JP2019162781A - 液体を吐出する装置および液体を吐出する装置の駆動制御方法 - Google Patents

液体を吐出する装置および液体を吐出する装置の駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】制御用の回路基板を小さく保ちながら、画像の濃度ムラを抑制して、画質を向上させる、複数の駆動回路を備える液体を吐出する装置が提供される。【解決手段】液体を吐出する液体吐出ヘッド6と、前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させるための駆動波形をそれぞれ生成する複数の駆動回路33,34と、前記複数の駆動回路の前段に設けられ、駆動波形を生成させる駆動回路を一つ選択して切り替える駆動回路切替手段35と、を備え、前記駆動回路切替手段25は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定のサイズのドットの時系列の連続数もしくは累積数を基に設定されるタイミングに応じて、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替えることを特徴とする液体を吐出する装置100。【選択図】図7

Description

本発明は、液体を吐出する装置および液体を吐出する装置の駆動制御方法に関する。
インクジェット記録装置において、給紙される記録用紙の表面にインクジェットヘッドからインク滴を吐出させて画素を形成する。近年、ヘッド内のノズル列を駆動させるために、駆動回路を複数設ける構成が開示されている。
例えば、特許文献1では、ヘッドに複数の駆動回路が設けられ、滴の大きさに応じて、第1駆動信号生成部に大滴を出力する駆動信号を対応付け、第2駆動信号生成部に中滴を出力する駆動信号を対応付けて、吐出を実行している。また、特許文献2は、シリアル型の画像形成装置であり、大滴をする駆動回路側での過度の発熱を防ぐため、ページ毎、あるいは、1〜複数走査毎に駆動信号生成部と出力する液滴サイズ毎駆動信号の対応付けを入れ替えている。そして、ページ毎又はページ内の入れ替えの際の、駆動回路の特性ばらつきに起因する濃度ばらつきを考慮して、駆動波形毎に補正値を設定して補正を行っている。
しかし、引用文献1の構成では、生成した駆動波形毎に補正値を設定して補正を行っているため、駆動回路の特性補正用の演算処理及び、工場内で設定される補正演算に用いる調整値の記憶領域が必要になり、その分制御用の回路基板が大きくなってしまう。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、制御用の回路基板を小さく保ちながら、画像の濃度ムラを抑制して、画質を向上させる、複数の駆動回路を備える、液体を吐出する装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させるための駆動波形をそれぞれ生成する複数の駆動回路と、
前記複数の駆動回路の前段に設けられ、駆動波形を生成させる駆動回路を一つ選択して切り替える駆動回路切替手段と、を備え、
前記駆動回路切替手段は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定のサイズのドットの時系列の連続数もしくは累積数を基に設定されるタイミングに応じて、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替える
ことを特徴とする液体を吐出する装置、を提供する。
一態様によれば、複数の駆動回路を備える、液体を吐出する装置において、制御用の回路基板を小さく保ちながら、画像の濃度ムラを抑制し、画質を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るシリアル型画像形成装置のキャリッジ周辺の平面説明図。 本発明の他の実施形態に係るライン型画像形成装置における画像形成部に含まれるヘッドユニットの分解概略斜視図。 本発明の実施形態における画像形成制御に係る部分の全体ブロック図。 図3のコントローラ及び駆動制御基板のハードウェアブロック図。 本発明の第1実施形態における駆動制御基板及び圧電素子駆動ICの機能ブロック図。 全体フローチャート。 図5における大滴吐出時の動作例と吐出される大滴ドットの例。 カウンターを有する駆動制御基板の機能ブロック図。 カウンターによるカウント値を用いた切り替えの第1の例。 カウンターによるカウント値を用いた切り替えの第2の例。 カウンターによるカウント値を用いた切り替えの第3の例。 bit付加部を有する駆動制御基板の機能ブロック図。 CS信号生成部を有する駆動制御基板の機能ブロック図と波形図。 波形出力切替部を有する駆動制御基板の機能ブロック図。 温度対応機能を有する駆動制御基板の機能ブロック図と波形図。 駆動回路の一方が故障したときの動作例。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。下記、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<ライン型画像形成装置の構成>
まず、本発明の液体吐出装置をシリアル型の画像形成装置に適用する構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るシリアル型画像形成装置のキャリッジ周辺の平面説明図である。
図1に示す画像形成装置100は、キャリッジ部5と、主走査モーター8と、ギア9と、加圧コロ10と、タイミングベルト11と、ガイドロッド12と、プラテン7と、を備えている。
キャリッジ部5には、インクなどの液体を吐出する複数の記録ヘッド6K,6C,6M,6Yが搭載されている。詳しくは、キャリッジ部5に設けられる複数の記録ヘッドのヘッド群60は、インクの色別に、黒(Bk)を吐出するブラック用ヘッド6K、マゼンダ(M)インクを吐出するマゼンダ用ヘッド6M、シアン(C)インクを吐出するシアン用ヘッド6C、黄色(Y)インクを吐出するイエロー用ヘッド6Yから構成されている。この構成により、画像形成装置100は、カラー画像の形成に適用可能となる。記録ヘッド6K,6C,6M,及び6Yは、液体吐出ヘッドを構成する。
キャリッジ部5は、ギア9と加圧コロ10とタイミングベルト11により、主走査モーター8の駆動力が伝達されるように構成されている。キャリッジ部5は、ガイドロッド12に対して主走査方向において摺動できるように取り付けられている。したがって、主走査モーター8に駆動力によって、キャリッジ部5は、図1の矢印Aに示す主走査方向において往復動作をすることができる。キャリッジ部5は、記録ヘッド6K,6C,6M,6Yと共に移動する移動体として機能する。
プラテン7は、複数の記録ヘッド6K,6C,6M,6Yから吐出されたインク滴における到達対象物である用紙1を搬送するときに用いられる搬送手段の一部に相当する。
ここで、用紙1とは、シート状の記録媒体であって、一般的には、紙(普通紙)である。本実施形態に係る用紙1は紙(普通紙)に限ることなく、コート紙、厚紙、OHP、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等のシート状の部材も含むものである。
キャリッジ部5には、エンコーダセンサ41が設けられている。エンコーダセンサ41は、キャリッジ部5の移動方向(主走査方向)に沿って設けられているエンコーダシート(リニアスケール)40を読み取ることでキャリッジ部5の移動中の位置を検出できる。
キャリッジ部5が主走査方向において往復移動をしながら、複数の記録ヘッド6K,6C,6M,6Yが所定のタイミングにおいて、それぞれの色のインク滴を用紙1に向けて吐出することで、用紙1に画像が形成される。
用紙1は、給紙モーターにより、給紙部より搬送部へ送られる。また、搬送部へ送られた用紙1は搬送モーターにより搬送ローラを駆動し、主走査方向に直交する矢印B方向(副走査方向)に搬送され、プラテン7まで搬送されることで、画像形成が開始される。
<ライン型画像形成装置の構成>
次に、本発明の液体吐出装置をライン型の画像形成装置に適用する構成について説明する。図2は、本発明の他の実施形態に係るライン型画像形成装置における画像形成部に含まれるヘッドユニットの分解概略斜視図である。
図2に示すヘッドユニット17は、4色のヘッドモジュール20K,20C,20M,20Y、駆動制御基板3、フラットケーブル19、及びアジャスタプレート18等、を備えている。なお、駆動制御基板3は説明のために少しずらして示している。
図2に示すように、ヘッドモジュール20K,20C,20M,20Yは、それぞれ複数の記録ヘッド2−1〜2−4を用紙幅(記録媒体1の幅)全領域で印刷可能に並べて固定しているラインヘッド型である。図2中、矢印で示すD方向にノズル列が形成されている。カラー印刷はブラック、シアン、マゼンダ、イエローの各記録ヘッド2−1〜2−4により行われる。
駆動制御基板3は、記録ヘッド2−1〜2−4が備える圧電素子を駆動するための駆動波形を生成する回路と画像データ信号を生成するための回路を備えるリジッド基板である。
フラットケーブル19は、駆動制御基板3と各記録ヘッド2−1〜2−4とを電気的に接続するものである。
アジャスタプレート18は、複数の各記録ヘッド2−1〜2−4を高精度に配置固定するものである。記録ヘッド2−1〜2−4は、液体吐出ヘッドとして機能する。
ヘッドモジュール20K,20C,20M,20Yにおける各記録ヘッド2−1〜2−4は、シリアル型の記録ヘッド6と同様に、圧電素子を内蔵している。そして、各記録ヘッド2−1〜2−4において、駆動制御基板3から送信される駆動波形と画像データ信号に基づいて圧電素子を駆動し、用紙1に液滴を吐出する。
各ヘッド2−1〜2−4のノズル面は、アジャスタプレート18の下面であるプラテン上に所定の隙間を保って支持されていることで、用紙1と所定の隙間を保って支持されている。用紙1は、矢印Cの方向に搬送される。
各ヘッドモジュール20K,20C,20M,20Yの各記録ヘッド2−1〜2−4が、用紙1の搬送速度に応じてインク滴の吐出を行うことで、用紙1上にカラー画像を形成する。
なお、図2では、ヘッドを直線状に複数並べることでライン化している例を示しているが、複数のヘッド千鳥配置にてライン化としてもよいし、あるいは、1ヘッドにてライン化しても構わない。また、配色もこれに限ることはない。
<液体吐出制御>
図3は、本発明の実施形態の画像形成制御に係る全体ブロック図である。
画像形成装置100又は200において、画像形成制御に係る構成として、コントローラ4と、駆動制御基板3Kと、記録ヘッド6Kと、を有する。
図3では、シリアル型画像形成装置100における、ブラック用ヘッド6Kの1つのノズル列用の制御に係る構成について示しているが、他のノズル列や、他の色のヘッド6C,6M,6Yについても同様の構成を有する。また、ライン型の画像形成装置200におけるヘッドモジュール20K,20C,20M,20Yにおける各色における複数の記録ヘッド2−1〜2−4についても同様の制御構成を有しているものとする。
コントローラ4は、画像形成装置100又は200の主制御部であり、装置全体の制御を司る。コントローラ4は、駆動制御基板3の上位制御部である。
駆動制御基板3及び記録ヘッド6(2)は、図1に示す記録ヘッド6又はキャリッジ部5内、あるいは図2に示すヘッドモジュール20内に設けられている。
駆動制御基板3は、記録ヘッド6K内の圧電素子112を駆動するための駆動波形、及び、画像データ信号を生成する機能を搭載したリジッド基板である。駆動制御基板3は、図2の例では、各ヘッドモジュール20K〜20Yにおいて、夫々設けられている。各色のヘッドモジュール20K〜20Yにおいて、1つの駆動制御基板3は、複数の記録ヘッド2−1〜2−4に共通で使用される。以下説明の簡略化のため、末尾の符号を説明する場合もある。
記録ヘッド6Kは、ノズルにそれぞれ対応づけられた圧電素子112を内蔵し、駆動制御基板3Kから送信される駆動波形、及び、画像データ信号に応じて圧電素子を駆動することで、用紙1にインク滴を吐出する。圧電素子112a〜112xは、圧力発生素子として機能する。
駆動制御基板3は、制御部31と、第1駆動回路33と、第2駆動回路34とを有する。
制御部31は、画像データを元にタイミング制御信号と駆動波形データを生成する。
駆動制御基板3の制御部31は、画像処理部32を有している。画像処理部32は、コントローラ4から受け取った画像データや、クロック信号CLK(図13参照)を基に、画像処理を行い、補正をする。
駆動回路33、34は、駆動波形生成部であって、生成された駆動波形データをDA変換し、電圧増幅、電流増幅して駆動波形(共通駆動波形)を生成する。なお、駆動回路33、34は、波形データ格納部であるROM52(図4参照)に記憶された吐出波形を参照して、同期信号や、クロック信号CLKに基づいたタイミングで共通駆動波形である駆動波形(Vcom)を生成する。
記録ヘッド6Kは、ヘッド基板21と、圧電素子支持基板23と、圧電素子112とを有する。
なお、ヘッド基板21及び圧電素子支持基板23は、ヘッド6Kにノズル列が一列の場合は各ヘッド毎に1つずつ設けられている。ヘッド基板21及び圧電素子支持基板23は、ヘッドにノズル列が二列の場合はヘッド内における列毎にそれぞれ複数設けられていてもよい。
ヘッド基板21には制御部22が設けられ、圧電素子支持基板23には圧電素子駆動IC(Integrated Circuit)24(下記、駆動ICと省略して示すこともある)が設けられている。
駆動制御基板3の制御部31で生成されたタイミング制御信号等のデジタル信号は、ケーブル29を介して、シリアル通信で、記録ヘッド6Kに伝送される。そして、ヘッド基板21上の制御部22によってデシリアライズされ、圧電素子支持基板23の駆動IC24に入力される。
駆動波形生成部である駆動回路33又は34によって生成された駆動波形は、ケーブル19を介して、タイミング制御信号を応じた駆動IC24のON/OFFによって圧電素子112に入力される。
なお、本発明の第3、4、5実施形態においては、駆動IC24側では、駆動波形の入力ピンを、駆動制御基板から出力されるピンに合わせて切り替えることで、入力される駆動波形を選択することができる。
なお画像処理部32は、図3では、駆動制御基板3の制御部31が有する機能として説明したが、画像処理部32の機能は、制御部31の外であって、例えば、コントローラ4の内部に設けてもよい。
次に、図4を用いて、コントローラ4及び駆動制御基板3のハードウェア構成について説明する。図4は、画像形成装置100又は200のコントローラ4及び駆動制御基板3のハードウェアブロック図である。
図4に示すように、コントローラ4では、CPU(Central Processing Unit)61と、ROM(Read Only Memory)62と、RAM(Random Access Memory)63と、NV(Non Volatile:不揮発性)RAM64と、インターフェース(I/F)65と、IOインターフェース66とが、メモリバス67を介して接続されている。なお、メモリバス67は、複数のバスに分離されていても良い。
また、駆動制御基板3では、FPGA(Field-Programmable Gate Array)51と、ROM52と、RAM53と、NVRAM54と、IOインターフェース55とが、バス56を介して接続されている。
コントローラ4において、CPU61は、画像形成装置100(又は200)全体の制御を司る。ROM62には、各種情報や制御プログラム等が格納される。RAM63は、各種処理が実行されるときに作業領域として使用される。
例えば、CPU61は、RAM63を作業領域として利用して、ROM62に格納された各種の制御プログラムを実行し、画像形成装置100又は200における各種動作を制御するための制御指令を出力する。この際CPU61は、FPGA51と通信しながら、FPGA51と協働して画像形成装置100又は200における各種の動作制御を行う。
また、コントローラ4のCPU61は、画像データを分析して、画像データを表現するための複数の大きさのドット(階調)を示す、階調付加信号を、画像データに付加する。
NVRAM64には、装置固有の情報や、更新可能な情報等が格納される。なお、NVRAM64は、挿抜可能な形態としても良い。
インターフェース65は、ホストコンピュータ等の外部装置との情報のやり取りを仲介する。
IOインターフェース66は、装置内の各部との情報のやり取りを仲介する。IOインターフェース66には、駆動制御基板3のIOインターフェース55や、操作パネル等の入出力装置、各種センサ等も接続される。各種センサとは、例えば、キャリッジ部5のホームポジションセンサや、用紙1の位置を検出する紙位置検出センサ、温度や湿度等の機器内環境を検出するセンサ等である。
また、駆動制御基板3のFPGA51は、画像形成に係る画像データ処理やタイミング制御等を行う。例えば、FPGA51は、RAM63を作業領域として利用して、ROM62に格納された駆動波形を選択し、駆動回路を選択する制御指令を出力する。この際FPGA51は、コントローラ4のCPU61と通信しながら、CPU61と協働して画像形成装置100又は200における各種の動作制御を行う。
駆動制御基板3のROM52は、波形データ格納部として機能し、共通駆動波形の元データ等や、波形補正用のデータが予め記憶されている。
なお、図3、図4では、コントローラ4を画像形成装置100又は200に設ける例を説明したが、コントローラ4の機能の一部又は全部を、画像形成装置100又は200と接続される上位装置が有していてもよい。
<第1実施形態>
図5は、本発明の第1実施形態における駆動制御基板3及び記録ヘッド6の機能ブロック図である。
本発明の本実施形態において、画像処理部32には、ヘッド駆動回路切替手段35が設けられている。ヘッド駆動回路切替手段35は、図4のFPGA51によって実現されている。
ヘッド駆動回路切替手段35は、コントローラ4から出力された、画像データを基に、画像信号(画素データ)SDと、大滴、中滴、小滴を吐出させるための滴サイズ信号[1:0]を受け取る。
詳しくは、信号[1:0]は2進法で滴サイズを示す階調付加信号であり、画像データを表現するための複数の大きさのドットを、2値で表現している。例えば、[00]は、大滴、[10]は中滴、[01]は小滴、[11]は微駆動に対応しており、階調付加信号を付されていない場合、吐出なしを示している。
駆動制御基板3には、ヘッド駆動回路切替手段35の後段に、複数の駆動回路33,34が設けられている。
ヘッド駆動回路切替手段35は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定のサイズのドットの、時系列の連続数もしくは累積数を基に設定されるタイミングに応じて、駆動波形を生成させる駆動回路を一つ選択して切り替える。
また、記録ヘッド2の駆動IC24は、ヘッド駆動手段であり、1つ以上の入力ピンが設けられており、記録ヘッド6から液体を吐出させる圧電素子12a〜12xを駆動する。
本発明の駆動制御基板3において、1つの駆動波形について、経路を複数設けている。ただし、ヘッド駆動回路切替手段35で出力ピンによって選択される場合は、1つの時点では、経路は1つのみ選択されて使用される。
また、駆動IC24は、ヘッド駆動回路切替手段35で出力ピンによる切り替え、あるいは、駆動IC24の入力ピンの制御により、駆動回路33又は34のどちらか一方で生成された駆動波形(共通駆動波形)が入力される。
なお、駆動回路33、34で生成するのは複数の滴サイズを時系列で含む共通駆動波形である。
そのため、本発明では、1つの時点において、複数のノズルを有するノズル列に対して、1つの駆動回路が生成した1つの駆動波形(共通駆動波形)を基に生成される波形が入力されている。詳しくは、駆動IC24では、ノズル列に含まれる複数のノズルの各ノズルに対して、階調付加信号を基に、共通駆動信号の一部又は全部をノズル毎に夫々選択して、夫々の圧電素子12a〜12xに、滴サイズ毎の駆動波形を出力する。
<全体フロー>
次に、図6を用いて、本実施形態の駆動制御基板3における制御の全体フローについて説明する。図6は、本発明の実施形態において、駆動制御基板3において、駆動波形(共通駆動波形)を、複数の駆動回路で切り替えて生成し、駆動ヘッド6の駆動IC24に送信する動作を説明するフローチャートである。
S101にて、画素データ(SD)が、駆動制御基板3の画像処理部32のヘッド駆動回路切替手段35に入力される。
この画素データSDには、大滴、中滴、小滴、微滴、吐出なし、を示す階調付加信号[1:0]が付加されている。画像処理部32のヘッド駆動回路切替手段35は、この階調付加信号によって規定されるタイミングで、駆動波形(共通駆動波形)を生成させる駆動回路33,34を選択する。
S102,S103は、ヘッド駆動回路切替手段35によって選択された、駆動波形を生成する駆動回路33,34によって分岐する。
S104,S105:S102,S103において、分岐した駆動回路33,34のいずれか一方において、駆動波形を生成する。
なお、図5では、駆動回路が2つ設けられている構成を示したが、駆動回路は3つ以上(例えば、n個)設けられていてもよい。n個の駆動回路が設けられている場合であっても、ヘッド駆動回路切替手段35は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定のサイズのドットの時系列の連続数もしくは累積数を基に設定されるタイミングに応じて、駆動波形を生成させる駆動回路をいずれか一つ選択して切り替える。
なお、画像データが入力されない、あるいは画像データにおいてノズル列全体でインク滴を吐出させない余白の場合は、第1〜第nのいずれの駆動回路においても、駆動波形を生成させない。
S106:記録ヘッド6の駆動IC24において、駆動波形の入力ピンを、駆動制御基板3から出力される駆動波形に応じて切り替える。
S107:記録ヘッド6の駆動IC24に駆動波形を送信する。
上記のフローを、時系列で連続する各滴に対して繰り返し実施する。
(第1の動作例)
図7は、図5における大滴吐出時の動作例と吐出される大滴ドットの例である。詳しくは、図7において、(a)は駆動制御基板3上の動作時の信号の流れ、(b)は用紙上に吐出される大滴のドットの例を示している。
駆動IC24は、経路(1)、経路(2)のように、複数の駆動回路から同じ滴種の駆動波形を生成できる。図7(a)において、経路(1)は、第1駆動回路33によって駆動波形を生成する経路であって、経路(2)は、第2駆動回路34によって駆動波形を生成する経路である。
また、図7(b)は図2のライン型画像形成装置200における同じ色の隣接する記録ヘッド2−1,2−2で生成されるドットを示している。図7(b)の上段は記録ヘッド2−1で生成されるドットであり、(1)のドットは、経路(1)を用いて生成された大滴ドットであり、(2)のドットは、経路(2)を用いて生成された大滴ドットである。図7(b)の下段は記録ヘッド2−2で生成されるドットであり、(3)のドットは、記録ヘッド2−2の第1駆動回路を通る経路を用いて生成された大滴ドット波形であり、(4)のドットは、記録ヘッド2−2の第2の駆動回路を通る経路を用いて生成された大滴ドットである。
本実施形態では、動作例として、ヘッド駆動回路切替手段35は、1吐出毎に交互に、駆動波形を生成させる駆動回路33,34を切り替える。
そのため、吐出される駆動波形が交互に異なるため、図7(b)に示すように、駆動回路33,34の特性バラツキによる濃度ムラを目立たなくすることが出来る。
なお、図7では、ヘッド駆動回路切替手段35は、同じサイズの液滴吐出が連続する場合に、1吐出毎に交互に、駆動波形を生成させる駆動波形を切り替える例を示しているが、本実施形態の制御では、異なる液滴が連続する場合であっても、1回ごとに交互に駆動波形を生成させる駆動波形を切り替える。
即ち、液滴のサイズが、種類が増えた場合(例:大滴、中滴、小滴)についても同様に1吐出毎に交互に切り替えることで、各画素に着弾されるドットの種類が増加するため、駆動回路33、34の特性バラツキによる濃度ムラが、より目立たなくなる。
また、本実施形態では、ヘッド駆動回路切替手段35において、駆動回路を交互に切り替えて生成させているため、追加の記憶部等が不要であり、制御用の回路基板を小さく保ちながら、画像の濃度ムラを抑制し、画質を向上させることができる。
上記では、ヘッド駆動回路切替手段35で選択された駆動回路のみ動作させる例を説明したが、両方駆動させて、駆動IC24側で、駆動波形の入力ピンを、駆動制御基板から出力されるピンに合わせて切り替えてもよい。
なお、本実施形態では、ヘッド駆動回路切替手段35は、1吐出毎に交互に、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替える例を説明したが、切り替えの頻度は1吐出毎でなくてもよい。下記、設定したタイミングで切り替える例について説明する。
<第2実施形態>
図8は、カウンターを有する駆動制御基板3Aの機能ブロック図である。
本実施形態では、画像処理部32Aは、図5のヘッド駆動回路切替手段35に加えて、カウンター36を有している。カウンター36は、図4のFPGA51によって実現されている。
本実施形態では、カウンター36は、カウント手段であり、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの、特定の大きさのドットについて滴数をカウントする。即ち、画素データSDとともに付加される階調付加信号[1:0]のうちの、特定の信号のもの(例えば、中滴[10])の数をカウントする。
そして、ヘッド駆動回路切替手段35は、カウンター36のカウント数に基づいて、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替える。
なお、図8は画像処理部32Aにおいて、カウンター36と、ヘッド駆動回路切替手段35Aとは別に設けられる例を示しているが、カウンター36は、ヘッド駆動回路切替手段35Aの中に配置されてもよい。
なお、図7では、カウンター36は、実線に示す矢印では、ヘッド駆動回路切替手段35Aに通知しているが、図7の点線で示すように、カウンター36が通知する対象は、駆動IC24(ヘッド駆動手段)であってもよい。カウンター36が、駆動IC24に通知することで、駆動IC24において駆動波形の入力ピンを切り替えて、入力される駆動波形を切り替えることができる。
下記、具体的なカウント値を用いた切り替え例について説明する。
(第1の切り替え例)
図9は、カウンター36によるカウント値を用いた切り替えの第1の例である。
本制御例では、カウンター36は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの、特定の大きさのドットについて、吐出する滴数の累積をカウントし、指定したカウント値に到達した際にヘッド駆動回路切替手段35A又は駆動IC24に通知する。そして、入力ピン切替によりカウント値をリセットする。
即ち、本例では、ヘッド駆動回路切替手段35Aは、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの、特定の大きさのドットの、吐出する滴数の累積数(例えば4)に基づいて、ヘッド駆動回路切替手段35A又は駆動IC24に通知して、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替えるとともに、カウント値をリセットする。
図9では、特定の滴サイズとして、中滴をカウントし、切替カウントを4に設定する例を示しているが、他の滴サイズをカウントしたり、切替カウント値を別の数に設定してカウントしてもよい。
(第2の切り替え例)
図10は、カウンター36によるカウント値を用いた切り替えの第2の例である。
本制御例では、カウンター36は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの、特定の大きさのドットについて、連続して吐出する滴数をカウントし、指定したカウント値に到達した際に、ヘッド駆動回路切替手段35A又は駆動IC24に通知するとともに、カウント値のリセットを行う。
即ち、本例では、ヘッド駆動回路切替手段35Aは、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定のサイズのドットの、時系列の連続数(例えば4)を基に設定されるタイミングに応じて、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替えている。
図10では、特定の滴サイズとして、中滴をカウントし、切替カウントを4に設定する例を示しているが、他の滴サイズをカウントしたり、切替カウント値を別の数に設定してカウントしてもよい。
なお、本切り替え例において、画像データの種類によっては、特定の大きさのドットが、切替カウントに到達する所定数(例えば4)以上、しばらく連続しないことも考えられる。しかし、特定のドットが連続しない場合は、時系列において異なる滴サイズのドットが吐出されていることになるため、切り替えの頻度が低下して、所定時間経過後に切り替えを実行したとしても、濃度ムラは発生しづらい。
ただし、図1に示すシリアル型ヘッドの場合において、特定の大きさのドットが、切替カウントに到達する所定数(例えば4)に連続して到達しない場合であって、切り替えが数行おきになってしまうと、ページ内で画像ムラが目立つおそれがある。
そこで、ヘッド駆動回路切替手段35Aは、キャリッジ部5(移動体)が移動している途中で、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替えると好適である。これにより、1走査において、少なくも1回以上、切り替えを発生させることで、画像ムラの発生を抑制できる。
(第3の切り替え例)
図11は、カウンター36によるカウント値を用いた切り替えの第3の例である。
本制御例では、カウンター36は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの、特定の大きさのドットについて、吐出する滴数をカウントし、カウント値が奇数もしくは偶数の場合に、ヘッド駆動回路切替手段35A又は駆動IC24に通知し、画像データに含まれるページの切り替わりの際にカウント値をリセットする。図11では、特定の滴サイズとして、中滴をカウントする例を示しているが、他の滴サイズをカウントしてもよい。
図8〜図11に示した本実施形態では、カウンターを追加することで、狙いの滴サイズを基準として切り替えを実施することができる。駆動制御基板に搭載されるカウンターは、大抵、小型であるため、本実施形態においても、制御用の回路基板を小さく保ちながら、ハーフトーンのときに濃度ムラ発生することを予想して画像の濃度ムラを抑制し、画質を向上させることができる。
なお、滴サイズの吐出数のカウント値に応じて、駆動回路の切り替えを行う場合、本実施形態のようにカウンターによって直接カウントする構成に限られない。別の吐出数のカウント方法について、下記説明する。
<第3実施形態:Bit付加部>
図12は、bit付加部を有する駆動制御基板の機能ブロック図である。本実施形態では、画像処理部32Bは、bit付加部37を有している。
図12では、bit付加部37からbit付加信号を駆動IC24Bに送信することで、駆動IC24Bにおいて、駆動波形を入力する入力ピンを切り替える機能を有している。
詳しくは、実施形態においては、第1駆動回路33B、34Bで生成される駆動波形には、階調付加信号に加えて、3bit目の信号が付してある。図12において、画素データSDに付される信号は3bitデータになり、一番左の数字が、生成した駆動回路を示している。例えば、[000]は、第1駆動回路33Bが生成した駆動波形を基に、駆動IC24Bで大滴波形にするもの、[100]は、第2駆動回路34Bが生成した駆動波形を基に、駆動IC24Bで大滴波形にするものを示している。
即ち、bit付加部37は、駆動IC24Bに対して3bit目の信号のどちらを選択するかどうかの信号を通知している。bit付加部37は、その通知信号(bit付加信号)を、駆動回路切替時に反転させて、駆動IC24Bに通知する。
例えば、第1駆動回路33Bで生成していた駆動波形を、第2駆動回路34Bで生成させるように切り替える時、bit付加信号によって、ヘッド側の駆動IC24Bの入力ピンVcom2に入力される駆動波形を、入力対象として駆動IC24Bに認識させる。そして、駆動IC24Bは、入力端子Vcom2から入力された、第2駆動回路34Bが生成した駆動波形の一部又は全部を選択して、各滴サイズ毎の波形を選択して圧電素子12に印加する。
これにより、bit付加信号を、駆動IC24Bが取得すると、駆動IC24B側では、駆動波形の入力ピンを、駆動制御基板から出力されるピンに合わせて切り替える。
これによって、駆動回路に応じて、駆動IC24B側で入力ピンを切り替えることで、駆動波形を生成する駆動波形を選択することができる。
なお、bit付加部は、第1実施形態のように、交互に切り替えるようbit付加信号を生成してもよいし、あるいは、第2実施形態のように、カウント値を用いて、狙いの滴サイズを基準として切り替えを実施するように、bit付加信号を生成してもよい。
また、第1の実施形態や第2実施形態の駆動制御基板3,3Aの構成に加えて、bit付加部37を設けることで、駆動IC24Bにおいて、より迅速に波形処理が実施できる。
いずれの場合でも、各画素に着弾されるドットの大きさが高頻度に切り替わることにより、濃度ムラが解消される。
<第4実施形態:CS信号>
図13は、CS信号生成部を有する駆動制御基板の機能ブロック図と波形図である。
本実施形態では、画像処理部32Cは、CS信号生成部38を有している。
CS信号生成部38は、一定時間毎にHiとLowが反転する2値信号であるCS(Chip Select)信号を生成する、2値信号生成部である。
クロック信号CLKは、画像データにおいて、何らかの吐出がある画素(大滴・中滴・小滴)のときに出力される信号であって、コントローラ4から駆動IC24Cに直接入力されている。
駆動IC(ヘッド駆動手段)24Cは、図13(b)に示すように、入力される2値信号であるCS信号がLowの状態において、滴吐出を指示するクロック信号CLKが入力された場合、該クロック信号CLKのパルス数により、駆動波形が入力される入力ピンの切り替えを行う。図13(b)では、Lowの状態でクロック信号CLKが3パルス入力されたときに切り替わる例であって、図13(b)ではLowの状態でクロック信号CLKは2パルスなのでまだ切り替わりが発生していない状態を示す。
本実施形態では、一定間隔で切り替わるCS信号と、コントローラ4から入力されるクロック信号CLKを用いて切り替えるため、駆動回路33,34と駆動IC24Cとの間のピン数を削減できる。
また、CS信号生成部38を設けることで、bit付加部37は不要になる。そのため、構成がよりシンプルな制御用の基板を用いて、画像の濃度ムラを抑制し、画質の向上が実現できる。
なお、図13では、CS信号生成部38は、ヘッド駆動回路切替手段35とは別に設けられる例を示しているが、CS信号生成部38は、ヘッド駆動回路切替手段35の内部に設けられていてもよい。
<第5実施形態:波形出力切替部>
図14は、波形出力切替部を有する駆動制御基板の機能ブロック図である。
本実施形態では、駆動制御基板3Dに、駆動IC24D側で、駆動波形の入力ピンを、駆動制御基板3Dから出力されるピンに合わせて切り替えるための、波形出力切替部39が設けられている。
波形出力切替部39は、複数の駆動回路33,34の後段に設けられ、駆動IC24Dへ入力する駆動波形を選択する。
そして、波形出力切替部39は、駆動IC24Dの1つの入力ピンに対して、入力される駆動波形を切り替えて、1つの駆動波形を出力する。そのため、波形出力切替部39を設けることで、bit付加部37や、CS信号生成部38は不要になる。
本実施形態では、駆動回路33,34と駆動IC24Dとの間のピン数を削減できる。そのため、構成がシンプルな制御用の基板を用いて、画像の濃度ムラを抑制し、画質の向上が実現できる。
<第6実施形態>
図15は、温度対応機能を有する駆動制御基板の機能ブロック図と、波形図である。詳しくは、図15(a)は、第6実施形態に係る駆動制御基板及び記録ヘッドの機能ブロック図であって、図15(b)は、同一の駆動波形を複数のヘッド駆動回路に入力した際の補正前後の波形を示す図である。
本実施形態では、記録ヘッド6には、温度検知部25が設けられている。また、駆動制御基板3Eにおいて、bit付加部37と、波形比較部311と、FROM312と、が設けられている。そして、ヘッド駆動回路切替手段35Eは、補正手段(波形補正手段)313を備えている。
本実施形態における駆動制御基板3Eは、駆動ヘッド6内で温度を検知し、ヘッド駆動回路切替手段35Eに通知することで、温度に応じて駆動波形の補正を行う機能が搭載されている。
より詳しくは、温度検知部25は、記録ヘッド6内に設けられ、温度を検知する。
FROM(Flash ROM)312は、温度に応じた複数の駆動波形データを、滴サイズ毎に記憶しておく温度別波形記憶部であり、適宜、温度に応じた駆動波形データをヘッド駆動回路切替手段35Eに送る。
ヘッド駆動回路切替手段35Eは、検知した温度に応じた駆動波形データを、FROM312から選択して、温度に応じた選択された、同一の滴サイズ用の駆動波形データを複数の駆動回路33,34に入力して、駆動波形を夫々生成させる。
ここで、駆動波形を複数の駆動回路33,34に入力するとき、温度に応じて選択された駆動波形と、駆動回路の特性バラツキによって、例えば、図15(b)の左側のように波形A・B間のような中間電位の差異が生じることがある。
波形比較部311は、複数の駆動回路33,34の後段に設けられている。波形比較部311は、複数の駆動回路33,34から出力される駆動波形を繋げて、温度に応じて選択された駆動波形と、温度による駆動回路の特性バラツキによって生じる、駆動波形の波形間のつなぎ目である中間電位の差異を、リアルタイムに検知・比較してヘッド駆動回路切替手段35Eに通知する。
波形比較部311によるリアルタイムの中間電位の差異の検知・比較と、結果通知(フィードバック)は、常時実施されると好適である。
駆動回路切替手段35Eの補正手段313は、複数の駆動回路から出力される駆動波形の中間電位を揃えるように、駆動波形の中間電位の補正を行う。
波形比較部311は、補正後の駆動波形も、検出している。補正後の駆動波形の例が図15(b)である。図15(b)は、図15(a)と比較して中間電位が補正されたことがわかる。
なお、本実施形態では、第1駆動回路、第2駆動回路の両方に駆動波形を生成させてその波形を比較するため、駆動IC24E側で切り替えを実施する必要となるので、bit付加部37が設けられている。
本実施形態では、第1駆動回路と第2駆動回路との中間電位の差を補正することで、波形設計の冗長性が増やすことができる。そのため、切替え時に、急激に温度が変化する場合であっても、より連続的に安定した吐出が実施できる。
上述のいずれの実施形態においても、複数の駆動回路を備える、画像形成装置(液体を吐出する装置)において、制御用の回路基板を小さく保ちながら、画像の濃度ムラを抑制し、画質を向上させることができる。
<故障時の動作例>
図16は、駆動回路の一方が故障したときの動作例を示す。本実施形態では、駆動制御基板3Fには、故障検知部314が設けられている。
本実施形態の駆動制御基板3Fにおいて、複数の駆動回路33,34のいずれかが故障した場合、次のような動作をさせてもよい。
(1):第1の駆動回路33が故障する。
(2):駆動制御基板3F内の故障検知部314が、駆動回路33,34の動作を監視しており、故障した場合にヘッド駆動回路切替手段35Eにその旨を通知する。
(3):ヘッド駆動回路切替手段35Fは、第1駆動回路33の故障の通知を受け取った場合、ヘッド駆動波形を生成する駆動回路を、故障していない第2駆動回路34に固定する。
本実施形態では、1つの駆動回路で、大中小全て1つの波形で打てることが前提として制御である。本実施形態では、1つの駆動回路が故障しても他の駆動回路に経路を固定することで、印刷動作を続けることができる。
ただし、本動作例のように、1つの駆動回路が故障すると、ダウンタイムの縮小や、線速の低下の解消という2つの駆動回路を用いることのメリットが受けられなくなる点は注意が必要となる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施の形態では、本発明に係る記録ヘッドを備えた画像形成装置について説明したが、本発明に係る記録ヘッド及びその制御は、画像形成装置を含めた液体を吐出する装置に広く適用することができる。
本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
又、「液体吐出ヘッド」は、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータ等を使用することができる。
又、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等は何れも同義語とする。
1 用紙(記録媒体)
2−1,2−2,2−3,2−4 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
3,3A,3B,3C,3D,3E,3F 駆動制御基板
4 コントローラ
5 キャリッジ部(移動体)
6K、6C、6M、6Y 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
20K、20C、20M、20Y ヘッドモジュール
24 駆動IC(圧電素子駆動IC,ヘッド駆動手段)
25 温度検知部
32 画像処理部
33 第1駆動回路(複数の駆動回路)
34 第2駆動回路(複数の駆動回路)
35,35A,35B,35C,35D,35E,35F ヘッド駆動回路切替手段(駆動回路切替手段)
36 カウンター(カウント手段)
37 bit付加部
38 CS信号生成部(2値信号生成部)
39 出力切替回路
51 FPGA
100 シリアル型画像形成装置(液体を吐出する装置)
200 ライン型画像形成装置(液体を吐出する装置)
311 波形比較部
312 FROM(温度別波形記憶部)
313 補正手段(波形補正手段)
314 故障検知部
CLK クロック信号
特許第4735160号公報

Claims (14)

  1. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させるための駆動波形をそれぞれ生成する複数の駆動回路と、
    前記複数の駆動回路の前段に設けられ、駆動波形を生成させる駆動回路を一つ選択して切り替える駆動回路切替手段と、を備え、
    前記駆動回路切替手段は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定のサイズのドットの時系列の連続数もしくは累積数を基に設定されるタイミングに応じて、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替える
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 複数の入力ピンが設けられており、前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させる圧力発生手段を駆動するヘッド駆動手段を、備え、
    駆動波形を生成する駆動回路の切り替えに対応して、前記ヘッド駆動手段に入力される入力ピンが切り替わる
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  3. 前記駆動回路切替手段は、1吐出毎に駆動波形を生成させる駆動回路を切り替える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体を吐出する装置。
  4. 画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定の大きさのドットについて滴数をカウントするカウント手段と、を備えており、
    前記駆動回路切替手段は、前記カウント手段のカウント数に基づいて、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替える、あるいは、前記ヘッド駆動手段は前記カウント手段のカウント数に基づいて、駆動波形の入力ピンを切り替える
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体を吐出する装置。
  5. 前記カウント手段は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの、特定の大きさのドットについて、連続して吐出する滴数をカウントし、指定したカウント値に到達した際に前記駆動回路切替手段又は前記ヘッド駆動手段に通知するとともに、カウント値をリセットする
    ことを特徴とする請求項4に記載の液体を吐出する装置。
  6. 前記カウント手段は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの、特定の大きさのドットについて、吐出する滴数の累積をカウントし、
    指定したカウント値に到達した際に、前記駆動回路切替手段又は前記ヘッド駆動手段に通知するとともに、カウント値をリセットする
    ことを特徴とする請求項4に記載の液体を吐出する装置。
  7. 前記カウント手段は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの、特定の大きさのドットについて、吐出する滴数をカウントし、カウント値が奇数もしくは偶数の場合に、前記駆動回路切替手段又は前記ヘッド駆動手段に通知し、画像データに含まれるページの切り替わりの際に、カウント値をリセットする
    ことを特徴とする請求項4に記載の液体を吐出する装置。
  8. 画像データにbitを付加するbit付加部を、備え、
    前記bit付加部がbitを切り替えることで、前記ヘッド駆動手段側で駆動波形を入力する入力ピンが切り替わる
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体を吐出する装置。
  9. 一定時間毎にHiとLowが反転する2値信号を生成する2値信号生成部を含み、
    前記ヘッド駆動手段は、入力される前記2値信号がLowの状態において、滴吐出を指示するクロック信号が入力された場合、該クロック信号のパルス数により駆動波形が入力される入力ピンの切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体を吐出する装置。
  10. 前記複数の駆動回路の後段に設けられ、前記ヘッド駆動手段へ入力する駆動波形を選択する波形出力切替部を、備え、
    前記波形出力切替部は、前記ヘッド駆動手段の1つの入力ピンに対して、入力される駆動波形を切り替える
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体を吐出する装置。
  11. 前記液体吐出ヘッド内に設けられる、温度を検知する温度検知部と、
    前記複数の駆動回路の後段に設けられる波形比較部と、
    温度に応じた複数の駆動波形データを、滴サイズ毎に記憶する温度別波形記憶部と、を備えており、
    前記駆動回路切替手段は、波形補正手段を備え、
    前記駆動回路切替手段は、検知した温度に応じた駆動波形データを、前記温度別波形記憶部から選択して、前記温度に応じた選択された、同一の滴サイズ用の駆動波形データを前記複数の駆動回路に入力し、
    前記波形比較部は、前記複数の駆動回路から出力される駆動波形を繋げて、温度に応じた駆動波形と、温度による駆動回路の特性バラツキによって生じる、前記駆動波形の波形間のつなぎ目である中間電位の差異を、リアルタイムに検知・比較して前記駆動回路切替手段に通知し、
    前記駆動回路切替手段の前記波形補正手段は、前記複数の駆動回路から出力される駆動波形の中間電位を揃えるように、駆動波形の中間電位の補正を行うことができる
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体を吐出する装置。
  12. 前記複数の駆動回路のうちいずれかが故障した場合、前記駆動回路切替手段が、回路故障を通知する信号を受信し、前記ヘッド駆動手段に入力される駆動波形を、故障していない駆動回路に固定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体を吐出する装置。
  13. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記液体吐出ヘッドを保持し、前記記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動する移動体と、を備えており、
    前記駆動回路切替手段は、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定の大きさのドットの滴数に基づいて、前記移動体が移動している途中で、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替える
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の液体を吐出する装置。
  14. 液体を吐出する装置の駆動制御方法であって、
    前記液体を吐出する装置は、液体吐出ヘッドと、液体を吐出させるための駆動波形をそれぞれ生成する複数の駆動回路と、を備えており、
    駆動波形を生成させる駆動回路を一つ選択して、切り替えるステップと、
    選択された駆動回路によって、駆動波形を生成するステップと、
    前記駆動波形に応じて、前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させるステップと、を有しており、
    前記切り替えるステップでは、画像データを表現するための複数の大きさのドットのうちの特定のサイズのドットの時系列の連続数もしくは累積数を基に設定されるタイミングに応じて、駆動波形を生成させる駆動回路を切り替える
    ことを特徴とする液体を吐出する装置の駆動制御方法。
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