JP2019156447A - 包装容器 - Google Patents

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Katsunori Futase
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Abstract

【課題】密封性に優れると共に、手指による力で容易に開封することができ、また製造効率が高く、複数個を重ねて積み上げることも可能な液状、粒状等の各種の被包装物を充填包装するための紙製あるいはプラスチック製の包装容器について提供すること。【解決手段】被包装物を収納できる筒状胴体を有し、該筒状胴体は、底部に底壁を有すると共に、その上端部には、平面視において放射線状または対角線状に位置する少なくとも3つの縦リブを有する封止構造部を有すること。【選択図】図1

Description

本発明は、飲食品や医薬品、化学品等の液状物や粉粒状物等の各種の被包装物を収納保持するための包装容器に関し、とくには、密封性に優れると共に、手指によって容易に開封することができ、また、複数個を重ねて陳列等することも可能な包装容器について提案する。
牛乳や乳製飲料、果汁飲料等を充填保持するための紙容器としては、例えば特許文献1に記載されているような、四角柱状胴部の上端部を切妻屋根型に折り畳み、該切妻屋根の上端重合部分をヒートシールしてなる、所謂ミルクカートンが広く利用されている。このミルクカートンは、上記切妻屋根の上端重合部分(ヒートシール部分)を手指で開いた後、露出した折込み壁を、前記上端重合部分のヒートシール部を剥がしながら引っ張り出すことで注出口が開口するように構成されている。
特開平08−301275号公報
上記従来のミルクカートンにおいては、近年、流通段階での液漏れを防止すると共に、異物等の混入を防止するため、上記上端重合部分のシール強度を高めて完全に密封することが要求されている。そのため、とくに力の弱い子供やお年寄りが、手指の力によって開封することができず、無理やり開封しようとすると、意図しない箇所が破断したり、注出口が変形する等の問題点があった。
また、上記ミルクカートンは、被包装物を充填した後、四角柱状胴部の上端部を切妻屋根型に折り畳んみ、該切妻屋根の上端重合部分をヒートシールして製品としているため、工程が複雑で、製造効率が悪いという点や、上部が切妻屋根型からなるため、複数個を重ねて積み上げることができず、例えば、搬送の際の箱詰めにおいて、無駄なスペースが生じ、搬送効率が低下することや、また、スーパーや商店等で陳列するに際しても、陳列数が少なくなるため、商品の補充を随時行なわなければならないという点に問題があった。
そこで、本発明では、密封性に優れると共に、手指による力で容易に開封することができ、また製造効率が高く、複数個を重ねて積み上げることも可能な液状、粒状等の各種の被包装物を充填包装するための紙製あるいはプラスチック製の包装容器について提供することを目的とする。
従来技術が抱えている上述した課題を克服することのできる包装容器を開発すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明者は、下記の要旨構成に係る包装容器を開発した。
即ち、本発明は、被包装物を収納できる筒状胴体を有し、該筒状胴体は、底部に底壁を具えると共に、その上端部には、平面視において放射線状または対角線状に位置する少なくとも3つの縦リブを有する封止構造部を具えることを特徴とする包装容器である。
また、本発明の包装容器においては、
(1)前記封止構造部は、前記筒状胴体の上端縁に連なる円錐状または角錐状の天面壁と、該天面壁から起立した3以上の縦リブによって形成され、かつ該縦リブの上面は水平であること、
(2)前記複数の縦リブは、中心部分に設けた切込みを介してそれぞれ独立していること、
(3)前記筒状胴体は、底部から上端部に至るまでの全長にわたり略同等の開口断面積を有していること、
(4)前記縦リブはそれぞれ、前記筒状胴体の上端縁に連なる側壁どうしを外方に向かって折畳み、重ね合わせて形成される一対の起立壁からなること、
(5)前記縦リブは、一方の起立壁と、他方の起立壁とを相互に連結する少なくとも一の連結片を有すること、
(6)前記連結片は、前記縦リブを構成している各起立壁を相互に離反させる外力の付加により、その部位を起点に該連結片を破断させる切欠き部を有すること、
(7)前記複数の縦リブの少なくとも1つに、該縦リブを切り取って被包装物の注出口を形成するための切り離し予定線が設けられていること、
(8)前記封止構造部は、被包装物を取り出すための注出口栓が設けられていること、
(9)前記筒状胴体は、3つもしくはそれ以上の角部を有する箱形柱状体であること、
(10)前記筒状胴体は、外力を付加することにより胴体壁部を該筒状胴体の内方へ向け局所的に陥没変形可能な一以上の易変形壁を有すること、
(11)前記筒状胴部は、少なくとも一の把手を有し、該把手の該把持部の少なくとも内側縁に舌片が設けられていること、
がより好ましい実施形態となる。
本発明に係る包装容器によれば、筒状胴体上端部に設けた少なくとも3つの縦リブからなる封止構造部が、高いシール強度をもって密封されていたとしても、該縦リブのうちの2つを手指で把持し、相互に離反する方向に引っ張ることで、該縦リブを構成する一対の起立壁を相互に剥離させることができるため、小さい力で簡単に開封することができる。
しかも、本発明の包装容器では、筒状胴体内に被包装物を充填した後、該筒状胴体の上端部を平面視において放射線状または対角線状に折り畳み、重合部分をシールすることで簡単に成形することができるため、製造効率を高めることができる。
また、本発明の包装容器では、被包装物を、縦リブの一つに切り離し予定線を設け、該切り離し予定線に沿った切り取りによって開口した注出口や、封止構造部に設けたスクリューキャップなどの注出口栓から注出することができる。
また、本発明の包装容器では、筒状胴体の上端部が、複数の縦リブを有する封止構造部によって封止されているため、該筒状胴体が、底部から上端部に至るまでの全長にわたり略同等の開口断面積を有し、該底部から上部まで被包装物の収容に寄与させることができるため、被包装物の容量効率(被包装物の容量/包装容器高さ)を向上させることができる。
また、本発明によれば、前記縦リブはそれぞれ独立した状態にあり、あるいは中心部分に設けた切込みによって分断されているため、独立して柔軟に撓む等することができる。そのため、例えば、本発明の包装容器が不測に落下等したとしても、その衝撃は、各縦リブによって吸収されることとなり、該縦リブの接合部が簡単に剥離することがない上、包装容器をもとの形状のままに保つことができる。
また、本発明によれば、包装容器の上端部に、少なくとも3つの縦リブ、好ましくは4つの十字型からなり、各縦リブの上面が水平(高さが同じ)からなる封止構造部が設けられているため、該縦リブを介して複数個の包装容器を安定して積み上げることが可能で、運搬時や陳列時等における省スペース化を図ることができる。
本発明の包装容器の一実施形態を示す斜視図である。 図1の包装容器の平面図である。 図1の包装容器の、被包装物の充填包装前の状態を示す斜視図である。 本発明の包装容器の封止構造部に(a)切り離し予定線、(b)スクリューキャップからなる注出口栓を設けた状態を示す斜視図である。 本発明の包装容器の他の一実施形態を示す斜視図である。 (a)縦リブに連結片を設けた状態を示す斜視図、(b)連結片の形成方法を説明する図である。 本発明の包装容器の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の包装容器の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の包装容器の頭部に設けたキャップの一例を示す斜視図である。 本発明の包装容器の他の実施形態を示す斜視図である。 図10の包装容器の平面図である。 図10の包装容器の、被包装物の充填包装前の状態を示す斜視図である。 図10の包装容器の封止構造部の形成方法を示す平面図である。 封止構造部のカバー部を切り取った状態を示す斜視図である。 本発明の包装容器の他の一実施形態を示す斜視図である。
本発明の包装容器Pは、筒状胴体を具える紙製やプラスチック製等からなる容器であり、以下に、本発明の特徴を図示の実施形態に基づいて説明する。
図1は、包装容器Pの一実施形態を示す斜視図であり、図2は、図1の包装容器Pの平面図である。
この包装容器Pは、筒状胴体12と封止構造部13とからなり、該封止構造部13が、図2の平面図に示すように、放射状(十字状)に配列された一対の起立壁からなる4つの縦リブ17a〜17dと、該縦リブ17a〜17dと上端開口部12’とをつなぐ天面壁18とから構成されている。
包装容器Pの下部には、底壁25を有し、該底壁25は、筒状胴体12の下縁から連続する複数の底板同士を貼着等することで形成される。なお、底壁25は、自立性の付与と被包装物の漏れ出しを防止できるようなものであれば、どのような構造であってもよい。
本実施形態では、筒状胴体12が四角柱状体からなる場合を一例として示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、筒状胴体12は柱状体であることが好ましく、三角柱状や五角柱状などの多角柱状の他、円柱状とすることもできる。
また、包装容器Pの材質はとくに限定されないが、図1に示すような箱形柱状体からなる場合には、紙もしくは紙を基材としてこれに少なくとも一枚の、例えばナイロンやポリエステル、ポリエチレン等のプラスチックフィルムを積層させた紙とプラスチックの複合体からなることが好ましく、これに所要に応じてアルミニウム等の金属箔や金属蒸着層、各種バリア層等を積層させることがさらに好ましい。包装容器Pが紙製等からなる場合には、一枚のシート材を折り曲げることで簡単に成形することができるため、製造効率を向上させることができる。
図3は、包装容器Pを密封する前(被包装物の収納前)の状態を示す斜視図である。筒状胴体12は、その上端縁に上端開口部12’を封止するための封止構造部13を形成する環状体11が設けられている。上端開口部12’から被包装物を収納した後、環状体11を、筒状胴体12の4つの角部から延びる山折り線14と、該山折り線14間に設けられた谷折り線15に沿って折り畳み、谷折り線15の4つの内側先端部16を相互に突き合わせることで、図1および図2に示すような一対の起立壁からなり、放射状(十字状)に位置する4つの縦リブ17a〜17d(山折り部)と、縦リブ17a〜17dと上端開口部12’との間に、該縦リブ17a〜18dによって仕切られた4角錐状の天面壁18とからなる封止構造部13が形成される。なお、縦リブ17a〜17dの重なり合う一対の起立壁同士は、少なくとも上端部において貼着または融着させる。
なお、本実施形態では、封止構造部13に、4つの縦リブ17a〜17dが設けられているが、縦リブは3つ以上設ければよく、その数は目的や用途等に合わせて適宜選定する。
このようにして構成された包装容器Pでは、筒状胴体12の底部から上部まで全長に亘って同じ開口面積で液状物を充填させることができると共に、筒状胴体12の上端開口部12’を、該上端開口部12’に設けた封止構造部13によって封止することで、包装容器Pの高さを、できる限り低くすることができるため、液状物の容量効率(液状物の容量/外容器高さ)を高めることができるという効果が期待できる。
さらに図1に示す包装容器Pでは、上端部に4つの縦リブ17a〜17dが放射線状に設けられ、該縦リブ17a〜17dの上面が水平で、かつ各縦リブ17a〜17dの上面で形成される平面が水平であるため、該縦リブ17a〜17d上に、他の包装容器Pの平坦な底壁25を載置して、複数個を安定して積み上げることができ、運搬時や陳列時等における省スペース化を図ることができる。
また、この包装容器Pでは、封止構造部13の4つの縦リブ17a〜17dが、上記したように谷折線15の4つの内側先端部16を相互に突き合わせて形成されているため、上端開口部12’を、対向する2つの縦リブ、図1では縦リブ17aと縦リブ17c、または縦リブ17bと縦リブ17dを手指で相互に離反する方向に引っ張ることで簡単に開封することができる。
なお、図4(a)に示すように、4つの縦リブ17a〜17dのうちの1つ、図では縦リブ17aに、切り離し予定線20を設けても良く、該切り離し予定線20に沿って、縦リブ17aを切り取ることで注出口を開口することができる。
また、図4(b)に示すように、包装容器Pの天面壁18に注出口栓としてスクリューキャップ30を設け、該スクリューキャップ30を介して、液状物を吐出するようにしてもよく、この場合には、使用開始後において包装容器Pが倒伏等しても被包装物が漏れ出すおそれがなく、また注出口からゴミや埃等が侵入することがなく、被包装物を保管して長期に繰り返し利用する場合に好適である。
図1〜図4の包装容器Pでは、4つの縦リブ17a〜17dがそれぞれ、筒状胴体12の平面視において、その4つの角部を通る直線上に設けられているが、それに限定されるものではない。なお、前記切り離し予定線20については、筒状胴体12の角部を通る縦リブ上に設けることが好ましく、この場合には、被包装物を、切り離し予定線20に沿った縦リブの切り取りによって形成した注出口から、包装容器Pの傾動によって吐出等させる際の、吐出方向と吐出量のコントロールが容易になる。
図5は、本発明の包装容器Pの、封止構造部13の他の実施形態を示す斜視図である。図に示すように、各縦リブ17a〜17dは、中心部分に設けられた切込み37を介してそれぞれ分断されている。このため、4つの縦リブ17a〜17dは、それぞれ独立状態で保持されることになり、包装容器Pが、取り扱い時等に誤って落下したとしても、各縦リブ17a〜17dが柔軟に撓む等してその衝撃を吸収するため、縦リブ17a〜17dの(壁同士の)接合が剥離したり、変形等するのが抑制され、包装容器Pをもとの形状のままに保つことができる。また、対向する2つの縦リブ(縦リブ17aと縦リブ17c、あるいは縦リブ17bと縦リブ17d)を手指で相互に離反する方向に引っ張ると、切込み37が起点となって、封止構造部13を簡単に開封させることができる。さらに、4つの縦リブ17a〜17dがそれぞれ独立状態にあるため、その二枚の起立壁の内面どうしを重畳させ易く、強固に接合させて密封することができる。
各縦リブ7a〜7dの上端部には、図6(a)に示すように、一方の起立壁と、他方の起立壁とを相互に連結する少なくとも一の連結片22を設けることが好ましい。連結片22によって、一対の起立壁からなる縦リブ17a〜17dの壁同士の接合強度が向上するため、液状物充填用複合パックPが、取り扱い時等に誤って落下したとしても、縦リブ17a〜17bの(一対の起立壁同士の)接合が剥離したり、変形等することがなく、包装容器Pをもとの形状のままに保つことができる。
この連結片22は、封止構造部13とは別部材によって形成する他、図6(b)に一例として示したように、縦リブ17cを構成する一対の起立壁の一方の壁から連続して突片22aを設け、該突片22aを、もう一方の壁の壁面に対して折畳み、貼着等することで、二枚の起立壁を連結する連結片22を形成することができる。
なお、連結片22は、縦リブ17aおよび17bの壁面に強固に貼着等されているため、例えば、様相容器Pの廃棄時などに、連結片22を手指による力で破断させることができず、封止構造部13を容易に開放することができないおそれがある。そのため、図6(a)に拡大して示すように、連結片22の、縦リブ17cを構成する二重の起立壁の間であって、好ましくは谷折り線15の内側先端部16側の端部に切欠き部23を設けることが好ましく、これによって、対向する2つの縦リブ(縦リブ17aと縦リブ17c、あるいは縦リブ17bと縦リブ17d)を手指で相互に離反する方向に引っ張ると、切欠き部23が起点となって、連結片22を簡単に破断させることができる。
図7に本発明の包装容器Pの他の実施形態を示す。この包装容器Pでは、封止構造部13として3つの縦リブ17a〜17cが設けられている。また、図に示すように、筒状胴体12の角部や、図示はしていないが、筒状胴体12を手指で把持する際に指が位置することになる胴体壁部に、内方へ陥没変形可能な易変形部27を設ければ、該易変形部27を介して筒状胴体12を手指で把持することで、包装容器Pが持ちやすくなり、手指からの滑り落ちを抑制することができる。
図8は、本発明の包装容器Pの他の実施形態であり、筒状胴体12壁面の、手指で把持する位置、例えば筒状胴体12の高さ方向中央位置から上下に例えば5cm程度の範囲に、水平方向に延びる複数本の凹条29が設けられている。この凹条29によって手指で把持した際の滑り落ちを抑制することができる。なお、凹条29は、筒状胴体12を構成する紙等の材料に所要の形状でプレスすることで形成することができる。
また、図9に示すように、包装容器Pの頭部の封止構造部13に樹脂製や紙製等のキャップ38を着脱可能に設けた場合には、例えば、図4(a)に示すような切り離し予定線20に沿った切り取りによって注出口を開口した後、長期に保管する場合においても、該注出口が汚れるのを防止することができる。なお、キャップ38は、図9に示すような封止構造部13と略同形状(封止構造部13よりも若干大きい形状)の、リブ38a〜38dが放射状(十字状)に形成されてなるものが好ましいが、少なくとも注出口部分を覆うことができればどのような形状であってもよい。
図10は、包装容器Pの他の一実施形態を示す斜視図であり、図11は、図10の包装容器Pの平面図である。
図10に示すように、包装容器Pの筒状胴体12は円筒状からなり、該筒状胴体12の上端部は、図11の平面図に示すように、放射状(好ましくは十字状)に配列された一対の起立壁によって構成された4つの縦リブ17a〜17dと、該縦リブ17a〜17dによって仕切られた山形状の天面壁18からなる封止構造部13によって封止されている。一方、包装容器Pの下端部は、平面視楕円形状または六角形からなる船底型の底部からなり、その船底型の底部25によって自立可能に構成される。
筒状胴体12は、包装容器Pとして自立性を付与することのできる強度を有する材料からなることが好ましく、図10では、厚肉のプラスチックフィルムからなる場合を一例として示しているがこれに限定されるものではなく、紙や紙とプラスチックフィルムとの複合材料等の可撓性を有する各種の材料を使用することができる。
前記プラスチックフィルムとしては、ベースフィルム層とシーラント層とを具える2層以上の積層プラスチックフィルムによって構成することが好ましく、例えば、ベースフィルム層としてはポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロン樹脂フィルム、ポリプロピレンまたはポリエチレンなどにより構成し、一方、シーラント層としては、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどにより構成することが好ましい。
また、筒状胴体12を構成する積層プラスチックフィルムの厚みは、包装容器Pとしての自立性および定型性を持たせるため、80〜300μm、好ましくは100〜200μmの範囲とし、さらに好ましくは積層プラスチックフィルムの腰度を40〜300mN程度にする。また、このベースフィルム層のいずれか一方の表面にSiO蒸着層、EVOH層、塩化ビニリデンコーティング層、酸化アルミニウムコーティング層、Al蒸着層あるいはこれらのスパッタリング層などからなるガスバリア層を、好ましくは0.5〜20μmの厚みで設けてもよく、この場合には、筒状胴体12に水蒸気不透過性やガスバリア性等が付与されて、収納保持する被包装物の長期に亘る劣化のない保存が可能になる。
図12は、被包装物を収納する前の、包装容器P’の一実施形態を示す斜視図であり、筒状胴体12と、その底部に自立用の底壁25が設けられている。なお、この包装容器P’は、スタンディングパウチの製造方法として公知の各種方法によって製造することができ、例えば、筒状胴体12を構成する表裏2枚のプラスチックフィルムの下端に、二つ折りした底壁用のプラスチックフィルムを、折り部を上にして挟み込み、その状態で周縁部をシールすることでガゼット底からなる底壁25を形成することができる。
なお、図12では、筒状胴体12を表裏2枚のプラスチックフィルムの両側縁を融着接合(シール部12a、12b)して形成しているが、1枚のプラスチックフィルムを幅方向に折り返して形成することもできる。
包装容器P’の筒状胴体12内に被包装物を収納した後は、例えば、筒状胴体12の上端部分を、図13に示すようにシール部12aとシール部12bとの間で、その幅方向中央位置を摘まむようにして外方へ折り畳み、これによって谷折り部となる4つの内側先端部16を相互に突き合わせることで、図10に示すような山形状の天面壁18と、一対の起立壁からなり、放射状(十字状)に位置する4つの縦リブ17a〜17dとからなる、先すぼまり状の封止構造部13を簡単に形成することができる。
なお、この実施形態では、封止構造部13が、4つの縦リブ17a〜17dから構成されているが、縦リブは3つ以上設けることが好ましく、目的や用途等に合わせて適宜選定することが好ましい。
このようにして構成された包装容器Pでは、筒状胴体12の底部から封止構造部13下端まで全長に亘って同じ開口面積で液状物を充填させることができると共に、筒状胴体12は、上端開口部12’が封止構造部13によって封止されているため、包装容器Pの高さを、できる限り低くすることができる。そのため、この包装容器Pによれば、液状物の容量効率(液状物の容量/外容器高さ)を高めることができる。
この包装容器Pでは、封止構造部13の4つの縦リブ17a〜17dが、上記したように4つの内側先端部16を相互に突き合わせて形成されているため、上端開口部12’を、対向する2つの縦リブ、図10では縦リブ17aと縦リブ17c、または縦リブ17bと縦リブ17dを手指で相互に離反する方向に引っ張ることで簡単に開封することができる。
また、図14に示すように、封止構造部13(図では縦リブ17a)にミシン目等からなる切り離し予定線20を設けた場合には、該切り離し予定線20に沿った切り取りによって注出口を開口することができる。
なお、図14に示すように4つの縦リブ17a〜17dのうちの1つ(図では縦リブ17a)の一対の起立壁の間に、プラスチックフィルムからなるシート状ノズル31を格納してもよく、この場合には、該縦リブ17aがシート状ノズル31のカバー部19として機能することになる。シート状ノズル31は、外気の筒状胴体12内への進入を阻止することのできるセルフシール機能を有するものが好ましく、その基端部31a外表面を、縦リブ17aの内表面に融着接合することで取り付けることができる。
この場合、シート状ノズル31は、使用開始にあたってカバー部19を切り離し予定線20に沿って切り取ることで外部に露出されることになり、使用開始まではカバー部19によって表裏の両面から保護されることになるため、輸送等の取り扱い時において変形したり、誤開封するおそれがない。
図15は、本発明の包装容器Pの他の実施形態を示す斜視図である。この包装容器Pでは、筒状胴体12の側部(図ではシール部12b位置)に把手43が設けられている。本実施形態では、把手43が筒状胴体12と一体に形成されているが、該把手43を、筒状胴体12とは別体で構成してもよく、この場合には、各種の材料を用いることができ、とくに、筒状胴体12を構成する材料よりも剛性の高い材料を用いることが好ましい。
把手43は、窓孔44とその外周の把持部45からなり、把持部45の内側縁(窓孔44側)には、窓孔44内に突出するように舌片46が設けられている。そのため、把手43を、手指で握ると舌片46が湾曲して折れ曲がり、その結果、舌片46を介して把手43を握ることになるため、把手43を手指でしっかりと握ったり、長時間把持しても、手が痛くならないという効果が期待できる。
なお、把手43は、複数設けてもよく、この場合は、被包装物の残量や使用者の使い勝手等に合わせて適宜、把持位置を選択することができる。また、図15では、舌片46が把持部45の内側縁のみに設けられているが、把持部45の外側縁に設けてもよく、また、矩形状の窓孔44の3辺にそれぞれ舌片46を設けているが、該舌片46は、少なくとも把手43を把持する際に、手が当たる位置に設けることが好ましい。
また、窓孔44の形状はとくに限定されるものではなく、図のように矩形状からなる場合には、角部47にRを付けることが好ましく、これによれば、該角部47への応力の集中を分散することができ、把手43の、角部47からの切断を防止することができる。
本発明の包装容器は、飲料や医薬品、化学品等の液状や粘稠状の液状物や粒状物、固形物を充填包装するための容器として広く利用することができる。
P 包装容器
11 環状体
12 筒状胴体
12’ 上端開口部
12a、12b シール部
13 封止構造部
14 山折り線
15 谷折り線
16 内側先端部
17a、17b、17c、17d 縦リブ
18 天面壁
19 カバー部
20 切り離し予定線
22 連結片
22a 突片
23 切欠き部
25 底壁
27 易変形部
29 凹条
30 スクリューキャップ
31 シート状ノズル
31a 基端部
37 切込み
38 キャップ
38a、38b、38c、38d リブ
43 把手
44 窓孔
45 把持部
46 舌片
47 角部

Claims (12)

  1. 被包装物を収納できる筒状胴体を有し、該筒状胴体は、底部に底壁を有すると共に、その上端部には、平面視において放射線状または対角線状に位置する少なくとも3つの縦リブを有する封止構造部を有することを特徴とする包装容器。
  2. 前記封止構造部は、前記筒状胴体の上端縁に連なる円錐状または角錐状の天面壁と、該天面壁から起立した3以上の縦リブによって形成され、かつ該縦リブの上面は水平であることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記複数の縦リブは、中心部分に設けた切込みを介してそれぞれ独立していることを特徴とする請求項1または2に記載の包装容器。
  4. 前記筒状胴体は、底部から上端部に至るまでの全長にわたり略同等の開口断面積を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装容器。
  5. 前記縦リブはそれぞれ、前記筒状胴体の上端縁に連なる側壁どうしを外方に向かって折畳み、重ね合わせて形成される一対の起立壁からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装容器。
  6. 前記縦リブは、一方の起立壁と、他方の起立壁とを相互に連結する少なくとも一の連結片を有することを特徴とする請求項5に記載の包装容器。
  7. 前記連結片は、前記縦リブを構成している各起立壁を相互に離反させる外力の付加により、その部位を起点に該連結片を破断させる切欠き部を有することを特徴とする請求項6に記載の包装容器。
  8. 前記複数の縦リブの少なくとも1つに、該縦リブを切り取って被包装物の注出口を形成するための切り離し予定線が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装容器。
  9. 前記封止構造部は、被包装物を取り出すための注出口栓が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の包装容器。
  10. 前記筒状胴体は、3つもしくはそれ以上の角部を有する箱形柱状体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装容器。
  11. 前記筒状胴体は、外力を付加することにより胴体壁部を該筒状胴体の内方へ向け局所的に陥没変形可能な一以上の易変形壁を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の包装容器。
  12. 前記筒状胴部は、少なくとも一の把手を有し、該把手の該把持部の少なくとも内側縁に舌片が設けられていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の包装容器。
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