JP2002039246A - 減衰付与装置およびこれを用いた案内装置 - Google Patents

減衰付与装置およびこれを用いた案内装置

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JP2002039246A
JP2002039246A JP2000217630A JP2000217630A JP2002039246A JP 2002039246 A JP2002039246 A JP 2002039246A JP 2000217630 A JP2000217630 A JP 2000217630A JP 2000217630 A JP2000217630 A JP 2000217630A JP 2002039246 A JP2002039246 A JP 2002039246A
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damping
disk
viscous fluid
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damping device
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Masaru Akiyama
勝 秋山
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ユニット内に粘性流体を封入するこ
とでストロークの影響を受けずにすみ、構成のコンパク
ト化を図って設計上の制限を少なくでき、減衰効率の向
上化を得られて、より多様な用途に使用範囲が拡大する
減衰付与装置およびこれを用いた案内装置を提供する。 【解決手段】互いに相対運動する2つの部材間に介在さ
れ、これら両部材間に減衰を付与するものにおいて、内
部に粘性流体8を収容する装置本体1と、この装置本体
に転動自在に支持され、かつ少なくともその一部が装置
本体の外部に露出して取付けられた転動体17と、装置
本体内の粘性流体中に少なくとも一部が浸漬され転動体
とともに回転可能に支持される粘性抵抗発生体である円
盤9とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば工作機械
や産業機械に用いられる減衰付与装置と、この減衰付与
装置を備えた位置決めテーブル体である案内装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械や産業機械において、機械構成
部である、たとえばテーブルを直線的に移動させるため
に、軌道(レール)とベアリングからなる直線ころがり
案内装置が用いられている。
【0003】一例として、特開平1−112020号公
報には、ベース上で、ころがり案内によって案内される
移動体(テーブル)とベースとの間に流体槽を形成し、
この流体槽内に収容する流体の粘性によって移動体の振
動を減衰させる技術が開示されている。
【0004】また、特開平1−153813号公報に
は、ベアリング側に砥石、軌道側に流体槽を設け、流体
槽の底面と表面とを隙間を介して対向し、この隙間に磁
性流体を充填した振動減衰装置を配置して移動体の振動
を減衰させる技術が開示されている。
【0005】さらにまた、特開平2−279242号公
報には、第1、第2の部材間を相対移動する軌道とベア
リングからなる案内機構を備え、相対移動に対して電気
粘性流体の粘性抵抗を任意の粘度で作用させ、移動体の
振動を減衰させる技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの流
体を用いた技術では、振動の減衰特性が移動体と流体槽
の間隔に大きく影響される。安定した減衰特性を得るた
めには、移動体と流体槽との間隔を一定に保つ必要があ
るが、移動体のストロークが大きくなるにしたがって、
間隔を一定に保持するには困難である。
【0007】上記流体槽は、少なくとも移動体のストロ
ーク以上の長さが必要であり、そのため装置のスペース
面で機械構成上の制限が生じ易い。そして、移動体のス
トロークが大きくなる影響で必要とする粘性流体の量も
多量になり、装置の製造コストに悪影響を与えている。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、ユニット内に粘性流
体を封入することでストロークの影響を受けずにすみ、
構成のコンパクト化を図って設計上の制限を少なくで
き、減衰効率の向上化を得られて、より多様な用途に使
用範囲が拡大する減衰付与装置およびこれを用いた案内
装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
本発明は、請求項1として、互いに相対運動する2つの
部材間に介在され、これら両部材間に減衰を付与する減
衰付与装置において、内部に粘性流体を収容する装置本
体と、この装置本体に回転自在に支持され、かつ、少な
くともその一部が装置本体の外部に露出して上記2つの
部材のうちの一方に転接するように取付けられた転動体
と、上記装置本体内の粘性流体中に少なくとも一部が浸
漬され、上記転動体とともに回転可能に支持される粘性
抵抗発生体とを具備したことを特徴とする。
【0010】請求項2として、ベースと、案内軸受を介
して可動なテーブルを備えた案内装置において、請求項
1記載の減衰付与装置を、上記ベースとテーブルとの間
に介在させたことを特徴とする。
【0011】以上の課題を解決する手段を採用すること
により、請求項1および請求項2の発明によれば、ユニ
ット内に粘性流体を封入することでストロークの影響を
受けずにすみ、構成のコンパクト化を図って設計上の制
限を少なくでき、減衰効率の向上化を得られて、より多
様な用途に使用範囲が拡大する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1ないし図3は、第1の
実施の形態の減衰付与装置Gを示し、図1は減衰付与装
置の断面図、図2は同装置の平面図、図3は同装置一部
の底面図である。
【0013】固定側の部材Aと、移動側の部材Bとの間
に、減衰付与装置Gが介在されている。ここでは、部材
Bに減衰付与装置Gが取付けられ、部材Bとともに部材
Aに対して移動するようになっている。
【0014】減衰付与装置Gの装置本体1は、平面視で
ほぼ正方形状をなし、この四隅には装置本体1を部材B
に取付け固定する図示しない固定ねじが螺挿するための
ねじ孔2が設けられる。
【0015】装置本体1の上面部には正方形状の開口部
3が設けられていて、上面部は実質的に矩形枠状の肉部
が残されるのみである。この装置本体1の上面開口部3
には上記開口部3の正方形状の部分に対応する略正方形
状のフランジ部と、後述する凹陥部7に対応する略円筒
状の部分とからなる蓋体4のフランジ部が嵌め込まれて
いて、フランジ部の四隅を取付けねじ5によって装置本
体1に取付け固定される。蓋体4周面と装置本体開口部
3周面との間には、上記蓋体4の円筒状部外周面に設け
られた環状溝に嵌め込まれるシール材としてOリング6
が介在され、互いの間のシールが確保されている。
【0016】装置本体1は、図1に示すように、その断
面が水平部と垂直部との略逆L字状に形成されていて、
特に水平部に上面開口部3に連なる凹陥部7が設けられ
る。凹陥部7の上部は蓋体4で閉塞されるところから、
密閉空間、すなわち空間室となっている。
【0017】この空間室7に、たとえば高粘度の油であ
る粘性流体8が収容されている。上記蓋体4は、空間室
7に粘性流体8を収容する際に開放される。さらに空間
室7には、粘性抵抗発生体である円盤9が収容されてい
て、粘性流体8の液面設定から、全て粘性流体中に浸漬
される。
【0018】上記円盤9は、垂直な支軸10の上端部に
取付けられていて、具体的には、スペーサ11と支軸上
端に螺合するナット12との間に介在固定される。上記
支軸10は、空間室7から水平部下面を介して装置本体
1外部に突出しており、上部軸受13によって装置本体
1に対して回転自在に支持され、かつ、シール材14に
よって支軸10と装置本体1との間のシールがなされて
いる。
【0019】上記支軸10は、装置本体1外部におい
て、装置本体1の垂直部と並行に延出され、この下端部
は下部軸受15に支持される。また、下部軸受15は装
置本体1下端部の穴に嵌合されるとともに、該下端部に
設けられる軸受押え16によって軸方向に保持されてい
る。
【0020】装置本体1は空間室7が形成される上部の
み幅方向に広く、これより下部から軸受押え16と下部
軸受15が設けられる下端部の幅寸法は狭い。軸受押え
16と下部軸受15は装置本体1下端部に水平方向に突
出していて、装置本体上部との間にコ字状の空間部が形
成される。
【0021】結局、支軸10は垂直方向に軸支され、上
下端部を除くほとんど大部分は装置本体1から突出して
いる。そして、この突出する支軸10部位に、円筒状の
転動体17が一体に嵌め込まれる。
【0022】上記転動体17は、軸受用などの金属材か
ら形成されるが、合成樹脂材、セラミック材で形成して
もよく、あるいは金属材その他を用いるとともに、この
周面を滑り止め防止用のゴム材で覆ってもよい。ゴム材
の取付けは接着材を用いて貼付したり、コーティングな
どの手段を採用できる。
【0023】いずれにしても、転動体17は、その周面
一部が下部軸受15と軸受押え16周面から突出する寸
法径に形成されている。そして、この突出する転動体1
7の周面一部が上記部材Aに転接するように構成され
る。
【0024】このようにして部材Aと部材Bとの間に減
衰付与装置Gが介設されていて、固定側の部材Aに対し
て移動側の部材Bが減衰付与装置Gとともに直線方向
(図1で紙面に垂直な方向、図2、図3で上下方向)に
移動する。
【0025】転動体17の周面一部が部材Aに転接し
て、支軸10が一体に回転する。支軸10に取付け固定
される円盤9が一体に回転し、この回転にともなって空
間室7に収容される粘性流体8から粘性抵抗を受ける。
【0026】すなわち、減衰付与装置Gは相対運動する
部材A,B間に介在して上述のように発生する粘性抵抗
により両者間に減衰を付与し、部材Bの移動にともなう
振動である変位を抑制する方向に力を作用させて、振動
を確実に抑制する。
【0027】減衰付与装置Gとして、ユニット内に粘性
流体8を封入することにより構成のコンパクト化を図る
ことができ、設計上の制限が少なくなる。移動側部材B
の移動距離(ストローク)の影響を受けずにすみ、減衰
効率を確保して、より多用な用途に使用範囲を拡大でき
る。
【0028】上記装置Gでは、円盤9の直径を転動体1
7の直径よりも大きく設定した。すなわち、2つの回転
体における外周の速度比は径の比であり、移動側部材B
の速度は転動体17の外周の速度と等しいため、円盤9
の外周の速度は移動側部材Bの速度を円盤9と転動体1
7の比で増幅したものとなる。粘性流体8の粘性抵抗は
速度に比例するので、より効率的に減衰効果を得られ
る。
【0029】なお、上記移動側部材Bは基本的に金属材
から構成されていて、この部材Bに転接する減衰付与装
置Gの転動体17も同じ金属材から構成される。この場
合、金属同士の接触であるが、適切な接触圧力となるよ
う設定することにより、すべりが生じることがない。
【0030】また、上述したように、たとえば転動体1
7を金属材、合成樹脂材等から構成し、その表面にゴム
膜を貼着もしくはコーティングすることにより、すべり
の発生する余地が全くない。
【0031】減衰付与装置Gとして、上述の実施の形態
の構成のほかに、種々の変形例が考えられる。たとえ
ば、支軸10と転動体17を別体の部品として構成した
が、これに限定されるものではなく、一体化してもよ
い。支軸10に円盤9を取付けたが、たとえばこれらの
間に継手を介在させて、支軸10と円盤9の中心軸を独
立したものとしてもよい。
【0032】移動側部材Bは必ずしも直線方向に移動す
るばかりでなく、部材Aを曲線状に変えて曲線方向の移
動としてもよく、あるいは部材Aを円筒体にしてこの周
面に沿って円運動を行うようにしてもよい。
【0033】粘性流体8として高粘度の油を用いたが、
減衰付与装置Gの用途に応じて流体の粘度と種類を選択
すればよい。高粘度を得られる流体であるならば、油以
外の流体であってもよい。
【0034】装置本体1は、支軸10下端を支持する下
部軸受15と軸受押え16を取付ける部位の幅寸法を空
間室7が設けられる上部の幅寸法よりも狭く形成した
が、これに限定されるものではなく、同一の幅寸法に拡
大してもよい。
【0035】図4は、図1ないし図3に示す第1の実施
の形態の変形例である。同一部品には同番号を付して、
新たな説明は省略する。(以下、同じ)減衰付与装置G
として、先に説明したものをそのまま用いる。ここで
は、固定側部材Aaおよび移動側部材Baの形状が異な
るところから、減衰付与装置Gを上下逆の状態にして取
付けられる。
【0036】転動体17が固定側部材Aaに転接し、移
動側部材Baの移動にともなって転動することは変りが
なく、したがって円盤9が粘性流体8中に回転して部材
Bの移動にともなう振動の減衰効率を確保できる。
【0037】特にこの場合は、支軸10と空間室7との
シールをなすシール材14が、空間室7に収容される粘
性流体8に浸漬されずにすみ、したがってシール性能が
低く摩擦の小さい廉価なものを使用できる。
【0038】また、減衰付与装置Gを上下逆にして用い
たが、こればかりでなく、固定側部材Aと移動側部材B
との構造に応じて、たとえば斜めに傾斜した状態で取付
けてもよく、あるいは横に倒した水平状態に取付けても
よい。
【0039】図5は、第2の実施の形態を示していて、
ここでは減衰付与装置を構成する円盤9Aを対象として
いる。すなわち、上記円盤9Aは、所定の肉厚を有する
板体であって、中心部に支軸の上端部に嵌め込まれる孔
部20が設けられている。そして、円盤9Aの周端部に
所定間隔を存して、複数のフィン21が取付けられてい
る。これらフィン21は板片状であって、円盤9Aの中
心部に向かって放射状に、かつ円盤の上下両面に取付け
られている。
【0040】このような円盤9Aであれば、粘性流体8
内で回転したときフィン21の存在によって、より大き
な粘性抵抗を受け、移動側部材Bにおける振動減衰効果
がさらに向上する。
【0041】この実施の形態の円盤9Aを先に説明した
第1の実施の形態の円盤9に置き換えてもよく、あるい
はこれ以降で説明する実施の形態の円盤として用いても
何ら支障がない。
【0042】図6は、第3の実施の形態の減衰付与装置
Gaを示す。装置本体1aに設けられる空間室7aの上
下方向寸法が第1の実施の形態のものよりも厚くなるよ
うに変更して、容積をより大きく設定する。装置本体1
aの上下方向寸法は拡大できないので、その分、転動体
17aの軸方向長さが短くなるのはやむを得ない。
【0043】上下方向寸法を拡大させた空間室7aの底
面に、所定肉厚で、適宜な直径に形成された円環状の第
1の突出体22が取付け固定される。この第1の突出体
22と同一寸法の円環状で所定肉厚の第2の突出体23
が蓋体4の下面に適宜な手段で取付けられ、第1の突出
体22に対して所定の間隙を存して対向している。
【0044】支軸10aは、その上端部が蓋体4の下面
に近接する位置まで延出され、同様に支軸10a周囲を
上方へ突出させた装置本体1a中央部に軸受13を介し
て回転自在に支持される。支軸10aの上端部にスペー
サ11とナット12が嵌め込まれ、かつこれらの間に円
盤9aが介在固定されることは変りがない。
【0045】上記円盤9aは、装置本体1aの支軸支持
部周囲で下方に折曲され、さらに第1、第2の突出体2
2,23の対向隙間に介在するように水平に折曲され
る。換言すれば、円盤9aは断面略ハット状に形成され
ていて、第1、第2の突出体22,23の隙間に介在す
る部分と、上下方向に折曲された下部側一部が空間室7
aに収容される粘性流体8に浸漬される。
【0046】粘性流体8の液面は、装置本体1aの支軸
支持部上端縁よりも下位に設定され、支持部上端縁と円
盤9aとの間に亘って補助シール材24が設けられ、軸
受13側に粘性流体8が侵入しないようにシールしてい
る。
【0047】このように、円盤9aの少なくとも一部を
第1、第2の突出体22,23相互の微小隙間に介在さ
せたから、移動側部材Bの移動にともなって円盤が回転
するとき、粘性流体8の粘性抵抗を受けて振動減衰効果
が得られる。
【0048】なお説明すれば、移動側部材Bが移動にと
もなって円盤9aが上下方向に振動して隙間の大きさが
変化しようとすると、円盤9aと第1、第2の突出体2
2,23相互との狭小の隙間に存在する粘性流体8が抵
抗して、変位を抑制する作用をなす。
【0049】上記粘性流体8において、いわゆるスクイ
ーズ効果が発揮されることとなり、その結果、部材Bの
移動方向に対する振動を抑制することは勿論、上下方向
の振動も抑制して、より振動減衰特性の向上化を図れ
る。
【0050】さらに、支軸10aと装置本体1a上端部
をシールするシール材14および補助シール材24が粘
性流体8の液面から上方に突出して全く浸漬されずにす
む設定であるから、各シール材14,24のシール特性
が低くてすむ。
【0051】なお、この実施の形態において、第1の突
出体22と、第2の突出体23を備えたことにより減衰
性能を特に高めるようにしたが、必要とされる減衰性能
に応じ、いずれか一方を省いてもよい。また、装置本体
1a および/もしくは 蓋体4と一体化してもよい。
要は、円盤9aの少なくとも一部に対して狭小の隙間を
形成できるような構成であればよい。
【0052】図7は、第4の実施の形態の減衰付与装置
Gbを示す。多少簡略化した図に表しているが、基本的
には、先に図6で説明した第3の実施の形態の減衰付与
装置Gaに近似的な構成である。
【0053】すなわち、第1の突出体22bと第2の突
出体23bで狭小の隙間を形成し、円盤9bの一部を介
在させたことは変りがない。ここでは、各突出体22
b,23bともに、アクチュエータ25を介して装置本
体1bと蓋体4とに支持されることが特徴である。
【0054】各アクチュエータ25は、たとえば電歪素
子や、磁歪素子などからなり、それぞれ上下方向に伸縮
自在である。図示しない制御装置と電気的に接続されて
いて、各突出体22b,23bと円盤9bとの隙間を可
変にする。
【0055】このような構成であれば、円盤9bと各突
出体22b,23bの隙間を変化して粘性流体8の粘性
抵抗を変化させることができ、付加する減衰能を調整す
る機能を有する。
【0056】すなわち、移動側部材Bの移動速度を上げ
る場合は、各アクチュエータ25を最大限収縮させて円
盤9bと各突出体22b,23bとの隙間を拡大保持す
る。隙間が大きくなれば、粘性流体8の粘性抵抗が小さ
くなって移動側部材Bの駆動源に対する負荷が低減す
る。
【0057】部材Bの位置決め動作の最終段階に至って
各アクチュエータ25を通常状態に伸張させることで、
より狭い隙間となり、粘性流体8の粘性抵抗が大となっ
て部材Bの整定を早期化できる。すなわち、アクチュエ
ータ25の使用により振動抑制に加えて、制動の補助機
能を有することとなる。
【0058】図8は、第5の実施の形態の減衰付与装置
Gcを示す。ここでは、蓋体4のみ、その下面に円環状
の絶縁体26を介して円環状の電極27が取付けられて
おり、これら絶縁体26と電極27が下方に突出すると
ころから、円盤9cは先に図7で説明したものと同様、
断面が略ハット状に形成されている。
【0059】この円盤9cと支軸10cは導電性材料か
ら形成されていて、たとえばモータの回転軸にブラシを
接触させて回転体から電流をとる構成と同様、支軸10
cから電流をとるように構成される。支軸10cと電極
27はともに、電圧を制御可能な電源に接続されてい
る。
【0060】空間室7cには電気粘性流体8cが収容さ
れていて、支軸10cを介して円盤9cと電極27との
間に直流電圧を印加すると、これらの間に存在する電気
粘性流体8cは電圧値に応じて粘度が変化するようにな
っている。
【0061】このようにして、円盤9cと電極27とに
直流電圧を印加して電気粘性流体8cの粘度を調整する
ことにより、円盤9cに対する必要な減衰効率を得ら
れ、振動抑制に加えて制動の補助として利用できる。
【0062】図9は、第5の実施の形態における第1の
変形例の減衰付与装置Gc1を示している。基本的に
は、図8で示したように電気粘性流体8cと、絶縁体2
6を介して電極27を備えるとともに、支軸10cと円
盤9cは導電性材料から形成し、かつ支軸10cと電極
27は電圧を制御可能な電源に接続する。
【0063】絶縁体26は空間室7c底面と蓋体4下面
に設けられていて、それぞれ電極27を支持している。
すなわち、電極27は円盤9cの上下両面に狭小の間隙
を存して配置される。
【0064】そして、上下の電極27と、支軸10cと
の間に印加する電圧量によって電気粘性流体8cの粘度
を変化させ、所望の減衰能を得られる。円盤9cの上下
両面に対して電極27を備えたので、これらの間に介在
する電気粘性流体8cの粘性抵抗を直接調整でき、より
大きな減衰能を得られる。
【0065】図10は、上記第5の実施の形態における
第2の変形例の減衰付与装置Gc2を示している。基本
的には、先に図9で説明したように、空間室7cに電気
粘性流体8cを収容することと、円盤9cの上下両面に
間隙を存して電極27が備えられることは変りがない。
【0066】ここでは、円盤9cを絶縁材から構成し、
支軸10cには何らの電気的な接続も施されていない。
円盤9cの平面形状は、たとえば図11(a)もしくは
(b)に示すようになっている。
【0067】図11(a)に示す円盤9cは、各電極2
7と対向する周端部に複数のスリット28が所定間隔を
存して設けられていて、帯状の片部が放射状に残される
形状である。図11(b)に示す円盤9cは、各電極2
7と対向する周端部に所定直径の複数の貫通孔29が所
定間隔を存して設けられている。
【0068】部材Bの移動にともなって円盤9cが回転
し、かつ上下の電極27間に電圧が印加されて電気粘性
流体8cの粘度が変化する。円盤9cには、スリット2
8もしくは貫通孔29が設けられているところから、電
界の透過を妨げない。したがって、電気粘性流体8cの
粘性抵抗が効率よく、かつ確実に変化する。
【0069】図12(a)は、第6の実施の形態の減衰
付与装置Gdを示す。円盤9dは磁性材料から形成され
ており、かつ空間室7dには磁性流体8dが収容される
一方、蓋体4には絶縁層30を介して電磁石連結部31
が設けられる。この電磁石連結部31の下面に所定間隔
を存して鉄心が設けられコイルが巻装された、複数の電
磁石32を備えている。
【0070】図12(b)に示すように、複数の電磁石
32は、電流を流したときに一つ置きに同じ極性となる
ように形成される。換言すれば、隣り合う電磁石32が
S極とN極となる、互いに極性が異なる配置である。
【0071】支軸10dを介して円盤9dと、複数の電
磁石32に電流を流すと、図12(c)に示すように隣
り合う電磁石32と、電磁石連結部31および円盤9d
とで磁気回路が構成される。特に、円盤9dと電磁石3
2間には電流に応じた磁場が生じ、これら円盤9dと電
磁石32との隙間に介在する磁性流体8dは磁場の強さ
に応じた粘度となる。
【0072】このようにして、電磁石32に対する電流
値に応じて磁性流体8dの粘性抵抗を変えることがで
き、所望の減衰能を得られるとともに、制動の補助とし
ても利用できる。
【0073】図13(a)(b)は、第7の実施の形態
の減衰付与装置Geを案内装置Sに備えた例を示す。上
記案内装置Sとして、ボールねじ駆動のテーブル体を適
用する。
【0074】はじめに、テーブル体Sの構成について説
明する。固定側部材に相当するベース40を備えてい
て、この長手方向の一端でかつ幅方向の中央部上に支持
台41が取付けられ、この支持台41と対向する長手方
向の他端に軸受支持台42が配置される。
【0075】これら支持台41と軸受支持台42に亘っ
てボールねじねじ軸43が挿入される。支持台41には
図示しない軸受が設けられていて、ボールねじねじ軸4
3の一端部を軸受を介して支持する。軸受支持台42に
も図示しない軸受が設けられていて、ボールねじねじ軸
43の他端部を軸受を介して支持する。
【0076】上記支持台41の外面側に正逆回転駆動す
るモータ44が取付けられていて、この回転軸が継手を
介して上記ボールねじねじ軸43の一端部に連結され
る。なお、回転軸と継手はともに図示しない。したがっ
て、モータ44はボールねじねじ軸43を回転駆動す
る。
【0077】ボールねじねじ軸43の中途部には、図示
しないボールねじナットが、その内部を循環する図示し
ない多数のボールを介して螺合し、該ボールねじナット
はナットブラケット45に固定されている。このナット
ブラケット45は、移動側部材に相当するテーブル46
の下面略中央部に適宜な手段で取付け固定される。
【0078】上記テーブル46は、その長手方向寸法が
支持台41と軸受支持台42との相互間隔寸法よりも短
く形成され、したがってボールねじねじ軸43の回転に
ともなって支持台41と軸受支持台42との相互間隔の
範囲内で移動自在である。
【0079】さらに、ベース46上にはボールねじねじ
軸43の左右両側に沿って転がり案内軸受の一種である
リニアガイドのレール47が設けられていて、ここにそ
れぞれ2個ずつリニアガイド用のベアリング48が、ベ
アリング48内を循環する図示しない多数のボールを介
して嵌め込まれている。上記ベアリング48はテーブル
46の左右両側部下面に設けられていて、テーブルの移
動にともなってレール47上を移動し、この移動ガイド
をなす。
【0080】このようにして構成されるテーブル体Sで
あり、上記テーブル46の左右両側部下面で上記ベアリ
ング48相互間に減衰付与装置である摩擦付加ユニット
Geが設けられる。この摩擦付加ユニットGeは全体に
断面コ字状をなし、それぞれレール47に対して跨設さ
れる。
【0081】図14(a)(b)は摩擦付加ユニットG
eの具体的な構成を示している。ここでは、先に図6で
説明した第3の実施の形態の減衰付与装置Gaを2組、
組み合わせてなる。
【0082】それぞれの減衰付与装置Gaの転動体17
aがレール47の側面に転接しており、レールを左右か
ら挟んだ状態で転動可能である。これら対向する転動体
17a相互間の距離をレール47の幅寸法よりもわずか
に狭くなるように設定して、予圧を与えている。
【0083】このようにして摩擦付加ユニットGeは、
実質的に、先に説明した減衰付与装置Gaを組み合わせ
て構成するものであるから、テーブル46の移動にとも
なう振動の減衰効果に加え、上下方向の振動減衰効果も
得られる。
【0084】図15は、第8の実施の形態の摩擦付与ユ
ニットGfを示していて、この摩擦付加ユニットは案内
装置であるテーブル体Sに備えられる。すなわち、テー
ブル体Sのレール47に跨設される摩擦付加ユニットG
fは、先に第7の実施の形態の図14(a)(b)で説
明した摩擦付加ユニットGeを置き換えたものである。
【0085】具体的には、レール47上面に転動体17
fが水平状態で転接しており、この両端部から支軸10
fが突出している。それぞれの支軸10fの端部に円盤
9fが取付けられている。
【0086】これら円盤9fは垂直方向に取付けられる
ことになり、かつ左右両側に第1、第2の突出体22
f,23fが狭小の間隙を存して取付けられる。当然、
これらを収容する空間室7fのそれぞれには粘性流体8
fが収容され、円盤9fが浸漬される。
【0087】このような構成であると、上記テーブル4
6の移動にともなって転動体17fがレール47上面を
転動し、両側の円盤9fが回転する。円盤9fに対して
左右両側に第1、第2の突出体22f,23fが配置さ
れ、これらの間に粘性流体8fが介在するところから、
進行方向についての振動減衰に加え、左右方向の振動減
衰にも効果がある。
【0088】図16は、第9の実施の形態の摩擦付与ユ
ニットGgを示していて、この摩擦付加ユニットは案内
装置であるテーブル体Sに備えられる。すなわち、テー
ブル体Sのレール47に跨設される摩擦付加ユニットG
gは、先に第7の実施の形態の図14(a)(b)で説
明した摩擦付加ユニットGeを置き換えたものである。
【0089】具体的には、摩擦付加ユニットGgは、図
14(a)(b)で説明した第7の実施の形態の摩擦付
与ユニットGeと、図15で説明した第8の実施の形態
の摩擦付与ユニットGfとの両方を合体化させている。
【0090】したがって、レール47に沿って移動する
テーブル46の移動方向の振動抑制をなすとともに、上
下方向と左右方向の振動方向も同時に抑制することとな
り、振動減衰効果は著しい。
【0091】なお、以上は案内装置Sとして回転式のモ
ータとボールねじとの組合わせによる駆動のテーブル体
を適用して説明したが、これに限定されるものではな
く、たとえばリニアモータによる駆動のテーブル体にも
適用可能であり、また、案内軸受として転がり軸受とし
たが、これ以外の種々の軸受を用いてもよい。
【0092】案内装置に備えられる各摩擦付加ユニット
Ge、Gf、Ggは、先に説明したものに限定されず、
これ以外の実施の形態で説明した構成の減衰付与装置を
適用してもよい。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ユ
ニット内に粘性流体を封入することでストロークの影響
を受けずにすみ、構成のコンパクト化を図って設計上の
制限を少なくでき、減衰効率の向上化を得られて、より
多様な用途に使用範囲が拡大するなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の、減衰付与装置の
断面図。
【図2】同実施の形態に係わる、減衰付与装置の平面
図。
【図3】同実施の形態に係わる、減衰付与装置一部の底
面図。
【図4】同実施の形態の変形例での、減衰付与装置の断
面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の、円盤の平面図と
断面図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の、減衰付与装置の
断面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態の、減衰付与装置一
部の断面図。
【図8】本発明の第5の実施の形態の、減衰付与装置一
部の断面図。
【図9】同実施の形態の第1の変形例での、減衰付与装
置一部の断面図。
【図10】同実施の形態の第2の変形例での、減衰付与
装置一部の断面図。
【図11】同変形例で用いられる円盤の、互いに異なる
構成の平面図。
【図12】本発明の第6の実施の形態の、減衰付与装置
一部の断面図と、電磁石構成図および磁気回路の構成
図。
【図13】本発明の第7の実施の形態の、減衰付与装置
を備えた案内装置であるテーブル体の正面図と断面図。
【図14】同実施の形態の、減衰付与装置の平面図と断
面図。
【図15】本発明の第8の実施の形態の、案内装置であ
るテーブル体に備えられる減衰付与装置の断面図。
【図16】本発明の第9の実施の形態の、案内装置であ
るテーブル体に備えられる減衰付与装置の一部を断面に
した平面図。
【符号の説明】
8…粘性流体、 1…装置本体、 17…転動体、 9…円盤(粘性抵抗発生体)、 40…ベース、 46…テーブル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに相対運動する2つの部材間に介在さ
    れ、これら両部材間に減衰を付与する減衰付与装置にお
    いて、 内部に粘性流体を収容する装置本体と、 この装置本体に回転自在に支持され、かつ、少なくとも
    その一部が装置本体の外部に露出して上記2つの部材の
    うちの一方に転接するように取付けられた転動体と、 上記装置本体内の粘性流体中に少なくとも一部が浸漬さ
    れ、上記転動体とともに回転可能に支持される粘性抵抗
    発生体とを具備したことを特徴とする減衰付与装置。
  2. 【請求項2】ベースと、案内軸受を介して可動なテーブ
    ルを備えた案内装置において、 請求項1記載の減衰付与装置を、上記ベースとテーブル
    との間に介在させたことを特徴とする案内装置。
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