JP2019155373A - 成形品及び成形品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】成形部の形状を高精度かつ簡単に維持できる成形品及び成形品の製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係る成形品10は、基部11に対して屈曲された第1成形部20と、基部11に対して屈曲されるとともに、第1成形部20に係合して第1成形部20の復元方向への変位を規制する第2成形部30と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、成形品及び成形品の製造方法に関する。
従来から、板状の母材に対して曲げ加工(プレス加工)等を行うことで、基部と、基部に対して屈曲された成形部と、を有する成形品を形成する場合がある。この種の成形品では、曲げ加工後、成形部に付与された圧力を解除した際に、成形部が元の形状に復元変位しようとする(いわゆる、スプリングバック)。そのため、従来の成形品では、基部に対して所望の角度で成形部を形成することが難しかった。特に、基部に対する成形部の傾斜角度(曲げ角度)が鈍角の場合は、直角又は鋭角の場合に比べてスプリングバック量が不安定になる傾向がある。
上述したスプリングバックに対しては、例えば以下の対策が知られている。
(1)曲げ加工による屈曲部分(基部と成形部との境界部分)にストライキングを追加したり、屈曲部分の曲げ半径を小さくしたりする等して、屈曲部分に付与する圧力を高める。
(2)予め予測したスプリングバック量に基づいて金型を補正する(例えば、下記特許文献1参照)。
(1)曲げ加工による屈曲部分(基部と成形部との境界部分)にストライキングを追加したり、屈曲部分の曲げ半径を小さくしたりする等して、屈曲部分に付与する圧力を高める。
(2)予め予測したスプリングバック量に基づいて金型を補正する(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、上述した(1)、(2)の対策では、未だ以下の点で改善の余地があった。
(1)の場合、板厚の薄い母材に対しては加えた圧力に対する効果が小さい。また、母材の板厚が薄い場合には、割れが発生する可能性がある。
(2)の場合、材料や曲げ角度によって補正の数値が異なるため、スプリングバック量を予測することが難しい。
(1)の場合、板厚の薄い母材に対しては加えた圧力に対する効果が小さい。また、母材の板厚が薄い場合には、割れが発生する可能性がある。
(2)の場合、材料や曲げ角度によって補正の数値が異なるため、スプリングバック量を予測することが難しい。
本発明は、板厚の薄い母材に対しても、成形部の形状を高精度かつ簡単に維持できる成形品及び成形品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の一態様に係る成形品は、基部に対して屈曲された第1成形部と、前記基部に対して屈曲されるとともに、前記第1成形部に係合して前記第1成形部の復元方向への変位を規制する第2成形部と、を備える。
本態様によれば、第2成形部が第1成形部に係合することで、第1成形部の復元方向への変位が規制される。これにより、例えば曲げ加工後、第1成形部に付与された圧力を解除したとしても、第1成形部がスプリングバックによって元の形状に変位するのを抑制できる。これにより、第1成形部の形状を高精度に維持し易くなる。この場合、屈曲部に対して必要以上に大きな圧力を付与する必要がないので、母材の板厚が薄い場合であっても、割れ等の発生を抑制できる。また、予測されたスプリングバック量に基づいて金型を補正する等の必要もないので、より簡単かつ効率的に成形品を形成できる。
上記態様の成形品において、前記第1成形部及び前記第2成形部のうち、少なくとも一方の成形部は、前記基部に対して屈曲された立ち上がり片と、前記立ち上がり片に対して屈曲されるとともに、他方の成形部に係合された係合片と、を有していてもよい。
本態様によれば、立ち上がり片と他方の成形部とを係合させる場合に比べて、立ち上がり片の配置の自由度等を向上させることができる。
本態様によれば、立ち上がり片と他方の成形部とを係合させる場合に比べて、立ち上がり片の配置の自由度等を向上させることができる。
上記態様の成形品において、前記他方の成形部には、前記係合片が係合する凹部が形成されていてもよい。
本態様によれば、第1成形部の復元方向への変位をより確実に規制できる。
本態様によれば、第1成形部の復元方向への変位をより確実に規制できる。
上記態様の成形品において、前記係合片は、前記他方の成形部に対して交差する方向に延在していてもよい。
本態様によれば、係合片及び他方の成形部の延在方向が互いに交差しているので、係合片及び他方の成形部が立体的に係合する。これにより、係合片と他方の係合部との係合状態を維持し易くなり、第1成形部及び第2成形部の係合が解除されるのを抑制できる。
本態様によれば、係合片及び他方の成形部の延在方向が互いに交差しているので、係合片及び他方の成形部が立体的に係合する。これにより、係合片と他方の係合部との係合状態を維持し易くなり、第1成形部及び第2成形部の係合が解除されるのを抑制できる。
上記態様の成形品において、前記他方の成形部は、前記基部に対する傾斜角度が鈍角に設定されていてもよい。
本態様によれば、第1成形部の復元方向への変位を第2成形部により規制することで、基部に対する第1成形部の傾斜角度が鈍角に設定されている場合であっても、第1成形部の形状を安定させ易い。
本態様によれば、第1成形部の復元方向への変位を第2成形部により規制することで、基部に対する第1成形部の傾斜角度が鈍角に設定されている場合であっても、第1成形部の形状を安定させ易い。
本発明の一態様に係る成形品の製造方法は、母材に対して曲げ加工を行い、基部に対して屈曲された第1成形部及び第2成形部のうち一方の成形部を形成する第1プレス工程と、前記母材に対して曲げ加工を行い、前記第1成形部及び前記第2成形部のうち他方の成形部を形成するとともに、前記第1成形部と前記第2成形部とを係合させる第2プレス工程と、を備えている。
本態様によれば、第2プレス工程において、第1成形部と第2成形部とを係合させるので、第1成形部と第2成形部とを別途の係合工程で係合させる場合に比べて製造効率の向上を図ることができる。
本態様によれば、第2プレス工程において、第1成形部と第2成形部とを係合させるので、第1成形部と第2成形部とを別途の係合工程で係合させる場合に比べて製造効率の向上を図ることができる。
本発明の一態様によれば、成形部の形状を高精度かつ簡単に維持できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、各実施形態において、対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
[第1実施形態]
<成形品>
図1は、第1実施形態の成形品10を示す斜視図である。
図1に示すように成形品10は、例えば金属製のプレス成形品である。すなわち、成形品10は、板状の母材100(図2参照)に対して曲げ加工を行うことで、一体で形成される。なお、以下の説明では、母材100の厚さ方向をZ方向とし、Z方向に直交する2方向(母材100の表面の接線方向)をそれぞれX方向、Y方向として説明する場合がある。
[第1実施形態]
<成形品>
図1は、第1実施形態の成形品10を示す斜視図である。
図1に示すように成形品10は、例えば金属製のプレス成形品である。すなわち、成形品10は、板状の母材100(図2参照)に対して曲げ加工を行うことで、一体で形成される。なお、以下の説明では、母材100の厚さ方向をZ方向とし、Z方向に直交する2方向(母材100の表面の接線方向)をそれぞれX方向、Y方向として説明する場合がある。
成形品10は、基部11と、第1成形部20と、第2成形部30と、を備えている。
第1成形部20は、第1立ち上がり片(立ち上がり片)23と、第1係合片(係合片)24と、を有している。
第1成形部20は、第1立ち上がり片(立ち上がり片)23と、第1係合片(係合片)24と、を有している。
第1立ち上がり片23は、成形品10の機能として利用する部分(曲げ対象)である。第1立ち上がり片23は、基部11における−X方向端部において、基部11との屈曲部位である第1屈曲部21を介して一体に連続している。
第1立ち上がり片23は、Y方向の幅が基部11よりも狭く形成されている。第1立ち上がり片23は、Y方向に延びる第1屈曲部21を起点に+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、基部11に対する第1立ち上がり片23の傾斜角度(曲げ角度)は、鈍角に設定されている。なお、第1立ち上がり片23の幅や傾斜角度等は適宜変更が可能である。
第1立ち上がり片23は、Y方向の幅が基部11よりも狭く形成されている。第1立ち上がり片23は、Y方向に延びる第1屈曲部21を起点に+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、基部11に対する第1立ち上がり片23の傾斜角度(曲げ角度)は、鈍角に設定されている。なお、第1立ち上がり片23の幅や傾斜角度等は適宜変更が可能である。
第1係合片24は、第1立ち上がり片23におけるY方向の中央部から+X方向に切り起こされて形成されている。第1係合片24は、第1立ち上がり片23に対する傾斜角度が90°に設定されている。但し、第1係合片24の傾斜角度は、適宜変更が可能である。
第2成形部30は、曲げ対象である第1成形部20を支持する部分である。第2成形部30は、基部11のうち第1屈曲部21よりも+X方向に位置する部分であって、第1成形部20とY方向で同等の位置に形成されている。第2成形部30は、Y方向に延びる第2屈曲部31を起点にして切り起こされて形成されている。
第2成形部30は、Y方向の幅が基部11よりも狭く形成されている。本実施形態において、第2成形部30の幅は、第1成形部20(第1立ち上がり片23)の幅と同等になっている。第2成形部30は、第2屈曲部31を介して+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、基部11に対する第2成形部30の傾斜角度は、90°に設定されている。但し、第2成形部30の傾斜角度は、適宜変更が可能である。
第2成形部30は、Y方向の幅が基部11よりも狭く形成されている。本実施形態において、第2成形部30の幅は、第1成形部20(第1立ち上がり片23)の幅と同等になっている。第2成形部30は、第2屈曲部31を介して+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、基部11に対する第2成形部30の傾斜角度は、90°に設定されている。但し、第2成形部30の傾斜角度は、適宜変更が可能である。
第2成形部30における+Z方向端部には、−Z方向に窪む凹部32が形成されている。凹部32は、第2成形部30におけるY方向の中央部(上述した第1係合片24とY方向で同位置)に形成されている。凹部32におけるY方向の幅は、第1係合片24が嵌合可能な幅(第1係合片24の幅と同等)に形成されている。
ここで、凹部32には、上述した第1係合片24が嵌合されている。これにより、第1成形部20は、復元方向への移動が規制されている。なお、本実施形態では、第1係合片24と凹部32の嵌め合いにより第1成形部20と第2成形部30とが係合する構成について説明したが、この構成に限られない。すなわち、第1成形部20及び第2成形部30の係合により第1成形部20の復元方向への変位が規制される構成であれば、第1係合片24及び凹部32を有さない構成であってもよい。
なお、上述した成形品10は、例えば基部11を上方に向けた状態で、作業台やテーブル等の脚部として使用することが可能である。但し、本実施形態の成形品10は、脚部以外の種々のものに採用することが可能である。
<成形品の製造方法>
次に、上述した成形品10の製造方法について説明する。図2、図3は、成形品10の製造方法を説明するための工程図である。
本実施形態では、図2に示す母材100に対して曲げ加工を複数回に亘って行うことで、成形品10を製造する。具体的には、まず母材100に対して曲げ加工を行い、第2成形部30を形成する(第2成形部形成工程(第1プレス工程))。なお、母材100としては、ロール状に巻回された金属板を連続的に供給してもよく、展開状態の成形品10に対応する形状の金属板を順次供給してもよい。
次に、上述した成形品10の製造方法について説明する。図2、図3は、成形品10の製造方法を説明するための工程図である。
本実施形態では、図2に示す母材100に対して曲げ加工を複数回に亘って行うことで、成形品10を製造する。具体的には、まず母材100に対して曲げ加工を行い、第2成形部30を形成する(第2成形部形成工程(第1プレス工程))。なお、母材100としては、ロール状に巻回された金属板を連続的に供給してもよく、展開状態の成形品10に対応する形状の金属板を順次供給してもよい。
続いて、図3に示すように、母材100に対して曲げ加工を行い、第1係合片24を形成する(第1係合片形成工程)。なお、第2成形部形成工程と凸部形成工程との順番は適宜変更が可能である。
その後、母材100に対して曲げ加工を行い、第1立ち上がり片23を形成する(第1立ち上がり片形成工程(第2プレス工程))。この際、第1立ち上がり片23が+Z方向に屈曲することで、上述した第1係合片24を凹部32内に嵌合させる。
これにより、上述した成形品10が完成する。
これにより、上述した成形品10が完成する。
このように、本実施形態では、第1成形部20と、第1成形部20に係合して第1成形部20の復元方向への変位を規制する第2成形部30と、を有する構成とした。
この構成によれば、曲げ加工後、第1成形部20に付与された圧力を解除したとしても、第1成形部20がスプリングバックによって元の形状に変位するのを抑制できる。これにより、第1成形部20の形状を高精度に維持し易くなる。
この構成によれば、曲げ加工後、第1成形部20に付与された圧力を解除したとしても、第1成形部20がスプリングバックによって元の形状に変位するのを抑制できる。これにより、第1成形部20の形状を高精度に維持し易くなる。
しかも、本実施形態では、屈曲部に対して必要以上に大きな圧力を付与する必要がないので、母材100の板厚が薄い場合であっても、割れ等の発生を抑制できる。また、予測されたスプリングバック量に基づいて金型を補正する等の必要もないので、より簡単かつ効率的に成形品10を形成できる。
本実施形態では、第1成形部20が、第1立ち上がり片23から切り起こされた第1係合片24で第2成形部30に互いに係合する構成とした。
この構成によれば、第1立ち上がり片23と第2成形部30とを係合させる場合に比べて、第1立ち上がり片23の配置の自由度等を向上させることができる。
この構成によれば、第1立ち上がり片23と第2成形部30とを係合させる場合に比べて、第1立ち上がり片23の配置の自由度等を向上させることができる。
本実施形態では、第1成形部20の第1係合片24が第2成形部30の凹部32に嵌合される構成とした。
この構成によれば、第1成形部20の復元方向への変位をより確実に規制できる。
この構成によれば、第1成形部20の復元方向への変位をより確実に規制できる。
そして、本実施形態のように第1成形部20の復元方向への変位を第2成形部30により規制することで、基部11に対する第1成形部20の傾斜角度が鈍角に設定されている場合であっても、第1成形部20の形状を安定させ易い。
しかも、基部11に対する第2成形部30の傾斜角度、及び第1成形部20に対する第1係合片24の傾斜角度を90°に設定することで、第2成形部30及び第1係合片24の形状を安定させ易い。これにより、第1成形部20(第1立ち上がり片23)をより安定させ易い。
また、第1係合片24及び第2成形部30の延在方向が互いに交差しているので、第1係合片24及び凹部32が立体的に嵌合する。これにより、第1係合片24と凹部32との係合状態を維持し易くなり、第1成形部20及び第2成形部30の係合が解除されるのを抑制できる。
また、第1係合片24及び第2成形部30の延在方向が互いに交差しているので、第1係合片24及び凹部32が立体的に嵌合する。これにより、第1係合片24と凹部32との係合状態を維持し易くなり、第1成形部20及び第2成形部30の係合が解除されるのを抑制できる。
本実施形態では、第1立ち上がり片形成工程において、第1係合片24及び凹部32を嵌合させるので、第1係合片24及び凹部32の嵌合工程を別途設ける場合に比べて製造効率の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態の成形品10を示す斜視図である。
図4に示すように、第2実施形態の成形品10は、基部11と、基部11の隣り合う2辺にそれぞれ連なる第1成形部20及び第2成形部30と、を有している。
図4は、第2実施形態の成形品10を示す斜視図である。
図4に示すように、第2実施形態の成形品10は、基部11と、基部11の隣り合う2辺にそれぞれ連なる第1成形部20及び第2成形部30と、を有している。
第1成形部20の第1立ち上がり片23は、基部11における−Y方向端部に連なっている。第1立ち上がり片23は、X方向に延びる第1屈曲部21を起点にして+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、基部11に対する第1立ち上がり片23の傾斜角度は90°に設定されている。
第1成形部20の係合片24は、第1立ち上がり片23における第1屈曲部21とは反対側の端部(図4における+Z方向端部)が切り起こされて形成されている。係合片24は、第1立ち上がり片23に対して90°に屈曲され、+Y方向に延在している。
第2成形部30は、第2立ち上がり片(立ち上がり片)33と、第2係合片(係合片)34と、を有している。
第2立ち上がり片33は、基部11における−X方向端部に連なっている。第2立ち上がり片33は、Y方向に延びる第2屈曲部31を起点にして+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、第2立ち上がり片33は、基部11に対する傾斜角度、及び第1立ち上がり片23に対する傾斜角度がそれぞれ90°に設定されている。
第2立ち上がり片33は、基部11における−X方向端部に連なっている。第2立ち上がり片33は、Y方向に延びる第2屈曲部31を起点にして+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、第2立ち上がり片33は、基部11に対する傾斜角度、及び第1立ち上がり片23に対する傾斜角度がそれぞれ90°に設定されている。
第2係合片34は、第2立ち上がり片33の−Y方向端部から切り起こされている。第2係合片34は、第2立ち上がり片33に対して90°に屈曲され、+X方向に延在している。第2係合片34には、−Z方向に窪む凹部32が形成されている。凹部32には、上述した係合片24が嵌合している。これにより、第1成形部20(第1立ち上がり片23)及び第2成形部30(第2立ち上がり片33)それぞれの復元方向への変位が規制されている。
図5、図6は第2実施形態の成形品の製造方法を説明するための工程図である。
図5に示すように、本実施形態の成形品10は、前加工工程において、成形品10(第1成形部20及び第2成形部30)が展開された状態に母材100を加工する。
次に、母材100のうち、第1成形部20の形成領域に第1係合片24を形成し、第2成形部30の形成領域に第2係合片34及び凹部32を形成する。
図5に示すように、本実施形態の成形品10は、前加工工程において、成形品10(第1成形部20及び第2成形部30)が展開された状態に母材100を加工する。
次に、母材100のうち、第1成形部20の形成領域に第1係合片24を形成し、第2成形部30の形成領域に第2係合片34及び凹部32を形成する。
続いて、図6に示すように、第2立ち上がり片33を形成した後(第1プレス工程)、第1立ち上がり片23を形成する(第2プレス工程)。第1立ち上がり片23の曲げ加工時において、第1成形部20の係合片24を第2成形部30の凹部32内に嵌合させる。
これにより、第2実施形態の成形品10が完成する。
これにより、第2実施形態の成形品10が完成する。
本実施形態では、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、例えば以下の作用効果を奏する。
すなわち、本実施形態では、第1立ち上がり片23及び第2立ち上がり片33からそれぞれ切り起こされた部分(係合片24,34)において、第1成形部20及び第2成形部30が互いに係合し合う。そのため、第1立ち上がり片23及び第2立ち上がり片33の配置の自由度等をより向上させることができる。
すなわち、本実施形態では、第1立ち上がり片23及び第2立ち上がり片33からそれぞれ切り起こされた部分(係合片24,34)において、第1成形部20及び第2成形部30が互いに係合し合う。そのため、第1立ち上がり片23及び第2立ち上がり片33の配置の自由度等をより向上させることができる。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態の成形品10を示す斜視図である。
図7に示す成形品10において、第1成形部20の第1立ち上がり片23は、基部11から+Z方向に切り起こされている。基部11に対する第1立ち上がり片23の傾斜角度は、90°に設定されている。第1立ち上がり片23における−Z方向端部には、+Z方向に窪む凹部25が形成されている。凹部25は、基部11において第1成形部20及び第2成形部30が切り起こされて形成された開口部11aに連通している。
図7は、第3実施形態の成形品10を示す斜視図である。
図7に示す成形品10において、第1成形部20の第1立ち上がり片23は、基部11から+Z方向に切り起こされている。基部11に対する第1立ち上がり片23の傾斜角度は、90°に設定されている。第1立ち上がり片23における−Z方向端部には、+Z方向に窪む凹部25が形成されている。凹部25は、基部11において第1成形部20及び第2成形部30が切り起こされて形成された開口部11aに連通している。
第2成形部30は、Z方向から見た平面視でL字状に形成されている。第2成形部30は、第2立ち上がり片33と、第2係合片34と、を有している。
第2立ち上がり片33は、基部11が+Z方向に切り起こされて形成されている。第2立ち上がり片33における+X方向端部は、凹部25を通じて第1立ち上がり片23よりも+X方向に位置している。なお、基部11に対する第2立ち上がり片33の傾斜角度は、90°に設定されている。
第2立ち上がり片33は、基部11が+Z方向に切り起こされて形成されている。第2立ち上がり片33における+X方向端部は、凹部25を通じて第1立ち上がり片23よりも+X方向に位置している。なお、基部11に対する第2立ち上がり片33の傾斜角度は、90°に設定されている。
第2係合片34は、第2立ち上がり片33における+X方向端部が+Y方向に屈曲されて構成されている。第2係合片34は、第1立ち上がり片23における−Z方向端部に対して+X方向から係合(当接)している。これにより、第1成形部20は、復元方向への変位が規制されている。なお、第2立ち上がり片33に対する第2係合片34の傾斜角度は、90°に設定されている。
図8〜図10は第3実施形態の成形品10の製造方法を説明するための工程図である。
図8に示すように、本実施形態の成形品10は、前加工工程において、成形品10(第1成形部20及び第2成形部30)が展開された状態に母材100を加工する。
図8に示すように、本実施形態の成形品10は、前加工工程において、成形品10(第1成形部20及び第2成形部30)が展開された状態に母材100を加工する。
次に、母材100に対して曲げ加工を行い、第1成形部20を形成する(第1成形部形成工程:第1プレス工程)。
続いて、図9に示すように、母材100のうち、第2成形部30の形成領域に係合片34を形成する(係合片形成工程)。
続いて、図9に示すように、母材100のうち、第2成形部30の形成領域に係合片34を形成する(係合片形成工程)。
その後、図10に示すように、第2成形部30の形成領域に第2立ち上がり片33を形成する(立ち上がり片形成工程:第2プレス工程)。第2立ち上がり片33の屈曲に伴い、第2係合片34が第1立ち上がり片23の+X方向に回り込む。これにより、第2係合片34が第1立ち上がり片23に係合する。
これにより、上述した成形品10が完成する。
これにより、上述した成形品10が完成する。
本実施形態では、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、以下の作用効果を奏する。
すなわち、第2係合片34が第1立ち上がり片23に当接することで、第1成形部20を第2成形部30によって安定して支持することができる。これにより、第1成形部20を高精度に維持し易くなる。
すなわち、第2係合片34が第1立ち上がり片23に当接することで、第1成形部20を第2成形部30によって安定して支持することができる。これにより、第1成形部20を高精度に維持し易くなる。
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態の成形品10を示す斜視図である。
図11に示すように、第4実施形態の成形品10において、第1成形部20の第1立ち上がり片23は、基部11から−X方向に片持ち状で延在している。具体的に、第1立ち上がり片23は、Y方向に延びる第1屈曲部21を起点にして+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、基部11に対する第1立ち上がり片23の傾斜角度は、鈍角に設定されている。第1立ち上がり片23において、X方向の中央部分には、+Z方向に窪む溝部26が形成されている。溝部26は、第1立ち上がり片23におけるY方向の全体に亘って形成されている。
図11は、第4実施形態の成形品10を示す斜視図である。
図11に示すように、第4実施形態の成形品10において、第1成形部20の第1立ち上がり片23は、基部11から−X方向に片持ち状で延在している。具体的に、第1立ち上がり片23は、Y方向に延びる第1屈曲部21を起点にして+Z方向に屈曲されている。本実施形態において、基部11に対する第1立ち上がり片23の傾斜角度は、鈍角に設定されている。第1立ち上がり片23において、X方向の中央部分には、+Z方向に窪む溝部26が形成されている。溝部26は、第1立ち上がり片23におけるY方向の全体に亘って形成されている。
第2成形部30は、Z方向から見た平面視でL字状に形成されている。第2成形部30は、第2立ち上がり片35と、第2係合片34と、を有している。
第2立ち上がり片33は、基部11のうち第1成形部20に対して+Y方向に位置する部分が+Z方向に切り起こされて形成されている。なお、基部11に対する第2立ち上がり片33の傾斜角度は、90°に設定されている。
第2立ち上がり片33は、基部11のうち第1成形部20に対して+Y方向に位置する部分が+Z方向に切り起こされて形成されている。なお、基部11に対する第2立ち上がり片33の傾斜角度は、90°に設定されている。
第2係合片34は、第2立ち上がり片33の−X方向端部から片持ちで延在している。第2係合片34は、第2立ち上がり片33に対して−Y方向に屈曲されている。第2係合片34は、第1立ち上がり片23に対して−Z方向に配置されている。第2係合片34は、第1成形部20の溝部26内に収容されて、第1立ち上がり片23に係合している。これにより、第1立ち上がり片23は、復元方向への変位が規制されている。
図12、図13は第4実施形態の成形品10の製造方法を説明するための工程図である。
図12に示すように、本実施形態の成形品10は、前加工工程において、成形品10(第1成形部20及び第2成形部30)が展開された状態に母材100を加工する。また、母材100のうち、第1成形部20の形成領域に対して溝部26を形成する。
次に、母材100に対して曲げ加工を行い、第1成形部20を形成する(第1成形部形成工程:第1プレス工程)。
図12に示すように、本実施形態の成形品10は、前加工工程において、成形品10(第1成形部20及び第2成形部30)が展開された状態に母材100を加工する。また、母材100のうち、第1成形部20の形成領域に対して溝部26を形成する。
次に、母材100に対して曲げ加工を行い、第1成形部20を形成する(第1成形部形成工程:第1プレス工程)。
続いて、図13に示すように、母材100のうち、第2成形部30の形成領域に第2係合片34を形成する。
その後、母材100のうち、第2成形部30の形成領域に第2立ち上がり片33を形成する。第2立ち上がり片33の形成に伴い、第2係合片34が第1立ち上がり片23の溝部26内に収容される。これにより、第2係合片34によって第1立ち上がり片23が−Z方向から支持される。
以上により、成形品10が完成する。
その後、母材100のうち、第2成形部30の形成領域に第2立ち上がり片33を形成する。第2立ち上がり片33の形成に伴い、第2係合片34が第1立ち上がり片23の溝部26内に収容される。これにより、第2係合片34によって第1立ち上がり片23が−Z方向から支持される。
以上により、成形品10が完成する。
本実施形態では、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、例えば以下の作用効果を奏する。
すなわち、第2係合片34が第1成形部20の溝部26内に収容されるので、第2成形部30によって第1成形部20を安定して支持できる。これにより、第1成形部20を所望の形状に維持し易くなる。
すなわち、第2係合片34が第1成形部20の溝部26内に収容されるので、第2成形部30によって第1成形部20を安定して支持できる。これにより、第1成形部20を所望の形状に維持し易くなる。
(その他の変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、金属材料に対してプレス加工を行う構成について説明したが、この構成に限らず、種々の材料(例えば、樹脂材料)による成形品に対して本発明を採用することが可能である。
基部11に対する第1成形部20及び第2成形部30の傾斜角度は、適宜変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、金属材料に対してプレス加工を行う構成について説明したが、この構成に限らず、種々の材料(例えば、樹脂材料)による成形品に対して本発明を採用することが可能である。
基部11に対する第1成形部20及び第2成形部30の傾斜角度は、適宜変更が可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
10…成形品
11…基部
20…第1成形部
23…第1立ち上がり片(立ち上がり片)
24…第1係合片(係合片)
30…第2成形部
33…立ち上がり片(立ち上がり片)
34…第2係合片(係合片)
100…母材
11…基部
20…第1成形部
23…第1立ち上がり片(立ち上がり片)
24…第1係合片(係合片)
30…第2成形部
33…立ち上がり片(立ち上がり片)
34…第2係合片(係合片)
100…母材
Claims (6)
- 基部に対して屈曲された第1成形部と、
前記基部に対して屈曲されるとともに、前記第1成形部に係合して前記第1成形部の復元方向への変位を規制する第2成形部と、を備える成形品。 - 前記第1成形部及び前記第2成形部のうち、少なくとも一方の成形部は、
前記基部に対して屈曲された立ち上がり片と、
前記立ち上がり片に対して屈曲されるとともに、他方の成形部に係合された係合片と、を有している請求項1に記載の成形品。 - 前記他方の成形部には、前記係合片が係合する凹部が形成されている請求項2に記載の成形品。
- 前記係合片は、前記他方の成形部に対して交差する方向に延在している請求項2又は請求項3に記載の成形品。
- 前記他方の成形部は、前記基部に対する傾斜角度が鈍角に設定されている請求項2から請求項4の何れか1項に記載の成形品。
- 母材に対して曲げ加工を行い、基部に対して屈曲された第1成形部及び第2成形部のうち一方の成形部を形成する第1プレス工程と、
前記母材に対して曲げ加工を行い、前記第1成形部及び前記第2成形部のうち他方の成形部を形成するとともに、前記第1成形部と前記第2成形部とを係合させる第2プレス工程と、を備えている成形品の製造方法。
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JP2018040750A JP2019155373A (ja) | 2018-03-07 | 2018-03-07 | 成形品及び成形品の製造方法 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2018
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