JP7215674B2 - 自立型架台 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 公開日:平成30年4月16日 公開場所:愛知日野自動車株式会社 豊橋営業所(愛知県豊川市御津町佐脇浜2号地1-28)
本開示は、建屋内に設けられる自立型架台に関する。
例えば、建屋内で車両を整備する際には、車体に付着している汚れを落としたり、車体とタイヤとを締結しているナットを緩めたりするために、エアが供給されるエアホースを建屋の天井に固定されて吊り下げられているリールから引っ張ってくる場合がある。
この際、リールに巻回されているエアホースの長さ(リールの巻回能力)が足りず、整備車両の所定箇所(汚れが付着している箇所やナット)にエアを吹き付けることができないことがあった。特に大型車両を整備する場合には、リールの巻回能力を考慮して、整備中の車両を移動したり、天井に固定して吊り下げられている複数のリールのうち所定のリールを選択してからエアホースを引っ張ってエアを吹き付けていた。
これに対して、特許文献1には、左右に延びるフレームの上端部にレールを敷設し、該レールに、駆動機構に連動して該レールに沿って同期して内方或いは外方に走行する左右の移動体を設け、根部においてこれら移動体に回動自在にそれぞれ枢着すると共に先端部において屈折自在に相互に枢着する左右のアームのぞれぞれの先端部内のリールから各種の車両整備用ノズルホースやコードを引き出し可能に垂下した車両整備装置について開示されている。
特開平5-254403号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、アームに固定されて取り付けられているリールを移動させる移動機構は、レールに沿って走行する移動体と、移動体の走行に応じて回動する左右のアームと、を備える必要があり非常に大掛かりな構成となっていた。
本発明は上述の課題に鑑みなされたものであり、コンパクトな移動機構でリールを移動させることができる自立型架台を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る自立型架台は、建屋内に設けられる自立型架台であって、
前記建屋内の床面に支持される支柱と、
前記支柱に対して移動不能な状態で支持されるとともに、水平方向に沿って延在するフレームと、
前記フレームに吊り下げられるリールと、
前記フレームの延在方向に沿って前記リールを移動可能とするように構成された移動機構と、を備える。
上記(1)の構成によれば、フレームは支柱に対して移動不能な状態で支持されており、このようなフレームに吊り下げられるリールは、移動機構によってフレームの延在方向に沿って移動可能に構成されている。このため、特許文献1のような大掛かりな構造(リールが固定されて取りつけられているアームを回動させる構造)を必要としないので、コンパクトな移動機構でリールを移動させることができる。
また、上記(1)の構成によれば、リールは、従来のように建屋の天井に固定されて吊り下げられておらず、建屋内に設けられる自立型架台のフレームに吊り下げられている。このため、リールは、天井クレーンのような建屋の天井に設けられている天井部材と干渉することがなく、天井部材の使用範囲が制限されずに済む。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、前記移動機構は、前記フレームに設けられ、前記フレームの延在方向に沿って延びるレールと、前記リールに設けられ、前記レールに対して移動可能な状態で支持される移動支持部と、を含む。
上記(2)の構成によれば、リールがフレームの延在方向に沿って移動する機能を簡易な構成で実現することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の構成において、前記リールは、エアが供給可能に構成されるエアホースを巻回するエア用リールを含む。
上記(3)の構成によれば、エア用リールを移動させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載の構成において、前記支柱は、前記床面に形成される開口を覆うように前記床面に支持され、前記エアホースと接続されるとともに前記エアが流通するエア配管であって、前記床面の下方に配置される床下エア配管部と、前記開口から上方に向かって延在し、前記支柱の内部に配置される支柱内エア配管部と、を含むエア配管をさらに備える。
従来からの建屋では、リール(エア用リール)は天井に固定して吊り下げられていたので、エアが流通するエア配管は天井に配置されていた。このため、エア配管の整備や点検は、天井付近での作業となり、困難な作業となることが多かった。また、エア配管が天井に配置されることによって建屋内の視界が狭められていた。上記(4)の構成によれば、エア配管は、床面の下方及び支柱の内部に配置されている。このため、エア配管が天井に配置されている場合と比較して、エア配管の整備や点検を容易化することができる。また、エア配管によって建屋内の視界が狭められずに済む。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)~(4)の何れか1つに記載の構成において、前記リールは、オイルが供給可能に構成されるオイルホースを巻回するオイル用リールを含む。
上記(5)の構成によれば、オイル用リールを容易に移動させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載の構成において、前記支柱は、前記床面に形成される開口を覆うように前記床面に支持され、前記オイルホースと接続されるとともに前記オイルが流通するオイル配管であって、前記床面の下方に配置される床下オイル配管部と、前記開口から上方に向かって延在し、前記支柱の内部に配置される支柱内オイル配管部と、を含むオイル配管をさらに備える。
従来からの建屋では、リール(オイル用リール)は天井に固定して吊り下げられていたので、オイルが流通するオイル配管は天井に配置されていた。このため、オイル配管の整備や点検は、天井付近での作業となり、困難な作業となることが多かった。また、オイル配管が天井に配置されることによって建屋内の視界が狭められていた。上記(6)の構成によれば、オイル配管は、床面の下方及び支柱の内部に配置されている。このため、オイル配管が天井に配置されている場合と比較して、オイル配管の整備や点検を容易化することができる。また、オイル配管によって建屋内の視界が狭められず済む。
(7)幾つかの実施形態では、上記(2)~(6)の何れか1つに記載の構成において、前記リールは、電力が供給可能に構成される電気ケーブルを巻回する電力用リールを含む。
上記(7)の構成によれば、電力用リールを移動させることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)に記載の構成において、前記支柱は、前記床面に形成される開口を覆うように前記床面に支持され、前記電気ケーブルと接続されるとともに前記電力が送電される電力配線であって、前記床面の下方に配置される床下電力配線部と、前記開口から上方に向かって延在し、前記支柱の内部に配置される支柱内電力配線部と、を含む電力配線をさらに備える。
従来からの建屋では、リール(電力用リール)は天井に固定して吊り下げられていたので、電力が送電される電力配線は天井に配置されていた。このため、電力配線の整備や点検は、天井付近での作業となり、困難な作業となることが多かった。また、電力配線が天井に配置されることによって建屋内の視界が狭められていた。上記(8)の構成によれば、電力配線は、床面の下方及び支柱の内部に配置されている。このため、電力配線が天井に配置されている場合と比較して、電力配線の整備や点検を容易化することができる。また、電力配線によって建屋内の視界が狭められずに済む。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)~(8)の何れか1つに記載の構成において、前記支柱は、金属板に孔が形成されているパンチングメタルを含む。
上記(9)の構成によれば、パンチングメタルに形成されている孔に、車両整備などの作業をするのに必要な工具を引っ掛けておくことができる。このため、工具が収納される工具箱や工具台車を床面に置いておく必要がなくなり、工具の整頓を行いつつ、建屋内の美化を図ることができる。また、支柱はパンチングメタルを含むので、作業場所の近くに工具が配置され、作業効率を向上させることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)に記載の構成において、前記支柱の内部には、前記床面の下方に配置される冷暖房用配管を介して温度が調整された温度調整空気が供給される内部空間が形成され、前記内部空間は前記パンチングメタルに形成されている前記孔を介して外部に連通されている。
上記(10)の構成によれば、自立型架台は、空調機の機能を有するようになるので、空調機を別途設ける必要がなくなる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)~(10)の何れか1つに記載の構成において、前記フレームは、前記建屋を構成する建屋柱が貫通される開口部を有する。
上記(11)の構成によれば、建屋柱のレイアウトの影響を考慮することなく、自立型架台を建屋内に設けることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)~(11)の何れか1つに記載の構成において、前記支柱は、前記フレームを貫通して、前記フレームより上方に突出する突出部を含み、前記突出部と前記フレームとを接続する接続部とをさらに備える。
上記(12)の構成によれば、フレームが撓むことを防止することができる。また、接続部は、フレームより上方に突出する突出部とフレームとを接続するので、フレームの下方の空間を広く確保することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、コンパクトな移動機構でリールを移動させることができる。
本発明の一実施形態に係る自立型架台を示す斜視図である。 図1に示す自立型架台の構成を概略的に示す概略正面図である。 図1に示す自立型架台の構成を概略的に示す概略平面図である。 図1に示す自立型架台の構成を概略的に示す概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る自立型架台の構成を模式的に示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る移動機構を模式的に示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る支柱の内部構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自立型架台を建屋内に設けたときのレイアウト図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係る自立型架台を示す斜視図である。図2Aは、図1に示す自立型架台の構成を概略的に示す概略正面図である。図2Bは、図1に示す自立型架台の構成を概略的に示す概略平面図である。図2Cは、図1に示す自立型架台の構成を概略的に示す概略側面図である。図3は、本発明の一実施形態に係る自立型架台の構成を模式的に示す模式図である。図6は、本発明の一実施形態に係る自立型架台を建屋内に設けたときのレイアウト図である。
本発明の一実施形態に係る自立型架台1は、図1に示すように、建屋100内に設けられる。本実施形態では、自立型架台1は車両を整備するための建屋100内に設けられる場合を例にして説明するが、建屋100は、車両を製造するための建屋であってもよいし、船舶のような車両以外のものを製造、または整備するための建屋であってもよい。
自立型架台1は、支柱2と、フレーム4と、リール6と、移動機構8と、を備える。
支柱2は、建屋100内の床面101に支持される。支柱2は、図2A、図2C及び図3に示すように、床面101に形成された床穴102に嵌め込まれている。このような支柱2は、図3に示すように、床穴102に嵌め込まれている嵌め込み領域2aと、床穴102から上方に向かって突出する突出領域2bと、を含む。つまり、支柱2は、床面101に形成された床穴102に支柱2の一部(嵌め込み領域2a)が嵌め込まれることで、床面101に支持されている。尚、他の実施形態では、支柱2は床面101と溶接されることで床面101に支持される。
フレーム4は、支柱2に対して移動不能な状態で支持される。このようなフレーム4は、図2Bに示すように、長手方向を有しており、長手部材5と、短手部材7と、を含む。長手部材5は、支柱2に固定されて支持されるとともに、フレーム4の長手方向に沿って延在する部材である。短手部材7は、支柱2又は長手部材5に固定されて支持されるとともに、フレーム4の短手方向に沿って延在する部材である。このようなフレーム4を上下方向から視たときに、長手部材5が延在する方向(長手方向)と短手部材7が延在する方向(短手方向)とは互いに直角に交差する(図2B参照)。
また、フレーム4は水平方向に沿って延在する。長手部材5は、床面101に対して平行であるように、フレーム4の長手方向に沿って延在し(図2C参照)、短手部材7は、床面101に対して平行であるように、フレーム4の短手方向に沿って延在している(図2A参照)。このように、本開示における「水平方向に沿って延在する」には、「フレーム4の長手方向に沿って延在する」及び「フレーム4の短手方向に沿って延在する」という意味が含まれる。
リール6はフレーム4に吊り下げられている。フレーム4は、図2Bに示すように、サイド部材9を含む。サイド部材9は、短手部材7と接続されることで短手部材7によって支持される部材であって、フレーム4の長手方向に沿って延在する。リール6はこのサイド部材9に吊り下げられている。図2Bに示した実施形態では、サイド部材9は、短手部材7の一端7aと接続される第1サイド部材13と、短手部材7の他端7bと接続される第2サイド部材14と、を含む。つまり、フレーム4は、フレーム4の短手方向両側にサイド部材9、9を含んでいる。また、幾つかの実施形態では、リール6は短手部材7に吊り下げられる。尚、図2Bに示すように、リール6は長手部材5に吊り下げられてもよい。
移動機構8は、フレーム4の延在方向に沿ってリール6を移動可能とするように構成されている。上述したように、フレーム4は、水平方向に沿って延在しており、この水平方向(延在方向)には、フレーム4の長手方向及び短手方向が含まれる。つまり、移動機構8は、フレーム4の長手方向又は短手方向に沿ってリール6を移動可能とするように構成されている。尚、移動機構8の具体的な構成については後述する。
このような構成によれば、フレーム4は支柱2に対して移動不能な状態で支持されており、このようなフレーム4(サイド部材9、長手部材5又は短手部材7)に吊り下げられるリール6は、移動機構8によってフレーム4の延在方向(長手方向及び短手方向)に沿って移動可能に構成されている。このため、特許文献1のように大掛かりな構造を必要としないで、コンパクトな移動機構8でリール6を移動させることができる。
また、リール6は、従来のように建屋100の天井に固定されて吊り下げられておらず、建屋100内に設けられる自立型架台1のフレーム4に吊り下げられている。このため、リール6は、天井クレーンのような建屋100の天井に設けられている天井部材と干渉することがなく、天井部材の使用範囲が制限されずに済む。
また、図6に示すように、リール6が車両Aや大型車両B(大型車両Bは車両Aよりも前後方向の長さが長い)の前後方向に沿って移動するように、自立型架台1を配置することで、ストール(車両整備場)に配置する車両Aを増やすことができる。また、大型車両Bを整備する際に、大型車両Bを前後方向に移動したり、複数のリールのうち所定のリールを選択する必要がなくなる(つまりはリール6の台数を減らすことができる)。
幾つかの実施形態では、移動機構8は、レールと、移動支持部10と、を含む。
レールは、フレーム4に設けられ、フレーム4の延在方向に沿って延びる。このようなレールは、フレーム4の長手方向に沿って延びる場合にはサイド部材9又は長手部材5に設けられ、フレーム4の短手方向に沿って延びる場合には短手部材7に設けられる。本実施形態では図4を用いて、レールがサイド部材9に設けられる場合を例にして説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る移動機構を模式的に示す模式図である。図4に示した実施形態では、サイド部材9はH型鋼であり、このサイド部材9がレールとしてフレーム4に設けられている。尚、サイド部材9はH型鋼以外であってもよく、山形鋼や溝形鋼であってもよい。また、サイド部材9は金属以外の材料で形成されてもよい。
移動支持部10は、リール6に設けられ、レールに対して移動可能な状態で支持される。図4に示すように、リール6は、リール本体6Aと、リール本体6Aに巻回される巻回部6Bとを備える。移動支持部10は、リール本体6Aに取り付けられ、サイド部材9によって支持されるとともに、サイド部材9と接触する接触面を転がることが可能なローラ(レールコマ)である。つまり、レールコマはフランジ9A及びウェブ9Bによって形成される空間9Cをサイド部材9の延在方向(長手方向)に沿って移動できる。尚、他の実施形態では、移動支持部10は、リール本体6Aに取り付けられ、サイド部材9によって支持されるとともに、サイド部材9と接触する接触面を摺動することが可能な摺動部材である。
このような構成によれば、リール6がフレーム4の長手方向に沿って移動する機能を簡易な構成(レールとローラ)で実現することができる。尚、レールは短手部材7に設けられてもよく、この場合、リール6がフレーム4の短手方向に沿って移動する機能を簡易な構成で実現することができる。
図3に示すように、幾つかの実施形態では、リール6は、エア(圧縮空気)が供給可能に構成されるエアホース15を巻回するエア用リール16を含む。エアホース15の一端15aにはエアノズル30が設けられている。エアホース15の他端15bから流入したエアは、エアホース15内を流通し、エアノズル30から流出する。
車両を整備する際には、整備車両にエアを供給することが多い。リール6がエア用リール16を含む構成によれば、車両を整備する際にエア用リール16を移動させることができるので、確実に整備車両にエアを供給することができる。
また、幾つかの実施形態では、リール6は、オイル(エンジンオイル、ミッションオイル、グリースなど)が供給可能に構成されるオイルホース17を巻回するオイル用リール18を含む。オイルホース17の一端17aにはオイルノズル31が設けられている。オイルホース17の他端17bから流入したオイルは、オイルホース17内を流通し、オイルノズル31から流出する。
車両を整備する際には、整備車両にオイルを供給することを供給することが多い。リール6がオイル用リール18を含む構成によれば、車両を整備する際にオイル用リール18を移動させることができるので、確実にオイルを整備車両に供給することができる。
また、幾つかの実施形態では、リール6は、電力が供給可能に構成される電気ケーブル19を巻回する電力用リール20を含む。電気ケーブル19の一端19aには、コネクター32が設けられている。電気ケーブル19の他端19bから送電された電力は、電気ケーブル19内を通電し、コネクター32に接続された整備車両に供給される。
車両を整備する際には、整備車両に電力を供給することが多い。リール6が電力用リール20を含む構成によれば、車両を整備する際に電力用リール20を移動させることができるので、確実に電力を整備車両に供給することができる。
図3に示すように、幾つかの実施形態では、支柱2は、床面101に形成される開口104を覆うように床面101に支持される。そして、自立型架台1は、エアホース15の他端15bと接続されるとともにエアが流通するエア配管21をさらに備える。エア配管21は、床面101の下方に配置される床下エア配管部22と、開口104から上方に向かって延在し、支柱2の内部に配置される支柱内エア配管部23と、を含む。
床下エア配管部22は、一端が空気を圧縮するように構成された不図示の空気圧縮機に接続されている。支柱内エア配管部23の上方側の一端23aは、エアホース15の他端15bと接続されている。支柱内エア配管部23の下方側の他端23bは、床下エア配管部22の他端と連続的に接続されている。
従来からの建屋では、エア用リール16は天井に固定して吊り下げられていたので、エア配管21は天井に配置されていた。このため、エア配管21の整備や点検は、天井付近での作業となり、困難な作業となることが多かった。また、エア配管21が天井に配置されることによって建屋100内の視界が狭められていた。図3に示して説明した構成によれば、エア配管21は、床面101の下方及び支柱2の内部に配置されている。このため、エア配管21が天井に配置されている場合と比較して、エア配管21の整備や点検を容易化することができる。また、エア配管21によって建屋100内の視界が狭められず済む。
また、幾つかの実施形態では、自立型架台1は、オイルホース17と接続されるとともにオイルが流通するオイル配管24をさらに備える。オイル配管24は、床面101の下方に配置される床下オイル配管部25と、開口104から上方に向かって延在し、支柱2の内部に配置される支柱内オイル配管部26と、を含む。
床下オイル配管部25は、一端がオイルを貯蔵するように構成された不図示のオイルタンクに接続されている。支柱内オイル配管部26の上方側の一端26aは、オイルホース17の他端17bと接続されている。支柱内オイル配管部26の下方側の他端26bは、床下オイル配管部25の他端と連続的に接続されている。
従来からの建屋では、オイル用リール18は天井に固定して吊り下げられていたので、オイル配管24は天井に配置されていた。このため、オイル配管24の整備や点検は、天井付近での作業となり、困難な作業となることが多かった。また、オイル配管24が天井に配置されることによって建屋100内の視界が狭められていた。図3に示して説明した構成によれば、オイル配管24は、床面101の下方及び支柱2の内部に配置されている。このため、オイル配管24が天井に配置されている場合と比較して、オイル配管24の整備や点検を容易化することができる。また、オイル配管24によって建屋101内の視界が狭められず済む。
また、幾つかの実施形態では、自立型架台1は、電気ケーブル19と接続されるとともに電力が送電される電力配線27をさらに備える。電力配線27は、床面101の下方に配置される床下電力配線部28と、開口104から上方に向かって延在し、支柱2の内部に配置される支柱内電力配線部29と、を含む。
床下電力配線部28は、一端が電力を蓄えるように構成された不図示の電力源に接続されている。支柱内電力配線部29の上方側の一端29aは、電気ケーブル19の他端19bと接続されている。支柱内電力配線部29の下方側の他端29bは、床下電力配線部28の他端と連続的に接続されている。
従来からの建屋では、電力用リール20は天井に固定して吊り下げられていたので、電力配線27は天井に配置されていた。このため、電力配線27の整備や点検は、天井付近での作業となり、困難な作業となることが多かった。また、電力配線27が天井に配置されることによって建屋100内の視界が狭められていた。図3に示して説明した構成によれば、電力配線27は、床面101の下方及び支柱2の内部に配置されている。このため、電力配線27が天井に配置されている場合と比較して、電力配線27の整備や点検を容易化することができる。また、電力配線27によって建屋100内の視界が狭められずに済む。
図5は、本発明の一実施形態に係る支柱の内部構成を示す斜視図である。図5に示すように、幾つかの実施形態では、支柱2は、金属板に孔33が形成されているパンチングメタル34を含む。
図2Bに示すように、支柱2は、上方から視たときに矩形形状を有している。このような支柱2の内部には、図5に示すように、支柱2の四角に配置され、床面101から上方に向かって延在する4つの延在柱35、36、37、38が設けられている。そして、延在柱35、36間にはパンチングメタル34が取り付けられる。この際、パンチングメタル34は、延在柱35、36よりも支柱2の外部側に位置するように取り付けられる。同様に、不図示ではあるが、延在柱36、37間、延在柱37、38間、及び延在柱38、35間にはパンチングメタル34が取り付けられる。尚、支柱2は、延在柱37、38間及び延在柱38、35間に架設される枠材39をさらに備えている。同様に、不図示ではあるが、支柱2は、延在柱35、36間及び延在柱36、37間に架設される枠材39をさらに備えている。また、幾つかの実施形態では、支柱2の内部には4つの延在柱35、36、37、38が設けられず、支柱2は、床面101によって支持されるパンチングメタル34を含む。
このような構成によれば、パンチングメタル34に形成されている孔33に、車両整備などの作業をするのに必要な工具を引っ掛けておくことができる。このため、工具が収納される工具箱や工具台車を床面101に置いておく必要がなくなり、工具の整頓を行いつつ、建屋100内の美化を図ることができる。また、支柱2に工具を引っ掛けることができるので、作業場所の近くに工具を置いておくことができ、作業効率を向上させることができる。
図5に示すように、幾つかの実施形態では、支柱2の内部には、床面101の下方に配置される冷暖房用配管44(図4参照)を介して温度が調整された温度調整空気が供給される内部空間40が形成される。この内部空間40はパンチングメタル34に形成されている孔33を介して支柱2の外部に連通されている。冷暖房用配管44は、一端が温度調整空気を供給するように構成された不図示の空調機に接続され、他端が開口104に接続されている。
このような構成によれば、図5に示す矢印のように温度調整空気が流れ、パンチングメタル34に形成される孔33から温度調整空気が流出する。よって、自立型架台1は、空調機の機能を有するようになり、空調機を別途設ける必要がなくなる。
図2Bに示すように、幾つかの実施形態では、フレーム4は、建屋100を構成する建屋柱105が貫通される開口部41を有する。図2Bに示した実施形態では、開口部41はサイド部材9(第1サイド部材13、第2サイド部材14)と短手部材7によって囲われることで形成されている空間である。このような構成によれば、建屋柱105のレイアウトの影響を考慮することなく、自立型架台1を建屋100内に設けることができる。
図2B及び図2Cに示すように、幾つかの実施形態では、支柱2は、フレーム4を貫通して、フレーム4より上方に突出する突出部42を含む。そして、自立型架台1は、突出部42とフレーム4とを接続する接続部43をさらに備える。図2Bに示した実施形態では、接続部43は突出部42とサイド部材9とを接続している。このような接続部43は、例えばワイヤロープで構成されている。
このような構成によれば、接続部43によって、サイド部材9やサイド部材9に配置されている装置(例えば、後述する照明装置45)の荷重が支柱2に伝えられる。このため、サイド部材9が、自重やサイド部材9に配置される装置の重さによって撓むことを防止できる。また、接続部43は、フレーム4より上方に突出する突出部42とサイド部材9とを接続するので、フレーム4の下方の空間を広く確保することができる。尚、接続部43は、突出部42と長手部材5とを接続していてもよいし、突出部42と短手部材7とを接続していてもよい。
図1に示すように、幾つかの実施形態では、自立型架台1は、フレーム4上に配置される照明装置45を備える。この照明装置45は、電力が供給されることでストールなどの作業場所を照らす装置である。この照明装置45は、電力配線27と接続される。
また、幾つかの実施形態では、自立型架台1は、空調ホース47を備える。空調ホース47は、一端が外部に開口するとともに、他端が支柱2に接続されており、支柱2の内部空間40を流通する温度調整空気が流入するように構成されている。このような構成によれば、パンチングメタル34に形成されている孔33からだけでなく、空調ホース47からも温度調整空気を流出することができるので、支柱2から離れた場所にも温度調整空気を流出できる。
以上、本発明の幾つかの実施形態に係る自立型架台について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
1 自立型架台
2 支柱
2a 嵌め込み領域
2b 突出領域
4 フレーム
5 長手部材
6 リール
7 短手部材
8 移動機構
9 サイド部材
10 移動支持部
15 エアホース
16 エア用リール
17 オイルホース
18 オイル用リール
19 電気ケーブル
20 電力用リール
21 エア配管
22 床下エア配管部
23 支柱内エア配管部
24 オイル配管
25 床下オイル配管部
26 支柱内オイル配管部
27 電力配線
28 床下電力配線部
29 支柱内電力配線部
30 エアノズル
31 オイルノズル
32 コネクター
33 孔
34 パンチングメタル
40 内部空間
41 開口部
42 突出部
43 接続部
44 冷暖房用配管
45 照明装置
47 空調ホース
100 建屋
101 床面
102 床穴
104 開口
105 建屋柱

Claims (10)

  1. 建屋内に設けられる自立型架台であって、
    前記建屋内の床面に支持される支柱と、
    前記支柱に対して移動不能な状態で支持されるとともに、水平方向に沿って延在するフレームと、
    前記フレームに吊り下げられるリールと、
    前記フレームの延在方向に沿って前記リールを移動可能とするように構成された移動機構と、を備え
    前記支柱は、金属板に孔が形成されているパンチングメタルを含み、
    前記支柱の内部には、前記床面の下方に配置される冷暖房用配管を介して温度が調整された温度調整空気が供給される内部空間が形成され、
    前記内部空間は前記パンチングメタルに形成されている前記孔を介して外部に連通されている、
    自立型架台。
  2. 前記移動機構は、
    前記フレームに設けられ、前記フレームの延在方向に沿って延びるレールと、
    前記リールに設けられ、前記レールに対して移動可能な状態で支持される移動支持部と、を含む
    請求項1に記載の自立型架台。
  3. 前記リールは、エアが供給可能に構成されるエアホースを巻回するエア用リールを含む、請求項2に記載の自立型架台。
  4. 前記支柱は、前記床面に形成される開口を覆うように前記床面に支持され、
    前記エアホースと接続されるとともに前記エアが流通するエア配管であって、前記床面の下方に配置される床下エア配管部と、前記開口から上方に向かって延在し、前記支柱の内部に配置される支柱内エア配管部と、を含むエア配管をさらに備える、請求項3に記載の自立型架台。
  5. 前記リールは、オイルが供給可能に構成されるオイルホースを巻回するオイル用リールを含む、請求項2~4の何れか一項に記載の自立型架台。
  6. 前記支柱は、前記床面に形成される開口を覆うように前記床面に支持され、
    前記オイルホースと接続されるとともに前記オイルが流通するオイル配管であって、前記床面の下方に配置される床下オイル配管部と、前記開口から上方に向かって延在し、前記支柱の内部に配置される支柱内オイル配管部と、を含むオイル配管をさらに備える、請求項5に記載の自立型架台。
  7. 前記リールは、電力が供給可能に構成される電気ケーブルを巻回する電力用リールを含む、請求項2~6の何れか一項に記載の自立型架台。
  8. 前記支柱は、前記床面に形成される開口を覆うように前記床面に支持され、
    前記電気ケーブルと接続されるとともに前記電力が送電される電力配線であって、前記床面の下方に配置される床下電力配線部と、前記開口から上方に向かって延在し、前記支柱の内部に配置される支柱内電力配線部と、を含む電力配線をさらに備える、請求項7に記載の自立型架台。
  9. 前記フレームは、前記建屋を構成する建屋柱が貫通される開口部を有する、請求項1~の何れか一項に記載の自立型架台。
  10. 前記支柱は、前記フレームを貫通して、前記フレームより上方に突出する突出部を含み、
    前記突出部と前記フレームとを接続する接続部とをさらに備える、請求項1~の何れか一項に記載の自立型架台。
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