以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る情報提供システムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、情報提供システムSは、クライアント端末1、及び情報提供サーバ2等を含んで構成される。クライアント端末1、または情報提供サーバ2は、本発明の情報処理装置の一例である。クライアント端末1、及び情報提供サーバ2は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築される。
クライアント端末1は、Webブラウザにより、ネットワークNWを介して情報提供サーバ2にアクセスして、当該情報提供サーバ2へページリクエスト(HTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエスト)を行う。これにより、クライアント端末1は、情報提供サーバ2からWebページを取得し、該Webページを表示画面に表示する。クライアント端末1としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、携帯情報端末 (PDA:Personal Digital Assistant)、携帯電話機と携帯情報端末を融合させた携帯端末(Smartphone)、又は携帯ゲーム機等の端末装置が適用可能である。
情報提供サーバ2は、ショッピングサイト、オークションサイト、不動産提供サイト、トラベル提供サイト等のWebサイトを提供するサーバである。Webサイトには、クライアント端末1へ提供されるWebページが記憶される。Webページは、HTML(Hyper Text Markup Language)文書やXHTML文書等の構造化文書、及び画像データ等により構成される。このようなWebページには、例えば、複数のコンテンツの画像が配置される。コンテンツの例として、例えば商品、サービス、人物、建物、風景等が挙げられる。また、Webページにおける各コンテンツには、例えば、コンテンツID(コンテンツを識別する識別子)、コンテンツの画像、コンテンツの名称、コンテンツの種類(カテゴリー)、コンテンツの属性等のコンテンツの情報(以下、「コンテンツ情報」という)が対応付けられている。なお、コンテンツが商品であれば、商品の価格や仕様等がコンテンツ情報に含まれる。コンテンツデータベース2aには、コンテンツ情報がコンテンツごとに対応付けられて登録されている。コンテンツデータベース2aは、情報提供サーバ2内、または情報提供サーバ2に接続される例えばデータベースサーバ内に設けられる。なお、Webページを構成する構造化文書内に各コンテンツ情報が記述されてもよい。また、Webページを構成する構造化文書内には、後述するユーザ操作に応じてWebページにおける表示を制御するためのスクリプト(所定のスクリプト言語(例えば、JavaScript(登録商標)により構成)が記述される。
図2(A)は、本実施形態に係るクライアント端末1の概要構成例を示すブロック図である。図2(A)に示すように、クライアント端末1は、操作・表示部11、通信部12、記憶部13、入出力インターフェース部14、及びシステム制御部15等を備える。そして、システム制御部15と入出力インターフェース部14とは、システムバス16を介して接続されている。
操作・表示部11は、例えば、ユーザの指やペン等によるユーザ操作を受け付ける入力機能と、Webページ等を表示画面に表示する表示機能を有するタッチパネルを備える。ユーザにより操作可能な複数のユーザ操作の一例として、タッチ(タッチパネルに指等で触れる操作)、タップ(タッチパネルを指等で軽く叩く操作)、ダブルタップ(タッチパネルを指等で2回叩く操作)、ドラッグ(タッチパネルを指等で押したまま指等をずらす操作)、フリック(タッチパネルを指等で軽くはらう操作)、スワイプ(タッチパネルに触れた状態で指等を滑らせる操作)、軌跡入力(指等で丸円や三角等の軌跡を描く操作)等が挙げられる。ここで、フリックは、右フリック、左フリック、上フリック、及び下フリック等に分けることができる。なお、操作・表示部11は、マウス等の操作部と、ディスプレイ等の表示部とに分離されていてもよい。この場合、ユーザにより操作可能な複数のユーザ操作の一例として、マウスによるポインタの移動、マウスによるクリック、マウスによるダブルクリック、マウスによるドラック、マウスによる軌跡入力等が挙げられる。
通信部12は、ネットワークNWに接続して情報提供サーバ2等との通信状態を制御する。記憶部13は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(OS),アプリケーションプログラム,Webブラウザプログラム等を記憶する。なお、アプリケーションプログラムは、所定のサーバからクライアント端末1にダウンロードされる。或いは、アプリケーションプログラムは、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録(コンピュータにより読み取り可能に記録)されており、当該記録媒体から読み込まれて記憶部13に記憶されるようにしてもよい。コンピュータとしてのシステム制御部15は、CPU(Central Processing Unit)151(プロセッサ),ROM(Central Processing Unit)152,及びRAM(Random Access Memory)153等を備え、OS上でアプリケーションプログラム、またはWebブラウザプログラム等を実行する。
図2(B)は、本実施形態に係る情報提供サーバ2の概要構成例を示すブロック図である。図2(B)に示すように、情報提供サーバ2は、通信部21、記憶部22、入出力インターフェース部23、及びシステム制御部24等を備える。システム制御部24と入出力インターフェース部23とは、システムバス25を介して接続されている。通信部21は、ネットワークNWに接続して通信状態の制御を行う。記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(OS),サーバプログラム等を記憶する。例えば、サーバプログラムは、本発明の情報処理プログラムを含む。このサーバプログラムは、所定のサーバからネットワークNWを介してダウンロードされて記憶部22に記憶される。或いは、サーバプログラムは、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録(コンピュータにより読み取り可能に記録)されており、当該記録媒体から読み込まれて記憶部22に記憶されるようにしてもよい。コンピュータとしてのシステム制御部24は、CPU241(プロセッサ),ROM242,及びRAM243等を備え、OS上でサーバプログラム等を実行する。
図2(C)は、システム制御部15における機能ブロックの一例を示す図であり、図2(D)は、システム制御部24における機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部15(システム制御部15内のプロセッサ)は、例えばWebブラウザプログラム(または、アプリケーションプログラムでもよい)等の実行により、図2(C)に示すように、ユーザ操作検出部15a、対応付け情報送信部15b、グループ情報受信部15c、及び表示制御部15d等として機能する。システム制御部24(システム制御部24内のプロセッサ)は、例えばサーバプログラム等の実行により、図2(D)に示すように、対応付け情報受信部24a、グループ分け部24b、グループ特徴情報生成部24c、及びグループ情報送信部24d等として機能する。なお、グループ情報送信部24d及び表示制御部15bは、本発明における第1表示制御手段、第2表示制御手段、第3表示制御手段、及び第4表示制御手段の一例である。対応付け情報受信部24aは、本発明における取得手段の一例である。グループ分け部24bは、本発明におけるグループ分け手段の一例である。
ユーザ操作検出部15aは、ユーザにより操作可能な複数のユーザ操作のうち、表示画面において指定されたコンテンツに対するユーザ操作を検出する。ここで、コンテンツの指定は、例えば、ユーザが、操作・表示部11の表示画面上に表示されたコンテンツの画像を指やペン等でタッチすることにより行われる。或いは、コンテンツの指定は、例えば、ユーザが、マウスを操作して、操作・表示部11の表示画面上に表示されたコンテンツの画像上にポインタを合わせることにより行われる。
図3及び図4は、コンテンツの画像が配置されたWebページの一例を示す図である。図3に示すWebページにおいて、アクティブな表示領域51は、操作・表示部11の表示画面に対応する。図3の例では、アクティブな表示領域51に、20個のコンテンツ(例えば、商品)の画像が表示されている。なお、アクティブな表示領域51は、ユーザのスクロール操作によりWebページ上を所定方向(この例では、上下方向)に移動する。
ユーザは、アクティブな表示領域51におけるコンテンツのうち、グループ分けしたいコンテンツを指定して当該コンテンツに対するユーザ操作を行う。例えば、ユーザは、コンテンツC−01、コンテンツC−08、及びコンテンツC−11をグループAとして纏めたい場合、図4に示すように、それぞれのコンテンツを1つずつ指定してその画像上で右フリックする。また、例えば、ユーザは、コンテンツC−02、コンテンツC−03、及びコンテンツC−09をグループB(つまり、グループAとは異なるグループ)として纏めたい場合、例えば、図4に示すように、それぞれのコンテンツを1つずつ指定してその画像上で左フリックする。また、例えば、ユーザは、コンテンツC−07をグループCとしたい場合、例えば、図4に示すように、このコンテンツを指定してその画像上で上フリックする。このように、ユーザは、グループごとに異なるユーザ操作を行う。これにより、当該ユーザ操作が検出され、当該検出されたユーザ操作を示す操作情報と、上記指定されたコンテンツ(例えば、コンテンツID)とが対応付けられてRAMまたは記憶部13に記憶される。ここで、操作情報とコンテンツ(例えば、コンテンツID)とが対応付けられた情報を、「対応付け情報」という。こうして、RAMまたは記憶部13には、対応付け情報が蓄積されていく。
また、操作情報の例として、例えばユーザ操作ごと(言い換えれば、ユーザ操作の種別ごと)に予め割り当てられた固有の操作名称、操作アイコン、及び操作ID(ユーザ操作を識別する識別子)等が挙げられる。この場合、ユーザ操作検出部15aは、例えば、ユーザ操作の検出時に、複数のユーザ操作のうち、どのユーザ操作であるかを識別する。例えば、ユーザ操作検出部15aは、タッチパネル上でタッチされた位置が変化した方向、当該変化の速度、及び当該変化の軌跡などの少なくとも何れか一つに基づき、指定されたコンテンツに対するユーザ操作を識別する。これにより、当該ユーザ操作が、例えば、右フリック、左フリック、上フリック、下フリック、ダブルタップ、または軌跡入力であるか等が識別されることになる。ユーザ操作の識別方法としては、公知の種々の技術を適用できるので、これ以上の詳しい説明を省略する。なお、例えばユーザ操作ごとに固有の操作名称等が予め割り当てられていなくてもよい。この場合、操作情報は、タッチパネル上でタッチされた位置が変化した方向、当該変化の速度、及び当該変化の軌跡などの少なくとも何れか一つを示す情報となり、どのユーザ操作であるかが識別されなくてもよい。
対応付け情報送信部15bは、上述したように記憶された対応付け情報を、例えば、予め設定された数以上の対応付け情報が記憶されたとき、または予め設定された時間間隔で通信部12を介して情報提供サーバ2へ送信する。そして、対応付け情報受信部24aは、クライアント端末1から送信された対応付け情報を、通信部21を介して取得し、RAMまたは記憶部22に記憶する。これにより、RAMまたは記憶部22には、取得された対応付け情報が、例えば受信時刻に対応付けられて蓄積されていく。
グループ分け部24bは、RAMまたは記憶部22に記憶された対応付け情報に基づいて、当該対応付け情報に含まれる操作情報に対応付けられたコンテンツをグループ分けする。例えば、グループ分け部24bは、同じ操作情報が対応付けられたコンテンツを同じグループとして登録する(同じ操作情報の数分のグループが生成される)。なお、コンテンツのグループ分けは、例えば、予め設定された数以上の対応付け情報が記憶されたとき、または予め設定された時間間隔で行われる。図4の例では、コンテンツC−01、コンテンツC−08、及びコンテンツC−11がグループAとして登録され、コンテンツC−02、コンテンツC−03、及びコンテンツC−09がグループBとして登録され、コンテンツC−07がグループCとして登録される。ここで、グループAとして登録されたコンテンツC−01、コンテンツC−08、及びコンテンツC−11は、グループAに属することになる。ここで、グループの登録とは、例えば、対応付け情報に含まれるコンテンツIDが、当該コンテンツIDに対応するコンテンツが属するグループのグループID(グループを識別する識別子)に対応付けられてグループテーブルに登録されることをいう。図5は、グループテーブルに登録された情報の一例を示す図である。図5に示すように、グループテーブルには、対応付け情報に含まれる操作情報(この例では、操作ID及び操作名称)、さらには時刻(例えば、上記受信時刻、またはグループテーブルへの登録時刻)も、グループID及びコンテンツIDに対応付けられて登録される。
ところで、対応付け情報に基づくグループ分けの際に、例えばグループAが既に存在する(つまり、グループAのグループIDが既にグループテーブルに登録されている)場合がある。この場合、グループ分け部24bは、当該対応付け情報に含まれる操作情報に対応するグループAに、当該操作情報が対応付けられたコンテンツを振り分ける(分類する)。つまり、当該対応付け情報に含まれる操作情報に対応するグループAのグループIDに、当該対応付け情報に含まれるコンテンツIDが対応付けられて追加登録される。
なお、操作情報が、タッチパネル上でタッチされた位置が変化した方向、当該変化の速度、及び当該変化の軌跡などの少なくとも何れか一つを示す情報である場合、グループ分け部24bは、変化した方向、当該変化の速度、及び当該変化の軌跡などの少なくとも何れか一つの情報に基づいて、互いに関連(類似)する操作情報に対応付けられたコンテンツを同じグループとして登録する。ここで、互いに関連する操作情報とは、例えば、方向の差、及び軌跡の差が閾値以内である操作情報をいう。
グループ特徴情報生成部24cは、グループ分け部24bによりグループ分けされた後に、グループに属するコンテンツのコンテンツ情報に基づいて、当該グループの特徴を示す特徴情報(以下、「グループ特徴情報」という)を生成する。これにより、ユーザ操作により生成されたグループのグループ特徴情報を迅速にユーザに提示することができる。例えば、グループ特徴情報生成部24cは、グループに属する各コンテンツのコンテンツ情報の中で共通する要素(例えば、カテゴリー)を抽出し、当該抽出した要素を当該グループのグループ特徴情報として生成する。また、グループ特徴情報生成部24cは、グループに属する各コンテンツのコンテンツ情報の中で共通する要素がない場合、各コンテンツのコンテンツ情報の中で最も出現頻度の多い要素、或いはユーザにより最初に指定されたコンテンツ(例えば受信時刻により判定)のコンテンツ情報中の要素を当該グループのグループ特徴情報として生成する。なお、グループ特徴情報生成部24cは、他のグループに属するコンテンツのコンテンツ情報に含まれていない要素を優先して抽出することが望ましい。これにより、グループ間のグループ特徴情報を区別させることができる。
例えば、ネットスーパー(スーパーマーケット)等で販売される食品系のコンテンツの場合の上記グループ特徴情報の例として、牛肉、鶏肉、魚、根菜、葉物等が挙げられる。また、トラベル系のコンテンツの場合の上記グループ特徴情報の例として、アジア、オセアニア、温泉、リゾート等が挙げられる。ダイニング系のコンテンツの場合の上記グループ特徴情報の例として、和食、イタリアン、エスニック等が挙げられる。また、コンテンツが食品(食材)であり、当該コンテンツのコンテンツ情報に当該食品が使用される料理(例えば、「炒飯」、「酢豚」、「カレー」などのメニュー)の名称が含まれている場合、当該料理の名称が上記グループ特徴情報として生成される。つまり、この場合、例えば、「炒飯」のグループには、「炒飯」に利用される食品が属し、このグループのグループ特徴情報は「炒飯」となる。そして、グループ特徴情報生成部24cは、グループ特徴情報を、当該グループのグループIDに対応付けてグループテーブルに登録する。なお、グループ特徴情報の生成は、例えば、グループ分け部24bによるグループ分けごとに行われる。
グループ情報送信部24dは、例えばグループテーブルに登録された情報をグループの情報(以下、「グループ情報」という)として、通信部21を介してクライアント端末1へ送信することで、当該グループに関する情報をクライアント端末1の表示画面に表示させる。ここで、グループ情報の送信は、例えば、グループテーブルに情報が登録されたとき、または予め設定された時間間隔で行われる。なお、グループ情報には、グループに属するコンテンツの数が含まれてもよい。そして、グループ情報受信部15cは、情報提供サーバ2から送信されたグループ情報を、通信部12を介して取得し、RAMまたは記憶部13に記憶する。表示制御部15dは、グループ情報受信部15cにより取得されたグループ情報に基づいて、当該グループに関する情報(例えば、グループ特徴情報、グループに対応する操作情報、グループに属するコンテンツのコンテンツ情報等)を操作・表示部11の表示画面に表示させる。
なお、グループ分け部24bは、クライアント端末1のシステム制御部15側にあってもよい。この場合、本発明の情報処理プログラムは、例えば、スクリプト(所定のスクリプト言語(例えば、JavaScript(登録商標)により構成)として、Webページを構成する構造化文書内に記述される。或いは、この場合、本発明の情報処理プログラムは、例えば、システム制御部15により実行されるアプリケーションプログラムに含まれる。そして、この場合、クライアント端末1のシステム制御部15が、本発明の情報処理プログラムの実行により、上記対応付け情報に基づいて、当該対応付け情報に含まれる操作情報に対応付けられたコンテンツをグループ分けする。また、グループ特徴情報生成部24cは、クライアント端末1のシステム制御部15側にあってもよく、この場合、クライアント端末1のシステム制御部15が、グループに属するコンテンツのコンテンツ情報に基づいて、当該グループのグループ特徴情報を生成する。
[2.情報提供システムSの動作]
次に、本実施形態に係る情報提供システムSの動作について、図6及び図7等を用いて説明する。図6は、クライアント端末1のシステム制御部15における処理の一例を示すフローチャートである。図7は、情報提供サーバ2のシステム制御部24における処理の一例を示すフローチャートである。
図6の例において、クライアント端末1のシステム制御部15は、Webブラウザにより、例えばユーザにより指定されたURLに従って情報提供サーバ2へアクセスする。そして、システム制御部15は、Webブラウザにより、Webページのリクエストを送信することでWebページを取得して、操作・表示部11の表示画面51に表示させ、図6に示す処理を開始する。このような表示画面51には、複数のコンテンツ(例えば、ネットスーパーで販売される商品)の画像が表示される。
図6に示す処理が開始されると、システム制御部15は、コンテンツが指定されたか否かを判定する(ステップS1)。例えば、ユーザが操作・表示部11の表示画面51上に表示されたコンテンツの画像を指やペン等でタッチ(タッチパネルにタッチ)すると、システム制御部15は、コンテンツが指定されたと判定し(ステップS1:YES)、ステップS2へ進む。なお、コンテンツの画像が、例えばダブルタップされた場合、当該コンテンツの画像にハイパーリンク設定されたURLから当該コンテンツの詳細情報が取得されて表示されてもよい。一方、コンテンツが指定されていないと判定された場合(ステップS1:NO)、ステップS5へ進む。
ステップS2では、システム制御部15は、ステップS1で指定されたコンテンツに対するユーザ操作が検出されたか否かを判定する。ユーザ操作検出部15aにより当該コンテンツに対するユーザ操作が検出されると、システム制御部15は、当該コンテンツに対するユーザ操作が検出されたと判定し(ステップS2:YES)、ステップS3へ進む。一方、システム制御部15は、当該コンテンツに対するユーザ操作が検出されないと判定した場合(ステップS2:NO)、ステップS13へ進む。
ステップS3では、システム制御部15は、ステップS2で検出されたユーザ操作を示す操作情報(例えば、操作名称、操作アイコン、及び操作ID)と、ステップS1で指定されたコンテンツ(例えば、コンテンツID)とを対応付けてRAMまたは記憶部13に記憶(対応付け情報として記憶)する。なお、既にユーザ操作が行われたコンテンツに対して、新たにユーザ操作が行われる場合がある。この場合、新たなユーザ操作を示す操作情報と、指定されたコンテンツ(例えば、コンテンツID)とを対応付けた対応付け情報は、既に行われたユーザ操作に対応する対応付け情報とは独立して記憶される。ここで、既に行われたユーザ操作と、新たなユーザ操作とは、同一の(例えば、当該コンテンツに対して右フリックが行われた後、同コンテンツに対して再び右フリックが行われる)場合と、異なる(例えば、当該コンテンツに対して右フリックが行われた後、同コンテンツに対してダブルタップが行われる)場合とがある。次いで、システム制御部15は、ステップS3で記憶された対応付け情報を、対応付け情報送信部15bにより通信部12を介して情報提供サーバ2へ送信し(ステップS4)、ステップS16へ進む。
一方、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、クライアント端末1から送信された対応付け情報を受信すると、図7に示す処理を開始し、受信した対応付け情報をRAMまたは記憶部22に記憶する(ステップS21)。次いで、システム制御部24は、グループ分けを行うか否かを判定する(ステップS22)。例えば、記憶された対応付け情報の数が予め設定された数(例えば、2)以上になった場合、または前回のグループ分けの処理から予め設定された時間が経過した場合、システム制御部24は、グループ分けを行うと判定し(ステップS22:YES)、ステップS23へ進む。一方、システム制御部24は、グループ分けを行わないと判定した場合(ステップS22:NO)、図7に示す処理を終了する。
ステップS23では、システム制御部24は、RAMまたは記憶部22に記憶されている新たな対応付け情報に基づいて、当該対応付け情報に含まれる操作情報に対応付けられたコンテンツを、グループ分け部24bによりグループ分け(例えば、同じ操作IDの数分のグループを生成)し、当該操作情報と、グループ分けされたコンテンツのコンテンツIDと、当該グループのグループIDとを対応付けてグループテーブルに登録する。ここで、システム制御部24は、上記新たな対応付け情報に含まれる操作情報に対応付けられたコンテンツIDが、既にグループテーブルに登録されているか否かを判定してもよい。システム制御部24は、当該コンテンツIDが既にグループテーブルに登録されていないと判定した場合、当該操作情報と、グループ分けされたコンテンツのコンテンツIDと、当該グループのグループIDとを対応付けてグループテーブルに登録する。
一方、システム制御部24は、当該コンテンツIDが既にグループテーブルに登録されていると判定した場合、システム制御部24は、既に登録されているコンテンツIDに対応付けられて登録されている操作情報(例えば、操作ID)と、上記新たな対応付け情報に含まれる操作情報(例えば、操作ID)と同一であるか否かを判定する。そして、互いの操作情報が同一である場合、システム制御部24は、既に登録されているコンテンツID及び操作情報を含むレコード(例えば、図5に示す1行分のレコード)をグループテーブルから削除する。これにより、当該コンテンツのグループ登録が解除される。この構成によれば、ユーザは、指定したコンテンツを、ユーザ操作(例えば右フリック)により、あるグループに登録させた後、当該コンテンツに対して同じユーザ操作(例えば、右フリック)をすれば、当該コンテンツのグループ登録を簡単に解除させることができる。
一方、互いの操作情報が同一でない場合、システム制御部24は、グループ分けされたコンテンツのコンテンツID及び操作情報(つまり、新たな対応付け情報に含まれるコンテンツID及び操作情報)を、既に登録されているコンテンツID及び操作情報とは別に、当該コンテンツが新たに登録されるグループのグループIDに対応付けてグループテーブルに登録する。これにより、1つのコンテンツが複数のグループに登録される。この構成によれば、ユーザは、指定したコンテンツを、ユーザ操作(例えば右フリック)により、あるグループに登録させた後、当該コンテンツに対して異なるユーザ操作(例えば、タブルタップ)をすれば、当該コンテンツを別のグループにも簡単に登録させることができる。例えば、ユーザは、「じゃがいも」や「玉ねぎ」などの複数の料理(メニュー)に使用される食材を、それぞれの料理のグループに登録させることができる。或いは、互いの操作情報が同一でない場合、システム制御部24は、既に登録されているコンテンツIDに対応付けられている操作情報等を削除すると共に、グループ分けされたコンテンツのコンテンツID及び操作情報を、当該コンテンツが新たに登録されるグループのグループIDに対応付けてグループテーブルに登録してもよい。これにより、当該コンテンツが属するグループが変更される。この構成によれば、ユーザは、指定したコンテンツを、ユーザ操作(例えば右フリック)により、あるグループに登録させた後、当該コンテンツに対して異なるユーザ操作(例えば、ダブルタップ)をすれば、当該コンテンツを、既登録のグループに代えて別のグループに簡単に再登録させることができる。
次いで、システム制御部24は、上記グループに属するコンテンツのコンテンツ情報に基づいて、当該グループのグループ特徴情報を、グループ特徴情報生成部24cにより生成し、当該グループ特徴情報を、当該グループのグループIDに対応付けてグループテーブルに登録する(ステップS24)。なお、既にグループ特徴情報が当該グループIDに対応付けられてグループテーブルに登録されている場合、既に登録されているグループ特徴情報に代えて、新たに生成されたグループ特徴情報が更新登録される。
次いで、システム制御部24は、グループテーブルに登録されたグループ情報を、グループ情報送信部24dにより通信部21を介してクライアント端末1へ送信し(ステップS25)、図7に示す処理を終了する。このとき、RAMまたは記憶部22に記憶されている対応付け情報は消去されてもよい(既にグループ分けに使用されたため)。
一方、図6に示すステップS5において、クライアント端末1のシステム制御部15は、グループ情報が受信されたか否かを判定する。グループ情報が受信されたと判定されない場合(ステップS5:NO)、システム制御部15は、ステップS8へ進む。一方、情報提供サーバ2からのグループ情報が受信されたと判定された場合(ステップS5:YES)、システム制御部15は、当該グループ情報をRAMまたは記憶部13に記憶する(ステップS6)。次いで、システム制御部15は、ステップS6で記憶されたグループ情報に含まれるグループIDに対応する操作アイコン(操作ボタン)を、表示制御部15dにより表示画面51に表示させ(ステップS7)、ステップS16へ進む。この操作アイコンはユーザにより指定可能になっている。なお、この操作アイコンは、グループの情報の一例である。操作アイコンの代わりに、ユーザにより指定可能な操作名称(テキストデータ)が表示されてもよい。或いは操作アイコンの代わりにグループ特徴情報が表示されてもよい。
図8は、操作・表示部11の表示画面51における操作アイコン等の表示例を示す図である。図8(A)に示す表示画面51には、複数のコンテンツの画像と共に、4つのグループそれぞれに対応する操作アイコン61〜64、及び、リンク設定文字(“全グループ表示”)65の文字が表示されている。この操作アイコン61〜64、及びリンク設定文字65は、ユーザにより指定可能になっている。また、図8に示す例では、グループに属するコンテンツの画像上には、当該コンテンツが属するグループに対応する操作アイコンが表示されている(当該グループのグループ特徴情報が表示されてもよい)。これにより、コンテンツがどのグループに属しているかを、ユーザに一目で把握させることができる。なお、コンテンツの画像上に操作アイコンは、ユーザによる設定により表示しないように構成してもよい。
ステップS8では、システム制御部15は、表示画面51に表示されている操作アイコンが指定されたか否かを判定する。システム制御部15は、操作アイコンが指定されていないと判定した場合(ステップS8:NO)、ステップS10へ進む。一方、システム制御部15は、操作アイコンが指定されたと判定した場合(ステップS8:YES)、指定された操作アイコンに対応するグループに属するコンテンツの画像を、例えば図8(B)に示すように、表示制御部15dにより表示画面51に表示させ(ステップS9)、ステップS16へ進む。図8(B)の例では、操作アイコン61(右フリック)がユーザに指定されたため、当該操作アイコン61に対応するグループに属するコンテンツC−01,C−08,C−011のコンテンツの画像(例えば、商品の名称でもよい)を含むポップアップ画面71が表示画面51上に重畳表示されている。これにより、ユーザ操作よりグループに振り分けられたコンテンツを、当該ユーザに一目で把握させることができる。また、ポップアップ画面71内には、“購入へ”ボタン72が表示されている。この“購入へ”ボタン72がユーザにより指定されると、当該ボタン72にハイパーリンク設定されたURL(Uniform Resource Locator)に従って購入手続ページに遷移する(つまり、当該URLから購入手続ページが取得され表示画面に表示される)。これにより、ユーザは、簡単な操作で当該グループに属する商品を購入することができる。なお、このようなポップアップ画面は、操作アイコン62〜64が指定された場合も表示される。また、図8(A)に示すポップアップ画面71において(後述する図9(B)に示すポップアップ画面91、図10(A)に示す表示画面52、図10(B)に示す表示画面53においても同様)、システム制御部15は、ユーザにより指定された例えばコンテンツC―01に対するユーザ操作を検出した場合にも、当該検出されたユーザ操作を示す操作情報と、当該指定されたコンテンツ(例えば、コンテンツID)とを対応付けてRAMまたは記憶部13に記憶し(ステップS3)、この対応付け情報を情報提供サーバ2へ送信し(ステップS4)てもよい。これにより、ユーザは、既にグループに登録されたコンテンツの一覧からも、当該コンテンツのグループ登録の解除、複数のグループへの登録、または別のグループへの再登録を簡単に行わせることができる。
ステップS10では、システム制御部15は、ユーザ操作が検出されたか否かを判定する。つまり、この場合、コンテンツは指定されていないので、コンテンツの画像が表示されていない表示領域においてユーザ操作が検出されたか否かが判定されることになる。図9は、表示画面51のコンテンツの画像が表示されていない表示領域において、ユーザが右フリックを行ったときの表示例を示す図である。システム制御部15は、図9(A)に示すように、表示画面51内の表示領域のうち、コンテンツの画像が表示されていない表示領域において、ユーザ操作検出部15aによりユーザ操作(この例では、ユーザが指81で右フリック)が検出されると、システム制御部15は、当該ユーザ操作が検出されたと判定し(ステップS10:YES)、ステップS11へ進む。一方、システム制御部15は、ユーザ操作が検出されていないと判定した場合(ステップS10:NO)、ステップS16へ進む。
ステップS11では、システム制御部15は、ステップS10で検出されたユーザ操作に対応するグループのグループ情報が記憶されているか否かを判定する。システム制御部15は、当該グループ情報が記憶されていると判定した場合(ステップS11:YES)、当該検出されたユーザ操作に対応するグループに属するコンテンツの画像を、例えば図9(B)に示すように、表示制御部15dにより表示画面51に表示させ(ステップS12)、ステップS16へ進む。図9(B)の例では、コンテンツの画像が表示されていない表示領域においてユーザにより右フリックがされため、当該右フリックに対応するグループに属するコンテンツC−01,C−08,C−011のコンテンツの画像(例えば、商品の名称でもよい)を含むポップアップ画面91が表示画面51上に重畳表示されている。これにより、ユーザ操作よりグループに振り分けられたコンテンツを、当該ユーザに一目で把握させることができる。また、ポップアップ画面91内にも、“購入へ”ボタン92が表示されており、このボタン72がユーザにより指定されると、購入手続ページに遷移する。これにより、ユーザは、簡単な操作で当該グループに属する商品を購入することができる。一方、システム制御部15は、当該グループ情報が記憶されていないと判定した場合(ステップS11:NO)、ステップS16へ進む。
なお、図8(A)等に示すリンク設定文字(“全グループ表示”)65がユーザにより指定されると、当該リンク設定文字65にハイパーリンク設定されたURLに従って、全グループ表示ページに遷移する(つまり、当該URLから全グループ表示ページが取得され表示画面に表示される)。図10は、全グループ表示ページの表示例を示す図である。図10(A)に示す表示画面52には、各グループに対応する操作アイコンと、各グループそれぞれに属するコンテンツの画像とが、グループごとに対応付けられて表示されている。一方、図10(B)に示す表示画面53には、各グループに対応する操作アイコンと、各グループそれぞれに属するコンテンツの画像と、各グループそれぞれのグループ特徴情報53aとが、グループごとに対応付けられて表示されている。
ステップS13では、システム制御部15は、ステップS1で指定されたコンテンツがグループ分けされているか(グループ分け済であるか)否かを判定する。システム制御部15は、指定されたコンテンツがグループ分けされていると判定した場合(ステップS13:YES)、ステップS16へ進む。一方、システム制御部15は、指定されたコンテンツがグループ分けされていないと判定した場合(ステップS13:NO)、グループ情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS14)。そして、システム制御部15は、当該グループ情報が記憶されていると判定した場合(ステップS14:YES)、グループ分けにより生成されたグループのグループ情報に含まれるグループ特徴情報と、当該グループに対応するユーザ操作を示す操作情報(例えば、操作アイコン、操作名称等)とを対応付けて、表示制御部15dにより表示画面51に表示させ(ステップS15)、ステップS16へ進む。
図11(A)は、表示画面51において、グループ分けされていないコンテンツが指定されたときの(ユーザ操作がなされる前)表示例を示す図である。図11(A)の例では、操作アイコンとグループ特徴情報とがグループごとに対応付けられたポップアップ画面101が表示画面51上に重畳表示されている。これにより、ユーザが指定したコンテンツをどのグループに振り分ければよいか、さらには当該グループに振り分けるにはどのようなユーザ操作をすればよいかを、当該ユーザに一目で把握させることができる。なお、グループ特徴情報の代わりに、グループに属するコンテンツの数が操作情報に対応付けられて表示されてもよい。或いは、グループ特徴情報と共にグループに属するコンテンツの数が操作情報に対応付けられて表示されてもよい。一方、ステップS14において、システム制御部15は、当該グループ情報が記憶されていないと判定した場合(ステップS14:NO)、ステップS16へ進む。ステップS16に示すその他の処理では、例えばユーザからスクロール操作指示等があったときに、これに応じた処理が行われ、ステップS1に戻る(特にユーザからの指示がなければステップS1へ戻る)。
なお、システム制御部15は、グループ分けされていないコンテンツが、どのグループに属する候補となるかを視認可能に表示画面51に表示させてもよい。例えば、システム制御部15は、グループ分けされていないコンテンツのコンテンツ情報のうち、上記グループ特徴情報が含まれるコンテンツ情報を特定し、当該グループ特徴情報に対応する操作情報(当該グループ特徴情報でもよい)と、当該特定したコンテンツ情報(例えば、コンテンツの画像)とを対応付けて表示させる。図11(B)は、表示画面51において、グループ分けされていないコンテンツが、どのグループに属する候補となるかを視認可能に表示する表示例を示す図である。図11に示す例では、グループ分けされていないコンテンツのうちの一部のコンテンツの画像上には、当該コンテンツが属する候補となるグループに対応する操作アイコンが破線で表示されている。つまり、このように破線で表示された操作アイコンは、グループ分けされたコンテンツの画像上に表示された操作アイコンとは区別される表示態様(区別できれば破線でない表示態様でもよい)で表示される。これにより、グループ分けされていないコンテンツのグループ分けのためのユーザ操作を効率良くユーザに促すことができる。
以上説明したように、上記実施形態によれば、ユーザにより操作可能な複数のユーザ操作のうち、表示画面において指定されたコンテンツに対する操作として検出されたユーザ操作を示す操作情報と、当該指定されたコンテンツとが対応付けられた情報を対応付けて取得し、取得された操作情報に基づいて、当該操作情報に対応付けられたコンテンツをグループ分けするように構成したので、ユーザが商品等のコンテンツを、迅速、且つ簡易な操作で分類してグループ分けすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記グループ分け手段によりグループ分けされていないコンテンツが、どの前記グループに属する候補となるかを視認可能に前記表示画面に表示させる第2表示制御手段を更に備えることを特徴とする。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の情報処理装置において、前記第2表示制御手段は、前記グループ分けされていないコンテンツが属する候補となるグループに対応する前記ユーザ操作を示す操作情報を、前記グループ分けされていないコンテンツ1つにつき1つ表示させることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の情報処理装置において、前記グループ分け手段によりグループ分けされた後に、前記グループに属する複数のコンテンツの情報に基づいて、当該グループの特徴を示す特徴情報を生成する生成手段を更に備え、前記グループ分けされていないコンテンツが属する候補となるグループは、前記特徴情報に基づいて特定されることを特徴とする。