JP3191892U - 紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙容器の搬送効率及び収納効率を高め、売り場面積を有効活用して経済的負担を軽減する。また、買物袋への収納を容易にし、収納スペースの無駄を低減させるとともに、ビニール袋が破損されてしまうことを防止する紙容器を提供する。
【解決手段】内部に液体を収容する紙容器であって、断面が四角形をなす筒状の胴部20と、胴部の下部開口部を封止する底部30と、胴部の上部開口部を封止する頂部10とを備え、頂部10は、胴部を形成する4枚の本体シートと連設された4枚の頂部シート11〜14で形成され、頂部シート11〜14のうち、互いに対向する一対の第1頂部シート12,14には、胴部20と連設する辺を底辺として、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす頂部三角部101と、頂部三角部101の等辺を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす一対の頂部折込部102,103とが各々形成される。
【選択図】図2

Description

本考案は、液体を内部に収容する紙容器に関する。
従来、紙容器は、牛乳やジュース、酒類など飲食物用の容器として利用されている。図6に示すように、一般的な紙容器9は、全体有底角筒状の紙容器本体91を有し、容器本体の頂点92が切妻屋根型に形成されたゲーブルトップ型の紙容器が多く用いられている。例えば、特許文献1に開示された紙容器は、ゲーブルトップ型の紙容器本体側面に、把持手段を設け、持ちやすくさせている。
実用新案登録第3154896号
しかしながら、特許文献1に開示されたようなゲーブルトップ型の紙容器では、頂部が切妻屋根型に加工されているため、搬送時において多段積み重ねることができず、搬送効率が低いという問題があった。また、ゲーブルトップ型の紙容器では、図6に示すように置かれた場合、切妻屋根型に形成された内部空間には、液体が充填されておらず、紙容器全体の体積に対する液体の収納効率が低いという問題もある。
また、ゲーブルトップ型の紙容器では、売店などの陳列においても積み重ねることができないため、効率的に陳列することができず、その結果、売り場面積が増えて経済的負担が増大するという問題があった。さらに、顧客が紙容器を購入して買物袋に収納する場合には、ケーブルトップ型の紙容器の上部に他の物を積み重ねることができないため、商品を買物袋内に収納する作業が煩雑になるとともに、収納スペースの無駄が生じてしまう。さらに、買い物袋としてポリオレフィン等の材質で作られたビニール袋を用いた場合、紙容器の頂部が断面略三角形状となっているため、ビニール袋を傷つけ、ビニール袋が破損されてしまうという問題があった。
そこで、本考案は、上記のような問題を解決するものであり、紙容器の搬送効率及び収納効率を高めることできるとともに、売り場面積を有効活用して経済的負担を軽減することができる紙容器を提供することを目的とする。また、買物袋への収納を容易にし、収納スペースの無駄を低減させるとともに、ビニール袋が破損されてしまうことを防止できる紙容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、内部に液体を収容する紙容器であって、断面が四角形をなす筒状の胴部と、前記胴部の下部開口部を封止する底部と、前記胴部の上部開口部を封止する頂部とを備え、前記頂部は、前記胴部を形成する4枚の本体シートと連設された4枚の頂部シートで形成され、前記頂部シートのうち、互いに対向する一対の頂部シートには、前記胴部と連設する辺を底辺として、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす三角部と、前記三角部の等辺を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす一対の折込部とがそれぞれ形成されていることを特徴としている。
このような考案によれば、頂部を形成する頂部シートのうち、互いに対向する一対の頂部シートには、前記胴部と連設する辺を底辺として、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす三角部と、前記三角部の等辺を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす一対の折込部とが形成されているので、この三角部と一対の折込部との連設部分(三角部の等辺)を折り目として折り曲げた際、一対の折込部が互いに重なり合うことなく、一対の折込部を三角部に重ね合わせて折り畳むことができる。
これにより、三角部を胴部の本体シートに対して直角に折り曲げた場合でも、一対の折込部を三角部と平行となるように折り畳むことができるとともに、一対の折込部と連設する他の頂部シートについても一対の頂部シートの上部に重ね合わせて折り畳むことが可能となる。その結果、頂部を平坦状に形成させることができるので、複数の紙容器を複数段積み重ねることを可能にして紙容器の搬送効率を高めることができるとともに、容器の体積に対して液体が収容されない空間を軽減させ、容器の収納効率を高めることができる。
さらに、本考案によれば、紙容器の頂部を平坦状に形成させるので、売店において紙容器を積み重ねて陳列することができ、その結果、売り場面積を有効活用して経済的負担を軽減することができる。さらに、顧客が紙容器を購入して買物袋に収納する場合であっても、紙容器の上部に他の物を積み重ねることができるので、商品を買物袋に収納する作業が容易にするとともに、収納スペースの無駄を低減させることができる。さらに、買い物袋としてビニール袋を用いた場合であっても、頂部が平坦となっているため、ビニール袋を傷つけることを防止でき、ビニール袋が破損されてしまう可能性を無くすことができる。
上記考案において、前記一対の頂部シートの他方において、互いに対向する一対の第2頂部シートをさらに有し、当該一対の第2頂部シートには、上端辺において外方に突出したツマミ部がそれぞれ形成されていることが好ましい。
ここで、従来の紙容器は、注ぎ口部分がのり等で強力に接合されている為、非常に開け難く、指先の力が弱い人にとっては紙容器の注ぎ口を開ける作業が困難であるという問題もある。本考案によれば、一対の第2頂部シートにツマミ部が突出されているので、このツマミ部をユーザーが持ち、これらをそれぞれ反対側に引っ張ることで、その引張応力を適切に接合部分に作用させることができる。これにより、指先の力が弱い人であっても、接合された第2頂部シートの接合部分を容易に引き剥がして上部開口部を開放させることができる。
上記考案において、複数の前記ツマミ部は、一対の第2頂部シートが貼り合わされた際、重なり合わない位置に配置されていることが好ましい。この場合には、ツマミ部は、重なり合わない位置に配置されていることから、ユーザーが上部開口部を開放させる際、それぞれの手でツマミ部を持ちやすくすることができ、より容易に上部開口部を開放させることができる。
以上述べたように、この考案によれば、紙容器の搬送効率及び収納効率を高めることができるとともに、売り場面積を有効活用して経済的負担を軽減することができる。また、この考案によれば、買物袋への収納を容易にし、収納スペースの無駄を低減させるとともに、ビニール袋が破損されてしまうことを防止できる。
実施形態に係る紙容器の全体構成を示す斜視図である。 実施形態に係る紙容器の展開図を示す平面図である。 実施形態に係る第1頂部シートの構成を示す平面図である。 実施形態に係るツマミ部の位置関係を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係る紙容器の開放動作を示す斜視図である。 従来例に係る紙容器の構成を示す斜視図である。
(紙容器の全体構成)
以下に添付図面を参照して、本考案に係るについて詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る紙容器の全体構成を示す斜視図であり、図2は、本実施形態に係る紙容器の展開図を示す平面図である。また、図3は、本実施形態に係る第1頂部シートの構成を示す平面図であり、図4は、本実施形態に係るツマミ部の位置関係を示す斜視図である。図5(a)及び(b)は、本実施形態に係る紙容器の開放動作を示す斜視図である。
本実施形態の紙容器1は、内部に液体を収容する紙容器1であって、図1に示すように、断面が四角形をなす筒状の胴部20と、胴部の下部開口部を封止する底部30と、胴部の上部開口部を封止する頂部10とから構成されている。
具体的に、紙容器1は、図2に示すように、紙を主体とする一枚のシート部材によって形成され、シート部材の連設部分の折れ線に沿って折り曲げられ、組み立てられることで、図1に示すように略直方体に形成されている。なお、図2において、破線は折れ線を示しているものとする。
紙容器1を形成するシート部材は、例えば、紙層、紙層の表側に形成される表面層、紙層の裏面側に形成される裏面層が積層された構造となっている。このシート部材の表面には、所望の内容が印刷される。シート部材において、紙層は主強度材であり、具体的には、ミルク原紙、及び純白ロール紙、クラフト紙、板紙、コート紙、加工紙等の各種紙材を用いることができる。なお、紙層はこれらの紙材を複数積層したものであっても良い。
また、紙層に用いる紙材の坪量や厚みは特に限定しないが、坪量は主に80〜600g/m2であり、特に100〜450g/m2のものを用いることが好ましく、厚みは主に110〜860μmであり、特に140〜640μmのものを用いることが好ましい。
一方、表面層、裏面層は、具体的には、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂を用いることができ、PEには高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等を用いることができる。
また、表面層、裏面層は、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、及びアルミ箔等の金属シート、アルミ蒸着PET等の金属や酸化物の蒸着シート、等を複数積層したものであっても良い。
なお、表面層、裏面層に用いる材料の厚みは特に限定しないが、厚みは主に10〜120μmであり、特に表面層は10〜20μm、裏面層は30〜60μmのものを用いることが好ましい。
このようなシート部材で形成される紙容器1の胴部20は、図2に示すように、破線で示す縦折線L11〜L14を介して連設される長方形状をなした本体シート21、本体シート22、本体シート23、及び本体シート24を有する。本体シート21には、その側部に縦折線L11を介して糊付けシート81が連設され、本体シート24の端部に当該糊付けシート81が接合される。そして、この各本体シート21〜24及び糊付けシート81が縦折線L11〜L14で折られ、糊付けシート81が本体シート24の端部に接合されることで図1に示す、断面が四角形をなす筒状の胴部20が形成される。
なお、各シート部材を接合する手段としては、例えば、シート部材の表裏面が熱可塑性樹脂層の場合、熱溶着にて実施されるが、密閉状態を維持させることができればよく、接着剤等を用いて糊付けして接合してもよい。なお、以下に説明する接合処理についても同様である。
ここで、胴部20には、底部30及び頂部10が組み立てられていない状態で、内部中空と連通する下部開口部と上部開口部とがそれぞれ形成され、底部30及び頂部10が組み立てられることで、下部開口部及び上部開口部がそれぞれ封止されるようになっている。
頂部10は、胴部20を構成する各本体シート21〜24の上端に位置する4枚の頂部シート11〜14、及び貼付シート41〜44から構成されている。具体的に、各本体シート21〜24の上端には、それぞれ頂部横折線L21〜L24を介して、長方形状をなした4枚の頂部シート11〜14が連設されている。
この4枚の頂部シート11〜14は、縦折線L11〜L14を介して連設されてもおり、頂部シート11には、その側部に縦折線L11を介して糊付けシート82が連設され、頂部シート14の端部に当該糊付けシート82が接合可能となっている。このような構成により、縦折線L11〜L14を折り目として4枚の頂部シート11〜14を折り曲げ、糊付けシート82を頂部シート14の端部に接合させることで胴部20と同様に断面が四角形をなす筒状が形成される。
さらに、各頂部シート11〜14は、頂部横折線L21〜L24を折り目として各本体シート21〜24のそれぞれに対して直角に折り曲げ可能となっている。具体的に、頂部10を構成する4枚の頂部シート11〜14のうち、互いに対向する一対の第1頂部シート12,14には、本体シート22,24と連結する固定辺(頂部横折線L22、L24)の両隅部のそれぞれと、固定辺と対向する辺(横折線L32,L34)の中点12a,14aとを結ぶように折込線L41、L42がそれぞれ設けられており、この折込線L41、L42を介して、頂部三角部101と、一対の頂部折込部102,103とが形成される。
ここで、頂部三角部101は、図3に示すように、胴部20と連設する固定辺(頂部横折線L22,L24)を底辺として、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなしており、一対の頂部折込部102,103は、頂部三角部101の等辺(折込線L41、L42)を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなしている。すなわち、頂部折込部102,103の等辺の長さは、頂部三角部101の底辺から対頂点(中点12a,14a)までの長さと一致するとともに、頂部三角部101の底辺の長さの2分の1となるように形成されている。これにより、折込線L41、L42を折り目として第1頂部シート12,14を折り曲げることで、一対の頂部折込部102,103が互いに重なり合うことなく、一対の頂部折込部102,103を頂部三角部101に重ね合わせて折り畳むことができる。
一方、頂部シート11〜14の内、互いに対向配置される他方の第2頂部シート11,13は、縦折線L11〜L14を介してそれぞれの両端に第1頂部シート12,14が連設されており、上述したように第1頂部シート12,14が内側に折り曲げられた際、その第1頂部シート12,14の上部を覆うように、重ね合わせ可能となっている。また、第2頂部シート11,13には、下端辺(頂部横折線L21、L23)の一方の隅部から上辺(横折線L31,L33)の中点方向(斜め上方)に折込線L44,L45がそれぞれ形成されており、開封時には、当該折込線L44,L45を谷折りされて折り開かれるようになっている。
さらに、各頂部シート11〜14の上部には、横折線L31〜L34を介して、各貼付シート41〜44が連設されている。これら貼付シート41〜44は、長方形状をなしており、互いが貼り合わされて上部開口部を封止するシート部材である。具体的に、横折線L32、L34を介して一対の第1頂部シート12,14に連設される貼付シート42,44には、中央に折込線L46,L47が形成されており、第1頂部シート12,14が内側に折り込まれると、貼付シート42,44がその折込線L46,L47に沿って折り畳まれ、各貼付シート42,44の左右が重なり合うようになっている。そして、半分に折り畳まれて左右が重なり合った各貼付シート42,44は、糊付け等されて接合されるようになっている。
一方、一対の第2頂部シート11,13に連設される貼付シート41,43は、第2頂部シート11,13が折り畳まれた際、半分に折り畳まれた貼付シート42,44を外側から貼付シート41,43で挟み込むように重なり合うようになっている。
なお、本実施形態において、貼付シート41,43は、貼付シート42,44よりも上下幅が広くなっており、折り畳まれた際、下部部分は、半分に折り畳まれた貼付シート42,44と重なり合い、上部部分は貼付シート41,43同士が重なり合うようになっている。そして、貼付シート41,43の下部部分と貼付シート42,44とが重なり合う部分は、糊付け処理等がされて接合される。また、貼付シート41,43の上部部分も互いが重なり合う部分は、糊付け処理等がされて接合される。このように、各頂部シート11〜14、及び貼付シート41〜44が折畳まれ、重なり合う部分が接合処理されることで、頂部10の密閉状態が維持されるようになっている。
第2頂部シート11,13の上端に設けられた貼付シート41,43で、貼付シート42,44を挟むように重ね合わせて接合することで、図4に示すように、貼付シート41,43が起立した状態となる。その後、起立された貼付シート41,43を頂部横折線L21、L23を折り目として一方に折り畳み、第2頂部シート11,13のいずれかと重ね合わせる。本実施形態では、図1に示すように、貼付シート43と第2頂部シート13とが接触するように折り畳まれている。そして、貼付シート43と第2頂部シート13との重ね合わされた部分は、糊付け処理等がされて接合される。
さらに、本実施形態では、貼付シート41,43の上端辺には、略長方形状のシート部材であって、外方に突出した同形状のツマミ部51,52がそれぞれ形成されている。本実施形態において、ツマミ部51,52は、各貼付シート41,43と一体形成されている。このツマミ部51,52は、複数配置されており、各ツマミ部51,52は、貼付シート41,43が貼り合わされた際、重なり合わない位置に配置されている。
具体的には、貼付シート41には、縦折線L12側の端部から1つのツマミ部51が形成され、さらに、ツマミ部51の幅を有する隙間を空けて、もう1つのツマミ部51が形成されている。一方、貼付シート43には、縦折線L13側の端部から、先ず、ツマミ部52の幅を有する隙間を空けて、1つのツマミ部52が形成され、さらに、ツマミ部52の幅を有する隙間を空けて、もう1つのツマミ部52が形成されている。ここで、ツマミ部51及び52は、同形状となっており、図1及び図4に示すように、貼付シート41,43を貼り合わせた場合、互いのツマミ部51,52が重なり合わないように配置される。
このようなツマミ部51,52をユーザーが両手で掴み、それぞれ反対側に引っ張ることで、その引張応力が貼付シート42の接合部分に伝達され、図5(a)及び(b)に示すように、接合された第2頂部シートの接合部分を容易に引き剥がし、上部開口部2を開放させることができる。
一方、底部30は、胴部20を構成する各本体シート21〜24の下端に位置する4枚の底部シート31〜34から構成されている。具体的に、各本体シート21〜24の下端には、それぞれ底部横折線L51〜L54を介して、4枚の底部シート31〜34が連設されている。
この4枚の底部シート31〜34は、縦折線L11〜L14を介して連設されてもおり、底部シート31には、その側部に縦折線L11を介して糊付けシート83が連設され、底部シート34の端部に当該糊付けシート83が接合可能となっている。このような構成により、縦折線L11〜L14を折り目として4枚の底部シート31〜34を折り曲げ、糊付けシート83を底部シート34の端部に接合させることで胴部20と同様に断面が四角形をなす筒状が形成される。
さらに、各底部シート31〜34は、底部横折線L51〜L54を折り目として各本体シート21〜24のそれぞれに対して直角に折り曲げ可能となっている。具体的に、底部30を構成する4枚の底部シート31〜34のうち、互いに対向する一対の第1底部シート32,34には、本体シート22,24と連結する固定辺(底部横折線L52、L54)の両隅部のそれぞれと、固定辺と対向する下端辺の中点32a,34aとを結ぶように折込線L63,L64が設けられており、この折込線L63,L64を介して、底部三角部201と、一対の底部折込部202,203とが形成される。
ここで、底部三角部201は、胴部20と連設する辺(底部横折線L52、L54)を底辺として、頂角が90度に形成された逆二等辺三角形をなしており、一対の底部折込部202,203は、底部三角部201の等辺を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなしている。すなわち、底部折込部202,203の等辺の長さは、底部三角部201の底辺から対頂点(中点32a,34a)までの長さと一致するとともに、底部三角部201の底辺の長さの2分の1となるように形成されている。これにより、折込線L63,L64を折り目として第1底部シート32,34を内側に折り曲げることで、一対の底部折込部202,203が互いに重なり合うことなく、一対の底部折込部202,203を底部三角部201に重ね合わせて折り畳むことができる。そして、底部三角部201と、一対の底部折込部202,203とが重なり合う部分は、糊付け処理等がされて接合される。
一方、底部シート31〜34の内、互いに対向配置される他方の第2底部シート31,33には、それぞれの両端に第1底部シート32,34が連設されており、上述したように第1底部シート32,34が内側に折り曲げられた際、その第1底部シート32,34の上部を覆うように、重ね合わせ可能となっている。
さらに、各底部シート31,32,34の下端辺には、横折線L61,L62,L65を介して、各貼付シート35,36,37が連設されている。これら貼付シート35,36,37は、互いが貼り合わされて下部開口部を封止するシート部材である。
具体的に、貼付シート35は、横折線L61を介して底部シート31と連設されており、底部シート31の左右幅と同じ幅を有している。貼付シート36は、横折線L62を介して底部シート32と連設されており、底部シート32の左右幅の2分の1の幅を有し、貼付シート35側(底部折込部202の下部)に設けられている。また、貼付シート37は、横折線L65を介して底部シート34と連設されており、底部シート34の左右幅の2分の1の幅を有し、組み立て時における貼付シート35側(底部折込部203の下部)に設けられている。
このような構成により、第1底部シート32,34を内側に折り畳むと、貼付シート36,37が、第2底部シート33の一部を上部から覆うように折り畳まれる。そして、第2底部シート33と第1底部シート32,34とが重なり合う部分は、糊付け処理等がされて接合される。さらに、貼付シート35がその貼付シート36,37を覆うように折り畳まれ、糊付け処理等がされて接合される。なお、本実施形態において、貼付シート35は、貼付シート36,37よりも上下幅が広くなっており、底部シート33の一部と重なり合うようになっている。そして、これらの各底部シート31〜34と、貼付シート35〜37の重複部分は接合処理されて、底部30は密閉状態が維持されるようになっている。
(組み立て動作)
このような構成を有する紙容器1の組み立て動作について説明する。紙容器1を組み立てる際には、先ず、各本体シート21〜24及び糊付けシート81を縦折線L11〜L14で折り曲げ、糊付けシート81を本体シート24の端部に接合させて断面が四角形をなす筒状の胴部20を形成させる。
次に底部30を形成させる。ここでは、初めに、底部シート32,34を底部横折線L52、L54で山折りにするとともに、折込線L63,L64で谷折りして、底部シート32,34を容器内側に折り畳む。この際、それぞれの底部三角部201,201は、二等辺三角形をなし、また、一対の底部折込部202,203については、底部三角部201の等辺を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなしているので、一対の底部折込部202,203が互いに重なり合うことなく、一対の底部折込部202,203を底部三角部201,201に重ね合わせて直角に折り畳むことができる。そして、底部三角部201と、一対の底部折込部202,203とが重なり合う部分を糊付け処理等で接合させる。
その後、一対の底部折込部202,203と連設する第2底部シート31,33を底部横折線L51、L53で山折りにし、一対の底部シート32,34の上部に重ね合わせるように折り畳む。この際、第2底部シート33の一部を貼付シート36,37が覆うように折り畳む、さらに、その貼付シート36,37を貼付シート35が上部から覆うように折り畳む。なお、各底部シート31〜34と、貼付シート35〜37の重なり合う部分については、折り畳む処理が実行される度に接合処理が実行される。これにより底面が平坦状で密閉された底部30を形成される。
次いで、頂部10を形成させる。ここでは、先ず、第1頂部シート12,14を頂部横折線L22、L24で山折りにするとともに、折込線L41、L42で谷折りして、第1頂部シート12,14を容器内側に折り畳む。この際、頂部三角部101は、二等辺三角形をなし、また、一対の頂部折込部102,103についても、頂部三角部101の等辺を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなしているので、一対の頂部折込部102,103が互いに重なり合うことなく、一対の頂部折込部102,103を頂部三角部101に重ね合わせて直角に折り畳むことができる。
第1頂部シート12,14を容器内側に折り畳むと、一対の第1頂部シート12,14の上端に設けられた貼付シート42,44は、折込線L46,L47でそれぞれ折り曲げられ、各貼付シート42,44は左右が貼り合わされるように折り込まれる。その後、一対の頂部折込部102,103と連設する他の第2頂部シート11,13を頂部横折線L21、L23で山折りにし、一対の第1頂部シート12,14の上部に重ね合わせるように折り畳む。
その後、第2頂部シート11,13の上端に設けられた貼付シート41,43で、貼付シート42,44を挟むように重ね合わせて接合することで、図4に示すように、貼付シート41,43が起立した状態とさせる。その後、起立された貼付シート41,43を頂部横折線L21、L23を折り目として一方に折り畳み、第2頂部シート11,13のいずれかと重ね合わせる。本実施形態では、貼付シート43と第2頂部シート13とが接触するように折り畳む。そして、貼付シート43と第2頂部シート13との重ね合わされた部分を糊付けして接合させることで、図1に示すような略直方体の紙容器1が形成される。なお、各頂部シート11〜14と、貼付シート41〜44の重複部分については、折り畳む処理を行う度にそれぞれの接触面に対して接合処理が実行され、紙容器1の頂部10は密閉状態となる。
次いで、上部開口部が頂部10によって封止された状態から、注ぎ口となる開口部を形成する動作について説明する。先ず、図1に示すような略直方体の紙容器1に対して、接合された貼付シート41,43を掴み、図4に示すように、接合状態を解除させ、横折線L31,L33を折り目として起立させる。次いで、ツマミ部51,52をユーザーが両手で掴み、それぞれを反対側に引っ張り、図5(a)に示すように、頂部シート12側における第2頂部シートの接合部分を引き剥がす。そして、貼付シート42の折込線L46を中心として、貼付シート42を外方に向けて引っ張ることで、貼付シート42と、貼付シート41,43との接合部分を引き剥がし、図5(b)に示すように、内部と連通する上部開口部2を開放させる。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、頂部10を形成する頂部シート11〜14のうち、互いに対向する一対の第1頂部シート12,14には、胴部20と連設する辺を底辺として、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす頂部三角部101と、頂部三角部101の等辺を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす一対の頂部折込部102,103とが形成されているので、この頂部三角部101と一対の頂部折込部102,103との連設部分(三角部の等辺)を折り目として折り曲げた際、一対の頂部折込部102,103が互いに重なり合うことなく、一対の頂部折込部102,103を頂部三角部101に重ね合わせて折り畳むことができる。
これにより、頂部三角部101を胴部20の本体シート21〜24に対して折り曲げた際、一対の頂部折込部102,103を頂部三角部101と平行となるように折り畳むことができるとともに、一対の頂部折込部102,103と連設する第2頂部シート11,13についても、一対の第1頂部シート12,14の上部に重ね合わせて折り畳むことが可能となる。その結果、頂部10を平坦状に形成させることができるので、複数の紙容器1を複数段積み重ねることを可能として紙容器1の搬送効率を高めることができるとともに、紙容器1の体積に対して液体が収容されない空間を軽減させ、紙容器1の収納効率を高めることができる。具体的には、従来の紙容器のように、頂部が切妻屋根型となったものより、約2%頂部の空間(高さ)を減少させることができ、輸送車に従来よりも約1.2倍積み重ねることができる。
また、本実施形態によれば、紙容器1の頂部10を平坦状に形成させるので、売店において、積み重ねて陳列することができ、売り場面積を有効活用して、経済的負担を軽減することができる。さらに、顧客が紙容器1を購入して買物袋に収納する場合であっても、紙容器1の上部に他の物を積み重ねることができるので、商品を買物袋に収納する作業が容易にするとともに、収納スペースの無駄を低減させることができる。さらに、買い物袋としてビニール袋を用いた場合であっても、頂部10が平坦となっているため、ビニール袋を傷つけることを防止でき、ビニール袋が破損されてしまう可能性を無くすことができる。
また、本実施形態によれば、一対の第2頂部シート11,13には、上端辺において外方に突出したツマミ部51,52がそれぞれ形成されているので、このツマミ部51,52をユーザーが持ち、これらをそれぞれ反対側に引っ張ることで、接合された貼付シート41,43の接合部分を容易に引き剥がして上部開口部2を開放させることができる。すなわち、従来の紙容器は、注ぎ口における接合部分にのりが強力に付いている為、非常に開け難く、指先の力が弱い人にとっては紙容器の注ぎ口を開ける作業が困難であった。しかしながら、本実施形態によれば、ツマミ部51,52を掴んた状態で引っ張ることで、その引張応力を適切に接合部分に作用させることができるので、指先の力が弱い人でも、貼付シート41,43の接合部分を容易に引き剥がして上部開口部2を開放させることができる。
さらに、本実施形態によれば、複数のツマミ部51,52は、封止時において、互いに重なり合わない位置に配置されているので、ユーザーが上部開口部2を開放させる際、それぞれの手でツマミ部51,52を持ちやすくすることができ、より容易に上部開口部2を開放させることができる。
(変更例)
なお、上述した実施形態の説明は、本考案の一例である。このため、本考案は上述した実施形態に限定されることなく、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、上述した、ツマミ部51,52の形成される数は4つに限定するものではなく、少なくとも貼付シート41及び貼付シート43にそれぞれ1つ形成されていればよい。また、例えば、ツマミ部のような部材を貼付シート42側に形成させ、貼付シート42と、貼付シート41,43との接合状態を剥がす際に用いることもできる。また、ツマミ部51,52は、各貼付シート41,43と一体形成されていたが、例えば、ツマミ部51,52を貼付シート41,43にのり等で接合させる構成であってもよい。
さらに、紙容器1の大きさ、形状は、これに限定するものではなく、また、内部に収納する液体は、牛乳やジュース、酒類、液体調味料など飲食物用のほか、シャンプー、リンス、トリートメントなどの生活用品、または、塗料等の産業用製品であってもよく、さらに、ペースト状、ゲル状、ゼリー状もしくはクリーム状の可塑性あるいは凖液状物であってもよい。
L11〜L14…縦折線
L21〜L24…頂部横折線
L31〜L34…横折線
L51〜L54…底部横折線
L61,L62,L65…横折線
L63,L64…折込線
1…紙容器
2…上部開口部
10…頂部
11〜14…頂部シート
11,13…第2頂部シート
12,14…第1頂部シート
20…胴部
21〜24…本体シート
30…底部
31〜34…底部シート
31,33…第2底部シート
32,34…第1底部シート
35〜37…貼付シート
36,37…貼付シート
41…貼付シート
41〜44…貼付シート
51,52…ツマミ部
81〜83…糊付けシート
101…頂部三角部
102,103…頂部折込部
201…底部三角部
202,203…底部折込部

Claims (3)

  1. 内部に液体を収容する紙容器であって、
    断面が四角形をなす筒状の胴部と、
    前記胴部の下部開口部を封止する底部と、
    前記胴部の上部開口部を封止する頂部と
    を備え、
    前記頂部は、前記胴部を形成する4枚の本体シートと連設された4枚の頂部シートで形成され、
    前記頂部シートのうち、互いに対向する一対の頂部シートには、前記胴部と連設する辺を底辺として、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす三角部と、前記三角部の等辺を底辺とし、頂角が90度に形成された二等辺三角形をなす一対の折込部とがそれぞれ形成されている
    ことを特徴とする紙容器。
  2. 前記一対の頂部シートの他方において、互いに対向する一対の第2頂部シートをさらに有し、
    前記一対の第2頂部シートには、上端辺において外方に突出したツマミ部がそれぞれ形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
  3. 複数の前記ツマミ部は、前記一対の第2頂部シートが貼り合わされた際、重なり合わない位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1及び2に記載の紙容器。
JP2014002319U 2014-05-07 紙容器 Expired - Lifetime JP3191892U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017030822A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 大日本印刷株式会社 フラットトップ型紙容器

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