JP2019159733A - 速度・位置制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】補償不足や過補償を招くことがなく、高精度なトルク補償を可能にした速度・位置制御システム及び工作機械を提供する。【解決手段】速度指令と速度検出値との偏差に基づいて第1トルク指令値を演算する速度制御部12と、速度指令または速度検出値に基づいて負荷トルク予測値を演算する負荷トルク予測演算部11と、負荷トルク予測値に基づいて第1補償トルクを演算する定数乗算部14と、負荷トルク推定演算部により演算した負荷トルク推定値に基づいて第2補償トルクを演算する定数乗算部15と、を備え、第1,第2補償トルク及び第1トルク指令値を加算して得た第2トルク指令値に基づいてモータにトルク電流を通流し、かつ、第2トルク指令値を負荷トルクの推定に用いると共に、定数乗算部14,15が共通のパラメータを用いて各補償トルクを演算する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータにトルク電流を通電して制御対象を加減速することにより制御対象の速度または位置を制御する速度・位置制御システムに関し、特に、外乱トルクを含む負荷トルクを補償する技術に関するものである。
この種の速度・位置制御システムにおいて、外乱トルクを含む負荷トルクは速度や位置の整定に遅れをもたらす。例えば、工作機械においては、制御対象の移動方向が反転するときに負荷トルクが急変する場合が多く、何らかの対策を採らないと加工品質に大きな影響を及ぼしてしまう。この影響を軽減するための手段として、従来から、次の2つの補償方法が知られている。
第1の補償方法は、およその負荷トルクが既知である場合に有効な手段であり、速度制御出力に、予測される負荷トルクに相当する補償トルクを加えて制御する方法である。
また、第2の補償方法は、トルク指令と速度または位置のフィードバック信号とに基づいて負荷トルクを推定し、この負荷トルク推定値から求めた補償トルクをトルク指令に加算することにより外乱トルクを打ち消す方法である。
図9は、非特許文献1の図5に記載された、負荷トルク推定・補償システムの等価的なブロック図であり、上述した第2の補償方法に基づいている。
図9においては、トルク電流指令値i refと後述する補償トルク電流(成分)との和によって表わされる電流Iを通電することにより、モータトルクT=KI(Kはトルク定数)が与えられ、このTと負荷トルクTとの差によって、モータの角速度ωはdω/dt=(1/J)(T−T)と変化する(Jはモータ回転軸からみた慣性)。
速度センサ52により検出した角速度ωを微分し、それに慣性Jを乗じて加速トルク推定値J(dω/dt)を求める。また、電流センサ51による検出電流にモータのトルク定数Kを乗じて得たトルクと加速トルク推定値J(dω/dt)との差を求め、時定数τの一次遅れフィルタ演算を施して負荷トルク推定値TLestを演算する。この負荷トルク推定値TLestをトルク定数Kにより除算して補償トルク電流(成分)を求め、この補償トルク電流(成分)をトルク電流指令値i refに加算して負荷トルクを補償することにより、速度偏差が大きくなる前に外乱を打ち消すように構成されている。
なお、第2の補償方法の一種として、推定した負荷トルクに1以下の定数を乗じて補償トルク成分を求める方法も知られている。
大西公平,「メカトロニクスにおける新しいサーボ技術」,電気学会論文誌D,107巻,1号,p.83−86,昭和62年
前述した第1の補償方法は、負荷トルクが事前に良くわかっている場合に有効な手段であり、予め予測した負荷トルクが実際値と異なると、補償不足または過補償になってしまうという問題がある。
また、第2の補償方法の場合、負荷トルクの大きさが既知である必要はないが、負荷トルクを推定するために有限の時間を要し、これ以下の時間で変動する負荷トルクに対して正しく補償することができない。例えば、負荷トルクとして摩擦トルクが支配的である場合、制御対象の移動方向が反転する時に負荷トルクが急変するが、この間のトルク補償を正確に行うことは困難である。
更に、第2の補償方法において、負荷トルク推定値をそのまま補償トルクとして用いると、制御対象に振動が発生する場合がある。この場合、負荷トルク推定値に1未満の定数を乗じた値を補償トルク成分とすれば振動を回避可能になるが、その分、負荷トルクの補償は不十分となる。
そこで、本発明の解決課題は、前述した第1の補償方法のような補償不足や過補償を招くことがなく、しかも、第2の補償方法が有する欠点を解消して負荷トルク補償を行う速度・位置制御システムを提供することにある。更に、この速度・位置制御システムを適用して高精度な加工を可能にした工作機械を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る速度・位置制御システムは、モータにトルク電流を通電して制御対象を加減速することにより前記制御対象の速度または位置をそれぞれの指令値に制御する速度・位置制御システムであって、外乱トルクを含む負荷トルクを推定する負荷トルク推定演算部を備えた速度・位置制御システムにおいて、
前記制御対象の速度指令と速度相当値との偏差に基づいて第1トルク指令値を演算する速度制御部と、
前記速度指令または前記速度相当値に基づいて負荷トルク予測値を演算する負荷トルク予測演算部と、
前記負荷トルク予測値に基づいて第1補償トルクを演算する手段と、
前記負荷トルク推定演算部により演算した負荷トルク推定値に基づいて第2補償トルクを演算する手段と、
を備え、
前記第1補償トルクと前記第2補償トルクとを前記第1トルク指令値に加算して得た第2トルク指令値に基づいて前記モータにトルク電流を通流し、かつ、前記第2トルク指令値を前記負荷トルク推定演算部における負荷トルクの推定に用いると共に、
前記第1補償トルクを演算する手段及び前記第2補償トルクを演算する手段は、共通のパラメータを用いて各補償トルクを演算することを特徴とする。
請求項2に係る速度・位置制御システムは、請求項1に記載した速度・位置制御システムにおいて、
前記負荷トルク推定値に1以下の定数を乗算して前記第2補償トルクを演算すると共に、
前記負荷トルク予測値に(1−前記定数)を乗算して前記第1補償トルクを演算することを特徴とする。
請求項3に係る速度・位置制御システムは、請求項1に記載した速度・位置制御システムにおいて、
前記負荷トルク推定値に1以下の定数を乗算して前記第2補償トルクを演算すると共に、
前記第1補償トルクは、前記負荷トルク予測値にハイパスフィルタ演算を行った値を含み、前記ハイパスフィルタの時定数は、前記負荷トルク推定演算部が負荷トルクの推定に要する時定数と同程度となるように共通のパラメータを用いて決定することを特徴とする。
請求項4に係る速度・位置制御システムは、請求項3に記載した速度・位置制御システムにおいて、
前記第1補償トルクは、前記負荷トルク予測値に(1−前記定数)を乗算して得た値と、前記負荷トルク予測値にハイパスフィルタ演算を行った値との加算値であることを特徴とする。
請求項5に係る工作機械は、請求項1〜4の何れか1項に記載した速度・位置制御システムを備えたことを特徴とする。
本発明に係る速度・位置制御システムによれば、摩擦トルクのように負荷トルクのおおよその大きさと変化のタイミングを事前に予測できる場合において、負荷トルク予測値と実際値との間に差がある場合であっても著しい補償不足や過補償にはならず、しかも、負荷トルクの推定に要する時間より短時間で負荷トルクが変化する場合にも、外乱を打ち消して適切な負荷トルク補償を行うことが可能となる。
特に、この速度・位置制御システムを工作機械に適用すれば、方向反転時などにおける負荷トルクの急変による影響が軽減され、高精度な加工を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る速度制御システムのブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る位置制御システムのブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る速度制御システムのブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る位置制御システムのブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る速度制御システムのブロック図である。 本発明の第6実施形態に係る位置制御システムのブロック図である。 シミュレーションに用いた負荷トルクの特性図である。 シミュレーションの結果を示す位置偏差の説明図である。 非特許文献1に記載された、負荷トルク推定・補償システムを示すブロック図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る速度制御システム10Aのブロック図である。
図1において、モータを含む制御対象40から得られた速度検出値は、速度制御部12及び負荷トルク推定演算部13に入力される。速度制御部12では、速度検出値と速度指令との偏差がゼロになるように第1トルク指令値τ を演算する。
負荷トルク推定演算部13は、速度検出値と後述する第2トルク指令値τ とに基づいて現在の負荷トルク推定値τLaを演算し、定数乗算部15は負荷トルク推定値τLaに定数k(kは1以下の定数)を乗算して第2補償トルクτC2を求める。
一方、負荷トルク予測演算部11は、速度指令に基づいて負荷トルク予測値τLbを演算する。この負荷トルク予測値τLbは、速度検出値から求めても良い。
この負荷トルク予測値τLbは、定数乗算部14により定数(1−k)と乗算されて第1補償トルクτC1が演算される。
上述した第1トルク指令値τ 、第1補償トルクτC1及び第2補償トルクτC2は加算手段16により加算され、第2トルク指令値τ が求められる。
この第2トルク指令値τ と負荷トルクτとの差が減算手段31により算出されて、制御対象40に与えられる。
本実施形態において、速度制御システム10Aから出力される第2トルク指令値τ は、第1トルク指令値τ を、制御対象40の速度に依存した負荷トルク予測値τLbに基づく第1補償トルクτC1と、負荷トルク推定値τLaに基づく第2補償トルクτC2と、によって補償した値である。
ここで、第2補償トルクτC2の大きさを決定する定数kが1に近いほど、第1補償トルクτC1はゼロに近くなり、第2トルク指令値τ には第1補償トルクτC1が反映されなくなる。しかし、振動の発生を防ぐために定数kを1近くの値に設定できない場合には、定数kが1より小さくなるほど第1補償トルクτC1は大きくなる。すなわち、負荷トルクτのうち第2補償トルクτC2では補えない分を第1補償トルクτC1によって補えることになり、良好な負荷トルク補償が可能となる。
なお、負荷トルク予測値τLbと実際の負荷トルクτとの間にずれがあったとしても、第1補償トルクτC1は負荷トルク予測値τLbを(1−k)倍に軽減した値であるため、予測ずれによる影響を小さくすることができる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る位置制御システム10Bのブロック図であり、第1実施形態の原理を制御対象40の位置制御に適用したものである。
図2において、制御対象40から得られた位置検出値は位置制御部17に入力され、この位置検出値と位置指令との偏差がゼロになるように速度指令が演算される。また、位置検出値は微分手段18により微分され、速度相当値が演算される。
速度制御部12は、これらの速度指令と速度相当値とに基づいて第1トルク指令値τ を演算する。、
その他の構成及び動作は第1実施形態と同様であるため、重複を避けるために説明を省略する。
次に、図3は、本発明の第3実施形態に係る速度制御システム10Cのブロック図である。
図3において、図1と同一の部分については同一の参照符号を付してあり、以下では図1と異なる部分を中心に説明する。
図3に示す負荷トルク推定演算部13aは、図1の負荷トルク推定演算部13と同様の機能を有しているが、ここでは、負荷トルクを推定する演算ブロック13bと、負荷トルク推定の遅れを時定数ωobsの一次遅れによって表したローパスフィルタ(一次遅れフィルタ)13cとによって表している。ローパスフィルタ13cから出力される負荷トルク推定値τLaには定数kが乗算され、第2補償トルクτC2が求められる。
一方、負荷トルク予測演算部11により演算した負荷トルク予測値τLbは、ハイパスフィルタ14aを介して第1補償トルクτC1となる。なお、ハイパスフィルタ14aの出力をk倍して第1補償トルクτC1を求めても良い。更に、負荷トルク予測値τLbは、第1実施形態と同様に速度検出値から求めても良い。
その他の構成は図1の第1実施形態と同様であるが、第3実施形態では、定数kを1以下の定数であって1に近い値とすることが可能であるものとする。
本実施形態において、例えば、速度指令の変化に応じて制御対象40の速度が変更され、これに伴って負荷トルクτが変化した際に、負荷トルク推定値τLaの更新ひいては第2補償トルクτC2の更新が遅れたとしても、ハイパスフィルタ14aから出力される第1補償トルクτC1によって上記の遅れを相殺することができるため、良好な負荷トルク補償を行うことができる。
図4は、本発明の第4実施形態に係る位置制御システム10Dのブロック図であり、第3実施形態の原理を制御対象40の位置制御に適用したものである。
図4において、制御対象40の位置検出値が位置制御部17及び微分手段18に入力され、これらの出力である速度指令と速度相当値とが速度制御部12に入力される点以外は、第3実施形態と同様である。
次に、図5は、本発明の第5実施形態に係る速度制御システム10Eのブロック図である。
図5において、図3と同一の部分については同一の参照符号を付してあり、以下では図3と異なる部分を中心に説明する。
この第5実施形態は、図3の第3実施形態に定数乗算部14bと加算手段19とを付加したものである。すなわち、定数乗算部14bにより負荷トルク予測値τLbに定数(1−k)を乗算した結果を加算手段19に入力してハイパスフィルタ14aの出力と加算し、加算手段19の出力を第1補償トルクτC1として加算手段16に入力する。
本実施形態の全体的な動作は第3実施形態とほぼ同様であるが、第3実施形態との相違点として、負荷トルク予測値τLbをハイパスフィルタ14aに通した結果と、負荷トルク予測値τLbを(1−k)倍した値とを加算して第1補償トルクτC1を求めている。このため、制御対象40の速度変更に伴って負荷トルクτが変化した際に、負荷トルク推定値τLaひいては第2補償トルクτC2の更新が遅れる分は第1補償トルクτC1によって補償され、また、負荷トルク予測値τLbと実際値との間の予測ずれの影響は、定数乗算部14bが負荷トルク予測値τLbを低減させるように働くので、小さくすることができる。
更に、定数kを1近くに設定できない場合でも、負荷トルクτのうち第2補償トルクτC2によって補えない分を第1補償トルクτC1から補えるため、良好な負荷トルク補償が可能となる。
図6は、本発明の第6実施形態に係る位置制御システム10Fのブロック図であり、第5実施形態の原理を制御対象40の位置制御に適用したものである。
図6において、制御対象40の位置検出値が位置制御部17及び微分手段18に入力され、これらの出力である速度指令と速度相当値とが速度制御部12に入力される点以外は、第5実施形態と同様である。
次いで、本発明の効果を確認するに当たって、第6実施形態に関するシミュレーション結果を説明する。
図7に示す特性の方向・速度に依存する負荷トルクτを仮定し、一定の加速度で移動方向を反転させる位置制御を行った際の制御対象の位置が位置指令に対してどのように追随するかを検証した。図8(a)〜(f)は、方向反転時近傍の位置偏差を示している。
位置指令の条件は、加速度6.28[rad/s]にて加速し、時刻5.5[sec]で方向を反転させるように与えた。位置制御は、比例ゲイン100[rad/s]のP(比例)制御とし、その出力を速度指令とする速度制御は比例ゲイン400[rad/s]、積分時定数10[msec]のPI(比例積分)制御とし、慣性モーメント0.04[kgm]を仮定した。なお、図8(a)〜(f)における位置偏差は、速度は偏差なく速度指令に追従すると仮定したときに生じる位置偏差を除いた形で示してある。
参考として、本発明及び従来技術による補償を何れも行わずにPI制御による速度制御を行った場合のシミュレーション結果を、図8(a)に示す。この場合、方向反転時に負荷トルクが急変することに伴い、反転直後に大きな位置偏差が生じている。
図8(b)は、従来技術として前述した第2の補償方法を用いた場合のものである。ここでは、負荷トルク推定遅れ1.2[ms]を仮定し、また、振動を回避するために負荷トルク推定値に対して100[%]の補償はできないと仮定して、第2補償トルクτC2は70[%]で補償する形(k=0.7)とした。
図8(c),(d)は、前述した第1の補償方法を用いた場合のものであり、負荷トルク予測値は実際値に対して、それぞれ70[%],130[%]の予測ずれを有すると仮定している。シミュレーションの結果として、図8(c)では補償不足、図8(d)では過補償になっており、やはり比較的大きな位置偏差が生じている。
これらに対し、本発明の第6実施形態を適用して制御した場合の結果を、図8(e),(f)に示す。
図8(e),(f)では、負荷トルク予測値τLbに対して図8(c),(d)と同じだけの予測ずれをそれぞれ持たせてあり、図8(e)は補償不足条件、図8(f)は過補償条件に相当する。また、負荷トルク推定遅れ、及び、負荷トルク推定値τLaに基づく第2補償トルクτC2は、図8(b)と同様の条件、すなわちk=0.7として演算した。
図8(e),(f)から明らかなように、事前に正確な負荷トルクを予測できず、また、負荷トルク推定にも有限の時間を要すると共に、負荷トルク推定値τLaに対して100[%]の補償を与えられない条件でありながら、位置偏差を大きく低減できている。
なお、上記シミュレーションでは、位置制御に関して偏差を低減できることを示したが、速度制御の場合においても速度偏差を抑制できることは自明である。
本発明に係る速度・位置制御システムは、例えば工作機械や各種のロボットに利用することができる。また、実施形態において説明した「位置制御」は「角度制御」を含む概念であり、本発明は、制御対象の角度を所定の角度指令に一致させる角度制御システムにも適用可能である。
10A,10C,10E:速度制御システム
10B,10D,10F:位置制御システム
11:負荷トルク予測演算部
12:速度制御部
13,13a:負荷トルク推定演算部
13b:演算ブロック
13c:ローパスフィルタ
14,14b,15:定数乗算部
14a:ハイパスフィルタ
16,19:加算手段
17:位置制御部
18:微分演算部
31:減算手段
40:制御対象

Claims (5)

  1. モータにトルク電流を通電して制御対象を加減速することにより前記制御対象の速度または位置をそれぞれの指令値に制御する速度・位置制御システムであって、外乱トルクを含む負荷トルクを推定する負荷トルク推定演算部を備えた速度・位置制御システムにおいて、
    前記制御対象の速度指令と速度相当値との偏差に基づいて第1トルク指令値を演算する速度制御部と、
    前記速度指令または前記速度相当値に基づいて負荷トルク予測値を演算する負荷トルク予測演算部と、
    前記負荷トルク予測値に基づいて第1補償トルクを演算する手段と、
    前記負荷トルク推定演算部により演算した負荷トルク推定値に基づいて第2補償トルクを演算する手段と、
    を備え、
    前記第1補償トルクと前記第2補償トルクとを前記第1トルク指令値に加算して得た第2トルク指令値に基づいて前記モータにトルク電流を通流し、かつ、前記第2トルク指令値を前記負荷トルク推定演算部における負荷トルクの推定に用いると共に、
    前記第1補償トルクを演算する手段及び前記第2補償トルクを演算する手段は、共通のパラメータを用いて各補償トルクを演算することを特徴とする速度・位置制御システム。
  2. 請求項1に記載した速度・位置制御システムにおいて、
    前記負荷トルク推定値に1以下の定数を乗算して前記第2補償トルクを演算すると共に、
    前記負荷トルク予測値に(1−前記定数)を乗算して前記第1補償トルクを演算することを特徴とする速度・位置制御システム。
  3. 請求項1に記載した速度・位置制御システムにおいて、
    前記負荷トルク推定値に1以下の定数を乗算して前記第2補償トルクを演算すると共に、
    前記第1補償トルクは、前記負荷トルク予測値にハイパスフィルタ演算を行った値を含み、前記ハイパスフィルタの時定数は、前記負荷トルク推定演算部が負荷トルクの推定に要する時定数と同程度となるように共通のパラメータを用いて決定することを特徴とする速度・位置制御システム。
  4. 請求項3に記載した速度・位置制御システムにおいて、
    前記第1補償トルクは、前記負荷トルク予測値に(1−前記定数)を乗算して得た値と、前記負荷トルク予測値にハイパスフィルタ演算を行った値との加算値であることを特徴とする速度・位置制御システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した速度・位置制御システムを備えたことを特徴とする工作機械。
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