JP2019162778A - 液滴吐出装置、搬送制御装置、搬送制御方法、搬送制御プログラム - Google Patents

液滴吐出装置、搬送制御装置、搬送制御方法、搬送制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】液滴が吐出される対象物の液滴吐出方向の位置の変動による印刷品質の低下を抑制する液滴吐出装置を提供すること。【解決手段】対象物120を搬送方向に搬送する搬送モータ401,402と、前記対象物に向けて液体を吐出するヘッドを備える液滴吐出ヘッド210と、前記対象物において前記対象物の液滴吐出方向の変動を検出可能なセンサ540と、前記センサが検出した前記対象物の液滴吐出方向の前記変動の量に応じて、前記液体が吐出される位置の前記対象物の張力を制御する制御手段521と、を備える液滴吐出装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、液滴吐出装置、搬送制御装置、搬送制御方法、及び、搬送制御プログラムに関する。
大量の印刷需要を有する事業体はプロダクション・プリンタを使用する。プロダクション・プリンタは、印刷物の大量印刷(例えば、毎分100頁以上)に使用される高速プリンタである。このプロダクション・プリンタの一形態として、大型ロール状の印刷媒体(これをウェブという)に印刷する連続用紙プリンタがある。
プロダクション・プリンタは通常、印刷エンジン(「撮像エンジン」又は「マーキング・エンジン」という呼称で表される場合もある)、及び印刷システムの全体動作を制御する局所化されたプリント・コントローラを有する。印刷エンジンは1つ又は複数のプリントヘッド・アセンブリを含み、各アセンブリはプリントヘッド・コントローラ及びプリントヘッド(又はプリントヘッド・アレイ)を含む。個々のプリントヘッドは、プリントヘッド・コントローラによって制御されるインクの吐出動作が可能な、極めて小さな複数の(例えば、数百の)ノズルを含む。プリントヘッド・アレイは、ウェブの幅方向に直列に離間した複数のプリントヘッドによって構成される。
プロダクション・プリンタが印刷している間、ウェブは高速にノズルの下に搬送され一旦停止した状態で、ウェブ上に画素を形成するために、一定間隔でインクが吐出される。ウェブがノズルの下に一貫して同じ位置に確実に位置決めされるように、ウェブには搬送方向に張力が付与される。
しかしながら、ウェブの搬送方向についても画像形成の位置の誤差が発生し得る。インクの吐出タイミングを生成するには、一例として、プリントヘッド・アレイの上流側に配置された搬送ローラのエンコーダ信号が使用される。しかし、エンコーダ信号によるウェブの搬送方向の位置と実際のウェブの位置が一致しない場合、上流側のプリントヘッド・アレイと下流側のプリントヘッド・アレイが異なる位置に画像を形成する状態が生じ得る。
このような不都合に対して、ウェブの搬送方向の位置を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、各プリントヘッド下に非接触の変位センサを配置することで、搬送ローラに配置されたエンコーダ信号から、搬送ローラの熱膨張、ウェブと搬送ローラ間の滑り、ウェブ自体の伸び等の着弾位置のずれ発生要因をキャンセルする印刷装置が開示されている。
また、ウェブを駆動ローラで搬送する場合にウェブがたわむこと等を抑制するため、特許文献1には、連続用紙を駆動ローラで搬送してインクを吐出する際、駆動ローラを駆動するモータのトルク管理を行うことで連続用紙に張力を与える技術について開示されている。
しかしながら、従来のウェブの搬送方法ではたわみ等を抑制して搬送方向の位置を制御することはできても、インクの吐出位置においてプリントヘッドとウェブの距離の変動により印刷品質が悪化するという問題を解消できない。すなわち、ベタ印刷などの影響でプリントヘッド下のウェブの張力が局所的に下がることで発生するプリントヘッド下でのウェブ−ヘッド間ギャップ変動に起因した、着弾位置のばらつきに対しては対応できない。また、単にインクが着弾することでウェブに振動が生じる場合もあり、この場合も着弾位置がばらついてしまう。ウェブ−ヘッド間のギャップが変動することで着弾の位置ずれが発生し、印刷品質を低下させる要因となるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑み、液滴が吐出される対象物の液滴吐出方向の位置の変動による印刷品質の低下を抑制する液滴吐出装置を提供することを目的とする。
本発明は、対象物を搬送方向に搬送する搬送モータと、前記対象物に向けて液体を吐出するヘッドを備える液滴吐出ヘッドと、前記対象物において前記液体が吐出される位置の前記対象物の液滴吐出方向の変動を検出可能なセンサと、前記センサが検出した前記対象物の液滴吐出方向の前記変動の量に応じて、前記対象物の張力を制御する制御手段と、を備える液滴吐出装置を提供する。
液滴が吐出される対象物の液滴吐出方向の位置の変動による印刷品質の低下を抑制する液滴吐出装置を提供することができる。
印刷システムによるウェブの張力の制御を説明する図の一例である。 連続用紙印刷システムの概略外観図の一例である。 ウェブのばたつきによる着弾位置のばらつきを抑制する印刷システムの構成例を示す図である。 ウェブ上に形成されたY,C,M,Kのパッチパターンの一例を示す図である。 制御基板のハードウェア構成図の一例である。 ばたつき量調整制御部の機能を説明する機能ブロック図の一例である。 ウェブのばたつき量を調整しインクの着弾位置ずれを低減するばたつき量調整制御部の動作手順を示すフローチャート図の一例である。 表示装置に表示されるエラーメッセージの一例を示す図である。 ウェブの種類ごとのウェブのばたつき量と張力の関係を示す図の一例である。 エンコーダ信号からインクの吐出タイミングを生成する従来の技術による各プリントヘッド位置での着弾位置ずれ量を示す図の一例である。 エンコーダが配置された搬送ローラの偏芯、ローラの熱膨張、及びウェブと搬送ローラ間の滑りが発生した場合のエンコーダ信号と実際の用紙搬送量の誤差を模式的に示す図の一例である。 ウェブのばたつきによる着弾位置のばらつきを抑制する印刷システムの構成例を示す図である。 コントローラの機能ブロック図の一例である。 例示的な実施形態におけるコントローラが搬送方向のウェブの位置を制御する手順を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として印刷システム500及び印刷システム500が行う搬送制御方法について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の印刷システム500によるウェブ120の張力の制御を説明する図の一例である。図1では1つのプリントヘッド210を示すが実際には各色のプリントヘッド210がウェブ120の搬送方向に配置されている。
各プリントヘッド210の直下に、ウェブ120とのギャップ(距離)を検出する非接触のばたつき量検出変位センサ540が配置される。印刷開始時又は印刷開始前の調整印刷時に、ばたつき量調整制御部521がベタ印刷時のウェブ120のばたつきによるウェブ−ヘッド間ギャップ変動(以下、単にギャップ変動という)を検出する。また、ばたつき量調整制御部521は、張力検出部240によりウェブに加わる張力を検出しており、張力が設定された範囲に入るように搬送ローラ230を駆動するモータを制御している。本実施形態では、更に、ギャップ変動が予め設定されている範囲内に入るように搬送ローラ230を駆動するモータを制御することで張力を調整する。例えば、張力が少ないとばたつきが大きくなるため、ギャップ変動が大きい場合には張力を大きくする。
したがって、本実施形態の印刷システム500はウェブに加わる張力とばたつき量を最適化することができる。これにより、ベタ印刷時などにおいてもギャップ変動量が規定範囲内に収められるので、ウェブ120のばたつきによるギャップ変動を低減し、印刷品質の低下を抑制することができる。
<用語について>
本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
液体を吐出する液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッド(プリントヘッド210)又は液滴吐出ユニットを備え、液滴吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置である。捺染印刷専用のインクジェット装置でもよい。本実施形態では印刷システム500という用語で説明する。
対象物は液滴が吐出される物をいう。対象物は液滴により伸縮するものの他、実際には伸縮しなかったとしても液滴の着弾により揺れるものが含まれる。液滴だけでなく気体も共に吐出される場合、又は、液滴の吐出により気体が巻き込まれて対象物に着弾する場合も本実施形態の適用の範囲内である。また、気体のみが吐出されて対象物が揺れる場合も本実施形態の適用の範囲内である。
<構成例>
図2(a)は、連続用紙印刷システム100の概略外観図の一例を示す。連続用紙印刷システム100は、連続した印刷媒体(例えば、紙)に画像を形成するものであり、連続用紙であるウェブ120上にインクを塗布する。また、連続用紙印刷システム100は高速な印刷が可能ないわゆるプロダクション・プリンタ110を含む。
なお、本実施形態の記載において、「インク」の語は、いずれかの適切なマーキング流体(例えば、水溶性インク、油性塗料等)を表すために使用される。プロダクション・プリンタ110は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各色のインクを塗布するため、インクジェット・プリンタの一形態である。ウェブ120は図1(a)の矢印の方向に搬送され、ローラ130は、ウェブ120に搬送力を加えて連続用紙印刷システム100内を搬送させる。
図2(b)は、本実施形態にかかるプロダクション・プリンタ110の概略構成を示す。図2(b)に示すように、プロダクション・プリンタ110は、印刷媒体となるウェブ(ロール紙)120を搬送経路に沿って搬入(搬送)する搬入部1と、ウェブを搬送する搬送装置2と、搬入されたウェブ120に対して前処理としての先塗り処理を施す先塗り処理部3と、前処理されたウェブ120の表面に画像を形成する印刷システム500とを有する。これらの装置は、別の筐体が連結されて存在し全体でシステムを構成してもよいし、同じ筐体内に納められた外見上は1つの印刷装置であってもよい。また、印刷システムとして構成される場合には、システムの全体又は一部を制御する制御部は、いずれかの装置に含まれていてもよいし、独立した別筐体に設けられてもよい。
印刷システム500は、ウェブ120にインクジェット方式により画像を形成するインクジェット記録部5を有している。また、印刷システム500は、画像が形成されたウェブ120を後処理する後処理部6を含んでもよい。更に、プロダクション・プリンタ110は、後処理されたウェブ120を乾燥する乾燥部7と、画像形成された(更に後処理された場合を含む)ウェブ120を搬出する搬出部8とを有してもよい。また、印刷システム500は、各部の動作を制御するコントローラ520を有する。
図2(b)に示す構成のうち、先塗り処理部3、後処理部6、及び、乾燥部7はなくてもよい。また、コントローラ520の配置場所は一例に過ぎずコントローラ520は適切な場所に配置される。また、複数のコントローラ520が分散して配置されそれらが協同して印刷システム500を制御してもよい。
<ウェブのばたつきによる着弾位置ばらつきを抑制できる印刷システムの構成例>
図3はウェブ120のばたつきによる着弾位置ばらつきを抑制する印刷システムの構成例を示す図である。印刷システム500は、印刷媒体であるウェブ120に画像形成するよう動作可能なシステム、構成部分、又はデバイスを備えている。
図中、各プリントヘッド210は、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのうちの1つのカラー・プレーン(複数色のインクで色を表現する際の各色)を提供する。
各プリントヘッド210の下側には、プリントヘッド210の上流側と下流側のそれぞれに搬送ローラ220が配置されていてプリントヘッド210直下における用紙ばたつきが抑制されている。プリントヘッド210の上流側にある搬送ローラ230の回転軸はモータで回転されこの回転軸にはエンコーダ241が配置されていて、ウェブが搬送されると搬送ローラ230が回転して、エンコーダ241の検出信号がコントローラ520に送信される。エンコーダ241の検出信号に基づいてコントローラ520は各プリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングを生成する。
なお、コントローラ520は、例えば、カスタム回路として、関連付けられたプログラム・メモリに記憶されたプログラムされた命令を実行するプロセッサとして、又はそれらの特定の組み合わせとして実現することが可能である。コントローラ520は後述する制御基板に構築されている。
図3の印刷システム500は、ニップローラ250とウェブ120を介して接触するモータ401、402、張力検出部240と、及び、ヘッド下のばたつき量を検出可能なばたつき量検出変位センサ540、を有している。モータ401、402、張力検出部240、及び、ばたつき量検出変位センサ540は、ばたつき量調整制御部521に接続されている。ばたつき量調整制御部521はばたつき量検出変位センサ540からのギャップ変動の信号を受けてモータ401,402の少なくとも一方を制御して張力を調整する。
なお、ばたつき量調整制御部521は制御基板522内にコントローラ520と共に設けられている。制御基板522については図5で説明する。
ばたつき量とは、ウェブ−ヘッド間のギャップ変動量のことを意味している。ばたつき量検出変位センサ540は、各プリントヘッド210の直下の範囲内に配置される。直下とは、ウェブ120の搬送方向においてプリントヘッド210の両脇にプリントヘッド210を挟むように配置された2つの搬送ローラ220の間にあること(ギャップの変動が生じる範囲)、又は、プリントヘッド210をウェブ120の方向に平行投影した場合にプリントヘッド210と重なる範囲を意味する。2つの搬送ローラ220の間にばたつき量検出変位センサ540が配置されることでばたつき量を検出できる。また、プリントヘッド210と重なる範囲にばたつき量検出変位センサ540が配置されることで、着弾位置のばたつき量を検出できる。
ただし、ばたつき量(振幅)は上流側と下流側で隣接した搬送ローラ220の中心で最も大きくなることから、プリントヘッド210に対し上流側と下流側の搬送ローラ220の中心部に近い位置に配置されることが望ましい。あるいは、ばたつきによりインクの吐出位置で着弾位置がずれるためインクの吐出位置に近い位置に配置されることが望ましい。
プリントヘッド210が複数ある場合、あるプリントヘッド210の上流側の搬送ローラ220と、このプリントヘッド210の上流側のプリントヘッド210の下流側の搬送ローラ220は共通でもよい。これにより、搬送ローラ220の数を低減できる。
また、搬送ローラ220はローラでなくウェブを支持する支持部材であればよい。すなわち、回転しないシャフト等でもよい。
ばたつき量検出変位センサ540はギャップ変動がゼロの状態を基準にして液滴吐出方向におけるウェブ120の位置を検出可能である。液滴吐出方向はウェブ120の搬送方向にほぼ垂直な方向である。あるいは、ウェブ120の面に垂直な方向といってもよい。ばたつき量検出変位センサ540は上流側と下流側の搬送ローラ220の中心部に近い位置に配置されるため、ばたつき量が検出されるのはインクの吐出位置である。
ばたつき量検出変位センサ540は、ばたつき量検出変位センサ540とウェブ120間の距離を非接触で検出できるセンサであれば方式は問わず、例えば反射型のレーザセンサなどが該当し、ウェブ120の搬送開始前の検出量を基準として、ウェブ120のばたつき量を測定する。
図3に基づいて、まず一般的なウェブ120の搬送方法について説明する。例えば、ニップローラ250と接触するモータ401(搬送方向下流側)を速度基準とし、ニップローラ250と接触する他方のモータ402の速度については、張力検出部240で検出された張力がばたつき量調整制御部521で設定された張力となるように、ばたつき量調整制御部521がモータ402の速度を制御するフィードバック制御がある。
図3の構成では、ウェブ120に対して印刷システム内を安定搬送できるような張力が付与されるが、プリントヘッド210の下で張力変動が発生する場合がある。ベタ印刷など、大量のインクなどの液体が吐出された場合、水分を吸収しやすい種類のウェブ120はインクの水分を吸収することでヘッド下において伸長し、その影響でウェブ120の張力が局所的に下がることがある。それによって発生するヘッド下でのウェブ120のばたつきは印刷品質に悪影響を及ぼすことがわかっている。
図4は、ウェブ120上に形成されたY,C,M,Kのパッチパターン602の一例を示す。Y,C,M,Kのパッチパターン602Y,602C、602K、602Mはそれぞれ、ウェブ120上に重なり合わずに、ウェブ120の搬送方向に形成される。Y,C,M,Kのパッチパターン602はそれぞれ搬送方向の前方ほど濃度が薄くなっている。
ウェブ120と対向するように光学センサーユニット600が配置される。光学センサーユニット600はウェブ120の幅方向に所定の間隔をおいて配置された複数の反射型フォトセンサー600a、600b、600c、600dを有している。それぞれの反射型フォトセンサー600a、600b、600c、600dは、パッチパターン602の真上に配置されており、ウェブ120上に形成されたパッチパターンの光反射率に応じた信号を出力する。
このようなパッチパターン602の各パッチ(図4では各矩形の部分)は所定以上の範囲が所定以上の濃度で形成されるためベタ印刷と呼ばれる状態になる。
そこで、ばたつき量調整制御部521はばたつき量検出変位センサ540の信号を用いて、ばたつき量が規定範囲内(又はこの範囲の上限値以下のみでもよい)になるようにモータ401及び402の少なくとも一方を制御して張力を調整する。
<制御基板>
図5に基づいて制御基板522について説明する。制御基板522は電子回路等であり、上記フィードバック制御を受け持ち、少なくとも記憶手段及び演算手段を持つ。ここでいう記憶手段はいわゆるメモリ等であり、演算手段は、例えば、マイクロコンピュータやCPU(Central Processing Unit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は電子回路等である。
図5は、制御基板522のハードウェア構成図の一例である。制御基板522は情報処理装置の機能を有し、マイコン等とも呼ばれる。また、制御装置、コントロールユニットなどと呼ばれてもよい。制御基板522は、CPU21と、RAM22と、ROM23と、ASIC24と、入力IF25と、出力IF26と、入力装置27と、表示装置28とを備える。
CPU21は、制御基板522の動作を統括的に制御する。ROM23は、プログラム(搬送制御プログラム)等の各種のデータを記憶する不揮発性のメモリである。RAM22は、CPU21が実行する各種の処理の作業領域(ワークエリア)として機能する揮発性のメモリである。ASIC24は印刷データをインクジェットで形成されるデータに変更する画像処理を行う特定機能のプロセッサである。入力IF25はばたつき量検出変位センサ540等の各種のセンサから検出信号の入力を受け付ける入力部又は入力手段である。出力IF26はばたつき量調整制御部521が生成した制御信号をプリントヘッド210及びモータ401、402に出力する出力部又は出力手段である。
入力装置27は、ユーザによる各種の設定の入力に用いられるハードキー又はソフトキー(タッチパネル)などの入力受付手段である。表示装置28は印刷状態やアラームなど各種の情報を表示する液晶型ディスプレイ、LEDなどである。なお、入力装置27と表示装置28はなくてもよい。
<ばたつき量調整制御部の機能について>
図6は、ばたつき量調整制御部521の機能を説明する機能ブロック図の一例である。ばたつき量調整制御部521が有する機能は制御基板522の資源を利用して実現される。例えば、CPU21がROM23からRAM22に展開されたプログラム(搬送制御プログラム)を実行し、制御基板522のハードウェア資源を制御することにより実現される。また、図6の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。この場合、図5のハードウェア資源にはDSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)等が含まれてよい。
ばたつき量調整制御部521は、モータ401,402の回転速度をそれぞれ制御する2つのモータドライバ555、556、設定ばたつき量保持部553、及び、演算部524を有する。演算部524はウェブのばたつき量に応じて張力を最適化する制御手段である。演算部524は更に、調整時ベタ印刷判断部554、ばたつき量比較部552、張力値設定部551、及び、張力制御部550を有する。2つのモータドライバ555はそれぞれモータ401とモータ402に接続されている。ばたつき量比較部552はばたつき量検出変位センサ540と接続され、張力制御部550は張力検出部240と接続されている。ばたつき量検出変位センサ540はプリントヘッド210の数だけ存在する。
調整時ベタ印刷判断部554は印刷濃度調整用のパッチパターンのベタ印刷が行われているか否かを判断する。また、行われている場合にはばたつき量抑制部525を有効にし、行われていない場合にはばたつき量抑制部525を無効にする。印刷濃度調整モードは印刷開始前又は印刷開始後の所定のタイミング行われるため調整時ベタ印刷判断部554にとって既知となる。印刷濃度調整モードであるため、ベタ印刷が行われていることはインクを吐出しているか否かにより判断可能である。あるいは、例えば画像データに基づいて判断してもよい。所定の範囲の画素数(インクが吐出される画素数)の割合により判断できる。
ばたつき量抑制部525は、ばたつき量比較部552、ばたつき量検出変位センサ540、及び、設定ばたつき量保持部553を有している。ばたつき量抑制部525が有効になるとは作動させること、又は機能をONにすること等を言う。無効になるとは、停止させること、又は機能をOFFにすること等を言う。
ばたつき量抑制部525は、ウェブのばたつき量が設定範囲以内になるように、張力値設定部551に張力値の設定値データを送る。設定ばたつき量保持部553は、オペレータにより設定されたばたつき量、又はデフォルトで設定されているばたつき量をROM23などにより保持している。
ばたつき量比較部552にはばたつき量検出変位センサ540の信号としてばたつき量が入力され、設定ばたつき量保持部553に設定された設定ばたつき量と比較を行い、検出されたばたつき量が、設定されたばたつき量の範囲の上限を超えていた場合、張力値設定部551の張力値を増加させるように張力値データの更新を行う。検出されたばたつき量が、設定されたばたつき量の範囲の下限を下回っている場合、ばたつき量比較部552は張力値設定部551の張力値を減少させるように張力値データの更新を行う。ばたつき量比較部552は張力値データの更新の処理を繰り返し行う。なお、更新は張力値データを一定量増加させること又は減少させることで行われていてもよいし、現在の張力値データの決まったパーセンテージを増加させたり減少させたりしてもよい。
ばたつき量検出変位センサ540で検出されたばたつき量が、設定ばたつき量保持部553に設定されているばたつき量の範囲内にある場合、ばたつき量比較部552は張力値設定部551への張力値データの更新は行わない。印刷濃度調整が完了していれば張力の調整を終了する。
これにより、調整時ベタ印刷判断部554はばたつき量抑制部525を無効にし、演算部524は現在の設定張力のまま通常印刷モードに戻る。すなわち、張力検出部240で検出された張力が張力値設定部551で設定された張力となるように張力制御部550がモータドライバ555を用いてモータ401を制御し、モータドライバ556を用いてモータ402の速度を制御するフィードバック制御を行う。
このように、ばたつき量調整制御部521によってプリントヘッド下でのウェブのばたつきを低減できるため、インクの着弾位置ずれを低減することができる。
<動作手順>
図7は、ウェブ120のばたつき量を調整しインクの着弾位置ずれを低減するばたつき量調整制御部521の動作手順を示すフローチャート図の一例である。図7の手順は印刷システム500の電源がONになることでスタートする。
まず、調整時ベタ印刷判断部554は印刷濃度調整モード中か否かを判断する(S110)。
印刷濃度調整モード中でない場合(S110のNo)、ばたつき量を抑制する張力の調整は行われないので、処理はステップS210に進み、現在の張力値データで張力が制御される。
ここでの印刷濃度調整はウェブ120を変えるごとに毎回行うことが考えられるが、ウェブ120の種類ごとに設定張力値を記憶可能として、ウェブ120の種類を変えるごとに印刷濃度調整を行うようにしてもよい。
印刷濃度調整モード中である場合(S110のYes)、調整時ベタ印刷判断部554はベタ印刷部分を印刷中か否かを判断する(S120)。ベタ印刷部分を印刷中でない場合(S120のNo)、ばたつき量を抑制する張力の調整は行われないので、処理はステップS150に進む。
ベタ印刷部分を印刷中の場合(S120のYes)、調整時ベタ印刷判断部554はばたつき量抑制部525を有効にする(S130)。これにより、ベタ印刷時のウェブの伸びに起因したウェブのばたつきを適正範囲にできる張力設定にすることができる。
ばたつき量抑制部525は、ばたつき量検出変位センサ540が検出するばたつき量が、設定ばたつき量保持部553が保持する設定ばたつき量の範囲以内(下限である第二の閾値以上、上限である第一の閾値以下)になるように、張力値設定部551に設定値データを送る。
まず、ばたつき量比較部552は、ばたつき量検出変位センサ540が検出するばたつき量が、設定ばたつき量保持部553に保持された設定ばたつき量の範囲内であるか否かを判断する(S140)。
ここで使用するばたつき量検出変位センサ540の信号は1頁分ごとにばたつき量の平均値をとってもよいし、更に細かい搬送距離ごと(例えば1inchごと)にばたつき量の平均値をとってもよい。なお、更に平均値でなく移動平均値でもよい。連続用紙の場合の1頁とは、例えば所定間隔のミシン目で挟まれる領域とする。
ステップS140の判断がNoの場合、ばたつき量比較部552は印刷濃度調整モードが終了したか否かを判断する(S160)。
仮に、ばたつき量が、設定ばたつき量保持部553に保持された設定ばたつき量の範囲内でないのに(下限である第二の閾値未満、上限である第一の閾値を超過)、印刷濃度調整モードが終了した場合、ばたつき量比較部552は張力設定が終わっていないことをオペレータに通知するなどのエラー処理を行う(S170)。これにより、張力の最適化を終了せずに通常印刷に移行することを防ぐことができる。エラー処理により表示される表示例を図8に示す。
印刷濃度調整モードが終了するまでの間(S160のNo)、ばたつき量比較部552はばたつき量が設定ばたつき量保持部553に保持された範囲の下限を下回ったか否かを判断する(S180)。
ステップS180の判断がYesの場合、現在の張力が大きすぎるので、ばたつき量比較部552は張力値設定部551の張力値を減少させるように張力値データの更新を行う(S190)。ウェブへの過剰な張力付与によるウェブの破断や伸びを防止することができる。
ステップS180の判断がNoの場合、設定ばたつき量保持部553に設定されたばたつき量の範囲の上限を超えているので、現在の張力が小さすぎるため、ばたつき量比較部552は張力値設定部551の張力値を増加させるように張力値データの更新を行う(S200)。張力値データが大きくなることで、ウェブのばたつきにより搬送方向の位置が変動しインクの着弾位置がばらつくことを低減できる。
なお、張力値データが大きすぎると用紙の破断や伸びのおそれがあるため、予め定められた最大の張力値データを超えない範囲で張力値データが増加されることが好ましい。また、この張力値データはウェブの種類ごとに定められていることが有効である。ただし、図7ではステップS190の処理により過剰な張力は減少される仕組みがあるため用紙の破断や伸びのおそれは少ない。
ステップS140で、ばたつき量検出変位センサ540で検出されたばたつき量が、設定ばたつき量保持部553に設定されたばたつき量の範囲内であると判断された場合、ばたつき量比較部552は、張力値設定部551への張力値データの更新を行わない。
この場合、ばたつき量比較部552は印刷濃度調整モードでの動作が終了しているか否かを判断する(S150)。印刷濃度調整モードで動作中の場合、処理はステップS110に戻り、ばたつき量が設定されたばたつき量の範囲内であるか否かが判断される。
印刷濃度調整モードで動作中でない場合、ばたつき量比較部552は張力の調整を終了する。調整時ベタ印刷判断部554はばたつき量抑制部525を無効にする。これにより、演算部524は現在の設定値データのまま通常印刷モードに戻る(S210)。
図8は、表示装置28に表示されるエラーメッセージの一例を示す。図8では、「ばたつき量の検出に基づく張力の調整が終了しておりません」というメッセージが表示されている。オペレータはこのようなエラーメッセージを確認することで、張力の最適化が終了しない状態で通常印刷に移行することを防ぐことができる。
なお、張力の調整が終了していない旨の出力は、エラーメッセージを表示する他、ランプの点灯、及び、アラーム音の吹鳴の少なくとも一方で行われてもよい。また、電子メールでこの旨をオペレータに通知してもよい。
<ウェブの種類ごとのウェブのばたつき量と張力の関係>
図9は、ウェブ120の種類ごとのウェブ120のばたつき量と張力の関係を示す図の一例である。図9では横軸がウェブ120の張力設定値、縦軸がウェブ120のばたつき量である。図9ではウェブAとウェブBの2つのウェブ120について張力とばたつき量がグラフとして図示されている。
ウェブAはばたつきやすい用紙、ウェブBはばたつきにくい用紙である。用紙の厚さや、水分の浸透しやすさなどでばたつき量はウェブ120によって異なり、一般的にはウェブ120が厚くなるほど、水分の浸透などにより伸びやすくなり(張力が低下しやすくなる)、ばたつき量及びばたつきによるウェブ−ヘッド間ギャップ変動も大きくなる。ばたつきの許容量は予め決まっているか又はユーザが実験的に定めることができる。
一方、用紙に対して張力が大きすぎると用紙の破断や伸びにつながるため、用紙によって最適な張力設定値を各ユーザが決めて使用している。
本実施形態によれば、ばたつきが許容範囲内で、かつ、過剰でない張力設定を選択可能となる。図9では、ばたつき量の設定範囲をP〜Q[mm]とした。Qが設定ばたつき量保持部553に設定されたばたつき量の範囲の上限(第一の閾値)であり、Pが設定ばたつき量保持部553に設定されたばたつき量の範囲の下限(第二の閾値)である。したがって、ウェブBの場合には100〜150[N]が適正値であり、ウェブAの場合には、150〜200[N]が適正値である。ばたつき量調整制御部521は、ウェブ120ごとに適正な張力を上記の制御手順により決定できる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の印刷システム500は、ウェブのばたつき量を検出してウェブに加わる張力を最適化するので、インクの吐出位置においてプリントヘッドとウェブとの距離が変動することを抑制し、印刷品質が悪化することを抑制できる。例えばベタ印刷時などにおいてもギャップ変動量が規定範囲内に収められるので、印刷品質の低下を抑制することができる。
<第2実施形態>
上述の実施形態では、エンコーダ241の検出信号に基づいてコントローラ520が各プリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングを生成した。
エンコーダ241が配置された搬送ローラ230から搬送ローラ230の周長の整数倍の位置に各プリントヘッド210が配置されている場合、搬送ローラ230の回転周期に同期した搬送ローラ230の偏芯による搬送方向の位置の誤差をコントローラ520がキャンセルしやすい。つまり、搬送ローラ230の1回転分の偏芯による搬送方向の位置の誤差をコントローラ520がキャンセルすればよい(偏芯による搬送方向の位置の誤差は累積しないのでプリントヘッド210が搬送ローラ230から搬送ローラ230の周長の整数倍の位置に配置されていても誤差は1回転分に納まる)。
また、メカニカル的に生じるプリントヘッド210の取り付け位置が設計上の理想位置にならないことに関しては、コントローラ520が印刷開始前に実施するテストプリントの結果からインクの吐出タイミングを補正して、キャンセルする。
しかし、インクを吐出するプリントヘッド210直下のウェブ120の位置とエンコーダ信号から算出された位置には、搬送ローラ230の熱膨張、ウェブ120と搬送ローラ間の滑り、及び、ウェブ120自体の伸び等の要因による搬送方向の位置の誤差が生じるのが普通なので、各プリントヘッド210にて吐出されるインクは、実際には、目標位置からずれたウェブ120上の位置に着弾する。図10,図11を用いて詳細に説明する。
図10は、エンコーダ信号からインクの吐出タイミングを生成する技術による各プリントヘッド210の位置での着弾位置ずれ量を示す図の一例である。図10では横軸が搬送時間、縦軸がウェブ位置を示す。2つのグラフが描かれており、それぞれ実際の用紙位置P1、及び、エンコーダ信号から算出された用紙位置P2を示す。エンコーダ信号から算出された用紙位置P2は搬送時間と正確に比例する。実際の用紙位置P1は搬送時間にほぼ比例するが搬送ローラ230の偏芯による着弾位置ずれ量で周期的に変動する。
通常、搬送ローラ230の偏芯による着弾位置ずれは、搬送ローラ230の回転周期と同期した周期をもって変動し、周期ごとに同じようにずれが発生する。また、着弾位置ずれ量は偏芯量に比例して大きくなるが累積はしない。
図10では、Kのプリントヘッド210の位置における着弾位置ずれ量δが示されている。偏芯量に基づく着弾位置ずれ量δは再現性があり印刷開始前に測定可能であるため、コントローラ520が吐出タイミングを補正して、キャンセルすることができる。
しかし、上記のように搬送ローラ230の熱膨張、ウェブ120と搬送ローラ間の滑り、及び、ウェブ120自体の伸び等による目標位置からの着弾位置ずれは、エンコーダ信号からのインク吐出タイミングの生成ではキャンセルが困難である。
図11は、エンコーダが配置された搬送ローラ230の偏芯、ローラの熱膨張、及びウェブ120と搬送ローラ間の滑りが発生した場合のエンコーダ信号と実際の用紙搬送量の誤差を模式的に示すものである。図11では横軸が搬送ローラ230の回転角であり、縦軸が誤差量である。図11では3つのグラフが描かれており、それぞれ、偏芯(0.01mm)による着弾位置ずれZ1、偏芯+温度変化(-10度)による着弾位置ずれZ2、及び、偏芯+滑り(0.1%)による着弾位置ずれZ3を示す。
図示するように、通常、搬送ローラ230の偏芯による着弾位置ずれは、搬送ローラ230の回転周期と同期した周期をもっていて、毎回同じように着弾位置ずれが発生する。また、着弾位置ずれ量は偏芯量に比例して大きくなるが累積はしない。また、温度変化及び滑りが発生することで着弾位置ずれ量が大きくなることが分かる。
搬送ローラ230の線膨張及びウェブ120と搬送ローラ間の滑りは累積すると共に、印刷毎に状態が異なり搬送ローラ230にエンコーダを配置した構成の印刷システム500では補正ができない着弾位置ずれである。この他、ウェブ120の蛇行を抑制するためにテンションをかけることで生じるウェブ120の伸びによる着弾位置ずれ量も、ウェブ120厚み、ウェブ120の幅、インク塗布量により状態が異なり、印刷毎に状態が異なる。
<搬送ローラの熱膨張、ウェブと搬送ローラ間の滑り、及び、ウェブ自体の伸び等による目標位置からの着弾位置ずれを抑制する印刷システムの構成例>
図12は搬送ローラの熱膨張、ウェブと搬送ローラ間の滑り、及び、ウェブ自体の伸び等による目標位置からの着弾位置ずれを抑制する印刷システム500の構成例を示す図である。なお、図12の説明において、図3において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
プリントヘッド210の直下には、ウェブ120の搬送方向の位置を検出可能なウェブ位置センサ530が配置されている。直下とは、ウェブ120の搬送方向においてプリントヘッド210の両脇にプリントヘッド210を挟むように配置された2つの搬送ローラ220の間にあること、又は、プリントヘッド210をウェブ120の方向に平行投影した場合にプリントヘッド210と重なる範囲、を意味する。
印刷システム500は、ウェブ120上にインクで画像形成するために使用される1つ又は複数のプリントヘッド210を有するプリンタ510及びコントローラ520を有する。
ウェブ位置センサ530は、ウェブ120の搬送方向のウェブ120の位置及び移動量を非接触で検知できるセンサである。ウェブ位置センサ530は、例えば、レーザ、音波、CCDカメラ、赤外線、光、又は、他の適切な検出方式による検出デバイスを備える。一実施形態では、ウェブ位置センサ530はウェブ120のスペックルパターンによりウェブ位置を検出する。スペックルパターンとは、2つのレーザ光を移動する粗面に照射して得られる干渉模様をいい、この干渉縞の間隔は祖面により決まるので縞の数をカウントすることでウェブの移動量を測定できる。別の実施形態では、ウェブ位置センサ530は、上流のプリントヘッド210によって作られたマークに基づいて(例えば、上流のプリントヘッド210がウェブに形成した等間隔のマークを検出してマーク数を位置に換算する)ウェブ120の位置を検出する。
最も上流側のプリントヘッド210直下にあるウェブ位置センサ530により、基準となるインクの吐出タイミングが生成される。印刷システム500では、ウェブ両面に印刷するために表面用のプリンタ510と裏面用のプリンタ510の2台がウェブ120の搬送経路に配置される場合がある。この場合、各プリンタ510において最も上流側のプリントヘッド210直下にあるウェブ位置センサ530により、基準となるインクの吐出タイミングが生成される。
最も上流側のプリントヘッド210でウェブ位置センサ530により生成されたインクの吐出タイミングは、搬送ローラ230に配置されたエンコーダが生成した吐出タイミングとは異なり、搬送ローラ230の偏芯に起因する回転周期に同期した着弾位置ずれが発生しないので、プリントヘッド210間の距離を搬送ローラ230の周長の整数倍にする必要がなく、配置上の制約を減らすことが可能となる。
更に、ウェブ位置を直接検知しているので前述のウェブ120と搬送ローラ間の滑りの影響及び搬送ローラ230の熱膨張の影響も受けない構成となる。
また、各プリントヘッド210の直下にウェブ位置センサ530を配置することで、プリントヘッド210間におけるウェブ120の伸びによる影響も受けずにウェブ120の位置を検出することが可能となる。プリントヘッド210とウェブ位置センサ530の距離が近いほど正確な補正が可能となることは明らかである。
コントローラ520は、ウェブ位置センサ530によって検出されたウェブ位置に基づいて、プリントヘッド210の吐出タイミングを制御する。例えば、コントローラ520は、プリンタ510内においてウェブ120の搬送方向の最も上流のプリントヘッド210の直下にあるウェブ位置センサ530にて、ある規定量ウェブ120を搬送するのに要した時間から、最も上流側のプリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングを生成する。
また、一番上流側のプリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングが生成されるのと同時に、下流側のウェブ位置センサ530はウェブ120の搬送量を検出し積算する。下流側のウェブ位置センサ530はウェブ位置センサ530間の距離と同じ量のウェブ120搬送量に到達した時点で、コントローラ520に通知する。コントローラ520は下流側のプリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングを補正したうえで印刷を実行する。つまり、最も上流側のウェブ位置センサ530が測定するウェブ120の搬送速度から求められる下流側のプリントヘッド210のインクの吐出タイミングを、下流側のウェブ位置センサ530が測定した規定量ウェブ120を搬送するのに要する時間で補正する。具体的には、下流側のウェブ位置センサ530がウェブ位置センサ530間の距離と同じ量のウェブ120搬送量に到達した時点を下流側のプリントヘッド210の印刷タイミングに決定する。
図13は、コントローラ520の機能ブロック図の一例を示す。コントローラ520は上流吐出タイミング生成部11、及び、下流吐出タイミング生成部12を有する。上流吐出タイミング生成部11は最も上流のウェブ位置センサ530と接続され、最も上流のプリントヘッド210と接続されている。下流吐出タイミング生成部12は残りの下流側のウェブ位置センサ530と接続され、同じく下流側のプリントヘッド210と接続されている。
上流吐出タイミング生成部11は、ウェブ120方向の最も上流のプリントヘッド210の直下にあるウェブ位置センサ530にてある規定量のウェブ120を搬送したとの通知を受けて、最も上流側のプリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングを生成する。上流吐出タイミング生成部11は最も上流のウェブ位置センサ530が規定量ウェブ120を搬送するのに要したとの通知を下流吐出タイミング生成部12に通知する。下流吐出タイミング生成部12は下流の各ウェブ位置センサ530にウェブ120の搬送量の測定を開始させる。下流吐出タイミング生成部12は下流側のウェブ位置センサ530がウェブ位置センサ530間の距離と同じ量のウェブ120の搬送量に測定したという通知を取得して、下流側のプリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングを生成する。例えば、通知と同時に吐出タイミングを生成する。
<コントローラの動作>
図14は、例示的な実施形態におけるコントローラが搬送方向のウェブの位置を制御する手順を示すフローチャート図の一例である。図14のフローチャート図は、図13の印刷システム500を参照して説明される。ただし、図14の処理は他の印刷システムにおいても行い得る。本実施形態のフローチャートの工程は、コントローラ520が行う全工程を包含している訳でなく、コントローラ520は図示していない他の工程を含み得る。また、本実施形態の工程は、図示する工程の順序の他、代替的な順序で行い得る。
ステップS10では、プリンタ510の最も上流側のプリントヘッド210のウェブ位置センサ530がウェブ120の搬送量に基づいて規定量のウェブ120が搬送される時間を測定する。コントローラ520の上流吐出タイミング生成部11は、この時間を測定したという通知によりインクの吐出タイミングを生成する。規定量のウェブ120が搬送される時間をそのままインクの吐出タイミングとしてもよいし、所定時間を加えてインクの吐出タイミングとしてもよい。
ステップS20では、コントローラ520の下流吐出タイミング生成部12は、最も上流側のプリントヘッド210のインクの吐出タイミングを下流側の各プリントヘッド210のウェブ位置センサ530に通知する。ウェブ位置センサ530はウェブ搬送量の積算を開始して下流側の各プリントヘッド210のセンサ間距離と比較し、両者が等しくなった時点で、規定量のウェブ120を搬送したという通知をコントローラ520の下流吐出タイミング生成部12に通知する。
コントローラ520の下流吐出タイミング生成部12は印刷動作を行う前に、この時間をもとに、下流側の各プリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングを生成する。
なお、コントローラ520が下流側の各プリントヘッド210のウェブ位置センサ530からウェブ120の搬送量を取得して積算し、下流側の各プリントヘッド210の距離と比較してもよい。
図14の処理は、ウェブ位置が一貫して識別され、インクの吐出タイミングを生成できるように、印刷中に連続的に行なわれる。これにより、印刷システム500により、印刷媒体のウェブ120の搬送方向における誤差を低減することが可能になる。ウェブ120に対してインクの吐出タイミングをより精度良く吐出することにより印刷品質が向上し、複数のインク色を使用する印刷システム500では、画像の色が印刷媒体上に正確に再現されることにも寄与する。
図12乃至図14に示す印刷システムに図7に示すばたつき量調整制御を行った場合、ウェブ120のばたつきによるギャップ変動を低減し、印刷品質の低下を抑制することができるのみでなく、ウェブ位置センサ530による位置の読み取り性能、例えば用紙のスペックルパターンの読み取り性能等の向上にも寄与することができる。これにより、各プリントヘッド210におけるインクの吐出タイミングをより正確に生成でき、更に印刷品質の低下を抑制することができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施例の内容は印刷装置に限らず、例えばレーザ加工機や、検査装置など、長尺状のメディアに対して張力をかけながら搬送する装置全般に適用可能な技術である。
また、本実施形態ではプリントヘッド210がインクを吐出すると説明したが、プリントヘッド210はノズルから液体を吐出・噴射する液滴吐出ヘッドであればよい。吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、又は加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
また、ウェブは紙に限られず液体が付着可能なものであればよい。液体が付着可能なものとは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。これらをまとめて対象物という場合がある。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、フィルム、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、本実施形態ではプロダクション・プリンタ110を例に説明したが、ばたつき量に基づく張力の最適化はプロダクション・プリンタ110に限らず適用可能である。例えば、インクジェット型のプリンタであれば適用可能である。
また、液滴吐出装置は、印刷システム、画像形成装置、立体造形装置、処理液塗布装置、噴射造粒装置等と呼ばれる場合がある。
また、制御基板522又はばたつき量調整制御部521は搬送制御装置の一例である。モータ401、402は搬送モータの一例である。
500 :印刷システム
524 :演算部
530 :ウェブ位置センサ
540 :量検出変位センサ
550 :張力制御部
551 :張力値設定部
552 :量比較部
553 :量保持部
554 :調整時ベタ印刷判断部
特開2016-28983号公報

Claims (10)

  1. 対象物を搬送方向に搬送する搬送モータと、
    前記対象物に向けて液体を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記対象物において前記液体が吐出される位置の前記対象物の液滴吐出方向の変動を検出可能なセンサと、
    前記センサが検出した前記対象物の液滴吐出方向の前記変動の量に応じて、前記対象物の張力を制御する制御手段と、
    を備える液滴吐出装置。
  2. 前記対象物において前記液体が吐出される位置は、前記対象物の搬送方向において前記液滴吐出ヘッドの両脇に配置された2つの支持部材の間、又は、前記液滴吐出ヘッドを前記対象物の方向に平行投影した場合に前記液滴吐出ヘッドと重なる範囲であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記制御手段は、前記対象物の液滴吐出方向の前記変動の量が第一の閾値を超えた場合、前記対象物の張力が大きくなるよう前記搬送モータを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記対象物の液滴吐出方向の前記変動の量が第二の閾値を下回った場合、前記対象物の張力が小さくなるよう前記搬送モータを制御することを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記制御手段は、液滴の濃度を調整する印刷濃度調整モードで動作中に、前記センサが検出した前記対象物の液滴吐出方向の前記変動の量に応じて、前記対象物の張力を制御することを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記制御手段は、前記印刷濃度調整モードで動作中であり、更に、前記液滴吐出ヘッドが所定以上の範囲に所定以上の濃度で液体を吐出するベタ印刷を行っている場合に、前記センサが検出した前記対象物の液滴吐出方向の前記変動の量に応じて、前記対象物の張力を制御することを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記印刷濃度調整モードが終了したが、前記センサが検出した前記対象物の液滴吐出方向の前記変動の量が前記第一の閾値を超えているか又は前記第二の閾値を下回っている場合、前記制御手段は、張力の調整が終了していない旨を出力することを特徴とする請求項5又は6に記載の液滴吐出装置。
  8. 対象物を搬送方向に搬送する搬送モータを制御する搬送制御装置であって、
    液滴吐出ヘッドが液体を吐出する前記対象物の位置の液滴吐出方向の変動を検出可能なセンサから前記変動に関する情報を取得し、
    前記対象物の位置の前記変動の量に応じて、前記搬送モータを制御することで前記対象物の張力を制御する制御手段、
    を有する搬送制御装置。
  9. 対象物を搬送方向に搬送する搬送モータを制御する搬送制御装置の搬送制御方法であって、
    センサが、液滴吐出ヘッドが液体を吐出する前記対象物の位置の液滴吐出方向の変動を検出するステップと、
    制御手段が、前記センサから前記変動に関する情報を取得し、前記対象物の位置の前記変動の量に応じて、前記搬送モータを制御することで前記対象物の張力を制御するステップと、
    を有する搬送制御方法。
  10. 対象物を搬送方向に搬送する搬送モータを制御する搬送制御装置を、
    液滴吐出ヘッドが液体を吐出する位置の前記対象物の液滴吐出方向の変動を検出可能なセンサから前記変動に関する情報を取得し、
    前記対象物の位置の前記変動の量に応じて、前記搬送モータを制御することで前記対象物の張力を制御する制御手段、
    として機能させる搬送制御プログラム。
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