JP2019155434A - プレスブレーキ - Google Patents

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Khamt Naranbaatar
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Abstract

【課題】プレスブレーキ10が光学式安全装置42を装備して、曲げ加工の作業の安全性を十分に確保した上で、プレスブレーキ10の加工効率を高めること。【解決手段】光学式安全装置42は、上金型12の直下を通り左方向に向かってレーザ光Bを投光する投光器44と、レーザ光Bを受光する受光器50と有している。受光器50は、レーザ光Bの受光量に応じた電気信号を出力するフォトダイオード54を含んでいる。上部テーブル26の背面側には、上金型12の上方から上金型12の直下の背面側周辺に向かって空気を吹き出す吹出ユニット56が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、上金型と下金型との協働(係合)により板状のワーク(板金)に対して曲げ加工を行うプレスブレーキに関する。
一般に、プレスブレーキは、上側に下金型を保持する下部テーブルと、下側に上金型を保持する上部テーブルと、上部テーブルを昇降させる油圧式の昇降シリンダとを備えている。また、上部テーブルの背面側には、各昇降シリンダを駆動させる油圧ユニットが設けられており、各油圧ユニットは、油圧ポンプと、油圧ポンプの回転軸を回転させるポンプモータとを有している。
近年、曲げ加工の作業の安全性を十分に確保するために、プレスブレーキに光学式安全装置を備えることが多くなっている(特許文献1及び特許文献2参照)。光学式安全装置は、上部テーブルの長さ方向一方側に設けられかつ上金型の直下を通り上部ーブルの長さ方向他方側に向かって監視光(平行光)を投光する投光器と、上部テーブルの長さ方向他方側に設けられかつ監視光を受光する受光器とを備えている。受光器は、監視光の受光量に応じた電気信号(電圧信号)を出力する受光素子を含んでいる。また、プレスブレーキの制御装置は、上部テーブルの下降動作中に、受光素子の受光状態(受光結果)に基づいて、上金型と下金型の間における異物の有無を検出(監視)する。そして、プレスブレーキの制御装置は、上金型と下金型の間における異物有りを検出している場合には、上部テーブルの下降動作を停止するように昇降シリンダを制御する。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献3及び特許文献4に示すものがある。
特開2007−203310号公報 特開2016−128180号公報 特開2014−79787号公報 特開2014−79788号公報
ところで、プレスブレーキは、ポンプモータ等の被冷却部品を冷却する冷却ファンを備えることがある。また、良好な作業環境を確保するために、夏場においては扇風機が使用され、冬場においてファンヒータが使用されることがある。そのため、曲げ加工の作業中に、冷却ファン等からの風によって上金型と下金型の間に乱れた気流が発生することがある。このような場合には、図1に示すように、投光器TXから上金型Pの直下に向かって投光される監視光Bに揺らぎが生じる。その結果、図2(a)(b)に示すように、受光器RX側に投影される監視光Bによる上金型Pの影Sが、受光器RXの受光素子RXaまで変位(移動)することがある。
なお、図1は、監視光Bに揺らぎが生じている様子を示す模式図である。図2(a)は、監視光Bに揺らぎが生じる前に、上金型Pの影Sが上金型Pの輪郭と同じ大きさになっている様子を示す模式図である。図2(b)は、監視光Bに揺らぎが生じた後に、上金型Pの影Sが受光器RXの受光素子RXaまで変位した様子を示す模式図である。図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
そのため、前述の場合には、上金型Pと下金型の間に異物が無いにも拘わらず、プレスブレーキの制御装置が上金型Pの影Sによって上金型Pと下金型の間における異物有りと誤検出して、上部テーブルの下降動作が停止してしまう。つまり、プレスブレーキが光学式安全装置を装備すると、プレスブレーキの加工効率(生産性)が低下するという問題がある。特に、監視光Bの光路長、換言すれば、プレスブレーキの全長が長くなると、上金型Pの影の変位量(移動量)も大きくなり、前述の問題はより顕著になる。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成からなるプレスブレーキを提供することを目的とする。
本発明の実施態様に係るプレスブレーキは、本体フレームの下部に設けられ、上側に下金型を保持する下部テーブルと、前記本体フレームの上部に前記下部テーブルに対して相対的に昇降可能に設けられ、下側に上金型を保持する上部テーブルと、前記上部テーブルの長さ方向一方側に設けられかつ前記上金型の直下を通り前記上部テーブルの長さ方向他方側に向かって監視光を投光する投光器、及び前記上部テーブルの長さ方向他方側に設けられかつ前記監視光の受光量に応じた電気信号(電圧信号)を出力する受光素子を含みかつ前記監視光を受光する受光器を有し、前記上金型と前記下金型の間への異物の進入を監視する光学式安全装置と、前記上金型の直下周辺に向かって空気を吹き出す吹出ユニットと、を備えたことである。
本発明の実施態様に係るプレスブレーキでは、前記吹出ユニットは、前記上金型の上方から前記上金型の直下周辺に向かって空気を吹き出してもよい。この場合には、前記吹出ユニットは、前記下部テーブルに設けられ、長さ方向に延び、空気を吹き出すための複数の吹出孔が長さ方向に間隔を置いて形成された空気パイプ(吹出パイプ)と、一端部が前記空気パイプに接続され、他端部が空気源に接続された接続配管と、前記接続配管の途中に配設され、前記空気パイプ側に供給される空気の圧力を調整する圧力調整弁と、を有してもよい。
本発明の実施態様に係るプレスブレーキでは、前記吹出ユニットは、前記上金型の長さ方向片側から前記上金型の直下周辺に向かって空気を吹き出してもよい。
本発明の実施態様に係るプレスブレーキによると、前記光学式安全装置の作動中に、前記吹出ユニットの駆動によって前記上金型の直下周辺に向かって空気を吹き出す。これにより、前記上金型と前記下金型との間に乱れた気流が発生した場合でも、前記上金型の直下周辺の気流を矯正して安定させることができる。そのため、前記監視光の揺らぎを抑制して、前記受光器側に投影される前記監視光による前記上金型の影が、前記受光素子まで変位(移動)することを十分に防止できる。
本発明によれば、前記上金型と前記下金型との間に乱れた気流が発生した場合でも、前記上金型の影によって前記上部テーブルの相対的な下降動作が停止することを十分に防止できる。よって、本発明によれば、前記プレスブレーキが光学式安全装置を装備して、曲げ加工の作業の安全性を十分に確保した上で、前記プレスブレーキの加工効率(生産性)を高めることができる。
図1は、監視光に揺らぎが生じている様子を示す模式図である。 図2(a)は、監視光に揺らぎが生じる前に、上金型の影が上金型の輪郭と同じ大きさになっている様子を示す模式図である。図2(b)は、監視光に揺らぎが生じた後に、上金型の影が受光器の受光素子まで変位した様子を示す模式図である。 図3は、本発明の実施形態に係るプレスブレーキの模式的な正面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るプレスブレーキの左側面図であり、左側のサイドガードを省略して図示している。 図5は、本発明の実施形態に係るプレスブレーキの一部を上部テーブルの背面側から見た模式図である。 図6は、本発明の実施形態及び本発明の他の実施形態に係るプレスブレーキの制御ブロック図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係るプレスブレーキの模式的な正面図である。 図8は、図7におけるVIII-VIII線に沿った部分断面図である。
本発明の実施形態及び他の実施形態について、図3から図8を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。「異物」とは、例えば、作業者の指及び工具等、ワーク以外の物体のことをいう。「長さ方向」とは、プレスブレーキの長さ方向のことをいい、本発明の実施形態においては、左右方向のことをいう。「長さ方向一方側」とは、プレスブレーキの長さ方向の一方側のことをいい、本発明の実施形態においては、右側のことをいう。「長さ方向他方側」とは、プレスブレーキの長さ方向の他方側のことをいい、本発明の実施形態においては、左側のことをいう。「奥行方向」とは、プレスブレーキの奥行方向のことをいい、本発明の実施形態においては、前後方向のことをいう。図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
(本発明の実施形態)
図3から図5に示すように、本発明の実施形態に係るプレスブレーキ10は、上金型12と下金型14の協働(係合)により板状のワーク(板金)Wに対して曲げ加工を行う加工機である。また、プレスブレーキ10は、本体フレーム16を備えており、本体フレーム16は、長さ方向(左右方向)に離隔対向した横U字状の一対のサイドプレート18と、一対のサイドプレート18を連結する複数の連結部材20とを有している。
本体フレーム16の下部には、長さ方向に延びた下部テーブル22が設けられており、下部テーブル22、その上側に、下金型14を下金型ホルダ24を介して着脱可能に保持する。また、本体フレーム16の上部には、長さ方向に延びた上部テーブル26が昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられており、上部テーブル26は、下部テーブル22に上下に対向している。上部テーブル26は、その下側に、上金型12を複数の中間板(上金型ホルダ)28を介して着脱可能に保持する。
各サイドプレート18の上部には、上部テーブル26を昇降させる昇降アクチュエータとして油圧式の昇降シリンダ30が設けられている。また、上部テーブル26の背面側には、各昇降シリンダ30を作動させる油圧ユニット32が設けられている。各油圧ユニット32は、例えば、前述の特許文献3及び特許文献4に示す公知の構成からなり、油圧ポンプ34と、油圧ポンプ34の回転軸を回転させるポンプモータ36と有している。更に、上部テーブル26の背面側には、各ポンプモータ36を冷却する複数の冷却ファン(図示省略)が設けられている。
なお、上部テーブル26を昇降可能に構成する代わりに、下部テーブル22を昇降可能に構成してもよい。昇降アクチュエータとして油圧式の昇降シリンダ30を用いる代わりに、昇降サーボモータ(図示省略)を用いてもよい。
図示は省略するが、下部テーブル22の背面側(後方)には、ワークWを下金型14に対して奥行方向(前後方向)に位置決めするためのバックゲージが設けられている。バックゲージは、ワークWの端面を突き当て可能な複数の突き当て部を有しており、突き当て部材は、奥行方向へ位置調節可能である。また、各サイドプレート18には、上金型12と下金型14の間及びバックゲージ側への異物の侵入を防止するためのサイドガード38がガード受け部材40を介して設けられている。
プレスブレーキ10は、上金型12と下金型14の間へのワークW以外の異物の進入を監視する光学式安全装置42を備えている。そして、光学式安全装置42の具体的な構成は、次の通りである。
図3及び図4に示すように、上部テーブル26の長さ方向一方側(右側)には、上金型12の直下を通り上部テーブル26の長さ方向他方側(左方向)に向かって監視光としてレーザ光Bを投光する投光器44が第1支持機構46を介して設けられている。投光器44は、レーザ光Bを発光する発光素子としてのレーザダイオード48を有している。第1支持機構46は、例えば、前述の特許文献2に示す公知の構成からなり、上部テーブル26に対する投光器44の相対的な高さ位置は、上金型12の高さによって調節可能である。
上部テーブル26の長さ方向他方側(左側)には、レーザ光Bを受光する受光器50が第2支持機構52を介して設けられている。受光器50は、レーザ光Bの受光量に応じた電気信号(電圧信号)を出力する受光素子としてのフォトダイオード54を含んでいる。第2支持機構52は、例えば、前述の特許文献2に示す公知の構成からなり、上部テーブル26に対する受光器50の相対的な高さ位置は、上金型12の高さによって調節可能である。
なお、投光器44から上金型12の直下を通り左方向に向かってレーザ光Bを投光する他に、上金型12の直下の前側近傍を通り左方向に向かってレーザ光Bを投光してもよい。また、複数の開口部を有したマスク(図示省略)を用いるか又はレーザダイオード48の個数を複数にすることにより、投光器44から投光されるレーザ光Bの本数を複数本にしてもよい。この場合には、フォトダイオード54の個数もレーザ光Bの本数と同数にする。更に、監視光は平行光であればよく、レーザ光Bに代えて、LED光を用いてもよい。この場合には、発光素子としてレーザダイオード48に代わりに発光ダイオード(図示省略)を用いる。
図5に示すように、上部テーブル26の背面側には、上金型12の上方から上金型12の直下の背面側周辺に向かって空気を吹き出す吹出ユニット56が設けられている。そして、吹出ユニット56の具体的な構成は、次の通りである。
上部テーブル26の背面側の長さ方向の略全域には、長さ方向に延びた空気パイプ(吹出パイプ)58が複数のブラケット60を介して設けられている。空気パイプ58は、上金型12の直下の背面側周辺の真上(鉛直上方)に位置している。空気パイプ58には、真下(鉛直下方)に向かって空気(圧縮空気)を吹き出すための複数の吹出孔58hが長さ方向に間隔を置いて形成されている。複数の吹出孔58hの長さ方向の配置位置は、中間板28の長さ方向の配置位置とずらして設定されている。換言すれば、複数の吹出孔58hから吹き出した空気が中間板28及び上金型12に直接当たらないように、複数の吹出孔58hの長さ方向の配置位置が設定されている。
空気パイプ58の基端部(右端部)には、接続配管62の一端部が接続されており、接続配管62の他端部は、工場設備のエアコンプレッサ等の空気源(エア源)64に接続されている。また、接続配管62の途中には、空気パイプ58側に供給される空気の圧力を調整する圧力調整手段として圧力調整弁66が配設されている。空気パイプ58側に供給される空気の圧力は、例えば、0.1MPa〜0.5MPaの範囲内で、上金型12と下金型14との間に発生した気流の状況に応じて、最適な圧力に調整可能である。更に、接続配管62の途中における圧力調整弁66よりも一端部(接続配管62の一端部)側には、空気パイプ58側に供給される空気の流速を調整する流速調整手段としてスピードコントローラ68が配設されている。空気パイプ58側に供給される空気の流速は、上金型12と下金型14との間に発生した気流の状況に応じて、最適な流速に調整可能である。
なお、空気パイプ58を上部テーブル26の背面側の長さ方向の略全域に設ける代わりに、上部テーブル26の背面側の投光器44側の領域にのみに設けてもよい。複数の吹出孔58hが真下に向かって空気を吹き出す代わりに、前方斜め下方向に向かって空気を吹き出してもよい。複数の吹出孔58hから吹き出した空気が中間板28及び上金型12に直接当たらなければ、複数の吹出孔58hの長さ方向の配置位置を中間板28の長さ方向の配置位置とずらして設定する必要はない。また、空気パイプ58を上部テーブル26の背面側に設ける代わりに、上部テーブル26の正面側に設けてもよい。この場合には、吹出ユニット56は、上金型12の上方から上金型12の直下の正面周辺に向かって空気を吹き出すことになる。更に、空気パイプ58を上部テーブル26に設ける代わりに、投光器44側(右側)のサイドガード38に設けてもよい。この場合には、吹出ユニット56は、上金型12の長さ方向片側から上金型12の直下周辺に向かって空気を吹き出すことになる。
図6に示すように、プレスブレーキ10は、加工プログラム及び監視プログラム等に基づいて、一対の昇降シリンダ30(油圧ユニット32)、光学式安全装置42、及び吹出ユニット56等を制御する制御装置70を備えている。制御装置70は、1つ又は複数のコンピュータによって構成されている。また、制御装置70は、上部テーブル26の下降動作中に、フォトダイオード54の受光状態(受光結果)に基づいて、上金型12と下金型14の間における異物の有無を検出する。具体的には、制御装置70は、上部テーブル26の下降動作中に、フォトダイオード54の受光量(単位時間当たりの受光量)が所定の閾値以下になっているか否かを検出する。所定の閾値とは、上金型12と下金型14の間における異物の有無を検出するために予め設定した値のことである。更に、制御装置70は、上金型12と下金型14の間における異物の有りと検出された場合に、上部テーブル26の下降動作を停止するように一対の昇降シリンダ30(油圧ユニット32)を制御する。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
作業者によってワークWを奥行方向の他方側(後方向)へ移動させて、ワークWの端面を複数の突当て部材に突き当てることにより、ワークWを下金型14に対して奥行方向に位置決めする。そして、一対の昇降シリンダ30の駆動により上部テーブル26を下降(下方向へ移動)させることにより、上金型12と下金型14との協働(係合)によりワークWに対して曲げ加工を行う。なお、ワークWに対して曲げ加工を行った後に、一対の昇降シリンダ30の駆動により上部テーブル26を上昇(上方向へ移動)させておく。
一方、制御装置70は、上部テーブル26の下降動作中に、フォトダイオード54の受光状態に基づいて、上金型12と下金型14の間における異物の有無を検出する。そして、制御装置70は、上金型12と下金型14の間における異物の有りと検出された場合には、一対の昇降シリンダ30を制御して上部テーブル26の下降動作を停止する。これにより、曲げ加工の作業の安全性を十分に確保することができる。
また、光学式安全装置42の作動中に、吹出ユニット56の駆動によって空気パイプ58の複数の吹出孔58hから、換言すれば、上金型12の上方から上金型12の直下の背面側周辺に向かって空気を吹き出す。これにより、上金型12と下金型14との間に乱れた気流が発生した場合でも、上金型12の直下周辺の気流を矯正して安定させることができる。そのため、レーザ光Bの揺らぎを抑制して、受光器50側に投影されるレーザ光Bによる上金型12の影S(図2(a)(b)参照)が、フォトダイオード54まで変位(移動)することを十分に防止できる。
従って、本発明の実施形態によれば、上金型12と下金型14との間に乱れた気流が発生した場合でも、上金型12の影Sによって上部テーブル26の下降動作が停止することを十分に防止できる。よって、本発明の実施形態によれば、プレスブレーキ10が光学式安全装置42を装備して、曲げ加工の作業の安全性を十分に確保した上で、プレスブレーキ10の加工効率(生産性)を高めることができる。
(本発明の他の実施形態)
図6から図8に示すように、本発明の他の実施形態に係るプレスブレーキ10Aは、吹出ユニット56に代えて、上金型12の長さ方向片側から上金型12の直下の正面側周辺に向かって空気を吹き出す吹出ユニット72を備えている。そして、吹出ユニット72の具体的な構成は、次の通りである。なお、プレスブレーキ10Aにおける複数の構成部材等のうち、プレスブレーキ10における構成部品等と対応するものについては、図面中に同一符号を付して説明を省略する。
投光器44側(右側)のサイドガード38には、上下方向に延びたファンケース74が設けられている。また、ファンケース74には、上金型12の長さ方向片側から上金型12の直下の正面側周辺及び上金型12の正面側付近に向かって空気を吹き出す4つの送風ファン76が上下方向に沿って設けられている。各送風ファン76の送風流量(回転数)は、上金型12と下金型14との間に発生した気流の状況に応じて、最適な圧力に調整可能である。各送風ファン76の向きは、前後方向、左右方向、及び上下方向に調整できることが望ましい。
なお、送風ファン76の個数は、4つに限るものでなく、4つ以外の複数又は1つであってもよい。送風ファン76から上金型12の直下の正面側周辺に向かってのみ空気を吹き出すようにしてもよい。投光器44側のサイドガード38に対するファンケース74の配置位置を変更して、送風ファン76から空気の吹出方向を上金型12の直下の背面側周辺にしてもよい。また、ファンケース74を投光器44側(右側)のサイドガード38に設ける代わりに、受光器50側(左側)のサイドガード38に設けてもよい。更に、複数の送風ファン76をファンケース74を介してサイドガード38に設ける代わりに、上部テーブル26の背面側又は正面側に長さ方向に間隔を置いて設けてもよい。この場合には、各送風ファン76(吹出ユニット72)は、上金型12の上方から上金型12の直下周辺に向かって空気を吹き出すことになる。
本発明の他の実施形態の作用及び効果について説明する。
光学式安全装置42の作動中に、吹出ユニット72の駆動によって複数の送風ファン76から、換言すれば、上金型12の長さ方向片側から上金型12の直下の正面側周辺及び上金型12の正面側に向かって空気を吹き出す。これにより、上金型12と下金型14との間に乱れた気流が発生した場合でも、上金型12の直下周辺の気流を矯正して安定させることができる。そのため、レーザ光Bの揺らぎを抑制して、受光器50側に投影されるレーザ光Bによる上金型12の影S(図2(a)(b)参照)が、フォトダイオード54まで変位(移動)することを十分に防止できる。
従って、本発明の他の実施形態によれば、前述の本発明の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、種々の変更を行うことにより、その他、種々の態様で実施可能である。そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
本発明の実施例1及び実施例2について簡単に説明する。
(実施例1)
既存のプレスブレーキにおける上部テーブル(全長3110mm)の背面側の投光器側の領域に、空気パイプ58(図5参照)と同様の構成からなる試験パイプを取付けて、試験パイプの複数の吹出孔から上金型の直下の背面側周辺に向かって空気を吹き出す第1の吹出試験を行った。第1の吹出試験においては、試験パイプの全長(400mm、800mm)及び空気の圧力(0.3MPa、0.5MPa)に変えて行った。そして、第1の吹出試験の結果によると、いずれの場合でも、上金型の影の変位量が低減できることが確認できた。特に、試験パイプの全長が400mmでかつ空気の圧力が0.5MPaの場合に、上金型の影の変位量がより低減できることが確認できた。
(実施例2)
既存のプレスブレーキ(上部テーブルの全長3110mm)における投光器側のサイドガードに、送風ファン76(図8参照)と同様の構成からなる試験ファンを取付けて、試験ファンから上金型の直下周辺に向かって空気を吹き出す第2の吹出試験を行った。第2の吹出試験においては、試験ファンからの空気の吹出方向(上金型の直下周辺の正面側、上金型の直下周辺の背面側)を変えて行った。そして、第2の吹出試験の結果によると、いずれの場合でも、上金型の影の変位量が低減できることが確認できた。
10 プレスブレーキ
12 上金型
14 下金型
16 本体フレーム
18 サイドプレート
20 連結部材
22 下部テーブル
24 下金型ホルダ
26 上部テーブル
28 中間板(上金型ホルダ)
30 昇降シリンダ(昇降アクチュエータ)
32 油圧ユニット
34 油圧ポンプ
36 ポンプモータ
38 サイドガード
40 ガード受け部材
42 光学式安全装置
44 投光器
46 第1支持機構
48 レーザダイオード(発光素子)
50 受光器
52 第2支持機構
54 フォトダイオード(受光素子)
56 吹出ユニット
58 空気パイプ(吹出パイプ)
58h 吹出孔
60 ブラケット
62 接続配管
64 空気源(エア源)
66 圧力調整弁
68 スピードコントローラ
70 制御装置
10A プレスブレーキ
72 吹出ユニット
74 ファンケース
76 送風ファン
B レーザ光(監視光)
P 上金型
S 上金型の影
TX 投光器
RX 受光器
RXa 受光素子
W ワーク(板金)

Claims (4)

  1. 本体フレームの下部に設けられ、上側に下金型を保持する下部テーブルと、
    前記本体フレームの上部に前記下部テーブルに対して相対的に昇降可能に設けられ、下側に上金型を保持する上部テーブルと、
    前記上部テーブルの長さ方向一方側に設けられかつ前記上金型の直下を通り前記上部テーブルの長さ方向他方側に向かって監視光を投光する投光器、及び前記上部テーブルの長さ方向他方側に設けられかつ前記監視光の受光量に応じた電気信号を出力する受光素子を含みかつ前記監視光を受光する受光器を有し、前記上金型と前記下金型の間への異物の進入を監視する光学式安全装置と、
    前記上金型の直下周辺に向かって空気を吹き出す吹出ユニットと、を備えたことを特徴とするプレスブレーキ。
  2. 前記吹出ユニットは、前記上金型の上方から前記上金型の直下周辺に向かって空気を吹き出すことを特徴とする請求項1に記載のプレスブレーキ。
  3. 前記吹出ユニットは、
    前記下部テーブルに設けられ、長さ方向に延び、空気を吹き出すための複数の吹出孔が長さ方向に間隔を置いて形成された空気パイプと、
    一端部が前記空気パイプに接続され、他端部が空気源に接続された接続配管と、
    前記接続配管の途中に配設され、前記空気パイプ側に供給される空気の圧力を調整する圧力調整弁と、を有したことを特徴とする請求項2に記載のプレスブレーキ。
  4. 前記吹出ユニットは、前記上金型の長さ方向片側から前記上金型の直下周辺に向かって空気を吹き出すことを特徴とする請求項1に記載のプレスブレーキ。
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