JP2019155934A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】コストの低廉化を図り得るとともに暖房効率に優れる車両用空調装置を提供する。【課題】車両用空調装置は、吸気通路57が形成された内外気調整ユニット10と、再生用経路98が形成された再生ユニット12とを有する。内外気調整ユニット10を構成する吸気用ケーシング50から、再生ユニット12を構成する再生用ケーシング86にわたって、カートリッジ式吸湿部62が延在する。すなわち、カートリッジ式吸湿部62を構成する吸湿ロータ106は、その略半分が吸気用ケーシング50内に挿入され、残りの略半分が再生用経路98内に露呈する。吸湿ロータ106は、吸気用ケーシング50内で吸気中の湿分を吸着し、再生用ケーシング86内(再生用経路98内)で再生される。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に設けられる車両用空調装置に関する。
自動車には、車室内の空気(内気)を乗員が快適に感じるように調整する車両用空調装置が搭載される。具体的には、車両用空調装置は、内気の温度を調整する調和空気生成ユニットと、湿分を除去して湿度を調整する吸湿ユニットとを有する。ここで、調和空気生成ユニットには、内気と車室外の空気(外気)が所定の割合で供給される。車両用空調装置は、この割合を調整する内外気調整ユニットをさらに有する。
吸湿ユニットは、吸湿部と、該吸湿部に熱を付与することで該吸湿部が吸収した湿分を乾燥させる再生部とを組み合わせて構成される。特許文献1には、吸湿部を再生している最中に空調空気の除湿を行うことが可能な構成が提案されている。
特許文献2には、吸湿部について具体的な開示がある。すなわち、吸湿部は、円盤形状の吸湿ロータを有し、該吸湿ロータの半円分が外気導入路に露呈するとともに、残りの半円分が再生用経路に露呈する。吸湿ロータは緩やかに回転しており、再生用経路で再生された部位が外気導入路に移動することで外気の吸湿が可能となり、且つ吸湿によって湿潤状態となった部位が再生用経路に移動することで再生(湿分の乾燥)が可能となる。
特開2016−101835号公報 特許第4525393号公報
特許文献1記載の技術では、デシカント材(吸湿部)がデフダクトの内部空間とダクトの内部空間を横切っている。このため、デフロスタを作動させない空調モードではデシカント材に通気がなされない。すなわち、吸湿がなされない事態が生じることになる。さらに、エンジンルーム内から取り込んだ空気(外気)をデシカント材の再生空気としているが、この場合、外気に臭気を発する異物が含まれているときには、該異物がデシカント材に付着し、デシカント材を介して車室内に臭いが進入してしまう。
また、特許文献2記載の技術において、再生用ヒータと吸湿ロータを含む再生用経路は車室内に配設される。車両用空調装置は、インストルメントパネル内のスペースに合わせて設計されているので、例えば、左ハンドル車と右ハンドル車で再生用経路を別設計としなければならない。このため、コストの高騰を招く。さらに、調和された内気を車室外に放出して吸湿ロータを再生するようにしているが、この場合、調和された内気の放出によって負圧となる車室内に、未調和の外気が新気として導入される。このため、車室内を快適な温度まで調和させるのに長時間を要する。換言すれば、冷暖房効率が低下する。
加えて、特許文献1、2記載の技術のいずれも、吸湿部を交換することが容易ではないという不都合が顕在化している。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、コストの低廉化を図り得るとともに暖房効率に優れ、さらに、場合によって吸湿部を容易に交換することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、自動車に設けられて車室内の内気の調整を行う車両用空調装置において、
車室内の内気を導入するための内気導入口と、車室外の外気を導入するための第1外気導入口とが形成され、前記内気と前記外気の導入比率を調節する内外気調整ユニットと、
前記内外気調整ユニット内に導入された内気、外気、又はこれらの混合気に含まれる湿分を吸収する吸湿部と、
第2外気導入口が形成されるとともに、前記第2外気導入口から導入された車室外の外気が流通する再生用経路を有し、前記再生用経路内で、前記吸湿部が吸収した湿分を除去する再生ユニットと、
を備え、
前記内外気調整ユニットは車室内に配設される一方、前記再生ユニットは車室外に配設され、
前記吸湿部は、前記再生用経路内から前記内外気調整ユニット内に跨り且つ移動可能に配設されることを特徴とする。
このように、本発明においては、吸湿部が吸収した湿分を除去する(再生する)再生ユニットを、車室外に配設するようにしている。従って、再生ユニットを、インストルメントパネル内部のスペースに合わせた形状とする必要がない。換言すれば、再生ユニットを車種専用のものとして設計する等の制約を受けない。このため、再生ユニットの汎用性が向上する。すなわち、同一形状の再生ユニットを大量生産・供給することができる。その結果として、コストの低廉化を図ることができる。
また、吸湿部を再生する再生用経路と、調和空気を得るための吸気が流通する流路とが分離されているので、臭気を含む空気が再生用経路内に導入されても、車室内に臭いが進入することが回避される。
さらに、再生用経路に内気が取り込まれることがないので、比較的短時間で車室内を快適な温度に調和させることができる。このため、冷暖房効率に優れる。
加えて、吸湿部は、再生用経路内及び内外気調整ユニット内に跨り且つ移動が可能である。このため、再生用経路及び内外気調整ユニットに対する着脱が容易となる。従って、交換や点検等の作業を容易に行うことができる。
吸湿部は、再生用経路内及び内外気調整ユニット内で回転可能であることが好ましい。この場合、吸湿部は、内外気調整ユニット内に露呈した部位が調和空気を得るための内気ないし外気、又はその混合気(吸気)に含まれる湿分を吸着する。一方、再生用経路に露呈した部位は湿分が除去される(再生される)。すなわち、除湿を行いながら再生を行うことができる。
また、吸湿部が回転するので、湿分を吸着した部位を再生用経路に送り出し、且つ再生した部位を内外気調整ユニットに送り出すことが容易となる。従って、除湿と再生を長時間連続して継続することが可能である。
吸湿部は、カートリッジ式であることが特に好ましい。この構成では、吸湿部を一層容易に移動させることが可能となるので、吸湿部の交換や点検が一層容易となる。
また、再生用経路内から内外気調整ユニット内に跨って延在するフィルタを設けることが好ましい。この場合、1個のフィルタで、内外気調整ユニット内の吸気に含まれる異物と、再生用経路内の外気に含まれる異物とを同時に除去することができる。
再生ユニットは、再生用経路に導入された外気に熱を付与する加熱部を有することが好ましい。この場合、寒冷地や冬季等であっても吸湿部から湿分を十分に除去すること、換言すれば、十分に再生することができるようになるからである。
本発明によれば、吸湿部を再生するための再生ユニットを、車室外に配設するようにしているので、該再生ユニットを、インストルメントパネル内部のスペースに合わせて専用に設計する必要がない。換言すれば、再生ユニットの汎用性が向上する。その結果として、コストの低廉化を図ることができる。
また、再生用経路内から内外気調整ユニット内に跨って延在するフィルタを設けているので、臭気を含む空気が再生用経路内に導入された場合であっても、これを濾過することができる。この場合、臭気が吸湿部に付着したり、吸湿部を介して車室内に臭いが進入したりすることが回避される。さらに、再生用経路に、車室内の調和された内気が取り込まれることがないので、比較的短時間で車室内を設定温度に適合させることができる。すなわち、冷暖房効率に優れる。
そして、吸湿部が移動可能であるので、該吸湿部の、再生ユニット(再生用経路)及び内外気調整ユニットに対する着脱が容易となる。従って、交換や点検等の作業を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を構成する内外気調整ユニットと再生ユニットの概略縦断面図である。 前記再生ユニットの概略全体斜視図である。
以下、本発明に係る車両用空調装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る車両用空調装置を構成する内外気調整ユニット10と再生ユニット12の概略縦断面図である。この車両用空調装置は、車室14とエンジンルーム16を区分する隔壁20を有する自動車に搭載される。車室14には乗員が着席する座席が設けられ、一方、エンジンルーム16には、自動車の走行駆動源であるエンジンが収容される。
車両用空調装置について概略説明すると、車両用空調装置は、内外気調整ユニット10及び再生ユニット12の他、送風機ユニットと調和空気生成ユニット(いずれも図示せず)を有する。この中の再生ユニット12はエンジンルーム16(車室14外)に配設され、それ以外のユニットは車室14内に配設される。隔壁20には、挿通孔30及び連通孔32が形成されるとともに、この中の挿通孔30に、後述する第1差込口34、第2差込口36が形成された環状突部38が通される。
内外気調整ユニット10につき説明する。該内外気調整ユニット10は、送風機ユニットのブロアファン40が回転することで内気ないし外気を吸気用ケーシング50の内部に取り込む。
一層具体的には、該内外気調整ユニット10を構成する吸気用ケーシング50は、略直方体形状の箱形部52と、略三角形状の屋根部54と、箱形部52と屋根部54との間に介在する内外気混合部56とを備える。吸気用ケーシング50は中空体であり、その内部は吸気通路57となる。
箱形部52の車室14に臨む端面(前面)の下部には第1開口58が形成され、且つ隔壁20に臨む端面(後面)には前記環状突部38が形成される。環状突部38の下部には、第1差込口34が形成されている。また、前面上部には第2開口60、環状突部38の上部には第2差込口36がそれぞれ形成される。第1開口58と第1差込口34は互いに対向する位置にあり、同様に、第2開口60と第2差込口36は互いに対向する位置にある。
第1開口58から第1差込口34にわたってカートリッジ式吸湿部62が着脱可能に挿入され、一方、第2開口60から第2差込口36にわたって、カートリッジ式フィルタ64が着脱可能に挿入される。これらカートリッジ式吸湿部62及びカートリッジ式フィルタ64については、後に詳述する。
一方の屋根部54には、車室14内の空気(内気)を導入する内気導入口66と、車室14外であるエンジンルーム16の空気(外気)を導入する第1外気導入口68が形成される。内気導入口66は前面に形成され、第1外気導入口68は、隔壁20に形成された前記連通孔32に対向する。
屋根部54内には、切替ダンパ70が回転自在に設けられる。切替ダンパ70は、ダンパ用回転軸72に支持されるとともに略90°近い角度で回動する。なお、ダンパ用回転軸72は、図示しないダンパ用モータの作用下に回転する。図1では、内気導入口66が全開で且つ第1外気導入口68が全閉となった状態を実線で示している。この場合、切替ダンパ70は、第1外気導入口68を閉塞する位置となる。
切替ダンパ70がこの位置にあるとき、内気導入口66から吸気用ケーシング50内に導入された内気は下降して内外気混合部56に流通する。一方、第1外気導入口68近傍の外気は、切替ダンパ70によって堰き止められる。従って、内外気混合部56には、内気のみが流通する。
ダンパ用回転軸72が回転して切替ダンパ70が矢印A方向に回動し、仮想線で示す位置となると、内気導入口66近傍の内気は、切替ダンパ70によって堰き止められる。一方、外気は、第1外気導入口68から吸気用ケーシング50内に導入され、内外気混合部56に流通する。すなわち、内外気混合部56には外気のみが流通する。
切替ダンパ70が内気導入口66と第1外気導入口68の間に位置するとき、内気及び外気は、切替ダンパ70によって遮られながら、内外気混合部56に流通して混合される。切替ダンパ70が内気導入口66に近接するほど内気の導入が遮られ、第1外気導入口68に近接するほど外気の導入が遮られる。以上から諒解されるように、内外気調整ユニット10は、切替ダンパ70の回動の度合いにより、内気と外気の導入比率を調整する。
送風機ユニットは、上記の通り、内外気調整ユニット10の吸気用ケーシング50内に内気ないし外気を取り込むためのものであり、図示しないブロア用モータの作用下に回転するブロアファン40を有する。なお、図1では、理解を容易にするべくブロアファン40を露呈した状態で示しているが、実際には、ブロアファン40は図示しないスクロールケーシング内に収容されている。なお、図1中の参照符号82は、スクロールケーシングの空気取込口であるベルマウスの上部を示している。
調和空気生成ユニットは、ヒータ、エバポレータ、ダンパユニット等を含んで構成される。この種の調和空気生成ユニットは、例えば、特開2009−262688号公報に記載されるように周知であり、従って、その詳細な説明を省略する。
再生ユニット12は、図1及び図2に示すように、頂部が第2外気導入口84、下部が排出口85として開口した再生用ケーシング86を有する。この再生用ケーシング86は、ネジ通過孔88が形成されたタブ部90を複数個有し、該ネジ通過孔88を通されたネジ91が、隔壁20に形成された図示しない螺合穴に螺合されることにより、隔壁20に対して位置決め固定される。
再生用ケーシング86の、隔壁20を臨む前面には、中空の第1突出支持部92及び第2突出支持部94が、車室14に指向して突出するように設けられている。なお、第1突出支持部92及び第2突出支持部94は、再生用ケーシング86の一部位として該再生用ケーシング86と一体的に設けられる。又は、第1突出支持部92及び第2突出支持部94を再生用ケーシング86とは別の部材とし、ビス等を介して再生用ケーシング86に取り付けるようにしてもよい。
第1突出支持部92、第2突出支持部94は、第1差込口34、第2差込口36にそれぞれ挿入される(図1参照)。また、再生用ケーシング86の、車室14外に臨む端面の内壁面には、第2差込口36に対向する位置に、車室14外に向かって陥没した差込凹部96が形成されている。すなわち、第1開口58と第1突出支持部92の開口は同一軸線上に位置し、且つ第2開口60、第2突出支持部94の開口、及び差込凹部96も同一軸線上に位置する。
再生用ケーシング86の内部は、第2外気導入口84から導入された外気が流通する再生用経路98である。第2外気導入口84の近傍には、再生用ケーシング86内を数往復するように蛇行したパイプからなり、流通する外気に対して放熱を行う再生用ヒータ100(加熱部)が設けられる。
なお、再生用ヒータ100には温水が流通する。再生用ヒータ100は、前記調和空気生成ユニットを構成するヒータに対し、配管102を介して連結されている。従って、再生用ヒータ100から導出された温水は、配管102を流通してヒータに供給される。
以上の構成において、第1開口58には、車室14内からカートリッジ式吸湿部62が挿通され、第2開口60にも同様に、車室14内からカートリッジ式フィルタ64が挿通される。この中、カートリッジ式吸湿部62は、スリット103が形成されたロータカートリッジケース104と、その半分が該ロータカートリッジケース104で覆われる円板形状の吸湿ロータ106とを有する。
ロータカートリッジケース104の、車室14内に臨む閉塞端部108は、第1開口58に比して広面積に設定されている。このため、ロータカートリッジケース104を第1開口58に挿通するとき、閉塞端部108が第1開口58の近傍によって堰き止められることでロータカートリッジケース104のそれ以上の挿入が阻止される。閉塞端部108には、作業者が指を差し入れる第1押引用凹部109が形成される(図2参照)。
ロータカートリッジケース104は、吸気用ケーシング50の箱形部52内を隔壁20側に向かって延在し、第1突出支持部92内に端部が収容される寸法に設定される。第1突出支持部92内の端部は開口端部110であり、この開口端部110からは、吸湿ロータ106の残部が露呈する。
ロータカートリッジケース104の開口端部110の近傍には、ロータカートリッジケース104の厚み方向に沿って延在するロータ用回転軸112が設けられる。このロータ用回転軸112は、図示しない回転用モータの作用下に回転する。この回転に伴い、ロータ用回転軸112に取り付けられた吸湿ロータ106が従動回転する。
すなわち、吸湿ロータ106は、その略半分が内外気調整ユニット10内に位置し、残りの略半分が再生ユニット12(再生用経路98)内に位置する。後述するように、内外気調整ユニット10内で吸湿した部位は回転によって再生用経路98に移動し、湿分が除去されて再度吸湿可能となる。この部位が、回転によって内外気調整ユニット10内に再移動する。
また、第2開口60に挿通されたカートリッジ式フィルタ64は、フィルタ本体120と、該フィルタ本体120を収容したフィルタカートリッジケース121とを有する。フィルタ本体120は、紙等の柔軟な多孔質体が襞折りに形成された空気を濾過可能な濾材(フィルタエレメント)である。一方、フィルタカートリッジケース121は、前記濾材の外周縁を保持する保持枠を備えている。該保持枠は、平面視で略「日」字状をなし、隔壁20に沿ってフィルタエレメントの濾過面を分割するとともに、フィルタ本体120を全体として矩形状に保持する枠体である。
保持枠は、フィルタ本体120の車室14内側端部に近接するストッパ端部122と、隔壁20に沿ってフィルタエレメントの濾過面を2分割する支持枠体127と、車室14外側の端部に近接する係止端部124と、これらストッパ端部122、支持枠体127及び係止端部124を一体的に連ねる保持枠本体126とを有する。このようなフィルタカートリッジケース121は、樹脂を射出成形する等して形成される。なお、保持枠には、その全周にわたりフィルタ本体120の表裏(クリーンサイドとダーティサイド)を気密に区分するシールパッキン129が取り付けられている。
この中のストッパ端部122は、第2開口60に比して広面積に設定されている。このため、カートリッジ式フィルタ64を第2開口60から挿通するとき、ストッパ端部122が第2開口60の近傍によって堰き止められる。これにより、カートリッジ式フィルタ64のそれ以上の挿入が阻止される。ストッパ端部122には、作業者が指を差し入れる第2押引用凹部128が形成される(図2参照)。
隔壁20に沿ってフィルタエレメントの濾過面を2分割している支持枠体127は、カートリッジ式フィルタ64の長手方向略中間部を支持する。また、係止端部124は差込凹部96に挿入されて係合する。これらの係合により、カートリッジ式フィルタ64がガタツキなく、且つ姿勢が維持された状態で吸気用ケーシング50及び再生用ケーシング86に保持される。
本実施の形態に係る車両用空調装置は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
車両用空調装置を構成する再生ユニット12は、車室14外であるエンジンルーム16(典型的には助手席側)に配設される。このため、車室14内のインストルメントパネル内部のスペースに合わせて再生ユニット12を設計する必要がない。このため、再生ユニット12の汎用性が向上するので、コストの低廉化を図ることができる。
車両用空調装置は、設定温度に対応する温度の調和空気を生成するべく、前記ダンパ用モータを付勢してダンパ用回転軸72を適切な位置とする。これにより切替ダンパ70が屋根部54内を回動し、車室14内で開口した内気導入口66、及び、連通孔32を介してエンジンルーム16に連通する第1外気導入口68を所定の開度とする。切替ダンパ70が第1外気導入口68を閉塞するとき、内気導入口66が全開で且つ第1外気導入口68が全閉となる。これとは逆に、切替ダンパ70が内気導入口66を閉塞するとき、内気導入口66が全閉で且つ第1外気導入口68が全開となる。勿論、切替ダンパ70が内気導入口66を閉塞せず、且つ第1外気導入口68を閉塞しない中間位置では、内気導入口66及び第1外気導入口68の双方が開状態となる。
また、車両用空調装置は、送風機ユニットを構成するブロア用モータを付勢する。これにより該ブロア用モータの作用下にブロアファン40が回転し、内外気調整ユニット10内の大気がブロアファン40側に吸引される。すなわち、内気導入口66が全開であるときには内気のみが吸引され、第1外気導入口68が全開であるときには外気のみが吸引される。内気導入口66及び第1外気導入口68の双方が開状態であるときには内気及び外気の双方が吸引され、内気導入口66及び第1外気導入口68の開度に応じて内気と外気の導入比率が調整される。なお、車両用空調装置は、ロータ用モータも付勢し、ロータ用回転軸112及び吸湿ロータ106を一体的に回転させる。
屋根部54から導入された内気ないし外気は、内外気混合部56を通過する。内気と外気の双方が吸引されている場合、この際に双方が混合される。以下、導入された内気、外気、又はその混合気体を総称して「吸気」と表記する。
吸気は、吸気用ケーシング50内の下方に移動し、カートリッジ式フィルタ64を構成するフィルタ本体120を通過する。この通過の際、吸気に含まれていた塵等の異物が除去される。
フィルタ本体120で濾過された吸気は、ロータカートリッジケース104に形成されたスリット103を通過し、その内部に進入する。吸気に含まれている湿分は、吸湿ロータ106の、ロータカートリッジケース104内に収容された半分の部位に吸着される。これにより湿分が除去された吸気が、スリット103を通過してブロアファン40に吸引され、調和空気生成ユニットに送られる。吸気は、調和空気生成ユニットにて所定の温度に調整され、車室14に形成された噴出口から車室14内に供給される。
ここで、吸湿ロータ106は緩やかに回転している。従って、吸湿した部位はロータカートリッジケース104外に移動し、再生用経路98に進入する。再生用経路98には、第2外気導入口84から外気が進入するとともに、該外気が再生用ヒータ100からの放熱を受けている。このために外気に熱が付与される。
加熱された外気は、再生用ケーシング86内の下方に移動し、フィルタ本体120を通過する。この際、外気に含まれていた塵等の異物が除去され、その結果、外気が再生空気となる。
フィルタ本体120を通過した再生空気は、吸湿ロータ106の、再生用ケーシング86内に進入した半分に接触する。このため、吸湿ロータ106に熱が付与される。この熱付与により、吸湿ロータ106が吸着していた湿分が離脱される。すなわち、吸湿ロータ106の吸湿能力が再生される。
吸湿ロータ106の再生された部位は、該吸湿ロータ106が回転することに伴って再生用ケーシング86から退避し、吸気用ケーシング50内のロータカートリッジケース104内に進入する。上記したように、この部位は再生用ケーシング86内で既に湿分が除去されている(再生されている)ので、吸気用ケーシング50内で再度湿分を吸着することが可能である。
このように、吸湿ロータ106を採用することにより、再生を行いながら吸湿を行うことが可能となる。しかも、再生と吸湿を連続的に繰り返すこともできる。すなわち、除湿及び再生を効率よく行うことができる。また、再生空気はフィルタ本体120を通過する際に濾過され、塵等の異物が除去されているので、外気に臭気を発する異物が含まれているとしても、車室14内に臭いが進入することが防止される。
また、上記の通り、この車両用空調装置では、再生空気を、調和空気を得るための吸気を用いることなく得ることができる。従って、例えば、冬季等において、比較的高温の内気が再生空気のために調達されることはない。このため、比較的短時間で車室14内を快適な温度に上昇させることが可能である。換言すれば、優れた暖房効率が得られる。
フィルタ本体120が多くの異物を捕捉して目詰まりしたときや、吸湿ロータ106が十分に再生されなくなり吸湿能力が不十分となったときには、カートリッジ式フィルタ64又はカートリッジ式吸湿部62を交換する。このためには、作業者(自動車の所有者等)は、カートリッジ式フィルタ64を構成するストッパ端部122に形成された第2押引用凹部128か、又は、ロータカートリッジケース104の閉塞端部108に形成された第1押引用凹部109のいずれかに指を差し入れる。次に、ストッパ端部122又は閉塞端部108を車室14内側に引っ張ることにより、カートリッジ式フィルタ64又はカートリッジ式吸湿部62が同時に引き出される。
その後、新たなカートリッジ式フィルタ64又はカートリッジ式吸湿部62を第2開口60又は第1開口58に差し入れて押し込む。これにより、カートリッジ式フィルタ64又はカートリッジ式吸湿部62が新たなものに交換される。
閉塞端部108が第1開口58の近傍に当接し、且つストッパ端部122が第2開口60の近傍に当接することで、カートリッジ式吸湿部62及びカートリッジ式フィルタ64のそれ以上の挿入が阻止される。このとき、カートリッジ式吸湿部62を構成するロータカートリッジケース104の開口端部110が第1突出支持部92内に係合するとともに、カートリッジ式フィルタ64を構成する係止端部124が差込凹部96にそれぞれ係合する。さらに、支持枠体127が第2突出支持部94に支持される。以上の係合及び支持により、カートリッジ式吸湿部62及びカートリッジ式フィルタ64が吸気用ケーシング50及び再生用ケーシング86に保持されるとともに、各々の姿勢が維持される。
なお、カートリッジ式フィルタ64のみの交換で十分である場合、古いカートリッジ式フィルタ64のみを引き出して新たなカートリッジ式フィルタ64のみを第2開口60に差し入れて係合及び支持すればよいことは勿論である。
このように、本実施の形態では、フィルタ及び吸湿部をカートリッジ式とし、吸気用ケーシング50及び再生用ケーシング86に対して着脱が容易な構成としている。このため、フィルタ及び吸湿部を必要に応じて容易に交換することができる。のみならず、交換が必要であるか否かを点検することも容易である。
なお、ストッパ端部122及び閉塞端部108を、吸気用ケーシング50にネジ止めするようにしてもよい。これにより、カートリッジ式吸湿部62及びカートリッジ式フィルタ64が何らかの外因によって吸気用ケーシング50から離脱することを回避することができる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、カートリッジ式吸湿部62とカートリッジ式フィルタ64を一体型としてもよい。すなわち、単一のロータカートリッジケース中にフィルタ本体120と吸湿部を収容するようにしてもよい。この場合、カートリッジ式吸湿部62とカートリッジ式フィルタ64をより近接配置させることができる。これにより、車両用空調装置の再生ユニットの汎用性が一層向上する。
10…内外気調整ユニット 12…再生ユニット
14…車室 16…エンジンルーム
20…隔壁 30…挿通孔
32…連通孔 34…第1差込口
36…第2差込口 40…ブロアファン
50…吸気用ケーシング 57…吸気通路
58…第1開口 60…第2開口
62…カートリッジ式吸湿部 64…カートリッジ式フィルタ
66…内気導入口 68…第1外気導入口
70…切替ダンパ 72…ダンパ用回転軸
84…第2外気導入口 86…再生用ケーシング
92…第1突出支持部 94…第2突出支持部
96…差込凹部 98…再生用経路
100…再生用ヒータ 104…ロータカートリッジケース
106…吸湿ロータ 112…ロータ用回転軸
120…フィルタ本体 121…フィルタカートリッジケース
122…ストッパ端部 124…係止端部
127…支持枠体

Claims (5)

  1. 自動車に設けられて車室内の内気の調整を行う車両用空調装置において、
    車室内の内気を導入するための内気導入口と、車室外の外気を導入するための第1外気導入口とが形成され、前記内気と前記外気の導入比率を調節する内外気調整ユニットと、
    前記内外気調整ユニット内に導入された内気、外気、又はこれらの混合気に含まれる湿分を吸収する吸湿部と、
    第2外気導入口が形成されるとともに、前記第2外気導入口から導入された車室外の外気が流通する再生用経路を有し、前記再生用経路内で、前記吸湿部が吸収した湿分を除去する再生ユニットと、
    を備え、
    前記内外気調整ユニットは車室内に配設される一方、前記再生ユニットは車室外に配設され、
    前記吸湿部は、前記再生用経路内及び前記内外気調整ユニット内に跨り且つ移動可能に配設されることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、前記吸湿部が前記再生用経路内から前記内外気調整ユニット内で回転可能であることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用空調装置において、前記吸湿部がカートリッジ式であることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、前記再生用経路内から前記内外気調整ユニット内に跨って延在するフィルタを有することを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、前記再生ユニットは、前記再生用経路に導入された外気に熱を付与する加熱部を有することを特徴とする車両用空調装置。
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FR3111588A1 (fr) * 2020-06-17 2021-12-24 Renault Dispositif de séchage d’air d’un habitacle de véhicule automobile.

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