JP2019157947A - マスダンパ - Google Patents

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【課題】慣性質量要素と減衰要素が直列に接続され、この減衰要素が、温度依存性や繰り返し依存性が小さく、かつ速度に依存する減衰特性を有するとともに、マスダンパの軸力を適切に制限できるマスダンパを提供する。【解決手段】本発明によるマスダンパ1Aは、一端部が構造物3を含む系内の第1部位に連結されるねじ軸11aにボール11bを介して螺合するナット11cと、一端部が第2部位に連結され、ナット11cを回転自在に支持する内筒12と、ナット11c及び内筒12の外周を覆うように配置された回転マス13と、を備え、ナット11c及び回転マス13の一方は強磁性体で構成され、他方は導電材料で構成されており、ナット11c及び回転マス13の前記一方に周方向に沿って配置され、磁界内を回転するナット11cに、その回転と反対方向の、渦電流によるローレンツ力を発生させる複数の永久磁石15を強磁性体側に備える。【選択図】図2

Description

本発明は、構造物などの振動を抑制するのに用いられるマスダンパに関する。
従来のマスダンパとして、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このマスダンパは、慣性質量要素に粘性要素を直列に接続したものであり、構造物を含む系内の相対変位する第1部位と第2部位の間に設けられる。慣性質量要素は、一端部が第1部位に連結されたねじ軸と、ねじ軸にボールを介して螺合する回転自在のナットと、一端部が第2部位に連結され、ナットを回転自在に支持する内筒と、内筒に回転自在に支持された回転マスなどで構成されている。一方、粘性要素は、ナットと回転マスとの間の流体室に充填された粘性体と、流体室を第1室と第2室に仕切るとともに、ナットと回転マスとの相対回転に伴って流体室内を軸線方向に移動するように構成された可動体と、可動体に設けられた調整弁及びリリーフ弁などで構成されている。
このマスダンパでは、地震時などに第1及び第2部位の間に相対変位が発生すると、ねじ軸の直線運動がナットの回転運動に変換され、回転マスが回転することによって、回転慣性効果が発揮され、構造物の振動が抑制される。また、ナットと回転マスとの相対回転が生じると、可動体が流体室内を移動することによって、粘性体が調整弁を介して第1室と第2室の間を流れる。これにより、調整弁に設定された減衰係数に基づき、粘性体の移動速度に応じた粘性減衰効果が発揮される。
さらに、可動体の移動に伴い、第1室及び第2室の一方の圧力が上昇し、それに伴い、回転マスの回転慣性力及び粘性体の粘性抵抗(減衰力)も増大する。そして、上昇した圧力が所定圧力に達したときに、リリーフ弁が開弁する。これにより、この圧力が低下することによって、回転マスの回転慣性力及び粘性体の粘性抵抗のそれ以上の増大が抑制され、マスダンパの軸力(マスダンパに作用する軸方向の荷重)が制限される。
また、マスダンパの軸力を制限する従来の軸力制限機構として、例えば特許文献2に開示されたものが知られている。この軸力制限機構は、機械式のものであり、ボールねじのナットの外周面に当接する摩擦材と、回転マスにねじ込まれた締め付けボルトと、摩擦材と締め付けボルトの間に配置され、摩擦材をナット側に付勢する皿ばねなどを備えている。この構成では、マスダンパの軸力が、皿ばねのばね定数や締め付けボルトの締め付け度合などで定まる所定値に達すると、摩擦材とナットの間に滑りが発生することによって、回転マスの回転が抑制され、マスダンパの軸力が制限される。
特開2015−124820号公報 特許第5189213号公報
特許文献1のマスダンパにおいて粘性要素を構成する粘性体の粘性抵抗は、温度の上昇に伴って低下する温度依存性や、振動が繰り返し作用するのに伴って低下する繰り返し依存性を有する。このため、近年、特に懸念されている長周期地震動が発生したような場合には、大きな振動エネルギがマスダンパに繰り返し入力され、粘性体で吸収される結果、粘性体の温度が大きく上昇し、粘性抵抗が著しく低下するおそれがある。また、粘性体の粘性抵抗は、圧力に応じて変化する圧力依存性を有する。このため、粘性抵抗を調整するための調整弁などが必要になるとともに、その設定を詳細に行うことが必要になる。また、大きな粘性抵抗を確保するためには、粘性体のせん断面積を大きくすることが必要であり、粘性体の実装部分が大型化するという問題もある。
また、特許文献2に記載される軸力制限機構は、摩擦材を用いているため、マスダンパに大きな振動エネルギが繰り返し入力された場合には、摩擦材の発熱によって摩擦抵抗が低下する結果、マスダンパの軸力制限を良好に行えないおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、慣性質量要素と減衰要素が直列に接続され、この減衰要素が、温度依存性や繰り返し依存性が小さく、かつ速度に依存する減衰特性を有するとともに、マスダンパの軸力を適切に制限することができるマスダンパを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、構造物を含む系内の相対変位する第1部位と第2部位の間に設けられ、振動エネルギを減衰するマスダンパであって、一端部が第1部位に連結されるねじ軸、及びねじ軸にボールを介して螺合するナットを有するボールねじと、一端部が第2部位に連結され、ねじ軸と同軸状に延びるとともに、ナットを回転自在に支持する内筒と、ナット及び内筒の外周を覆うように配置され、ナット及び内筒に対して回転自在の筒状の回転マスと、を備え、ナット及び回転マスの一方は強磁性体で構成され、ナット及び回転マスの他方は導電材料で構成されており、ナット及び回転マスの前記一方に周方向に沿って配置され、磁界内を回転するナットに、ナットの回転と反対方向の、渦電流によるローレンツ力を発生させるように構成された複数の永久磁石を強磁性体側に備えることを特徴とする。
この構成によれば、地震時などに振動エネルギが構造物に入力され、第1及び第2部位の間に相対変位が発生すると、第1部位に連結されたねじ軸の相対的な直線運動が、ねじ軸に螺合するナットの回転運動に変換されることによって、ナットが永久磁石の磁界内を回転する。これにより、ナットに渦電流(誘導電流)が発生すると同時に、この渦電流と永久磁石の磁界との相互作用によってローレンツ力が発生する。
この渦電流によるローレンツ力(以下、適宜「ローレンツ力」という)は、ナットには、その回転方向と反対方向の抵抗力(制動力)として作用し、それにより、減衰効果が発揮される。一方、上記のローレンツ力は、回転マスには、ナットの回転方向と同じ方向の駆動力として作用する。これにより、回転マスが駆動され、回転することによって、回転マスの等価質量が実質量に対して増幅され、非常に大きな反力(回転慣性力)として作用する回転慣性効果が発揮され、構造物の振動が抑制される。以上の関係から、このマスダンパは、永久磁石から成る減衰要素に回転マスから成る慣性質量要素が直列に接続された構成になる。
また、このローレンツ力は、構造物におけるマスダンパの使用環境では、粘性要素の粘性抵抗と異なり、温度依存性や繰り返し依存性が小さい。したがって、長周期地震動の発生時のように大きな振動エネルギが構造物に繰り返し入力される場合においても、温度や振動エネルギの入力の繰り返しの影響を受けることなく、回転マスの回転慣性効果と永久磁石による減衰効果を安定して発揮させることができ、それにより、マスダンパの所要の振動抑制性能を確保することができる。
さらに、ローレンツ力は、粘性要素の粘性抵抗と同様、速度に依存する減衰特性(傾向)を示す。このため、ローレンツ力を粘性抵抗と同様に取り扱うことができ、例えば、粘性抵抗に代わるローレンツ力の設計を、速度をパラメータとして適切かつ容易に行うことができる。
また、上述したように、ローレンツ力は、温度や振動エネルギの入力の繰り返しの影響を受けることなく、安定的に得られるとともに、その値が大きいほど、回転マスの回転慣性力はより大きくなる。したがって、ローレンツ力を構造物の相対変位などに応じて適宜、制限することによって、回転マスの回転慣性力の増大を抑制し、マスダンパの軸力を適切に制限することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のマスダンパにおいて、渦電流によるローレンツ力は、ナットと回転マスとの相対速度が所定速度以上のときに、一定の所定値に設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、ナットと回転マスとの相対速度が所定速度以上になったときに、渦電流によるローレンツ力が一定の所定値に制限されることによって、回転マスの回転慣性力の増大を抑制し、マスダンパの軸力を適切に制限することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のマスダンパにおいて、回転マスと内筒との間の間隙に充填された粘性体をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、回転マスが回転するのに伴い、回転マスと回転しない内筒との間に充填された粘性体の粘性抵抗(せん断抵抗)によって、回転マスの回転速度に応じた粘性減衰効果が発揮され、それにより、マスダンパの振動抑制性能をさらにに高めることができる。この場合、粘性体から成る粘性要素は、回転マスから成る慣性質量要素に並列に接続された関係になる。
本発明の実施形態によるマスダンパを含む免震装置を構造物に設置した例を概略的に示す図である。 マスダンパの縦断面図である。 図2のX−X線に沿う、一部を省略した断面図である。 マスダンパの動作を説明するための図である。 永久磁石によるローレンツ力の設定例を示す図である。 粘性抵抗及びローレンツ力の速度に応じた特性を示す図である。 マスダンパをモデル化して示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、実施形態によるマスダンパ1を、積層ゴム支承2とともに、建物などの構造物3に免震装置として設置した例を示す。積層ゴム支承2は、複数個(2つのみ図示)設けられており、構造物3と基礎4の間に固定され、構造物3を支持している。マスダンパ1は、複数個(1つのみ図示)設けられており、その両端部において、構造物3から下方に突設された支持部材5aと、基礎4から上方に突設された支持部材5bとの間に、設置される。
図2に示すように、マスダンパ1は、ボールねじ11、内筒12、回転マス13、粘性体14及び永久磁石15などで構成されている。
ボールねじ11は、ねじ軸11aと、ねじ軸11aに多数のボール11bを介して螺合するナット11cを有する。ねじ軸11aは、外端部において、自在継手17aを介して、第1フランジ17に移動不能に連結され、内端部は、ナット11cから突出し、内筒12の内部に延びている。ナット11cは、導電材料(例えば鋼材)で構成され、内端部において、クロスローラベアリング21を介して内筒12に嵌合し、回転自在に支持されている。
内筒12は、鋼材で構成され、ナット11cと同軸状に配置されており、外端部において、自在継手18aを介して、第2フランジ18に移動不能に連結されている。
回転マス13は、比重が比較的大きな強磁性体(例えば鋼材)で構成され、肉厚の円筒状に形成されている。回転マス13は、ボールねじ11及び内筒12の外側に同軸状に配置されており、両端部において軸受け22、22を介し、ナット11c及び内筒12に回転自在に支持されている。
粘性体14は、内筒12と回転マス13との間の間隙Gに、シール23、23を介して液密状態で充填されている。粘性体14は、所定の粘度を有する粘性材、例えばシリコンオイルで構成されている。
図3に示すように、永久磁石15は、ナット11cと回転マス13の間、例えば回転マス13の内周面に複数個(この例では18個)、周方向に等間隔に配置されており、ナット11cに対向している。また、複数の永久磁石15の極性は、隣り合う各2つの間で互いに異なるように配置されている(図4参照)。
以上の構成のマスダンパ1は、例えば図1の構造物3及び基礎4に設けられた支持部材5a、5bに、第1及び第2フランジ17、18を介して連結され、設置される。この状態で、地震などの発生により、構造物3と基礎4の間に相対変位が発生すると、それらに連結された内筒12に対するねじ軸11aの直線運動がナット11cの回転運動に変換され、ナット11cが永久磁石15の磁界内を回転する。
これに伴い、図4に示すように、ナット11cに渦電流(誘導電流)が発生するとともに、この渦電流と永久磁石15の磁界との相互作用によって、ローレンツ力が発生する。この渦電流によるローレンツ力(以下、適宜「ローレンツ力」という)は、ナット11cには、その回転方向(矢印A方向)と反対方向の抵抗力(制動力)として作用し、それにより、減衰効果が発揮される。
一方、上記のローレンツ力は、回転マス13には、ナット11cの回転方向と同じ方向の駆動力として作用する。これにより、回転マス13が駆動され、回転することによって、回転マス13の等価質量が実質量に対して増幅され、非常に大きな反力(回転慣性力)として作用する回転慣性効果が発揮され、構造物3の振動が抑制される。
また、回転マス13の回転に伴い、回転マス13と回転しない内筒12との間に充填された粘性体14の粘性抵抗(せん断抵抗)によって、振動エネルギが吸収され、熱変換されることで、回転マス13の回転速度に応じた粘性減衰効果が発揮される。
前述したように、渦電流によるローレンツ力は、構造物におけるマスダンパの地震時を含む使用環境(例えば最高温度:100〜150℃、累積変位:50m程度)では、粘性抵抗と異なり、温度依存性や繰り返し依存性が小さい。したがって、長周期地震動の発生時のように大きな振動エネルギが構造物に繰り返し入力される場合においても、温度や振動エネルギの入力の繰り返しの影響を受けることなく、回転マス13の回転慣性効果と永久磁石15による減衰効果を安定して発揮させることができる。
また、図5は、速度Vに対する、粘性体14の粘性抵抗FV及び渦電流によるローレンツ力FLの一般的な関係を示す。同図から理解されるように、ローレンツ力FLは、一般に、粘性抵抗FVと同様、速度Vに依存する減衰特性(傾向)を示すため、粘性抵抗FVと同様に取り扱うことができる。例えば、粘性抵抗FVに代わるローレンツ力FLの設計を、速度Vをパラメータとして適切かつ容易に行うことができる。なお、ローレンツ力FLの大きさ及び特性は、永久磁石15の数、配置やナット11cとの隙間の大きさなどによって変更することも可能である。
本実施形態では、ローレンツ力FLは、図6に示すように設定されている。具体的には、ローレンツ力FLは、ナット11cと回転マス13との相対速度VRが所定速度V1以上のときに、所定値F1の付近でほぼ一定になり(飽和し)、それ以上、増加しないように設定されている。また、永久磁石15に、互いに並列の回転マス13及び粘性体14が直列に接続されるという接続関係から、回転マス13の回転慣性力及び粘性体14の粘性抵抗は、ローレンツ力FLに依存し、ローレンツ力FLが大きいほど、より大きくなる。したがって、ローレンツ力FLを上記のように設定することにより、ローレンツ力FLが飽和するのに応じて、回転マス13の回転慣性力及び粘性体14の粘性抵抗の増大を抑制でき、それにより、マスダンパ1の軸力を制限することができる。すなわち、この場合には、永久磁石15を軸力制限機構として用いることができ、永久磁石15は軸力制限要素を構成する。
以上の構成及び動作から、マスダンパ1は、図7のようにモデル化される。すなわち、ローレンツ力を発生させる永久磁石15から成る減衰要素(軸力制限要素)に、互いに並列関係にある(a)回転マス13から成る慣性質量要素、及び(b)粘性体14から成る粘性要素が、直列に接続されるとともに、上記の減衰要素に、マスダンパ1の内部剛性や構造物3の支持部材5a、5bなどから成るばね要素が直列に接続されたモデルになる。
したがって、マスダンパ1が接続される構造物3及び基礎4や支持部材5a、5bの剛性が比較的高い場合でも、回転マス13の回転慣性力による反力は、これに直列に接続された永久磁石15による減衰効果によって低減された状態で、構造物3及び基礎4に作用する。これにより、マスダンパ1を免震装置として用いた場合でも、構造物3の振動を適切に抑制することができる。また、マスダンパ1の軸力が大きくなった場合には、永久磁石15による軸力制限効果によって、マスダンパ1の軸力を適切に制限することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1実施形態では、永久磁石15を回転マス13側に配置し、ナット11cを相手部材(永久磁石が設けられず、ローレンツ力が発生する部材)としているが、この関係を逆にし、永久磁石15をナット11c側に配置し、回転マス13を相手部材としてもよい。
また、実施形態では、回転マス13の相手部材であるナット11cを構成する導電材料として、強磁性体である鋼材を例示しているが、強磁性体以外の導電材料、例えばフェライト系ステンレス鋼などの弱磁性体や、アルミニウム合金、オーステナイト系ステンレス又は銅合金などの非磁性体を用いることが可能である。
また、実施形態では、内筒12と回転マス13の間に粘性体14を配置しているが、この粘性体14は省略してもよい。あるいは、粘性体14を永久磁石に置き換えてもよく、それにより、粘性体14の粘性減衰効果に代えて、温度や振動の繰り返しに依存しない永久磁石による減衰効果を得ることができる。また、実施形態に示した永久磁石15の数はあくまで例示であり、適宜、増減される。
また、実施形態は、マスダンパ1を構造物の免震装置として用いた例であるが、制震装置として用いてもよい。その他、細部の構成を、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することが可能である。
1 マスダンパ
3 構造物
5a 支持部材(第1部位)
5b 支持部材(第2部位)
11 ボールねじ
11a ねじ軸
11b ボール
11c ナット
12 内筒
13 回転マス
14 粘性体
15 永久磁石

Claims (3)

  1. 構造物を含む系内の相対変位する第1部位と第2部位の間に設けられ、振動エネルギを減衰するマスダンパであって、
    一端部が前記第1部位に連結されるねじ軸、及び当該ねじ軸にボールを介して螺合するナットを有するボールねじと、
    一端部が前記第2部位に連結され、前記ねじ軸と同軸状に延びるとともに、前記ナットを回転自在に支持する内筒と、
    前記ナット及び前記内筒の外周を覆うように配置され、前記ナット及び前記内筒に対して回転自在の筒状の回転マスと、を備え、
    前記ナット及び前記回転マスの一方は強磁性体で構成され、前記ナット及び前記回転マスの他方は導電材料で構成されており、
    前記ナット及び前記回転マスの前記一方に周方向に沿って配置され、磁界内を回転する前記ナットに、当該ナットの回転と反対方向の、渦電流によるローレンツ力を発生させるように構成された複数の永久磁石を強磁性体側に備えることを特徴とするマスダンパ。
  2. 前記渦電流によるローレンツ力は、前記ナットと前記回転マスとの相対速度が所定速度以上のときに、一定の所定値に設定されていることを特徴とする、請求項1に記載のマスダンパ。
  3. 前記回転マスと前記内筒との間の間隙に充填された粘性体をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマスダンパ。
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