JP2019162802A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】順方向及び逆方向に記録媒体を搬送可能な印刷装置において、搬送方向の切替に起因して発生した異物によってヘッドのノズル面が損傷することを防ぐ。【解決手段】印刷装置1は、シートSに印刷を行うヘッド36a〜36eと、シートSを順方向D1及び逆方向D2に搬送する搬送部31・32と、順方向D1においてヘッド36a〜36eの上流側に配置された異物除去部50と、制御部70と、を備える。異物除去部50は、支持部51と、シートSの印字面に接触する可撓性部材52と、を有する。制御部70は、印刷及びシートSの順搬送を停止し、次いでシートSを逆搬送した後に逆搬送を停止し、次いで異物除去部50から順方向D1において最下流に位置するヘッド36eまでの距離L以上の距離L´だけシートSを順搬送し、次いでヘッド36a〜36eによる印刷を再開するように搬送部31・32等を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来より、印刷装置において記録媒体の表面に付着した異物を除去して印刷を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、記録媒体の印字面に付着した異物を除去するためにループ状に形成した不織布を記録媒体の表面に接触させるものである。かかる技術を採用すると、不織布表面の凹凸により異物を除去し易くなるとともに、繊維間に形成される空間に異物を捕集(保持)することができる、とされている。
特開2017−197354号公報
しかし、特許文献1に記載された技術においては、記録媒体を逆搬送する場合については想定されていない。本願発明の発明者は、記録媒体を逆搬送させる場合に、ループ状に形成した不織布を記録媒体の表面に接触させて異物を除去するだけでは問題が生じることを発見した。
具体的に説明すると、記録媒体の搬送方向が変わると、ループ状の不織布の姿勢(形状)が変化する。順方向に搬送するときは、不織布は順方向下流側へ棚引くが、逆方向へ搬送させると不織布は姿勢を変えて順方向上流側へ棚引く。このように不織布の姿勢が順方向下流側から順方向上流側へと変化するときに、不織布によって集められていた異物の一部が姿勢の変化方向とは逆側(順方向下流側)にこぼれてしまう。そして、こぼれた異物は逆搬送によって不織布に再び集塵されるが、この時に集められた異物は、記録媒体が再び順方向に搬送されるとそのままヘッド下へと搬送されてしまい、ノズル面を傷つけてしまう恐れがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、順方向及び逆方向に記録媒体を搬送可能な印刷装置において、搬送方向の切替に起因して発生した異物によってヘッドのノズル面が損傷することを防ぐことを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置は、記録媒体に印刷を行うヘッドと、記録媒体を順方向及び順方向とは逆の逆方向に搬送する搬送部と、順方向においてヘッドの上流側に配置された異物除去部と、ヘッド及び搬送部を制御する制御部と、を備えるものであって、異物除去部は、支持部と、支持部に取り付けられており記録媒体の印字面に接触する可撓性部材と、を有し、制御部は、印刷及び記録媒体の順方向への搬送を停止する第1処理と、第1処理に次いで記録媒体を逆方向に搬送した後に搬送を停止する第2処理と、第2処理に次いで異物除去部から順方向において最下流に位置するヘッドまでの距離以上の距離だけ記録媒体を順方向に搬送する第3処理と、第3処理に次いでヘッドによる印刷を再開する第4処理と、を実施するようにヘッド及び搬送部を制御するものである。
かかる構成を採用すると、印刷及び記録媒体の順方向への搬送を停止し、次いで記録媒体を逆方向に搬送した後に搬送を停止し、次いで特定の距離(異物除去部から順方向において最下流に位置するヘッドまでの距離以上の距離)だけ記録媒体を順方向に搬送し、次いでヘッドによる印刷を再開する、という処理群を実施することができる。すなわち、記録媒体の逆搬送から順搬送への切替直後に印刷を再開するのではなく、切替後に特定の距離だけ順搬送を実施してから印刷を再開することができる。従って、逆搬送に起因して異物除去部の変形方向と逆側(順方向下流側)に異物がこぼれた場合においても、その異物が最下流のヘッドを通過してから印刷を再開させることができるため、このような異物によってヘッドのノズル面が損傷するのを防ぐことができる。
本発明に係る印刷装置において、制御部は、第1処理と第2処理の間にヘッドを印刷位置から退避位置へ退避させ、第3処理と第4処理の間にヘッドを退避位置から印刷位置へと移動させることができる。
本発明に係る印刷装置において、記録媒体を挟んで異物除去部と対向する位置に、搬送される記録媒体に従動して回動する回動ローラーを設けることができる。この際、異物除去部の支持部と回動ローラーとの間の距離を、3mm以上5mm以下に設定することができる。
本発明に係る印刷装置において、支持部の記録媒体の搬送方向における長さを、18mm以上25mm以下に設定することができる。また、支持部への取り付け部分を除いた可撓性部材の搬送方向における長さを、35mm以上45mm以下に設定することができる。
本発明の実施形態に係る印刷装置のレイアウトを示す平面図(上側から見た図)。 本発明の実施形態に係る印刷装置の全体構成を示す正面図(前側から見た図)。 本発明の実施形態に係る印刷装置の異物除去部の構成を説明するための構成図。 シートの搬送方向の切替により異物が発生する状況を説明するための説明図。 本発明の実施形態に係る印刷装置の制御部による異物回避制御の流れを説明するためのフローチャート。 本発明の実施形態に係る印刷装置の制御部による異物回避制御の各処理を説明するための説明図。
以下、本発明に係る印刷装置の実施形態について、図を参照して説明する。なお、本発明は、かかる実施形態によって制約されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る印刷装置1のレイアウトを示す平面図である。また、図2は、図1に示す印刷装置1の全体構成を説明するための正面図である。印刷装置1では、装置の前側に繰出部2、プロセス部3及び巻取部4が左右方向に配列されるとともに、プロセス部3の後側にメンテナンス部5が配置され、プロセス部3のプロセスユニット3Uが一体的にメンテナンス部5に対して移動自在となっている。なお、これらの図面及び後に説明する図面では、印刷装置1の左右方向X、前後方向Y及び鉛直方向Zに対応した三次元の座標系を採用している。
図2に示すように、印刷装置1では、繰出部2及び巻取部4は各々繰出軸20及び巻取軸40を有している。そして、繰出部2及び巻取部4にシートSの両端がロール状に巻き付けられ、それらの間に張架されている。こうして張架された経路Pcに沿ってシートSが繰出部2からプロセス部3に搬送されてプロセスユニット3Uによる印刷処理を受けた後、巻取部4へと搬送される。本発明の「記録媒体」に相当するシートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21と、を有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図2の紙面において時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱自在な図示していない芯管を介して繰出軸20に巻き付けられている。従って、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることができるようになっている。
繰出部2の従動ローラー21と、プロセス部3の前駆動ローラー31(後述)と、の間には、シートSの表面に付着した異物を除去する異物除去部50が設けられている。異物除去部50の構成については、後に詳述する。また、シートSを挟んで異物除去部50と対向する位置には、搬送されるシートSに従動して回動する回動ローラー60が設けられている。なお、図2中の符号Seは、従動ローラー21と前駆動ローラー31の間でシートSの幅方向への端を検出するエッジセンサーである。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSをプラテンドラム30の表面30aで支持しつつ、プラテンドラム30の表面30aに沿って配置されたプロセスユニット3Uにより処理を適宜行って、シートSに画像を印刷するものである。プロセス部3では、プラテンドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSがプラテンドラム30に支持されて、画像の印刷を受ける。前駆動ローラー31及び後駆動ローラー32は、本発明における搬送部として機能するものであり、制御部70から送られる動作指令に基づいて作動する。前駆動ローラー31及び後駆動ローラー32は、図2に示すように、順方向D1にシートSを搬送するだけではなく、順方向D1とは逆の逆方向D2にシートSを巻き戻して搬送することができるように構成されている(以下、前駆動ローラー31及び後駆動ローラー32を併せて「搬送部」と称することがある)。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図2の紙面において時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路の下流側へと(順方向D1に)搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。ニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行うことができる。
プラテンドラム30は、図示していない支持機構によりY方向に延びる回動軸301周りに回動自在に支持された円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛ける。プラテンドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、その表面30aでシートSを裏面側から支持するものである。ちなみに、プロセス部3では、プラテンドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31とプラテンドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、プラテンドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側各々でシートSを折り返すことで、プラテンドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。なお、図2においては、順方向D1に対応する回転方向(搬送方向Ds)のみを図示しているが、プラテンドラム30は、逆方向D2に対応する方向にも回転することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、プラテンドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図2の紙面において時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行うことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、プラテンドラム30の表面30aによって支持される。そして、プロセス部3では、プラテンドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を印刷するために、プロセスユニット3Uが設けられている。プロセスユニット3Uは、前後一対に設けられた図示していない前面プレート及び背面プレートを有している。各プレートは、プラテンドラム30の表面30aに沿った円弧形状を有しており、図示していない連結部材により相互に連結されてユニットフレームを構成している。そして、このユニットフレームに対し、以下に説明するようにプロセスユニット3Uの構成要素(印刷ヘッド36a〜36e、UVランプ37a、37b、ヘッド移動機構)が装着されている。
シアン、マゼンタ、ブラック及びイエローに対応する4個の印刷ヘッド36a〜36dが、この色順で搬送方向Dsに並ぶ。より詳しくは、これら4個の印刷ヘッド36a〜36dは、プラテンドラム30の回動軸301から放射状に配置されている。また、印刷ヘッド36a〜36dのうち搬送方向Dsの上流側に配置される2個の印刷ヘッド36a、36bは1つのヘッド移動機構により移動されてプラテンドラム30に巻き掛けられるシートSに対して位置決めされる。また、下流側に配置される2つの印刷ヘッド36c、36dも別のヘッド移動機構により移動されてプラテンドラム30に巻き掛けられるシートSに対して位置決めされる。そして、これらの2つのヘッド移動機構で4個の印刷ヘッド36a〜36dを移動して位置決めすることで印刷ヘッド36a〜36dのノズル面のノズル先端とシートSとの距離、いわゆるペーパーギャップを適正な値に設定することが可能となっている。このように、ペーパーギャップが調整された状態でプラテンドラム30の外周部に巻き掛けられるシートSに対して各印刷ヘッド36a〜36dがインクを吐出することで、シートSの表面にカラー画像を形成する。
印刷ヘッド36a〜36dで使用するインクや記録液等の液体としては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセスユニット3Uでは、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UVランプ37a、37bが設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。複数の印刷ヘッド36a〜36dの各間には、仮硬化用のUVランプ37aが配置されている。つまり、UVランプ37aは比較的弱い紫外線を照射することで、インクの形状が崩れない程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを完全に硬化させるものではない。一方、複数の印刷ヘッド36a〜36dに対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUVランプ37bが設けられている。つまり、UVランプ37bは、UVランプ37aより強い紫外線を照射することで、インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化・本硬化を実行することで、複数の印刷ヘッド36a〜36dが形成したカラー画像をシートS表面に定着させることができる。
さらに、UVランプ37bに対して搬送方向Dsの下流側には、印刷ヘッド36eが設けられている。印刷ヘッド36eは、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、透明のUVインクをインクジェット方式でシートSの表面に吐出する。つまり、4色分の印刷ヘッド36a〜36dによって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。なお、印刷ヘッド36eについては、既に述べたヘッド移動機構とは別のヘッド移動機構により単独で移動され位置決めされてペーパーギャップが適正な値に設定される。
このように印刷ヘッド36a〜36e、UVランプ37a、37b及びヘッド移動機構がユニットフレームに装着されてプロセスユニット3Uが構成されている。そして、通常動作、つまり印刷処理を行う際には、図1に実線で示すように繰出部2及び巻取部4の間に位置決めされる。一方、プロセスユニット3Uのメンテナンス動作、例えば印刷ヘッド36a〜36eに対するワイピング処理、キャッピング処理等を行う際には、図1に1点鎖線で示すように、プロセスユニット3Uは図示していないスライド駆動機構によりメンテナンス部5に移動される。
図2に戻ってプロセス部3及び巻取部4の構成説明を続ける。プロセス部3では、印刷ヘッド36eに対して搬送方向Dsの下流側には、UVランプ38が設けられている。UVランプ38は強い紫外線を照射することで、印刷ヘッド36eが吐出した透明インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。これによって、透明インクをシートSの表面に定着させることができる。
プロセス部3によりカラー画像の形成されたシートSは、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図2の紙面において時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱自在な図示していない芯管を介して巻取軸40に巻き取られる。従って、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
ここで、図3等を用いて、本実施形態に係る印刷装置1の異物除去部50の構成について説明する。
異物除去部50は、既に述べたとおり、シートSの表面に付着した異物を除去するものであり、順方向D1(図2参照)において印刷ヘッド36a〜36eの上流側に配置されている。異物除去部50は、支持部51と、支持部51に取り付けられておりシートSの表面(印字面)に接触する可撓性部材52と、を有している。
支持部51は、シートSの搬送経路の鉛直方向上方に配置された状態で固定されている。支持部51の構成は、可撓性部材52を支持する機能を有するものであれば特に限定されるものではない。可撓性部材52としては、繊維を部分的に接着することで形成した不織布、繊維を絡ませて布状にしたフェルト、繊維を織ったり編んだりすることで形成した布、等を採用することができる。可撓性部材52は、図3に示すように側面視で略U字状を呈するようにループ状に形成されており、シートSを順方向D1に搬送した場合には、図4(A)及び図4(C)に示すように順方向D1下流側に棚引き、シートSを逆方向D2に搬送した場合には、図4(B)に示すように順方向D1上流側に棚引き、シートSの搬送方向切替時においても即座に姿勢が切り替わるようになっている。
本実施形態においては、異物除去部50の支持部51のシートSの搬送方向における長さA(図3参照)を、18mm以上25mm以下に設定している。長さAが18mm未満であると、シートSの搬送方向を逆方向D2から順方向D1へと切り替える時に可撓性部材52の姿勢が切り替わるのに時間がかかり、さらには異物の除去率が低下するため好ましくない。また、長さAが25mmを超えると、シートSの搬送方向を順方向D1から逆方向D2へと切り替える時に可撓性部材52の姿勢が切り替わるのに時間がかかり、さらには異物の除去率が低下するため好ましくない。
また、本実施形態においては、異物除去部50の支持部51への取り付け部分を除いた可撓性部材52のシートSの搬送方向における長さB(図3参照)を、35mm以上45mm以下に設定している。長さBが35mm未満であると、シートSの搬送方向を順方向D1から逆方向D2へと切り替える時に可撓性部材52の姿勢が切り替わるのに時間がかかり、さらには異物の除去率が低下するため好ましくない。また、長さBが45mmを超えると、シートSの搬送方向を順方向D1から逆方向D2へと切り替える時に可撓性部材52の姿勢が切り替わるのに時間がかかり、さらには異物の除去率が低下するため好ましくない。
また、本実施形態においては、異物除去部50の支持部51と回動ローラー60との間の距離C(図2参照)を、3mm以上5mm以下に設定している。距離Cが3mm未満であると、シートSの搬送方向を順方向D1から逆方向D2へと(又は逆方向D2から順方向D1へと)切り替える時に可撓性部材52の姿勢が切り替わるのに時間がかかり、さらには異物の除去率が低下するため好ましくない。また、距離Cが5mmを超えると、シートSの搬送方向を順方向D1から逆方向D2へと切り替える時に可撓性部材52の姿勢が切り替わるのに時間がかかり、さらには異物の除去率が低下するため好ましくない。
次に、本実施形態に係る印刷装置1の制御部70による異物回避制御について説明する。
本実施形態における制御部70は、シートSの搬送方向の切替に起因して発生した異物によって印刷ヘッド36a〜36eのノズル面が損傷することを防ぐように、印刷ヘッド36a〜36eのヘッド移動機構の図示していないアクチュエータと、前駆動ローラー31及び後駆動ローラー32(搬送部)と、を制御する。
ここで、シートSの搬送方向の切替に起因して異物が発生する状況について、図4を用いて説明する。まず、図4(A)に示すように、シートSを順方向D1に搬送すると、異物除去部50の可撓性部材52によってシートSの表面上に存在する異物Pが除去されるが、除去されなかった異物P´が可撓性部材52の順方向D1下流側に送られる。この段階での異物P´は、大きさが非常に小さいため、印刷ヘッド36a〜36eのノズル面に接触することはない。この状態でシートSの搬送方向を切り替えて逆方向D2にすると、図4(B)に示すように、順搬送時に除去されなかった複数の異物P´が合体して可撓性部材52の順方向D1下流側に溜まる場合がある。また、搬送方向の切替に伴って、可撓性部材52の順方向D1上流側に溜まっていた異物Pが順方向D1下流側にこぼれる場合もある。その後、再度シートSの搬送方向を切り替えて順方向D1にすると、図4(C)に示すように、可撓性部材52の順方向D1下流側に溜まって大きくなった異物P´やこぼれた異物Pが下流側に送られ、印刷ヘッド36a〜36eのノズル面に接触する場合がある。本実施形態における制御部70は、このように発生した異物P、P´によって印刷ヘッド36a〜36eのノズル面が損傷することを防ぐように搬送部等を制御する。
図5は、制御部70による異物回避制御の流れを説明するためのフローチャートであり、図6は、制御部70による異物回避制御の各処理を説明するための説明図である。
まず、制御部70は、図5及び図6(A)に示すように、シートSの順搬送(順方向D1への搬送)を行いながら印刷ヘッド36a〜36eによる印刷を行うように搬送部等を制御する(印刷処理:S1)。次いで、制御部70は、図5及び図6(B)に示すように、印刷及び順搬送を停止するように搬送部等を制御し(印刷搬送停止処理:S2)、その後、印刷ヘッド36a〜36eを印刷位置から退避位置へと退避させるようにヘッド移動機構のアクチュエータを制御する(ヘッド上昇処理:S3)。印刷搬送停止処理S2は、本発明における第1処理に相当するものである。
次いで、制御部70は、図5及び図6(C)に示すように、シートSの逆搬送(逆方向D2への搬送)を所定距離だけ行うように搬送部を制御し(逆搬送処理:S4)、図5及び図6(D)に示すように、逆搬送を所定距離行った時点で逆搬送を停止するように搬送部を制御する(逆搬送停止処理:S5)。逆搬送処理S4における逆搬送の距離は、逆搬送の目的(例えば、印刷途中停止後の再印刷、定期クリーニング、印刷ジョブ間の余白をなくすための印刷、等)に応じて適宜設定することができる。逆搬送処理S4及び逆搬送停止処理S5は、本発明における第2処理に相当するものである。逆搬送処理S4により、異物除去部50の可撓性部材52の順方向D1下流側には、除去されなかった異物P´や、搬送方向の切替に伴ってこぼれた異物Pが溜まることとなる(図6(D)参照)。
次いで、制御部70は、図5及び図6(E)に示すように、特定の距離L´(異物除去部50から順方向D1において最下流に位置する印刷ヘッド36eまでの距離L以上の距離)だけシートSを順搬送するように搬送部を制御する(順搬送処理:S6)。順搬送処理S6は、本発明における第3処理に相当するものである。順搬送処理S6により、異物P、P´は、最下流に位置する印刷ヘッド36eの下方を通過する(図6(E)参照)。その後、制御部70は、シートSの順搬送を停止するように搬送部を制御する(順搬送停止処理:S7)。
次いで、制御部70は、図5及び図6(F)に示すように、印刷ヘッド36a〜36eを退避位置から印刷位置へと移動させるようにヘッド移動機構のアクチュエータを制御し(ヘッド下降処理:S8)、シートSの順搬送を行いながら印刷ヘッド36a〜36eによる印刷を行うように搬送部等を制御する(印刷再開処理:S9)。印刷再開処理S9は、本発明における第4処理に対応するものである。
以上説明した実施形態に係る印刷装置1においては、印刷及び順搬送を停止し、次いでシートSを逆搬送した後に逆搬送を停止し、次いで特定の距離L´(異物除去部50から順方向D1において最下流に位置する印刷ヘッド36eまでの距離L以上の距離)だけシートSを順搬送し、次いで印刷ヘッド36a〜36eによる印刷を再開する、という処理群を実施することができる。すなわち、シートSの逆搬送から順搬送への切替直後に印刷を再開するのではなく、切替後に特定の距離L´だけ順搬送を実施してから印刷を再開することができる。従って、逆搬送に起因して異物除去部50の変形方向と逆側(順方向D1下流側)に異物Pがこぼれた場合においても、その異物Pが最下流の印刷ヘッド36eを通過してから印刷を再開させることができるため、このような異物Pによって印刷ヘッド36a〜36eのノズル面が損傷するのを防ぐことができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、かかる実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。すなわち、かかる実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、かかる実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…印刷装置、31…前駆動ローラー(搬送部)、32…後駆動ローラー(搬送部)、36a・36b・36c・36d・36e…印刷ヘッド(ヘッド)、50…異物除去部、51…支持部、52…可撓性部材、60…回動ローラー、70…制御部、A…支持部の搬送方向における長さ、B…支持部への取り付け部分を除いた可撓性部材の搬送方向における長さ、C…支持部と回動ローラーとの間の距離、D1…順方向、D2…逆方向、S…シート(記録媒体)、S2…印刷搬送停止処理(第1処理)、S4…逆搬送処理(第2処理)、S5…逆搬送停止処理(第2処理)、S6…順搬送処理(第3処理)、S9…印刷再開処理(第4処理)

Claims (6)

  1. 記録媒体に印刷を行うヘッドと、前記記録媒体を順方向及び前記順方向とは逆の逆方向に搬送する搬送部と、前記順方向において前記ヘッドの上流側に配置された異物除去部と、前記ヘッド及び前記搬送部を制御する制御部と、を備える印刷装置であって、
    前記異物除去部は、支持部と、前記支持部に取り付けられており前記記録媒体の印字面に接触する可撓性部材と、を有し、
    前記制御部は、前記印刷及び前記記録媒体の前記順方向への搬送を停止する第1処理と、前記第1処理に次いで前記記録媒体を前記逆方向に搬送した後に搬送を停止する第2処理と、前記第2処理に次いで前記異物除去部から前記順方向において最下流に位置する前記ヘッドまでの距離以上の距離だけ前記記録媒体を前記順方向に搬送する第3処理と、前記第3処理に次いで前記ヘッドによる印刷を再開する第4処理と、を実施するように前記ヘッド及び前記搬送部を制御する、印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記第1処理と前記第2処理の間に前記ヘッドを印刷位置から退避位置へ退避させ、前記第3処理と前記第4処理の間に前記ヘッドを前記退避位置から前記印刷位置へと移動させる、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記記録媒体を挟んで前記異物除去部と対向する位置に、搬送される前記記録媒体に従動して回動する回動ローラーが設けられている、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記支持部と前記回動ローラーとの間の距離は、3mm以上5mm以下である、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記支持部の前記記録媒体の搬送方向における長さは、18mm以上25mm以下である、請求項1から4の何れか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記支持部への取り付け部分を除いた前記可撓性部材の前記搬送方向における長さは、35mm以上45mm以下である、請求項1から5の何れか一項に記載の印刷装置。
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