JP2019152509A - エンジン試験用給気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】面倒で手間のかかる作業を不要としつつ、エアの吹出位置の変更可能範囲を格段に広げることができ、また、フレキシブルダクトの外れや破損をより確実に防止する。【解決手段】エンジン試験用給気装置1は、試験室100内においてエンジン試験を行う際にエンジンに燃焼用空気を給気する装置である。エンジン試験用給気装置1は、エアが供給される変形可能なフレキシブルダクト3と、フレキシブルダクト3に接続され、試験室100の床に移動可能な状態で設置されたエアを吹出可能な吹出ボックス4と、天井101に沿ってスライド移動可能なスライド移動部5と、スライド移動部5に取付けられる本体部61、及び、フレキシブルダクト3を吊り下げ状態で支持するワイヤ62を有するスプリングバランサ6とを備える。スプリングバランサ6をスライド移動させることで、エアの吹出位置をより容易にかつ一層広範囲に亘って変更可能である。【選択図】 図1

Description

本発明は、試験室内に配置された内燃機関や燃料電池であるエンジンの試験を行う際に、エンジンに対し燃焼用空気を給気するための装置に関する。
従来、内燃機関や燃料電池であるエンジンの試験を行うにあたって、エンジン試験室でのエンジン単体の負荷試験として、耐寒試験を行ったり酷暑試験を行ったりするために、エンジン冷却水、エンジン潤滑オイルなどとともに燃焼用空気も温度(気中水分も)を調整して想定する温度状態の環境を作り出す場合がある。この場合、試験室内で発生する熱を処理する空調機へ循環する温調空気ではなく、燃焼用空気として、エンジンに対し所定条件(例えば、所定温度や所定湿度など)に設定したエアを供給する(吹き付ける)ことがある。エンジンへと燃焼用空気であるエアを供給する装置(エンジン試験用給気装置)としては、オールフレッシュ空気であるエンジン試験室外の空気の温度・湿度を調節可能な外気空調機と、当該外気空調機から送出されるエアをエンジンへと案内するダクト(通気管)とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特許第3446544号公報
ところで、エンジンの形式や排気量、試験内容などによって、エンジン内部に燃焼用として空気を取り込むエアインテークに向けて、ダクト端の吹出位置を適宜変更した上で仮固定したいといった要望がある。そこで、図7に示すように、ダクトを十分な長さを有する変形可能なフレキシブルダクト3としつつ、床に設置される持ち運び可能な吹出ボックス4へとフレキシブルダクト3の先端部を接続して吹出ボックス4の吹出口からエアが吹き出すようにし、さらに、天井101に取付けられたスプリングバランサ6から引き出したワイヤ62によってフレキシブルダクト3を吊って支えるように構成することが考えられる。このように構成すると、ワイヤ62の引き出し長さを変化させつつ、吹出ボックス4の設置位置を変える(つまり、エアの吹出口を変える)ことによって、フレキシブルダクト3が床についてしまったり、吹出ボックス4が倒れてしまったりすることを防止しながら、エアの吹出位置を変更した上で仮固定することが可能となる。
しかしながら、上記の構成では、エアの吹出位置の変更可能範囲が、天井101に対するスプリングバランサ6の取付位置を基準とした一定の範囲に限定されてしまうおそれがある。また、吹出位置の変更可能範囲から外れた位置に吹出位置を変更したいといった事情が生じた場合などに、吹出ボックス4やフレキシブルダクト3を無理に移動させてしまうと、ワイヤ62からフレキシブルダクト3が外れてしまったり、フレキシブルダクト3に破れ等の破損が生じてしまったりするおそれがある。尚、設定したいエアの吹出位置に合わせて、天井101に対するスプリングバランサ3の取付位置を変えることも考えられるが、取付位置の変更には面倒で手間のかかる作業が必要となってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、面倒で手間のかかる作業を不要としつつ、エアの吹出位置の変更可能範囲を格段に広げることができ、また、フレキシブルダクトの外れや破損をより確実に防止することができるエンジン試験用給気装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.試験室内に設置されたエンジンの試験を行う際に、前記エンジンに対し燃焼用空気として給気するエンジン試験用給気装置であって、
所定の外気空調機からエアが供給される変形可能なフレキシブルダクトと、
前記フレキシブルダクトに接続されるとともに、前記試験室の床に移動可能な状態で設置され、前記フレキシブルダクトを通って前記外気空調機から送られたエアを吹出可能な吹出手段と、
前記試験室の天井に沿ってスライド移動可能なスライド移動部と、
前記スライド移動部に取付けられる本体部、及び、当該本体部から引き出し可能であるとともに前記フレキシブルダクトを吊り下げ状態で支持するワイヤを有し、前記ワイヤの引き出し長さを調節することにより前記フレキシブルダクトにおける前記ワイヤによる被支持部分を任意の位置に配置可能なスプリングバランサとを備えることを特徴とするエンジン試験用給気装置。
上記手段1によれば、スプリングバランサにおけるワイヤの引き出し長さを調節することによって、フレキシブルダクトにおける前記ワイヤによる被支持部分を任意の位置に吊り下げ状態で配置することができる。従って、ワイヤの引き出し可能長さの範囲内で被支持部分を適宜移動させることができ、ひいてはフレキシブルダクトに接続される吹出手段の設置位置、つまりエアの吹出位置を変更することができる。
その上で、上記手段1によれば、試験室の天井にはスライド移動部が設けられており、当該スライド移動部に対しスプリングバランサの本体部が取付けられている。そして、スライド移動部をスライド移動させることで、スプリングバランサの設置位置を適宜変更可能となっている。すなわち、ワイヤの引き出し元の位置を適宜変更可能となっている。従って、スプリングバランサの存在と相俟って、フレキシブルダクトにおけるワイヤによる被支持部分や、フレキシブルダクトに接続された吹出手段の配置位置を一層広範囲に亘って変更することができる。その結果、エアの吹出位置の変更可能範囲を格段に広げることができる。
また、スライド移動部によってスプリングバランサを容易に移動させることができるため、吹出位置の変更にあたって、天井に対するスプリングバランサの取付位置をその都度変えるといった面倒で手間のかかる作業を行う必要がなくなる。これにより、試験の準備などに係る作業効率を向上させることができる。
さらに、吹出位置の変更可能範囲を広げることができることから、変更可能範囲から外れた位置に吹出位置を変更したいといった事情が生じにくくなり、ひいては吹出手段やフレキシブルダクトを無理に移動させるといった事態も生じにくくなる。これにより、吹出手段等の無理な移動に伴う、ワイヤからのフレキシブルダクトの外れやフレキシブルダクトの破損をより確実に防ぐことができ、フレキシブルダクトの耐久性向上(長寿命化)を図ることができる。
手段2.前記フレキシブルダクトの所定位置に巻き付けられた帯状のバンドを有し、
前記ワイヤの先端部が前記バンドに連結されていることを特徴とする手段1に記載のエンジン試験用給気装置。
上記手段2によれば、フレキシブルダクトは、帯状のバンドを介してワイヤによって支持されている。従って、ワイヤからフレキシブルダクトへと加わる張力などの力を、局所的に集中させることなく、より分散させることができる。これにより、フレキシブルダクトにおける破れなどの破損を一層確実に防止することができ、フレキシブルダクトの更なる耐久性向上(長寿命化)を図ることができる。
また、エアの吹出位置等に変更の要請があった場合において、フレキシブルダクトに対するバンドの固定位置を逐一変更しなくとも上記要請に応えることができる。そのため、バンドの締結・解除の繰り返しに起因するフレキシブルダクトへの悪影響を回避することができる。
手段3.前記スライド移動部は、
前記天井に設けられたレールと、
前記レールを転がって移動するローラとを備えることを特徴とする手段1又は2に記載のエンジン試験用給気装置。
上記手段3によれば、スプリングバランサのスライド移動を滑らかに行うことができ、ひいてはエアの吹出位置の変更をより円滑に行うことができる。これにより、作業効率の更なる向上を図ることができる。
手段4.前記吹出手段は、
エアの吹出口を有するボックス部と、
高さ方向に伸縮することで前記ボックス部の設置高さを変更可能な脚部とを備えることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のエンジン試験用給気装置。
上記手段4によれば、脚部を伸縮させることで、エアの吹出高さを適宜調節することができる。従って、エンジンの形式や試験内容などに応じて、エアの吹出位置をより広範に変更することができ、試験に係る利便性をより高めることができる。
本実施形態におけるエンジン試験用給気装置の概略正面図である。 前方の開口を開放状態とした吹出ボックスなどの斜視図である。 左方の開口を開放状態とした吹出ボックスなどの斜視図である。 スライド移動部やスプリングバランサの拡大側面図である。 スプリングバランサの位置を変更した場合におけるエンジン試験用給気装置の概略正面図である。 スプリングバランサの位置を変更した場合におけるエンジン試験用給気装置の概略正面図である。 エアの吹出位置をある程度調節可能としたエンジン試験用給気装置の概略正面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。エンジン試験用給気装置1は、試験室100内に設置されたエンジン(図示せず)へと所定条件の燃焼用空気であるエアを供給するためのものであり、図1に示すように、固定ダクト2と、フレキシブルダクト3と、吹出手段としての吹出ボックス4と、スライド移動部5と、スプリングバランサ6とを備えている。
固定ダクト2は、所定の外気空調機(図示せず)から送られるエアをフレキシブルダクト3へと送るための通気管である。固定ダクト2は、試験室100の天井101を貫通する筒状部材により構成されており、その先端部が試験室100内に配置されて水平方向に延びる一方、その他端部が前記外気空調機と接続されている。そして、前記外気空調機から固定ダクト2内へと所定条件(例えば、所定の温度や湿度)に調節されたエアが供給されるようになっている。尚、固定ダクト2は、次述するフレキシブルダクト3と同様に、エアの保温機能を備えていてもよい。
フレキシブルダクト3は、固定ダクト2を介して前記外気空調機から送られたエアを吹出ボックス4へと送りつつ、吹出ボックス4の設置位置に応じて柔軟に変形可能な通気管である。フレキシブルダクト3は、アルミニウム等からなる筒状のコアの外周に所定の保温材(例えば、グラスウール等からなる保温材)及びカバーなどが巻き付けられたものであり、内部を通るエアの保温機能を備えている。また、フレキシブルダクト3は、その先端部が吹出ボックス4に接続される一方、その他端部が固定ダクト2の先端部に対し直列的に接続されている。尚、本実施形態におけるフレキシブルダクト3は、その長手方向に沿ってさほど伸縮変形しないものとされているが、フレキシブルダクトとして、長手方向に沿って伸縮変形可能なもの(例えば、蛇腹状の管体など)を用いてもよい。
また、フレキシブルダクト3における先端側の部位(吹出ボックス4に接続される側の部位)の外周には、所定の金属(例えばステンレス等)からなる帯状のバンド7が巻き付けられて固定された状態(締結固定された状態)となっている。当該バンド7は、フレキシブルダクト3を面接触状態で支えるとともに、後述するワイヤ62の被取付部として機能する。
吹出ボックス4は、試験対象のエンジンに対するエアの吹出口を構成する装置であり、図2及び図3に示すように、ボックス部41及び脚部42を備えている。
ボックス部41は、正六面体形状をなしており、その後方部にフレキシブルダクト3の先端部が接続され、内部に前記外気空調機からのエアが供給されるようになっている。また、ボックス部41は、エアの吹出口となり得る開口41aを前方、左右及び上方に備えており、各開口41aは板状の蓋部43によって閉塞可能とされている。そして、非閉塞状態の開口41aがエアの吹出口として機能する。例えば、図2に示す例では、ボックス部41における前方の開口41aがエアの吹出口として機能し、図3に示す例では、ボックス部41における左方(図の右方)の開口41aがエアの吹出口として機能する。
尚、蓋部43は、例えば蝶ねじなどを用いることにより、開口41aを閉塞した状態でボックス部41へと比較的容易に取付可能となっている。また、蓋部43は、板厚方向に貫通する窓開口部43aと、例えば蓋部43における窓開口部43aの周囲部分へとヒンジ固定され、窓開口部43aを容易に開閉可能な窓部43bとを備えている。これにより、開口41aから蓋部43を外すことなく、窓開口部43aを通して、ボックス部41内に所定機器を設置するなどの作業を行うことが可能となっている。
脚部42は、ボックス部41の底面部中心から下方に延びており、試験室100の床に対し持ち運び移動可能な状態で載置されている。脚部42は、平板状のベース部42aと、当該ベース部42aから上方に突設された下筒部42bと、当該下筒部42bに挿通された上筒部42cとを備えている。そして、下筒部42bに対し上筒部42cが上下させられることで、脚部42が高さ方向に沿って伸縮可能に構成されている。また、脚部42には、下筒部42bに対する上筒部42cの高さ位置を固定・調整するためのねじ42dが設けられており、当該ねじ42dをゆるめた状態で前記上筒部42cの高さ位置を調節することで、脚部42の長さを調節することが可能となっている。そして、脚部42の長さを調節することで、ボックス部41の高さ位置、つまり試験するいろいろな形式容量のエンジンのエアインテークに対向する、エアの吹出口の高さ位置を変更することが可能となっている。
次に、前記スライド移動部5について説明する。スライド移動部5は、天井101に設置されており、スプリングバランサ6をスライド移動させるための機構である。スライド移動部5は、図4に示すように、レール51及びローラ付ボルト52を備えている。
レール51は、天井101の下面に固定されており、断面略L字形状をなす一対のレール片51a同士が所定間隔をあけて相対向する構成とされている。尚、本実施形態において、レール51は、天井101の梁(H鋼)へと固定されている。
ローラ付ボルト52は、車軸52aと、当該車軸52aの両端部に対し回転可能な状態で取付けられた一対のローラ52bと、車軸52aの長手方向中心から垂下するアイボルト52cとを備えている。各ローラ52bは、それぞれレール片51aに支持されており、ローラ52bがレール51を転がって移動することで、ローラ付ボルト52がレール51の延びる方向に沿ってスライド移動する。また、アイボルト52cは、下部にリング状部を備えたものであり、当該リング状部はスプリングバランサ6の被取付部として機能する。
スプリングバランサ6は、フレキシブルダクト3を任意の位置にて吊り下げ状態で支持するための装置である。スプリングバランサ6は、本体部61及び当該本体部61から引き出し可能なワイヤ62とを備えている。ワイヤ62は、フレキシブルダクト3を吊り下げ状態で支持するものであり、その先端のフック部分がバンド7に連結されている。
また、本体部61は、表面が複数の異なる円錐面で形成され、前記ワイヤ62の巻き付けられた回転可能なドラム(図示せず)と、当該ドラムに対し前記ワイヤ62を巻き戻す方向の力を付勢する渦巻きばね(図示せず)とを備えており、ワイヤ62の引き出し長さに関わらず、ワイヤ62へと一定の巻き戻し力(張力)を付与することが可能とされている。また、前記渦巻きばねからワイヤ62へと付与される巻き戻し力は調節可能とされており、ワイヤ62による吊り下げ対象の重量に応じて巻き戻し力を調節することにより、吊り下げ対象を任意の位置に吊り下げて停止させることができるようになっている。本実施形態では、前記渦巻きばねからワイヤ62へと付与される巻き戻し力が、フレキシブルダクト3の重量に応じたものに予め調節されており、その結果、ワイヤ62の引き出し長さを調節することにより、ワイヤ62の引き出し戻しに応じたる前記渦巻きばねの巻き上げによるトルク変化と、前記ドラムに巻き付くワイヤ62の前記ドラムの回転軸からの離れ距離によるトルク変化とを合わせることで、フレキシブルダクト3におけるワイヤ62による被支持部分を、あるストローク内で任意の位置に吊り下げ状態にしても、バランス静止して配置することができるようになっている。
また、本体部61はフック61aを備えており、当該フック61aがアイボルト52cに引掛けられることで、スプリングバランサ6がスライド移動可能な状態で支持されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、スプリングバランサ6におけるワイヤ62の引き出し長さを調節することによって、フレキシブルダクト3におけるワイヤ62による被支持部分を任意の位置に吊り下げ状態で配置することができる。従って、ワイヤ62の引き出し可能長さの範囲内で被支持部分を適宜移動させることができ、ひいてはフレキシブルダクト3に接続される吹出ボックス4の設置位置、つまりエアの吹出位置を変更することができる。
その上で、本実施形態では、天井101にスライド移動部5が設けられており、当該スライド移動部5(特にローラ付ボルト52)に対しスプリングバランサ6の本体部61が取付けられている。そして、図1、図5或いは図6に示すように、スライド移動部5(ローラ付ボルト52)をスライド移動させることで、スプリングバランサ6の設置位置を適宜変更可能となっている。すなわち、ワイヤ62の引き出し元の位置を適宜変更可能となっている。従って、スプリングバランサ6の存在と相俟って、フレキシブルダクト3におけるワイヤ62による被支持部分や、フレキシブルダクト3に接続された吹出ボックス4の配置位置を一層広範囲に亘って変更することができる。その結果、エアの吹出位置の変更可能範囲を格段に広げることができる。
また、スライド移動部5によってスプリングバランサ6を容易に移動させることができる。例えば、エアの吹出位置を変更すべく、フレキシブルダクト3や吹出ボックス4を移動させたときに、スライド移動部5によって、それらの移動に追従してスプリングバランサ6を容易に移動させることができる。そのため、吹出位置の変更にあたって、天井101に対するスプリングバランサ6の取付位置をその都度変えるといった面倒で手間のかかる作業を行う必要がなくなる。これにより、試験の準備などに係る作業効率を向上させることができる。
さらに、吹出位置の変更可能範囲を広げることができることから、変更可能範囲から外れた位置に吹出位置を変更したいといった事情が生じにくくなり、ひいては吹出ボックス4やフレキシブルダクト3を無理に移動させるといった事態も生じにくくなる。これにより、吹出ボックス4等の無理な移動に伴う、ワイヤ62からのフレキシブルダクト3の外れやフレキシブルダクト3の破損をより確実に防ぐことができ、フレキシブルダクト3の耐久性向上(長寿命化)を図ることができる。
加えて、フレキシブルダクト3は、帯状のバンド7を介してワイヤ62によって支持されるため、ワイヤ62からフレキシブルダクト3へと加わる張力などの力を、局所的に集中させることなく、より分散させることができる。これにより、フレキシブルダクト3における破れなどの破損を一層確実に防止することができ、フレキシブルダクト3の更なる耐久性向上(長寿命化)を図ることができる。
また、エアの吹出位置等に変更の要請があった場合において、フレキシブルダクト3に対するバンド7の固定位置を逐一変更しなくとも上記要請に応えることができる。そのため、バンド7の締結・解除の繰り返しに起因するフレキシブルダクト3への悪影響を回避することができる。
併せて、スライド移動部5は、レール51と当該レール51を転がって移動するローラ52bを備えているため、スプリングバランサ6のスライド移動を滑らかに行うことができる。そのため、吹出ボックス4やフレキシブルダクト3の位置調整(つまり、エアの吹出位置の変更)を円滑に行うことができ、作業効率の更なる向上を図ることができる。
また、脚部42を伸縮させる(脚部42の長さを変更する)ことで、エアの吹出高さを適宜調節することができる。従って、エンジン形式や試験内容などに応じて、エアの吹出位置をより広範に変更することができ、試験に係る利便性をより高めることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、スプリングバランサ6が1つ設けられているが、複数のスプリングバランサを設けることとしてもよい。この場合、複数のスプリングバランサによってフレキシブルダクト3の複数箇所を支持することとしてもよいし、複数のスプリングバランサを直列的に接続することで、ワイヤ62の長さをより広範に変更可能としてもよい。
(b)上記実施形態において、スライド移動部5は、レール51及びローラ付ボルト52によって構成されているが、スライド移動部は、スプリングバランサ6をスライド移動可能とするものであれば、その構成は特に限定されるものではない。従って、スライド移動部が、例えば、試験室100の天井101に対し、天井101と平行となるように取付けられた棒状部材と、例えば前記棒状部材に引掛けられることによって、前記棒状部材の延びる方向に沿ってスライド移動可能な状態で当該棒状部材により支持される被取付部材とを備えるものとし、当該被取付部材へとスプリングバランサ6の本体部61が取付けられるように構成してもよい。
(c)上記実施形態において、バンド7はフレキシブルダクト3に対し固定された状態となっているが、フレキシブルダクト3の長手方向に沿ってバンド7をスライド移動可能としてもよい。この場合には、ワイヤ62によるフレキシブルダクト3の被支持位置を調節することができ、フレキシブルダクト3や吹出ボックス4の配置位置を一層広範囲に亘って変更することができる。その結果、エアの吹出位置の変更可能範囲をより一層広げることが可能となる。
1…エンジン試験用給気装置、3…フレキシブルダクト、4…吹出ボックス(吹出手段)、5…スライド移動部、6…スプリングバランサ、7…バンド、41…ボックス部、42…脚部、51…レール、52b…ローラ、61…本体部、62…ワイヤ、100…試験室、101…天井。

Claims (4)

  1. 試験室内に設置されたエンジンの試験を行う際に、前記エンジンに対し燃焼用空気として給気するエンジン試験用給気装置であって、
    所定の外気空調機からエアが供給される変形可能なフレキシブルダクトと、
    前記フレキシブルダクトに接続されるとともに、前記試験室の床に移動可能な状態で設置され、前記フレキシブルダクトを通って前記外気空調機から送られたエアを吹出可能な吹出手段と、
    前記試験室の天井に沿ってスライド移動可能なスライド移動部と、
    前記スライド移動部に取付けられる本体部、及び、当該本体部から引き出し可能であるとともに前記フレキシブルダクトを吊り下げ状態で支持するワイヤを有し、前記ワイヤの引き出し長さを調節することにより前記フレキシブルダクトにおける前記ワイヤによる被支持部分を任意の位置に配置可能なスプリングバランサとを備えることを特徴とするエンジン試験用給気装置。
  2. 前記フレキシブルダクトの所定位置に巻き付けられた帯状のバンドを有し、
    前記ワイヤの先端部が前記バンドに連結されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン試験用給気装置。
  3. 前記スライド移動部は、
    前記天井に設けられたレールと、
    前記レールを転がって移動するローラとを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン試験用給気装置。
  4. 前記吹出手段は、
    エアの吹出口を有するボックス部と、
    高さ方向に伸縮することで前記ボックス部の設置高さを変更可能な脚部とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジン試験用給気装置。
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