JP2019159165A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、用紙の表面の凹凸の形状を特定することで、画質の安定性を向上させることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】用紙の表面の凹凸に応じた条件で画像形成を行う画像形成装置100において、用紙に形成されたトナー画像を加熱定着する定着部48と、用紙の表面の凹凸を検出する凹凸検出部60と、用紙の表面の凹凸の形状を特定する形状特定部としての制御部70と、を備え、凹凸検出部は、用紙の表面に照射する照射光を発する光源61aと、照射光を分光するプリズム61bと、分光された波長の異なる光が、用紙表面で反射した反射光を読み取る反射光検出部62と、を備え、形状特定部は、反射光検出部によって読み取られた反射光の情報に基づいて、少なくとも凹凸の高さを特定する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、帯電させた感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成し、形成された静電潜像をトナーで現像してトナー画像を形成し、形成されたトナー画像を用紙に転写し、定着部における定着ローラー及び加圧ローラー等によって挟持搬送することにより、転写されたトナー画像を加熱定着させて用紙上に画像を形成する、電子写真方式の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置においては、定着部における定着温度や加圧条件等は、用紙に形成された画像の光沢などの画質を左右するため、十分に考慮する必要がある。
ところで、プロダクションプリントの分野では、パンフレットやカタログ等の印刷において、様々な種類の用紙が使用されている。その中でも、エンボス紙は表面に加工された多種多様な凹凸パターンにより、デザイン性の高い魅力的な印刷物を作成することができる。しかしながら、表面にこのような凹凸が施されていることによって、用紙の定着部の通過時に定着ローラー等と十分に接触しない領域ができるため、定着性が部分的に低下し画質の低下につながる場合がある。
このような問題に対し、特許文献1には、光を照射する複数の光源体により照射角の異なる光をシート状検査対象物に照射し、そこで生じた反射光を検査することで凹凸を検出し、凹凸を検出した場合には、定着条件(定着温度、加圧条件等)を変更することで、定着性を向上させる技術が開示されている。このような複数方向からの照射により、単一の照射角からの光のみによっては検出できない凹凸の検出が可能となる。
特開2015−105904号公報
しかしながら、特許文献1に記載の凹凸の検出方法では、複数の光源を搭載する必要があり、高コスト化してしまう。
また、凹凸の形状(凹凸パターンの大きさ、凹部の深さ等)によっても定着性が異なってくるため、単に凹凸を検知して一律的に定着条件を変更するのみでは、安定した画質の画像形成に対し十分に対応しきれない場合もある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、低コストで、用紙の表面の凹凸の形状を特定することで、画質の安定性を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙の表面の凹凸に応じた条件で画像形成を行う画像形成装置において、
用紙に形成されたトナー画像を加熱定着する定着部と、
用紙の表面の凹凸を検出する凹凸検出部と、
用紙の表面の凹凸の形状を特定する形状特定部と、を備え、
前記凹凸検出部は、
用紙の表面に照射する照射光を発する光源と、
前記照射光を分光する分光部と、
分光された波長の異なる光が、用紙表面で反射した反射光を読み取る反射光検出部と、を備え、
前記形状特定部は、
前記反射光検出部によって読み取られた反射光の情報に基づいて、少なくとも凹凸の高さを特定する
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記形状特定部は、さらに、
前記反射光検出部によって読み取られた反射光の情報に基づいて、凹凸の大きさを特定する
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
凹凸の形状に応じた定着条件及び/又は用紙搬送速度条件を決定するための条件プロファイルに基づいて、前記定着部における定着条件及び/又は用紙搬送速度条件を決定する決定部を備える
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
用紙を載置させて搬送する搬送部材を備え、
前記搬送部材上の、前記照射光が照射される領域が白色である
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記凹凸検出部は、用紙上の画像形成領域のみを検出対象とする
ことを特徴とする。
本発明によれば、低コストで、用紙の表面の凹凸の形状を特定することで、画質の安定性を向上させることができる画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の機能的構成を示す図である。 凹凸検出部の具体的構成を示す図である。 凹凸パターンサイズの検出方法を説明する図である。 凹凸高さの検出方法を説明する図である。 定着設定プロファイルの一例を示す図である。 画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
[画像形成装置の構成]
図1は、本発明を適用した実施形態における、画像形成装置100の全体構成を示す概略断面図である。
画像形成装置100は、外部機器から受信した画像データ、又は、原稿から画像を読み取って得られた画像データに基づいて、電子写真方式により、カラー画像を形成する画像形成装置である。
図1に示すように、画像形成装置100は、操作部10、表示部20、スキャナー30、画像形成部40、搬送部50、凹凸検出部60等を備えて構成される。
操作部10は、表示部20の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を制御部70(図2参照)に出力する。操作部10は、ユーザーからの操作指示を受け付ける。
表示部20は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部70から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。
スキャナー30は、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿給紙装置)からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、光源から原稿へ照明走査した光の反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取り、読み取った画像をA/D変換し、得られた画像データを制御部70に出力する。
画像形成部40は、画像データに基づいて、用紙上に画像を形成する。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する感光体ドラム41Y,41M,41C,41K、帯電部42Y,42M,42C,42K、露光部43Y,43M,43C,43K、現像部44Y,44M,44C,44K、一次転写ローラー45Y,45M,45C,45Kを備える。また、画像形成部40は、中間転写ベルト46、二次転写ローラー47、定着部48を備える。
帯電部42Y,42M,42C,42Kは、感光体ドラム41Y,41M,41C,41Kを一様に帯電させる。
露光部43Y,43M,43C,43Kは、レーザー光源、ポリゴンミラー、レンズ等から構成され、各色の画像データに基づいて感光体ドラム41Y,41M,41C,41Kの表面をレーザービームにより走査露光して静電潜像を形成する。
現像部44Y,44M,44C,44Kは、感光体ドラム41Y,41M,41C,41K上の静電潜像に各色のトナーを付着させ、現像を行う。
一次転写ローラー45Y,45M,45C,45Kは、感光体ドラム41Y,41M,41C,41K上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト46上に逐次転写させる(一次転写)。すなわち、中間転写ベルト46上には、4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
二次転写ローラー47は、中間転写ベルト46上のカラートナー像を、給紙トレイから供給された用紙の一方の面上に一括して転写させる(二次転写)。
定着部48は、定着ローラーと加圧ローラーにより形成されるニップ部に用紙を通過させることで、加熱・加圧により、用紙上にトナー像を定着させる。
搬送部50は、用紙を搬送するための搬送ローラー等を備え、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部40に供給してから、定着後の用紙を機外に排出するまで、画像形成装置100内において用紙を搬送する。給紙トレイには、給紙トレイごとに予め定められた紙種やサイズの用紙が収納されている。また、搬送部50は、用紙を載置させて搬送する搬送部材51(図3参照)を備え、照射光発生部61により照射光が照射される面が白色となるように構成されている。
凹凸検出部60は、用紙搬送経路上の画像形成部40上流側に配置され、搬送される用紙に形成された凹凸を検出する。
図3は、凹凸検出部60の具体的な構成を示す図である。凹凸検出部60は、照射光発生部61と、反射光検出部62と、を備えて構成される。照射光発生部61は、白色光を発する光源61aと、光源61aから発せられた白色光を分光して用紙Pの表面に照射させるプリズム61bと、を備える。反射光検出部62は、CCDセンサーなどから構成され、照射光発生部61によって発せられた照射光が用紙Pの表面で反射した光を検知する。反射光検出部62によって検出された反射光の出力信号O(RGBデータ)は、制御部70へと転送される。
図2は、画像形成装置100の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、操作部10、表示部20、スキャナー30、画像形成部40、搬送部50、凹凸検出部60、制御部70、ROM(Read Only Memory)71、RAM(Random Access Memory)72、記憶部73、通信部74等を備えて構成される。なお、既に説明した機能部については、説明を省略する。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、ROM71に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM72に展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置100の各部の動作を集中制御する。
ROM71は、画像形成装置100の各部を制御するための各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
RAM72は、揮発性の半導体メモリーにより構成され、制御部70により実行制御される各種処理において、ROM71から読み出された各種処理プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部73は、ハードディスクやフラッシュメモリー等の不揮発性の記憶装置により構成され、各種データを記憶する。例えば、記憶部73には、外部機器から受信した画像データ、スキャナー30により読み取られた画像データが記憶される。また、記憶部73には、後述する定着設定プロファイル(条件プロファイル)が記憶され、制御部70はこれに基づいて定着条件を決定する。
通信部74は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
以下、本発明の概要について説明する。
本発明は、凹凸検出部60における分光の照射及びその反射光の検出を利用して、凹部Dの用紙搬送方向における幅(凹凸パターンサイズ)を検出と、凹部Dの深さ(凹凸高さ)の検出を目的とし、以下に説明する検出方法においては、分光された光が、波長ごとに用紙面に対する照射角が異なることを利用する。
図4は、本実施形態に係る凹凸パターンサイズの検出方法について説明する図である。図4においては、用紙は図中Aに示す方向に搬送されるため、用紙搬送方向Aの下流側に配置されたプリズム62b(図示略)を出た光は、用紙の移動に伴って、用紙表面の、用紙搬送方向Aの下流側から上流側に向かって順次照射されることになる。また、図3に示すように、用紙搬送方向Aの下流側に短波長の青色光B、上流側に長波長の赤色光Rが照射される。
この時、反射光の光軸とCCDセンサーが一致する場合に、反射光検出部62からの出力信号Oの値が最大になり、制御部70は、照射光が照射された領域を最も明るい領域(図4における領域L)として特定する。一方で、用紙表面で照射光が反射しない場合あるいは反射光がCCDによって検知されない場合には、反射光検出部62からの出力信号Oの値が0となり、制御部70は、照射光が照射された領域を影の領域(図4における領域S)として特定する。
これについて具体的に説明する。
図4(A)に示すように、青色光Bは、用紙の搬送面(搬送方向に水平な面)に対して比較的深い角度θで入射する。したがって、凹部Dの表面において用紙搬送方向Aの下流側の壁面D1に対しても青色光が当たるため、僅かではあるが反射光検出部62によって反射光が検出される。一方で、凹部Dの表面において用紙搬送方向Aの上流側の壁面D2に対して青色光が当たった場合に、反射光の光軸が反射光検出部62のCCDセンサーと一致すると仮定すると、最も明るい領域Lが特定されることになる。
一方で、図4(B)に示すように、赤色光Rは、用紙の搬送面に対して比較的浅い角度θで入射する。この時、壁面D1には赤色光が当たらないため、反射光検出部62によって反射光が検出されず、影の領域Sとして特定されることとなる。また、壁面D2に対して赤色光が当たった場合、反射光の角度が青色光の場合と異なり、光軸が反射光検出部62のCCDセンサーからずれるため、青色光に比べて弱い反射光が検出される。
以上のように、青色光の反射光によって最も明るくなる領域Lの端部を、赤色光の反射光によって影の領域Sの端部を、それぞれ検出することができ、制御部70は、影の領域Sと反射光が検知された領域Lとを含んだ領域を凹部Dとして特定する。さらに、制御部70は、用紙の搬送速度と、凹部Dの両端部がそれぞれ検出された時間の差分とによって、凹部Dの用紙搬送方向における幅Wを算出し、凹部Dの凹凸パターンサイズを特定することができる。
なお、上記した例では壁面D2における青色光の反射光の光軸がCCDセンサーと一致するものとしたが、凹部Dの幅Wが同じであっても、凹部Dの深さ(壁面D2の傾斜角)によって、光軸がCCDセンサーと一致するように反射する光の色は異なる。したがって、凹部Dごとに、出力信号が最大となる反射光の検出結果に基づいて、領域Lの端部を特定する必要がある。
図5は、本実施形態に係る凹凸高さの検出方法について説明する図である。図5においても同様に、用紙は図中Aに示す方向に搬送されるため、用紙搬送方向Aの下流側に配置されたプリズム62b(図示略)を出た光は、用紙の移動に伴って、用紙搬送方向Aの下流側から上流側に向かって順次照射されることになる。
図5(A)に示すように、青色光Bが、凹部Dの用紙搬送方向Aの上流側であって、傾斜角θの壁面D2に照射される場合について説明する。青色光Bは、用紙の表面(搬送方向に水平な面)に対して比較的深い角度θで入射し、壁面D2における青色光の反射光の光軸がCCDセンサーと一致すると仮定し、この時の反射角がθであるとする。
壁面D2の用紙搬送方向Aにおける長さをxとすると、凹部Dの高さをHは下記の式(1)によって表される。
=xtanθ ・・・(1)
即ち、Hを求めるためにはx及びθの値が必要である。
ここでxは、用紙の搬送速度と、図4における領域Lの両端部がそれぞれ検出された時間の差分とによって求められる。
また、θは、図6(A)に示すように、下記の式(2)によって表される。
θ=90°−(θ+θ) ・・・(2)
即ち、θは、下記の式(3)によって表される。
θ=90°−(θ+θ) ・・・(3)
青色光Bの入射角θ及び反射光の光軸とCCDセンサーとが一致する反射角θは、凹凸検出部60の各部の設計に基づいて算出可能な値であるため、θをこれらに基づいて算出することができる。
よって、上記した式(1)に基づいてHを算出することで、凹部Dの高さHが求められる。
図5(B)に示すように、赤色光Rが、傾斜角θの壁面D2に照射される場合について説明する。青色光Bは、用紙の表面に対して比較的浅い角度θで入射し、壁面D2における赤色光の反射光の光軸がCCDセンサーと一致すると仮定し、この時の反射角がθであるとする。
壁面D2の用紙搬送方向Aにおける長さをyとすると、凹部Dの高さをHは下記の式(1)によって表される。
=ytanθ ・・・(4)
即ち、Hを求めるためにはy及びθの値が必要である。
ここでyは、用紙の搬送速度と、図4における領域Lの両端部がそれぞれ検出された時間の差分とによって求められる。
また、θは、図5(B)に示すように、下記の式(5)によって表される。
θ=90°−(θ+θ) ・・・(5)
即ち、θは、下記の式(6)によって表される。
θ=90°−(θ+θ) ・・・(6)
赤色光Rの入射角θ及び反射光の光軸とCCDセンサーとが一致する反射角θは、凹凸検出部60の各部の設計に基づいて算出可能な値であるため、θをこれらに基づいて算出することができる。
よって、上記した式(4)に基づいてHを算出することで、凹部Dの高さHが求められる。
以上説明したように算出した凹凸高さに基づいて、定着条件を変更する。具体的には、図6に示すような定着設定プロファイル(条件プロファイル)に基づいて定着条件を制御する。
図6に示すように、凹凸高さが大きい程、定着温度を上げるとともに、搬送速度を低速にする。即ち、凹凸高さが大きい場合には定着部48と凹部が十分に接しないため、このような制御により定着性を確保する。なお、定着設定プロファイルは、予め設定され記憶部73によって記憶されている。また、定着設定プロファイルは、定着温度と搬送速度のいずれか一方のみを設定するものとしてもよい。
また、凹凸パターンサイズに基づいて、同様に定着条件を変更することも可能である。即ち、凹凸パターンサイズが大きい程、定着温度を上げるとともに、搬送速度を低速にすることで、定着性を向上させることができる。
あるいは、凹凸高さ及び凹凸パターンサイズの両方の複合的な条件によって定着条件を設定することも可能である。
なお、定着条件の変更は、凹凸が検出された用紙が凹凸検出部60を通過してから、定着部48に到達するまでの間に実行する必要がある。したがって、凹凸検出部60はこのような制御が可能な程度に十分に定着部48から離れた位置に配置させるか、あるいは用紙が定着部48に到達するまでの搬送部50による搬送速度を制御するのが有効である。
なお、パンチ穴等によっても照射光による陰影が生じる。この点、搬送部50は用紙を載置させて搬送する搬送部材51を備え、搬送部材51の搬送面(照射光が照射される面)を白色にして陰影が生じにくくするように構成されているため、誤検知が抑制されることが期待される。あるいは、用紙の主走査方向と副走査方向の画像領域以外については、凹凸検出の対象から外すことでより効果的に誤検知を防止することができる。
続いて、本実施形態に係る画像形成装置100の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、図7における処理は、制御部70と記憶部73によって記憶されているプログラムとの協働により実現される。
画像形成装置100がジョブを受け付けると、制御部70は、搬送部50を制御して用紙の搬送を開始させる(ステップS1)。
続いて、制御部70は、光源61aを点灯させ、プリズム61bを介した照射光を用紙に照射させる(ステップS2)。
次いで、制御部70は、反射光検出部62を制御して用紙表面で反射した光を検出する(ステップS3)。
反射光を検出すると、制御部70は、凹凸パターンサイズを算出する(ステップS4)。具体的には、制御部70は、上記したように各色の検出結果をもとに、反射光が検出されず影となる部分から凹部の下流側端部の位置を特定するとともに、最も反射光が強く検出される部分から凹部の上流側端部の位置を特定する。制御部70は、特定された両端部の位置と用紙の搬送速度とから、用紙搬送方向においえる凹部の幅を算出する。
続いて、制御部70は、凹凸高さを算出する(ステップS5)。具体的には、制御部70は、上記したように反射光の検出結果に基づいて反射光の光軸と反射光検出部62のCCDセンサーとが一致する光の色を特定し、これに基づいて凹部の高さを算出する。
続いて、制御部70は、凹凸パターンサイズ及び凹凸高さに基づいて定着条件を決定し、定着条件の設定を変更する(ステップS6)。即ち、記憶部73によって記憶された、凹部の形状と定着条件とを対応させた定着設定プロファイルに基づいて定着条件を決定し、搬送部50による用紙の搬送速度及び定着部48の温度等の設定を変更して、用紙を定着部48へと搬送させる。
続いて、制御部70は、定着部48を通過した用紙が最終ページであるか否かを判断する(ステップS7)。制御部70は、最終ページであると判断すると(ステップS7:YES)、制御を終了するが、最終ページではないと判断すると(ステップS7:NO)、ステップS2へと戻る。
なお、図7のフローチャートにおいては、凹凸高さ及び凹凸パターンサイズの両方を算出するものとしたが、これに限らずいずれか一方のみを算出するものとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置100は、画像形成部40により用紙に形成されたトナー画像を加熱定着する定着部48と、用紙の表面の凹凸を検出する凹凸検出部60と、用紙の表面の凹凸の形状を特定する形状特定部としての制御部70と、を備え、凹凸検出部60は、用紙の表面に照射する照射光を発する光源61aと、照射光を分光するプリズム61bと、分光された波長の異なる光が、用紙表面で反射した反射光を読み取る反射光検出部62と、を備え、制御部70は、反射光検出部62によって読み取られた反射光の情報に基づいて、少なくとも凹凸の高さを特定することを特徴とする。したがって、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、用紙の表面の凹凸の高さに基づいて定着条件を制御することができるため、画質の安定性を向上させることができ、さらに分光部としてのプリズム61bを用いることで、単一の光源61aのみで足り、複数の光源を用いる場合よりも低コストで上記した効果を得られる。
また、本実施形態に係る画像形成装置100においては、制御部70は、さらに、反射光検出部62によって読み取られた反射光の情報に基づいて、用紙上の凹凸の大きさを特定することを特徴とする。したがって、凹凸の高さだけでなく凹凸パターンサイズを考慮することで、より適した条件下で定着を行うことができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置100においては、制御部70は、凹凸の形状に応じた定着条件及び/又は用紙搬送速度条件を決定するための定着設定プロファイルに基づいて、定着部48における定着条件及び/又は用紙搬送速度条件を決定する定着条件決定部として機能する。したがって、各凹凸形状について予め最適となるように設定された定着条件に基づいて定着を行うことで、画質をより安定化させることができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置100においては、搬送部50は、用紙を載置させて搬送する搬送部材51を備え、当該搬送部材51上の照射光発生部61により照射光が照射される面が白色であることを特徴とする。これにより、パンチ穴等による陰影を生じにくくすることで、誤検知を防止することができる。
なお、本実施形態に係る画像形成装置100においては、凹凸検出部60は、用紙上の画像形成領域のみを検出対象とすることで、パンチ穴等による陰影を誤検知することを防ぐことができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
10 操作部
20 表示部
30 スキャナー
40 画像形成部
50 搬送部
60 凹凸検出部
61 照射光発生部
61a 光源
61b プリズム(分光部)
62 反射光検出部
70 制御部(形状特定部、定着条件決定部)
71 ROM
72 RAM
73 記憶部
74 通信部
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 用紙の表面の凹凸に応じた条件で画像形成を行う画像形成装置において、
    用紙に形成されたトナー画像を加熱定着する定着部と、
    用紙の表面の凹凸を検出する凹凸検出部と、
    用紙の表面の凹凸の形状を特定する形状特定部と、を備え、
    前記凹凸検出部は、
    用紙の表面に照射する照射光を発する光源と、
    前記照射光を分光する分光部と、
    分光された波長の異なる光が、用紙表面で反射した反射光を読み取る反射光検出部と、を備え、
    前記形状特定部は、
    前記反射光検出部によって読み取られた反射光の情報に基づいて、少なくとも凹凸の高さを特定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記形状特定部は、さらに、
    前記反射光検出部によって読み取られた反射光の情報に基づいて、凹凸の大きさを特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 凹凸の形状に応じた定着条件及び/又は用紙搬送速度条件を決定するための条件プロファイルに基づいて、前記定着部における定着条件及び/又は用紙搬送速度条件を決定する決定部を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 用紙を載置させて搬送する搬送部材を備え、
    前記搬送部材上の、前記照射光が照射される領域が白色である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記凹凸検出部は、用紙上の画像形成領域のみを検出対象とする
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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