JP7040357B2 - 渦電流式ダンパ - Google Patents
渦電流式ダンパ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7040357B2 JP7040357B2 JP2018153617A JP2018153617A JP7040357B2 JP 7040357 B2 JP7040357 B2 JP 7040357B2 JP 2018153617 A JP2018153617 A JP 2018153617A JP 2018153617 A JP2018153617 A JP 2018153617A JP 7040357 B2 JP7040357 B2 JP 7040357B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw shaft
- eddy current
- rotating unit
- permanent magnets
- rotating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
図1は、第1実施形態の渦電流式ダンパの軸方向に沿った面での断面図である。渦電流式ダンパ1は、ねじ軸2と、複数の回転ユニット11、12、13と、導電部材4と、を含む。
ねじ軸2は、直線状に延びる部材であり、建物に取り付けられた取付具21に固定される。建物が揺れるとその振動は、取付具21を介してねじ軸2に伝達され、ねじ軸2が軸方向に変位し、振動に同期して往復運動(ストローク)する。
図2は、図1の一部拡大図である。第1実施形態では、複数の回転ユニットが、第1回転ユニット11、第2回転ユニット12及び第3回転ユニット13から構成される場合について説明する。これらの回転ユニットは、ねじ軸2の自由端(取付具21に連結されていない方の端)側から軸方向に沿って、第1回転ユニット11、第2回転ユニット12、第3回転ユニット13の順に配置される。第1実施形態では、これら3つの回転ユニットの構成は同じであるので、代表として第2回転ユニット12の構造を説明する。
図2を参照して、導電部材4は円筒形状であり、内部(円筒の内部空間)にはボールナット3、磁石保持部材5、永久磁石6(すなわち第2回転ユニット12)及びねじ軸2の一部が収容される。導電部材4の内部に第2回転ユニット12を収容することで渦電流式ダンパを小型にすることができる。永久磁石6が形成する磁場によって渦電流を発生させるため、導電部材4の材質は鋼等の導電性を有する材料である。
図2を参照して、第1実施形態の渦電流式ダンパ1に振動が加わった場合の動作について説明する。渦電流式ダンパ1に振動が加わっていない初期状態では、ねじ軸2はストローク中央位置にある。この初期状態から渦電流式ダンパ1に振動が加わり、ねじ軸2が導電部材4内部に進入する方向(図2中の左方向)に変位したと仮定して説明する。
図6は、ねじ軸のねじ部の配置を模式的に示す図である。図6では、ねじ軸2と各回転ユニットとを示し、各回転ユニット11、12、13はボールナット3のみを示す。
このような構成の第1実施形態の渦電流式ダンパの減衰力について説明する。
渦電流式ダンパによる減衰力は、常に一定ではなく、ストローク中央位置からのねじ軸2の変位(ねじ軸2の軸方向の速度)に応じて変動する。ストローク中のねじ軸2の軸方向の速度を見ると、図2に示されるようにねじ軸2がストローク中央位置を通過するとき、ねじ軸2の軸方向の速度は最大となる。ねじ軸2の軸方向の速度とボールナット3の回転速度(すなわち導電部材4の回転速度)とは比例関係にあるため、ストローク中央位置では第2回転ユニット12の回転速度も最大となる。つまり、ストローク中央位置では導電部材4に強い渦電流が発生し、十分な減衰力が得られる。
第2実施形態の渦電流式ダンパについて説明する。
第2実施形態でも、複数の回転ユニットが、第1回転ユニット11、第2回転ユニット12及び第3回転ユニット13から構成される場合について説明する。また、第2実施形態でも、これら3つの回転ユニットの構成は同じであるので、代表として第2回転ユニット12の構造を説明する。
磁石保持部材5は円筒形状であり、内部(円筒の内部空間)にはボールナット3、導電部材4(すなわち第2回転ユニット12)、永久磁石6及びねじ軸2の一部が収容される。磁石保持部材5の一方の端部は、建物に取り付けられた取付具22に固定される。磁石保持部材5の他方の端部は、自由端となっている。したがって、磁石保持部材5は回転しない。要するに、第2実施形態の磁石保持部材5は、第1実施形態の導電部材と同じ形状となっている。
第2実施形態では、複数の磁石列が、第1磁石列14、第2磁石列15及び第3磁石列16から構成される場合について説明する。第1磁石列14は第1回転ユニット11に対応して設けられ、第2磁石列15は第2回転ユニット12に対応して設けられ、第3磁石列16は第3回転ユニット13に対応して設けられる。また、第2実施形態では、これら3つの磁石列の構成は同じであるので、代表として第2磁石列15の構造を説明する。
第3実施形態の渦電流式ダンパについて説明する。
2:ねじ軸
3:ボールナット
4:導電部材
5:磁石保持部材
6:永久磁石
7:ねじ部
8:非ねじ部
11:第1回転ユニット
12:第2回転ユニット
13:第3回転ユニット
14:第1磁石列
15:第2磁石列
16:第3磁石列
21:取付具
22:取付具
23:スラスト軸受
24:ラジアル軸受
Claims (5)
- 軸方向に変位可能なねじ軸と、
前記ねじ軸の軸方向に沿って配置され、前記ねじ軸の変位によって回転可能な複数の回転ユニットと、
前記複数の回転ユニットを内部に収容する導電部材と、を備え、
前記複数の回転ユニットはそれぞれ、
前記ねじ軸とかみ合うことが可能なボールナットと、
前記ボールナットに固定された円筒形状の磁石保持部材と、
前記磁石保持部材に固定され、前記磁石保持部材の円周方向に磁極の配置を交互に反転して配列され、前記導電部材の内周面と隙間を空けて対向する複数の永久磁石と、を含み、
前記ねじ軸がストローク中央位置から所定量以上変位したときに前記ねじ軸とかみ合う前記ボールナットの数は、前記ねじ軸がストローク中央位置から所定量未満変位したときに前記ねじ軸とかみ合う前記ボールナットの数よりも多い、渦電流式ダンパ。 - 請求項1に記載の渦電流式ダンパであって、
前記複数の回転ユニットは、前記ねじ軸の軸方向に沿って順に配置された、第1回転ユニットと、第2回転ユニットと、第3回転ユニットと、を含み、
前記ねじ軸がストローク中央位置から所定量変位したときに前記ねじ軸は、前記第1回転ユニット及び前記第2回転ユニットの前記ボールナット、又は、前記第2回転ユニット及び前記第3回転ユニットの前記ボールナットとかみ合い、
前記ねじ軸がストローク中央位置にあるときに前記ねじ軸は、前記第2回転ユニットの前記ボールナットとかみ合う、渦電流式ダンパ。 - 請求項2に記載の渦電流式ダンパであって、
前記第1回転ユニットの前記複数の永久磁石の数は、前記第2回転ユニットの前記複数の永久磁石の数よりも少なく、
前記第3回転ユニットの前記複数の永久磁石の数は、前記第2回転ユニットの前記複数の永久磁石の数よりも少ない、渦電流式ダンパ。 - 請求項2に記載の渦電流式ダンパであって、
前記第1回転ユニットの前記複数の永久磁石の大きさは、前記第2回転ユニットの前記複数の永久磁石の大きさよりも小さく、
前記第3回転ユニットの前記複数の永久磁石の大きさは、前記第2回転ユニットの前記複数の永久磁石の大きさよりも小さい、渦電流式ダンパ。 - 軸方向に変位可能なねじ軸と、
前記ねじ軸の軸方向に沿って配置され、前記ねじ軸の変位によって回転可能な複数の回転ユニットと、
前記複数の回転ユニットを内部に収容する磁石保持部材と、
前記複数の回転ユニットそれぞれに対応して設けられた複数の磁石列と、を備え、
前記複数の磁石列はそれぞれ、
前記磁石保持部材の内周面に固定され、前記磁石保持部材の円周方向に磁極の配置を交互に反転して配列された複数の永久磁石を含み、
前記複数の回転ユニットはそれぞれ、
前記ねじ軸とかみ合うことが可能なボールナットと、
前記ボールナットに固定され、円筒形状であり、外周面が前記複数の永久磁石と隙間を空けて対向する導電部材と、を含み、
前記ねじ軸がストローク中央位置から所定量以上変位したときに前記ねじ軸とかみ合う前記ボールナットの数は、前記ねじ軸がストローク中央位置から所定量未満変位したときに前記ねじ軸とかみ合う前記ボールナットの数よりも多い、渦電流式ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018153617A JP7040357B2 (ja) | 2018-08-17 | 2018-08-17 | 渦電流式ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018153617A JP7040357B2 (ja) | 2018-08-17 | 2018-08-17 | 渦電流式ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020026881A JP2020026881A (ja) | 2020-02-20 |
JP7040357B2 true JP7040357B2 (ja) | 2022-03-23 |
Family
ID=69619842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018153617A Active JP7040357B2 (ja) | 2018-08-17 | 2018-08-17 | 渦電流式ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7040357B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113357299B (zh) * | 2021-06-23 | 2022-08-19 | 贵州航天林泉电机有限公司 | 一种轴向双簧片结构电涡流阻尼器 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050269887A1 (en) | 2004-06-04 | 2005-12-08 | The Boeing Company | High-reliability electro-mechanical actuator |
JP2008247054A (ja) | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Toyota Motor Corp | 車両用サスペンション装置 |
KR101097162B1 (ko) | 2008-12-02 | 2011-12-21 | 이순희 | 영구자석을 이용한 다용도 운동제어장치 |
JP2014202234A (ja) | 2013-04-02 | 2014-10-27 | 株式会社東芝 | 減衰装置 |
JP2017511867A (ja) | 2014-09-15 | 2017-04-27 | 政清 陳 | アウタカップ回転型軸方向渦電流ダンパー |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS624937A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-10 | Sanwa Tekki Corp | ヒステリシスを利用した緩衝方法およびダンパ |
JPH0323234U (ja) * | 1989-07-18 | 1991-03-11 | ||
JP2986414B2 (ja) * | 1996-09-17 | 1999-12-06 | 川崎重工業株式会社 | 誘導電流を利用した減衰装置 |
-
2018
- 2018-08-17 JP JP2018153617A patent/JP7040357B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050269887A1 (en) | 2004-06-04 | 2005-12-08 | The Boeing Company | High-reliability electro-mechanical actuator |
JP2008247054A (ja) | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Toyota Motor Corp | 車両用サスペンション装置 |
KR101097162B1 (ko) | 2008-12-02 | 2011-12-21 | 이순희 | 영구자석을 이용한 다용도 운동제어장치 |
JP2014202234A (ja) | 2013-04-02 | 2014-10-27 | 株式会社東芝 | 減衰装置 |
JP2017511867A (ja) | 2014-09-15 | 2017-04-27 | 政清 陳 | アウタカップ回転型軸方向渦電流ダンパー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020026881A (ja) | 2020-02-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3196505B1 (en) | Outer cup rotary axial eddy current damper | |
JP6905594B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP6104678B2 (ja) | 減衰装置 | |
JP7040357B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP7088312B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP7050619B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP6926996B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP7028692B2 (ja) | マスダンパ | |
CN111065840A (zh) | 涡电流式阻尼器 | |
JP7135725B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP7040350B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP6947224B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP7185393B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP2008202726A (ja) | レシプロエンジン用のバランサ機構 | |
JP6245725B2 (ja) | 防振装置 | |
JP7101556B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
RU2287729C1 (ru) | Электромагнитный демпфер | |
JP6897523B2 (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JP2005315372A (ja) | 3次元振動抑制用磁気ダンパ | |
JP2019078331A (ja) | 渦電流式ダンパ | |
JPH04277345A (ja) | 回転型制振装置 | |
KR20120042384A (ko) | 전자석을 이용한 동적흡진기 | |
JP2012231587A (ja) | ステッピングモータ | |
JPH0478346A (ja) | 制振装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210407 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220221 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7040357 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |