JP2019155924A - 印刷装置、画像形成システム、及び印刷方法 - Google Patents

印刷装置、画像形成システム、及び印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像データに含まれる描画対象の物理的特徴に基づいて、印刷物の画質を調整すること。【解決手段】本発明は、物体を撮像して得られる画像を印刷する印刷装置であって、前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離に応じて前記画像の光沢写像性を調整するための調整情報を受け取る受取手段と、前記調整情報に基づいて前記画像の光沢写像性を調整するように、記録媒体上に前記画像を形成する形成手段と、を有することを特徴とする印刷装置である。【選択図】図2

Description

本発明は、画像データに含まれる描画対象の物理的特徴を考慮して印刷する技術に関する。
近年、デジタルカメラやカメラ機能付きの携帯機器が一般ユーザまで普及している。その結果、空間のある一瞬の色情報を、各画素が画素値としてRGB値を持つビットマップ画像データとして容易に取得できるようになった。また、紙などの記録媒体上に印刷する際の画像の画質(例えば、彩度、鮮鋭度)を、ユーザがパラメータによって調整することが当たり前に行われるようになった。例えば、ユーザは、アプリケーションなどを利用して、人物の顔領域の彩度を調整することで被写体の顔色をより鮮やかにしたり、背景の鮮鋭度を調整することで主要被写体をより目立たせたりすることが容易にできるようになった。
一方で、空間の色以外の物理的特徴を測定する技術が開発されている。例えば、観察角度を変えて複数地点から撮像することで取得した複数の画像データに基づき、撮像装置から被写体までの距離を測定する技術がある。また、特定の格子パターンを被写体に投影し、格子パターンの歪みから被写体表面の凹凸形状を検知する技術がある。
上述のような手法を用いて物理的特徴を表す物理的情報を取得し、取得した物理的情報に基づいた画質調整を行うことでより自然な表現を行う技術が提案されている。例えば、物理的特徴である被写体表面の粗さや鏡面光沢度を画像データの特徴量から推定し、推定した物理的特徴に基づき画像の画質(トーンカーブ、コントラスト、シャープネス、ボケ度合いなど)を調整する方法が知られている(特許文献1)。
また、物理的特徴として撮像装置から被写体までの距離を実測し、実測した距離に基づき画像の画質(コントラスト、彩度、明度、ぼかし量など)を調整する方法が知られている(特許文献2、3)。
特開2013−106314号公報 特開2009−71407号公報 特開2011−239267号公報
上記の特許文献に記載の方法では、画像データに含まれる描画対象の物理的特徴に基づいて、印刷物の光沢感などの画質を調整することはできない。
本発明は、物体を撮像して得られる画像を印刷する印刷装置であって、前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離に応じて前記画像の光沢写像性を調整するための調整情報を受け取る受取手段と、前記調整情報に基づいて前記画像の光沢写像性を調整するように、記録媒体上に前記画像を形成する形成手段と、を有することを特徴とする印刷装置である。
本発明により、画像データに含まれる描画対象の物理的特徴に基づき印刷物の画質を調整することが可能となる。
実施例1に係る画像形成システムのハードウェア概略構成を示すブロック図 実施例1に係る情報処理装置の機能構成の説明図 実施例1、2に係る処理の流れを示すフローチャート 距離情報を取得する方法の一例の説明図 距離情報を取得する方法の一例の説明図 距離情報の例を示す図 実施例1で用いるルックアップテーブルの例を示す図 印刷物に当てられた照明光の反射方向を示す図 光沢写像性調整値に応じて用いるマスクパターンの例を示す図 光沢写像性調整値に応じて用いるインク液滴配置パターンの例を示す図 光切断法を用いて物体の表面粗さを測定する際の、測定環境の一例を示す図 照明分布特性の測定方法の一例を示す図 内部散乱特性の測定方法の一例を示す図 オブジェクト情報を指定するためのUIの一例を示す図 オブジェクト情報などの例を示す図 表面粗さ情報(振幅)の例を示す図 表面粗さ情報(周期)の例を示す図 実施例2で用いるルックアップテーブルの例を示す図 PSFの測定結果と、透明度との関係を示す図 実施例3に係る処理の流れを示すフローチャート 実施例3で用いるルックアップテーブルの例を示す図
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を用いて説明する。ただし、以下で説明する構成は例示に過ぎず、本発明は図示した構成に限定されない。また、以下の説明において、同一の要素には同一の符号を付している。
[実施例1(光沢感制御)]
<ハードウェア構成>
図1は、本実施例に係る画像形成システムのハードウェア概略構成を示すブロック図である。本実施例に係る画像形成システムは、情報処理装置101と、ディスプレイ102と、入力デバイス103と、プリンタ104と、ハードディスクドライブ(以下HDD)105と、汎用ドライブ106とから構成される。
情報処理装置101は、CPU1011と、ROM1012と、RAM1013とを備える。また、情報処理装置101は、ビデオカード(以下VC)1014と、汎用インタフェイス(以下汎用I/F)1015と、シリアルATA I/F(以下SATA I/F)1016と、ネットワークインタフェイスカード(以下NIC)1017とを備える。情報処理装置101を構成するこれらの要素は、システムバス1018を介して互いに接続されており、システムバス1018を介しての情報のやり取りが可能である。
CPU1011は、画像形成システム全体の動作を制御する中央演算装置である。CPU1011は、RAM1013をワークメモリとして用いて、ROM1012、HDD105、各種記録メディアなどに格納されたオペレーティングシステム(以下OS)や各種プログラムを実行し、システムバス1018を介して各構成要素を制御する。CPU1011によって実行されるプログラムには、後述の本実施例に係る処理を実行するためのプログラムも含まれている。
VC1014は、ビデオインタフェイスであり、ディスプレイ102と接続される。CPU1011は、ROM1012やHDD105などに格納されたプログラムを実行することで、ディスプレイ102にユーザインタフェイス(以下UI)を表示する。ユーザは、該表示されたUIを介して入力デバイス103を用いて入力を行い、CPU1011は、ユーザからの指示を含むユーザからの入力(以下ユーザ入力)を受け付ける。
汎用I/F1015は、例えばUSBなどのシリアルバスインタフェイスである。汎用I/F1015及びシリアルバス108を介して、情報処理装置101と、マウスやキーボードなどの入力デバイス103、プリンタ104とが接続される。尚、プリンタ104について、印刷方式による制限は特に無く、インクジェットプリンタや電子写真プリンタなどを使用して良い。
SATA I/F1016には、HDD105や各種記録メディアの読み書きを行う汎用ドライブ106が接続される。CPU1011は、HDD105や汎用ドライブ106にマウントされた各種記録メディアに対する読み書きを実行する。
NIC1017は、ネットワークインタフェイスであり、例えばLANなどのネットワーク107と接続される。
<機能構成>
図2は、本実施例に係る情報処理装置101の機能構成の説明図である。本実施例に係る情報処理装置101は、物理的情報取得部201と、物理的情報形式判定部202と、強調度合い取得部203と、ルックアップテーブル(以下LUT)保持部204と、物理的情報変換部205とから構成される。
物理的情報取得部201は、物理的情報を取得し、該取得した物理的情報を物理的情報形式判定部202に送る。物理的情報とは、画素毎に色値を持つ画像データに含まれる描画対象に関する物理的特徴を表す情報である。物理的情報とは具体的には、距離情報、表面粗さ情報、立体形状情報、照明分布特性情報、内部散乱特性情報、オブジェクト情報などである。これらの情報の詳細は後述する。
強調度合い取得部203は、ディスプレイ102に表示されたUIを介して入力デバイス103を用いることで入力されたユーザ入力により、強調度合いを取得し、該取得した強調度合いを物理的情報変換部205に送る。強調度合いとは、ユーザが指定可能な、光沢感、粒状感、透明感などの質感を、どの程度調整するかを示すパラメータである。
物理的情報形式判定部202は、物理的情報取得部201から物理的情報を受け取って、該受け取った物理的情報のデータ形式が所定のデータ形式であるか否かを判定する。そして、物理的情報形式判定部202は、受け取った物理的情報のデータ形式が所定のデータ形式であると判定した場合、該物理的情報を物理的情報変換部205に送る。一方、物理的情報形式判定部202は、受け取った物理的情報のデータ形式が所定のデータ形式ではないと判定した場合、該物理的情報を所定のデータ形式に変換した上で物理的情報変換部205に送る。
物理的情報変換部205は、物理的情報形式判定部202から受け取った物理的情報を画質調整情報に変換する。具体的には、物理的情報変換部205は、物理的情報および強調度合いに基づき、LUT保持部204に保持されたLUTを参照し、領域毎の画質調整値を取得することで、画質調整情報を作成する。そして、物理的情報変換部205は、作成した画質調整情報をプリンタ104に送る。画質調整情報とは、領域毎の画質調整値から構成される印刷用データであり、紙などの記録媒体上に画像を形成するとき、印刷画像の質感を調整するために、プリンタ104によって用いられる情報である。本発明で調整する質感とは、具体的には光沢感、粒状感、透明感などであり、画質調整値とは、光沢感、粒状感、透明感などの調整用パラメータである。
プリンタは、受け取った色情報(画像データ)及び画質調整情報に基づき、実際に印刷を実行し、記録媒体上に画像を形成する。
尚、上記の説明では、情報処理装置101とプリンタ104とが別個の装置である場合を説明したが、情報処理装置101はプリンタ104に搭載可能な部品であっても良い。
<処理フロー>
以下、物理的情報として距離情報を取得し、印刷用紙上で光沢写像性を調整する場合について説明する。
光沢写像性とは写り込んだ照明像の鮮明度を表す特徴量であり、光沢写像性の値が大きい場合は照明像が鮮明であり、逆に光沢写像性の値が小さい場合は照明像が不鮮明である。光沢写像性の定義や測定方法はJISH8686で紹介されているため、詳細な説明は省略する。
次に、距離と光沢写像性との関係について述べる。人間の視覚特性として、観察距離が長くなるほど、物体を不鮮明にしか知覚できないことが知られている。つまり、観察距離が長い場合は、観察距離が短い場合に比べて、写り込む照明像をより不鮮明に感じる傾向がある。
上記の傾向を考慮して、本実施例では、物理的情報の1つである距離情報に基づいて、各領域が画質調整値として光沢写像性調整値を持つ画質調整情報を作成する。具体的には、距離の値が小さい場合(観察距離が短い場合)は、該距離を、光沢写像性を増大させる調整値に変換する。また、距離の値が大きい場合(観察距離が長い場合)は、該距離を、光沢写像性を低減する調整値に変換する。その結果、より観察者の見た印象に近い画像を形成することが可能となる。
図3は、本実施例に係る情報処理装置101によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。以下、図3を用いて、本実施例に係る処理の流れについて詳細に説明する。
ステップS301において、物理的情報取得部201は、物理的情報として距離情報を取得し、該取得した距離情報を物理的情報形式判定部202に送る。次いで、処理はステップS302に進む。尚、ここでいう距離情報とは、観察者(撮像装置)から被写体までの距離を示す情報である。距離情報は、公知のステレオマッチング法を用いて取得する。ステレオマッチング法とは、観察角度を変えて複数地点から撮像することで取得した複数の画像データに基づき視差を算出し、該算出した視差を用いて三角測量の原理に基づき距離を求める手法である。図4に、ステレオマッチング法で用いる複数の画像データを取得する撮像環境の例を示す。図4に示すように、2台のカメラを用いて観察角度を変えて複数地点から対象物を撮像する。図5に、図4の環境下での撮像により取得した画像を示す。図5に示す2枚の画像を用いて視差Zを算出する。具体的には、視差Zとして画像間での同一物の位置のずれ量を算出する。位置のずれ量は、例えば、対応する画素位置の画像間でのずれと、撮像画像の解像度とから求めることができる。撮像画像における水平方向をxとする座標系で、撮像画像の解像度をdとした場合の、Camera1で撮像した撮像画像において対象物5Aの左上を含む領域の左端の画素位置x1とする。また、Camera2で撮像した撮像画像において対象物5Aの左上を含む領域の左端の画素位置x2とする。このときずれ量Zobjectは、以下の式(1)により求められる。
次いで、ずれ量Zobjectより公知の三角測量の原理に基づいて距離を算出する。尚、距離情報を求める方法は上記の一例に限定されず、レーザ光が物体から反射してくる時間に基づいて距離を求めるタイムオブフライト法を用いても良い。
本実施例で取得する距離情報は、領域毎の距離から構成されるデータである。ここで図6(a)に、本実施例で取得する距離情報の一例を示す。図6(a)に示す距離情報は、図4に示す空間に対応し、各領域に対する距離が8ビットの値を取ることができ、最も近い領域の距離を0、最も遠い領域の距離を255としている。図6(a)からは、撮像装置との距離が最も近い床面に対応する領域の距離は0、撮像装置との距離が最も遠い壁面に対応する領域の距離は255となっていることが分かる。
尚、距離情報は、上記の一例に限定されず、2個以上の値で表現されたデータであれば良い。例えば、図6(b)に示すように、距離情報は、各領域に対する距離が0又は1の何れかとなるようなバイナリデータであっても良い。また、距離情報は、図6(a)に示すような各領域に対する距離を示す情報以外にも、領域数や領域のサイズ情報などを付帯情報として保持しても良い。
図3のフローの説明に戻る。ステップS302において、物理的情報形式判定部202は、ステップS301で取得した距離情報のデータ形式が所定のデータ形式であるか否か、例えば8ビットのデータであるか否かを判定する。物理的情報形式判定部202は、ステップS301で取得した距離情報が所定のデータ形式であると判定した場合、該距離情報を物理的情報変換部205に送り、処理はステップS304に進む。一方、物理的情報形式判定部202が、ステップS301で取得した距離情報は所定のデータ形式ではないと判定した場合、処理はステップS303に進む。
ステップS303において、物理的情報形式判定部202は、ステップS301で取得した距離情報を変換して所定のデータ形式にする。例えば、ステップS301で取得した距離情報が8ビットのデータではない場合、該距離情報に対して公知のレンジ伸長若しくは圧縮処理を用いて線形なレンジ変換を行うことで、8ビットのデータにする。そして、物理的情報形式判定部202は、変換した距離情報を物理的情報変換部205に送り、次いで、処理はステップS304に進む。
尚、上記の変換処理は一例であり、取得した距離情報が8ビットのデータではない場合に、距離情報のデータ形式が所定のものと異なることを警告するアイコンやメッセージをディスプレイ102に表示することで、ユーザにデータ形式の変換を促しても良い。また、線形なレンジ変換を行う例を示したが、取得した距離情報が8ビットよりも広いレンジを持つ場合に、不図示のUIをディスプレイ102に表示して、所定のデータ形式を有する他の距離情報を選択させる処理を行っても良い。
ステップS304において、強調度合い取得部203は、ユーザによって指定された強調度合いを取得し、物理的情報変換部205に送る。この例では、強調度合いとして、後続のステップS305にて距離を光沢写像性調整値に変換する際に用いられる、光沢写像性を強調するか抑制するかを示すパラメータが取得される。具体的には、ユーザは、強調するか抑制するかを指定し、強調する場合には1、抑制する場合には0が本ステップで強調度合いとして取得されて、物理的情報変換部205に送られる。尚、強調度合いは強調と抑制との2段階に限定されず、例えば、強調ないし抑制する度合いに応じて5段階に設定可能としても良い。
尚、上記の強調度合いを取得する処理は、画質調整値による調整を強調するか抑制するかをユーザが指定する目的で実行される処理である。常に一定の強調又は抑制を行う場合には、ステップS304で強調度合いを取得する処理は実行されなくても良い。
ステップS305において、物理的情報変換部205は、ステップS302又はステップS303で送られた距離情報を構成する各領域に対する距離と、ステップS304で送られた強調度合いとに基づき、LUT保持部204に予め保持されたLUTを参照する。これにより、物理的情報変換部205は、距離情報を構成する各領域の距離を光沢写像性調整値に変換することで、各領域が画質調整値として光沢写像性調整値を持つ画質調整情報を作成し、該作成した画質調整情報をプリンタ104に送る。図7(a)に、物理的情報変換部205が参照するLUTの一例を示す。図7(a)に示すように、LUTには、距離と強調度合いと光沢写像性調整値との関係が規定されている。図7(a)に示すLUTは、入力される距離0〜255を均等に分割した8点における関係を保持しているが、LUTが保持していない距離(例えば16など)が入力された場合には、公知の線形補間法を用いて、光沢写像性調整値を求めて良い。本実施例では、光沢写像性調整値は、0〜100の範囲で設定するものとする。図7(a)に示すとおり、距離が長くなるにつれて、光沢写像性調整値は小さくなる。また、強調度合いが1の場合における光沢写像性調整値の最大値と最小値との差分は、強調度合いが0の場合における光沢写像性調整値の最大値と最小値との差分より大きい。換言すると、強調度合いが1の場合の方が、強調度合いが0の場合よりも強調の度合いが強い。尚、図7(a)に示すLUTが保持する数値は例示に過ぎず、LUTは、距離と強調度合いと光沢写像性調整値との関係を規定していれば良い。
以上説明した処理を行うことで、物理的な特徴を表す距離情報を、領域毎の光沢写像性調整値から成る画質調整情報に変換することができる。この画質調整情報は、対応する色情報(画像データ)とともにプリンタ104に送られる。プリンタ104が色情報および画質調整情報に基づいて印刷を行うことで、距離の違いを光沢写像性の大小を用いて表現した画像を形成することが可能となる。
<プリンタによって実行される光沢写像性の制御(凹凸の付加)>
情報処理装置101から送られた画質調整情報に基づいて、プリンタ104で実行される画像形成処理について説明する。図8は、印刷物に当てられた照明光の反射方向を示す図であり、図8(a)は、印刷物の表面に凹凸が無い場合を示し、図8(b)は、印刷物の表面に凹凸がある場合を示す。図8(a)に示すように、印刷物表面に凹凸がなく平滑度が高い場合には、印刷物に写り込む照明像の反射方向が均一となる。これに対し、図8(b)に示すように、印刷物表面に凹凸があり平滑度が低い場合には、印刷物に写り込む照明像の反射方向は不均一になる。照明像の反射方向が不均一になると、光沢写像性は低くなることが知られている。つまり、画質調整情報に基づき光沢写像性を制御するには、印刷物の表面凹凸を制御すれば良い。
例えば、インクジェット方式のプリンタにおける表面凹凸を制御する方法として、記録媒体上に吐出されるインク液滴同士が記録媒体に着弾する時間差、着弾する位置を制御する方法がある。この方法では、着弾時間差が小さいほど表面凹凸が小さく、また、着弾する位置が離れるほど表面凹凸が小さくなる。
着弾時間差を制御する方法としては、記録走査回数を変更する方法が考えられる。例えば、光沢写像性調整値が大きい場合には記録走査回数を少なくすることで印刷物の表面凹凸を小さくし、逆に光沢写像性調整値が小さい場合には記録走査回数を多くすることで印刷物の表面凹凸を大きくするように制御する。記録走査回数の制御は、インク液滴の吐出オン・オフの2値データを記録走査毎に分割するマスクパターンを変更することで実現する。図9に、本実施例で用いるマスクパターンの例を示す。例えば、光沢写像性調整値が大きい場合は4回の記録走査で画像を形成するマスクパターン(左側のマスクパターン)を用い、光沢写像性調整値が小さい場合は12回の記録走査で画像を形成するマスクパターン(右側のマスクパターン)を用いる。
着弾する位置を制御する方法として、公知のハーフトーン処理によって量子化された値をインク液滴の吐出オン・オフの2値データに変換する際のインク液滴配置パターンを変更する方法が考えられる。図10に、ある領域に4個のインク液滴を配置する場合の、光沢写像性調整値に応じたインク液滴パターンの違いを示す。光沢写像性調整値が小さい場合はインク液滴が粗密を繰り返す図10(a)に示すパターンを用い、光沢写像性調整値が大きい場合はインク液滴が均一となる図10(b)に示すパターンを用いる。
尚、インクジェット方式のプリンタで表面凹凸を制御する方法は上記の例に限定されない。例えば、インク液滴量を制御することで表面凹凸を制御してもよい。UV硬化型インクを吐出可能なインクジェットプリンタであれば、UVライトを照射するタイミングや時間によって、表面凹凸を制御しても良い。
また、電子写真方式のプリンタにおける表面凹凸を制御する方法として、定着回数を制御する方法が考えられる。例えば、光沢写像性調整値が大きい場合には定着回数を多くすることで印刷物の表面凹凸を小さく、逆に光沢写像性調整値が小さい場合には定着回数を少なくすることで印刷物の表面凹凸を大きくするように制御する。
さらに、ラミネート装置によりラミネートフィルムを印刷物にオーバーコートする処理を、プリンタ104による印刷処理の後で実行しても良い。ラミネート装置は、入力された光沢写像性調整値に応じたオーバーコート処理を実行し、例えば、光沢写像性調整値が小さい領域に表面凹凸を持つラミネートフィルムを圧着する。
以上説明したようなプリンタによる印刷制御を行うことで、距離情報が加味された印刷物を得ることが可能となる。
尚、上記の説明では、各領域が距離を持つ距離情報に基づき、各領域が画質調整値として光沢写像性調整値を持つ画質調整情報を作成する例を示したが、画質調整値は光沢写像性調整値に限定されない。画質調整値として、光沢写像性調整値だけでなく、照明像の明るさを示す鏡面光沢度や照明像の色味を表す光沢彩度の調整値を併せて制御しても良い。一般に、観察距離が長くなるほど照明像の明るさや色味に関しても知覚しにくくなる関係が成立する。そこで例えば、図7(b)に示すような、距離情報と強調度合いとの組み合わせに対応する各調整値の関係を規定したLUTを用いて、ステップS305において、距離を、光沢写像性と、鏡面光沢度と、光沢彩度との内の、1つ以上の調整値に変換しても良い。鏡面光沢度および光沢彩度は、印刷物の最表面に堆積するインクなどの色材の屈折率に依存することが知られている。そこで、最表面に堆積する色材を変更することで、鏡面光沢度と光沢彩度との調整値に基づいた印刷物を得ることができる。例えば、予め最表面に堆積する色材を変えた印刷サンプルを測定することで、鏡面光沢度と光沢彩度と色材の種類との関係をLUTなどに規定し、該LUTをプリンタ104で保持しておく。そして、プリンタ104に入力された鏡面光沢度と光沢彩度との調整値に従った表現と最も近い表現となる値を該LUTの中から探索し、探索した値に対応する色材が最表面に堆積するように色材の記録順を制御する。
また、上記の説明では、距離に応じて光沢写像性調整値が線形に変化する場合を示したが(図7(a)を参照)、光沢写像性調整値は必ずしも距離に応じて線形に変化しなければならないという訳ではない。つまり、距離を、物理的特徴の違いを表現した画像を形成するための調整値に変換できれば良く、非線形な特性に従って該変換を実行しても良い。一般に、距離が近い領域の光沢写像性の変化に比べ、距離が遠い領域の光沢写像性の変化は知覚しにくいことが知られている。従って、例えば図7(c)に示すように、距離が近い領域では光沢写像性の変化が大きく現れ、逆に距離が遠い領域では光沢写像性の変化が現れないような、距離と光沢写像性調整値との関係を用いた変換を行っても良い。
<その他の物理的情報>
上記の説明では、物理的情報として距離情報を取得し、該取得した距離情報を画質調整情報に変換する例について説明した。しかし本実施例では、物理的情報として、距離情報以外の情報、即ち、表面粗さ情報、立体形状情報、照明分布特性情報、内部散乱特性情報、オブジェクト情報などを取得しても良い。以下、これらの情報の取得方法について説明する。
<表面粗さ、立体形状の測定方法>
本実施例に係る表面粗さ情報とは、対象物表面における粗さの程度を示す情報であり、表面に凹凸を有する物体における、凹凸が無いと仮定したときの基準面からの凹凸に依る高低差(振幅)の平均値と、凹凸周期の平均値とから成る情報である。表面粗さは、公知の光切断法を用いて測定する。図11は、光切断法を用いて物体の表面粗さを測定する際の、測定環境の一例を示す模式図である。図11に示すように、表面粗さを持つ対象物11A、11Bに対し、光源からのスリット光を当てる。物体上の光の位置は、光源とセンサ(カメラ)との位置が既知であれば三角測量の原理に基づいて求めることができるので、スリット光を図の矢印Xの方向に対象物全体に亘って照射し、対象物の表面で反射されたスリット光を取得することで表面粗さを測定できる。尚、表面粗さの測定方法は上記の例に限定されず、センサからの距離が既知の参照面からの反射光と、物体表面からの反射光との干渉状態から表面粗さを求める白色光干渉法を用いても良い。表面粗さ情報の詳細なデータ形式に関しては、後述する。
本実施例に係る立体形状情報とは、対象物の立体形状を示す情報であり、物体表面における法線ベクトルから成る情報である。立体形状は、上記の表面粗さの測定方法と同様の方法を用いて測定することが可能である。
<照明分布特性の測定方法>
本実施例に係る照明分布特性情報とは、ある注目点に入射してくる撮像時の照明光を表す情報である。図12は、照明分布特性を測定する際の、測定環境の一例を示す模式図である。照明分布は、撮像対象である物体が配置される位置に魚眼レンズを備えたカメラを配置し、レンズを上に向けて撮像することで取得できる。本実施例では、該カメラを移動させ、複数位置において、照明分布を取得する。尚、上記の照明分布特性の測定における撮像位置は一例であり、撮像環境の中央部で測定した照明分布を代表値(該撮像環境における共通の照明分布)として用いても良い。または、撮像対象である物体の位置での測定が困難な場合には、色情報を取得する撮像装置と同じ位置で取得した照明分布を用いても良い。
<内部散乱特性の測定方法>
本実施例に係る内部散乱特性情報とは、ある注目点に入射した照明光が周囲に拡散する範囲や量を表す情報である。光が周囲に拡散する範囲や量は、例えば公知の点拡がり関数(Point spread function、以下PSF)を用いて表現される。PSFは、物質が持つ吸収係数や散乱係数といった光学的特性や、厚さや含有する微粒子の数といった物理的特性に基づき決定される。
図13は、公知のPSF測定方法の説明図である。図13に示すように、光源1301から照射された光は、測定対象1303の内部で散乱・反射し、センサ1302a〜1302hで、拡散された光を受光する。尚、内部散乱特性の測定方法は、上記の例に限定されない。例えば、図13に示すような一方向に伸長するように設けられた複数のセンサではなく単一のセンサを用い、該単一のセンサを移動させることで距離毎に拡散した光量を測定しても良い。また、測定方向も図13に示すような一方向だけでなく、複数方向に伸長するように複数のセンサを配置しても良い。
<オブジェクト情報の指定方法>
本実施例に係るオブジェクト情報とは、画像内のオブジェクトが何であるかを判定するために用いられるタグ情報である。ユーザは、図14に例示するようなUIを介してオブジェクト情報を指定する。具体的には、ユーザは、分割された領域毎にUI右側でオブジェクトを選択することで、画像内の領域毎にタグ情報を付与する。尚、タグ情報の取得方法は、上記の例に限定されず、画像データの特徴量に基づく公知のパターンマッチング手法を用いることでタグ情報を取得しても良い。ユーザによるオブジェクト情報の指定が完了すると、例えば図15(a)に示すような領域毎のタグ情報から成るオブジェクト情報が取得される。
以上、上記の手法を用いて測定或いは指定された物理的情報が、情報処理装置101に入力される。ただし、物理的情報を取得する方法は上記の例に限定されない。例えば、距離情報を測定ではなく、UIを介したユーザ入力によって取得しても良い。また、例えば、オブジェクト情報をユーザ指定により取得するのではなく、物性値とオブジェクトとの関係を保持しておき、測定により求めた物性値に基づいてタグ情報を付与することで、オブジェクト情報を取得しても良い。
[実施例2(粒状感制御)]
実施例1では、物理的情報として距離情報を取得し、該取得した距離情報を、光沢写像性調整値から成る画質調整情報に変換する場合について詳細に説明した。本実施例では、物理的情報として表面粗さ情報を取得し、該取得した表面粗さ情報を、粒状度調整値から成る画質調整情報に変換する場合について説明する。ただし、以下の説明において、実施例1と共通する内容については、説明を簡易化又は省略する。
粒状度とは、人間が視覚的に認識する粒状感の目安とすることができる物性値である。粒状度が大きいほど粒状感(ざらつき感)は強くなる。粒状度を表す一般的な定義として例えば、RMS粒状度がある。
次に、表面凹凸の高低差と粒状度との関係、および、表面凹凸の周期と粒状度との関係について述べる。図8を用いて前述したように、印刷物表面の凹凸の高低差が大きい場合には、印刷物に写り込む照明像の反射方向が不均一になる。例えば、凸部になっている領域からの反射光に対し、凹部になっている領域からの反射光は少なくなるため、観察者がある方向から観察した場合、粒状感(ざらつき感)を感じることが知られている。つまり、印刷物表面の凹凸の高低差が大きくなると粒状度が大きくなり、印刷物表面の凹凸の高低差が小さくなると粒状度が小さくなる。
また、人間は、印刷物表面の凹凸の周期が短い(空間周波数が高い)場合に比べ、周期が長い(空間周波数が低い)場合の方が粒状感を知覚し易いことが知られている。つまり、印刷物表面の凹凸の周期が長い場合には粒状度が大きくなり、印刷物表面の凹凸の周期が短い場合には粒状度が小さくなる。
上記の傾向を考慮し、本実施例では、物理的特徴の1つである表面粗さ情報に基づいて、各領域が画質調整値として粒状度調整値を持つ画質調整情報を作成する。具体的には、表面凹凸の高低差が大きい場合もしくは表面凹凸の周期が長い場合は、凹凸の特性値を、粒状度を増大させる調整値に変換する。また、表面凹凸の高低差が小さい場合もしくは表面凹凸の周期が短い場合は、凹凸の特性値を、粒状度を低減する調整値に変換する。その結果、より観察者の見た印象に近い画像を形成することが可能となる。
<表面粗さ情報のデータ形式>
本実施例における表面粗さ情報は、領域毎の表面凹凸の高低差および表面凹凸の周期から構成されるデータである。本実施例では、各領域に対する表面凹凸の高低差を8ビットの値で表現し、表面凹凸の高低差が最も大きい領域を0、表面凹凸の高低差が最も小さい領域を255で表現する。同様に、各領域に対する表面凹凸の周期を8ビットの値で表現し、表面凹凸の周期が最も長い領域を0、表面凹凸の周期が最も短い領域を255で表現する。図11に示す空間における高低差情報を図16(a)、周期情報を図17に示す。図11に示す例では、対象物11Bは、対象物11A及び背景に比べ表面凹凸の高低差が大きく、かつ、対象物11Bは、対象物11A及び背景に比べ表面凹凸の周期が短いものとする。従って、図16(a)を参照すると、対象物11Bに対応する領域に対する値は0であり、対象物11Aに対応する領域に対する値50より小さいことが分かる。また図17を参照すると、対象物11Bに対応する領域に対する値は、対象物11Aに対応する領域に対するより大きいことが分かる。
尚、表面粗さ情報は上記の一例に限定されず、領域毎の高低差と周期とが2個以上の値で表現されたデータであれば良い。例えば、図16(b)に示すように、高低差情報は、各領域に対する高低差が0又は1の何れかとなるようなバイナリデータであっても良い。また、表面粗さ情報は、図16(a)に示したような各領域に対する表面凹凸の高低差を示す情報以外にも、領域数や領域のサイズ情報などを付帯情報として保持しても良い。
<処理フロー>
以下、図3を用いて本実施例に係る処理の流れについて説明する。
ステップS301において、物理的情報取得部201は、物理的情報として表面粗さ情報を取得し、該取得した表面粗さ情報を物理的情報形式判定部202に送る。
ステップS302において、物理的情報形式判定部202は、ステップS301で取得した表面粗さ情報のデータ形式が所定のデータ形式であるか否か判定する。
ステップS303において、物理的情報形式判定部202は、ステップS301で取得した表面粗さ情報を変換して所定のデータ形式にする。
ステップS304において、強調度合い取得部203は、ユーザによって指定された強調度合いを取得し、物理的情報変換部205に送る。
ステップS305において、物理的情報変換部205は、表面粗さ情報を構成する各領域に対する表面凹凸の振幅および周期と、強調度合いとに基づき、LUT保持部204に予め保持されたLUTを参照する。これにより、物理的情報変換部205は、表面粗さ情報を構成する各領域の表面凹凸の振幅および周期から粒状度調整値を求めることで、各領域が画質調整値として粒状度調整値を持つ画質調整情報を作成する。作成された画質調整情報は、プリンタ104に送られる。図18(a)に、物理的情報変換部205が参照するLUTの一例を示す。図18(a)に示すように、LUTには、表面凹凸の振幅と、表面凹凸の周期と、強調度合いと、粒状度調整値との関係が規定されている。図18(a)に示すLUTは、周期毎に振幅0〜255を均等に分割した8点における関係を保持しているが、LUTが保持していない振幅(例えば16など)が入力された場合には、公知の線形補間法を用いて、粒状度調整値を求めて良い。本実施例では、粒状度調整値は、0〜100の範囲で設定するものとする。図18(a)に示すとおり、表面凹凸の振幅の値が大きくなるにつれて(表面凹凸の高低差が小さくなるにつれて)、粒状度調整値は小さくなる。また、表面凹凸の周期の値が大きくなるにつれて(表面凹凸の周期が短くなるにつれて)、粒状度調整値は小さくなる。また、 強調度合いが1の場合の1つの周期における粒状度調整値の最大値と最小値との差分は、強調度合いが0の場合の該1つの周期における粒状度調整値の最大値と最小値との差分より大きい。尚、図18(a)に示すLUTが保持する数値は例示に過ぎず、LUTは、表面凹凸の振幅と、表面凹凸の周期と、強調度合いと、粒状度調整値との関係を規定していれば良い。
以上説明した処理を行うことで、物理的な特徴を表す表面粗さ情報を、領域毎の粒状度調整値から成る画質調整情報に変換することができる。この画質調整情報は、対応する色情報とともにプリンタ104に送られ、プリンタ104が色情報および画質調整情報に基づいて印刷を行うことで、表面粗さの違いを粒状度の大小を用いて表現した画像を形成することが可能となる。
尚、上記の説明では、表面凹凸の振幅および周期から粒状度調整値を求めている。しかし、図18(b)に示すように、LUT保持部204で、表面凹凸の振幅と、強調度合いと、濃度変動量との関係を規定する第1LUTを保持しておく。また、LUT保持部204で、表面凹凸の周期と、強調度合いと、濃度変動の周期との関係を規定する第2LUTを保持しておく。これらの第1LUTおよび第2LUTを用いて、表面凹凸の振幅を濃度変動量に、表面凹凸の周期を濃度変動の周期に変換しても良い。
<プリンタによって実行される粒状度の制御>
情報処理装置101から送られた粒状度調整値から成る画質調整情報に基づいて、プリンタ104で実行される画像形成処理について説明する。一般に、粒状度が高いほど、記録媒体に形成された画像における濃度変動は大きくなり、濃度が不均一になることが知られている。つまり、粒状度調整値で構成された画質調整情報に基づいて粒状度を制御するには、記録画像における濃度変動量が粒状度調整値に応じて変化するようにプリンタを制御すれば良い。
例えば、グレーやブラックのように濃度が異なり、かつ、色相がほぼ同じ2種類の色材を供給可能なプリンタの場合には、階調値に対する濃淡インクの比率を粒状度調整値に応じて変えることで濃度変動量を制御できる。一般に、濃インクに対し淡インクの使用量が少ない場合は濃度変動量が大きくなることが知られている。そこで、2つの色分解LUTをプリンタ側で保持し、粒状度調整値が大きい場合には淡インクの使用量を少なくした色分解LUTを用い、逆に粒状度調整値が小さい場合には淡インクの使用量を多くした色分解LUTを用いて印刷する。このように、2つ(以上)の色分解LUTを粒状度調整値に応じて使い分けることで、多様な粒状度調整値に対応できる。
尚、濃度変動量を制御する方法は、上記の例に限定されない。例えば、インク膜厚分布を不均一にすることで、濃度変動量は大きくなることが知られている。そこで、実施例1で述べた記録走査回数やインク液滴配置パターンを制御し、インク膜厚分布を不均一にすることで濃度変動量を制御しても良い。
或いは、ラミネート装置によりラミネートフィルムを印刷物にオーバーコートする処理を、プリンタ104による印刷処理の後で実行しても良い。ラミネート装置は、入力された粒状度調整値に応じたオーバーコート処理を実行し、例えば、粒状度調整値が大きい領域にムラのあるラミネートフィルムを圧着しても良いし、粒状度調整値が小さい領域に平滑なラミネートフィルムを圧着しても良い。
以上説明したような印刷制御を行うことで、表面粗さ情報が加味された印刷物を得ることが可能となる。
尚、上記の説明では、粒状度調整値に基づいてプリンタで濃度変動量を制御する例を示したが、濃度変動量以外のものをプリンタで制御しても良い。例えば、濃度変動の周期を短くすると粒状度が低く、濃度変動の周期を長くすると粒状度が高くなることが知られている。そこで、濃度変動量でなく濃度変動の周期を制御することで粒状感を再現しても良い。
例えば、インクジェット方式のプリンタにおいては、ドットサイズが大きい場合はドットサイズが小さい場合に比べ、濃度変動の周期が長くなることが知られている。そこで、粒状度調整値が大きい場合には大きいドットサイズで画像を記録することで濃度変動の周期を長く、逆に粒状度調整値が小さい場合には小さいドットで画像を記録することで濃度変動の周期を短くする。
尚、濃度変動の周期を制御する方法は、上記の例に限定されない。例えば、ディザ法によるハーフトーン処理に用いる閾値マトリクスを制御することで濃度変動の周期を制御する方法を用いても良い。即ち、周波数特性の異なる複数の閾値マトリクス(高周波成分の多いブルーノイズマスク、中間の周波数成分の多いグリーンノイズマスク等)をプリンタ側で保持し、入力される粒状度調整値に応じてディザマトリクスを変更する制御を行うようにしても良い。
[実施例3(透明感制御)]
実施例1では、物理的情報として距離情報を取得し、該取得した距離情報を光沢写像性調整値から成る画質調整情報に変換する場合について説明した。また、実施例2では、物理的情報として表面粗さ情報を取得し、該取得した表面粗さ情報を粒状度調整値から成る画質調整情報に変換する場合について説明した。本実施例では、物理的情報としてオブジェクト情報を取得し、該取得したオブジェクト情報を透明度から成る画質調整情報に変換する場合について説明する。
透明度とは、人間が視覚的に認識する透明感の目安とすることができる物性値である。透明度が大きいほど透明感は強くなる。
本実施例では、透明度とは、ある領域に照射された光が周囲に拡散する範囲を表すものとする。また、本実施例では、オブジェクトと透明度との関係を規定するLUTを、オブジェクト毎のPSFを予め測定することで作成する。LUT保持部204は、該作成したLUTを予め保持しておく。図19は、PSFの測定結果と透明度との関係を示す図である。本実施例では、反射光量が最大値の半分となる距離(半値幅)を光が拡散する範囲とし、この半値幅を透明度と定義する。
尚、透明度の定義は上記の一例に限定されない。例えば、半値幅でなく、反射光量が10分の1となる距離を光が拡散する範囲とし、該距離を透明度と定義しても良い。また、本実施例ではPSFを実際に測定したが、オブジェクトの吸収係数や散乱係数といった光学特性、厚さやオブジェクトに含まれる微粒子の数といった物理的特性に基づいてPSFを予測し、該予測したPSFに基づいて透明度を求めても良い。
<オブジェクト情報のデータ形式>
本実施例におけるオブジェクト情報は、ユーザによって付与された領域毎のタグ情報から構成される情報である。本実施例で用いるオブジェクト情報の一例を、図15(a)に示す。上記のとおり、図15(a)に示すオブジェクト情報は、図14に示すUIを介してユーザによって指定された情報であり、分割された48(=8×6)個の領域毎に付与されたタグ情報の集合である。
尚、オブジェクト情報は、上記の一例に限定されない。例えば、オブジェクト情報は、図15(b)に示すように、オブジェクトとIDとの関係を別途保持した上で、領域毎にIDを記録したデータ形式であっても良い。また、オブジェクト情報は、図15(a)に示す各領域に対するオブジェクトを示すタグ情報以外にも、領域数や領域のサイズ情報などを付帯情報として保持しても良い。
<処理フロー>
図20は、本実施例に係る情報処理装置101によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。以下、図20を用いて、本実施例に係る処理の流れについて説明する。
ステップS2001において、物理的情報取得部201は、物理的情報としてオブジェクト情報を取得する。本ステップで取得されたオブジェクト情報は、物理的情報変換部205に送られる。
ステップS2002において、強調度合い取得部203は、強調度合いを取得し、物理的情報変換部205に送る。
ステップS2003において、物理的情報変換部205は、ステップS2001で送られたオブジェクト情報を構成する各領域に対するタグ情報と、ステップS2002で送られた強調度合いとに基づき、LUT保持部204に保持されたLUTを参照する。これにより、物理的情報変換部205は、オブジェクト情報を構成する各領域に対するタグ情報から透明度を求めることで、各領域が画質調整値として透明度を持つ画質調整情報を作成し、該作成した画質調整情報をプリンタ104に送る。図21に、物理的情報変換部205が参照するLUTの一例を示す。図21に示すように、LUTには、オブジェクトと、強調度合いと、透明度との関係が規定されている。本実施例では、透明度は、0〜100の範囲で設定するものとする。また、異なるオブジェクト間で生じる透明度の差分は、強調度合いが1の場合の方が、強調度合いが0の場合と比べて大きくなるように設定する。尚、図21に示すLUTが保持する値は例示に過ぎず、LUTは、オブジェクトと、強調度合いと、透明度との関係を規定していれば良い。
以上説明した処理を行うことで、物理的な特徴を表すオブジェクト情報を、領域毎の透明度から成る画質調整情報に変換することができる。この画質調整情報は、対応する色情報とともにプリンタ104に送られる。プリンタ104が、色情報および画質調整情報に基づいて印刷を行うことで、オブジェクトによる違いを透明度の大小を用いて表現した画像を形成することが可能となる。
<プリンタによって実行される透明度の制御>
情報処理装置101から送られた透明度から成る画質調整情報に基づいて、プリンタ104で実行される画像形成処理について説明する。上記のとおり、PSFは、物質が持つ吸収係数や散乱係数といった光学的特性や、厚さや含有する微粒子の数といった物理的特性から決定される。従って、PSFから決定される透明度も、光学的特性や物理的特性から決定されると言える。よって、透明度に従って制御するには、記録媒体に画像を形成する物質の光学的特性や、画像を形成する色材層の厚みや色材層に含まれる微粒子の数といった物理的特性を制御すれば良い。
プリンタにおいて記録媒体に画像を形成する物質の光学的特性(吸収係数、散乱係数)を制御する方法としては、記録する色材の種類を変更する方法が考えられる。一般に、染料インクは顔料インクに比べ、散乱係数が小さく、透明度が高いことが知られている。そこで、染料インクを用いて形成したパッチから成るチャートを測色し、染料インクを用いて印刷するための散乱係数の小さい色分解LUTを予め作成してプリンタ側で保持しておく。また、顔料インクを用いて形成したパッチから成るチャートを測色し、顔料インクを用いて印刷するための散乱係数の大きい色分解LUTを予め作成してプリンタ側で保持しておく。そして、入力された透明度に応じて、これらの色分解LUTを使い分ける。具体的には、透明度が大きい場合には、入力画像データを散乱係数の小さい色分解LUTで変換し、染料インクで画像を記録する。逆に、透明度が小さい場合には、入力画像データを散乱係数の大きい色分解LUTで変換し、顔料インクで画像を記録する。
尚、プリンタにおいて記録媒体に画像を形成する物質の光学的特性を制御する方法は、染料インクと顔料インクとを用いる上記の例に限定されない。例えば、濃度が異なりかつ色相がほぼ同じ濃淡のインクを用いても良い。具体的には、散乱係数の小さい淡インクの使用量を多くした色分解LUTと、淡インクの使用量を少なくした色分解LUTとを予め作成してプリンタ側で保持しておく。そして、入力された透明度に応じて、これらの色分解LUTを使い分けても良い。
次に、物理的特性を制御する方法として、入力された透明度に応じて画像を形成する色材層の厚さを制御する例を示す。プリンタにおいて画像を形成する色材層の厚さを制御する方法として、入力された透明度に応じて印刷物にオーバーコートするクリアインク(透明インク)の記録量を変える方法がある。
尚、上記の例では、クリアインクをオーバーコートしたが、クリアインクの記録順は上記の例に限定されない(必ずしもクリアインクを最後に打つ必要は無い)。色材層の厚みが制御できれば良く、クリアインクを記録媒体に先打ちしても、他のインクを吐出している途中に混ぜて印字しても良い。クリアインクを記録媒体に先打ちするのであれば、記録媒体と色相が近いインクを用いても良い。
また、ラミネート装置によりラミネートフィルムを印刷物にオーバーコートする処理を、プリンタ104による印刷処理の後で実行しても良い。ラミネート装置は、入力された透明度に応じたオーバーコート処理を実行し、例えば、透明度が大きい領域に透明なラミネートフィルムを圧着する。
或いは、濃度が異なり、かつ、色相がほぼ同じ2種類の色材を用い、色材層を厚くする場合は淡インクを多用し、色材層を薄くする場合は濃インクを多用するようにしても良い。
[その他の実施例]
上記の説明では、物理的情報を画質調整情報に変換する例として、距離情報を光沢写像性調整値から成る画質調整情報に、表面粗さ情報を粒状度調整値から成る画質調整情報に、オブジェクト情報を透明度から成る画質調整情報に変換する場合について説明した。しかし、物理的情報と画質調整情報との組み合わせは、上記の例に限定されない。
<光沢感制御に関するその他の実施例>
例えば、内部散乱特性が強い(内部散乱による散乱光量が多い)場合には、入射した光が周囲に拡散し易いため、光沢写像性が小さくなる。従って、この傾向を考慮して、内部散乱光の物性値を光沢写像性調整値に変換しても良い。
また、立体形状情報を表す法線ベクトルが均一な領域は、法線ベクトルが不均一な領域に比べ、鏡面光沢度が高くなる。従って、この傾向を考慮して、法線ベクトルの均一度を鏡面光沢度調整値に変換しても良い。
さらに、照明分布に含まれる照明光の色味によって、印刷物上での光沢彩度を制御することが望ましい。従って、照明分布に含まれる照明光の色味と光沢彩度が近づくように変換しても良い。
<距離情報に関するその他の実施例>
また、上記の説明では、距離から光沢写像性調整値を求める例について詳しく説明したが、距離から鏡面光沢度調整値、光沢彩度調整値、粒状度調整値、透明度とのうちの何れか一つ以上を求めても良い。
例えば、距離が遠くなるほど、知覚される粒状感は弱くなる。この傾向を考慮して、距離を粒状度調整値に変換しても良い。
また、距離が遠くなるほど、知覚される透明感も弱くなる。この傾向を考慮して、距離を透明度に変換しても良い。
<オブジェクト情報に関するその他の実施例>
上記の説明では、オブジェクト情報の変換について、全ての領域に対してタグ情報から透明度を求める例を示した。しかし、次のような場合は、必ずしも全ての領域に対して透明度を求める必要は無い。例えば、主要被写体となるオブジェクトのみ透明感を調整するような態様が考えられる。具体的には、ステップS2002において、強調度合いを取得するのではなく、画像内のどのオブジェクトが主要被写体であるかを判定するためのデータを取得する(該データは、UIを介したユーザ入力により取得される)。図15(c)は、図14、図15(a)で示した場合において人物を主要被写体としたときの判定データの例を示す図である。図15(c)に示す判定データでは、主要被写体の領域を1で表現し、主要被写体ではない領域を0で表現している。そして続くステップS2003において、該判定データに基づき、主要被写体の領域のみ透明度を求め、それ以外の領域の透明度は求めない処理を実行する。このような処理によって、主要被写体となる領域の透明度を、その他の領域の透明度に比べ強調することで、主要被写体の透明感を際立たせることが可能となる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101・・・情報処理装置
104・・・プリンタ
201・・・物理的情報取得部
202・・・物理的情報形式判定部
203・・・強調度合い取得部
204・・・LUT保持部
205・・・物理的情報変換部

Claims (19)

  1. 物体を撮像して得られる画像を印刷する印刷装置であって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離に応じて前記画像の光沢写像性を調整するための調整情報を受け取る受取手段と、
    前記調整情報に基づいて前記画像の光沢写像性を調整するように、記録媒体上に前記画像を形成する形成手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記調整情報は、前記距離が大きい場合に、前記画像の光沢写像性を小さくするための情報であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記光沢写像性は、前記物体に写り込んだ照明の鮮明度を表す値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記形成手段は、前記調整情報に応じて、前記画像の表面凹凸を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の印刷装置。
  5. 物体を撮像して得られる画像を印刷する印刷装置であって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離に応じて前記画像の粒状度を調整するための調整情報を受け取る受取手段と、
    前記調整情報に基づいて前記画像の粒状度を調整するように、記録媒体上に前記画像を形成する形成手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  6. 前記調整情報は、前記距離が大きい場合に、前記画像の粒状度を小さくするための情報であることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記粒状度は、前記物体の表面のざらつき度合いを表す値であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記形成手段は、前記調整情報に応じて、前記画像における濃度変動量を制御することを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記形成手段は、前記調整情報に応じて、前記画像における濃度変動の周期を制御することを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の印刷装置。
  10. 物体を撮像して得られる画像を印刷する印刷装置であって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離に応じて前記画像の透明度を調整するための調整情報を受け取る受取手段と、
    前記調整情報に基づいて前記画像の透明度を調整するように、記録媒体上に前記画像を形成する形成手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  11. 前記透明度は、前記物体に対して知覚される透明感の度合いを表す値であることを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
  12. 前記形成手段は、前記調整情報に応じて、前記画像を形成するために用いる色材の層の厚さを制御することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の印刷装置。
  13. 前記受取手段は、さらに、前記画像を表す画像データを受け取り、
    前記形成手段は、前記画像データに基づいて、前記記録媒体上に前記画像を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の印刷装置。
  14. 情報処理装置と印刷装置とを含み、物体を撮像して得られる画像を印刷する画像形成システムであって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離を表す距離情報を取得する取得手段と、
    前記距離情報に基づいて、前記画像の光沢写像性を調整するための調整情報を作成する作成手段と、
    前記調整情報に基づいて、記録媒体上に前記画像を形成する形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  15. 情報処理装置と印刷装置とを含み、物体を撮像して得られる画像を印刷する画像形成システムであって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離を表す距離情報を取得する取得手段と、
    前記距離情報に基づいて、前記画像の粒状度を調整するための調整情報を作成する作成手段と、
    前記調整情報に基づいて、記録媒体上に前記画像を形成する形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  16. 情報処理装置と印刷装置とを含み、物体を撮像して得られる画像を印刷する画像形成システムであって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離を表す距離情報を取得する取得手段と、
    前記距離情報に基づいて、前記画像の透明度を調整するための調整情報を作成する作成手段と、
    前記調整情報に基づいて、記録媒体上に前記画像を形成する形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  17. 物体を撮像して得られる画像を印刷する印刷装置の印刷方法であって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離に応じて前記画像の光沢写像性を調整するための調整情報を受け取る受取ステップと、
    前記調整情報に基づいて前記画像の光沢写像性を調整するように、記録媒体上に前記画像を形成する形成ステップと、
    を有することを特徴とする印刷装置の印刷方法。
  18. 物体を撮像して得られる画像を印刷する印刷する印刷装置の印刷方法であって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離に応じて前記画像の粒状度を調整するための調整情報を受け取る受取ステップと、
    前記調整情報に基づいて前記画像の粒状度を調整するように、記録媒体上に前記画像を形成する形成ステップと、
    を有することを特徴とする印刷装置の印刷方法。
  19. 物体を撮像して得られる画像を印刷する印刷する印刷装置の印刷方法であって、
    前記物体を撮像する際の撮像手段から前記物体までの距離に応じて前記画像の透明度を調整するための調整情報を受け取る受取ステップと、
    前記調整情報に基づいて前記画像の透明度を調整するように、記録媒体上に前記画像を形成する形成ステップと、
    を有することを特徴とする印刷装置の印刷方法。
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