JP7135725B2 - 渦電流式ダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、渦電流式ダンパに関する。
地震等による振動から建物を保護するために、建物には制振装置が取り付けられる。制振装置は建物に与えられた運動エネルギを熱エネルギ等の他のエネルギに変換することで、建物の揺れを抑制する。このような制振装置として、渦電流式ダンパが知られている。
渦電流式ダンパはたとえば、特公平5-86496号公報(特許文献1)に開示される。
特許文献1の渦電流式ダンパは、主筒に取り付けられた複数の永久磁石と、ねじ軸に接続されたヒステリシス材と、ねじ軸と噛み合うボールナットと、ボールナットに接続された副筒と、を備える。複数の永久磁石は、磁極の配置が交互に異なる。ヒステリシス材は、複数の永久磁石と対向し、相対回転可能である。この渦電流式ダンパに運動エネルギが与えられると、副筒及びボールナットが軸方向に往復移動し、ボールねじの作用によってヒステリシス材が回転する。これにより、ヒステリシス損が生じ、運動エネルギが消費される。また、ヒステリシス材に渦電流が発生するため、渦電流損により運動エネルギが消費される(減衰力が得られる)、と特許文献1には記載されている。
しかしながら、特許文献1の渦電流式ダンパでは、ボールナットの往復移動範囲の端においてヒステリシス材の回転方向が切り替わる。そのため、ボールナットが往復移動範囲の端に近づくにつれヒステリシス材の回転速度は低下し、発生する渦電流の強さが弱くなる。すなわち、特許文献1の渦電流式ダンパではその構造上、ボールナットの往復移動範囲の端近傍において渦電流による減衰力の低下が避けられない。
一方、建物に取り付けられるダンパとしては、渦電流式ダンパ以外にも粘性流体を用いた流体式ダンパが知られている。流体式ダンパでもピストンが往復移動することで減衰力が得られるため、ピストンの往復移動範囲の端近傍で減衰力は低下する。
この流体式ダンパの往復移動範囲の端近傍での減衰力の低下を改善する発明が、国際公開第2007/091399号(特許文献2)に開示されている。
特許文献2の流体式ダンパでは、シリンダ内に磁性流体が封入され、ピストンロッドが磁性部及び非磁性部から構成されている。ピストンロッドが往復移動範囲の中央近傍にある場合は通常の流体式ダンパ同様に磁性流体の粘性抵抗で減衰力を得る。一方、ピストンロッドが往復移動範囲の端近傍に近づくと、ピストンロッドの磁性部が磁場発生装置(磁石等)に近づくことにより、磁気回路が形成される。この磁気回路の磁場により磁性流体の粘性抵抗が高まるため、往復移動範囲の端近傍における減衰力を向上できる、と特許文献2には記載されている。
特公平5-86496号公報 国際公開第2007/091399号
しかしながら、特許文献2の発明は、流体式ダンパに関するものであり、渦電流式ダンパとは根本的に構造が異なる。そのため、特許文献2の技術を渦電流式ダンパに採用することは困難である。
本発明の目的は、ねじ軸の往復移動範囲の端近傍における減衰力を向上させる渦電流式ダンパを提供することである。
本発明の渦電流式ダンパは、円筒形状の磁石保持部材と、複数の永久磁石と、円筒形状の導電部材と、ねじ軸と、ボールナットと、減衰機構と、を含む。複数の永久磁石は、磁石保持部材に固定され、磁石保持部材の円周方向に沿って隙間を空けて配置され、円周方向に沿って磁極の配置が交互に反転する。導電部材は、複数の永久磁石と磁石保持部材の径方向に隙間を空けて対向する。ねじ軸は、磁石保持部材の中心軸方向に沿って往復移動可能である。ボールナットは、ねじ軸とかみ合い、ねじ軸が移動することで複数の永久磁石と導電部材とを相対的に回転させる。減衰機構は、ねじ軸が往復移動中央位置から所定量以上変位したときにねじ軸の変位を制限する。
本発明の渦電流式ダンパによれば、往復移動範囲の端近傍における減衰力を向上させることができる。
図1は、第1実施形態の渦電流式ダンパの軸方向に沿った面での断面図である。 図2は、図1の一部拡大図である。 図3は、図1中のIII-III線での断面図である。 図4は、図3の一部拡大図である。 図5は、第1実施形態の渦電流式ダンパの磁気回路を示す模式図である。 図6は、図1に示す状態からねじ軸が先端側に所定の距離変位した渦電流式ダンパの断面図である。 図7は、第2実施形態の渦電流式ダンパの軸方向に沿った面での断面図である。 図8は、図7中の減衰機構近傍の拡大図である。 図9は、図8中のIX-IX線での断面図である。 図10は、図8中のX-X線での断面図である。 図11は、第3実施形態の渦電流式ダンパの軸方向に沿った面での断面図である。 図12は、図11中の減衰機構近傍の拡大図である。 図13は、図12に示す状態からねじ軸が往復移動範囲の先端側の端に到達した渦電流式ダンパの断面図である。
(1)本実施形態の渦電流式ダンパは、円筒形状の磁石保持部材と、複数の永久磁石と、円筒形状の導電部材と、ねじ軸と、ボールナットと、減衰機構と、を含む。複数の永久磁石は、磁石保持部材に固定され、磁石保持部材の円周方向に沿って隙間を空けて配置され、円周方向に沿って磁極の配置が交互に反転する。導電部材は、複数の永久磁石と磁石保持部材の径方向に隙間を空けて対向する。ねじ軸は、磁石保持部材の中心軸方向に沿って往復移動可能である。ボールナットは、ねじ軸とかみ合い、ねじ軸が移動することで複数の永久磁石と導電部材とを相対的に回転させる。減衰機構は、ねじ軸が往復移動中央位置から所定量以上変位したときにねじ軸の変位を制限する。
上記(1)の渦電流式ダンパによれば、渦電流式ダンパに振動が加わり、ねじ軸が軸方向に変位すると、ボールナットが回転する。これに伴い複数の永久磁石と導電部材とが相対的に回転することで、導電部材に渦電流が発生し、減衰力が得られる。また、往復移動するねじ軸の軸方向の速度は、往復移動範囲の端近傍に近づくにつれ低下する。そのため、ねじ軸の往復移動範囲の端近傍では、強い渦電流が発生しにくく、渦電流による減衰力が低下する。そこで本実施形態の渦電流式ダンパでは、ねじ軸が往復移動中央位置から所定の距離以上変位したときに、ねじ軸の変位(運動)を直接制限する減衰機構を設ける。これにより、ねじ軸が往復移動範囲の端近傍にある場合であっても、渦電流による減衰力に加えて減衰機構による減衰力が働き、渦電流式ダンパ全体としての減衰力の低下が抑制できる。
上記(1)の渦電流式ダンパは、以下の(2)~(4)のような構成とすることができる。
(2)ねじ軸は、ボールナットよりもねじ軸の根元側に配置されたフランジ部を含む。減衰機構は、ねじ軸が往復移動中央位置からねじ軸の先端側に所定量以上変位したときに、ねじ軸の先端と接触し、ねじ軸の変位を制限する第1減衰機構と、ねじ軸が往復移動中央位置からねじ軸の根元側に所定量以上変位したときに、フランジ部と接触し、ねじ軸の変位を制限する第2減衰機構と、を含む。
(3)渦電流式ダンパはさらに、渦電流式ダンパのねじ軸の先端側の端部を対象物に取り付ける取付具を備える。ねじ軸は、ねじ軸の先端にねじ軸の周方向に沿って配置され、中心軸方向に延びる複数の第1ロッドと、複数の第1ロッドの先端に固定された第1フランジ部と、を含み、取付具は、取付具の先端に固定され、中心軸方向に延び、第1フランジ部を貫通する第2ロッドと、第2ロッドの先端に固定され、複数の第1ロッドが貫通する第2フランジ部と、を含む。減衰機構は、ねじ軸が往復移動中央位置からねじ軸の先端側に所定量以上変位したときに、第1フランジ部と接触し、ねじ軸の変位を制限する第1減衰機構と、ねじ軸が往復移動中央位置からねじ軸の根元側に所定量以上変位したときに、第1フランジ部と接触し、ねじ軸の変位を制限する第2減衰機構と、を含む。
(4)減衰機構は、油圧ダンパである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の渦電流式ダンパの軸方向に沿った面での断面図である。渦電流式ダンパ1は、磁石保持部材5と、複数の永久磁石6と、導電部材4と、ねじ軸2と、ボールナット3と、第1減衰機構7Aと、第2減衰機構7Bと、を含む。
[磁石保持部材]
図2は、図1の一部拡大図である。磁石保持部材5は、内周面及び外周面を含む円筒形状である。内周面の内側にはボールナット3の一部が収容される。外周面には複数の永久磁石6が固定される。つまり、磁石保持部材5は、複数の永久磁石6を保持する。永久磁石6からの磁束を外部に漏れにくくするため、磁石保持部材5の材質は炭素鋼、鋳鉄等の磁性体であるのが好ましい。この場合、磁石保持部材5はヨークとしての役割を果たす。
磁石保持部材5の一方の端部はボールナット3のフランジ部に固定される。したがって、ボールナット3が回転すると、それに伴って磁石保持部材5も回転する。磁石保持部材5の他方の端部は自由端となっており、ラジアル軸受24を介して導電部材4に支持されている。また、磁石保持部材5と導電部材4との軸方向の隙間にはスラスト軸受23が設けられる。これにより、磁石保持部材5及びボールナット3は、ねじ軸2が変位しても軸方向には移動しない。
[永久磁石]
図3は、図1中のIII-III線での断面図である。複数の永久磁石6は、磁石保持部材5の外周面に固定される。複数の永久磁石6は、磁石保持部材5の円周方向に配列され、隣接する2つの永久磁石6の間には隙間が設けられる。
図4は、図3の一部拡大図である。複数の永久磁石6は、導電部材4の径方向において導電部材4の内周面と隙間を空けて対向する。隙間の大きさは、永久磁石6からの磁束を導電部材4に効率的に到達させるため、可能な限り小さいほうが好ましい。また、各永久磁石6と導電部材4の内周面との距離は一定であるのが好ましい。
複数の永久磁石6は、磁石保持部材5の円周方向に沿って磁極の配置を交互に反転して配列される。別の言葉で言えば、磁石保持部材5の円周方向において隣接する永久磁石6同士は互いに磁極の配置が反転する。なお、図4では、永久磁石6の磁極の配置が導電部材4の径方向である場合を示すが、磁極の配置はこれに限られず、磁石保持部材5の軸方向(すなわちねじ軸2の軸方向)であってもよい。
[導電部材]
図1を参照して、導電部材4は円筒形状であり、内部(円筒の内部空間)にはボールナット3、磁石保持部材5、永久磁石6及びねじ軸2の一部が収容される。永久磁石6が形成する磁場によって渦電流を発生させるため、導電部材4の材質は鋼等の導電性を有する材料である。
導電部材4の一方の端部は、対象物である建物に取り付けられた取付具21に固定され、ラジアル軸受24を介して磁石保持部材5を支持する。導電部材4の他方の端部は、自由端となっており、ラジアル軸受24を介して磁石保持部材5を支持する。したがって、磁石保持部材5が回転しても導電部材4は回転しない。
[ねじ軸]
ねじ軸2は、直線状に延びる部材であり、外周面にはねじ部が形成されている。ねじ軸2は、建物に取り付けられた取付具22に固定される。建物が揺れるとその振動は、取付具22を介してねじ軸2に伝達され、ねじ軸2が軸方向に変位し、振動に同期して往復移動する。
図1では、ねじ軸2が往復移動中央位置にある状態を示す。往復移動中央位置とは、ねじ軸2の軸方向に沿った往復移動範囲の中央を意味する。渦電流式ダンパ1は、ねじ軸2を往復移動中央位置にして、建物に取り付けられる。なお、本明細書において「軸方向」とはねじ軸2の軸方向を意味する。
ねじ軸2は、フランジ部10を含む。フランジ部10は、ねじ軸の軸方向から見て円板形状である。フランジ部10は、ボールナット3よりもねじ軸の根元側に配置される。なお、本明細書において「ねじ軸の根元側」とはねじ軸2の先端側とは反対側を意味する。
フランジ部10は、ねじ軸2が往復移動中央位置にあるとき、ボールナット3からねじ軸2の軸方向に所定の距離離れて、かつ、第2減衰機構7Bからねじ軸2の軸方向に所定の距離離れてねじ軸2に固定されている。
[ボールナット]
ボールナット3は、ねじ軸2とボールねじを構成し、ねじ軸2が軸方向に変位するとボールナット3は回転する。すなわち、ボールナット3はねじ軸2の並進運動を回転運動に変換する。
ボールナット3は、貫通孔と、フランジ部とを含む。貫通孔にはねじ軸2が通され、貫通孔の内周面には、ねじ軸2のねじ部と噛み合うねじ部が形成されている。フランジ部は、軸方向から見て、中空の円板形状である。
[減衰機構]
減衰機構は、第1減衰機構7Aと、第2減衰機構7Bと、を含む。
第1減衰機構7Aは、粘弾性体であり、たとえばゴム、ウレタン、樹脂等である。第1減衰機構7Aは、円柱形状であり、ねじ軸2の先端側の取付具21に固定される。ねじ軸2が往復運動中央位置にあるとき、第1減衰機構7Aは、ねじ軸2の軸方向においてねじ軸2の先端と所定の距離離れて対向する。
第2減衰機構7Bは、粘弾性体であり、たとえばゴムである。第2減衰機構7Bは、円筒形状であり、円筒形状の内部をねじ軸2が貫通する。第2減衰機構7Bは、フランジ部10よりもねじ軸2の根元側に配置され、ねじ軸2の根元側のハウジング16の端面に固定される。ねじ軸2が往復運動中央位置にあるとき、第2減衰機構7Bは、ねじ軸2の軸方向においてフランジ部10と所定の距離離れて対向する。
[渦電流による減衰力]
第1実施形態の渦電流式ダンパ1に振動が加わった場合の減衰力について説明する。第1実施形態の渦電流式ダンパでは、渦電流による減衰力と、減衰機構による減衰力と、が働くが、まず渦電流による減衰力について説明する。
図5は、第1実施形態の渦電流式ダンパの磁気回路を示す模式図である。複数の永久磁石6は、隣接する永久磁石同士で磁極が反転している。そのため、ある永久磁石6のN極から出た磁束は、磁石保持部材5を通り、隣接する永久磁石6のS極に到達する。この永久磁石6のN極から出た磁束は、導電部材4を通り、永久磁石6のS極に到達する。すなわち、隣接する2つの永久磁石6、磁石保持部材5及び導電部材4によって磁気回路が形成される。
渦電流式ダンパに振動が加えられ前記複数の永久磁石と導電部材4が相対的に回転すると、導電部材4の内周面を通過する磁束が変化し、これにより導電部材4に渦電流が発生する。渦電流が発生すると、新たな磁束(反磁界)が生じる。この反磁界は、導電部材4の回転を妨げる(すなわちボールナット3の回転を妨げる)方向に働く。ボールナット3の回転が妨げられると、ねじ軸2の軸方向への運動も妨げられ、振動が減衰する。これが渦電流による減衰力となる。
[減衰機構による減衰力]
続いて、第1減衰機構7A及び第2減衰機構7Bによる減衰力について説明する。以下では、渦電流式ダンパに振動が加えられ、ねじ軸2が往復移動している場合を考える。
図1を参照して、ねじ軸2が往復移動中央位置を通過するとき、ねじ軸2の先端は第1減衰機構7Aと所定の距離離れており、フランジ部10は第2減衰機構7Bと所定の距離離れている。したがって、ねじ軸2は第1減衰機構7A及び第2減衰機構7Bに接触しておらず、渦電流式ダンパには渦電流による減衰力のみが作用し、第1減衰機構7A及び第2減衰機構7Bによる減衰力は作用しない。
ここで、渦電流による減衰力は、常に一定ではなく、往復移動中央位置からのねじ軸2の変位(ねじ軸2の軸方向の速度)に応じて変動する。
例えば、正弦曲線に従って往復移動中のねじ軸2の軸方向の速度を見ると、図1に示されるようにねじ軸2が往復移動中央位置を通過するとき、ねじ軸2の軸方向の速度は最大となる。ねじ軸2の軸方向の速度とボールナット3の回転速度(すなわち複数の永久磁石6の回転速度)とは比例関係にあるため、ねじ軸2が往復移動中央位置を通過するとき複数の永久磁石6の回転速度は最大となる。つまり、往復移動中央位置では導電部材4に大きい渦電流が発生し、十分な減衰力が得られる。
しかしながら、ねじ軸2が往復移動中央位置から変位すると、ねじ軸2の軸方向の速度はねじ軸2が往復移動範囲の端に近づくにつれ低下し、往復移動範囲の端では0となる。そのため、ねじ軸2が往復移動範囲の端近傍にあるとき、渦電流による減衰力は往復移動中央位置の場合と比べて低下する。
そこで、第1実施形態の渦電流式ダンパでは、ねじ軸2が往復移動中央位置から所定の距離変位すれば、ねじ軸2が第1減衰機構7A又は第2減衰機構7Bと接触するように構成されている。この点について、図6を参照して説明する。
図6は、図1に示す状態からねじ軸が先端側に所定の距離変位した渦電流式ダンパの断面図である。ねじ軸2が往復移動中央位置から先端側に所定の距離変位すると、ねじ軸2の先端は第1減衰機構7Aと接触する。第1減衰機構7Aは粘弾性体であるため、ねじ軸2の運動エネルギを吸収し、熱エネルギとして放散する。これにより、ねじ軸2の軸方向への運動が妨げられ、振動が減衰する。これが第1減衰機構7Aによる減衰力となる。
第2減衰機構7Bによる減衰力も第1減衰機構7Aによる減衰力と同様である。ねじ軸2が往復移動中央位置から根元側に所定の距離変位すると、第2減衰機構7Bとフランジ部10とが接触する。第2減衰機構7Bは粘弾性体であるため、第1減衰機構7Aと同様に減衰力が得られる。
要するに、第1実施形態の渦電流式ダンパでは、ねじ軸2が往復移動中央位置からねじ軸の先端側又は根元側に所定の距離離れるまでは、永久磁石の回転速度が速く、大きい渦電流を発生させることができるため、渦電流による減衰力のみで振動を減衰させる。一方、ねじ軸2が往復移動中央位置からねじ軸の先端側又は根元側に所定の距離以上離れれば、渦電流による減衰力が弱まるため、渦電流による減衰力に加えて第1減衰機構7A又は第2減衰機構7Bによる減衰力が加わる。これにより、ねじ軸2の往復移動範囲の端近傍における減衰力を向上させることができる。
特に、建物に甚大な被害を与え得る長周期振動は振幅(ねじ軸2の変位量)が大きくなる傾向にあるため、このような大振幅の振動の減衰に第1実施形態の渦電流式ダンパは有効である。
また、第1実施形態の渦電流式ダンパでは、第1減衰機構7A及び第2減衰機構7Bの材質等を調整することにより、減衰機構による減衰力を調整することができる。さらには、ねじ軸2が往復移動中央位置にあるときのねじ軸2の先端と第1減衰機構7Aとの所定の距離、及び、フランジ部10と第2減衰機構7Bとの所定の距離を調整することで、減衰機構による減衰力を効かせる範囲を調整することができる。このような構成により、渦電流式ダンパの使用環境に応じた仕様の変更を容易にすることができる。
さらに、第1実施形態の渦電流式ダンパでは、ボールナット3が導電部材4及び磁石保持部材5の内部に配置され、軸方向に移動しないように構成されている。このような構成により、渦電流式ダンパにボールナット3の軸方向への可動範囲を設ける必要がなく、渦電流式ダンパを小型にすることができる。
以上、第1実施形態の渦電流式ダンパについて説明した。しかしながら、本発明の渦電流式ダンパは、上述の第1実施形態に限られず、次のような実施形態とすることもできる。
[第2実施形態]
第2実施形態の渦電流式ダンパについて説明する。
図7は、第2実施形態の渦電流式ダンパの軸方向に沿った面での断面図である。第2実施形態の渦電流式ダンパ1は、第1減衰機構7A及び第2減衰機構7Bの双方がボールナット3よりもねじ軸2の先端側に配置される点で第1実施形態の渦電流式ダンパと相違する。以下の第2実施形態の渦電流式ダンパの説明では、第1実施形態の渦電流式ダンパと異なる点についてのみ説明し、同じ構成は説明を省略する。
[ねじ軸]
図8は、図7中の減衰機構近傍の拡大図である。ねじ軸2は、複数の第1ロッド9と、第1フランジ部8と、を含む。
複数の第1ロッド9は、ねじ軸2の先端に固定され、ねじ軸2の先端から軸方向に延びる。
図9は、図8中のIX-IX線での断面図である。複数の第1ロッド9は、ねじ軸の周方向に沿って配置される。好ましくは、複数の第1ロッド9はねじ軸の周方向に沿って等間隔で配置される。
図8を参照して、第1フランジ部8は複数の第1ロッド9の先端に固定される。
図10は、図8中のX-X線での断面図である。第1フランジ部8は、中空の円板形状である。
[取付具]
図8を参照して、ねじ軸2の先端側の取付具21は、第2ロッド12と、第2フランジ部11と、を含む。
第2ロッド12は、取付具21の先端に固定され、取付具21の先端からねじ軸2の軸方向に延びる。図10を参照して、好ましくは、第2ロッド12は、ねじ軸の中心軸と同軸に設けられる。第2ロッド12は、第1フランジ部8を貫通する。
図8を参照して、第2フランジ部11は、第2ロッド12の先端に固定される。図9を参照して、第2フランジ部11は、周方向に沿って複数の貫通孔を含み、複数の第1ロッド9はそれぞれ貫通孔を貫通する。
[減衰機構]
図8を参照して、第1減衰機構7Aは、中空の円板形状であり、第2ロッド12が第1減衰機構7Aの中空部分を貫通する。第1減衰機構7Aは、第1フランジ部8よりもねじ軸2の先端側に配置され、取付具21に固定される。ねじ軸2が往復移動中央位置にあるとき、第1減衰機構7Aは、ねじ軸2の軸方向において第1フランジ部8と所定の距離離れて対向する。
第2減衰機構7Bは、複数の貫通孔を含む円板形状であり、複数の第1ロッド9それぞれが対応する第2減衰機構7Bの貫通孔を貫通する。第2減衰機構7Bは、第1フランジ部8よりもねじ軸2の根元側に配置され、取付具の第2フランジ部11に固定される。ねじ軸2が往復移動中央位置にあるとき、第2減衰機構7Bは、ねじ軸2の軸方向において第1フランジ部8と所定の距離離れて対向する。
このような構成の第2実施形態の渦電流式ダンパにおいても、第1実施形態と同様に、ねじ軸2が往復移動中央位置からねじ軸の先端側又は根元側に所定の距離離れるまでは、渦電流による減衰力のみで振動を減衰させる。一方、ねじ軸2が往復移動中央位置からねじ軸の先端側又は根元側に所定の距離以上離れれば、渦電流による減衰力に加えて第1減衰機構7A又は第2減衰機構7Bによる減衰力が加わる。
[第3実施形態]
第3実施形態の渦電流式ダンパについて説明する。
図11は、第3実施形態の渦電流式ダンパの軸方向に沿った面での断面図である。第3実施形態の渦電流式ダンパ1は、減衰機構7が油圧ダンパである点で第1実施形態の渦電流式ダンパと相違する。以下の第3実施形態の渦電流式ダンパの説明では、第1実施形態の渦電流式ダンパと異なる点についてのみ説明し、同じ構成は説明を省略する。
[ねじ軸]
図12は、図11中の減衰機構近傍の拡大図である。ねじ軸2の構成は、第2実施形態と同じであるので説明は省略する。
[減衰機構]
減衰機構7は油圧式ダンパであり、シリンダー部13と、ピストン部14と、を含む。
シリンダー部13は、ねじ軸2の先端側の取付具21に固定される。シリンダー部13は、内部にオイルを封入した容器である。
ピストン部14は、第2フランジ部11と、第3フランジ部15と、第2ロッド12とを含む。
第2フランジ部11は、ねじ軸2の先端と第1フランジ部8との間に配置される。第2フランジ部11は、ねじ軸2の周方向に沿って複数の貫通孔を含み、複数の貫通孔それぞれにはねじ軸の第1ロッド9が通される。
第3フランジ部15は、シリンダー部13の内部に配置される。第3フランジ部15は、シリンダー部13の内部の断面形状よりも僅かに小さい断面形状を有し、シリンダー部13内部でねじ軸2の軸方向に沿って移動可能である。
第2ロッド12は、第2フランジ部11と第3フランジ部15とを繋ぎ、ねじ軸の第1フランジ部8の中央の中空部分を貫通する。
ねじ軸2が往復移動中央位置にあるとき、第2フランジ部11は第1フランジ部8とねじ軸の軸方向に所定の距離離れており、また第2フランジ部11はねじ軸2の先端とねじ軸の軸方向に所定の距離離れている。このような構成の第3実施形態の渦電流式ダンパに振動が加わり、ねじ軸2が先端側に変位する場合を考える。
ねじ軸2の先端と第2フランジ部11とは所定の距離離れているので、ねじ軸2が先端側に所定の距離変位するまでは油圧ダンパによる減衰力は作用せず、渦電流による減衰力のみが作用する。
ねじ軸2が先端側に所定の距離以上変位すると、ねじ軸2の先端が第2フランジ部11に接触し、第2フランジ部11はねじ軸2の先端側方向へ力を受ける。そうすると、第3フランジ部15がシリンダー部13内のオイルの粘性抵抗を受け、渦電流による減衰力に加え、油圧ダンパによる減衰力が作用する。続いて、ねじ軸2が往復移動範囲の先端側の端に到達し、ねじ軸2の根元側に変位する場合を考える。
図13は、図12に示す状態からねじ軸が往復移動範囲の先端側の端に到達した状態を示す断面図である。ねじ軸2が往復移動範囲の先端側の端に到達したとき、ねじ軸2の先端と第2フランジ部11とは接触しており、第1フランジ部8と第2フランジ部11とは所定の距離離れている。ねじ軸2が根元側に変位し始めると、第1フランジ部8が第2フランジ部11に近づき、ねじ軸2が根元側に所定の距離以上変位すると、第1フランジ部8が第2フランジ部11に接触し、シリンダー内の第3フランジ部15がオイルの粘性抵抗を受け、渦電流による減衰力に加え、油圧ダンパによる減衰力が作用する。
以上、本実施形態の渦電流式ダンパについて説明した。その他、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
たとえば、図1に示す第1実施形態の渦電流式ダンパにおいて、第1減衰機構7A及び第2減衰機構7Bを鋼等の金属で構成し、ねじ軸2の先端と対向する部分に孔を設ける。そして、ねじ軸2の先端にこの孔に挿入可能な突起部を設け、ねじ軸2が所定量以上変位したときにねじ軸2の突起部が孔に挿入され、突起部と孔の内面との摩擦によって、減衰力を得てもよい。
本発明の渦電流式ダンパは、建物の制振装置及び免振装置に有用である。
1 :渦電流式ダンパ
2 :ねじ軸
3 :ボールナット
4 :導電部材
5 :磁石保持部材
6 :永久磁石
7 :減衰機構
7A :第1減衰機構
7B :第2減衰機構
8 :第1フランジ部
9 :第1ロッド
10 :フランジ部
11 :第2フランジ部
12 :第2ロッド
13 :シリンダー部
14 :ピストン部
15 :第3フランジ部
16 :ハウジング
21 :取付具
22 :取付具
23 :スラスト軸受
24 :ラジアル軸受

Claims (2)

  1. 円筒形状の磁石保持部材と、
    前記磁石保持部材に固定され、前記磁石保持部材の円周方向に沿って隙間を空けて配置され、前記円周方向に沿って磁極の配置が交互に反転する複数の永久磁石と、
    前記複数の永久磁石と前記磁石保持部材の径方向に隙間を空けて対向する円筒形状の導電部材と、
    前記磁石保持部材の中心軸方向に沿って往復移動可能なねじ軸と、
    前記ねじ軸とかみ合い、前記ねじ軸が移動することで前記複数の永久磁石と前記導電部材とを相対的に回転させるボールナットと、
    前記ねじ軸が往復移動中央位置から所定量以上変位したときに前記ねじ軸の変位を制限する減衰機構と、を備え、
    前記ねじ軸は、前記ボールナットよりも前記ねじ軸の根元側に配置されたフランジ部を含み、
    前記減衰機構は、
    前記ねじ軸が往復移動中央位置から前記ねじ軸の先端側に所定量以上変位したときに、前記ねじ軸の先端と接触し、前記ねじ軸の変位を制限する第1減衰機構と、
    前記ねじ軸が往復移動中央位置から前記ねじ軸の根元側に所定量以上変位したときに、前記フランジ部と接触し、前記ねじ軸の変位を制限する第2減衰機構と、を含む、渦電流式ダンパ。
  2. 円筒形状の磁石保持部材と、
    前記磁石保持部材に固定され、前記磁石保持部材の円周方向に沿って隙間を空けて配置され、前記円周方向に沿って磁極の配置が交互に反転する複数の永久磁石と、
    前記複数の永久磁石と前記磁石保持部材の径方向に隙間を空けて対向する円筒形状の導電部材と、
    前記磁石保持部材の中心軸方向に沿って往復移動可能なねじ軸と、
    前記ねじ軸とかみ合い、前記ねじ軸が移動することで前記複数の永久磁石と前記導電部材とを相対的に回転させるボールナットと、
    前記ねじ軸が往復移動中央位置から所定量以上変位したときに前記ねじ軸の変位を制限する減衰機構と、を備え
    記ねじ軸の先端側の端部を対象物に取り付ける取付具をさらに備え、
    前記ねじ軸は、
    前記ねじ軸の先端に前記ねじ軸の周方向に沿って配置され、前記中心軸方向に延びる複数の第1ロッドと、
    前記複数の第1ロッドの先端に固定された第1フランジ部と、を含み、
    前記取付具は、
    前記取付具の先端に固定され、前記中心軸方向に延び、前記第1フランジ部を貫通する第2ロッドと、
    前記第2ロッドの先端に固定され、前記複数の第1ロッドが貫通する第2フランジ部と、を含み、
    前記減衰機構は、
    前記ねじ軸が往復移動中央位置から前記ねじ軸の先端側に所定量以上変位したときに、前記第1フランジ部と接触し、前記ねじ軸の変位を制限する第1減衰機構と、
    前記ねじ軸が往復移動中央位置から前記ねじ軸の根元側に所定量以上変位したときに、前記第1フランジ部と接触し、前記ねじ軸の変位を制限する第2減衰機構と、を含む、渦電流式ダンパ。
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