や、熱を発することによりインクに気泡を発生させ吐出させる電子熱変換素子などを用いて形成することができる。
なお、インク付着工程における平均走査速度は、好ましくは60〜100cm/秒である。
インク付着工程の後において、記録媒体をさらに加熱する後加熱工程を有することが好ましい。加熱方法としては、特に制限されないが、例えば、プラテンヒーターや温風ヒーターやIRヒーターが挙げられる。加熱温度は、好ましくは60℃以上とすることができる。好ましくは70〜110℃であり、より好ましくは80〜100℃である。
着色インク組成物は、同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物を含む。ここで、「同色系」とは、以下の少なくともいずれかを満たすものをいう。
(A)ライトマゼンタインクとマゼンタインク、ダークイエローインクとイエローインク、ブラックインクとグレーインク等のようにインク名が同色であることをうかがわせるもの。
(B)画像を記録して測色した時に色相角の差がお互いに10°以内であるもの。好ましくは色相角の差が5°以下である。ここで画像の記録は白色の記録媒体に例えば10mg/inch2の付着量で記録した画像とするなどしインクの色の確認に適した画像とする。測色はCIE表色系に準拠した測色器で行う。
(C)イエロー色材、シアン色材、マゼンタ色材、ブラック色材等、色材を色で区分けした時に同一の区分けに属する色材を含有するもの。好ましくは同一の色材を含有するもの。
(A)インク付着量を同一として画像を記録して測色した際に画像濃度が異なるもの。明度L*で判断する。ここで画像の記録や測色は上記と同様に行う。
(B)インクに含む色材の含有量が異なるもの。好ましくは、0.8質量%以上異なるもの。
着色インク組成物が、同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物を含むことで、色差低減に優れることができる。
色材としては、顔料及び染料が挙げられる。耐光性が優れるなどの点で顔料が好ましい。
顔料としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、酸化鉄、酸化チタン等の無機顔料;キナクリドン系顔料、キナクリドンキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリノン系顔料、キノフタロン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ系顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、イソインドリノン系顔料、アゾメチン系顔料、及びアゾ系顔料等の有機顔料が挙げられる。また、染料としては、C.I.アシッドイエロー、C.I.アシッドレッド、C.I.アシッドブルー、C.I.アシッドオレンジ、C.I.アシッドバイオレット、C.I.アシッドブラックのような酸性染料;C.I.ベーシックイエロー、C.I.ベーシックレッド、C.I.ベーシックブルー、C.I.ベーシックオレンジ、C.I.ベーシックバイオレット、C.I.ベーシックブラックのような塩基性染料;C.I.ダイレクトイエロー、C.I.ダイレクトレッド、C.I.ダイレクトブルー、C.I.ダイレクトオレンジ、C.I.ダイレクトバイオレット、C.I.ダイレクドブラックのような直接染料;C.I.リアクティブイエロー、C.I.リアクティブレッド、C.I.リアクティブブルー、C.I.リアクティブオレンジ、C.I.リアクティブバイオレット、C.I.リアクティブブラックのような反応性染料;C.I.ディスパースイエロー、C.I.ディスパースレッド、C.I.ディスパースブルー、C.I.ディスパースオレンジ、C.I.ディスパースバイオレット、C.I.ディスパースブラックのような分散染料が挙げられる。色材は、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
溶媒としては、水及び有機溶剤が挙げられる。水の含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは50〜80質量%であり、より好ましくは55〜75質量%であり、さらに好ましくは60〜70質量%である。
また、有機溶剤としては、含窒素溶剤を用いることも好ましい。含窒素溶剤を含むことにより、含窒素溶剤の樹脂粒子の軟化を促進させる効果により、加熱温度が低い場合でも耐擦性がより向上する傾向にある。また、記録媒体が低吸収性記録媒体または非吸収性記録媒体である場合、記録媒体表面を軟化させる効果により密着性がより向上する傾向にある。含窒素溶剤としては、特に限定されないが、ピロリドン系溶剤、イミダゾリジノン系溶剤、アミドエーテル系溶剤、ピリジン系溶剤、ピラジン系溶剤、ピリドン系溶剤、が挙げられる。
樹脂としては、インク組成物中で溶解するもの、又は、エマルションなど微粒子の形態で分散するものが挙げられる。このような樹脂を用いることにより、耐擦性により優れた記録物が得られる傾向にある。特に、記録媒体とインク塗膜との結着性(耐擦性)の向上に寄与する傾向がある。このような樹脂としては、特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ブタジエン樹脂、スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、パラフィン樹脂、フッ素樹脂、及び水溶性樹脂、並びにこれらの樹脂を構成する単量体を組み合わせた共重合体が挙げられる。共重合体としては、特に限定されないが、例えば、スチレンブタジエン樹脂、スチレンアクリル樹脂が挙げられる。また、樹脂としては、これら樹脂を含むポリマーラテックスを用いることができる。例えば、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレン樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹脂の微粒子を含むポリマーラテックスが挙げられる。なお、樹脂は、1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
樹脂は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などが入手しやすく、所望の特性を有する樹脂として得やすい点で好ましい。
ワックスとしては、インク組成物中で溶解するもの、又は、エマルションなどの微粒子の形態で分散するものが挙げられる。このようなワックスを用いることにより、耐擦性により優れた記録物が得られる傾向にある。特に、記録媒体上のインク塗膜の表面(空気とインク塗膜の界面)に偏在することによる耐擦性の向上に寄与する傾向がある。このようなワックスとしては、特に制限されないが、例えば、高級脂肪酸と高級1価アルコールまたは2価アルコール(好ましくは1価アルコール)とのエステルワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス若しくはオレフィンワックス又はこれらの混合物が挙げられる。
界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びポリシロキサン系界面活性剤が挙げられる。
消泡剤としては、特に制限されないが、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤、及びアセチレングリコール系消泡剤が挙げられる。消泡剤の市販品としては、BYK−011、BYK−012、BYK−017、BYK−018、BYK−019、BYK−020、BYK−021、BYK−022、BYK−023、BYK−024、BYK−025、BYK−028、BYK−038、BYK−044、BYK−080A、BYK−094、BYK−1610、BYK−1615、BYK−1650、BYK−1730、BYK−1770(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、サーフィノールDF37、DF110D、DF58、DF75、DF220、MD−20、エンバイロジェムAD01(以上全て商品名、日信化学工業社(Nissin Chemical Industry Co.,Ltd.)製)が挙げられる。消泡剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本実施形態で用いるインク組成物は、その他必要に応じて、溶解助剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、及び分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート化剤などの、種々の添加剤を含んでもよい。
また、本実施形態の記録方法においては、樹脂を含むクリアインク組成物をさらに用いてもよい。クリアインク組成物は、色材に関すること以外は、インク組成物と同様の組成を例示することができ、樹脂微粒子、有機溶剤を含有することが好ましい。水系クリアインク組成物であることが好ましい。なお、「クリアインク」とは、記録媒体に着色するために用いるインクではなく、その他の目的で用いるインクである。その他の目的は、記録物の耐擦性などの特性の向上や、記録媒体の光沢度の調整や、カラーインクの定着性、発色性を向上させるためなどが挙げられるがこれらに限定されるものではない。該目的のため、クリアインク組成物の色材の含有量は0.2質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、0.05質量%以下がさらに好ましく、含有量の下限は0質量%でもよい。
クリアインクを用いる場合、耐擦性や耐水摩擦性がより優れる点で好ましい。また画像の光沢感を増すことができ、このため色差が目立たなくなる点で好ましい。
記録媒体として、例えば、吸収性記録媒体、低吸収性記録媒体、又は非吸収性記録媒体が挙げられる。このなかでも、低吸収性記録媒体、又は非吸収性記録媒体が表示用などに有用な記録物の作成ができる点で好ましい。このような記録媒体を用いることにより、得られる記録物のざらつきや濃度むらが生じやすく、本発明が特に有用である。
処理液付着工程は、着色インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含有する処理液を、記録媒体へ付着させる工程である。なお、処理液は、少なくとも、着色インク組成物が付着した領域、又は、着色インク組成物を付着させる領域に対して行う。処理液付着工程を備えることにより、着色インク組成物の成分が記録媒体の表面で凝集しやすくなり、インクの成分を記録媒体上で早期に固定できる。処理液を用いない場合に記録媒体上でインク滴同士がブリードして濃度むらが生じることに起因して結果として得られる記録物の色差が悪化することを、処理液を用いることで濃度むらが抑制され色差も抑制できる。
さらに、該記録領域のうちの着色インク組成物の付着量に対する処理液の付着量が最大である領域の処理液の付着量が上記範囲であるとすることも上記の点で好ましい。
処理液は、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含むものであれば、特に制限されない。必要に応じて、水、有機溶剤、消泡剤、界面活性剤を含んでいてもよい。水系の処理液が好ましい。凝集剤以外の処理液に含んでもよい成分としては、前述の着色インク組成物に含んでもよい成分のうち色剤以外のものが挙げられ、それらの種類や含有量などは着色インク組成物のものと同様に、着色インク組成物とは独立して、することができる。処理液は記録媒体を着色するために用いる組成物ではない。処理液の色材の含有量は好ましくは0.1質量%以下であり、より好ましくは0.05質量%以下であり、さらに好ましくは0.01質量%以下であり、下限は0.00質量%である。
凝集剤としては、インク組成物の成分を凝集させるものであれば、特に制限されないが、例えば、多価金属塩、有機酸又はその塩、及びカチオン性樹脂が挙げられる。凝集剤は、1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
水の含有量は、処理液の総量に対して、好ましくは55〜85質量%であり、より好ましくは60〜80質量%であり、さらに好ましくは65〜75質量%である。
処理液に含まれる有機溶剤としては、インク組成物で例示したものと同様のものを例示することができる。有機溶剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。有機溶剤の含有量は、処理液の総量に対して、好ましくは10〜40質量%であり、より好ましくは15〜35質量%であり、さらに好ましくは20〜30質量%である。
処理液に含まれる界面活性剤としては、インク組成物で例示したものと同様のものを例示することができる。界面活性剤の含有量は、処理液の総量に対して、好ましくは0.1〜3質量%であり、より好ましくは0.2〜2質量%であり、さらに好ましくは0.3〜1.5質量%である。界面活性剤の含有量が上記範囲内であることにより、処理液の濡れ性がより向上する傾向にある。
処理液に含まれる消泡剤としては、インク組成物で例示したものと同様のものを例示することができる。消泡剤の含有量は、処理液の総量に対して、好ましくは0.03〜0.7質量%であり、より好ましくは0.05〜0.5質量%であり、さらに好ましくは0.08〜0.3質量%である。
本実施形態で用いる記録装置は、上記記録方法により記録を行うものであって、記録媒体へインク組成物を吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、処理液を付着させる機構と、を有するものであれば特に限定されない。記録装置の概略断面図を図1に示す。図1に示すように、記録装置1は、記録用ヘッド2と、IRヒーター3と、プラテンヒーター4と、乾燥ヒーター5と、冷却ファン6と、プレヒーター7と、ファン8と、を備えている。
走査数をパス数ともいう。記録媒体の記録するある位置に対して、あるインク組成物の記録に用いるノズル群が対向して通過する走査の回数を該インク組成物の走査数という。ノズル群はインクジェットヘッドの副走査方向に並ぶノズル列などノズルのグループであり、記録に際し該インク組成物を吐出するものである。主走査数は1回の副走査の距離を短くすることで多くすることができ、該距離を長くすることで少なくすることができる。例えば1回の副走査の距離を該ノズル群の副走査方向の長さの8分の1とすることで走査数を8(パス)とすることができる。走査数は1以上であり、2〜20が好ましく4〜10がより好ましい。主走査数が多いほうが、付着させるインク組成物の合計の付着量を多くすることができることやインク組成物を複数回の走査で分けて付着させることができる点で好ましい。一方、走査数が少ない場合、記録速度が早い点で好ましい。
本発明の他の実施形態は以下である。
同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物とを含む着色インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体へ付着させるインク付着工程と、
前記着色インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含有する処理液を、前記記録媒体へ付着させる処理液付着工程と、を備え、
前記インク付着工程を、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体との相対位置を走査方向へ変えながら前記着色インク組成物を吐出する走査を複数回行うことにより行い、
前記インク付着工程における前記着色インクを付着させる際の前記記録媒体の表面温度の差が1〜10℃である、記録方法。
下記の実施例、比較例、及び参考例において使用したインク組成物及び処理液の主な材料は、以下のとおりである。
〔顔料分散液〕
下記製造例1参照。
〔有機溶剤〕
ジプロピレングリコールジメチルエーテル
プロピレングリコール
2−ピロリドン
〔凝集剤〕
酢酸カルシウム一水和物
酢酸
カチオマスターPD−7(四日市合成社製、カチオン性樹脂:アミン・エピクロルヒドリン縮合型ポリマー)
〔樹脂〕
St−Ac樹脂エマルジョン(下記製造例2参照。)
〔ワックス〕
AQUACER515(ビックケミー・ジャパン社製、ワックスエマルション)
〔界面活性剤〕
ダイノール607(エアープロダクツジャパン社製、アセチレンジオール系界面活性剤)
BYK348(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
〔消泡剤〕
サーフィノールDF110D(日信化学工業社製、アセチレンジオール系)
St−Ac酸共重合体(メタクリル酸/ブチルアクリレート/スチレン/ヒドロキシエチルアクリレート=25/50/15/10の質量比で共重合したもの。重量平均分子量7000、酸価150mgKOH/g)40質量部を、水酸化カリウム7質量部、水23質量部、及びトリエチレングリコール−モノ−n−ブチルエーテル30質量部を混合した液に投入し、80℃で撹拌しながら加熱して樹脂水溶液を調製した。
ブラック顔料分散液;カーボンブラック
シアン顔料分散液 ;C.I.PB15:3
マゼンタ顔料分散液;C.I.PR122
イエロー顔料分散液;C.I.PY74
スチレン75質量部、アクリル酸0.5質量部、メチルメタクリレート14.5質量部、及びシクロヘキシルメタクリレート10質量部を乳化共重合させることにより、St−Ac樹脂エマルジョンを得た。なお、乳化重合用界面活性剤としては、ニューコールNT−30(日本乳化剤(株)製)を用い、その使用量は、モノマー全量を100質量部として、2質量部とした。
各材料を下記の表1〜2に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各インク組成物及び処理液を得た。なお、下記の表1〜2中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。表中の顔料、樹脂は、インク中の顔料、樹脂の固形分の質量%である。
ヒーター素子をメディア幅方向に並べて配置したプラテンヒーターと、ヘッドの上に記録媒体幅方向に並べて配置したファンを有するSC−S80650(セイコーエプソン社製)の改造機(以下、「SC−S80650改造機」という。)を用意した。インクジェットヘッドは図1のようなシリアル型としインクジェットヘッドからインク等を順番に記録可能とした。また、ファンにより記録媒体に向けて上方から常温(25℃)の風を吹かせた。
まず各例毎に、使用するインクセットを用い下記の色を目標色とし、色、明度毎に付着させる各インクの付着量を決めた。淡着色インク組成物を使用した例においてはL*値が高いベタパターンほど淡着色インク組成物の付着量を増やした。
黒色系ベタパターン(L*=50,60,70,80,a*=b*=0)
青色系ベタパターン(L*=20,30,40,50,a*=40,b*=−40)
各明度のベタパターン中の2×2cm四方の領域に区切って領域ごと測色し、各領域間で最も大きな色差(ΔE00)を得た。色差は高明度のベタパターンほど大きくなる傾向
にあるため、それを踏まえて、以下の評価基準により色差の発生について評価した。
A:全ての明度のベタパターンにおいてΔE≦1.5
B:低明度から3水準の明度のベタパターンにおいてΔE≦1.5
C:低明度から2水準の明度のベタパターンにおいてΔE≦1.5
D:低明度から1水準の明度のベタパターンにおいてΔE≦1.5
得られた記録物の最も低明度のベタパターンの記録領域を30×150mm矩形に切断し、学振型摩擦堅牢度試験機AB−301(テスター産業社製の商品名)に平織布を取り付けた摩擦子で、荷重500gをかけて10回擦った。そして、記録媒体の記録パターン部分の剥がれを目視で観察し、下記評価基準により評価した。なお、黒色系ベタパターン及び青色系ベタパターンの評価が低い方の評価とした。
A:剥がれが生じず、布への転写もない。
B:剥がれが生じないが、布への転写がある。
C:剥がれが生じ、剥がれた面積が評価面積に対し1割未満である。
D:剥がれが生じ、剥がれた面積が評価面積に対し1割以上である。
得られた記録物の最も低明度のベタパターンの記録領域を30×150mm矩形に切断し、学振型摩擦堅牢度試験機AB−301(テスター産業社製の商品名)に水を含ませた平織布を取り付けた摩擦子で、荷重200gをかけて10回擦った。そして、記録媒体の記録パターン部分の剥がれを目視で観察し、下記評価基準により評価した。なお、黒色系ベタパターン及び青色系ベタパターンの評価が低い方の評価とした。
A:剥がれが生じず、布への転写もない。
B:剥がれが生じないが、布への転写がある。
C:剥がれが生じ、剥がれた面積が評価面積に対し1割未満である。
D:剥がれが生じ、剥がれた面積が評価面積に対し1割以上である。
得られた記録物の最も低明度のベタパターンの記録領域を目視にて確認し、下記評価基準により評価した。なお、黒色系ベタパターン及び青色系ベタパターンの評価が低い方の評価とした。 A:ざらつき感が全くない
B:ざらつき感が気になるが問題ない
C:ざらつき感がある
得られた記録物の各色の最も低明度のベタパターンの記録領域を目視にて確認し、下記評価基準により評価した。なお、黒色系ベタパターン及び青色系ベタパターンの評価が低い方の評価とした。
A:ベタパターン面内に濃淡のムラや、白抜け無し。
B:ベタパターン面内に濃淡のムラはないが、白抜けが若干あり。
C:ベタパターン面内に濃淡のムラ、白抜けが共にあり。
実施例14によれば、クリアインクを用いることで耐水摩擦性が向上することがわかる。またクリアインクを用いることで画像の光沢感が増す傾向があった。光沢感が増すことで色差が目立たなくなることがあり色差を低減する点で好ましい。
Claims (15)
- 同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物とを含む着色インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体へ付着させるインク付着工程と、
前記着色インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含有する処理液を、前記記録媒体へ付着させる処理液付着工程と、を備え、
前記インク付着工程を、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体との相対位置を走査方向へ変えながら前記着色インク組成物を吐出する走査を複数回行うことにより行い、
前記インク付着工程における1回の走査の最大距離が50cm以上である、
記録方法。 - 前記淡着色インク組成物及び前記濃着色インク組成物として、濃淡のブラックインクを用いる、
請求項1に記載の記録方法。 - 樹脂を含むクリアインク組成物をさらに用いる、
請求項1又は2に記載の記録方法。 - 前記記録媒体を加熱する加熱工程を備え、加熱された前記記録媒体に対して前記インク付着工程を行う、又は、
前記インク付着工程において前記着色インク組成物が付着した領域へ風を送る送風工程を備える、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記淡着色インク組成物及び前記濃着色インク組成物として、濃淡のシアンインク、濃淡のマゼンタインク、濃淡のイエローインク、又は濃淡のブラックインクのすくなくとも何れかを用いる、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記淡着色インク組成物及び前記濃着色インク組成物として、2組以上の濃淡インク組成物を用いる、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記濃着色インク組成物に含まれる色材1質量部に対し、前記淡着色インク組成物に含まれる色材の含有量が2/3質量部以下である、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記記録媒体が、低吸収性記録媒体又は非吸収性記録媒体である、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記インク付着工程において前記着色インク組成物を付着させる際の前記記録媒体の表面温度が、30〜45℃である、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記インク付着工程における1回の走査の最大時間が、0.8秒以上である、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記凝集剤が、多価金属塩、有機酸又はその塩、及びカチオン性樹脂の何れか1種以上である、
請求項1〜10のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記インク付着工程における1回の走査の最大距離が、50〜500cmである、
請求項1〜11のいずれか一項に記載の記録方法。 - 前記インク付着工程における前記記録媒体の表面温度の温度差が1〜10℃である、
請求項1〜12のいずれか一項に記載の記録方法。 - 同色系で互いに色濃度の異なる淡着色インク組成物と濃着色インク組成物とを含む着色インク組成物を、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体へ付着させるインク付着工程と、
前記着色インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含有する処理液を、前記記録媒体へ付着させる処理液付着工程と、を備え、
前記インク付着工程を、前記インクジェットヘッドを前記記録媒体との相対位置を走査方向へ変えながら前記着色インク組成物を吐出する走査を複数回行うことにより行い、
前記インク付着工程における前記着色インクを付着させる際の前記記録媒体の表面温度の差が1〜10℃である、
記録方法。 - 請求項1〜14の何れか一項に記載の記録方法で記録を行う記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US16/355,923 US11027557B2 (en) | 2018-03-19 | 2019-03-18 | Recording method having colored ink compositions that belong to a same color system and have different color densities |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018051476 | 2018-03-19 | ||
JP2018051476 | 2018-03-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019162840A true JP2019162840A (ja) | 2019-09-26 |
JP7089696B2 JP7089696B2 (ja) | 2022-06-23 |
Family
ID=68064992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018114618A Active JP7089696B2 (ja) | 2018-03-19 | 2018-06-15 | 記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7089696B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020218612A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インク組成物、インクセット及び画像記録方法 |
WO2022209931A1 (ja) * | 2021-04-01 | 2022-10-06 | Dic株式会社 | 水性顔料インク、印刷物及び印刷物の製造方法 |
US12146064B2 (en) | 2021-11-30 | 2024-11-19 | Seiko Epson Corporation | Recording method |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004106263A (ja) * | 2002-09-17 | 2004-04-08 | Canon Inc | インクジェット記録方法及び記録物 |
JP2004338259A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Canon Inc | インクジェット記録方法及びインクセット |
JP2008094994A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 非水性インクジェットインキセット、および印刷方法 |
WO2016182037A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2016-11-17 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 |
JP2017024365A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 富士フイルム株式会社 | 画像記録方法 |
-
2018
- 2018-06-15 JP JP2018114618A patent/JP7089696B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004106263A (ja) * | 2002-09-17 | 2004-04-08 | Canon Inc | インクジェット記録方法及び記録物 |
JP2004338259A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Canon Inc | インクジェット記録方法及びインクセット |
JP2008094994A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 非水性インクジェットインキセット、および印刷方法 |
WO2016182037A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2016-11-17 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 |
JP2017024365A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 富士フイルム株式会社 | 画像記録方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020218612A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インク組成物、インクセット及び画像記録方法 |
WO2022209931A1 (ja) * | 2021-04-01 | 2022-10-06 | Dic株式会社 | 水性顔料インク、印刷物及び印刷物の製造方法 |
JPWO2022209931A1 (ja) * | 2021-04-01 | 2022-10-06 | ||
JP7364117B2 (ja) | 2021-04-01 | 2023-10-18 | Dic株式会社 | 水性顔料インク、印刷物及び印刷物の製造方法 |
US12146064B2 (en) | 2021-11-30 | 2024-11-19 | Seiko Epson Corporation | Recording method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7089696B2 (ja) | 2022-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7073804B2 (ja) | インクセット、及び該インクセットを用いた記録方法 | |
US11027557B2 (en) | Recording method having colored ink compositions that belong to a same color system and have different color densities | |
JP7363884B2 (ja) | 記録方法、及び記録装置 | |
JP7118356B2 (ja) | インクジェット記録方法及び記録装置 | |
JP7272000B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
CN112440592B (zh) | 喷墨记录方法、喷墨记录装置、油墨组 | |
JP2018051955A (ja) | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置の制御方法 | |
US20230023979A1 (en) | Ink Set And Recording Method | |
JP7314675B2 (ja) | 記録方法および記録装置 | |
JP2019142068A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP7131241B2 (ja) | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置 | |
JP7094491B2 (ja) | 記録方法 | |
CN108501557B (zh) | 喷墨记录方法 | |
US11040547B2 (en) | Recording method using color ink composition having a hue angle that is different from other color ink compositions | |
US9199457B2 (en) | Ink jet recording apparatus and recorded article | |
JP7310398B2 (ja) | 記録方法 | |
US10603930B2 (en) | Recording method and recording apparatus | |
JP7137782B2 (ja) | 記録方法、及び記録装置 | |
JP7089696B2 (ja) | 記録方法 | |
JP7547718B2 (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
US11904615B2 (en) | Recording method and ink jet recording apparatus | |
JP2021006390A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP7428043B2 (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
JP7533015B2 (ja) | インクセット、記録方法 | |
JP2023013618A (ja) | 記録方法及び記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210415 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220308 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220502 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220513 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220526 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7089696 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |