JP2019152389A

JP2019152389A - 加湿器

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Publication number: JP2019152389A
Application number: JP2018038479A
Authority: JP
Inventors: 島田　幸一; Koichi Shimada; 幸一島田
Original assignee: IRIS KK
Current assignee: IRIS KK
Priority date: 2018-03-05
Filing date: 2018-03-05
Publication date: 2019-09-12
Anticipated expiration: 2038-03-05
Also published as: JP6968348B2

Abstract

【課題】貯留した水の内部で菌が繁殖するのを防止するとともに、室内を加湿するための水分の消臭を行うことができる加湿器を提供すること。【解決手段】本発明では、水分を発散させて室内の加湿を行うことができる加湿器（６）において、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体（１１）を、水（８）を貯留する貯水部（９）に設けることにした。また、本発明では、水分を発散させて室内の加湿を行うことができる加湿器（１）において、開口（４）した容器（２）の内部に水（３）を貯留するとともに、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体（５）を前記水（３）に浮かべ、前記多孔質体（５）の毛細管現象を利用して貯留した水（３）を前記開口（４）から発散させることにした。【選択図】図１

Description

本発明は、加湿器に関するものである。

従来より、室内の湿度を調整するために、水を気化させて室内に発散させる加湿器が広く利用されている。

この加湿器には、貯留した水を加熱して沸騰させることで蒸気を生成するスチーム式加湿器や、貯留した水に超音波振動を印加することで霧状の水を生成する超音波式加湿器や、貯留した水を徐々に空気と接触させて気化した水分を生成する気化式加湿器や、これらを組み合わせたハイブリッド式加湿器などがある（特許文献１参照。）。

特開２０１５−２２４８５６号公報

ところが、上記従来の加湿器においては、水を貯留して使用されるために、貯留した水の内部で菌が繁殖し、その菌が気化した水とともに室内に飛散してしまい、人体に発病や死亡等の悪影響を及ぼすおそれがある。

特に、超音波式加湿器や気化式加湿器においては、加熱に依らずに常温で水を気化しているために、レジオネラなどの菌が繁殖しやすく、社会問題ともなっている。

そこで、請求項１に係る本発明では、加湿器において、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体を、水を貯留する貯水部に設けることにした。

また、請求項２に係る本発明では、加湿器において、開口した容器の内部に水を貯留するとともに、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体を前記水に浮かべ、前記多孔質体の毛細管現象を利用して貯留した水を前記開口から発散させることにした。

また、請求項３に係る本発明では、加湿器において、加湿するための水を貯留するとともに、貯留した水に可視光で活性化する光触媒を接触させることにした。

そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。

すなわち、本発明では、加湿器において、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体を、水を貯留する貯水部に設けることにしているために、貯留した水の内部で菌が繁殖するのを防止することができるとともに、室内を加湿するための水分の消臭を行うことができる。

また、本発明では、加湿器において、開口した容器の内部に水を貯留するとともに、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体を前記水に浮かべ、前記多孔質体の毛細管現象を利用して貯留した水を前記開口から発散させることにしているために、貯留した水の内部で菌が繁殖するのを防止することができるとともに、室内を加湿するための水分の消臭を行うことができる。

このように、本発明では、加湿器において、加湿するための水を貯留するとともに、貯留した水に可視光で活性化する光触媒を接触させることにしているために、貯留した水の内部で菌が繁殖するのを防止することができるとともに、室内を加湿するための水分の消臭を行うことができる。

実施例１に係る加湿器を示す正面断面説明図。実施例２に係る加湿器を示す正面断面説明図。

以下に、本発明に係る加湿器の具体的な構成について図面を参照しながら説明する。

［実施例１］
図１に示すように、加湿器１は、上部を開放させた容器２に水３を貯留し、その水３を常温で気化させて容器２の上部の開口４から発散させることで室内の湿度を増加させるものである。

加湿器１は、容器２の内部に多孔質体５を入れている。多孔質体５は、水３よりも比重を軽くしており、水３に浮かぶようにしている。また、多孔質体５は、容器２の内側断面と同一形状で容器２の内側断面よりも一回り狭い断面積としており、容器２の内部で水３の量に応じて容器２の内周面に沿って上下に移動（浮動）できるようにしている。

この多孔質体５には、上下や外周の表面と内部に光触媒を担持（付着）させている。光触媒を付着させる方法としては、液体状の光触媒に多孔質体５を浸漬させる方法に限られず、塗布や圧入などの方法でもよい。

光触媒としては、可視光で活性化する酸化チタンを用いており、銅を担持させた酸化チタンでもよい。

加湿器１では、水３が表面に浮かぶ多孔質体５の下面や下側外周面などと接触しており、多孔質体５の毛細管現象によって水３が多孔質体５の内部を通って多孔質体５の上面に吸い上げられ、多孔質体５の上面において霧状（小粒状）の水３と空気とが接触して水３が気化し、室内に発散するようになっている。

このため、加湿器１では、電力等の外部エネルギーを必要とすることなく水３を気化させて室内に発散させて室内の湿度を増加させることができる。

しかも、加湿器１では、多孔質体５に可視光で活性化する光触媒が担持されているために、紫外線の照射が少ない室内であっても光触媒の作用を発揮させることができる。これにより、加湿器１では、容器２に貯留した水３の除菌・殺菌・消臭することができる。

以上に説明したように、加湿器１は、開口した容器２の内部に水３を貯留するとともに、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体５を水３に浮かべ、多孔質体５の毛細管現象を利用して貯留した水３を開口４から発散させる構成となっている。

そのため、上記構成の加湿器１では、貯留した水３の内部で菌が繁殖するのを防止することができるとともに、室内を加湿するための水分の消臭を行うことができる。

なお、上記加湿器１では、多孔質体５に可視光で活性化する光触媒を担持させているが、これに限られず、容器２の内部（水３を貯水する部分）の内周面に可視光で活性化する光触媒を塗布等しておいて、加湿するための水３に光触媒を接触させるようにしてもよい。

［実施例２］
図２に示すように、加湿器６は、容器７に水８を貯留する貯水部９と水８を超音波振動させることで気化させる気化部10とに区画し、間に可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体11を配置している。

貯水部９は、容器７の上部に給水口12を設けて、給水することができるようになっている。

気化部10は、容器７の上部に発散口13を設けるとともに、容器７の下部に超音波振動器14を設け、超音波振動器14を駆動することで水８を超音波振動させて発散口13から気化（発散）するようになっている。

多孔質体11は、貯水部９の水８を毛細管現象によって気化部10に供給するようになっている。なお、多孔質体11は、実施例１に係る多孔質体５と同様のものを用いている。

この加湿器６でも、多孔質体11に可視光で活性化する光触媒が担持されているために、紫外線の照射が少ない室内であっても光触媒の作用を発揮させることができる。これにより、加湿器６では、容器７に貯留した水８の除菌・殺菌・消臭することができる。

以上に説明したように、加湿器６は、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体11を、水８を貯留する貯水部９に設けた構成となっている。

そのため、上記構成の加湿器６では、貯留した水８の内部で菌が繁殖するのを防止することができるとともに、室内を加湿するための水分の消臭を行うことができる。

なお、上記加湿器６では、多孔質体11に可視光で活性化する光触媒を担持させているが、これに限られず、容器７の内部（水８を貯水する部分：貯水部９及び／又は気化部10）の内周面に可視光で活性化する光触媒を塗布等しておいて、加湿するための水８に光触媒を接触させるようにしてもよい。

１加湿器２容器
３水４開口
５多孔質体６加湿器
７容器８水
９貯水部 10 気化部
11 多孔質体 12 給水口
13 発散口 14 超音波振動器

Claims

可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体を、水を貯留する貯水部に設けたことを特徴とする加湿器。
開口した容器の内部に水を貯留するとともに、可視光で活性化する光触媒を担持させた多孔質体を前記水に浮かべ、前記多孔質体の毛細管現象を利用して貯留した水を前記開口から発散させることを特徴とする加湿器。
加湿するための水を貯留するとともに、貯留した水に可視光で活性化する光触媒を接触させることを特徴とする加湿器。