JP2019158543A - レーダシステム - Google Patents

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忠高 若菱
Tadataka Wakahishi
忠高 若菱
小林 洋幸
Hiroyuki Kobayashi
洋幸 小林
禎央 松嶋
Sadahisa Matsushima
禎央 松嶋
準 三浦
Jun Miura
準 三浦
知生 川村
Tomoo Kawamura
知生 川村
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Abstract

【課題】複数のレーダ装置の干渉を簡易に低減すること。【解決手段】車両の前方または後方の左右にそれぞれ搭載される第1レーダ装置(レーダ装置10−1またはレーダ装置10−3)および第2レーダ装置(レーダ装置10−2またはレーダ装置10−4)を有するレーダシステム1において、第1レーダ装置(レーダ装置10−1またはレーダ装置10−3)および第2レーダ装置(レーダ装置10−2またはレーダ装置10−4)は、送信する電磁波の周波数および偏波方向の少なくとも一方が相互に異なる、ことを特徴とする。このような構成によれば、送信信号の周波数およびタイミングを同期することなく、干渉を低減することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、レーダシステムに関するものである。
近年、車両の周辺に存在する対象物を検出するためのレーダ装置が多く使われるようになっている。このようなレーダ装置は、車両の前方および/または後方の左右にそれぞれ搭載される。左右に搭載されるレーダ装置には重複する検出領域が存在することから、レーダ装置間で送信信号が干渉し、誤検出が生じたり、対象物を正確に検出できなかったりする場合がある。
そこで、特許文献1に開示された技術では、FM−CW方式を採用する第1及び第2のレーダ100,200を備え、第1および第2のレーダのそれぞれの検知範囲が互いに重複する部分を有する車両用レーダ装置1であって、第1および第2のレーダのそれぞれのFM−CW変調は、変調周波数が同一であり、第1および第2のレーダのそれぞれのFM−CW変調の変調勾配(α1、α2;β1、β2)が正負逆になるように、第1および第2のレーダのそれぞれのFM−CW変調の同期を取るようにしている。これにより。車両用レーダ装置1は、第1および第2のレーダのそれぞれにおいて、送信信号と受信信号に基づき得られるビート信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを得て、該周波数スペクトルに基づいて、第1および第2のレーダにより検出した物体の速度または距離に関する情報を得ることができる。
特開2010−203918号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、複数の送信信号の周波数を高い精度で同一とし、また、これらの複数の送信信号を高い精度で同期する必要がある。しかしながら、車両の離れた場所に搭載されている複数のレーダ装置の送信信号を高い精度で同期することは困難という問題点がある。
本発明は、複数のレーダ装置の干渉を簡易に低減することが可能なレーダシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両の前方または後方の左右にそれぞれ搭載される第1レーダ装置および第2レーダ装置を有するレーダシステムにおいて、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の周波数および偏波状態の少なくとも一方が相互に異なる、ことを特徴とする。
複数のレーダ装置の干渉を簡易に低減することが可能となる。
また、本発明は、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の周波数が相互に異なる連続波またはパルス波を送信することを特徴とする。
このような構成によれば、波形の特性に応じて対象物を検出するとともに、複数のレーダ装置の干渉を低減することが可能となる。
また、本発明は、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が、相互に略直交していることを特徴とする。
このような構成によれば、レーダ装置の送信信号を高い精度で同期することなく、干渉の発生を低減することができる。
また、本発明は、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が水平面に対して略45度の傾きを有することを特徴とする。
このような構成によれば、地面の影響を低減しつつ、干渉の発生を低減することができる。
また、本発明は、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向を所定の方向および前記所定の方向に対し略90度異なる方向のいずれか一方を電気的に選択可能に構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、偏波方向が異なる複数のレーダ装置を準備する手間を省略することができる。
また、本発明は、前記所定の方向は、水平面に対して略45度である、ことを特徴とする。
このような構成によれば、地面の影響を低減しつつ、干渉の発生を低減することができる。
また、本発明は、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置が前記車両の前方の左および右にそれぞれ配置され、第3レーダ装置および第4レーダ装置が前記車両の後方の左および右にそれぞれ配置され、前記第1レーダ装置乃至前記第4レーダ装置は、送信する電磁波の周波数および偏波方向の少なくとも一方が相互に異なることを特徴とする。
このような構成によれば、4台のレーダ装置を有するレーダシステムの場合でも、干渉の発生を低減することができる。
また、本発明は、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、一方が右旋偏波の電磁波を送信し、他方が左旋偏波の電磁波を送信することを特徴とする。
このような構成によれば、レーダ装置の送信信号を高い精度で同期することなく、干渉の発生を低減することができる。
また、本発明は、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置のいずれか一方は、前記第3レーダ装置および前記第4レーダ装置の一方が送信する電磁波の周波数より高い周波数であるとともに、前記第3レーダ装置および前記第4レーダ装置の他方が送信する電磁波の周波数より低い周波数の電磁波を送信する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、干渉の発生をより確実に低減することができる。
また、本発明は、前記第1レーダ装置および前記第3レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が略同じであり、前記第2レーダ装置および前記第4レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が略同じであり、前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が相互に略直交していることを特徴とする。
このような構成によれば、干渉の発生をより確実に低減することができる。
本発明によれば、複数のレーダ装置の干渉を簡易に低減することが可能なレーダシステムを提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るレーダシステムの構成例を示す図である。 図1に示すレーダ装置の構成例を示す図である。 図1に示すレーダシステムを構成するレーダ装置の送受信信号を説明するための図である。 図1に示すレーダシステムを構成するレーダ装置の送受信信号の他の例を説明するための図である。 偏波方向を変更可能な送信アンテナの一例を示す図である。 図5に示す送信アンテナの動作を説明するための図である。 パルス波を送信する他の実施形態の構成例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係るレーダシステムの構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の実施形態に係るレーダシステム1は、レーダ装置10−1〜10−4を有している。レーダシステム1は、例えば、自動車等の車両Cに搭載され、車両Cの周囲に存在する他の車両、歩行者、障害物等の対象物を検出する。
ここで、レーダ装置10−1〜10−4は同様の構成とされているので、以下では、これらをレーダ装置10として説明する。レーダ装置10は、図2に示すように、制御処理部11、通信部12、三角波発生部13、VCO(Voltage Controlled Oscillator)14、増幅部15、送信アンテナ16、受信アンテナ17、増幅部18、ミキサ19、フィルタ20、および、A/D(Analog to Digital)変換部21を有している。
制御処理部11は、装置の各部を制御するとともに、A/D変換部21から供給されるデジタル信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)等の処理を施すとともに、対象物を検出する処理を実行する。
通信部12は、他のレーダ装置10またはゲートウェイ30との間で、例えば、対象物に関する情報および制御情報等を授受する。
三角波発生部13は、制御処理部11の制御に応じて三角波を発生してVCO14に供給する。VCO14は、三角波発生部13から供給される三角波の電圧に応じた周波数で発振し、周波数が三角波に応じて変化するFM(Frequency Modulation)変調信号を出力し、増幅部15とミキサ19に送信信号として供給する。
増幅部15は、VCO14から出力されるFM変調信号を所定のゲインで増幅し、送信アンテナ16を介して、車両Cの周辺に向けて送信する。
受信アンテナ17は、対象物によって反射された反射信号を受信し、増幅部18に受信信号として供給する。増幅部18は、受信アンテナ17から供給される受信信号を増幅してミキサ19に供給する。
ミキサ19は、増幅部18から供給される受信信号と、VCO14から供給される送信信号とをミキシングし、これらの信号の周波数の和の成分と、周波数の差の成分を生成して出力する。フィルタ20は、例えば、低域通過フィルタ(ローパスフィルタ)によって構成され、ミキサ19から出力される高域成分(周波数の和の成分)を低減し、低域成分(周波数の差の成分)を通過させる。A/D変換部21は、フィルタ20から出力される低域成分をデジタル信号に変換して出力する。
制御処理部11は、A/D変換部から供給されるデジタル信号に対してFFT処理を施し、アップビートおよびダウンビート周波数成分を抽出する。制御処理部11は、これらのビート周波数成分に基づいて対象物までの距離、および、相対速度を算出する。このようにして算出した対象物に関する情報は、通信部12を介して他のレーダ装置10およびゲートウェイ30に供給される。
ゲートウェイ30は、レーダ装置10−1〜10−4によって検出された対象物に関する情報をECU50に供給する。ECU50は、レーダ装置10−1〜10−4によって検出された対象物に関する情報を統合する処理を実行し、得られた情報に基づいて、例えば、運転者に対して警告を発したり、ブレーキを操作したり、ステアリングを操作する処理を実行する。
(B)本発明の実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るレーダ装置10−1〜10−4によって送受信される信号を示す図である。ここで、図3(B)は、レーダ装置10−1〜10−4から送信されるFM変調信号の周波数の割り当てを示す図である。また、図3(A)はレーダ装置10−1〜10−4から送信されるFM変調信号の時間的な変化を示す図である。なお、図3(A)において実線は送信信号を示し、破線は受信信号を示している。図3(A)に示すように、レーダ装置10−1〜10−4から送信されるFM変調信号にはそれぞれ異なる周波数帯が割り当てられている。例えば、レーダ装置10−1には、中心周波数がf1で、周波数幅がΔfの帯域が割り当てられている。また、レーダ装置10−2には、中心周波数がf3で、周波数幅がΔfの帯域が割り当てられている。また、レーダ装置10−3には、中心周波数がf2で、周波数幅がΔfの帯域が割り当てられている。さらに、レーダ装置10−4には、中心周波数がf4で、周波数幅がΔfの帯域が割り当てられている。
図2に示すレーダ装置10では、三角波によってFM変調された送信信号は、送信アンテナ16より送信され、対象物によって反射され、受信アンテナ17によって受信される。ミキサ19は、受信アンテナ17によって受信された受信信号と、送信信号とをミキシングすることでビート信号を得る。ここで、ビート周波数fは、以下の式(1)で表すことができる。
=f±f ・・・(1)
ここで、fは、対象物との距離に比例する距離周波数を示し、fは、対象物との間の相対速度に比例する速度周波数を示す。
ここで、式(1)のプラス成分は、送信信号の周波数が下降する区間(図3(A)に示すT1の区間)に得られるビート信号の周波数(ダウンビートfBD)で、式(1)のマイナス成分は、送信信号の周波数が上昇する区間(図3(A)に示すT2の区間)に得られるビート信号の周波数(アップビートfBU)である。なお、fBDおよびfBUは、以下の式(2)および式(3)で表される。
BD=f+f ・・・(2)
BU=f−f ・・・(3)
ここで、fおよびfは、以下の式(4)および式(5)で表される。
=f×Δf×R×f/C ・・・(4)
=2×f×V/C ・・・(5)
ここで、Cは電波の伝送速度(光速)であり、fは三角波の変調周波数であり、fは中心周波数(図3の例では、f1〜f4)であり、Δfは三角波の変調幅である。以上の式(1)〜式(5)により、距離Rおよび速度Vは次式で求められる。
R=(fBD+fBU)×C/8×Δf×f ・・・(6)
V=(fBD−fBU)×C/4×f ・・・(7)
レーダ装置10−1は、図3に示すように、変調幅がΔfで、中心周波数がf1のFM変調信号を送信し、以上の処理に基づいて対象物までの距離Rおよび速度Vを求める。
同様にして、レーダ装置10−2は、変調幅がΔfで、中心周波数がf3のFM変調信号を送信し、以上の処理に基づいて対象物までの距離Rおよび速度Vを求める。また、レーダ装置10−3は、変調幅がΔfで、中心周波数がf2のFM変調信号を送信し、以上の処理に基づいて対象物までの距離Rおよび速度Vを求める。さらに、レーダ装置10−4は、変調幅がΔfで、中心周波数がf4のFM変調信号を送信し、以上の処理に基づいて対象物までの距離Rおよび速度Vを求める。
ここで、図1に示すように、レーダ装置10−1,10−2は、車両の前方の左右にそれぞれ配置されている。また、レーダ装置10−3,10−4は、車両の後方の左右にそれぞれ配置されている。前述したように、レーダ装置10−1,10−2には、中心周波数がf1,f3の帯域が割り当てられ、レーダ装置10−3,10−4には、中心周波数がf2,f4の帯域が割り当てられている。このため、レーダ装置10−1,10−2は、Δfの帯域を隔てて送信周波数が配置され、レーダ装置10−3,10−4もΔfの帯域を隔てて送信周波数が配置されていることから、同じ方向(前方または後方)にFM変調信号を送信し、重複する検出領域を一部に有するレーダ装置同士がΔfを隔てた周波数を使用することから干渉の発生を低減することができる。
また、このように、左右に配置されるレーダ装置の干渉を低減することで、前述した処理によって、対象物までの距離と速度を正確に測定することができる。なお、図3の例では、中心周波数がf1〜f4の信号は相互に同期するように描画されているが、実際にはこれらは同期する必要はない。
また、図3(B)に示すように、帯域幅F(例えば、1GHz)を、4台のレーダ装置10−1〜14−4で4分割して用いることで、VCO14に線形性が要求される範囲を狭くすることができる。すなわち、帯域幅F全てを1つのレーダ装置で用いる場合には、帯域幅Fの全帯域に対してVCO14が線形性を要求されるが、4分割された場合にはF/4(=Δf)に対してのみ線形性を要求されることから、VCO14として安価なものを使用することができる。
以上に説明したように、本発明の実施形態では、レーダ装置10−4〜10−4に対して帯域幅Fを4分割してそれぞれに対して使用帯域として割り当てるようにしたので、レーダ装置間の干渉の発生を低減することができる。また、レーダ装置10−1にf1を割り当て、レーダ装置10−2にf3を割り当て、レーダ装置10−3にf2を割り当て、レーダ装置10−4にf4を割り当てるようにしたので、同じ方向に電磁波を送信するとともに、重複する検出領域を有するレーダ装置同士が使用する周波数をΔf離間することで、干渉の発生を一層低減することができる。また、帯域幅Fを4台のレーダ装置10−1〜10−4に対して分割して割り当てるようにしたので、VCO14に要求される線形性の範囲を狭くすることができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、図3(B)に示すように、レーダ装置10−1〜10−4に割り当てられる周波数帯は、相互に接近して配置するようにしたが、図4(B)に示すように、レーダ装置10−1〜10−4に割り当てられる周波数帯を所定の周波数帯dfだけ離間して配置するようにしてもよい。このような構成によれば、VCO14の周波数が変化した場合であっても、干渉の発生を確実に防ぐことができる。
また、以上の実施形態では、レーダ装置10−1〜10−4のそれぞれに割り当てる送信信号の周波数帯が異なるようにしたが、例えば、送信信号の偏波方向が異なるようにしてもよい。例えば、図1に示す座標軸のように、図1の上下方向をX軸とし、左右方向をY軸と、紙面の前後方向をZ軸とする。このような場合に、レーダ装置10−1が送受信する電磁波の偏波方向はZ軸に対して+45度傾いた状態とし、レーダ装置10−2が送受信する電磁波の偏波方向はZ軸に対して−45度傾いた状態とし、レーダ装置10−3が送受信する電磁波の偏波方向はZ軸に対して+45度傾いた状態とし、レーダ装置10−4が送受信する電磁波の偏波方向はZ軸に対して−45度傾いた状態とすることができる。このような設定とすることで、前方または後方の左右に配置されたレーダ装置同士が干渉することを防止できる。
なお、偏波方向を左右のレーダ装置で異なるように設定しようとすると、右45度に偏波方向が傾いたレーダ装置と、左45度に偏波方向が傾いたレーダ装置の2種類を準備する必要があるが、同一種類のレーダ装置を相互に異なる傾きを付けて設置してもよし、例えば、図5に示すアンテナ60(信学論(B),Vol. J94-B,No.9, pp.1181-1189から引用)を用いることで、SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチ回路65を切り換えることで、図6(A)に矢印で示すようにZ軸に対して+45度、または、図6(B)に矢印で示すようにZ軸に対して−45度の傾きを有する偏波信号を送受信することができる。なお、図5の例では、アンテナ60は、4つのパッチ素子61〜64と、SPDTスイッチ回路65、第1ポート、第2ポート、および、これらを接続する伝送線路を有している。送信アンテナ60では、2つの給電ポート(第1ポートおよび第2ポート)から信号を入力することができる互いに直交するアレイアンテナであり、給電ポートをSPDTスイッチ回路65によって切り換えることによって偏波方向を電気的に切り換えることができる。
なお、以上の例では、直線偏波を用いる場合を例に挙げて説明したが、円偏波を用いるようにしてもよい。例えば、レーダ装置10−1は送受信する電磁波として右旋偏波を使用し、レーダ装置10−2は送受信する電磁波として左旋偏波を使用し、レーダ装置10−3は送受信する電磁波として左旋偏波を使用し、レーダ装置10−4は送受信する電磁波として右旋偏波を使用するようにしてもよい。このような設定とすることで、前方または後方の左右に配置されたレーダ装置同士が干渉することを防止できる。
また、以上の実施形態では、三角波を用いてFM変調信号を生成するようにしたが、例えば、図7に示す構成によって、パルス波を用いてFM変調信号を生成するようにしてもよい。なお、図7では、図2と比較すると、三角波発生部13がパルス波発生部23に置換されている。これ以外の構成は、図2の場合と同様である。図7に示す実施形態では、送信アンテナ16からは、パルス変調された送信信号が送信される。このとき、レーダ装置10−1〜10−4に割り当てられる周波数帯は図3(B)と同様である。図7に示す実施形態の場合も、図2と同様の効果を得ることができる。
また、以上の各実施形態では、送信する送信信号の周波数または偏波方向のいずれか一方か異なるようにしたが、これらの双方が異なるようにしてもよい。例えば、図3に示すように、異なる周波数とするとともに、前述したように左右に配置されるレーダ装置の偏波方向が異なるようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、送信アンテナ16および受信アンテナ17は、各1つずつとしたが、これらの少なくとも一方を複数有するようにし、送信アンテナと受信アンテナの組み合わせによって形成される送受信系列毎の位相差に基づいて、対象物の存在する角度を検出可能としてもよい。
また、以上の各実施形態では、4台のレーダ装置10−1〜10−4を有するようにしたが、車両の前方の左右に搭載される2台のレーダ装置、または、車両の後方の左右に搭載される2台のレーダ装置において、送信する電磁波の周波数および偏波状態の少なくとも一方が相互に異なるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、車両として自動四輪車を例に挙げて説明したが、これ以外にも自動二輪車や自転車等を検出するようにしてもよい。すなわち、本明細書中において、車両とは自動四輪車には限定されない。
10−1〜10−4 レーダ装置
11 制御処理部
12 通信部
13 パルス波発生部
14 VCO
15 増幅部
16 送信アンテナ
17 受信アンテナ
18 増幅部
19 ミキサ
20 フィルタ
21 A/D変換部
23 パルス発生部

Claims (10)

  1. 車両の前方または後方の左右にそれぞれ搭載される第1レーダ装置および第2レーダ装置を有するレーダシステムにおいて、
    前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の周波数および偏波状態の少なくとも一方が相互に異なる、
    ことを特徴とするレーダシステム。
  2. 前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の周波数が相互に異なる連続波またはパルス波を送信することを特徴とする請求項1に記載のレーダシステム。
  3. 前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が、相互に略直交していることを特徴とする請求項1に記載のレーダシステム。
  4. 前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が水平面に対して略45度の傾きを有する、ことを特徴とする請求項3に記載のレーダシステム。
  5. 前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向を所定の方向および前記所定の方向に対し略90度異なる方向のいずれか一方を電気的に選択可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のレーダシステム。
  6. 前記所定の方向は、水平面に対して略45度である、ことを特徴とする請求項5に記載のレーダシステム。
  7. 前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置が前記車両の前方の左および右にそれぞれ配置され、第3レーダ装置および第4レーダ装置が前記車両の後方の左および右にそれぞれ配置され、前記第1レーダ装置乃至前記第4レーダ装置は、送信する電磁波の周波数および偏波方向の少なくとも一方が相互に異なることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレーダシステム。
  8. 前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、一方が右旋偏波の電磁波を送信し、他方が左旋偏波の電磁波を送信することを特徴とする請求項1に記載のレーダシステム。
  9. 前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置のいずれか一方は、前記第3レーダ装置および前記第4レーダ装置の一方が送信する電磁波の周波数より高い周波数であるとともに、前記第3レーダ装置および前記第4レーダ装置の他方が送信する電磁波の周波数より低い周波数の電磁波を送信する、ことを特徴とする請求項7に記載のレーダシステム。
  10. 前記第1レーダ装置および前記第3レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が略同じであり、
    前記第2レーダ装置および前記第4レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が略同じであり、
    前記第1レーダ装置および前記第2レーダ装置は、送信する電磁波の偏波方向が相互に略直交していることを特徴とする請求項7に記載のレーダシステム。
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