JP2017219075A - 配管施工方法 - Google Patents
配管施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017219075A JP2017219075A JP2016112370A JP2016112370A JP2017219075A JP 2017219075 A JP2017219075 A JP 2017219075A JP 2016112370 A JP2016112370 A JP 2016112370A JP 2016112370 A JP2016112370 A JP 2016112370A JP 2017219075 A JP2017219075 A JP 2017219075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- piping
- pit
- gantry
- construction method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title abstract description 78
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims description 63
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 45
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 23
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 claims description 20
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 13
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 13
- 239000000945 filler Substances 0.000 claims description 8
- 238000009415 formwork Methods 0.000 claims description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 73
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 53
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 25
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 16
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 13
- 238000011900 installation process Methods 0.000 description 8
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 5
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 5
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000000779 smoke Substances 0.000 description 4
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 3
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 2
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000012774 insulation material Substances 0.000 description 2
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 description 2
- 230000003252 repetitive effect Effects 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 241001669679 Eleotris Species 0.000 description 1
- 238000007792 addition Methods 0.000 description 1
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 239000010865 sewage Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Pipeline Systems (AREA)
Abstract
Description
この従来技術では、長尺の単独配管を竪坑から引込台車に連結した状態で横坑トンネル内へ移動させ、横抗内の溶接作業用スペースにおいて先に移動させた単独配管と溶接して接続する。そして、接続した単独配管にガイドローラを設け、順次、横抗に設置した棚部に沿って奥へと送出して連続した完成配管を形成した後、ガイドローラを棚部に固定し、完成配管の敷設を終了する。
上方が閉ざされた配管ピットの一端に連続する作業用スペースから前記配管ピットに単独配管を送り込み、前記単独配管どうしを接続して形成した完成配管を前記配管ピットに沿って敷設する配管施工方法であって、
前記作業用スペースに搬入した単独配管に、この単独配管を支持可能であるとともに下部のローラを転動させて前記配管ピットを移動可能な架台を設置し、
前記単独配管を、前記作業用スペースから前記配管ピットに向けて移動させた後、前記作業用スペースに次の単独配管を搬入し、この次の単独配管を、前記配管ピットに送り込んだ前記単独配管と同じ高さに仮支持した後、両者を接続し、前記次の単独配管に前記架台を設置した後、前記配管ピットに移動させる作業を順次繰り返して、前記配管ピットに必要な長さの完成配管を配置し、
その後、前記架台の前記ローラを、前記配管ピットの床から離した状態として、前記架台を前記配管ピットの床に固定し、前記完成配管を敷設することを特徴とする。
(実施の形態1)
実施の形態1の配管施工方法の説明にあたり、まず、配管を敷設する配管ピット10(図1参照)について説明する。
排気装置50は、第1作業用スペース41を上方から覆う排気用フード51と、排気用フード51と外部(地上)とを接続する排気ダクト52と、排気ダクト52の途中に設けられた排風機53と、を備える。したがって、排風機53を作動させることで、排気用フード51に集められた溶接時に発生した煙や熱を第1作業用スペース41から外部(地上)に排出することができる。
アンカを打って、人力によりワイヤを巻き取る
図2〜図4に示すように、水配管20は、第1架台110に支持され、蒸気配管30は、第2架台120に支持されている。
第1架台110は、図3に示すように、支持部材111、脚部材112,112、ローラ部材113を備える。
脚部材112は、支持部材111と同様のチャンネル材の下端部に、矩形の金属板製のベース板112bを結合して形成されている。なお、ベース板112bには、図3(c)(d)に示すように、一対のボルト穴112cが穿設されている。
ローラ部材113は、ベース板112bの下側に、上下方向の軸を中心に水平方向に回転可能に支持された車軸部材113aと、この車軸部材113aに、水平方向の軸を中心に回転可能に支持されたローラ113bとを備える。
これは、図2に示すように、水配管20を配管ピット10に敷設した後のメンテナンス時に、配管ピット10の幅方向(図2の左右方向)の中央側から、第1水配管21の目視および点検作業を容易とするためである。
第2架台120も、第1架台110とは形状は異なるが、第1架台110と同様に、支持部材121、脚部材122,122、ローラ部材123を備える。
脚部材122は、支持部材121と同様のL字のチャンネル材の下端部に、矩形の金属板製のベース板122bを結合して形成されている。なお、ベース板122bには、図4(c)(d)に示すように、一対のボルト穴122cが穿設されている。
各スライド機構130は、大きさは異なるが、構造は同じであるので、第1蒸気配管31と支持部材121との間に介在されたものを代表して説明する。
レール部材131は、板状のベース板131aに、断面L字状の一対のカバー板131b,131bを、開口部131cを挟んで対向配置して形成されている。
次に、実施の形態1の配管施工方法について順を追って説明する。この配管施工方法の説明にあたり、まず、水配管20の配管施工方法を説明する。
(配管仮支持工程)
配管仮支持工程は、図1に示す第1作業用スペース41に、単独配管23を搬入し、仮支持装置70により仮支持を行う工程である。
すなわち、単独配管23を、図示のように、吊り下げ具72を介して吊り下げロッド71aに吊り下げて、所定の高さに仮支持する。
次に、第1架台110を設置した単独配管23を、第1作業用スペース41から配管ピット10に送り込む。この際、図1に示すように、けん引装置80のけん引部材82bを第1架台110に連結しけん引することにより、単独配管23および第1架台110を配管ピット10に送り込む。また、本実施の形態1では、けん引装置80として、レバー式ホイスト82を用いており、第2作業用スペース42に配置された作業者M2がレバー82aを往復操作することにより、単独配管23のけん引を行う。
(配管溶接工程)
単独配管23を配管ピット10に送り出して、第1作業用スペース41における仮支持用のスペースを空けたら、次の単独配管23を搬入し、上述した仮支持を行う。この仮支持により、次に搬入した単独配管23を、先に搬入して第1架台110に支持された単独配管23と同じ高さに仮支持する。
次に搬入して溶接を行った単独配管23に、第1架台110および断熱材115を設置する。この2本目以降の単独配管23については、図示のように、配管ピット10から遠い側の端部に、1個の第1架台110のみ設置する。
以下、上述の配管溶接工程、断熱材・架台設置工程、配管送り込み工程を、順次繰り返し、単独配管23の接続数を増加させつつ、順次、配管ピット10内に送り込む。
上述した作業の繰り返しにより、配管ピット10の全長に亘り、あるいは、必要な長さだけ、単独配管23を接合し配管ピット10に送り込んで、完成した水配管20(完成配管A)を形成したら、次に、第1架台110の固定作業(架台固定工程)を行う。
次に、一対のボルト穴112cを通して、図5に示す一対のアンカボルト141を床Fに打ち込む。この際、アンカボルト141には、ベース板112bの下側にナット142を設けておく。また、アンカボルト141を打ち込む前に、アンカ用の穴に接着材(図示省略)を充填し、アンカボルト141の固定強度を高める。
次に、第1架台110の腐食を防止するための架台根巻工程を実施する。
この架台根巻工程では、図6Aに示すように、第1架台110の脚部材112のベース板112bおよびローラ部材113の周囲を、カバー部材200により覆う。カバー部材200は、樹脂あるいは木などにより四角筒状に形成され、ベース板112bおよび締結ナット143の位置よりも高い寸法に形成されている。
これにより、ベース板112b、アンカボルト141、各ナット142、143の腐食を確実に防止するとともに、アンカボルト141のみによる固定よりも強固に固定でき、かつ、外観品質も向上できる。
次に、蒸気配管30の配管施工方法を説明する。
この蒸気配管30の配管施工方法についても、水配管20と同様に、管仮支持工程、送出工程、配管溶接工程、架台設置工程、繰り返し作業工程、架台固定工程、架台根巻工程を実行する。これらの各工程は、上記の水配管20と同様であるので、水配管20の配管施工との相違点のみを以下に説明する。
次に、本実施の形態1との比較例の配管施工方法について、図面に基づいて説明する。
この比較例の配管施工方法として、第1比較例と第2比較例との2通りの施工方法を例示する。
この第1比較例では、配管ピット02に予め所定の間隔で架台01を設置するとともに、架台01の上に仮設レール03を敷設する。そして、実施の形態1において説明した第1作業用スペース41と同様の作業用スペース(図示省略)において、仮設レール03に沿って移動可能なキャスタ04を備えた移動架台05により、単独配管06を支持し、作業用スペースにおいて次の単独配管06どうしを溶接により接続し、順次、配管ピット02に送り込む。
以上の作業を繰り返し行い、単独配管06を接続し、順次配管ピット02に送り込み、配管ピット02の全長に亘って完成配管を敷設する。
加えて、上下に狭い配管ピット02内で行う必要がある工程として、配管ピット内搬入・運搬工程(A)、架台設置・固定工程(B)、架台レベル調整工程(C)、送り込み用仮設レール設置工程(D)、配管仮支持・レベルアップ工程(H)、送り込み用仮設レール撤去工程(I)、断熱材設置工程(J)、配管レベルダウン・セット工程(K)、仮設架台撤去工程(L),架台根巻工程(M)が有り、一層、作業性に劣る。さらに、配管仮支持・レベルアップ工程(H)、配管レベルダウン・セット工程(K)など、上下に狭い配管ピット02内で、完成配管を上昇および下降させるのは、技術的にかなりの困難性を有する。
次に、第2比較例について図10に基づいて説明する。
この第2比較例は、前述したように、配管ピット02において、上方が開放された場合と同様の施工方法を適用した場合の例である。
第2比較例では、架台レベル調整工程(C)の後、配管搬入・運搬作業工程(D2)を実行する。この配管搬入・運搬作業工程(D2)では、単独配管06を配管ピット02の各所に搬入し、配置する。そして、次の配管仮支持工程(E2)において、各単独配管06を架台01の上に仮支持する。
本実施の形態1では、まず、第1作業用スペース41において、配管仮支持工程(e)を実行し、単独配管23を仮支持装置70により仮支持する。さらに、第1作業用スペース41において、配管溶接工程(f)を実行し、先に送り込んだ単独配管23と仮支持した単独配管23との溶接を行う。そして、第1作業用スペース41において仮支持した単独配管23に対して断熱材、架台設置工程(g)を実行して、断熱材115および第1架台110を設置する。
以下に、実施の形態1の効果を列挙する。
1)実施の形態1の配管施工方法は、
上方が閉ざされた配管ピット10の一端に連続する第1作業用スペース41から配管ピット10に単独配管23を送り込み、単独配管23どうしを接続して形成した完成配管A(B)を配管ピット10に沿って敷設する配管施工方法であって、
第1作業用スペース41に搬入した単独配管23に、この単独配管23を支持可能であるとともに下部のローラ113bを転動させて配管ピット10を移動可能な第1架台110を設置し、
単独配管23を、第1作業用スペース41から配管ピット10に向けて移動させた後、第1作業用スペース41に次の単独配管23を搬入し、この次の単独配管23を、配管ピット10に送り込んだ単独配管23と同じ高さに仮支持した後、両者を接続し、次の単独配管23に第1架台110を設置した後、配管ピット10に移動させる作業を順次繰り返して、配管ピット10に必要な長さの完成配管A(B)を配置し、
その後、第1架台110のローラ113bを、配管ピット10の床Fから離した状態として、第1架台110を配管ピット10の床Fに固定し、完成配管A(B)を敷設することを特徴とする。
また、単独配管23を順次、配管ピット10に移動させる際は、単独配管23を支持する第1架台110を、ローラ113bを用いて移動させるため、配管ピット10内において連続する単独配管23を吊り上げるなどの作業が不要であり、作業性に優れる。
さらに、第1架台110を床Fに固定する際には、ローラ113bを床Fから離した状態として固定するため、ローラ113bを床Fに接触させて固定する場合と比較して、第1架台110の安定性が高く、しかも、ローラ113bの経時劣化の影響を受けず、安定した固定性能を得ることができる。これにより、完成配管A(B)の位置も安定し、耐久性に優れるとともに、所望の配管勾配も安定維持が可能である。特に、実施の形態1において示した空調装置用の水配管20の場合、第1架台110に、水配管20に加え、搬送する冷水の重量も作用するため、ローラ113bにより安定して支持するとともに、所定の配管勾配を維持するのが難しい。それに対し、本実施の形態1では、上記のように、安定した固定性能および配管勾配の維持が可能となる。
加えて、前述したように、第1、第2比較例と比較して、作業工数が少なく、工期の短縮を図ることができ、これによりコスト削減も図ることができる。
単独配管23どうしの接続を溶接により行うことを特徴とする。
このように、単独配管23どうしの接続を溶接により行う場合、実施の形態1において示した上下方向の寸法H1が小さな配管ピット10内では、溶接作業を実行するのが難しく、しかも、溶接により生じる煙や熱の排出を行うダクトなどの設置や移動も難しい。これに対し、本実施の形態1では、溶接による接続作業は、配管ピット10の外部の第1作業用スペース41において実行するため、溶接作業の実行が容易であり、排気装置50の設置も容易であり、作業環境を良好に保つことができる。また、溶接作業を、この第1作業用スペース41の1箇所で行うため、溶接作業個所の移動に伴って排気用のダクトを移動させる作業も不要であり、作業性に優れる。
加えて、単独配管23どうしの接続を溶接により行った場合、フランジ接合などの他の接続と比較して、長期にわたりシール性を維持できる。上記のように配管ピット10が狭い場合、点検作業に手間がかかり、短期の定期点検が難しい。このため、このような狭い配管ピット10における配管施工において、溶接による接続を可能とすることは、特に有効である。
第1架台110(第2架台120)を単独配管23に設置する際に、さらに、第1架台110(第2架台120)と単独配管23との間に断熱材115(スライド機構130)を介在させることを特徴とする。
単独配管23に第1架台110を設置する作業を第1作業用スペース41において実行するのに加え、その際に、同時に断熱材115(スライド機構130)の設置も行うため、両作業を狭い配管ピット10にて行うのと比較して、作業性に優れる。
第2架台120を各蒸気配管31〜33を構成する単独配管に設置する際に、さらに、単独配管と第2架台120との間に、第2架台120に対して単独配管の軸方向への移動を許容するスライド機構130を介在させ、かつ、このスライド機構130による単独配管と第2架台120との相対移動を規制した状態で、単独配管を配管ピット10へ移動させ、第2架台120を床Fに固定した後に、前記相対移動の規制を解除し、スライド機構130による単独配管と第2架台120との相対移動が可能な状態とすることを特徴とする。
さらに、単独配管を配管ピット10へ移動させる際には、スライド機構130による移動を規制するため、この規制を行わない場合と比較して、単独配管および第2架台120を移動させる作業を円滑に行うことができる。
加えて、第2架台120の固定後は、スライド機構130に対するスライド規制を解除するため、蒸気配管30が温度変化により伸縮した際に、蒸気配管30を第2架台120に対してスライド可能である。したがって、このスライドを行わないものと比較して、伸縮に伴って蒸気配管30に応力集中が生じるのを抑制し、蒸気配管30の破損を抑制するとともに、耐久性の向上を図ることができる。
第1架台110、第2架台120は、単独配管23を支持する支持部材111,121と、この支持部材111,121の下側に設けられた脚部材112,122と、この脚部材112,122の下端部に取り付けられたローラ113b,123bと、を備え、
第1架台110、第2架台120を床Fに固定する際に、まず、床Fにアンカ部材としてのアンカボルト141を固定した後、このアンカボルト141に対して、脚部材112,122を上昇させてローラ113b,123bを床Fから離した状態とした後、脚部材112,122をアンカボルト141に固定することを特徴とする。
特に、本実施の形態1では、アンカボルト141を、ベース板112b,122bに貫通させて床Fに固定し、このアンカボルト141に対してナット142を回転させてベース板112b,122bおよび脚部材112,122を上昇させ、ナット142および締結ナット143により脚部材112,122を固定するようにしている。したがって、脚部材112,122を上昇させる構成を利用して固定も行うため、それぞれを別の部材を用いて行うものと比較して、部品点数の削減によるコストダウンと、作業工数削減による作業効率向上とを図ることができる。加えて、この固定構造により、第1架台110には、完成配管Aの重量に加え、搬送する冷水の荷重が作用するが、この第1架台110を床Fに、強固に安定して固定することができる。
脚部材112,122をアンカ部材としてのアンカボルト141に固定した後に、さらに、脚部材112,122の下部の周囲に型枠材としてのカバー部材200を設け、このカバー部材200の内側に充填材300を充填することを特徴とする。
したがって、アンカボルト141およびベース板112b,122bを含む脚部材112,122の下端部を充填材300により覆って雰囲気から遮断するため、各配管20,30の結露や漏れ、配管ピット10の湿気などの影響による腐食を防止できるとともに、固定強度の向上および維持を図ることができる。
第1架台110、第2架台120の設置時に、支持部材111,121に、複数の各水配管21,22、各蒸気配管31〜33を構成する単独配管を並列に支持し、
単独配管を配管ピット10に向けて移動させる際に、同時に複数の単独配管を移動させ、
次の前記単独配管の仮支持、接続、移動時に、複数の次の単独配管を並列に仮支持するとともに、それぞれ、先に移動させた単独配管に接続した後、同時に移動させる作業を順次繰り返し、複数の完成配管A(B)(各水配管21,22、各蒸気配管31〜33)を並列に敷設することを特徴とする。
このように、同時に複数の単独配管の仮支持、接続、移動を行うため、各完成配管A(B)を構成する単独配管の仮支持、接続、移動を、それぞれ、独立して行うものと比較して、作業効率に優れる。
配管ピット10は、第1作業用スペース41とは反対側の端部に配管ピット10に連続する第2作業用スペース42を備え、
単独配管23を配管ピット10へ移動させる際には、第2作業用スペース42に設置したけん引装置80により、第1架台110、第2架台120を第2作業用スペース42側にけん引することを特徴とする。
したがって、複数の単独配管23を接続した配管を、第1作業用スペース41側から押込むのと比較して、単独配管23の接続部分に横方向の荷重が作用することなく、真直ぐに配管ピット10内に引き込むことができ、作業性に優れる。
けん引装置80として、レバー式ホイストを用いることを特徴とする。
したがって、第2作業用スペース42が、地下のような狭い空間であっても、けん引装置80の搬入が容易である。加えて、けん引作業の際に、人力による調整により、連続した単独配管23の状態に注意を払いながら、少しずつ引き込むことができ、モータなどの駆動装置により、急激に引き込む場合と比較して、安定した引き込み作業を行うことができる。
したがって、実施の形態では、単独配管と架台との間に断熱材を介在した例を示したが、配管により外気と温度が異なる物質を移送しない場合は、断熱材を設ける必要はない。あるいは、実施の形態では、蒸気配管とスライド機構との間に、断熱材を介在させない例を示したが、さらに、断熱材を介在させてもよい。
また、架台として、支持部材、脚部材、ローラ部材を備えたものを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、脚部材を有しない箱状のものなどを適用することができる。そして、ローラとしても、図示した車輪状のものに限らず、球状のものを用いてもよい。さらに、架台は、実施の形態では、複数の単独配管を並列に支持したものを示したが、これに限定されず、1本の単独配管を支持するようにしてもよい。
したがって、単独配管どうしの接続も、溶接に限らず、例えば、端部のフランジどうしをボルト、ナットなどの締結具により締結して接続するものや、接着剤を用いたり、溶着を用いたりして、接続するものを用いてもよい。
また、架台の固定において、根巻工程により、架台の下端部に充填材を充填して固める例を示したが、これに限定されず、充填材を充填することなく固定するようにしてもよい。この場合、アンカボルトなどのアンカ部材としては、耐腐食性に優れるSUSなどを用いるのが好ましい。また、アンカ部材、ベース板には、耐腐食性を向上させるために、塗料などを塗布してもよい。あるいは、外観品質を向上するために、カバー部材などにより覆ってもよい。
F 床
10 配管ピット
20 水配管
21 第1水配管
22 第2水配管
23 単独配管
30 蒸気配管
31 第1蒸気配管
32 第2蒸気配管
33 第3蒸気配管
41 第1作業用スペース
42 第2作業用スペース
50 排気装置
60 溶接装置
70 仮支持装置
80 けん引装置
82 レバー式ホイスト
110 第1架台
111 支持部材
112 脚部材
113b ローラ
115 断熱材
120 第2架台
121 支持部材
122 脚部材
123b ローラ
130 スライド機構
141 アンカボルト(アンカ部材)
200 カバー部材(型枠材)
300 充填材
Claims (9)
- 上方が閉ざされた配管ピットの一端に連続する作業用スペースから前記配管ピットに単独配管を送り込み、前記単独配管どうしを接続して形成した完成配管を前記配管ピットに沿って敷設する配管施工方法であって、
前記作業用スペースに搬入した単独配管に、この単独配管を支持可能であるとともに下部のローラを転動させて前記配管ピットを移動可能な架台を設置し、
前記単独配管を、前記作業用スペースから前記配管ピットに向けて移動させた後、前記作業用スペースに次の単独配管を搬入し、この次の単独配管を、前記配管ピットに送り込んだ前記単独配管と同じ高さに仮支持した後、両者を接続し、前記次の単独配管に前記架台を設置した後、前記配管ピットに移動させる作業を順次繰り返して、前記配管ピットに必要な長さの完成配管を配置し、
その後、前記架台の前記ローラを、前記配管ピットの床から離した状態として、前記架台を前記配管ピットの床に固定し、前記完成配管を敷設することを特徴とする配管施工方法。 - 請求項1に記載の配管施工方法において、
前記単独配管どうしの接続を溶接により行うことを特徴とする配管施工方法。 - 請求項1または請求項2に記載の配管施工方法において、
前記架台を前記単独配管に設置する際に、さらに、前記架台と前記単独配管との間に断熱材を介在させることを特徴とする配管施工方法。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の配管施工方法において、
前記架台を前記単独配管に設置する際に、さらに、前記単独配管と前記架台との間に、前記架台に対して前記単独配管の軸方向への移動を許容するスライド機構を介在させ、かつ、このスライド機構による前記単独配管と前記架台との相対移動を規制した状態で、前記単独配管を前記配管ピットへ移動させ、前記架台を前記床に固定した後に、前記相対移動の規制を解除し、前記スライド機構による前記単独配管と前記架台との相対移動が可能な状態とすることを特徴とする配管施工方法。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の配管施工方法において、
前記架台は、前記単独配管を支持する支持部材と、この支持部材の下側に設けられた脚部材と、この脚部材の下端部に取り付けられたローラと、を備え、
前記架台を前記床に固定する際に、まず、前記床にアンカ部材を固定した後、このアンカ部材に対して、前記脚部材を上昇させて前記ローラを前記床から離した状態とした後、前記脚部材を前記アンカ部材に固定することを特徴とする配管施工方法。 - 請求項5に記載の配管施工方法において、
前記脚部材を前記アンカ部材に固定した後に、さらに、前記脚部材の下部の周囲に型枠材を設け、この型枠材の内側に充填材を充填することを特徴とする配管施工方法。 - 請求項5または請求項6に記載の配管施工方法において、
前記架台の設置時に、前記支持部材に、複数の前記単独配管を並列に支持し、
前記単独配管を前記配管ピットに向けて移動させる際に、同時に複数の前記単独配管を移動させ、
前記次の前記単独配管の仮支持、接続、移動時に、複数の次の前記単独配管を並列に仮支持するとともに、それぞれ、先に移動させた前記単独配管に接続した後、同時に移動させる作業を順次繰り返し、複数の完成配管を並列に敷設することを特徴とする配管施工方法。 - 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の配管施工方法において、
前記配管ピットは、前記作業用スペースとは反対側の端部に前記配管ピットに連続する第2の作業用スペースを備え、
前記単独配管を前記配管ピットへ移動させる際には、前記第2の作業用スペースに設置したけん引装置により、前記架台を前記第2の作業用スペース側にけん引することを特徴とする配管施工方法。 - 請求項8に記載の配管施工方法において、
前記けん引装置として、レバー式ホイストを用いることを特徴とする配管施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016112370A JP6145197B1 (ja) | 2016-06-06 | 2016-06-06 | 配管施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016112370A JP6145197B1 (ja) | 2016-06-06 | 2016-06-06 | 配管施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6145197B1 JP6145197B1 (ja) | 2017-06-07 |
JP2017219075A true JP2017219075A (ja) | 2017-12-14 |
Family
ID=59012129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016112370A Active JP6145197B1 (ja) | 2016-06-06 | 2016-06-06 | 配管施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6145197B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116447388B (zh) * | 2023-06-15 | 2023-08-15 | 山西省水利建筑工程局集团有限公司 | 一种砂砾石层顶管施工装置及其施工方法 |
CN117212545B (zh) * | 2023-09-18 | 2024-06-07 | 广州市安装集团有限公司 | 一种减少制冷机房管道阻力的分集水器布置方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4298296A (en) * | 1979-10-04 | 1981-11-03 | Hanson Raymond A | Form handling system |
US4285613A (en) * | 1979-10-05 | 1981-08-25 | Kenichiro Takagishi | Apparatus for forming and installing underground drainpipe |
JP3244927B2 (ja) * | 1994-03-22 | 2002-01-07 | 三菱重工業株式会社 | 水圧鉄管真円保持装置 |
JP3232501B2 (ja) * | 1996-03-15 | 2001-11-26 | 日本鋼管工事株式会社 | 二重管先行埋設工法 |
JP4233141B2 (ja) * | 1998-03-30 | 2009-03-04 | 佐藤工業株式会社 | 既設管路の更生方法およびそのための装置 |
-
2016
- 2016-06-06 JP JP2016112370A patent/JP6145197B1/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6145197B1 (ja) | 2017-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2516667C2 (ru) | Устройство и система укладки трубопровода | |
JP5823552B2 (ja) | 橋梁床版の架設方法及びその装置 | |
JP6145197B1 (ja) | 配管施工方法 | |
JP6786070B2 (ja) | 橋梁点検用恒久足場の無足場設置工法 | |
CN110088547A (zh) | 一种撬装式冷箱及其预制结构和装配方法 | |
KR101149870B1 (ko) | 강관 내부정형장치와 외면 자동용접장치를 이용한 강관 현장시공 연결방법 | |
JP2013204257A (ja) | 鉄筋組立て装置及び鉄筋組立て方法 | |
JP6644657B2 (ja) | シールドトンネル工事用仮設枕木 | |
JP5945086B1 (ja) | 既設水路の補修装置及びその補修方法 | |
JP2019014599A (ja) | フォークリフト用運搬据付治具及びそれを用いた部材運搬据付方法 | |
US20140332636A1 (en) | Method and Apparatus for Energy Chain Installation | |
JP2008280165A (ja) | 重量物の揚重構造 | |
CN103216092B (zh) | 施工物料装卸方法及其设备 | |
JP2017020603A (ja) | 流体機材搬出設備及び流体機材搬出方法 | |
CN205907813U (zh) | 大跨度蝶型空间弯扭管桁架 | |
JP6036333B2 (ja) | パイプライン敷設方法 | |
JP6626599B1 (ja) | 床版切断装置 | |
JP2017128907A (ja) | ライニングプレート据付兼雨養生治具及びこの治具を用いたライニングプレート据付方法 | |
JP5172525B2 (ja) | 建設用移動足場 | |
JP6153735B2 (ja) | 水平配管ユニット工法 | |
JP6271801B1 (ja) | 道路橋点検デッキ及び道路橋点検デッキの施工方法 | |
CN221029674U (zh) | 一种悬臂梁腹板钢筋及端头模板安装辅助装置 | |
WO2018023914A1 (zh) | 一种车间立柱预埋铁结构 | |
JP2001214210A (ja) | 高炉構成部材の据え付け方法 | |
JP4009038B2 (ja) | 管路内のレール敷設方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170509 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170512 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6145197 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |