JP2019162572A - 汚染除去装置、および、汚染除去方法 - Google Patents
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Abstract
Description
実施形態に係る汚染除去装置1の構成について図1を用いて説明する。図1では、汚染除去装置1の一部に関しては、断面を図示している。
電解水生成部10は、電解質水溶液を電解することによって電解水を生成し、その生成した電解水を電解水散布部20に供給するように構成されている。
電解水散布部20は、図1に示すように、電解水貯蔵部21とノズル22とを備えており、電解水生成部10で生成された電解水(酸性電解水L11a,アルカリ性電解水L11b)を構造物80に散布するように構成されている。
電解水回収部30は、図1に示すように、カバー31と廃液貯蔵部32とを備えており、電解水散布部20が構造物80に散布した電解水(酸性電解水L11a,アルカリ性電解水L11b)を廃液として回収するように構成されている。
汚染除去装置1を構成する各部の動作は、制御装置(図示省略)によって制御される。制御装置は、たとえば、メモリ装置が記憶しているプログラムを用いて演算器が演算処理を行うことで、汚染除去装置1を構成する各部の動作を制御する。ここでは、制御装置は、オペレータが入力した操作指令などが入力信号として入力される。そして、制御装置は、その入力された操作指令などの入力信号に基づいて、汚染除去装置1を構成する各部に制御信号を出力する。これにより、汚染除去装置1が構造物80の汚染を除去する各手順を連続的に実行する。
上記の汚染除去装置1を用いて構造物80の汚染を除去する際の動作(汚染除去方法)に関して、図1を用いて説明する。
構造物80の汚染を除去する際には、まず、電解水L11a,L11bの準備を行う(電解水生成ステップ)。
つぎに、上記のように酸性電解水L11aおよびアルカリ性電解水L11bを準備した後には、酸性電解水L11aを構造物80に散布することで、構造物80の汚染を除去する(電解水散布ステップ)。
つぎに、上記のように酸性電解水L11aの散布を実行した後には、アルカリ性電解水L11bを構造物80に散布することで、構造物80について中和処理を行う(電解水散布ステップ)。
本実施形態における作用および効果について説明する。
上述したように、本実施形態の電解水生成部10は、3室型電解装置であって、電解槽11が陽極室11aと陰極室11bと中間室11cとを有する。電解水生成部10では、中間室11cに供給された電解質水溶液L11が電解されることによって、陽極室11aにおいて酸性電解水L11aを生成すると共に、陰極室11bにおいてアルカリ性電解水L11bを生成する。陽極室11aと中間室11cとの間には、陰イオン交換膜12aが介在しているので、電解質水溶液L11の無機塩化物(塩化ナトリウム)が酸性電解水L11aに混入していない。同様に、陰極室11bと中間室11cとの間には、陽イオン交換膜12bが介在しているので、電解質水溶液L11の無機塩化物(塩化ナトリウム)がアルカリ性電解水L11bには混入していない。このため、廃液貯蔵部32で回収した酸性電解水L11aの廃液およびアルカリ性電解水L11bの廃液にも無機塩化物が混入していない。
本実施形態においては、セメントを用いて形成された構造物80に対して、塩酸(HCl)および次亜塩素酸(HOCl)を含む酸性電解水L11aを汚染除去剤として散布することによって、その構造物80の汚染を除去している。これにより、本実施形態では、構造物80から汚染を効率的に除去することができる。以下より、この理由について具体的に説明する。
上記のように、セメントで形成された構造物80に酸性電解水L11aを散布したとき、酸性電解水L11aの酸性成分が構造物80に残留する場合がある。この場合、セメントで形成された構造物80は、その残留した酸性成分に起因して、内部に侵食が進行する場合がある。しかしながら、本実施形態では、酸性電解水L11aを構造物80に散布した後に、アルカリ性電解水L11bを構造物80に散布することによって、構造物80について中和処理を行っている。つまり、構造物80においては、酸性電解水L11aによって残留した酸性成分と、アルカリ性電解水L11bのアルカリ性成分との間で中和反応が生ずる。その結果、本実施形態では、構造物80の内部において、侵食が進行することを抑制可能である。
上記の実施形態では、電解質水溶液L11が飽和食塩水である場合について例示したが、海水を電解質水溶液L11として用いてもよい。その他、電解質水溶液L11は、塩化カリウム(KCl)水溶液などのように、塩化ナトリウム(NaCl)以外の無機塩化物が溶解した水溶液であってもよい。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することができる。本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (5)
- 陽極を収容する陽極室と、
前記陽極室と陰イオン交換膜により仕切られ電解質水溶液が供給される中間室と、
前記中間室と陽イオン交換膜により仕切られた陰極を収容する陰極室と、
前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加する電源と、を備える電解水生成部と、
セメントを用いて形成された構造物に前記陽極室で生成された酸性電解水を散布する電解水散布部とを有する汚染除去装置。 - 前記電解水散布部は、前記陽極室で生成された酸性電解水を前記構造物に散布した後に、前記陰極室において生成されたアルカリ性電解水を前記構造物に散布する請求項1に記載の汚染除去装置。
- 前記電解質水溶液の溶質は、塩化ナトリウムであって、
前記酸性電解水は、塩酸および次亜塩素酸を含む、
請求項1または2に記載の汚染除去装置。 - 前記電解水散布部が前記構造物に散布した電解水を廃液として回収する電解水回収部
を有する、
請求項1から3のいずれかに記載の汚染除去装置。 - 陽極を収容する陽極室と、前記陽極室と陰イオン交換膜により仕切られ電解質水溶液が供給される中間室と、前記中間室と陽イオン交換膜により仕切られた陰極を収容する陰極室と、前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加する電源と、を備える電解水生成部の前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加し、前記陽極室において酸性電解水を生成すると共に、前記陰極室においてアルカリ性電解水を生成するステップと、
前記陽極室で生成された酸性電解水をセメントを用いて形成された構造物に散布するステップを備える汚染除去方法。
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