JP2019156071A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイレベルモードおよびフェイスモードにおけるフェイス開口部からの吹出空気の温度上昇を抑制する車両用空調装置を提供する。【解決手段】空調ケース10には、ヒータコア3および室内凝縮器4の上方を覆うように設けられた上方区画壁部11が形成されている。上方区画壁部11はヒータコア3および室内凝縮器4の上方を迂回して流れる空気が流通する上方迂回通路21と、ヒータコア3および室内凝縮器4で加熱された加熱空気が流通する加熱通路22とを区画形成する。上方区画壁部11に連続して形成された下流端部11bは、室内凝縮器4の下流側まで延びている。フットドア43は、下流端部11bとの間に加熱空気が通過する間隙を形成し、この間隙の開度を変更可能である。上方区画壁部11には、室内凝縮器4の下流側で延出し、平行部11a1と屈曲先端部11a2とを有する遮風リブ11aが形成されている。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、車両用空調装置に関する。
特許文献1には、車両用空調ユニットが開示されている。この車両用空調ユニットは、車室内に向けて空気が流れる空気通路を形成するケーシングと、空気を冷却するエバポレータと、エバポレータの下流側で空気を加熱するヒータコアとを備える。ケーシングの内部には、ヒータコアに対して空気流れ下流側を上側空気通路と下側空気通路とに分離する第1仕切り板と、上側空気通路を上側と下側に区分けする第2仕切り板とが設けられている。第2仕切り板とケーシングの後壁との間には、第2仕切り板の下方側の空気が第2仕切り板の上方側へと通過する開口部が形成されている。第2仕切り板とヒータコアとの間には、ヒータコアを通過した空気が第2仕切り板の上方側へと流れる隙間が形成されている。空気をフェイス開口部とフット開口部から吹き出すバイレベルモードの場合には、モードドアによって第2開口部が閉じられる。バイレベルモードにおいてフェイス開口部に対して流れる温風は、第2仕切り板とヒータコアとの間の隙間を通過してフェイス開口部へと向かう。
特開2015‐80959号公報
特許文献1の車両用空調装置では、ヒータコアの下流側の圧損が増加した場合、ヒータコアを通過した空気は、第2仕切り板とヒータコアとの間の隙間に対してより多く流れる。この場合、バイレベルモードにおいてフェイス開口部に対して流れる空気の風量が大きくなり、フェイス開口部から吹き出す空気の温度が上昇してしまう。
また、特許文献1の車両用空調装置では、フェイスモードにおいて、下壁とヒータコアとの間を通過した冷風がヒータコアの下流側を迂回して第2仕切り板の上側へと流れる。このとき、冷風の一部が第2仕切り板の下側でヒータコアに向かって逆流し、ヒータコアにて加熱される。これにより、フェイスモードにおいてフェイス開口部から吹き出される空気の温度が上昇してしまう。
開示される目的は、バイレベルモードおよびフェイスモードにおけるフェイス開口部からの吹出空気の温度上昇を抑制する車両用空調装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された車両用空調装置のひとつは、温度調整された空気を車室内に吹き出す車両用空調装置であって、空気が流通する通路を形成する空調ケース(10)と、空調ケースの内部に収容されて、通過する空気を冷却する冷却用熱交換器(2)と、冷却用熱交換器よりも空気の流れの下流側において空調ケースの内部に収容されて、通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(4)と、加熱用熱交換器を下方から覆うように設けられて、加熱用熱交換器を迂回して流れる空気が流通する下方迂回通路(23)と加熱用熱交換器が配置された加熱通路(22)とを区画する下方区画壁部(13)と、加熱用熱交換器を上方から覆いさらに加熱用熱交換器よりも下流まで連続して延出するように設けられて、加熱用熱交換器を迂回して流れる空気が流通する上方迂回通路(21)と加熱通路とを区画する上方区画壁部(11)と、加熱用熱交換器よりも下流で上方区画壁部に連続して形成された下流端部(11b)と、上下方向に関して下流端部よりも上方に設けられたフェイス開口部(32)と、上下方向に関して下流端部よりも下方に設けられたフット開口部(33)と、下流端部との間に加熱通路を流通する空気が通過する間隙を形成し、開度を変更することで間隙の大きさを調整する調整ドア部であって、間隙を通過してフェイス開口部に対して流れる空気と間隙の下方でフット開口部に対して流れる空気との風量割合を調整する調整ドア部(43)と、加熱用熱交換器よりも下流であって、下流端部よりも上流に位置して上方区画壁部から延出するように形成された遮風リブ(11a、211a、311a、411a、511a、611a)と、を備え、遮風リブは、隣接する加熱用熱交換器の空気流出面(4b)と平行となるようにまたは先端側に向かって空気流出面に対して離間するように、延びる逆流抑制部(11a1、11a2)を有する。
この開示によれば、調整ドア部の開度変更によって下流端部と調整ドア部との間隙の大きさが調整されることで、フェイス開口部に対して流れる空気とフット開口部に対して流れる空気との風量割合が調整される。下流端部が上方区画壁部から連続して形成されていることにより、空気が下流端部よりも上流でフェイス開口部に向けて流出することを回避できる。このため、バイレベルモードにおいてフェイス開口部に対して流れる空気の風量が大きくなることを抑制でき、フェイス開口部から吹き出す空気の温度上昇を抑制できる。さらに、フェイスモードにおいて、下方迂回通路からフェイス開口部に対して流れる冷却空気のうち、加熱通路を逆流して加熱用熱交換器に向かう空気の流れを、遮風リブによって加熱用熱交換器の空気流出面に対して平行に流れる空気流れまたは加熱用熱交換器から離間するように流れる空気流れに変更できる。これにより、加熱通路を逆流する空気が加熱用熱交換器にて加熱されることを抑制し、フェイスモードにおけるフェイス吹出口からの吹出空気の温度上昇を抑制できる。以上により、バイレベルモードおよびフェイスモードにおけるフェイス開口部からの吹出空気の温度上昇を抑制する車両用空調装置を提供することができる。
第1実施形態に係る車両用空調装置のバイレベルモード時を示す断面図である。 第1実施形態に係る車両用空調装置のフェイスモード時を示す断面図である。 第1実施形態に係る車両用空調装置のヒートモード時を示す断面図である。 第2実施形態に係る車両用空調装置のフェイスモード時を示す断面図である。 第3実施形態に係る車両用空調装置のフェイスモード時を示す断面図である。 第4実施形態に係る車両用空調装置のフェイスモード時を示す断面図である。 他の実施形態に係る車両用空調装置のフェイスモード時を示す断面図である。 他の実施形態に係る車両用空調装置のフェイスモード時を示す断面図である。
(第1実施形態)
第1実施形態の車両用空調装置1について、図1〜図3を参照して説明する。車両用空調装置1は、温度調節された送風空気を車室内に吹き出して車室内の空調を行う。車両用空調装置1は、空気を送風する送風ユニットと、送風ユニットに送風される送風空気を温度調整する空調ユニットとを備える。車両用空調装置1は、送風ユニットと空調ユニットが結合された状態で、車両のインストルメントパネルとダッシュパネルとの間に搭載されている。
送風ユニットは、空気を駆動する送風装置と、送風装置が取り付けられる送風ユニットケースと、内外気切替ドアとを有する。送風装置は、送風ユニットケース内に配置されるファンとファンを回転駆動するモータとを有する。ファンは、例えば遠心多翼式のファンによって提供される。送風装置は、送風ユニットケースに形成された外気を取り込む外気取込口および内気を取り込む内気取込口から選択的に、または混合して空気を取り込む。各取込口から取り込まれる空気の比率は、内外気切替ドアによって調整される。送風装置は、取り込んだ空気を空調ユニットに対して送風する。以下において、特に断りのない限り空調ケース10の内部で送風装置によって送風される送風空気の流れにおける上流および下流を単に「上流」および「下流」と表記する。また、車両用空調装置1で温度調節された送風空気を空調風と表現することがある。また以下において、車両用空調装置1の幅方向、前後方向、上下方向は、それぞれ車両の車幅方向、前後方向、上下方向と一致する方向である。
空調ユニットは、空調ケース10を備える。空調ケース10は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂、例えば、ポリプロピレン樹脂等にて成形されている。空調ケース10は、送風ユニットケースと連結されており、送風装置によって送風された空気(以下送風空気と表記)が流通する空気通路を内部に形成する。空調ケース10には、空気通路を流通した空気が流出する複数の開口部が形成されている。空調ケース10の内部には、蒸発器2、ヒータコア3、室内凝縮器4、PTCヒータ5、エアミックスドア10a、10b、複数の吹出ドアが配置されている。
蒸発器2は、送風空気を冷却する冷却用熱交換器の一例である。蒸発器2は、ヒートポンプサイクルを循環する低温低圧の冷媒が内部を流通する熱交換器である。ここでヒートポンプサイクルとは、圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器2を含んで構成されるサイクル装置である。特に第1実施形態の車両用空調装置1に適用されるヒートポンプサイクルは、蒸発器2と、送風空気と熱交換する室内凝縮器4と、車室外の空気と熱交換する室外熱交換器とを備える。ヒートポンプサイクルは、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮器で放熱した後に減圧装置にて減圧して低温低圧の状態とし、低温低圧の冷媒を蒸発器2にて蒸発させて蒸発潜熱を周囲の空気から吸熱する。すなわち蒸発器2は、熱交換部を通過する送風空気と、内部を流通する冷媒との間の熱交換を提供する。蒸発器2は、送風ユニットから送風された直後の空気が通過する通路全体を横切るように配置され、空調ケース10内を通過する送風空気を実質的に全部冷却可能である。
ヒータコア3は、その内部を車両のエンジン冷却水が流通する熱交換器である。ヒータコア3は、蒸発器2よりも下流側に設けられる。ヒータコア3は、例えば空調ケース10の内部空間における上下方向の中央付近に位置するように設置されて収容されている。ヒータコア3は、熱交換部を通過する送風空気と、内部を流通するエンジン冷却水との間の熱交換を提供する。換言すれば、ヒータコア3は送風空気を加熱する。
室内凝縮器4は、ヒートポンプサイクルにおける圧縮された冷媒を放熱して凝縮させるための熱交換器である。室内凝縮器4は、蒸発器2の下流側において例えばヒータコア3よりも下流側に設けられて収容されている。室内凝縮器4は、空気流れに対してヒータコア3と直列に配設されている。室内凝縮器4は、ヒータコア3を通過した実質的に全ての空気を加熱する。室内凝縮器4は、空気が流入する空気流入面4aと、空気が流出する空気流出面4bとを有する。ここで空気流入面4aは、室内凝縮器4における熱交換部の空気流れ上流側の面である。空気流出面4bとは、室内凝縮器4における熱交換部の空気流れ下流側の面である。空気流出面4bは、例えば室内凝縮器4の厚さ方向に直交する仮想的な面であり、厚さ方向における熱交換部の下流側の端部を通る面である。室内凝縮器4は、内部を通過する冷媒と熱交換部を通過する送風空気との間の熱交換を提供する。室内凝縮器4は、送風空気を加熱する加熱用熱交換器の一例である。
PTCヒータ5は、通電により発熱する電気ヒータの一種である。PTCヒータ5は、例えばヒータコア3および室内凝縮器4の下流側に配置される。PTCヒータ5は、空気流れに対してヒータコア3および室内凝縮器4と直列に配設されている。PTCヒータ5は、ヒータコア3および室内凝縮器4よりも小さい高さ寸法に形成されている。PTCヒータ5は、例えば室内凝縮器4の主に下部側を覆うように配設され、室内凝縮器4の上部側を通過した空気の一部はPTCヒータ5の上方を迂回して流れる配置となっている。蒸発器2、室内凝縮器4およびPTCヒータ5は、上端が下端よりも蒸発器2側に近接するように傾斜した状態で加熱通路22に設置されている。以下において、空気を加熱するための加熱機器である蒸発器2、室内凝縮器4およびPTCヒータ5をまとめて加熱部と表記する場合がある。
加熱部を迂回する空気と加熱部を通過する空気との風量の割合は、ヒータコア3の直前に設けられたエアミックスドア10a、10bによって調整される。エアミックスドア10aは、上方迂回通路21と加熱通路22との風量割合を調整する。エアミックスドア10bは、エアミックスドア10aの下方に設けられ、下方迂回通路23と加熱通路22との風量割合を調整する。エアミックスドア10a、10bは、例えばスライドドアによって提供される。
空調ケース10には、内部を複数の空気通路に区画する壁部として、下方区画壁部13、加熱区画壁部12、上方区画壁部11が設けられている。
下方区画壁部13は、加熱部の下方を覆うように設けられている壁部である。下方区画壁部13は、加熱部の下方を覆うことで、蒸発器2を通過した後に加熱部の下方を迂回する空気が流通する下方迂回通路23と、ヒータコア3、室内凝縮器4、PTCヒータ5が配置された通路である加熱通路22とを区画する。下方区画壁部13は、エアミックスドア10bとヒータコア3との間から、ヒータコア3、室内凝縮器4およびPTCヒータ5の下部を下方から覆うように延びている。
加熱区画壁部12は、上下方向で上方区画壁部11と下方区画壁部13との間に設けられた壁部である。加熱区画壁部12は、加熱通路22の室内凝縮器4よりも下流側の領域を上下に区画する。加熱区画壁部12は、加熱通路22を、PTCヒータ5が配置された下方加熱通路22bと、下方加熱通路22bの上方の上方加熱通路22aとに区画する。加熱区画壁部12は、PTCヒータ5よりも上流側から、PTCヒータ5の上方を通過してPTCヒータ5よりも下流側に到達するように延びている。加熱区画壁部12は、PTCヒータ5の下流側で下方に屈曲し、PTCヒータ5の上端部分を下流側から覆うように延びている。
上方加熱通路22aは、上方迂回通路21の下方で且つ下方加熱通路22bの上方に形成された空気通路である。上方加熱通路22aには、ヒータコア3および室内凝縮器4が配置されている。上方加熱通路22aは、特にヒータコア3および室内凝縮器4の上部側を通過する空気が流通する空気通路である。上方加熱通路22aは、ヒータコア3および室内凝縮器4によって加熱される空気が流通する空気通路のうち上方の通路であるということもできる。
下方加熱通路22bは、上方加熱通路22aの下方で且つ下方迂回通路23の上方に形成された通路である。下方加熱通路22bには、ヒータコア3、室内凝縮器4およびPTCヒータ5が配置されている。下方加熱通路22bは、特にヒータコア3および室内凝縮器4の下部側を通過する空気が流通する通路である。下方加熱通路22bは、ヒータコア3および室内凝縮器4によって加熱される空気が流通する空気通路のうち下方の通路であるということもできる。
上方区画壁部11は、加熱部の上方を覆うように設けられている壁部である。上方区画壁部11は、加熱部の上方を覆うことで、蒸発器2を通過した後に加熱部の上方を迂回する空気が流通する上方迂回通路21と、蒸発器2を通過した後に加熱部を通過する空気が流通する加熱通路22とを区画する。上方区画壁部11は、遮風リブ11aと、下流端部11bとを含む。上方区画壁部11は、エアミックスドア10aとヒータコア3との間から、ヒータコア3および室内凝縮器4の上部を上方から覆うように延び、室内凝縮器4よりも下流側まで延びるように形成されている。上方区画壁部11は、室内凝縮器4よりも下流側で斜め下方に延びている。上方区画壁部11は、室内凝縮器4よりも下流側で、下方の加熱区画壁部12との間の幅が下流へ向かうにつれて徐々に小さくなるように湾曲した形状である。
下流端部11bは、上方区画壁部11に連続して形成された部分である。すなわち下流端部11bは、上方区画壁部11の一部であるということもできる。下流端部11bは、上方区画壁部11のうち、空気流れの最下流側に位置する端部である。下流端部11bは、上方区画壁部11のうち室内凝縮器4の下流側で斜め下方に延びる部分の先端であって、この部分から斜め上方に向かって延びるように屈曲している先端である。下流端部11bは、上方区画壁部11の前後方向における最後部であるということもできる。下流端部11bは、空調ケース10の上方後部壁51から離間している。すなわち下流端部11bは、上方後部壁51との間に送風空気が通過する間隙を形成する。換言すれば、上方迂回通路21と上方加熱通路22aは、下流端部11bの後方で合流している。この間隙は、ヒータコア3および室内凝縮器4を通過した加熱空気または下方迂回通路23を流通した空気が、フェイス開口部32やデフロスタ開口部31に対して流れる際に通過する間隙である。
遮風リブ11aは、上方区画壁部11に連続して形成されている。遮風リブ11aは、室内凝縮器4よりも下流側で、且つ下流端部11bよりも上流において上方区画壁部11から分岐して延出している。遮風リブ11aは、室内凝縮器4の空気流出面4bの上部を、下流側から覆うように設けられている。遮風リブ11aは、上方加熱通路22aの内部に延出しているということもできる。遮風リブ11aは、図1に示すように、下流端部11bの下端を通り空気流出面4bに直交する仮想線Lよりも上方に収まる寸法に形成されている。
遮風リブ11aは平行部11a1と屈曲先端部11a2とを有する。平行部11a1は、屈曲先端部11a2に対して遮風リブ11aの根元側の部分である。平行部11a1は、室内凝縮器4の空気流出面4bと平行に延びる部分である。平行部11a1は、室内凝縮器4と下流端部11bとの間で、下流端部11bよりも室内凝縮器4に近接する。平行部11a1は、上方加熱通路22aの下流側から逆流して室内凝縮器4へと向かう空気の流れを室内凝縮器4に対して平行な流れに変更する部分である。
屈曲先端部11a2は、平行部11a1から下流側に向かって延びるように屈曲した遮風リブ11aの先端である。すなわち屈曲先端部11a2は、遮風リブ11aのうち、根元側よりも先端側の方が室内凝縮器4から離間するように延びる部分である。屈曲先端部11a2は、上方加熱通路22aの下流側から逆流して室内凝縮器4へと向かう空気の流れを室内凝縮器4から離間する方向の流れへと変更する部分である。第1実施形態においては、屈曲先端部11a2が逆流抑制部の一例である。平行部11a1および屈曲先端部11a2は、上下方向において室内凝縮器4の上端よりも下方に形成されている。遮風リブ11aは、上方加熱通路22aを逆流する空気流れを変更して、遮風リブ11aよりもさらに上流側に逆流することを抑制する機能を発揮する。
また遮風リブ11aは、上方加熱通路22aを通過する加熱空気に対して抵抗となる部分である。換言すれば、遮風リブ11aは、設けられていない場合よりも上方加熱通路22aの圧損を増加させる。遮風リブ11aの長さ寸法は、上方加熱通路22aを通過する加熱空気の風量と下方加熱通路22bを通過する加熱空気との風量の好ましい割合に基づいて設計されている。すなわち遮風リブ11aは、上方加熱通路22aへと流入する加熱空気風量の、下方加熱通路22bへと流入する加熱空気風量に対する割合を過度に大きくならないように抑制する機能を発揮する。
空調ケース10は、空気が流出する複数の開口部を有する。複数の開口部は、蒸発器2および/またはヒータコア3を流通して温度調節された送風空気を、それぞれ対応した吹出口へと供給するための開口部である。複数の開口部には、例えばデフロスタ開口部31、フェイス開口部32、フット開口部33を含む。
デフロスタ開口部31は、空調ケース10の上部に形成されている開口である。デフロスタ開口部31は、上方区画壁部11よりも上方に設けられている。デフロスタ開口部31は、車両のフロントウィンドに向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口と連通している。デフロスタ開口部31から吹き出される空気の量は、デフロスタドア41による開口面積の変更によって調整される。
フェイス開口部32は、空調ケース10の上部で、デフロスタ開口部31よりも後方に設けられている。フェイス開口部32は、座席に着座した乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口と連通している。フェイス開口部32から吹き出される空気の量は、フェイスドア42による開口面積の変更によって調整される。
フット開口部33は、空調ケース10の下部に形成された開口である。フット開口部33は、フェイス開口部32およびデフロスタ開口部31よりも上下方向に関して下方に位置している。またフット開口部33は、上方区画壁部11よりも上下方向に関して下方に位置する。フット開口部33は、座席に着座した乗員の足元に対して空調風を吹き出すフット吹出口とダクト等を介して連通している。フット開口部33から吹き出される空気の量は、フットドア43によって調整される。
フットドア43は、例えば回転軸と、回転軸の径方向において互いに反対に延びる一対のドア板部43a、43bとを含んで構成される。フットドア43は、例えば下方後壁部52の上方に設けられている。フットドア43は、下方後壁部52との間にフット開口部33へ流れる空気が通過する間隙を形成している。フットドア43の第2ドア板部43bは、この間隙の開度を調整するドア板である。フットドア43の第1ドア板部43aは、回転軸部を中心に加熱区画壁部12の近傍から上方後部壁51の近傍までの間を回動するドア板である。
フットドア43は、ドア板部43a、43bの位置を変更することによってフット開口部33に対して流れる空気とフェイス開口部32、デフロスタ開口部31に対して流れる空気との風量割合を調整する。例えば、第1ドア板部43aの先端が下流端部11bと近接する位置にある場合は、第1ドア板部43aの先端と下流端部11bとの間隙の開口面積が小さくなる。この場合には、間隙を通過して上方区画壁部11の上方へと流れる空気の量は比較的少なくなり、第1ドア板部43aの下方を通過して上方区画壁部11の下方へと流れる空気の量は比較的大きくなる。第1ドア板部43aが上方後部壁51または加熱区画壁部12に近接した状態では、第1ドア板部43aの先端と下流端部11bとの間隙が比較的大きくなるため、上方区画壁部11の上方へと流れる空気の量も大きくなる。フットドア43は、調整ドア部の一例である。
車両用空調装置1は、吹出モードとして、バイレベルモード、フェイスモード、ヒートモードを実現する。以下で各吹出モードにおけるドアの作動および空気流れについて説明する。各図において空気流れは実線の矢印で示している。なお以下において、エアミックスドア10a、10bは、蒸発器2通過後の空気が上方迂回通路21、加熱通路22、下方迂回通路23のいずれにも流入可能となるような位置に調整されているものとする。
まずバイレベルモードでは、図1に示すように、デフロスタドア41がデフロスタ開口部31を閉塞し、フェイスドア42がフェイス開口部32を開放する。また、フットドア43が、フット開口部33を開放し、下流端部11bと第1ドア板部43aの先端との間隙の幅を最小にする。
バイレベルモードにおいて上方加熱通路22aを流通する加熱空気は、一部が下流端部11bとフットドア43との間隙を通過し、下流端部11bと上方後部壁51との間を通過して上方区画壁部11の上方へと流出する。流出した空気は、上方迂回通路21を流通した冷却空気と混合され、フェイス開口部32から流出してフェイス吹出口から車室内へと供給される。
上方加熱通路22aを流通する加熱空気の残りは、フットドア43の下方側の面に沿って、フット開口部33に対して案内される。この加熱空気は、下方加熱通路22bを通過した加熱空気および下方迂回通路23を通過した冷却空気と合流して温度調整され、フット開口部33から流出してフット吹出口から車室内へと供給される。
フェイスモードでは、図2に示すように、デフロスタドア41がデフロスタ開口部31を閉塞し、フェイスドア42がフェイス開口部32を開放する。また、フットドア43が、フット開口部33を閉塞し、下流端部11bと上方後部壁51との間の空間を開放する。
フェイスモードにおいて上方加熱通路22aおよび下方加熱通路22bを通過した加熱空気は、フット開口部33が閉塞されているために、下流端部11bと上方後部壁51との間の空間を通過して上方区画壁部11の上方へと流出する。下方迂回通路23を流通した冷却空気も、加熱通路22を流通した加熱空気と合流しつつ下流端部11bと上方後部壁51との間の空間を通過して上方区画壁部11の上方へと流出する。流出した空気は、上方迂回通路21を流通した冷却空気と合流しつつフェイス開口部32から流出し、フェイス吹出口から車室内へと供給される。
フェイスモードでは、下方迂回通路23を流通した冷却空気は、加熱区画壁部12と上方後部壁51との間を通過して上方へと流れる。すなわち下方迂回通路23を流通した冷却空気は、加熱部の後方に回り込み、下方加熱通路22bおよび上方加熱通路22aを通過した加熱空気と合流して上方迂回通路21を流通した冷却空気と合流する。このとき加熱区画壁部12と上方後部壁51との間を通過する冷却空気の一部は、上方加熱通路22aを逆流するように、上方区画壁部11の下方に流れ込む。この上方加熱通路22aを逆流する逆流空気の一部は、遮風リブ11aに衝突する。衝突した逆流空気の流れは、図2に示すように、室内凝縮器4へと向かって流れる流れから、平行部11a1に沿って屈曲先端部11a2に向かって流れる流れへと変更される。この変更された流れは、屈曲先端部11a2にて室内凝縮器4から離間するような流れへとさらに変更される。屈曲先端部11a2にて変更された流れは、加熱空気とともに下方迂回通路23からの冷却空気に合流し、室内凝縮器4やヒータコア3にて加熱されることなくフェイス開口部32に対して流れる。
ヒートモードでは、図3に示すように、デフロスタドア41がデフロスタ開口部31を僅かに開放し、フェイスドア42がフェイス開口部32を僅かに開放する。また、フットドア43が、フット開口部33を開放し、加熱区画壁部12と上方後部壁51との間の間隙を閉塞する。
ヒートモードにおいて上方加熱通路22aを通過した加熱空気は、下流端部11bとフットドア43の先端との間隙を通過して上方区画壁部11の上方へと流出する。一方で下方加熱通路22bを通過した加熱空気は、加熱区画壁部12と上方後部壁51との間の空間が実質的に閉塞されているので、フット開口部33に対して流れる。
次に第1実施形態の車両用空調装置1がもたらす作用効果について説明する。車両用空調装置1は、室内凝縮器4の上方を覆うように設けられて、室内凝縮器4の上方を迂回して流れる空気が流通する上方迂回通路21と室内凝縮器4に加熱された加熱空気が流通する加熱通路22とを区画形成する上方区画壁部11を備える。車両用空調装置1は、上方区画壁部11に連続して形成されて室内凝縮器4の下流側まで延びる下流端部11bを備える。車両用空調装置1は、上下方向に関して下流端部11bより上方に設けられたフェイス開口部32と、上下方向に関して下流端部11bより下方に設けられたフット開口部33とを備える。車両用空調装置1は、下流端部11bとの間に加熱空気が通過する間隙を形成し、間隙の開度を変更することで、フェイス開口部32に対して流れる加熱空気とフット開口部33に対して流れる加熱空気との風量割合を調整するフットドア43を備える。車両用空調装置1は、室内凝縮器4の下流側で上方区画壁部11から延出する遮風リブ11aを有する。遮風リブ11aは、隣接する室内凝縮器4の空気流出面4bと平行となるように延びる平行部11a1と、先端側に向かって空気流出面4bに対して離間するように延びる屈曲先端部11a2とを有する。
これによれば、フェイス開口部32に対して流れる加熱空気とフット開口部33に対して流れる加熱空気との風量割合は、下流端部11bとフットドア43との間隙の開度によって調整される。下流端部11bが上方区画壁部11から連続して形成されていることにより、加熱空気が下流端部11bよりも上流でフェイス開口部32に対して流出することを回避できる。このため、加熱通路22にヒータコア3、室内凝縮器4、PTCヒータ5といった複数の加熱機器が配置されて加熱通路22の圧損が大きくなった場合でも、バイレベルモードにおいてフェイス開口部32に対して流れる空気の風量が大きくなることを抑制できる。これによりフェイス開口部32から吹き出す空気の温度上昇を抑制できる。また、フェイスモードにおいて、上方加熱通路22aを逆流する空気の流れを、遮風リブ11aによって室内凝縮器4の空気流出面4bに対して平行に流れる空気流れまたは空気流出面4bに対して離間するように流れる空気流れに変更できる。これにより、加熱通路22を逆流する空気が室内凝縮器4やヒータコア3にて加熱されることを抑制し、フェイスモードにおけるフェイス開口部32からの吹出空気の温度上昇を抑制できる。以上により、バイレベルモードおよびフェイスモードにおけるフェイス開口部32からの吹出空気の温度上昇を抑制する車両用空調装置1を提供することができる。
遮風リブ11aは、下流端部11bの下端を通り空気流出面4bに直交する仮想線Lよりも上方に収まる寸法に形成されている。これにより、遮風リブ11aの屈曲先端部11a2と加熱区画壁部12との間隙が小さくなることを抑制できる。したがって室内凝縮器4を通過して上方加熱通路22aへと流入する空気の圧損を低減できる。
遮風リブ11aの屈曲先端部11a2は、空気流出面4bに対して離間するように屈曲している。これによれば、上方加熱通路22aを逆流して遮風リブ11aに衝突し、根元側から先端部11a2へと遮風リブ11aに沿って流れる空気は、屈曲先端部11a2によって空気流出面4bに対して離間する向きに流れを変更される。これにより、上方加熱通路22aを逆流する空気流れをより確実に下流端部11bより下流側へと戻すことが可能となる。
遮風リブ11aは空気流出面4bに平行に延びる平行部11a1と、平行部11a1の下端に連続するように形成された先端部11a2とを有する。これによれば、遮風リブ11aの屈曲先端部11a2よりも根元側の部分は、空気流出面4bに平行であるので、空気流出面4bに対して離間する方向に傾斜している場合と比較して、屈曲先端部11a2と下流端部11bとの間の隙間がより大きくなる。これにより、上方加熱通路22aを逆流する空気のうち遮風リブ11aによって遮風される空気の風量をより大きくすることができる。また、屈曲先端部11a2よりも根元側が空気流出面4bに向かって傾斜している場合と比較して、室内凝縮器4を通過した空気の流れを阻害しにくい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態における車両用空調装置1の変形例について説明する。図4において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第2実施形態の車両用空調装置1は、遮風リブ211aの形状が第1実施形態と相違する。遮風リブ211aは、図4に示すように、下流端部11bの上下方向における下端部分を通る、室内凝縮器4に対して直交する仮想線Lよりも下方側まで延出している。これにより、遮風リブ211aが仮想線Lよりも上方側までしか延出していない場合よりも、遮風できる逆流空気の流量が大きくなる。特に下流端部11bを超えて上方加熱通路22aを逆流する空気流れのうち、室内凝縮器4に対して略直交する方向に流れる空気を遮風リブ211aで遮風することができる。このため下方迂回通路23から上方迂回通路21へと上方から下方に流れる空気流れのうち、上方加熱通路22aを逆流する空気をより確実に遮風できる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態における車両用空調装置1の変形例について説明する。図5において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第3実施形態の車両用空調装置1は、遮風リブ311aの形状が第1実施形態と相違する。遮風リブ311aは、その全体が室内凝縮器4の空気流出面4bに対して傾斜するように形成されている。遮風リブ311aは、図5に示すように、その全体が根元側から先端側に向かって室内凝縮器4から離間するように延びている。このため遮風リブ311aは、室内凝縮器4を通過して上方加熱通路22aに流れる加熱空気に与える圧損を低減できる形状となっている。遮風リブ311aは、全体が略直線的に延び、屈曲先端部が形成されていない。この構成においても、遮風リブ311aによって、上方加熱通路22aを逆流する冷却空気の空気流れを室内凝縮器4の空気流出面4bに対して離間する方向へと変更することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態における車両用空調装置1の変形例について説明する。図6において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第4実施形態の車両用空調装置1は、遮風リブ411aの形状が第1実施形態の遮風リブ11aと相違する。遮風リブ411aは、図6に示すように、屈曲先端部11a2よりも根元側の部分が、根元側から先端側に向かって室内凝縮器4の空気流出面4bに近づくように延出している。この構成においても、遮風リブ411aによって、上方加熱通路22aを逆流する冷却空気の空気流れを、屈曲先端部11a2によって室内凝縮器4の空気流出面4bに対して離間する方向へと変更することができる。遮風リブ411aによれば、屈曲先端部11a2よりも根元側の部分が、空気流出面4bに対して平行となるように、または先端側に向かって空気流出面4bからに離間するように、延びている場合よりも屈曲先端部11a2と下流端部11bとの間の隙間が大きい。したがって、より多くの逆流空気の空気流れを空気流出面4bに対して離間する方向へと変更することができる。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
第1実施形態において、遮風リブ11aは平行部11a1と屈曲先端部11a2とを有するとしたが、遮風リブ11aが平行部11a1のみ有して屈曲先端部11a2を有さない構成であってもよい。すなわち、図7に示すように、遮風リブ511aの全体が空気流出面4bに対して平行に延びる平行部11a1であってもよい。この場合であっても、遮風リブ511aは、逆流空気の空気流れを空気流出面4bに対して平行な空気流れに変更するため、逆流空気が遮風リブ511aよりも上流側に対して流れにくくなる。この場合には、平行部11a1が逆流抑制部に相当する。
第1実施形態において、遮風リブ11aには、根元側から先端側に向かって空気流出面4bに対して離間する部分(屈曲先端部11a2)が、その先端に設けられているとしたが、先端よりも根元側にこの部分が設けられている構成であってもよい。例えば図8に示すように、遮風リブ611aは、主部611a1と、主部611a1の先端よりも根元側で主部611a1から分岐する分岐部611a2とが設けられた形状でもよい。この分岐部611a2は先端側に向かって空気流出面4bに対して離間するように延びる形状に形成されている。この場合、分岐部611a2が逆流抑制部に相当する。
上述の実施形態において、加熱通路22には、加熱用熱交換器としてヒータコア3と室内凝縮器4とが設けられるとしたが、ヒータコア3と室内凝縮器4のいずれか一方のみを設ける構成であってもよい。また、加熱用熱交換器が3つ以上設けられた構成であってもよい。この場合、逆流抑制部は、複数の加熱用熱交換器のうち最も遮風リブに隣接する加熱用熱交換器、すなわち最も下流に配置された加熱用熱交換器の空気流出面に対して平行あるいは空気流出面に対して離間するように延びる構成であればよい。また、下方加熱通路22bにはPTCヒータ5が配置されるとしたが、PTCヒータ5を備えない構成であってもよい。
上述の実施形態において、加熱通路22は加熱区画壁部12によって上方加熱通路22aと下方加熱通路22bとに区画されるとしたが、加熱区画壁部12を有さない構成であってもよい。この場合、ヒートモードにおいてはフットドア43が加熱空気を上方の開口部に対して流れる加熱空気とフット開口部33に対して流れる加熱空気とに分離する構成とすればよい。
1 車両用空調ケース、 2 蒸発器(冷却用熱交換器)、 4 室内凝縮器(加熱用熱交換器)、 4b 空気流出面、 10 空調ケース、 11 上方区画壁部、 11a、211a、311a、411a、511a、611a 遮風リブ、 11a1 平行部(逆流抑制部)、 11a2 屈曲先端部(逆流抑制部)、 11b 下流端部、 13 下方区画壁部、 21 上方迂回通路、 22 加熱通路、 23 下方迂回通路、 32 フェイス開口部、 33 フット開口部、 43 フットドア(調整ドア部)、 L 仮想線。

Claims (5)

  1. 温度調整された空気を車室内に吹き出す車両用空調装置であって、
    空気が流通する通路を形成する空調ケース(10)と、
    前記空調ケースの内部に収容されて、通過する空気を冷却する冷却用熱交換器(2)と、
    前記冷却用熱交換器よりも空気の流れの下流側において前記空調ケースの内部に収容されて、通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(4)と、
    前記加熱用熱交換器を下方から覆うように設けられて、前記加熱用熱交換器を迂回して流れる空気が流通する下方迂回通路(23)と前記加熱用熱交換器が配置された加熱通路(22)とを区画する下方区画壁部(13)と、
    前記加熱用熱交換器を上方から覆いさらに前記加熱用熱交換器よりも下流まで連続して延出するように設けられて、前記加熱用熱交換器を迂回して流れる空気が流通する上方迂回通路(21)と前記加熱通路とを区画する上方区画壁部(11)と、
    前記加熱用熱交換器よりも下流で前記上方区画壁部に連続して形成された下流端部(11b)と、
    上下方向に関して前記下流端部よりも上方に設けられたフェイス開口部(32)と、
    上下方向に関して前記下流端部よりも下方に設けられたフット開口部(33)と、
    前記下流端部との間に前記加熱通路を流通する空気が通過する間隙を形成し、開度を変更することで前記間隙の大きさを調整する調整ドア部であって、前記間隙を通過して前記フェイス開口部に対して流れる空気と前記間隙の下方で前記フット開口部に対して流れる空気との風量割合を調整する調整ドア部(43)と、
    前記加熱用熱交換器よりも下流であって、前記下流端部よりも上流に位置して前記上方区画壁部から延出するように形成された遮風リブ(11a、211a、311a、411a、511a、611a)と、
    を備え、
    前記遮風リブは、隣接する前記加熱用熱交換器の空気流出面(4b)と平行となるようにまたは先端側に向かって前記空気流出面に対して離間するように、延びる逆流抑制部(11a1、11a2)を有する車両用空調装置。
  2. 前記遮風リブは、前記下流端部の下端を通り前記空気流出面に直交する仮想線(L)よりも上方に設けられている請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記遮風リブは、前記下流端部の下端を通り前記空気流出面に直交する仮想線(L)よりも下方まで延びている請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記逆流抑制部(11a2)は、前記空気流出面に対して離間するように屈曲された前記遮風リブの先端部である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記遮風リブは前記空気流出面に平行に延びる平行部と、前記平行部の下端に連続するように形成された前記先端部とを有する請求項4に記載の車両用空調装置。
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