JP2019160520A - 照明器具 - Google Patents

照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2019160520A
JP2019160520A JP2018044434A JP2018044434A JP2019160520A JP 2019160520 A JP2019160520 A JP 2019160520A JP 2018044434 A JP2018044434 A JP 2018044434A JP 2018044434 A JP2018044434 A JP 2018044434A JP 2019160520 A JP2019160520 A JP 2019160520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
prism
light distribution
prism plane
distribution control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018044434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7266232B2 (ja
Inventor
徹 溝谷
Toru Mizotani
徹 溝谷
啓太 雀部
Keita Sasabe
啓太 雀部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2018044434A priority Critical patent/JP7266232B2/ja
Publication of JP2019160520A publication Critical patent/JP2019160520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7266232B2 publication Critical patent/JP7266232B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Abstract

【課題】不快グレアの抑制を図る。【解決手段】配光制御板20は、板状の本体部21と、本体部21の第1面に設けられる複数のプリズム22とを有する。複数のプリズム22の各々は、第1プリズム平面221及び第2プリズム平面222を含む複数のプリズム平面を有する。第1プリズム平面221は、本体部21の第1面から突き出る錐台面を構成する。第2プリズム平面222は、第1プリズム平面221の先端から突き出る錐台面又は錐体面を構成する。本体部21の第1面に対する第1プリズム平面221の傾斜角度θ1は、本体部21の第1面に対する第2プリズム平面222の傾斜角度θ2と異なる。本体部21の第1面と反対側の本体部21の第2面は、複数のLED30と対向する。【選択図】 図7

Description

本発明は、照明器具に関し、より詳細には、発光ダイオードを光源とする照明器具に関する。
従来例として特許文献1記載の照明器具を例示する。特許文献1記載の照明器具は、LED(Light Emitting Diode)チップと、上面に複数本のプリズムが形成され、前記上面に前記LEDチップから出射された光の一部が照射されるプリズム板と、を備える。
国際公開第2013/046307号明細書
特許文献1記載の照明器具では、プリズム板の入射面(LEDチップから放射される光が入射する面)に複数本のプリズムが形成されており、各プリズムとLEDチップとの位置関係がずれてしまうと不快グレアの抑制を図ることができない。
本発明の目的は、不快グレアの抑制を図ることができる照明器具を提供することである。
本発明の一態様に係る照明器具は、基板及び前記基板の表面に実装される複数のLEDを有するLEDモジュールと、前記複数のLEDから放射される光の配光を制御する配光制御板とを備える。前記配光制御板は、板状の本体部と、前記本体部の第1面に設けられる複数のプリズムとを有する。前記複数のプリズムの各々は、第1プリズム平面及び第2プリズム平面を含む複数のプリズム平面を有する。前記第1プリズム平面は、前記本体部の前記第1面から突き出る錐台面を構成する。前記第2プリズム平面は、前記第1プリズム平面の先端から突き出る錐台面又は錐体面を構成する。前記本体部の前記第1面に対する前記第1プリズム平面の傾斜角度は、前記本体部の前記第1面に対する前記第2プリズム平面の傾斜角度と異なる。前記本体部の第1面と反対側の前記本体部の第2面は、前記複数のLEDと対向する。
本発明の照明器具は、不快グレアの抑制を図ることができるという効果がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る照明器具の斜視図である。 図2は、同上の照明器具の分解斜視図である。 図3は、同上の照明器具における光源ユニットの斜め下から見た分解斜視図である。 図4は、同上の照明器具における光源ユニットの斜め上から見た分解斜視図である。 図5は、同上の照明器具における配光制御板の一部の斜視図である。 図6は、同上の照明器具における配光制御板の一部の断面図である。 図7は、同上の照明器具の一部の断面図である。 図8Aは、同上の照明器具における配光制御板の光路のシミュレーション結果を示す模式図である。図8Bは、同上の照明器具における配光制御板の比較例の光路のシミュレーション結果を示す模式図である。図8Cは、同上の照明器具における配光制御板の光路の別のシミュレーション結果を示す模式図である。図8Dは、同上の照明器具における配光制御板の比較例の光路の別のシミュレーション結果を示す模式図である。
本発明の一実施形態に係る照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の照明器具1は、天井に埋込配設される埋込型の照明器具である。ただし、本発明の実施形態に係る照明器具は埋込型の照明器具に限定されず、例えば、天井に直付けされる直付け型の照明器具などでもかまわない。下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の照明器具1は、図1及び図2に示すように、光源ユニット2と、器具本体10とを備えている。ただし、以下の説明では、特に断りのない限り、図2に矢印で示す方向において照明器具1の上下、前後及び左右の各方向を規定する。
器具本体10は、図2に示すように、下面が開口した直方体形状(箱形)の収容部11と、上面及び下面が開口した四角錐台状(角筒状)の反射部材12とを有している。収容部11は、正方形状の底壁110と、底壁110の4つの辺から下向きに突出する長方形状の4つの側壁111とを有している。底壁110は、給電用の電源線が挿通される複数の挿通孔1100を有している。挿通孔1100に挿通される電源線は、底壁110の下面に取り付けられている端子台13に電気的に接続される。さらに、底壁110は、建物の躯体に埋め込まれているつりボルト(不図示)が挿通される複数のボルト挿通孔1101を有している。これら複数のボルト挿通孔1101は、左右方向に一列に並ぶように底壁110に設けられている。収容部11の底壁110及び4つの側壁111は、鋼板などの金属板によって一体に形成されることが好ましい。
反射部材12は、4つの反射板120と、各反射板120の上端からそれぞれ上向きに突出する4つの固定片121と、各反射板120の下端から前後方向及び左右方向に突出する枠体122とを有している(図2参照)。各反射板120は、台形状に形成されている。各固定片121は、おおむね台形状に形成されている。各固定片121は、収容部11の4つの側壁111のうちの対応する1つの側壁111にそれぞれ結合される。枠体122は、正方形の枠状に形成され、4つの反射板120のそれぞれの下端とつながっている。
光源ユニット2は、図3及び図4に示すように、2つのLEDモジュール3と、取付部材4と、カバー5と、電源ユニット6と、配光制御板20と、拡散板28と、2つの取付具8とを備えている。
取付部材4は、正方形の取付板40と、取付板40の4つの辺からそれぞれ下向きに突出する4つの側板41とを有している。ただし、取付板40と4つの側板41とは、亜鉛鋼板などの金属板が曲げ加工されて一体に形成されることが好ましい。4つの側板41はそれぞれ、細長い長方形状に形成されている。
2つのLEDモジュール3はそれぞれ、長方形状の基板31の表面(下面)に多数のLED30を実装して構成されている。各LED30は、例えば、白色光を放射する照明用白色LEDである。これら複数のLED30は、基板31の表面に格子状に配置され、基板31の表面に形成されている配線導体(銅はく)を介して互いに電気的に接続されている。また、各基板31の表面には、配線導体を介して各LED30と電気的に接続されたレセプタクルコネクタ32が実装されている。レセプタクルコネクタ32は、電源ユニット6の出力線に結線されたプラグコネクタと抜き差し可能に接続される。2つのLEDモジュール3は、取付板40の下面に、左右方向に間隔を空けて並ぶようにして、ねじ止めにより取り付けられる。
電源ユニット6は、プリント配線板61に電子部品が実装されて構成された電源回路と、この電源回路を収容するケース60とを有している(図4参照)。電源回路は、入力コネクタ62、整流器、力率改善回路、降圧型のDC/DCコンバータ、出力コネクタ63などを備える。入力コネクタ62は、電線を介して端子台13と電気的に接続される。電源回路は、入力コネクタ62から入力する交流電力を直流電力に変換した後、変換後の直流電力を出力コネクタ63から電線(出力線)を介して出力する。直流電力は、出力線の先端に結線されたプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタ32を介して各LEDモジュール3の各LED30に供給される。
プリント配線板61は、長尺の矩形平板状の絶縁基板の部品面に配線導体(銅はく)が形成されて構成される。プリント配線板の表面に、入力コネクタ62、出力コネクタ63、平滑コンデンサ、チョークコイルなどの、いわゆるリード部品が実装される。そして、電源回路を構成している電子部品のうちの表面実装部品がプリント配線板のはんだ面に実装される。ただし、入力コネクタ62は、プリント配線板61の長手方向の一端(左端)に実装され、出力コネクタ63は、プリント配線板61の長手方向の他端(右端)に実装されている。ケース60は、図4に示すように、金属製の板材によって長尺の箱状に形成されている。ケース60は、入力コネクタ62及び出力コネクタ63を露出するようにしてプリント配線板61を内部に収容している。電源ユニット6は、取付板40の上面における前端に、ケース60の長手方向を左右方向に一致させるようにして取付板40にねじ止めされている。
2つの取付具8は同一の構成を有している。各取付具8は、取付ばね80と、取付ばね80を取付板40に取り付けるための取付金具85とを有している(図4参照)。取付ばね80は、コイル部81と、2本の腕部(第1腕部82及び第2腕部83)と、引掛片84とを有するねじりコイルばねで構成されている。取付金具85は、平板状のベース850と、ベース850に設けられたブリッジ状の支持部851と、ベース850に設けられた筒状の引掛部852とを有している。支持部851は、コイル部81をその軸まわりに回転可能に支持する。引掛部852は、取付ばね80の引掛片84が引っ掛けられる(図4参照)。取付金具85は、取付板40の上面における前後方向の両端かつ左右方向の中央の位置にねじ止めされる(図4参照)。各取付ばね80の第1腕部82は、取付板40の外に突出している(図3参照)。各取付ばね80の第2腕部83は、取付金具85に引っ掛けられる(図4参照)。
拡散板28は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂に拡散剤が混合されて四角形の平板状に形成されている。拡散剤は、例えば、シリコーン樹脂やアクリル樹脂などの透光性を有する合成樹脂の微粒子である。なお、拡散板28は、拡散剤の混入に代えて、拡散板28の表面に細かい凹凸の模様が付けられてもかまわない。
配光制御板20は、板状の本体部21と、本体部21の第1面(下面)に設けられる複数のプリズム22とを有する(図3参照)。本体部21と複数のプリズム22とは、透光性を有する合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)によって一体に形成されている。複数のプリズム22は、本体部21の下面全体に隙間なく配置されている(図5及び図6参照)。なお、本体部21の第2面(上面)は滑らかな面(平滑面)である(図4及び図5参照)。
複数のプリズム22の各々は、四つの第1プリズム平面221と、四つの第2プリズム平面222とを有する(図5及び図6参照)。四つの第1プリズム平面221は、本体部21の下面から突き出る錐台面(正四角錐台面)を構成する(図5参照)。四つの第2プリズム平面222は、第1プリズム平面221の先端から突き出る錐体面(正四角錐面)を構成する(図5参照)。なお、本体部21の下面に対する第1プリズム平面221の傾斜角度θ1は、本体部21の下面に対する第2プリズム平面222の傾斜角度θ2よりも小さい(図6参照)。例えば、第1プリズム平面221の傾斜角度θ1は約45度、第2プリズム平面222の傾斜角度θ2は約30度である。ただし、これらの傾斜角度θ1、θ2のそれぞれの値は45度、30度に限定されない。
カバー5は、図4に示すように、正方形状の底部50と、底部50の周縁から上向きに立ち上がる周壁部51と、周壁部51の上端に設けられた4つの取付部52とを有している。底部50と周壁部51と4つの取付部52は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって一体に形成されることが好ましい。また、少なくとも底部50及び周壁部51は、その表面にシボ加工が施されることによって光を拡散するように構成されることが好ましい。あるいは、少なくとも底部50及び周壁部51は、合成樹脂材料に拡散剤が混入されることによって光を拡散するように構成されることが好ましい。各取付部52は、周壁部51の上端から底部50と平行に突出する長方形状の突片520と、鉤形に形成されて周壁部51の上端から上向きに突出する係合片521と、周壁部51の上端から上向きに突出する突起522とを有している。
ここで、配光制御板20及び拡散板28がカバー5の周壁部51に取り付けられる。配光制御板20は、プリズム22が形成されている本体部21の下面を底部50と対向させるように周壁部51に取り付けられる。拡散板28は、配光制御板20の本体部21の上面と対向し、かつ、本体部21の上面から所定の距離を空けて周壁部51に取り付けられる。なお、拡散板28及び周壁部51は、接着又は溶着などの適宜の方法で周壁部51に固定されることが好ましい。
カバー5は、取付部材4の側板41の内側に周壁部51を収めるようにして取付部材4に取り付けられる。ここで、取付部材4の取付板40において、カバー5の4つの取付部52と対応する位置、すなわち、取付板40の4つの辺における長手方向の中央に取付部42が1つずつ設けられている(図3及び図4参照)。各取付部42は、取付板40を厚み方向に貫通する取付孔420と、取付孔420の縁から側板41に沿うように上向きに突出するかしめ片421とを有している。各取付部52の係合片521及び突起522は、取付板40の下から上に向かって、対応する取付孔420に挿通される。そして、各かしめ片421が内向きにかしめられることにより、係合片521がかしめ片421に係合する。つまり、カバー5は、側板41の内側に周壁部51を収めるようにして取付部材4の取付板40に取り付けられる(図1参照)。
次に、照明器具1を天井に施工する作業について説明する。施工作業を行う作業者は、まず、底壁110の挿通孔1100に電源線を挿通した後、ボルト挿通孔1101に挿通したつりボルトにナットを締め付けることで器具本体10をつりボルトに取り付ける。また、作業者は、挿通孔1100から引き込んだ電源線を端子台13に結線することで器具本体10を天井に配設する。
続いて、作業者は、後ろ側の固定片121に設けられた差込孔123及び後ろ側の側壁111に設けられた引掛孔1111に後ろ側の取付ばね80の第1腕部82を差し込む。作業者は、前側の固定片121に設けられた差込孔123及び前側の側壁111に設けられた引掛孔1111に前側の取付ばね80の第1腕部82を差し込んだ後、光源ユニット2を持ち上げて収容部11内に収容する。光源ユニット2が収容部11内に収容されると、各取付ばね80の第1腕部82が側壁111の引掛孔1111の縁に引っ掛かる。その結果、光源ユニット2は、2つの取付ばね80のばね力によって器具本体10に支持される。これにより、照明器具1の施工作業が完了する。
電源ユニット6から供給される直流電力によって2つのLEDモジュール3が点灯すると、各LEDモジュール3から放射される光が拡散板28の第1面(上面)から拡散板28に入射する。拡散板28に入射した光は拡散板28の拡散剤に拡散されて拡散板28の第2面(下面)から出射する。拡散板28で拡散された光は、本体部21の第1面(上面)から本体部21に入射する。本体部21に入射した光は、本体部21の第2面(下面)に設けられている複数のプリズム22の第1プリズム平面221及び第2プリズム平面222と空気の界面で屈折して配光制御板20から出射する。配光制御板20から出射する光は、カバー5の底部50及び周壁部51を透過して照明空間に照射される。
ここで、本実施形態の照明器具1のように一般照明に用いられる照明器具では、不快グレアを抑制することが求められる。特許文献1記載の従来例では、上面(LEDチップから放射される光が入射する面)に複数本のプリズムが形成され、上面にLEDチップから出射された光の一部が照射されるプリズム板を備えている。つまり、特許文献1記載の従来例は、LEDチップから放射されてプリズムに入射する光を屈折させることにより、プリズム板から光が出射する角度を狭めて不快グレアの抑制を図っている。しかしながら、特許文献1記載の従来例では、各プリズムとLEDチップとの位置関係にずれが生じると、不快グレアを抑制する効果も変化してしまう。
これに対して本実施形態の照明器具1は、光の出射面(本体部21の下面)に複数のプリズム22が形成された配光制御板20を備えている。さらに、これら複数のプリズム22は、本体部21の出射面(下面)に対する傾斜角度が互いに異なる第1プリズム平面221と第2プリズム平面222とを有している。本実施形態の照明器具1は、上述のような配光制御板20を備えているため、プリズム22とLED30の位置関係に関わらずに不快グレアの抑制を図ることができる。
以下、本実施形態における配光制御板20を比較例の配光制御板20Xと比較しながら、本実施形態の照明器具1における不快グレア抑制について説明する。なお、比較例の配光制御板20Xでは、複数のプリズム22Xの各々が単一の正四角錐を形成する四つのプリズム平面で形成されている。
照明器具の不快グレアを評価する方法として、輝度制限法がある(日本工業規格JIS C 8106参照)。輝度制限法においては、不快グレアを抑制する程度に応じて、三つの鉛直角(65度、75度、85度)における輝度値の上限値(輝度制限値)が鉛直角毎に規定されている。ここで、本実施形態における配光制御板20及び比較例の配光制御板20Xに対して、プリズム22、22X側から約75度の入射角で光が入射した場合のそれぞれの光路L1、L2をシミュレーションした結果を図8A及び図8Bに示す。ただし、入射角は、本体部21の第2面(プリズム22が形成されていない面)を基準とした鉛直角である。
比較例の配光制御板20Xでは、75度の入射角で入射する光の大半が配光制御板20Xの第2面から配光制御板20Xの外に出射する(図8B参照)。一方、本実施形態における配光制御板20では、75度の入射角で入射する光の大半が本体部21の第2面で全反射し、プリズム22が形成されている本体部21の第1面から配光制御板20の外に出射する(図8A参照)。なお、75度の入射角で入射する光の大半を本体部21の第2面で全反射させるに当たり、本体部21の第2面は滑らかな面(平滑面)であることが好ましい。
つまり、比較例の配光制御板20Xでは、配光制御板20Xの第2面から入射する光のうち、図8Bのシミュレーション結果の光路L2を逆向きに進行する光が不快グレアを生じさせる。一方、本実施形態における配光制御板20では、本体部21の第2面から入射する光のうち、鉛直角(出射角)が75度の方向に進行する光はほとんど存在しない。したがって、本実施形態における配光制御板20は、比較例の配光制御板20Xと比べても、不快グレアの抑制を図ることができる。
また、配光制御板20及び比較例の配光制御板20Xに対して、プリズム22、22Xと反対側(本体部21の第2面)から約75度の入射角で光が入射した場合のそれぞれの光路L3、L4をシミュレーションした結果を図8C及び図8Dに示す。本実施形態における配光制御板20の光路L3及び比較例の配光制御板20Xの光路L4の各々の出射角は、輝度制限法において輝度制限値が規定されている最小の鉛直角(65度)よりも小さい角度(約38度)である。つまり、本実施形態における配光制御板20は、LED30から放射された光のうち、不快グレアを生じさせる角度で入射する光の配光を制御して不快グレアの抑制を図ることができる。
さらに、照明器具1は、LED30から放射される光を拡散板28で拡散させて配光制御板20に入射させている。照明器具1は、LED30から放射される光を拡散板28で拡散させることにより、カバー5の底部50における輝度むらの抑制を図ることができる。
ところで、本体部21の第2面で全反射を起こさせるには、配光制御板20の本体部21の第2面と接する媒質の屈折率が本体部21を形成する材料の屈折率よりも小さくなければならない。そのため、本実施形態の照明器具1においては、拡散板28の第2面と配光制御板20の第2面との間に、本体部21の屈折率よりも屈折率の小さい物質が存在する。本体部21を形成するポリカーボネート樹脂の屈折率が約1.59であるから、本体部21の屈折率よりも屈折率の小さい物質として、屈折率が約1.00である空気が好ましい。
また、本体部21の第2面で全反射を起こさせるには、本体部21の第2面が滑らかな面(平滑面)であることが好ましい。本実施形態の照明器具1は、本体部21の第2面を滑らかな面(平滑面)とすることにより、不快グレアの更なる抑制を図ることができる。
ここで、本実施形態における配光制御板20のプリズム22は、第1プリズム平面221の傾斜角度θ1を第2プリズム平面222の傾斜角度θ2よりも大きくするように形成されている。これにより、本実施形態の照明器具1は、第1プリズム平面221の傾斜角度θ1を第2プリズム平面222の傾斜角度θ2より小さくする場合に比べて、プリズム22の機械的な強度の向上を図ることができる。
なお、プリズム22の形状は四角錐台面と正四角錐面の組合せに限定されない。例えば、プリズム22は、四角錐台面と二つ以上の正四角錐面を組み合わせた形状に形成されてもかまわない。あるいは、プリズム22は、三角錐台面と三角錐面を組み合わせた形状や、五角形以上の角錐台面と一つ以上の角錐面を組み合わせた形状に形成されてもかまわない。また、カバー5の底部50の下面に複数のプリズムが形成されてもよい。すなわち、カバー5の底部50と配光制御板が一体に形成されてもかまわない。
上述のように本発明の第1の態様に係る照明器具(1)は、基板(31)及び基板(31)の表面に実装される複数のLED(30)を有するLEDモジュール(3)と、複数のLED(30)から放射される光の配光を制御する配光制御板(20)とを備える。配光制御板(20)は、板状の本体部(21)と、本体部(21)の第1面に設けられる複数のプリズム(22)とを有する。複数のプリズム(22)の各々は、第1プリズム平面(221)及び第2プリズム平面(222)を含む複数のプリズム平面を有する。第1プリズム平面(221)は、本体部(21)の第1面から突き出る錐台面を構成する。第2プリズム平面(222)は、第1プリズム平面(221)の先端から突き出る錐台面又は錐体面を構成する。本体部(21)の第1面に対する第1プリズム平面(221)の傾斜角度(θ1)は、本体部(21)の第1面に対する第2プリズム平面(222)の傾斜角度(θ2)と異なる。本体部(21)の第1面と反対側の本体部(21)の第2面は、複数のLED(30)と対向する。
第1の態様に係る照明器具(1)は、配光制御板(20)が有する複数のプリズム(22)と複数のLED(30)の位置関係に関わらずに不快グレアの抑制を図ることができる。
本発明の第2の態様に係る照明器具(1)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る照明器具(1)において、本体部(21)の第2面は、滑らかな面であることが好ましい。
第2の態様に係る照明器具(1)は、本体部(21)の第2面が滑らかな面であるため、不快グレアの更なる抑制を図ることができる。
本発明の第3の態様に係る照明器具(1)は、第1又は第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る照明器具(1)において、基板(31)の表面と対向する第1面に複数のLED(30)から放射される光が入射し、第1面から入射する光を拡散させて第1面と反対側の第2面から出射させる拡散板(28)を備えることが好ましい。配光制御板(20)の第2面は拡散板(28)の第2面と対向することが好ましい。
第3の態様に係る照明器具(1)は、輝度むらの抑制を図ることができる。
本発明の第4の態様に係る照明器具(1)は、第3の態様との組合せにより実現され得る。第4の態様に係る照明器具(1)において、拡散板(28)の第2面と配光制御板(20)の第2面との間に、本体部(21)の屈折率よりも屈折率の小さい物質が存在することが好ましい。
第4の態様に係る照明器具(1)は、不快グレアの更なる抑制を図ることができる。
本発明の第5の態様に係る照明器具(1)は、第4の態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る照明器具(1)は、屈折率の小さい物質は空気であることが好ましい。
第5の態様に係る照明器具(1)は、拡散板(28)の第2面と配光制御板(20)の第2面との間に空気を存在させるので、部品点数を増やさずに不快グレアの更なる抑制を図ることができる。
本発明の第6の態様に係る照明器具(1)は、第1〜第5の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第6の態様に係る照明器具(1)において、第1プリズム平面(221)の傾斜角度(θ1)は、第2プリズム平面(222)の傾斜角度(θ2)よりも大きいことが好ましい。
第6の態様に係る照明器具(1)は、第1プリズム平面(221)の傾斜角度(θ1)を第2プリズム平面(222)の傾斜角度(θ2)より小さくする場合に比べて、プリズム(22)の機械的な強度の向上を図ることができる。
1 照明器具
3 LEDモジュール
20 配光制御板
21 本体部
22 プリズム
28 拡散板
30 LED
31 基板
221 第1プリズム平面
222 第2プリズム平面
θ1 第1プリズム平面の傾斜角度
θ2 第2プリズム平面の傾斜角度

Claims (6)

  1. 基板及び前記基板の表面に実装される複数のLEDを有するLEDモジュールと、
    前記複数のLEDから放射される光の配光を制御する配光制御板と
    を備え、
    前記配光制御板は、
    板状の本体部と、
    前記本体部の第1面に設けられる複数のプリズムと
    を有し、
    前記複数のプリズムの各々は、第1プリズム平面及び第2プリズム平面を含む複数のプリズム平面を有し、
    前記第1プリズム平面は、前記本体部の前記第1面から突き出る錐台面を構成し、
    前記第2プリズム平面は、前記第1プリズム平面の先端から突き出る錐台面又は錐体面を構成し、
    前記本体部の前記第1面に対する前記第1プリズム平面の傾斜角度は、前記本体部の前記第1面に対する前記第2プリズム平面の傾斜角度と異なり、
    前記本体部の第1面と反対側の前記本体部の第2面は、前記複数のLEDと対向する、
    照明器具。
  2. 前記本体部の前記第2面は、滑らかな面である、
    請求項1記載の照明器具。
  3. 前記基板の表面と対向する第1面に前記複数のLEDから放射される光が入射し、前記第1面から入射する光を拡散させて前記第1面と反対側の第2面から出射させる拡散板を備え、
    前記配光制御板の前記第2面は前記拡散板の前記第2面と対向する、
    請求項1又は2記載の照明器具。
  4. 前記拡散板の前記第2面と前記配光制御板の前記第2面との間に、前記本体部の屈折率よりも屈折率の小さい物質が存在する、
    請求項3記載の照明器具。
  5. 前記屈折率の小さい物質は空気である、
    請求項4記載の照明器具。
  6. 前記第1プリズム平面の傾斜角度は、前記第2プリズム平面の傾斜角度よりも大きい、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明器具。
JP2018044434A 2018-03-12 2018-03-12 照明器具 Active JP7266232B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018044434A JP7266232B2 (ja) 2018-03-12 2018-03-12 照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018044434A JP7266232B2 (ja) 2018-03-12 2018-03-12 照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019160520A true JP2019160520A (ja) 2019-09-19
JP7266232B2 JP7266232B2 (ja) 2023-04-28

Family

ID=67996354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018044434A Active JP7266232B2 (ja) 2018-03-12 2018-03-12 照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7266232B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008242269A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujifilm Corp 光学シート及びそれを用いたバックライトユニット
JP2010262078A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Toppan Printing Co Ltd 輝度向上用光学シート
JP2011124023A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Dainippon Printing Co Ltd Led照明装置
JP2013011667A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、面光源装置、及び画像表示装置
JP2015115220A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 東芝ライテック株式会社 照明装置
JP2015207396A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明器具
JP2017059518A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 光源ユニット及び照明器具

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008242269A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujifilm Corp 光学シート及びそれを用いたバックライトユニット
JP2010262078A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Toppan Printing Co Ltd 輝度向上用光学シート
JP2011124023A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Dainippon Printing Co Ltd Led照明装置
JP2013011667A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、面光源装置、及び画像表示装置
JP2015115220A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 東芝ライテック株式会社 照明装置
JP2015207396A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明器具
JP2017059518A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 光源ユニット及び照明器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP7266232B2 (ja) 2023-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5572256B2 (ja) 光源ユニット及び照明器具
JP5971591B2 (ja) 照明器具
JP6111494B2 (ja) 照明器具
WO2014155457A1 (ja) 照明器具
WO2014141586A1 (ja) 光源ユニット及びそれを用いた照明器具
JP7266232B2 (ja) 照明器具
JP2016046264A (ja) 照明装置用発光ユニット及び照明装置
JP5819497B1 (ja) 照明装置用発光ユニット及び照明装置
JP6846646B2 (ja) 光源ユニット及び照明器具
JP5492344B2 (ja) 光源ユニット及び照明器具
JP5893693B1 (ja) 照明装置用発光ユニット及び照明装置
JP2015176748A (ja) 光源ユニット及びそれを用いた照明器具
JP6722879B2 (ja) 光源ユニット及び照明器具
JP7325035B2 (ja) 照明器具
JP6531932B2 (ja) 照明器具
JP6528303B2 (ja) 光源ユニット及び照明器具
JP5889978B1 (ja) 照明装置用発光ユニット及び照明装置
JP5819496B1 (ja) 照明装置用発光ユニット及び照明装置
JP5893692B1 (ja) 照明装置用発光ユニット、照明装置及び基板固定部材
JP7012246B2 (ja) 照明器具
JP5889977B1 (ja) 照明装置用発光ユニット及び照明装置
JP2019021576A (ja) 照明装置、照明器具並びに照明装置の製造方法
JP5970509B2 (ja) 照明装置用発光ユニット及び照明装置
JP6643680B2 (ja) 照明器具
JP6089270B2 (ja) 照明器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230407

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7266232

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151