JP2019161145A - 圧電体膜 - Google Patents

圧電体膜 Download PDF

Info

Publication number
JP2019161145A
JP2019161145A JP2018048895A JP2018048895A JP2019161145A JP 2019161145 A JP2019161145 A JP 2019161145A JP 2018048895 A JP2018048895 A JP 2018048895A JP 2018048895 A JP2018048895 A JP 2018048895A JP 2019161145 A JP2019161145 A JP 2019161145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
nte
piezoelectric film
silicon substrate
pzt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018048895A
Other languages
English (en)
Inventor
土井 利浩
Toshihiro Doi
利浩 土井
曽山 信幸
Nobuyuki Soyama
信幸 曽山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2018048895A priority Critical patent/JP2019161145A/ja
Publication of JP2019161145A publication Critical patent/JP2019161145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】成膜中のクラック発生を抑制し、また、得られた基板をダイヤフラム状に加工するとき、膜の内部応力によるダイヤフラムのたわみを抑制する。【解決手段】圧電体膜10は、シリコン基板11上に積層された電極層12と、この電極層12上に積層されたPZT系強誘電体層13とを含む。上記シリコン基板11と電極層12との間に負の熱膨張係数を有する層(NTE層)17が介装される。また、NTE層17の厚さが50nm以上1000nm以下であることが好ましい。更に、NTE層17は、ZrMo2O8、ZrW2O8、HfMo2O8及びHfW2O8からなる群より選ばれた1種又は2種以上の負の熱膨張係数を有する材料(NTE材料)により形成されることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン基板上に積層された電極層と、この電極層上に積層された強誘電体層とを含み、クラックの発生を防止できる圧電体膜に関するものである。
圧電材料として、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)が良く知られている。また、鉛を含まない非鉛の圧電材料の開発も進められている。これらの圧電材料を用いた圧電体膜の形成方法としては、例えば、固相法、気相法、化学溶液法などが挙げられる。気相法であるスパッタリング法は、真空中で酸化物ターゲットに対し、例えばイオン化されたアルゴンなどを衝突させ、それによってはじき出された元素を基板に蒸着させることで圧電体膜を形成する方法であるが、ターゲットとして使用した酸化物から組成がずれるという問題があり、多元素を利用する圧電体膜を形成する方法としては不向きである。それに加え、高真空が必要であることから、装置の大型化、高コスト化は避けられない。
一方、化学溶液(CSD:chemical solution deposition)法は、目的組成の金属元素を含む前駆体溶液を用いて、例えばスピンコート法、ディップコート法、インクジェット法などにより基板上に成膜し、焼成することで圧電体膜を形成する方法であり、固相法と比較して低温で圧電体膜を形成することができ、また、高真空を必要としないため、小型かつ安価な装置で形成可能であり好ましい。
従来、CSD法による圧電体膜の形成方法の一つとして、(Bi0.5Na0.5)TiO3−(Bi0.50.5)TiO3−Bi(Mg0.5Ti0.5)O3の構造式を有する圧電体膜を形成する方法(例えば、非特許文献1参照。)が提案されている。この非特許文献1では、72.5モル(Bi0.5Na0.5)TiO3−22.5モル(Bi0.50.5)TiO3−5モルBi(Mg0.5Ti0.5)O3(BNT−BKT−BMgT)のバルクセラミックが大きな高電界の圧電定数(d33 *=570pm/V)を示すことを報告したのに続いて、CSD法を用いて上記組成と同一の組成の圧電体膜を白金化したシリコン基板上に形成している。具体的には、上記組成と同一の組成の圧電体膜をシリコン基板上に、厚さ500nmのSiO2層、厚さ33nmのTiOX層及び厚さ100nmの白金層を介して形成している。
非特許文献1に示される方法では、純粋な相のペロブスカイトを得るために前駆体溶液に揮発性カチオンを過剰にドーピングすることが必要であること、700℃の熱処理温度が圧電特性を良好にする(Pmax=52μC/cm2及びPr=12μC/cm2)こと、650℃と700℃で熱処理した膜の量的な組成分析が近い理論原子比の達成を示すこと、膜厚を通して電子顕微鏡で観察された組成変動は連続的なスピンコート層間に形成されたボイドの存在と良く一致していること、両極と単一極のひずみ測定がデュアルビームレーザ干渉計でなされ、約75pm/Vの高い圧電定数(d33,f)が得られたことが示される。
上記従来のPZTを用いて形成された圧電体膜や、上記従来の非特許文献1に示された方法で形成された圧電体膜では、単結晶シリコンの線膨張係数は3.9×10-6/K(以下、『×10-6/K』を『ppm』と表記する。)であるのに対し、PZTの線膨張係数は約8ppmと大きい。また、非特許文献1に記載されているようなBNT系圧電体膜の線膨張係数も約5ppm大きいと考えられるため、加熱成膜後の冷却過程で大きな引っ張り応力がPZT層又はBNT−BKT−BMgT層に印加される。また、MEMS(Micro Electrical Machine System:微小電気機械システム)デバイスを設計する上で、圧電体膜をダイヤフラム状に加工して使用することが多く、極端な内部応力はデバイス製造上の障害となる。更に、正方晶のPZTのようなセラミック材料は内部応力によりその電気的特性が大きな影響を受け、一般的に強誘電体層は分極状態を安定化できるため、センサ用途では圧電体膜が圧縮応力を有することが好ましい。この点を解消するために、スパッタリング法による成膜であれば、スパッタリング条件を最適化することにより打ち込み効果により圧電体膜に圧縮応力を印加することが可能であるけれども、スパッタリング法では高価なスパッタリング装置を要する。こうした装置を必要としないCSD法による成膜では、線膨張係数差に由来する引っ張り応力が圧電体膜に印加され、圧電体膜にクラックが発生したり、所望の電気特性が得られ難いという問題点があった。
本発明の目的は、成膜中のクラック発生を抑制でき、また、得られた基板をダイヤフラム状に加工するとき、膜の内部応力によるダイヤフラムのたわみを抑制できる、圧電体膜を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1に示すように、シリコン基板11上に積層された電極層12と、この電極層12上に積層されたPZT系強誘電体層13とを含む圧電体膜10であって、シリコン基板11と電極層12との間に負の熱膨張係数を有する層17が介装されたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、図2に示すように、シリコン基板上に積層された電極層12と、この電極層12上に積層されたBNT系強誘電体層33とを含む圧電体膜30であって、シリコン基板11と電極層12との間に負の熱膨張係数を有する層17が介装され、この負の熱膨張係数を有する層17の厚さが50nm以上であることを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、負の熱膨張係数を有する層17の厚さが50nm以上1000nm以下であることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に図2に示すように、負の熱膨張係数を有する層17の厚さが1000nm以下であることを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第1ないし第4の観点のいずれかに基づく発明であって、更に図1に示すように、負の熱膨張係数を有する層17が、ZrMo28、ZrW28、HfMo28及びHfW28からなる群より選ばれた1種又は2種以上の負の熱膨張係数を有する材料により形成されたことを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第1ないし第5の観点のいずれかに基づく発明であって、更に図1に示すように、負の熱膨張係数を有する層17と電極12との間にAl23層18が介装されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点の圧電体膜では、シリコン基板上に電極層及びPZT系強誘電体層をこの順に積層した圧電体膜であって、シリコン基板と電極層との間に負の熱膨張(NTE:Negative Thermal Expansion)係数を有する層(以下、NTE層という)を介装したので、圧電体膜をダイヤフラム状に加工した状態で使用しても、即ち圧電体膜によりメンブレン(membrane)構造を形成しても、下地層(配向制御層等)や電極層を含んだ圧電体膜全体の見かけ上の引っ張り応力を低下させることができる。この結果、メンブレン構造の圧電体膜のように脆い薄膜を形成するときに問題となるシリコン基板と圧電体膜の熱膨張係数差に由来するクラックの発生をNTE層の介装により防止できる。また、単結晶シリコンの線膨張係数は3.9ppmであるのに対し、PZT系強誘電体の線膨張係数は約8ppmと大きいため、シリコン基板と電極層との間にNTE層を介装しないと、加熱成膜した後の冷却過程でPZT系強誘電体層に大きな引っ張り応力が印加されるけれども、シリコン基板と電極層との間にNTE層を介装すると、加熱成膜した後の冷却過程でPZT系強誘電体層に印加される引っ張り応力がNTE層により緩和される。この結果、PZT系強誘電体層の内部応力を低減でき、圧電体膜の特性を向上できる。
本発明の第2の観点の圧電体膜では、シリコン基板上に電極層及びBNT系強誘電体層をこの順に積層した圧電体膜のシリコン基板と電極層との間にNTE層を介装し、NTE層の厚さが50nm以上であるので、上記と同様に、圧電体膜をダイヤフラム状に加工した状態で使用しても、即ち圧電体膜によりメンブレン(membrane)構造を形成しても、圧電体膜全体の応力を見かけ上ゼロに制御することができる。この結果、メンブレン構造の圧電体膜のように脆い薄膜を形成するときに問題となるシリコン基板とBNT系強誘電体層の熱膨張係数差に由来するクラックの発生をNTE層の介装により防止できる。また、単結晶シリコンの線膨張係数は3.9ppmであるのに対し、BNT系強誘電体の線膨張係数は約5ppmと大きいため、シリコン基板と電極層との間にNTE層を介装しないと、加熱成膜した後の冷却過程でBNT系強誘電体層に大きな引っ張り応力が印加されるけれども、シリコン基板と電極層との間にNTE層を介装すると、加熱成膜した後の冷却過程でBNT系強誘電体層に印加される引っ張り応力がNTE層により緩和される。この結果、BNT系強誘電体層の内部応力を低減でき、圧電体膜の特性を向上できる。
本発明の第6の観点の圧電体膜では、NTE層と電極層との間にAl23層を介装したので、Al23層がバリア層として機能し、PZT系強誘電体層中のPb又はBNT系強誘電体層中のBi若しくはNaがNTE層中に拡散するのを阻止できる。この結果、NTE層及び圧電体膜双方の特性が低下するのを防止できる。
本発明第1実施形態の圧電体膜をシリコン基板上に積層した状態を示す断面構成図である。 本発明第2実施形態の圧電体膜をシリコン基板上に積層した状態を示す断面構成図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、本実施の形態の圧電体膜10は、シリコン基板11上に積層された電極層12と、この電極層12上に積層されたPZT系強誘電体層13とを含む。シリコン基板11としては、単結晶シリコンにより形成されたシリコン基板を用いることが好ましく、シリコン基板11表面には熱酸化によるSiO2層14が形成されることが好ましい。また、電極層12としては、Pt層、Ir層、IrO2層等が挙げられる。更に、PZT系強誘電体層13は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等のPb含有のペロブスカイト構造を有する複合金属酸化物により構成される。PZT系強誘電体層13の具体例としては、PZT[Pb(Zr,Ti)O3]層、PLZT[(Pb,La)(Zr,Ti)O3]層、PNbZT[(Pb)(Zr,Ti,Nb)O3]層等が挙げられる。なお、PZT系強誘電体層13の結晶配向を(100)面に揃えるため、電極層12とPZT系強誘電体層13との間に、LaNiO3層やSrRuO3層等の配向制御層16が形成されることが好ましい。
シリコン基板11と電極層12との間には、負の熱膨張係数を有するNTE層17が介装される。このNTE層17は、ZrMo28、ZrW28、HfMo28及びHfW28からなる群より選ばれた1種又は2種以上のNTE材料により形成されることが好ましい。また、NTE層17の厚さは、50nm以上1000nm以下であることが好ましく、100nm以上500nm以下であることが更に好ましい。ここで、NTE層17の厚さを50nm以上1000nm以下の範囲内に限定したのは、50nm未満ではPZT系強誘電体層13に印加される引っ張り応力を十分に緩和できずPZT系強誘電体層13にクラックが発生してしまい、1000nmを超えると生産性が低下してしまうからである。更に、NTE層17と電極12との間には、Al23層18が介装されることが好ましい。このAl23層18の厚さは10nm以上50nm以下であることが好ましい。ここで、Al23層18の厚さを10nm以上50nm以下の範囲内に限定したのは、10nm未満ではPZT系強誘電体層13中のPbがNTE層17に拡散してしまい、50nmを超えると生産性が低下してしまうからである。
このように構成された圧電体膜10の製造方法を説明する。
(1) シリコン基板上へのNTE層の積層
図1に示すように、シリコン基板11上にゾルゲル法によりNTE層17を積層する。ここでは、NTE層17がZrW28層である場合を説明する。先ず、N2ガス等の不活性ガス雰囲気中でエタノールと六塩化タングステンを混合して撹拌することにより第1混合液を調製する。また、別の反応容器を用いて、N2ガス等の不活性ガス雰囲気中でエタノールとジルコニウムテトラブトキシドを加えて撹拌することにより第2混合液を調製する。次に、第1及び第2混合液を、比率Zr:Wが質量比で1:2になるように混合して撹拌することにより第3混合液を調製する。この第3混合液の濃度は酸化物換算で2質量%〜8質量%であることが好ましい。得られた第3混合液を、SiO2層(熱酸化層)14が形成されたシリコン基板11上にスピンコーティング法、スプレーコーティング法等により塗布して塗膜を形成した後に、大気中又は酸素ガス雰囲気中で200℃〜400℃の温度に1分間〜10分間保持して塗膜の仮焼成を行う。この操作を複数回繰り返した後、急速加熱処理(RTA)により酸素ガス雰囲気中で600℃〜800℃の温度に1分間〜10分間保持して仮焼成膜を焼成することにより、厚さ10nm〜80nmのZrW28層を得る。更に、上記第3混合液の塗布、仮焼成及び焼成の操作を複数回繰り返して、厚さ50nm〜1000nmのZrW28層(NTE層)17をシリコン基板11のSiO2層(熱酸化層)14上に積層する。
(2) ZrW28層(NTE層)17上へのAl23層18の積層
ZrW28層(NTE層)17上にゾルゲル法によりAl23層18を積層することが好ましい。このAl23層18を積層するには、先ず、上記ZrW28層(NTE層)17上に2質量%〜8質量%のAl23ゾルゲル液をスピンコーティング法、スプレーコーティング法等により塗布して塗膜を形成する。次に、ZrW28層(NTE層)17上に塗膜が形成されたシリコン基板11を、大気中又は酸素ガス雰囲気中で600℃〜800℃の温度に1分間〜10分間保持して塗膜の仮焼成を行う。更に、急速加熱処理(RTA)により酸素ガス雰囲気中で600℃〜800℃の温度に1分間〜10分間保持して仮焼成膜を焼成する。これにより厚さ10nm〜80nmのAl23層18を積層する。このAl23層18は、PZT系強誘電体層13からZrW28層(NTE層)17へのPb等の元素拡散を抑制するために積層される。
(3) Al23層18上への電極層12の積層
Al23層18上に、スパッタリング法により厚さ50nm〜400nmの電極層12を積層する。
(4) 電極層12上へのPZT系強誘電体層13の積層
先ず、結晶配向を(100)面等の所定の面に揃えるため、電極層12上に、配向制御用のゾルゲル液、例えばLaNiO3ゾルゲル液を用いて厚さ15nm〜25nmの配向制御層16を積層することが好ましい。次に、この配向制御層16上に、PZTゾルゲル液を用いて厚さ500nm〜5000nmのPZT系強誘電体層13を積層する。このようにしてシリコン基板11上に圧電体膜10が積層される。
このように製造された圧電体膜10では、シリコン基板11と電極層12との間に負の熱膨張係数を有するNTE層17を介装したので、圧電体膜10をダイヤフラム状に加工した状態で使用しても、即ち圧電体膜10によりメンブレン(membrane)構造を形成しても、配向制御層16(下地層)や電極層12を含んだ圧電体膜10全体の見かけ上の引っ張り応力を低下させることができる。この結果、メンブレン構造の圧電体膜10のように脆い薄膜を形成するときに問題となるシリコン基板11とPZT系強誘電体層13の熱膨張係数差に由来するクラックの発生をNTE層17の介装により防止できる。また、単結晶シリコンの線膨張係数は3.9ppmであるのに対し、PZT系強誘電体の線膨張係数は約8ppmと大きいため、シリコン基板11と電極層12との間にNTE層17を介装しないと、加熱成膜した後の冷却過程でPZT系強誘電体層13に大きな引っ張り応力が印加されるけれども、シリコン基板11と電極層12との間にNTE層17を介装すると、加熱成膜した後の冷却過程でPZT系強誘電体層13に印加される引っ張り応力がNTE層17により緩和される。この結果、PZT系強誘電体層13の内部応力を低減でき、圧電体膜10の特性を向上できる。更に、NTE層17と電極層12との間にAl23層18を介装したので、Al23層18がバリア層として機能し、PZT系強誘電体層13中のPbがNTE層17中に拡散するのを阻止できる。この結果、圧電体膜10の特性が低下するのを防止できる。
<第2の実施の形態>
図2は本発明の第2の実施の形態を示す。図2において図1と同一符号は同一部材を示す。この実施の形態の圧電体膜30は、シリコン基板11上に積層された電極層12と、この電極層12上に積層されたBNT系強誘電体層33とを含む。このBNT系強誘電体層33は、チタン酸ビスマスナトリウム(BNT)等のPbを含有しないペロブスカイト構造を有する複合金属酸化物により構成される。BNT系強誘電体層33の具体例としては、BNT[Bi0.5Na0.5TiO3]層、BNT−BT[(1−x)Bi0.5Na0.5TiO3 − xBaTiO3]層、BNT−BKT[(1−x)Bi0.5Na0.5TiO3 − xBi0.50.5TiO3]層等が挙げられる。なお、PZT系強誘電体層13の結晶配向を(100)面に揃えるため、電極層12とPZT系強誘電体層13との間に、LaNiO3層やSrRuO3層等の配向制御層16が形成されることが好ましい。
また、シリコン基板11と電極層12との間にNTE層17が介装される。このNTE層17の厚さは50nm以上、好ましくは100nm以上である。ここで、NTE層17の厚さを50nm以上に限定したのは、50nm未満ではBNT系強誘電体層33に印加される引っ張り応力を十分に緩和できずBNT系強誘電体層33にクラックが発生してしまうからである。更に、NTE層の厚さは1000nm以下であることが好ましく、500nm以下であることが更に好ましい。ここで、NTE層17の厚さを1000nm以下に限定したのは、1000nmを超えると生産性が低下してしまうからである。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された圧電体膜の製造方法を説明する。
(1) シリコン基板上へのNTE層の積層
図2に示すように、単結晶シリコンにより形成されたシリコン基板11上にゾルゲル法によりNTE層17を積層する。ここでは、NTE層17がZrW28層である場合を説明する。具体的には、第1の実施の形態と同様にして、シリコン基板11上にZrW28層(NTE層)17を積層する。
(2) ZrW28層(NTE層)17上へのAl23層18の積層
第1の実施の形態と同様にして、ZrW28層(NTE層)17上にゾルゲル法によりAl23層18を積層することが好ましい。
(3) Al23層18上へのPt層12の積層
第1の実施の形態と同様にして、Al23層18上に、スパッタリング法により厚さ50nm〜400nmの電極層12を積層する。
(4) 電極層12上へのBNT系強誘電体層33の積層
先ず、第1の実施の形態と同様にして、結晶配向を(100)面等の所定の面に揃えるため、電極層12上に、配向制御層用のゾルゲル液を用いて厚さ10nm〜25nmの配向制御層16を積層することが好ましい。次に、この配向制御層16上に、BNT系強誘電体層用のゾルゲル液、例えばBNTゾルゲル液を用いて厚さ500nm〜2000nmのBNT系強誘電体層33を積層する。このようにしてシリコン基板11上に圧電体膜30が積層される。
このように製造された圧電体膜30では、シリコン基板11上に電極層12及びBNT系強誘電体層33をこの順に積層した圧電体膜30のシリコン基板11と電極層12との間にNTE層17を介装し、NTE層17の厚さが50nm以上であるので、第1の実施の形態と同様に、圧電体膜30をダイヤフラム状に加工した状態で使用しても、即ち圧電体膜30によりメンブレン(membrane)構造を形成しても、配向制御層16(下地層)や電極層12を含んだ圧電体膜30全体の見かけ上の引っ張り応力を低下させることができる。この結果、メンブレン構造の圧電体膜30のように脆い薄膜を形成するときに問題となるシリコン基板11とBNT系強誘電体層33の熱膨張係数差に由来するクラックの発生をNTE層17の介装により防止できる。また、単結晶シリコンの線膨張係数は3.9ppmであるのに対し、BNT系強誘電体の線膨張係数は約5.4ppmと大きいため、シリコン基板11と電極層12との間にNTE層17を介装しないと、加熱成膜した後の冷却過程でBNT系強誘電体層33に大きな引っ張り応力が印加されるけれども、シリコン基板11と電極層12との間にNTE層17を介装すると、加熱成膜した後の冷却過程でBNT系強誘電体層33に印加される引っ張り応力がNTE層17により緩和される。この結果、BNT系強誘電体層33の内部応力を低減でき、圧電体膜30の特性を向上できる。更に、NTE層17と電極層12との間にAl23層18を介装したので、Al23層18がバリア層として機能し、BNT系強誘電体層33中のBi若しくはNaがNTE層17中に拡散するのを阻止できる。この結果、圧電体膜30の特性が低下するのを防止できる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
(1) シリコン基板上へのZrW28層(NTE層)の積層
図1に示すように、単結晶シリコンにより形成されたシリコン基板11上にゾルゲル法によりZrW28層(NTE層)17を積層した。具体的には、先ず、N2ガス雰囲気中でエタノールと六塩化タングステンを混合し、30分撹拌して第1混合液を調製した。また、別の反応容器を用いてN2ガス雰囲気中でエタノールとジルコニウムテトラブトキシドを加えて30分撹拌して、第2混合液を調製した。次に、第1及び第2混合液を、比率Zr:Wが質量比で1:2になるように混合し、1時間撹拌して第3混合液を調製した。この第3混合液の濃度は酸化物換算で6質量%とした。得られた第3混合液を、SiO2層(熱酸化層)14が形成されたシリコン基板11上に滴下し、3000rpmの回転速度で15秒間スピンコーティングして塗膜を形成し、大気中で350℃の温度に5分間保持して塗膜の仮焼成を行った。この操作を3回繰り返した後、急速加熱処理(RTA)により酸素ガス雰囲気中で650℃の温度に5分間保持して仮焼成膜を焼成することにより、厚さ150nmのZrW28層を得た。更に、上記第3混合液のスピンコーティング、仮焼成及び焼成の操作を合計3回繰り返して、厚さ450nmのZrW28層(NTE層)17をシリコン基板11のSiO2層(熱酸化層)14上に積層した。
(2) ZrW28層(NTE層)17上へのAl23層18の積層
ZrW28層(NTE層)17上にゾルゲル法によりAl23層18を積層した。具体的には、先ず、上記ZrW28層(NTE層)17上に4質量%のAl23ゾルゲル液を滴下し、4000rpmの回転速度で15秒間スピンコーティングして塗膜を形成した。次に、ZrW28層(NTE層)17上に塗膜が形成されたシリコン基板11を、大気中で350℃の温度に5分間保持して塗膜の仮焼成を行った。更に、急速加熱処理(RTA)により酸素ガス雰囲気中で650℃の温度に5分間保持して仮焼成膜を焼成した。これによりZrW28層(NTE層)17上に厚さ50nmのAl23層18を積層した。このAl23層18は、後述のPZT層13からZrW28層(NTE層)17への元素拡散を抑制するために積層した。
(3) Al23層18上へのPt層(電極層)12の積層
Al23層18上に、スパッタリング法により厚さ100nmのPt層(電極層)12を積層した。
(4) Pt層(電極層)12上へのPZT層13の積層
先ず、結晶配向を(100)面に揃えるため、Pt層(電極層)12上に、市販の配向制御用のゾルゲル液(LaNiO3ゾルゲル液、三菱マテリアル社製:型番4wt% F)を用いて厚さ15nmのLaNiO3層(配向制御層)16を積層した。次に、このLaNiO3層(配向制御層)16上に、市販のPZTゾルゲル液(三菱マテリアル社製:型番15wt% E1)を用いて厚さ1000nmのPZT層(PZT系強誘電体層)13を積層した。このようにしてシリコン基板11上に圧電体膜10が積層された。この圧電体膜10を実施例1とした。
<実施例2〜6及び比較例1>
実施例2〜6及び比較例1の圧電体膜は、表1に示すようにNTE層の組成及び厚さを変えて形成した。なお、表1に示した組成及び厚さ以外は、実施例1と同様にして、シリコン基板上に圧電体膜を積層した。
<比較試験1及び評価>
実施例1〜6及び比較例1の圧電体膜について、クラックの有無及び誘電率を調べた。
(1) クラックの有無
光学顕微鏡にて10倍の倍率で20mm×20mmの正方形の範囲内で圧電体膜のPZT層表面を観察することにより、クラックの有無を調べた。
(2) 誘電率
先ず、圧電体膜の上面に、スパッタリング法により直径200μmの一対の電極をそれぞれ形成した。次に、圧電体膜を急速加熱処理(RTA)により酸素雰囲気中で700℃に1分間保持することにより、圧電体膜のスパッタリングによるダメージを回復した。このようにしてキャパシタ構造の圧電体膜を作製した。更に、キャパシタ構造の圧電体膜について、TF analyzer 2000強誘電体テストシステム(アグザクトシステムズ社製)により1kHzでキャパシタンスを測定し、誘電率を算出した。その結果を表1に示す。
Figure 2019161145
表1から明らかなように、シリコン基板のSiO2層(熱酸化層)とAl23層との間にNTE層を介装しなかった比較例1の圧電体膜では、PZT層にクラックは発生しなかったけれども、誘電率が1500と大きくなった。これに対し、シリコン基板のSiO2層(熱酸化層)とAl23層との間にNTE層を介装した実施例1〜6の圧電体膜では、PZT層にクラックが発生せず、かつ誘電率が1130〜1490に減少した。これにより、シリコン基板のSiO2層(熱酸化層)とAl23層との間にNTE層を介装することによりPZT層の誘電率が減少することを確認できた。これは、NTE層を形成することによりPZT層の内部応力が変化したことが主要因と考えられる。一般的にゾルゲル法で作製したPZT層は強い引っ張り応力を有しており、結晶がa軸方向に配向し易い。結晶がa軸方向に配向したPZT層と、結晶がc軸方向に配向したPZT層を比較すると、c軸配向したPZT層の方がa軸配向したPZT層より誘電率が低いことが知られており、実施例1〜6の圧電体膜の誘電率が減少したのは、NTE層の介装により、c軸成分が増加してPZT層の内部応力が低減されたことが要因であると考えられる。
<実施例7>
(1) シリコン基板上へのZrW28層(NTE層)の積層
図2に示すように、単結晶シリコンにより形成されたシリコン基板11上にゾルゲル法によりZrW28層(NTE層)17を積層した。具体的には、実施例1と同様にして、シリコン基板11上にZrW28層(NTE層)17を積層した。
(2) ZrW28層(NTE層)17上へのAl23層18の積層
実施例1と同様にして、ZrW28層(NTE層)17上にゾルゲル法によりAl23層18を積層した。
(3) Al23層18上へのPt層(電極層)12の積層
実施例1と同様にして、Al23層18上に、スパッタリング法により厚さ100nmのPt層(電極層)12を積層した。
(4) Pt層(電極層)12上へのBNT層33の積層
先ず、実施例1と同様にして、結晶配向を(100)面に揃えるため、Pt層(電極層)12上に、市販の配向制御用ゾルゲル液(LaNiO3ゾルゲル液、三菱マテリアル社製:型番4wt% F)を用いて厚さ15nmのLaNiO3層(配向制御層)16を積層した。次に、このLaNiO3層(配向制御層)16上に、BNT系強誘電体層用のゾルゲル液を用いて厚さ1000nmのBNT層(BNT系強誘電体層)33を積層した。なお、BNT系強誘電体層用のゾルゲル液は以下のようにして作製した。フラスコに、チタンイソプロポキシドとアセチルアセトンを、アセチルアセトンがチタンイソプロポキシドに対して1:4のモル比になるように入れ、150℃のオイルバスで30分間還流を行った。そこに、2-エチルヘキサン酸ビスマス、酢酸ナトリウム三水和物、プロピレングリコールを添加し、150℃のオイルバスで1時間還流を行った。Bi原料とNa原料とTi原料の混合は、モル比(Bi:Na:Ti)で、55:60:100で行った。還流した後、液の沸騰が収まった状態で超純水を、チタンイソプロポキシド中のTi元素100モル%に対して5モル%の割合で添加し、再び150℃のオイルバスで1時間還流を行った。還流後に、ポータブルアスピレーターで0.03MPaまで減圧することで未反応生成物を除去した。得られた生成物にエタノールを加えて酸化物濃度が15質量%になるまで希釈を行った。得られた液をフィルターでろ過することによりゴミを取り除き、BNT系強誘電体層用のゾルゲル液を得た。このようにしてシリコン基板11上に圧電体膜30が積層された。この圧電体膜30を実施例7とした。
<実施例8及び比較例2>
実施例8及び比較例2の圧電体膜は、表2に示すようにNTE層の組成及び厚さを変えて形成した。なお、表2に示した組成及び厚さ以外は、実施例7と同様にして、シリコン基板上に圧電体膜を積層した。
<比較試験2及び評価>
実施例7、実施例8及び比較例2の圧電体膜について、比較試験1と同様にして、クラックの有無及び誘電率を調べた。その結果を表2に示す。
Figure 2019161145
表2より明らかなように、シリコン基板のSiO2層(熱酸化層)とAl23層との間に介装したNTE層の厚さが40nmと薄い比較例2の圧電体膜では、BNT層にクラックは発生した。これに対し、NTE層の厚さが50nm及び1000nmと厚い実施例7及び8の圧電体膜では、BNT層にクラックは発生しなかった。ここで、実施例7及び8のBNT層にクラックが発生しなかったのは、BNTはPZTよりも脆く割れ易い材料であるけれども、実施例7及び8のように厚さ50nm以上のNTE層を介装することにより、BNT層の内部応力が低減された結果、クラックが発生しなかったものと考えられる。
本発明の圧電体膜は、圧電デバイス、インクジェットヘッド、オートフォーカス、ジャイロセンサ等に利用できる。
10,30 圧電体膜
11 シリコン基板
12 Pt層(電極層)
13 PZT層(PZT系強誘電体層)
17 NTE層(負の熱膨張係数を有する層)
18 Al23
33 BNT層(BNT系強誘電体層)

Claims (6)

  1. シリコン基板上に積層された電極層と、前記電極層上に積層されたPZT系強誘電体層とを含む圧電体膜であって、
    前記シリコン基板と前記電極層との間に負の熱膨張係数を有する層が介装されたことを特徴とする圧電体膜。
  2. シリコン基板上に積層された電極層と、前記電極層上に積層されたBNT系強誘電体層とを含む圧電体膜であって、
    前記シリコン基板と前記電極層との間に負の熱膨張係数を有する層が介装され、
    前記負の熱膨張係数を有する層の厚さが50nm以上である
    ことを特徴とする圧電体膜。
  3. 前記負の熱膨張係数を有する層の厚さが50nm以上1000nm以下である請求項1記載の圧電体膜。
  4. 前記負の熱膨張係数を有する層の厚さが1000nm以下である請求項2記載の圧電体膜。
  5. 前記負の熱膨張係数を有する層が、ZrMo28、ZrW28、HfMo28及びHfW28からなる群より選ばれた1種又は2種以上の負の熱膨張係数を有する材料により形成された請求項1ないし4いずれか1項に記載の圧電体膜。
  6. 前記負の熱膨張係数を有する層と前記電極との間にAl23層が介装された請求項1ないし5いずれか1項に記載の圧電体膜。
JP2018048895A 2018-03-16 2018-03-16 圧電体膜 Pending JP2019161145A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018048895A JP2019161145A (ja) 2018-03-16 2018-03-16 圧電体膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018048895A JP2019161145A (ja) 2018-03-16 2018-03-16 圧電体膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019161145A true JP2019161145A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67992790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018048895A Pending JP2019161145A (ja) 2018-03-16 2018-03-16 圧電体膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019161145A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5873154A (en) * 1996-10-17 1999-02-23 Nokia Mobile Phones Limited Method for fabricating a resonator having an acoustic mirror
JP2004503164A (ja) * 2000-07-11 2004-01-29 Tdk株式会社 フィルタの改善
JP2006033748A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜バルク音波共振子
JP2007510386A (ja) * 2003-10-30 2007-04-19 アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド 温度補償型圧電薄膜共振器(fbar)デバイス

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5873154A (en) * 1996-10-17 1999-02-23 Nokia Mobile Phones Limited Method for fabricating a resonator having an acoustic mirror
JP2004503164A (ja) * 2000-07-11 2004-01-29 Tdk株式会社 フィルタの改善
JP2007510386A (ja) * 2003-10-30 2007-04-19 アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド 温度補償型圧電薄膜共振器(fbar)デバイス
JP2006033748A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜バルク音波共振子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101970832B1 (ko) 강유전체 박막의 제조 방법
US20100025617A1 (en) Metal oxide
JP6176942B2 (ja) 圧電素子、液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
JP2008042069A (ja) 圧電体素子とその製造方法
JP5556966B2 (ja) 圧電体素子
KR102249242B1 (ko) PNbZT 박막의 제조 방법
KR102384736B1 (ko) Mn 도프의 PZT 계 압전체막 형성용 조성물 및 Mn 도프의 PZT 계 압전체막
KR20160138384A (ko) Mn 및 Nb 도프의 PZT 계 압전체막 형성용 조성물
US9799821B2 (en) Silicon substrate having ferroelectric film attached thereto
KR20140117262A (ko) PNbZT 강유전체 박막의 제조 방법
KR20160138383A (ko) Mn 및 Nb 도프의 PZT 계 압전체막
CN107431123B (zh) Ptzt压电膜及其压电膜形成用液体组合物的制造方法
JP2019161145A (ja) 圧電体膜
US8692443B2 (en) Electrical component comprising a material with a perovskite structure and optimized electrodes and fabrication process
JP2020057693A (ja) 積層圧電体膜
JP6787192B2 (ja) 圧電体膜
JP6550791B2 (ja) PNbZT膜形成用組成物の製造方法及びPNbZT圧電体膜の形成方法
JP7124445B2 (ja) Bnt-bt系膜及びその形成方法
JP7230579B2 (ja) 強誘電体膜の製造方法
US20220158073A1 (en) Method for manufacturing piezoelectric film, piezoelectric film, and piezoelectric element
KR102385773B1 (ko) Ce 도프의 PZT 계 압전체막
JP2019167286A (ja) 圧電体膜形成用液組成物及びこの液組成物を用いて圧電体膜を形成する方法
KR20160138415A (ko) Ce 도프의 PZT 계 압전체막 형성용 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220208