JP2019154226A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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直哉 竹内
四郎 田村
Shiro Tamura
四郎 田村
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Masaya Taiko
真也 太向
早織 杉浦
Saori Sugiura
早織 杉浦
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Abstract

【課題】インホイールモータのステータが不所望な変位をきたさないようにする。【解決手段】インホイールモータ駆動装置10のモータケーシング25は、車幅方向に延びる軸線Mよりも上方に配置されてステータ24の軸線方向中央部から端部までの軸線方向領域でステータの外周面に面接触してこれを支持する第1支持部29bと、車幅方向に延びる軸線Mよりも下方に配置されてステータの軸線方向中央部から端部までの軸線方向領域でステータの外周面に面接触してこれを支持する第2支持部29cと、第1あるいは第2支持部からみて軸線Mを越えて車両前方あるいは車両後方に配置されてステータの軸線方向中央部から端部までの軸線方向領域でステータの外周面に面接触してこれを支持する第3支持部29dとを有し、これら第1〜第3支持部29は周方向に間隔を開いて設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、車輪を駆動するモータ駆動装置に関し、モータ部のステータをモータ部のケーシングに固定する構造に関する。
特許文献1のように、車輪を駆動するモータが知られている。特許文献1は円筒状のハウジングに同軸に収納される円筒状のステータに関し、ステータコアの一方端面に環状の位置決めプレートを固定する。位置決めプレートは、中心回りに3点の周方向位置で、ステータコアよりも径方向外方に突出する当接部を有する。かかる当接部は、ハウジングの内周面に線接触で当接する。またステータコアの他方端面は、ハウジング端面にボルト固定される。
特許文献1の記載によれば、上述した位置決めプレートの当接部がハウジング内周面に直接当接することで、モータのロータとステータとの偏芯を抑制するという。ひいてはモータの騒音、振動が抑制されるという。
特許第4811114号公報
車輪を駆動するモータを、車輪の内部に配置するインホイールモータが知られている。インホイールモータには、路面の凹凸が上下方向の外力として入力されることから、車体に搭載されるオンボードモータと対比して外力および振動を受け易い環境で使用される。特許文献1のモータをインホイールモータに転用する場合、当接部が線接触であるためステータの重量を充分に支持することができず、ハウジングに上下方向の外力が作用して弾性変形が生じたり、ステータが上下方向に変位したりする虞があり好ましくない。
すなわちステータは重量物であるため、特許文献1のようにステータの軸線方向一端を相手のハウジングにボルト止めしつつ、ステータの軸線方向他端を上述した周方向3点位置の当接部を支持するのみでは、ステータのうち両端部を除いた中間領域とハウジングとの間で隙間が介在し、ステータが上下方向に振れる虞がある。
本発明は、上述の実情に鑑み、インホイールモータのステータを支持する構造において重量物のステータが上下方向に不所望な振れをきたさないようにすることを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、車輪と連結するハブ輪を回転自在に支持する車輪ハブ軸受部と、ハブ輪を駆動するモータ部とを備え、モータ部は、車幅方向に延びるモータ回転軸と、モータ回転軸と結合するロータと、ロータと隙間を介して対面する筒状のステータと、ステータの外周を包囲するモータケーシングとを有し、モータケーシングは、車幅方向に延びるモータ回転軸の軸線よりも上方に配置されてステータの外周面に面接触してこれを支持する第1支持部と、車幅方向に延びるモータ回転軸の軸線よりも下方に配置されてステータの外周面に面接触してこれを支持する第2支持部と、第1あるいは第2支持部からみて車幅方向に延びるモータ回転軸の軸線を越えて車両前方あるいは車両後方に配置されてステータの外周面に面接触してこれを支持する第3支持部とを有し、これら第1〜第3支持部は周方向に間隔を開いて配置される。
かかる本発明によれば、モータケーシングがステータの軸線方向中央部から端部までの領域を連続する面で支持することから、重量の大きなステータが振れることを防止できる。特に、路面から入力される外力は主に上下方向であるところ、本発明のように上方の第1支持部と下方の第1支持部によって重量物のステータを支持することによって、ステータの上下方向の振れを防止することができる。なおモータ回転軸の軸線よりも上方とは、インホイールモータ駆動装置を電動車両に取り付けたときの当該電動車両の上方をいう。またモータ回転軸の軸線よりも下方とは、インホイールモータ駆動装置を電動車両に取り付けたときの当該電動車両の下方をいう。ステータの外周面とは、例えばステータコアの外周面である。本発明によれば、第1〜第3支持部がステータを周方向三方から支持することから、ステータの中心は位置決めされ、ステータの中心がずれるように変位することを防止できる。1の支持部と他の支持部の間で、モータケーシングの内周面はステータの外周面から離隔する。
本発明の第1〜第3支持部は、壁状であってもよいしブロック状であってもよい。本発明の一局面としてモータケーシングは、第1〜第3支持部のいずれかから分岐して延びる壁部をさらに有する。かかる局面によれば、モータケーシングの支持部に壁部を立設することから、壁部によってモータケーシングの支持部の剛性は大きくなり、ステータはモータケーシングに相対変位しないよう支持される。壁部の向きは特に限定されない。支持部に立設される壁部は屈曲していてもよいし、あるいは平坦であってもよい。また壁部はモータ回転軸の軸線と略平行であってもよいし、あるいは略直角であってもよい。他の局面として、モータケーシングの支持部に壁部を立設しなくてもよい。
本発明の好ましい局面としてモータケーシングは、第1〜第3支持部のいずれかを内壁として該内壁よりも外側に形成される外壁と、これらの内壁および外壁を接続する接続壁とをさらに有し、接続壁は間隔を開けて2箇所に配置され内壁および外壁とともに箱体を構成する。かかる局面によれば、箱体によって支持部の剛性は益々大きくなり、重量の大きなステータはモータケーシングの支持部に相対変位しないよう支持される。内壁は例えば円筒壁であり、外壁は例えば平坦な壁である。
本発明のさらに好ましい局面として、モータケーシングの内部空間は油雰囲気にされ、モータケーシング支持部を含む箱体はモータ回転軸よりも下方に配置され、箱体の外壁は内壁よりも下方に配置されて内壁よりもモータ部の軸線方向にせり出し、内壁の軸線方向端縁との間で潤滑油受入口を構成し、内部空間から潤滑油受入口に潤滑油が流入する。かかる局面によれば、モータ部の内部を潤滑または冷却する潤滑油を潤滑油受入口から回収してオイル貯留部等へ導くことができる。
外壁の形状および寸法は特に限定されない。本発明の一局面として箱体の外壁は、モータ回転軸の軸線方向に関し、軸線方向一方側で内壁から遠ざかり、軸線方向他方側で内壁に近づくよう配置される傾斜壁である。他の局面として、内壁と外壁は平行あるいは略平行に配列されてもよい。外壁の形状は特に限定されない。外壁は内壁よりも小さくてもよいし、同じ大きさであってもよいし、内壁よりも大きくてもよい。
このように本発明によれば、インホイールモータ駆動装置のケーシングが重量の大きなステータを支持する構造において支持剛性が向上する。これにより路面の凹凸を原因とする上下方向の外力がステータに作用しても、ステータが不所望な変位をきたすことを防止できる。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置の内部を示す模式図である。 同実施形態を示す展開断面図である。 同実施形態のモータ部を模式的に示す縦断面図である。 同実施形態のモータケーシング下部を模式的に示す縦断面図である。 同実施形態のインホイールモータ駆動装置およびその周辺構造を車両後方からみた状態を示す図である。 同実施形態のインホイールモータ駆動装置を具体的に示す展開断面図である。 同実施形態のインホイールモータ駆動装置を一部分解して示す斜視図である。 同実施形態のモータ部の内部を示す図である。 同実施形態のモータ部を示す縦断面図である。 同実施形態のモータ部を示す縦断面図である。 同実施形態からモータ回転軸およびロータを取り出して示す図である。 モータ回転軸と、ロータと、ステータを示す横断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置の内部を示す模式図であり、モータケーシングカバーを外しステータ等の位置を表す。発明の理解を容易にするため図1では、ロータ等の部品は図略される。図1中、紙面右側は車両前方を表し、紙面左側は車両後方を表し、紙面上側は車両上方を表し、紙面下側は車両下方を表す。図1では、車幅方向内側(インボード側)から車幅方向外側(アウトボード側)を視ている。
図2は、同実施形態を示す展開断面図であり、図2で表される断面は、図1に示す軸線Mおよび軸線Nを含む平面と、軸線Nおよび軸線Oを含む平面を、この順序で接続した展開平面である。図2中、紙面左側は車幅方向外側(アウトボード側)を表し、紙面右側は車幅方向内側(インボード側)を表す。図6は、図2のインホイールモータ駆動装置を具体的に示す展開断面図である。
図2に示すように、インホイールモータ駆動装置10は、図示しない車輪の中心に設けられる車輪ハブ軸受部11と、車輪を駆動するモータ部21と、モータ部の回転を減速して車輪ハブ軸受部11に伝達する減速部31とを備える。モータ部21および減速部31は、車輪ハブ軸受部11の軸線Oからオフセットして配置される。軸線Oは車幅方向に延び、車軸に一致する。軸線O方向位置に関し、車輪ハブ軸受部11はインホイールモータ駆動装置10の軸線方向一方(アウトボード側)に配置され、モータ部21はインホイールモータ駆動装置10の軸線方向他方(インボード側)に配置され、減速部31はモータ部21よりも軸線方向一方に配置され、減速部31の軸線方向位置が車輪ハブ軸受部の軸線方向位置と重なる。
インホイールモータ駆動装置10は、電動車両の車輪を駆動する車両用モータ駆動装置である。インホイールモータ駆動装置10は、図示しない車体に連結される。インホイールモータ駆動装置10は、電動車両を時速0〜180km/hで走行させることができる。
図2に示すように車輪ハブ軸受部11は、回転内輪・固定外輪とされ、図示しない車輪のロードホイールと結合する回転輪(ハブ輪)としての内輪12と、内輪12の外径側に同軸に配置される固定輪としての外輪13と、内輪12と外輪13との間の環状空間に配置される複数の転動体14を有する。内輪12の回転中心は、車輪ハブ軸受部11の中心を通る軸線Oに一致する。
外輪13の外周面には周方向で異なる位置に複数の外輪突出部13fが立設される。外径方向に突出する各外輪突出部13fには貫通孔が穿設される。各貫通孔は軸線Oと平行に延び、軸線O方向一方側からボルト15が通される。各ボルト15の軸部は、キャリア部材61に穿設される雌ねじ孔と螺合する。これにより外輪13はキャリア部材61に連結固定される。
キャリア部材61の軸線O方向他方側には本体ケーシング38の正面部分38fが隣接して配置される。キャリア部材61には複数の雌ねじ孔がさらに穿設される。本体ケーシング38の正面部分38fには周方向で異なる位置に複数の貫通孔が設けられ、これらの貫通孔はキャリア部材の雌ねじ孔と接続する。キャリア部材61の雌ねじ孔および外輪突出部13fの貫通孔は軸線Oと平行に延び、軸線O方向他方側からボルト62が通される。各ボルト62の軸部は、キャリア部材61に穿設される雌ねじ孔と螺合する。これにより本体ケーシング38はキャリア部材61に連結固定される。
なお本体ケーシング38とは、減速部31の外郭をなすケーシングをいう。正面部分38fは、本体ケーシング38のうち減速部31の軸線O方向一方端を覆うケーシング壁部である。外輪13は正面部分38fを貫通する。
内輪12は、外輪13よりも長い筒状体であり、外輪13の中心孔に通される。外輪13からインホイールモータ駆動装置10の外部へ突出する内輪12の軸線O方向一方端部には、結合部12fが形成される。結合部12fはフランジであり、図示しないブレーキロータおよび車輪と同軸に結合するための結合部を構成する。内輪12は、ハブ輪として、結合部12fで車輪のロードホイールと結合し、車輪と一体回転する。
内輪12および外輪13間の環状空間には、複数列の転動体14が配置される。内輪12の軸線O方向中央部の外周面は、第1列に配置される複数の転動体14の内側軌道面を構成する。内輪12の軸線O方向他方端部外周には内側軌道輪12rが嵌合する。内側軌道輪12rの外周面は、第2列に配置される複数の転動体14の内側軌道面を構成する。外輪13の軸線O方向一方端部の内周面は、第1列の転動体14の外側軌道面を構成する。外輪13の軸線O方向他方端部の内周面は、第2列の転動体14の外側軌道面を構成する。内輪12および外輪13間の環状空間には、シール材16がさらに介在する。シール材16は環状空間の両端を封止して、塵埃および異物の侵入を阻止する。内輪12の軸線O方向他方端の中心孔には減速部31の出力軸37が差し込まれてスプライン嵌合する。
モータ部21は、モータ回転軸22、ロータ23、ステータ24、およびモータケーシング25を有し、この順序でモータ部21の軸線Mから外径側へ順次配置される。モータ部21は、インナロータ、アウタステータ形式のラジアルギャップモータであるが、他の形式であってもよい。例えば図示しなかったがモータ部21はアキシャルギャップモータであってもよい。モータケーシング25はステータ24の外周を包囲する。モータケーシング25の軸線M方向一方端は本体ケーシング38の背面部分38bと結合する。モータケーシング25の軸線M方向他方端は、板状のモータケーシングカバー25vで封止される。背面部分38bは、本体ケーシング38のうち減速部31の軸線M方向(軸線O方向)他方端を覆うケーシング壁部である。
本体ケーシング38およびモータケーシング25は、インホイールモータ駆動装置10の外郭をなすケーシングを構成する。以下の説明において本体ケーシング38およびモータケーシング25の一部を、単にケーシングともいう。
ステータ24は円筒形状のステータコア24bと、該ステータコア24bに巻回されたコイル24cを含む。ステータコア24bはリング状の鋼板を軸線M方向に積層してなる。
モータ回転軸22の両端部は、転がり軸受27,28を介して、本体ケーシング38の背面部分38bと、モータ部21のモータケーシングカバー25vに回転自在に支持される。モータ回転軸22の軸線M方向他方端部には回転角センサ52が設けられる。回転角センサ52は転がり軸受28よりも軸線M方向内側に配置され、モータケーシングカバー25vの中央部に取り付けられる。
モータ回転軸22およびロータ23の回転中心になる軸線Mは、車輪ハブ軸受部11の軸線Oと平行に延びる。つまりモータ部21は、車輪ハブ軸受部11の軸線Oから離れるようオフセットして配置される。例えば図1に示すようにモータ部の軸線Mは、軸線Oから車両前後方向にオフセットして、具体的には軸線Oよりも車両前方、に配置される。軸線Oは車幅方向に延びることから、軸線Oと平行な軸線Mおよび軸線Nも車幅方向に延びる。つまりこれらの軸線M,N,Oは略水平方向にのびる。
図1に示すようにモータケーシング25は略円筒を基調としつつ、所定の周方向位置が外径側に突出する形状である。本実施形態のモータケーシング25は、上方へ突出する箱状の動力線端子ボックス26bと、車両後方へ突出する箱状の信号線端子ボックス26cと、車両前方へ突出する半円筒形状の突出部26dとを含む。具体的には動力線端子ボックス26bは、軸線Mよりも上方に配置される。信号線端子ボックス26cは、軸線Mよりも下方かつ車両後方に配置される。突出部26dは、軸線Mよりも下方かつ車両前方に配置される。
モータケーシング25のうち周方向に離れたこれら3箇所の突出部の間の部分は、壁状の第1〜第3支持部29を構成する。第1〜第3支持部29の内壁面は軸線Mを中心とする窪んだ円筒面である。第1〜第3支持部29を特に区別する場合、添え字b、c、dを付す。第1支持部29bおよび第3支持部29dは、軸線Mよりも上方に設けられる。第2支持部29cは軸線Mよりも下方に設けられる。本実施形態の第1〜第3支持部29は、それぞれ円筒壁である。あるいは第1〜第3支持部29は平坦壁であり、その内壁面が窪んだ円筒面に形成されてもよい。
第3支持部29dは、第1支持部29bからみて軸線Mを越えて車両後方に配置される。第2支持部29cは軸線Mの真下に配置される。第1〜第3支持部29は周方向に間隔を開いて設けられる。第1〜第3支持部29は、周方向120°間隔の3点を含むように配置されるとよい。
なお図示しない変形例として、第1支持部を軸線Mの真上に配置し、第2および第3支持部を軸線Mよりも下方に配置し、第2支持部および第3支持部を車両前後方向に間隔を開けて配置してもよい。
図2を参照して、動力線端子ボックス26bは、ステータ24の軸線M方向端部(コイルエンド)から引き出される3本のコイル端子41を収容する。また動力線端子ボックス26bには、インホイールモータ駆動装置10の外部から延びる3本の動力線(後述する図7の動力線43)が引き込まれ、各動力線の端部が図示しないコネクタ構造を介して各コイル端子41に接続される。
ここで附言すると第3支持部29dは、動力線端子ボックス26bの内部へ張り出す張出壁29d´を含む。換言すると動力線端子ボックス26bのケーシング側壁26fが第3支持部29dから分岐して上方へ延びる。ケーシング側壁26fは、略鉛直方向に広がる壁であり、下縁で張出壁29d´と一体結合し、上縁で動力線端子ボックス26bのケーシング頂壁26eと一体結合する。ケーシング頂壁26eは略水平な壁である。
信号線端子ボックス26cには、インホイールモータ駆動装置10内部に設置される回転角センサ52(図2)、温度センサ(図示せず)、その他のセンサ、といった複数のセンサから延びる導線の端部(図示せず)が集約される。また信号線端子ボックス26cには、インホイールモータ駆動装置10の外部から延びる信号線(図示せず)が引き込まれ、信号線の端部が図示しないコネクタ構造を介して導線の端部に接続される。
図1は、モータケーシング25からモータケーシングカバー25vを取り外すことによって現れるステータ24の端面を表す。図面の煩雑を避けるため、図1中、ステータ24端面をハッチングで簡素化して示し、ロータ、モータ回転軸、およびステータ24を背面部分38bに固定する構造の一部を図略してある。
第1支持部29b,第2支持部29c,第3支持部29dの内周面は、ステータ24の外周面と面接触する。このように周方向に離れて配置される三箇所の第1〜第3支持部29がステータ24の外周面を外径側から支持することによって、ステータ24は軸線Mと同軸になるよう位置決めされる。かかるステータ24とモータケーシング25の嵌め合いは圧入嵌合であってもよいし、圧入を伴わない嵌合であってもよい。
第1支持部29bに隣接してモータケーシング25の内壁面には、溝状の切欠き25gが形成される。またステータ24の外周面にも、溝状の切欠き24gが同様に形成される。各切欠き24g,25gは軸線Mと平行に延び、円弧断面である。また切欠き24g,25gは同じ周方向位置とされ、両切欠き24g,25g間に丸棒状の回り止めピンが差し込まれる。本実施形態では第3支持部29dにも溝状の切欠きが同様に形成され、これに対応する溝状の切欠きがステータ24の外周面に設けられ、同様に回り止めピン30が差し込まれる。すなわちステータ24の周方向複数箇所に回り止めピン30が設置される。回り止めピン30をゴムあるいはバネ等の弾性部材とすることにより、ステータ24の振動がモータケーシング25へ伝達することを低減することができる。
ステータ24の外周面には外径側へ突出する突条24dが形成される。突条24dはステータコア24b(図2)の一部であり、ステータ24の軸線M方向一方端から他方端まで延びる。本実施形態では、周方向に間隔をあけて複数個所に突条24dが設けられる。各突条24dには軸線Mと平行に延びる貫通孔24hが形成される。貫通孔24hは後述する固定手段が通され、これによりステータ24はインホイールモータ駆動装置のケーシングに取付固定される。各突条24dは、動力線端子ボックス26b、信号線端子ボックス26c、および突出部26dにそれぞれ収容される。突出部26dの内壁面と突条24dの間には隙間Gが介在する。また別の突条24dは、動力線端子ボックス26bや信号線端子ボックス26cの内部空間に配置されることから、突条24dはこれら端子ボックスの内壁面から離隔される。突条24d、特に突条24dの軸線M方向一方端部は、ステータ24のうち背面部分38b側に取付固定される部位に相当する。
貫通孔24hは、周方向に間隔を開けて複数設けられる。具体的には貫通孔24hは、軸線Mよりも上方および下方にそれぞれ配置される。さらに軸線Mよりも下方のうち、車両前方および車両後方に貫通孔24hがそれぞれ配置される。あるいは図示しない変形例として、軸線Mよりも上方のうち、車両前方および車両後方に貫通孔24hがそれぞれ配置されてもよい。突条24dも同様である。本実施形態では、突条24dおよび貫通孔24hが周方向等間隔に3箇所配置される。
キャリア部材61は、箱状の信号線端子ボックス26cよりも上方および下方へ広がり、かかる広がり部分に複数の貫通孔63を有する。貫通孔63にボルト62(図2)等の連結具を通すことにより、キャリア部材61は図示しないサスペンション装置に連結される。これによりインホイールモータ駆動装置10は、サスペンション装置を介して電動車両の車体に連結され、サスペンション装置の作用によって上下方向のバウンド・リバウンドが可能になる。またインホイールモータ駆動装置10はサスペンション装置の作用によって左右方向の転舵が可能になる。
図2に示すように減速部31は、モータ部21のモータ回転軸22と同軸に結合する入力軸32sと、入力軸32sの外周面に同軸に設けられる入力歯車32と、複数の中間歯車33,35と、これら中間歯車33,35の中心と結合する中間軸34と、車輪ハブ軸受部11の内輪12と同軸に結合する出力軸37と、出力軸37の外周面に同軸に設けられる出力歯車36と、これら複数の歯車および回転軸を収容する本体ケーシング38を有する。本体ケーシング38は減速部31の外郭をなすことから減速部ケーシングともいう。
入力歯車32は外歯のはすば歯車である。入力軸32sは中空構造であり、この中空の入力軸32sにモータ回転軸22の軸線方向一方端部が差し込まれて相対回転不可能にスプライン嵌合(セレーションも含む、以下同じ)する。入力軸32sは入力歯車32の両端側で、転がり軸受32m,32nを介して、本体ケーシング38の正面部分38fおよび背面部分38bに回転自在に支持される。
減速部31の中間軸34の回転中心になる軸線Nは軸線Oと平行に延びる。中間軸34の両端は、軸受34m,34nを介して、本体ケーシング38の正面部分38fおよび背面部分38bに回転自在に支持される。中間軸34の中央部には、第1中間歯車33および第2中間歯車35が、中間軸34の軸線Nと同軸に設けられる。第1中間歯車33および第2中間歯車35は、外歯のはすば歯車であり、第1中間歯車33の径が第2中間歯車35の径よりも大きい。大径の第1中間歯車33は、第2中間歯車35よりも軸線N方向他方側に配置されて、小径の入力歯車32と噛合する。小径の第2中間歯車35は、第1中間歯車33よりも軸線N方向一方側に配置されて、大径の出力歯車36と噛合する。
中間軸34の軸線Nは、図1に示すように、軸線Oおよび軸線Mよりも上方に配置される。また中間軸34の軸線Nは、軸線Oよりも車両前方、軸線Mよりも車両後方に配置される。減速部31は、車両前後方向に間隔を空けて配置されて互いに平行に延びる軸線O,N,Mを有する3軸の平行軸歯車減速機である。
説明を図2に戻すと出力歯車36は外歯のはすば歯車であり、出力軸37の中央部に同軸に設けられる。出力軸37は軸線Oに沿って延びる。出力軸37の軸線O方向一方端部は、内輪12の中心孔に差し込まれて相対回転不可能に嵌合する。かかる嵌合は、スプライン嵌合あるいはセレーション嵌合である。出力軸37の軸線O方向他方端部は、転がり軸受37nを介して、本体ケーシング38の背面部分38bに回転自在に支持される。
出力歯車36の軸線O方向一方端面には、環状凸部36cが形成される。環状凸部36cは軸線Oを中心として周方向に延びる壁である。本体ケーシング38の正面部分38fには、環状凸部36cよりも外径側に環状段差38gが形成される。環状段差38gは環状凸部36cの全周を包囲する。内径側の環状凸部36cと外径側の環状段差38gとの間には転がり軸受37mが設けられる。これにより出力軸37の軸線O方向中央部は、転がり軸受37mを介して、本体ケーシング38の正面部分38fに回転自在に支持される。
減速部31は、小径の駆動歯車と大径の従動歯車の噛合、即ち入力歯車32と第1中間歯車33の噛合、また第2中間歯車35と出力歯車36の噛合、により入力軸32sの回転を減速して出力軸37に伝達する。減速部31の入力軸32sから出力軸37までの回転要素は、モータ部21の回転を内輪12に伝達する駆動伝達経路を構成する。
本体ケーシング38は、筒状部分と、当該筒状部分の両端を覆う板状の正面部分38fおよび背面部分38bを含む。筒状部分は、互いに平行に延びる軸線O、N、Mを取り囲むように減速部31の内部部品を覆う。板状の正面部分38fは、減速部31の内部部品を軸線方向一方側から覆う。板状の背面部分38bは、減速部31の内部部品を軸線方向他方側から覆う。本体ケーシング38の背面部分38bは、モータケーシング25と結合し、減速部31の内部空間およびモータ部21の内部空間を仕切る隔壁でもある。モータケーシング25は本体ケーシング38に支持されて、本体ケーシング38から軸線方向他方側へ突出する。
本体ケーシング38は、減速部31の内部空間を区画し、減速部31の全ての回転要素(回転軸および歯車)を内部空間に収容する。図1に示すように本体ケーシング38の下部は、オイル貯留部39とされる。オイル貯留部39はモータ部21よりも低位置に配置される。本体ケーシング38の内部空間の下部を占めるオイル貯留部39には、モータ部21の内部および減速部31の内部を潤滑および冷却する潤滑油が貯留する。
入力軸32sと、中間軸34と、出力軸37は、上述した転がり軸受によって両持ち支持される。これらの転がり軸受32m,34m,37m,32n,34n,37nはラジアル軸受である。
環状凸部36cと出力軸37と出力歯車36の軸線O方向一方端面は軸線O方向に窪んだ環状凹部を構成する。かかる環状凹部は内輪12の軸線O方向他方端部および内側軌道輪12rの軸線O方向他方端部を収容する。このように軸線O方向位置に関し、内輪12と転がり軸受37mとを重ねるように配置して、インホイールモータ駆動装置10の軸線方向寸法を小さくすることができる。
インホイールモータ駆動装置10外部から上述したコイル端子41に電力が供給されると、モータ部21のロータ23が回転し、モータ回転軸22から減速部31に回転を出力する。減速部31はモータ部21から入力軸32sに入力された回転を減速し、出力軸37から車輪ハブ軸受部11へ出力する。車輪ハブ軸受部11の内輪12は、出力軸37と同じ回転数で回転し、内輪12に取付固定される図示しない車輪を駆動する。
次に上述したモータ部のステータをインホイールモータ駆動装置のケーシングに固定する構造につき補足説明する。
図3はモータ部を図1にIII−IIIで示す平面で切断し、この断面を矢の方向にみた状態を模式的に示す縦断面図であり、図2に示すモータ部の断面とは異なる断面を表わす。図3中、ステータ24の他方端を覆うモータケーシングカバー25vは二点鎖線で表される。互いに突き合わされるモータケーシングカバー25vの突合面25dとモータケーシング25の突合面25dは、平坦面である。これら突合面25dは、モータ部21の軸線M方向他方端に配置される。本実施形態では、突合面25dの軸線M方向位置がステータ24の軸線M方向位置と重なるが、この他にも突合面25dがステータ24よりも軸線M方向他方に配置されてもよい。モータケーシングカバー25vは図示しないボルト等の固定手段でモータケーシング25に固定される。モータケーシングカバー25vは、ステータ24から軸線M方向他方側に離隔される。
モータケーシング25の内部空間と本体ケーシング38の内部空間は円板部分38eによって区画される。円板部分38eは、背面部分38bの一部であり、モータ回転軸22が通される中心孔を有する。かかる中心孔には軸受27が取り付けられる。
円板部分38eの外径部分には、ケーシング基部38cが形成される。ケーシング基部38cは、円板部分38eから軸線M方向他方へ突出する。ケーシング基部38cの突出端は軸線Mと直角な平坦面とされる。ケーシング基部38cには、軸線M方向他方へ指向する雌ねじ穴38dが形成される。ケーシング基部38cは、動力線端子ボックス26b(図1)と同じ周方向位置に配置される。また他のケーシング基部38cは、信号線端子ボックス26c(図1)と、突出部26d(図1)と同じ周方向位置に配置される。本実施形態のケーシング基部38cは120°で周方向等間隔に配置される。図3に示すようにケーシング基部38cは、モータケーシング25の軸線M方向一方端と一体形成される。コイル24cの軸線M方向一方端部は、ケーシング基部38cよりも内径側に配置される。これによりコイル24cの軸線M方向一方端部の軸線M方向位置は、ケーシング基部38cの軸線M方向位置と重なる。
ステータ24の貫通孔24hには、軸線M方向他方から固定手段としてのボルト51が通される。ボルト51の先端部がケーシング基部38cの雌ねじ穴38dに螺合してボルト51の頭部が締め込まれると、ボルト51の頭部が突条24dの軸線M方向他方端に当接してステータ24をケーシング基部38cに押圧する。これによりステータ24はケーシング基部38cに取付固定され、軸線M方向に移動不能にされる。
ここで附言すると、モータケーシング25は、一部で二重壁にされる。例えばモータケーシング25の下部は内壁と外壁を含む。内壁は第2支持部29cである。外壁25jは平坦であって、第2支持部29c(内壁)よりも外側に間隔を開けて設けられる。外壁25jは軸線M方向一方が低くなり軸線M方向他方が高くなる傾斜壁である。このため外壁25jの軸線M方向一方端は第2支持部29c(内壁)から離れて配置され、外壁25jの軸線M方向他方端は第2支持部29c(内壁)に近づいて配置される。
また軸線Mを中心として、第2支持部29c(内壁)と外壁25jの周方向一方縁同士は、接続壁25cを介して結合する。また第2支持部29c(内壁)と外壁25jの周方向他方縁同士も、接続壁25cを介して結合する。これにより、モータケーシング25の下部は箱状に形成される。
図3に示すように第2支持部29cはステータコア24bの軸線M方向一方端から中央部まで連続し、かかる領域に亘りステータ24を支持する。また第2支持部29cは周方向に亘りステータ24を面接触する(図2)。第1支持部29b(図1)および第3支持部29d(図1)も同様であり、軸線M方向および周方向に広がる面でステータ24と面接触する。このようにしてステータ24はモータケーシング25に確りと支持される。したがって重量の大きなステータ24に外力が作用しても、ステータ24はモータケーシング25に対して容易に相対変位しない。
下側の外壁25jと上側の第2支持部29c(内壁)の間の空間は、軸線M方向一方でオイル貯留部39と接続する。外壁25jは壁状の第2支持部29cよりも軸線M方向他方にせり出す。このため第2支持部29cの軸線方向端縁と外壁25jとの間に潤滑油受入口53が形成される。潤滑油受入口53は、油雰囲気にされるモータケーシング25の内部空間と、オイル貯留部39を連通する。ステータ24周辺の潤滑油は流下し、モータケーシング25の内部空間から潤滑油受入口53を通過し、次に外壁25jと第2支持部29c(内壁)の間の空間を通過してオイル貯留部39へ向かう。
動力線端子ボックス26bは、モータケーシング25の軸線M方向一方端から他方端まで形成され、ケーシング基部38cと隣接する。なお図示はしなかったが、信号線端子ボックス26cおよび突出部26dも同様である。このため突条24dは、図3に示すように突条24dの全長において動力線端子ボックス26bから離隔する。信号線端子ボックス26cおよび突出部26dも同様に、突条24dから離隔する。
図1に示すように、突合面25dは帯状に延びて、ステータ24を囲繞する。具体的には突合面25dはステータ24の外周面に沿って円弧状に延びる近接部分25gを含む。さらに突合面25dは、動力線端子ボックス26bの輪郭と、信号線端子ボックス26cの輪郭と、突出部26dの輪郭をなす。かかる突合面25dの輪郭部分は、ステータ24の外周面から離れるように外径側へ突出する膨らみ部分25fになる。
図1に示すようにモータ部21の軸線Mに関し、1の貫通孔24hが配置される周方向位置は、突出部26dの周方向位置と重なる。また他の貫通孔24hが配置される周方向位置は、動力線端子ボックス26bの周方向位置と重なる。また他の貫通孔24hが配置される周方向位置は、信号線端子ボックス26cの周方向位置と重なる。つまり各貫通孔24hに通されるステータ固定手段としてのボルト51(図3)は、各膨らみ部分25fの周方向位置と重なるよう配置される。
図4は、本実施形態のモータケーシングの下部を模式的に示す縦断面図であり、図1にIV−IVで示す平面で切断し、この断面を矢の方向にみている。図4ではケーシング以外の部品を省略して表す。モータケーシング25の一部は、壁状の支持部29を内壁とし、外壁25jを外壁とする二重壁を構成する。円筒壁になる支持部29の縁部と、外壁25jの縁部は一体結合する。かかる一体結合箇所は軸線M方向他端であり、突合面25dが形成される。
ところで本実施形態のインホイールモータ駆動装置10は、車輪と連結する内輪12(ハブ輪)を回転自在に支持する車輪ハブ軸受部11と、内輪12を駆動するモータ部21とを備える。モータ部21は、車幅方向に延びるモータ回転軸22と、モータ回転軸22と結合するロータ23と、ロータ23と隙間を介して対面する筒状のステータ24と、ステータ24の外周を包囲するモータケーシング25とを有する。モータケーシング25は、モータ回転軸22よりも上方に配置されてステータ24の軸線M方向中央部から端部までの軸線M方向領域でステータ24の外周面に面接触してこれを支持する第1支持部29bと、モータ回転軸22よりも下方に配置されてステータ24の軸線M方向中央部から端部までの軸線M方向領域でステータ24の外周面に面接触してこれを支持する第2支持部29cと、第1および第2支持部29からみてモータ回転軸22を越えて車両後方に配置されてステータ24の軸線M方向中央部から端部までの軸線M方向領域でステータ24の外周面に面接触してこれを支持する第3支持部29dとを有する。これら第1〜第3支持部29は周方向に間隔を開いて設けられる。このような面接触によってステータ24はモータケーシング25に確りと支持される。したがって重量の大きなステータ24に外力が作用しても、ステータ24はモータケーシング25に対して容易に相対変位しない。
また本実施形態のモータケーシング25は、第3支持部29dから分岐して延びるケーシング側壁26fをさらに有する。ケーシング側壁26fによって第3支持部29dの剛性は大きくなり、ステータ24はモータケーシング25に相対変位しないよう支持される。
また本実施形態のモータケーシング25は、壁状の第2支持部29cを内壁として該内壁よりも外側に形成される外壁25jと、第2支持部29c(内壁)および外壁25jを接続する接続壁25cとをさらに有する。接続壁25cは、モータ部21の周方向に間隔を開けて2箇所に配置され、第2支持部29c(内壁)および外壁25jとともに箱体を構成する。箱体によって第2支持部29cの剛性は益々大きくなり、ステータ24はモータケーシング25に相対変位しないよう支持される。
また本実施形態のモータケーシング25の内部空間は油雰囲気にされる。2枚の接続壁25cと第2支持部29c(内壁)と外壁25jで構成される箱体はモータ回転軸22よりも下方に配置されてオイル貯留部39と接続する。外壁25jは第2支持部29c(内壁)よりも下方に配置されて内壁よりもモータ部21の軸線M方向にせり出し、内壁の軸線M方向端縁との間で潤滑油受入口53を構成する。そしてモータケーシング25の内部空間から潤滑油受入口53に潤滑油が流入し、潤滑油はオイル貯留部39に導かれる。これによりモータ部21の内部を潤滑または冷却する潤滑油を潤滑油受入口53から回収してオイル貯留部39へ流すことができる。
また本実施形態の外壁25jは、モータ回転軸22の軸線M方向に関し、一方側で第2支持部29c(内壁)から遠ざかり、他方側で第2支持部29c(内壁)に近づくよう配置される傾斜壁である。
図5は、本実施形態のインホイールモータ駆動装置およびその周辺構造を車両後方からみた状態を示す図である。ロードホイールWの内空領域に配置されるインホイールモータ駆動装置10は、サスペンション装置100を介して車体(図示せず)に連結されている。サスペンション装置100は、たとえばストラット式サスペンション装置であり、車幅方向に延びるロアアーム101と、ロアアーム101よりも上方に配置されて上下方向に延びるダンパ102とを含む。
ロアアーム101は、車幅方向内側端101b,101cで図示しない円筒形状のゴムブッシュを介して車体側メンバに回動可能に連結され、車幅方向内側端101b,101cを基端とし、車幅方向外側端101dを遊端として上下方向に揺動可能である。車幅方向外側端101dはボールジョイント103を介してインホイールモータ駆動装置10の下部に連結される。インホイールモータ駆動装置10は、ロアアーム101に対して方向自在に向きを変えることができる。
ダンパ102は、図示しないコイルスプリングの軸線に沿って上下方向に延び、コイルスプリングとともにストラット式サスペンション装置のストラットを構成する。なおダンパ102およびコイルスプリングはショックアブソーバともいう。ダンパ102の下端はインホイールモータ駆動装置10の上部と結合する。ダンパ102の図略された上端は車体側メンバに連結される。
次に本実施形態のインホイールモータ駆動装置に設けられる細部構造につき説明する。
図7は、同実施形態のインホイールモータ駆動装置を一部分解して上方から見下ろした状態を示す斜視図であり、モータケーシングカバー(図6に示すモータケーシングカバー25v)を取り除いてモータ部の内部を表すとともに、後述する蓋部材(図9の蓋部材50)を取り除いて端子ボックスの内部を表す。略円筒形状のモータケーシング25は、車幅方向と平行な姿勢となるよう配置される。端子ボックス26bは、外径方向に突出するよう附設される。特に本実施形態では、端子ボックス26bがモータ部21から上方へ突出する。端子ボックス26bの上側開口55を覆う蓋部材を取り除くと、上側開口55より端子ボックスの内部、特に動力線端子43b、が露出する。コイルエンドには複数のコイル引き出し線42が配置される。各コイル引き出し線42の先端にはコイル端子41が圧着される。
図8は同実施形態のモータ部の内部を示す図であり、モータ部の車幅方向内側を覆うモータケーシングカバーを取り外してモータ部内部のコイルエンドをみた状態を表す。図9は同実施形態のモータ部を示す縦断面図であり、図8のA−Aでモータ部および端子ボックスを切断し、断面を矢の方向にみた状態を表す。図10も同実施形態のモータ部を示す縦断面図であり、図8のB−Bでモータ部および端子ボックスを切断し、断面を矢の方向にみた状態を表す。
図9に示すように端子ボックス26bの内部には、端子ボックス26bの内部空間をボックス空間Tとモータ空間Lに分け隔てる仕切壁44が立設される。ボックス空間Tおよびモータ空間Lは双方とも閉鎖空間であるが、モータ空間Lには潤滑油が存在するのに対し、ボックス空間Tには潤滑油が存在しない。仕切壁44は、端子ボックス26bの内部に配置された端子台45によって貫通される。端子台45は樹脂製であり、軸線Mと平行に延びる。
端子台45の内部には導電部材46が設けられる。導電部材46は例えば銅製の丸棒である。導電部材46の外周には樹脂製の端子台45がモールド成形されており、端子台45が導電部材46の表面に付着している。このため、端子台45および導電部材46をまとめて1部品として取り扱われる。
樹脂製の端子台45は導電部材46を包囲して、導電部材46を周囲から絶縁する。導電部材46も軸線Mと平行に延びる。導電部材46の両端部は、端子台45に覆われることなく露出し、雌ねじ46b,46cが形成される。車幅方向内側の雌ねじ46cには、コイル端子41を貫通する金属製ボルト47がねじ止めされる。車幅方向外側の雌ねじ46bには、動力線43の先端に圧着された動力線端子43bを貫通する金属製ボルト48がねじ止めされる。これにより、インホイールモータ駆動装置10の外部に配線されたケーブルである各動力線43と、インホイールモータ駆動装置10の内部に配線された各コイル引き出し線42は、各導電部材46によって電気的に接続される。
端子台45の長手方向中央部にはフランジ45fが一体形成される。フランジ45fには貫通孔(図略)が形成され、該貫通孔をボルト49が貫通する。ボルト49の軸部は、仕切壁44に形成される有底のねじ穴(図略)に螺合する。これにより端子台45は端子ボックス26b内部に固定される。
本実施形態によれば、導電部材46の長手方向両端に動力線端子43bおよびコイル端子41をそれぞれ固定し、導電部材46の両端以外を端子台45で包囲する。これにより複数の導電部材46のうち隣り合う導電部材46,46間の沿面距離を確保することができる。沿面距離を確保することで、短絡などの電気的事故が起こりにくく、安全性が高くなる。
また本実施形態の端子ボックス26bはインホイールモータ駆動装置10の上部に配置されている。端子ボックス26bをインホイールモータ駆動装置10の上部に配置することで、端子ボックス26bは車体に近くなるため、車体から端子ボックス26bまで延びる動力線43の長さを短くでき、コスト低減できる。
また端子ボックス26bをモータ部21の上部に配置することで、モータ空間Lの潤滑油がボックス空間Tに進入する虞が低減する。
図8に示すようにモータ部21の軸線M方向にみて、複数のコイル端子41は斜めに配列される。具体的には各コイル端子41が車両前後方向に間隔を空けて配置されて上向きに延び、最も車両前方に配置されるコイル端子41が最も高く、以下順次、車両後方のコイル端子が低い位置となるよう、雁行配列とされる。なお、最も車両前方に配置されるコイル端子41は軸線Mの直上に配置され、残りのコイル端子41は軸線Mよりも車両後方に配置される。
このように本実施形態のコイル端子41,41・・・は、斜めに配列されることから、端子ボックス26bは狭小なロードホイールW内空領域に収まるようコンパクト化される。さらに図8に示すように軸線M方向にみて金属製ボルト47は、互いに重なっていないため、金属製ボルト47までのアクセスおよび作業スペースが確保され、金属製ボルト47の着脱作業が容易になる。
図10を参照して、端子台45の外周には環状のシール材54が配置される。シール材54は、仕切壁44に形成された貫通孔と端子台45との環状隙間を封止する。これによりモータ空間Lに存在する潤滑油がボックス空間Tに進入することが防止される。
図10を参照して、背面部分38bの一部は、端子ボックス26bを区画する。かかる背面部分38bの壁面には有底穴26gが形成される。また端子台45の端部には突起部45bが延設される。突起部45bは有底穴26gに嵌合する。
図10に示す端子台45は、突起部45bおよびフランジ45fによって2点支持される。これにより端子台45の振動を抑制することができる。
図9または図10に示すように、端子ボックス26bの上側開口(図7の上側開口55)は蓋部材50で覆われる。蓋部材50は、端子ボックス26bの上側開口を囲繞する突合面50sに突き合わされる。突合面50sは、背面部分38bの上縁と、仕切壁44の上縁と、ケーシング側壁26fの上縁に形成される平面である。
突合面50sにはシール材が設けられ、突合面50sと蓋部材50の隙間が封止される。シール材は例えばガスケットである。ガスケットは突合面50sに塗布される液状体であって、塗布後しばらくすると硬化する。あるいはガスケットは、シート状のメタルガスケットである。このように突合面50sと蓋部材50の隙間にシール材を介在させることで、雨水等が端子ボックス26b内部に進入することを防止できる。したがってボックス空間Tで動力線端子43b同士が短絡しない。
ステータ24につき附言すると、図8を参照して、コイル24cは集中巻にされる。これによりコイルエンド高さHc(図10)を低くでき、軸方向寸法を短縮できる。本実施形態では、スロット数は「12」である。
ロータ23を回転自在に支持する軸受28につき附言すると、図10を参照して、軸受28よりも軸線M方向他方には予圧ばね28sが配置される。予圧ばね28sは軸線M方向他方からモータケーシングカバー25vに支持されて、軸受28のアウターレース28m(あるいはインナーレース28n)を軸線M方向に押圧する。これにより軸受27,28には予圧が付与され、モータ回転軸22が軸線Mに一致し、モータ回転軸22の振動が抑制される。
図11は、モータ部21からモータ回転軸22およびロータ23を取り出して示す図である。ロータ23につき附言すると、ロータ23は、軸線M方向に分割された複数のロータコアセグメント23b,23bを含む。各ロータコアセグメント23bの外周部には、軸線Mと平行に延びる溝部23dが複数形成される。溝部23dは、後述する一対の永久磁石23c,23cに対応するよう配置される。隣接するロータコアセグメント23b,23b同士は周方向にずれて配置され、位相が異なる。かかる位相ずれ角Rsを伴うロータコアは、機械角を有するロータコア、あるいは段スキューを施されたロータコアという。本実施形態ではロータ23のロータコアを2分割することによってロータコアに2段スキューを施している。段スキューをロータコアに施し、ロータコアの外周部に複数対の溝部23d,23dを設けることにより、モータ部21のコギングトルクを減らし、駆動力を上げることができる。
図12は、モータ回転軸22と、ロータ23と、ステータ24を示す横断面図である。互いに嵌合するモータ回転軸22の外周面とロータ23の内周面の間にはキー22kが介在する。キー22kは、モータ回転軸22の外周面に形成された切欠きと、ロータ23の内周面に形成された切欠きに係合し、モータ回転軸22とロータ23の相対回転を防止する。
ロータ23内部には対をなす永久磁石23c,23cが、周方向に間隔を空けて複数対配置される。本実施形態は8対の永久磁石23cを有することから、磁極数が8である。軸線M方向にみて、1対の永久磁石23c,23cは、周方向に互いに向き合いつつも、軸線Mに近い内径側端同士が接近し、軸線Mから遠い外径側端同士が遠ざかるよう、いわゆるV字状配置とされる。かかる磁石配置により、リラクタンストルクを有効に利用できる。前述した一対の溝部23d,23dは、一対の永久磁石23c,23cの各外径側端と同じ周方向位置に配置される。つまり一対の永久磁石23c,23cは、各磁極の中心から円周方向に互いに離隔して配置されて対をなす。溝部23dも、永久磁石23cと同数の8対である。
ロータ23に形成される貫通孔にはボルト23eが通される。ボルト23eは、軸線M方向一方のロータコアセグメント23b(図11)と軸線M方向他方のロータコアセグメント23b(図11)を貫通して軸線M方向に延びる、複数のロータコアセグメント23b,23bは、ボルト23eで相互に連結される。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明になるインホイールモータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
10 インホイールモータ駆動装置、 11 車輪ハブ軸受部、
12 内輪(ハブ輪)、 21 モータ部、 22 モータ回転軸、
23 ロータ、 24 ステータ、 24b ステータコア、
24c コイル、 24d 突条、 24h 貫通孔、
25 モータケーシング、 25c 接続壁、 25d 突合面、
25f 膨らみ部分、 25g 近接部分、 25j 外壁、
25v モータケーシングカバー、 26b 動力線端子ボックス、
26c 信号線端子ボックス、 26d 突出部、
26e ケーシング頂壁、 26f ケーシング側壁、
29 ケーシング支持部、 29b 第1支持部、
29c 第2支持部、 29d 第3支持部、 29d´ 張出壁、
30 回り止めピン、 31 減速部、 32s 入力軸、
37 出力軸、 38 本体ケーシング、 38b 背面部分、
38c ケーシング基部、 38d 雌ねじ穴、 38f 正面部分、
39 オイル貯留部、 41 コイル端子、 52 回転角センサ、
53 潤滑油受入口、 61 キャリア部材、 G 隙間、
M,N,O 軸線。

Claims (5)

  1. 車輪と連結するハブ輪を回転自在に支持する車輪ハブ軸受部と、
    前記ハブ輪を駆動するモータ部とを備え、
    前記モータ部は、車幅方向に延びるモータ回転軸と、前記モータ回転軸と結合するロータと、前記ロータと隙間を介して対面する筒状のステータと、前記ステータの外周を包囲するモータケーシングとを有し、
    前記モータケーシングは、前記モータ回転軸の軸線よりも上方に配置されて前記ステータの外周面に面接触してこれを支持する第1支持部と、前記モータ回転軸の軸線よりも下方に配置されて前記ステータの外周面に面接触してこれを支持する第2支持部と、前記第1あるいは第2支持部からみて前記モータ回転軸の軸線を越えて車両前方あるいは車両後方に配置されて前記ステータの外周面に面接触してこれを支持する第3支持部とを有し、
    これら第1〜第3支持部は周方向に間隔を開いて配置される、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記モータケーシングは、前記第1〜第3支持部のいずれかから分岐して延びる壁部をさらに有する、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記モータケーシングは、前記第1〜第3支持部のいずれかを内壁として該内壁よりも外側に形成される外壁と、前記内壁および前記外壁を接続する接続壁とをさらに有し、
    前記接続壁は、間隔を開けて2箇所に配置され、前記内壁および前記外壁とともに箱体を構成する、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記モータケーシングの内部空間は油雰囲気にされ、
    前記箱体は前記モータ回転軸よりも下方に配置され、
    前記外壁は前記内壁よりも下方に配置されて前記内壁よりもモータ部の軸線方向にせり出し、前記内壁の軸線方向端縁との間で潤滑油受入口を構成し、
    前記内部空間から前記潤滑油受入口に潤滑油が流入する、請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記外壁は、前記モータ回転軸の軸線方向に関し、一方側で前記内壁から遠ざかり、他方側で前記内壁に近づくよう配置される傾斜壁である、請求項3または4に記載のインホイールモータ駆動装置。
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