JP2019161384A - 撮像装置 - Google Patents

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Shigemi Yamasaki
滋巳 山崎
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Abstract

【課題】高解像度で偽色の発生しない画像データを得るとともに、データ量を小さく抑えて高速の読み出しを行うことが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置において、撮像素子は厚み方向に3層の光電変換層を有する複数の画素を持つ。画素は、複数の第1の画素、第2の画素及び第3の画素を有し、その制御手段は、第1の画素の3層の光電変換層及び第2の画素の1層の光電変換層から信号値を読み出し、第3の画素からは信号値を読み出さない。画像処理手段は、第1の画素から読み出された3層分の信号値を第1の信号値とし、第2の画素から読み出された1層分の信号値を第2の信号値として、複数の第1の信号値から画像データの色情報を算出し、複数の第1の信号値及び複数の第2の信号値から画像データの輪郭情報を算出し、画像データの色情報に画像データの輪郭情報を付加して画像データを作成する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に撮像素子の高速信号読み出しが可能な撮像装置に関する。
昨今、デジタルスチルカメラ等の撮像装置は、静止画撮影だけでなく、動画撮影に対しても高解像、高画質と高品位化が求められている。しかし一方で、動画像のデータ量は出来るだけコンパクトに抑えることも望まれている。
このような問題に対して出願人が嘗て行った出願として、特許文献1がある。特許文献1には、厚み方向に堆積した3色以上の光電変換層を有する撮像素子に対して、層ごとに異なる解像度で画素情報を読み出し、輝度情報及び色情報を取得する発明が開示されている。
特開2017−208651号公報
しかし特許文献1に記載の発明では、全ての画素から信号読み出しを行う必要があるため、データ量や画素読み出しに係る時間を十分に抑えることができなかった。
上記課題から本発明は、多層センサを用いて高解像かつ偽色の発生しない画像データを得ながら、一方でデータ量を小さく抑えることで高速の読み出しを行うことが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に示す発明は、厚み方向に3層の光電変換層を有する複数の画素からなる撮像素子と、前記撮像素子の信号値の読み出しを制御する制御手段と、前記信号値によって画像データを作成する画像処理手段と、を有し、前記画素は複数の第1の画素、第2の画素及び第3の画素を有し、前記制御手段は、前記第1の画素の3層の前記光電変換層及び前記第2の画素の1層の前記光電変換層から信号値を読み出し、前記第3の画素からは信号値を読み出さず、前記第1の画素から読み出された3層分の信号値を第1の信号値とし、前記第2の画素から読み出された1層分の信号値を第2の信号値とすると、前記画像処理手段は、複数の前記第1の信号値から画像データの色情報を算出し、複数の前記第1の信号値及び複数の前記第2の信号値から画像データの輪郭情報を算出し、前記画像データの色情報に前記画像データの輪郭情報を付加することで前記画像データを作成することを特徴とする撮像装置である。
請求項2に示す発明は、前記撮像素子は所定の2行×2列による4画素からなる複数のブロックで構成され、前記複数のブロックは前記第1の画素、前記第2の画素及び前記第3の画素をそれぞれ少なくとも1つ含み、前記画像処理手段は、前記複数のブロックから取得された前記第1の信号値及び前記第2の信号値をベイヤー配列に配置し、前記第3の画素に対応する信号値を補間することで前記輪郭情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置である。
請求項3に示す発明は、前記ブロックは2行×2列による4画素における左上に位置する1つの前記第1の画素と、右下に位置する1つの前記第2の画素と、右上及び左下に位置する2つの前記第3の画素から構成され、前記第1の信号値が有する3層分の信号値をR信号値、G信号値、B信号値とすると、前記画像処理手段は、前記R信号値を右上に位置する前記第3の画素の信号値とみなし、前記B信号値を左下に位置する前記第3の画素の信号値とみなす補間を行うことで、各ブロックの前記ベイヤー配列の配置を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置である。
本発明によれば、多層センサを用いて高解像かつ偽色の発生しない画像データを得ながら、一方でデータ量を小さく抑えることで高速の読み出しを行うことが可能な撮像装置を提供することができる。
カメラシステムの主要な構成を示すブロック図である。 撮像素子の単一画素を単純化して示した断面図である。 撮像素子における単一画素の簡略化した等価回路図である。 3層センサにおいて全ての層から信号を読む場合のタイミングチャートの一例である。 3層センサにおいて1つの層から信号を読む場合のタイミングチャートの一例である。 動画撮影における撮像処理のフロー図である。 画素の配置を示す概略図である。 間引き読み出し方法にかかる概略図である。 出力データの作成にかかる画像処理のフロー図である。 色データ作成を示す模式図である。 疑似ベイヤーデータ作成を示す模式図である。
以下、添付の図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態であるカメラシステムの主要な構成を示すブロック図である。図1に示す撮像装置100は、レンズ部110と、撮像素子200と、読み出し制御部120と、信号処理部130と、画像処理部140と、メモリ部150と、カメラCPU160と、ユーザインターフェース170と、記録媒体インターフェース180と、画像表示部190とを備えている。
レンズ部110は、フォーカスレンズ群やズームレンズ群を含む、複数の不図示のレンズ群で構成された、撮像のための結像光学系全体を示している。ただし、本図においては、便宜上、1枚のレンズのみ記載している。
撮像素子200は、撮影光学により集光された光線を受光して光電変換し、画像データを出力する。本発明の撮像素子200には、画素から読み出した色成分信号を増幅するゲイン可変アンプやゲイン値を補正するためのゲイン補正回路、アナログ画像信号をデジタル変換するA/Dコンバータが内蔵されている。また、撮像素子200はCMOSイメージセンサが用いられている。かかる撮像素子200の受光面は、多数の画素から構成されている。これらの画素は、その内部において、入射光の波長により光電変換される深さの違いを用いることで、単一画素からRGBの各色成分信号を出力可能な垂直色分離型のイメージセンサである。垂直色分離型のイメージセンサの詳しい構造については後述する。
読み出し制御部120は、撮像素子200の駆動タイミングを決定するための信号を出力する。これにより、画素毎の水平駆動並びに垂直駆動が制御され、各画素からRGBの各色成分信号が読み出される。この読み出し制御部120は、さらに、画素から読み出す色成分についても制御する。
撮像素子200から出力された色成分信号は一旦メモリ部150に記録される。メモリ部150は、この他にも各種データのバッファとして機能する。
信号処理部130は、撮像素子200から出力された信号から色データと輪郭データの作成を行い、更には出力データの作成を行うが、詳しくは後述する。
画像処理部140は、信号処理部130から出力された出力データを受け取り、公知の画像処理を行う。公知の画像処理とは例えば、欠陥画素補正、ノイズ除去、色補正、ガンマ補正、シャープニング等である。
カメラCPU160は、撮像装置100全体の包括的な制御を行う。
ユーザインターフェース(I/F)170は、例えば、レリーズボタン、電源ボタン、コマンドダイヤル、十字キー等の操作部材を有しており、ユーザがこれらの操作部材を操作すると、カメラCPU160は所定の動作を行う指示を出す。静止画撮影モードと動画撮影モードの切り替えに用いる操作部材もユーザI/F170に含まれる。
記録媒体インターフェース(I/F)180は、不図示の記録媒体との間でRAWデータや現像後の画像データの記録又は読み出しを行う。この記録媒体は、半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。
画像表示部190は、画像処理部140で処理された画像データや、不図示の記録媒体から読み出された画像データ等を表示する。また、動画撮影モードにおいては、撮像素子から連続的に読みだされた画像データを表示し続ける。
なお、上述したゲイン可変アンプ、ゲイン補正回路、A/Dコンバータを内蔵していない撮像素子200を採用する場合には、これらのデバイスを個別に搭載すればよい。
次に、本発明の撮像素子について、図2を用いて説明する。図2は、撮像装置100に実装される撮像素子200の単一画素を単純化して示した断面図である。上述したように、本実施形態の撮像素子200はいわゆる垂直色分離型のイメージセンサであり、各画素には、深さ方向に3つのフォトダイオードが積層して形成されている。
ある画素に光が入射すると、入射光中の青色(B)成分は主に最上面に位置するフォトダイオード210で光電変換される。同様に、入射光中の緑色(G)成分は主に中間深さに位置するフォトダイオード230で光電変換され、赤色(R)成分は主に最下層に位置するフォトダイオード250で光電変換される。これらの、垂直方向の色分離は撮像素子200の材料として用いるシリコン(Si)の特性を利用したものである。
これら3つのフォトダイオードは、Si基板の内部の異なる深さに所定のドープ処理を行うことで形成される。具体的には、B成分用フォトダイオード210は、約0.2〜0.5μmの間の深さに形成され、G成分用フォトダイオード230は、約0.5〜1.5μmの間の深さに形成され、R成分用フォトダイオード250は、約1.5〜3.0μmの間の深さに形成される。
従って、本発明の撮像素子200は3層センサであり、ベイヤー型イメージセンサに必須のカラーフィルタが不要でありながら、1つの画素でRGB3色の色成分信号を取得することが可能である。
このような特徴は、作成される画像データの偽色抑制に有利である。すなわちベイヤー型イメージセンサでは1つの画素に付き1色の色成分信号しか得られないため、画像データ作成のためには色成分を推定補間する必要があり、偽色発生の原因となってしまう。一方、3層センサであれば推定補間は必要ないため、偽色の発生しない画像データを取得することができる。
次に、図3を用いて、本発明の実施例における撮像素子200における信号読み出し回路の構成について説明する。図3は、撮像素子200における単一画素の簡略化した等価回路図である。本図に示した等価回路を用いることで、撮像素子200内の各フォトダイオードにおける光電変換により生成された電荷を信号としてフォトダイオードの外部に読み出すことができる。
上述したように、撮像素子200の各画素は、B成分用フォトダイオード210、G成分用フォトダイオード230、及びR成分用フォトダイオード250を有している。各フォトダイオードのアノードは接地されており、各フォトダイオードのカソードは、3つの色に対するフローティングディフュージョン(FD)を有する配線部201を備えている。
フォトダイオード210、230、及び250のカソードは、各々の選択トランジスタを介してFD部201に接続されている。詳しくは、B成分選択トランジスタ211は、B成分用フォトダイオード210のカソードとFD部201との間に接続され、B成分選択トランジスタ211のゲートは、B成分選択線212に接続される。G成分選択トランジスタ231は、G成分用フォトダイオード230のカソードとFD部201との間に接続され、G成分選択トランジスタ231のゲートは、G成分選択線232に接続される。R成分選択トランジスタ251は、R成分用フォトダイオード250のカソードとFD部201との間に接続され、R成分選択トランジスタ251のゲートは、R成分選択線252に接続される。
VDD線202とFD部201との間には、共通のリセットトランジスタ203が接続されている。リセットトランジスタ203のゲートは、リセット線204に接続される。
FD部201にはソースフォロワトランジスタ205のゲートが接続され、そのドレインはVDD線202に接続され、そのソースは行選択トランジスタ206のドレインに接続されている。行選択トランジスタ206のソースは定電流源207に接続され、そのゲートは行選択線208に接続されている。
なお、上述した撮像素子200の等価回路図は一例であり、これに限られるものではない。例えば、本図ではFD部は各フォトダイオードに共通して1つ設けられているが、各フォトダイオードにFD部を別個に設けてもよい。
その場合、各フォトダイオードの選択トランジスタのカソードにそれぞれ個別のFD部が接続され、それらの各FD部はさらに共通のソースフォロワトランジスタのゲートに接続する。また、各FD部とVDD線との間には、それぞれ個別のリセットトランジスタを接続することで構成される。
次に撮像素子200内の各画素からの各色成分信号の読み出しについて、図4、図5を用いて説明する。本実施例では2種類の異なる読み出し方法が使用され、対象となる画素に応じて使い分けられる。図4は3層センサにおいて全ての層から信号を読む場合のタイミングチャートの一例である。なお、以下のタイミングチャートは静止画、動画に関わらず、どちらにも適用可能である。
撮影者によりレリーズ操作が行われると、レンズ部110を介して被写体光が撮像素子200に入射して露光される。撮像素子200内の各フォトダイオードにおいて入射光が光電変換され、電荷の生成及び蓄積が完了すると、読み出し制御部120の制御により、まず、行選択線208がHighにされ、読み出す行が選択される。それと同時に、読み出し制御部120の制御により、リセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。
図4に示すように、R成分信号、G成分信号、B成分信号の順に読み出されるので、まず、読み出し制御部120の制御によりR成分選択線252がHighにされ、R成分用フォトダイオード250に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、R成分信号が画素中から読み出される。
続いて、読み出し制御部120の制御により、再度リセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。次に、読み出し制御部120の制御によりG成分選択線232がHighにされ、G成分用フォトダイオード230に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、G成分信号が画素中から読み出される。
続いて、読み出し制御部120の制御により、再度リセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。次に、読み出し制御部120の制御によりB成分選択線212がHighにされ、B成分用フォトダイオード210に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、B成分信号が画素中から読み出される。
以上で、単一画素からRGB全ての色成分信号の読み出しが完了するので、読み出し制御部120の制御により、行選択信号がLowにされる。これが3層センサにおいて全ての層から信号を読む場合の読み出し方法である。
本実施例では3層全てから信号の読み出しを行う読み出し方法に加えて、中間深さに位置するフォトダイオード230からのみ信号の読み出しを行う読み出し方法を使用する。図5は3層センサにおいて1つの層から信号を読む場合のタイミングチャートの一例である。
読み出し制御部120の制御により、まず、行選択線208がHighにされ、読み出す行が選択される。それと同時に、リセット線204がHighにされ、これによりFD部201がリセットされる。R成分の信号の読み出しを行わないので、次に、G成分選択線232がHighにされ、G成分用フォトダイオード230に蓄積された電荷がFD部201に移動し、さらにVoutから出力される。これにより、G成分信号が画素中から読み出される。
また、B成分もR成分と同様に信号読み出しを行わないので、以上で色成分信号の読み出しが完了となるため、読み出し制御部120の制御により、行選択信号がLowにされる。これが3層センサにおいて1つの層から信号を読む場合の読み出し方法である。
次に本実施例における撮像処理について説明を行う。以下に説明する撮像処理においては3層センサを構成する全ての画素の全ての層から信号を読み出すことは行わず、所定の間引き方をもって信号読み出しを行うことで、高速の読み出しを実現する。また通常であれば間引き読み出しを行うことで画質が低下してしまうが、本実施例では特定の画像処理を行うことによって、高速の読み出しを行いながらも高解像の画像データを作成する。図6は本実施例における動画撮影における撮像処理のフロー図である。
S101において動画撮影における撮像処理が開始されると、S102において撮影者によってレリーズボタンの操作が行われる。レリーズボタンが操作されることで撮像光学系を介して被写体光が撮像素子200に入射し、信号の蓄積が行われる。
S103では撮像素子200における信号の読み出しが行われる。本実施例における信号の間引き読み出し方法について、図7及び図8を用いて説明する。図7は本実施例における画素の配置を示す概略図である。図8は本実施例の間引き読み出し方法にかかる概略図である。
図7で示されるように、本実施例においては2行×2列に配置された画素群を1つの集団として扱い、これをブロックと呼称する。つまり本実施例の撮像素子は複数のブロックによって構成されている。また、1ブロックを構成する画素について、左上に位置する画素をLH、右上に位置する画素をRH、左下に位置する画素をLL、右下に位置する画素をRLと呼称する。また、各ブロックには座標が付与されており、(n,m)で表される。但しn、mは自然数とする。
図8で示されるように、本実施例においては1ブロックを構成する画素群に対して、異なる読み出し方法で信号の読み出しを行う。LHについては最上面のフォトダイオード210からB成分の信号値LHB、中間深さのフォトダイオード230からG成分の信号値LHG、最下層のフォトダイオード250からR成分の信号値LHRを読み出す。RH、LLについては信号を読み出さない。RLについては中間深さのフォトダイオード230からG成分の信号値RLGを読み出す。このように一部の信号のみを読み出す間引き読み出しを行うことで、全ての信号を読み出す通常読み出しよりも高速の読み出しが可能となる。
ここで、LHの読み出しは、前述の3層センサにおいて全ての層から信号を読む場合の読み出し方法によって行われる。また、RLの読み出しは前述の3層センサにおいて1つの層から信号を読む場合の読み出し方法によって行われる。
ステップS103では上記のような間引き読み出し方法をもって、撮像素子200全体に対して信号読み出しが行われる。読み出された信号値はメモリ部150へと保存される。
ステップS104では信号処理部130において、メモリ部150から読み出された信号値から出力データの作成が行われる。図9は出力データの作成にかかる画像処理のフロー図である。以下に行われる画像処理においては間引き読み出しされた信号値から、低解像度かつ偽色の発生しない画像データである色データ、及び高解像度かつ偽色が存在する画像データである疑似ベイヤーデータを作成する。更に作成された疑似ベイヤーデータから輪郭データを導出し、輪郭データを色データと合成することで、高解像度かつ偽色の発生しない画像データである出力データの作成を行う。詳しい処理内容については後述する。
ステップS105では記録媒体I/F180に出力データが保存され、同時に画像表示部190に表示される。ステップS106では再度レリーズボタンが操作されたかについて判定が行われる。レリーズボタンが操作され動画撮影が終了するまで、信号値は読み出され続ける。ステップS107において動画撮影における撮像処理は終了する。
続いて図9のフロー図を用いてステップS104で行われる出力データの作成にかかる画像処理について説明する。ステップS201において出力データの作成が開始されると、ステップS202においては色データの作成が行われる。図10は色データ作成を示す模式図である。色データはLHのみから構成されるデータであり、全てのLHが位置関係を保ったまま隣接するよう配列し直されることで作成される。
ここでLHは単なる1つの信号値ではなく、LHB、LHG、LHRと3層センサにおける全ての層の信号値を有したデータである。従って、LHにより構成される色データは補間が必要なく、偽色の発生しない画像データとなる。
またLHの数は撮像素子中の略4分の1であるので、LHのみから構成される色データは全画素から読み出された画像データと比べて略4分の1の低解像な画像データとなる。以上のようにして作成された色データはメモリ部に保存される。
ステップS203においては疑似ベイヤーデータの作成が行われる。図11は疑似ベイヤーデータ作成を示す模式図である。疑似ベイヤーデータとは間引き読み出しで得られた信号値を、ベイヤー配列に配置することで作成される画像データである。つまり2行×2列に配置された画素群について、左上にはLHのG成分の信号値LHGを、右上にはLHのR成分の信号値LHRを、左下にはLHのB成分の信号値LHBを、右下にはRLのG成分の信号値RLGを配置する。
ブロック(1,1)を例に取り、説明する。LH(1,1)はLHG(1,1)、LHR(1,1)、LHB(1,1)の3層分の信号値が読み出されており、RL(1,1)はRLG(1,1)の1層分の信号値が読み出されている。そして、RH(1,1)及びLL(1,1)は信号値が読み出されていない。ここで、RH(1,1)及びLL(1,1)はLH(1,1)と隣接画素であるため、略同一の信号値が得られるとみなすことができる。従って、LH(1,1)で得られた入射光中の赤色成分であるLHR(1,1)がRH(1,1)から読み出されたとみなされ、信号値として配置される。同様にLH(1,1)で得られた入射光中の青色成分であるLHB(1,1)がLH(1,1)から読み出されたとみなされ、信号値として配置される。以上のような信号値の配置が全てのブロックに対して行われることで疑似ベイヤーデータの作成が行われる。
ステップS204では疑似ベイヤーデータの信号補間が行われる。疑似ベイヤーデータは1画素において3つのデータを有していた色データと異なり、1画素において所定の色に関する1つのデータを持つのみである。従って各画素に対してRGBの全ての信号値を取得するためには、信号値を推定補間する必要がある。ベイヤーセンサから得られる信号値の推定補間は既知の技術であるため、説明を省略する。
推定補間を行った疑似ベイヤーデータは、推定に起因する偽色が発生している。しかし、撮像素子全体の全ての画素についての信号値を有しているため、全画素から読み出された画像データと比べても同一である高い解像度を有している。
以上のようにして色データ及び疑似ベイヤーデータは作成される。前述したように色データは偽色が発生しないものの、低解像度のデータである。一方、疑似ベイヤーデータは偽色が発生するものの、高解像度のデータである。従って、疑似ベイヤーデータから輪郭情報を抽出し色データに付加することで、色データの解像感を向上させ、高解像かつ偽色の発生しない画像データを作成することができる。
ステップS205では推定補間を行った疑似ベイヤーデータから輪郭データを作成する。輪郭データは画像データの高周波成分である。従って何らかの手段によって、疑似ベイヤーデータから高周波成分を抽出すればよい。本実施例においては疑似ベイヤーデータにハイパスフィルタを適用することによって輪郭データを作成する。
ステップS206では輪郭データを色データに付加し、出力データを作成する。データの付加は例えば色データにおけるRGB成分を輝度及び色を示すYCbCr成分に変換し、Y成分に輪郭データを加算し、再度RGB成分に変換する等の方法で行えばよい。ただし色データは輪郭データと比較して低画素数であるため、色データに拡大を行うことで輪郭データと画素数を合わせてから、データの付加は行われる。このような技術は出願人が嘗て行った出願である特開2014−11722号公報等に詳細に開示されている技術であるので、詳しくは省略する。
ステップS207において画像データの作成に係る画像処理は終了する。以上のようにして、本実施例における出力データの作成は行われる。
以上のように、間引き読み出しを行うことで読み出し速度の高速化を達成しながらも、偽色の存在しない色データに輪郭情報を付与することで、高解像かつ偽色の発生しない画像データを得ることができる。
また、ベイヤー配列である画像データに関する画像処理は一般的な技術であり、信号値の補間等、多くの先行研究がなされている。従って、本発明においては3層センサを使用しながら、ベイヤー配列に関する既存の技術を享受することが可能となる。
ここで、本実施例においては動画撮影について例示したが、静止画撮影においても本発明は適用可能である。
また、本実施例における間引き読み出しでは1ブロックに対してLHの全ての信号値を読み出し、更にRLからG成分の信号値を読み出した。しかし本発明はそのような読み出し方法に限られるものではなく、1つの信号のみが読み出される画素はLH以外の他の画素としてもよい。即ち、RHからG成分の信号値を読み出す、もしくはLLからG成分の信号値を読み出すとしてもよい。そのような場合ではRHもしくはLLから読み出されたG信号の信号値をベイヤーデータ配列における右下の値とし、LHから読み出された信号値によって右上、左下を補間することで、疑似ベイヤーデータを作成することができる。
ここで1つのみ読み出される信号としてG成分の信号値が読み出されているのは、人の目はG成分に対する視覚感度が他の色より敏感とされているためである。従って、1つのみ読み出される信号としてG成分の信号値を読み出す方法が画像データの解像感に最も好適である。
以上で説明したように、本発明の撮像装置においては3層センサに対して間引き読み出しを行い、画像処理を行うことで、高解像かつ偽色の発生しない画像データを得ながら、一方でデータ量を小さく抑えることで高速の読み出しを行うことが可能な撮像装置を提供することが可能となる。
100 撮像装置
110 レンズ部
120 読み出し制御部
130 信号処理部
140 画像処理部
150 メモリ部
160 カメラCPU
170 ユーザインターフェース
180 記録媒体インターフェース
190 画像表示部
200 撮像素子
210 B成分用フォトダイオード
230 G成分用フォトダイオード
250 R成分用フォトダイオード
201 FDを有する配線部
202 VDD線
203 リセットトランジスタ
204 リセット線
205 ソースフォロワトランジスタ
206 行選択トランジスタ
207 定電流源
208 行選択線
211 B成分選択トランジスタ
212 B成分選択線
231 G成分選択トランジスタ
232 G成分選択線
251 R成分選択トランジスタ
252 R成分選択線

Claims (3)

  1. 厚み方向に3層の光電変換層を有する複数の画素からなる撮像素子と、前記撮像素子の信号値の読み出しを制御する制御手段と、前記信号値によって画像データを作成する画像処理手段と、を有し、
    前記画素は複数の第1の画素、第2の画素及び第3の画素を有し、
    前記制御手段は、前記第1の画素の3層の前記光電変換層及び前記第2の画素の1層の前記光電変換層から信号値を読み出し、前記第3の画素からは信号値を読み出さず、前記第1の画素から読み出された3層分の信号値を第1の信号値とし、前記第2の画素から読み出された1層分の信号値を第2の信号値とすると、
    前記画像処理手段は、複数の前記第1の信号値から画像データの色情報を算出し、複数の前記第1の信号値及び複数の前記第2の信号値から画像データの輪郭情報を算出し、前記画像データの色情報に前記画像データの輪郭情報を付加することで前記画像データを作成することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子は所定の2行×2列による4画素からなる複数のブロックで構成され、
    前記複数のブロックは前記第1の画素、前記第2の画素及び前記第3の画素をそれぞれ少なくとも1つ含み、
    前記画像処理手段は、前記複数のブロックから取得された前記第1の信号値及び前記第2の信号値をベイヤー配列に配置し、前記第3の画素に対応する信号値を補間することで前記輪郭情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ブロックは2行×2列による4画素における左上に位置する1つの前記第1の画素と、右下に位置する1つの前記第2の画素と、右上及び左下に位置する2つの前記第3の画素から構成され、
    前記第1の信号値が有する3層分の信号値をR信号値、G信号値、B信号値とすると、
    前記画像処理手段は、前記R信号値を右上に位置する前記第3の画素の信号値とみなし、前記B信号値を左下に位置する前記第3の画素の信号値とみなす補間を行うことで、各ブロックの前記ベイヤー配列の配置を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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