JP2005055027A - 加湿機能付き温風機 - Google Patents

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克浩 伊藤
Hidenori Kobayashi
秀徳 小林
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Abstract

【課題】 温風運転時の暖房効率を高め、加湿フィルタに関する品質向上とコストダウンとを実現させる。
【解決手段】 加湿フィルタ28は、その底面に加湿フィルタ用フロート29を取り付け固定されると共に、加湿トレイ30上部に設けられた貫通孔30aに挿通されて加湿トレイ30内に設置される。こうすることによって、温風運転時には、加湿トレイ30内の水を抜いて加湿フィルタ28を加湿トレイ30内に収納することができる。したがって、温風通風路26内の通風抵抗が減少し、暖房効率を向上できる。また、粉末状の水アカが本体外に飛散することを防止できると共に、加湿フィルタ28の材質を耐熱仕様にする必要がなくコストを削減できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、一般家庭で使用される加湿機能を搭載した加湿機能付き温風機に関する。
従来、この種の加湿機能付き温風機として、図8および図9に示すようなものがある(例えば、特許文献1参照)。以下、その構成について、図8および図9を参照しながら説明する。加湿機能付き温風機は、図8に示すように、室内空気吸込口2,送風ファン3,温風ヒータ4および温風吹出口5からなる温風装置1と、加湿フィルタ7,加湿トレイ8,給水ポンプ9,給水パイプ10および給水タンク11からなる加湿装置6とから構成されている。
そして、図9に示すように、上記加湿装置6は送風装置1に対して着脱可能になっており、必要に応じて加湿トレイ8および加湿フィルタ7等を容易に清掃することが可能な構成になっている。尚、加湿フィルタ7は、吸湿性の良い繊維質の材料によって構成されている。
上記構成を有する加湿機能付き温風機は、次のように動作する。先ず、温風の単独運転を行う温風運転時の動作について、図10を参照しつつ説明する。尚、図中における破線の矢印は空気の流れの方向を示している。先ず、送風ファン3用のモータと温風ヒータ4とに通電する。そうすると、送風ファン3が回転し、送風ファン3によって室内空気吸込口2から温風通風路内に導かれた室内の空気は、温風ヒータ4によって加熱された後に加湿フィルタ7を通過し、温風吹出口5より室内に放出される。こうして、適度な暖房効果が得られる。その際に、加湿フィルタ7には水分は供給されていないため、室内に放出される温風から加湿効果は得られない。
次に、加湿と温風との併用運転時の動作について、図11を参照しつつ説明する。尚、図中における破線の矢印は空気の流れの方向を示している。先ず、脱着可能になっている給水タンク11に加湿用の水を入れ、加湿トレイ8にセットする。これにより、給水タンク11内の加湿用の水は加湿トレイ8内に流入する。この状態において、送風ファン3用のモータと温風ヒータ4と給水ポンプ9とに通電する。
上記給水ポンプ9によって、加湿トレイ8内の水が給水パイプ10を経由して加湿フィルタ7に供給されて、適度な量の水が加湿フィルタ7に吸収される。そして、重力によって加湿フィルタ7内を通過した水は、加湿トレイ8内に落下する。これによって、加湿フィルタ7は、常時適度に湿った状態に維持されるのである。また、送風ファン3によって室内空気吸込口2から温風通風路内に導かれた室内空気は、温風ヒータ4によって加熱された後加湿フィルタ7を通過する。その際に、加湿フィルタ7から気化した水分を多く含む湿った空気となり、温風吹出口5から室内に放出される。こうして、適度な暖房効果と加湿効果とが得られるのである。
しかしながら、上記従来の加湿機能付き温風機には以下のような問題がある。すなわち、先ず、上記温風運転の際に、温風の通風経路内に設けられた加湿フィルタ7は常時通風の抵抗となるため、暖房能力低下の原因となるという問題がある。
また、温風運転時に、上記加湿フィルタ7は、水が供給されない状態で温風ヒータ4によって暖められた温風が通過するために高温になる。したがって、加湿フィルタ7のフィルタ材料を耐熱仕様にする必要があり、その選定も困難であると同時にコストアップの要因の1つになるという問題がある。
また、上記加湿フィルタ7の清掃を怠った場合には、フィルタに付着した水アカが温風ヒータ4によって暖められた温風が通過することによって乾燥し、粉末状になって温風吹出口5から温風と一緒に室内に放出されるという問題がある。
特開2003‐14261号公報
そこで、この発明の課題は、温風単独運転時の暖房効率を高めると共に、加湿フィルタに関する品質向上とコストダウンとを実現させることが可能な加湿機能付き温風機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加湿機能付き温風機は、水を貯める水受け皿と、この水受け皿内の水が供給される加湿フィルタと、ヒータと、このヒータで加熱された温風を送風する送風ファンとを含んで構成されており、上記加湿フィルタは移動可能に構成されている。
上記構成によれば、上記加湿フィルタは移動可能になっている。したがって、例えば、上記加湿フィルタを、温風の単独運転を行う温風運転時においては上記送風ファンによって送風される温風が通る温風通風路内に位置させる一方、加湿と暖房との併用運転時においては上記温風通風路外に位置させることが可能になる。
したがって、その場合には、上記温風運転時において、上記加湿フィルタによる通風抵抗が減少して暖房効率が向上すると共に、上記加湿フィルタに付着している水アカの飛散が防止される。さらに、上記加湿フィルタを耐熱仕様にする必要がなく、コストが削減される。また、上記併用運転時において、上記加湿フィルタに水を供給することによって、適度な加湿効果が得られる。
また、この発明の加湿機能付き温風機は、水を貯める水受け皿と、この水受け皿内の水が供給される加湿フィルタと、ヒータと、このヒータで加熱された温風を送風する送風ファンとを含んで構成されており、上記送風ファンによって送風される温風が通る温風通風路を備えると共に、上記加湿フィルタは移動可能に構成されており,最上位に位置する場合には少なくとも大部分が上記温風通風路内に在る一方,最下位に位置する場合には少なくとも大部分が上記水受け皿内に在るようになっている。
上記構成によれば、温風の単独運転を行う温風運転時においては、上記加湿フィルタを最下位に位置させて少なくとも大部分が上記水受け皿内に在るようにすれば、上記加湿フィルタは温風通風路内に存在することはない。したがって、上記温風通風路内における通風抵抗が減少して暖房効率が向上し、上記加湿フィルタに付着している粉末状の水アカが飛散することも防止される。さらに、上記加湿フィルタは、温風の影響を受けることがない。したがって、耐熱仕様にする必要がなく、コストが削減される。
一方、加湿と暖房との併用運転時においては、上記加湿フィルタを最上位に位置させて少なくとも大部分が上記温風通風路内に在るようにすると共に、上記加湿フィルタに上記水受け皿から水を供給するようにすれば、上記加湿フィルタから気化した水分を多く含む湿った温風が放出されて、適度な暖房効果と加湿効果とが得られる。
また、1実施例の加湿機能付き温風機では、上記加湿フィルタの下部に取り付けられて浮力を発生するフロートを備えると共に、上記加湿フィルタの少なくとも一部は上記水受け皿に貯められた水に浸るように構成されており、上記加湿フィルタは,上記水受け皿に貯められた水の水面の高さに応じて上記水受け皿内から上記温風通風路内に出没可能になっている。
この実施例によれば、上記水受け皿内に水が貯められると共に、上記加湿フィルタが繊維質で構成されている場合には、上記加湿フィルタは、上記フロートに作用する浮力によって水面上に浮かび、上記水受け皿内の水位に応じて上記温風通風路内に突出する。それと同時に、毛管現象によって上記水受け皿内の水を吸い上げる。こうして、上記加湿フィルタから気化した水分を多く含む湿った温風によって、適度な暖房効果と加湿効果とが得られる。
一方、上記水受け皿内に水が貯められていない場合には、上記フロートに浮力は発生せず、上記加湿フィルタは上記水受け皿内に位置して上記温風通風路内に突出することがない。したがって、上記温風通風路内における通風抵抗が減少して暖房効率が向上し、上記加湿フィルタに付着している粉末状の水アカが飛散することが防止され、上記加湿フィルタを耐熱仕様にする必要がなくコストが削減される。
また、1実施例の加湿機能付き温風機では、上記加湿フィルタを強制的に垂直方向に移動させるフィルタ移動部を備えている。
この実施例によれば、上記水受け皿内に水が貯められているか否かに拘らず、上記温風運転時には上記加湿フィルタを水受け皿内に位置させる一方、上記加湿と暖房との併用運転時には上記加湿フィルタを温風通風路内に位置させることが可能になる。したがって、上記温風運転時および加湿と暖房との併用運転時によって、上記水受け皿から水を排水したり上記水受け皿に水を貯めたりする必要が無くなる。
また、1実施例の加湿機能付き温風機では、上記フィルタ移動部は、上記加湿フィルタを垂直方向に複数段階に移動させるようになっている。
この実施例によれば、上記加湿フィルタの垂直方向の位置によって、上記加湿と暖房との併用運転時における加湿の度合が変更される。
また、1実施例の加湿機能付き温風機では、加湿の対象となる部屋の湿度を検出する湿度センサを備えると共に、上記フィルタ移動部は、加湿を行わずに温風のみを放出させる場合には,上記加湿フィルタを上記最下位に位置させて上記温風通風路内には出ないようにする一方、加湿を行いつつ温風を放出させる場合には,上記湿度センサによって検出された湿度に応じて,上記加湿フィルタの移動量を設定するように構成されている。
この実施例によれば、上記加湿と暖房との併用運転時には、上記湿度センサで検出された湿度に応じて上記加湿フィルタの垂直方向の位置が設定されて、加湿の度合が自動的に設定される。
また、1実施例の加湿機能付き温風機では、上記フィルタ移動部は、上記水受け皿の水位が所定値以下の場合には動作を停止すると共に、上記加湿フィルタを上記最下位に位置させるように構成されている。
この実施例によれば、上記水受け皿の水が少ない場合には、上記加湿フィルタは上記最下位に位置して上記温風通風路内には存在しない。したがって、加湿できないにも拘らず上記加湿フィルタが温風通風路内に在って、通風抵抗が増加することが防止される。さらに、上記加湿フィルタに付着している粉末状の水アカが飛散することも防止され、上記加湿フィルタを耐熱仕様にする必要がなくコストが削減される。
また、1実施例の加湿機能付き温風機では、上記加湿フィルタは、加湿を行わずに温風のみを放出させる場合には、上記最下位に位置して上記温風通風路内には出ないように構成されている。
この実施例によれば、上記温風運転時においては、上記温風通風路内における通風抵抗が減少して暖房効率が向上し、上記加湿フィルタに付着している粉末状の水アカが飛散することも防止される。さらに、上記加湿フィルタは、温風の影響を受けることがない。したがって、耐熱仕様にする必要がなく、コストが削減される。
以上より明らかなように、この発明の加湿機能付き温風機は、加湿フィルタを移動可能に構成したので、例えば、上記加湿フィルタを、上記温風運転時には上記温風通風路内に位置させる一方、上記加湿と暖房との併用運転時には上記温風通風路外に位置させることが可能になる。したがって、その場合には、上記温風運転時に、上記温風通風路内における通風抵抗を減少させることができ、暖房効率を向上させることができる。また、上記加湿フィルタに付着している粉末状の水アカが飛散することを防止できる。さらに、上記加湿フィルタは、温風の影響を受けることがない。したがって、耐熱仕様にする必要がなくコストを削減できる。
また、この発明の加湿機能付き温風機は、加湿フィルタを、移動可能、且つ、最下位に位置する場合には少なくとも大部分が上記水受け皿内に在るように構成したので、上記温風運転時に上記加湿フィルタを最下位に位置させることによって、上記温風運転時に、上記温風通風路内における通風抵抗を減少させることができる。したがって、暖房効率を向上させることができる。また、上記加湿フィルタに付着している粉末状の水アカが飛散することを防止できる。さらに、上記加湿フィルタは、温風の影響を受けることがない。したがって、耐熱仕様にする必要がなくコストを削減できる。
また、上記加湿フィルタの下部にフロートを取り付けると共に、上記加湿フィルタの少なくとも一部を上記水受け皿に貯められた水に浸るように構成すれば、上記水受け皿内に水があるか否かに応じて、上記加湿と暖房の併用運転と温風運転とを切り換え行うことができる。さらに、加湿フィルタ給水用のポンプを削減することができる。
また、上記加湿フィルタをフィルタ移動部によって強制的に垂直方向に移動させるようにすれば、上記温風運転時に上記水受け皿から水を排水する一方、上記加湿と暖房との併用運転時には上記水受け皿に水を給水する必要が無くなる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1および図2は、本実施の形態の加湿機能付き温風機における概略構成を示す。
本実施の形態における加湿機能付き温風機は、図1に示すように、室内空気吸込口22,送風ファン23,温風ヒータ24および温風吹出口25を有する温風装置21と、加湿フィルタ28,加湿フィルタ用フロート29,加湿トレイ30および給水タンク31を有する加湿装置27とから構成される。そして、図2に示すように、加湿装置27は、温風装置21に対して着脱可能に構成されており、必要に応じて加湿トレイ30および加湿フィルタ28等を容易に清掃することができるようになっている。
また、上記加湿フィルタ28は、図8および図9に示す従来の加湿機能付き温風機の場合と同様に吸湿性の良い繊維質の材料によって構成されており、その底面には水中で浮力を発生する加湿フィルタ用フロート29が取り付け固定されている。また、加湿フィルタ28は、加湿トレイ30の上部に設けられた貫通孔30aに挿通されて加湿トレイ30内に設置されている。そして、加湿トレイ30内に水がある場合には、加湿フィルタ用フロート29に発生する浮力によって上昇して温風通風路26内に位置する。一方、加湿トレイ30内に水が無い場合には、加湿フィルタ用フロート29には浮力が発生しないため下降して加湿トレイ30内(つまり、温風通風路26外)に位置する。このように、加湿フィルタ28は、加湿トレイ30内における水の有無によって、温風通風路26に出没可能に構成されているのである。
上記構成を有する加湿機能付き温風機による温風運転時の動作について、図3を参照しつつ説明する。尚、図中における破線の矢印は、空気の流れる方向を示している。先ず、加湿トレイ30内には加湿用の水は供給されていない。そのために、加湿フィルタ28には加湿フィルタ用フロート29の浮力が作用せず、加湿フィルタ28は加湿トレイ30内に収納されている。したがって、加湿フィルタ28は温風通風路26内に出てはいない。この状態において、送風ファン23用のモータと温風ヒータ24とに通電される。
そうすると、上記送風ファン23が回転し、送風ファン23によって室内空気吸込口22から温風通風路26内に導かれた室内空気は、温風ヒータ24によって加熱され、そのまま温風吹出口25から室内に放出される。こうして、適度な暖房効果が得られる。その際に、加湿トレイ30内に水分は供給されていないため、室内に放出される温風から加湿効果は得られない。
また、本実施の形態においては、温風運転時には、温風通風路26内に加湿フィルタ28は存在しない。そのため、温風通風路26内の通風抵抗は従来に比べて減少することになり、暖房効率が向上する。また、加湿フィルタ28の清掃を怠った場合に付着する粉末状の水アカが、本体外に飛散するという問題も無くなるのである。さらに、上記繊維質の加湿フィルタ28は、温風の影響を受けることがない。そのために、加湿フィルタ28を耐熱仕様にする必要もなく、コストを削減することが可能である。
次に、加湿と暖房の併用運転時の動作について、図4を参照しつつ説明する。先ず、脱着可能になっている給水タンク31に加湿用の水を入れ、加湿トレイ30にセットする。これにより、給水タンク31内の加湿用の水は加湿トレイ30内に流入し、適度な水位となる。その際に、加湿フィルタ28はその底面に固定された加湿フィルタ用フロート29に作用する浮力によって水面上に浮かんだ状態となり、加湿トレイ30内の水位に応じて加湿トレイ30の上部に設けられた貫通孔30aから温風通風路26内に突出することになる。また、加湿フィルタ28の下部は常時加湿トレイ30内の水面に浸かるようになっている。したがって、毛細管現象によって繊維質の加湿フィルタ28に水を供給することができ、図8に示すような従来の加湿機能付き温風機のごとく、加湿フィルタ給水用の給水ポンプ等を削減することができる。
この状態において、上記送風ファン23用のモータと温風ヒータ24とに通電する。送風ファン23によって室内空気吸込口22から温風通風路26内に導かれた室内空気は、温風ヒータ24によって加熱された後に温風通風路26内に突出している加湿フィルタ28を通過する。その際に、加湿フィルタ28から気化した水分を多く含む湿った空気となり、温風吹出口25から室内に放出される。こうして、適度な暖房効果と加湿効果とが得られるのである。
以上のごとく、本実施の形態においては、上記加湿フィルタ28を、その底面には加湿フィルタ用フロート29を取り付け固定すると共に、加湿トレイ30の上部に設けられた貫通孔30aに挿通されて加湿トレイ30内に設置されるようにしている。したがって、温風運転時には、加湿フィルタ28が加湿トレイ30内に収納されるため温風通風路26内の通風抵抗が減少し、暖房効率を向上できる。また、粉末状の水アカが本体外に飛散するのを防止し、加湿フィルタ28の材質を耐熱仕様にする必要がなくコストを削減することができる。
・第2実施の形態
しかしながら、上記第1実施の形態における加湿機能付き温風機の場合には、加湿フィルタ用フロート29の浮き沈みによって加湿フィルタ28を温風通風路26に出没可能に構成している。したがって、温風運転時には加湿トレイ30内を空の状態にし、加湿と暖房との併用運転時には加湿トレイ30内に給水する必要がある。そのために、ユーザは、選択的に2つの運転モードを切り換える際には、加湿トレイ30に対して水を給排水する必要が生じ、面倒である。
本実施の形態における加湿機能付き温風機においては、加湿トレイ内に水を給水した状態の場合でも、フロート付き加湿フィルタを温風通風路内に出没可能に構成している。
図5〜図7は、本実施の形態の加湿機能付き温風機における概略構成を示す。図5〜図7において、温風装置41,室内空気吸込口42,送風ファン43,温風ヒータ44,温風吹出口45,温風通風路46,加湿装置47,加湿フィルタ48,加湿フィルタ用フロート49,加湿トレイ50および給水タンク51は、上記第1実施の形態の加湿機能付き温風機における温風装置21,室内空気吸込口22,送風ファン23,温風ヒータ24,温風吹出口25,温風通風路26,加湿装置27,加湿フィルタ28,加湿フィルタ用フロート29,加湿トレイ30および給水タンク31と同一である。
本実施の形態においては、上記温風通風路46内に出没可能な加湿フィルタ48を用途に応じて強制的に加湿トレイ50内に移動させることが可能なソレノイド52を、温風装置41内における加湿トレイ50に設けられた貫通孔50aに対向する位置に取り付けられている。
上記ソレノイド52の内部には、リング状の第1コイル55と第2コイル56とが設けられている。そして、第1,第2コイル55,56の中心穴には先端にプランジャ53を有するシャフト54が挿入されており、シャフト54におけるプランジャ53とは反対側の端部は、加湿フィルタ48の天面に当接するようになっている。尚、ソレノイド52のシャフト54は、第1,第2コイル55,56に通電されない場合には、加湿フィルタ用フロート49の浮力によって加湿フィルタ48を介して押し上げられて、図5に示す最上位の位置に在るものとする。
上記構成において、温風運転時および温風と加湿との併用運転時における動作について説明する。
先ず、図5に示すように、上記ソレノイド52には通電せずに加湿トレイ50に給水した場合には、加湿フィルタ48は、加湿フィルタ用フロート49の浮力によって水面上に浮かんだ状態となる。したがって、加湿フィルタ48は、加湿トレイ50内の水位に応じて加湿トレイ50の上部に設けられた貫通孔50aから温風通風路46内に突出することになる。すなわち、この状態においては、加湿フィルタ48の大部分が温風通風路46内に出ているため、温風ヒータ44によって暖められた空気を送風することにより、十分な加湿効果が得られるのである。
次に、図6および図7に従って、上記加湿フィルタ48における温風通風路46内での段階的移動について説明する。図6において、加湿トレイ50に給水した状態でソレノイド52の第1コイル55に通電する。そうすると、第1コイル55により発生する磁力によってプランジャ53が吸着されて、シャフト54が図6に示す位置まで降下する。そうすると、シャフト54によって、加湿フィルタ48が加湿フィルタ用フロート49の浮力に抗して押し下げられる。この状態においては、加湿フィルタ48は、上側約半分の部分だけが温風通風路46内に出ているため、温風ヒータ44により暖められた空気を送風することによって、加湿フィルタ48の大部分が温風通風路46内に出ている図5に示す場合に比して、加湿能力は減少し、適度な加湿効果を得ることができるのである。
また、図7において、上記加湿トレイ50に給水した状態でソレノイド52の第2コイル56に通電する。その場合には、第2コイル56により発生する磁力によってプランジャ53が吸着されて、シャフト54が図7に示す位置まで降下する。そうすると、シャフト54によって加湿フィルタ48が押し下げられて加湿トレイ50内に収納される。この場合には、加湿フィルタ48の大部分は温風通風路46内に存在しないため、温風ヒータ44によって暖められた空気は加湿フィルタ48による通風抵抗が無く、そのまま温風吹出口45から室内に放出される。
以上のごとく、本実施の形態においては、上記加湿トレイ50内には常時給水した状態にしておき、加湿フィルタ用フロート49の浮力によって温風通風路46内に出ようとする加湿フィルタ48を加湿トレイ50内に押し戻すソレノイド52を設けている。したがって、ソレノイド52を構成する2つの第1,第2コイル55,56に対する通電を制御することによって、加湿フィルタ48の温風通風路46内に出る量を変化させて、加湿効果の度合を変化させることができるのである。
また、上記温風運転時には、上記ソレノイド52の第2コイル56に通電するだけで、通風抵抗を無くして暖房効率を向上できる。したがって、加湿トレイ50内の水を抜く等の面倒な操作を行う必要がない。
尚、上記構成に加えて、湿度センサ等を設けて室内湿度を検知し、上記加湿と暖房との併用運転時においては、検知した湿度に応じてソレノイド52の動作を制御するように構成すれば、自動的に適度な加湿効果を得ることが可能になる。その際に、加湿トレイ50に対する給水も、給水タンク51を用いずに電動バルブを用いて行えば、更なる自動化を図ることができる。
また、上記第2実施の形態においては、上記加湿フィルタ48の底面に加湿フィルタ用フロート49を取り付け固定して、加湿フィルタ用フロート49の浮力によってソレノイド52のシャフト54を上昇させるようにしている。しかしながら、加湿フィルタ用フロート49を用いずに、ソレノイド52内に設けられたバネの弾性力によってシャフト54を上方に向って付勢すると共に、シャフト54の先端に加湿フィルタ48の天面を取り付け固定するようにしても差し支えない。
但し、その場合には、上記ソレノイド52が加湿フィルタ48を最上位に位置させるように動作を行っている際に、加湿トレイ50内の水が抜けると、図8に示す従来の加湿機能付き温風機の場合と同様の問題が発生する。そこで、重力やバネによってシャフト54を下方に付勢すると共に、ソレノイド52に通電した場合には磁力によってシャフト54を加湿フィルタ48と共に上方に移動させるように構成する。そして、水位検知器を設けて、加湿トレイ50内の水位が所定値以下の場合にはソレノイド52への通電スイッチをオフにするようにしておけば、加湿トレイ50内の水が少ない場合には、シャフト54と加湿フィルタ48とは自重や上記バネの弾性力によって自動的に加湿トレイ50内に収納できるのである。
また、上記第2実施の形態においては、上記ソレノイド52に2つの第1,第2コイル55,56を設けて加湿量を2段階に変更可能にしているが、コイル数を増やしてより繊細に変更可能にしても構わない。さらに、加湿フィルタ48を加湿フィルタ用フロート49の浮力に抗して垂直方向に移動させる移動手段としてソレノイド52を用いているが、これに限定されるものではない。例えば、手動ハンドル等によって行っても差し支えない。但しその場合には、加湿の度合を自動的に変えることができないことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態においては、加湿機能付き温風機を温風装置21,41と加湿装置27,47とに分離可能に構成しているが、非分離に構成しても一向に構わない。
この発明の加湿機能付き温風機における概略構成を示す断面図である。 図1に示す加湿機能付き温風機を温風装置と加湿装置とに分離した状態を示す図である。 図1に示す加湿機能付き温風機による温風運転時の動作説明図である。 図1に示す加湿機能付き温風機による加湿と暖房との併用運転時の動作説明図である。 図1とは異なる加湿機能付き温風機による加湿と暖房との併用運転時の動作説明図である。 図5よりも加湿能力を減少させた状態での動作説明図である。 図5および図7に示す加湿機能付き温風機による温風運転時の動作説明図である。 従来の加湿機能付き温風機における構成を示す断面図である。 図8に示す従来の加湿機能付き温風機を温風装置と加湿装置とに分離した状態を示す図である。 図8に示す従来の加湿機能付き温風機による温風運転時の動作説明図である。 図8に示す従来の加湿機能付き温風機による加湿と暖房との併用運転時の動作説明図である。
符号の説明
21,41…温風装置、
22,42…室内空気吸込口、
23,43…送風ファン、
24,44…温風ヒータ、
25,45…温風吹出口、
26,46…温風通風路、
27,47…加湿装置、
28,48…加湿フィルタ、
29,49…加湿フィルタ用フロート、
30,50…加湿トレイ、
30a,50a…貫通孔
31,51…給水タンク、
52…ソレノイド、
53…プランジャ、
54…シャフト、
55…第1コイル、
56…第2コイル。

Claims (8)

  1. 水を貯める水受け皿と、この水受け皿内の水が供給される加湿フィルタと、ヒータと、このヒータで加熱された温風を送風する送風ファンとを含んで構成された加湿機能付き温風機において、
    上記加湿フィルタは移動可能に構成されていることを特徴とする加湿機能付き温風機。
  2. 水を貯める水受け皿と、この水受け皿内の水が供給される加湿フィルタと、ヒータと、このヒータで加熱された温風を送風する送風ファンとを含んで構成された加湿機能付き温風機において、
    上記送風ファンによって送風される温風が通る温風通風路を備えると共に、
    上記加湿フィルタは移動可能に構成されており、最上位に位置する場合には少なくとも大部分が上記温風通風路内に在る一方、最下位に位置する場合には少なくとも大部分が上記水受け皿内に在るようになっている
    ことを特徴とする加湿機能付き温風機。
  3. 請求項2に記載の加湿機能付き温風機において、
    上記加湿フィルタの下部に取り付けられて浮力を発生するフロートを備えると共に、
    上記加湿フィルタの少なくとも一部は、上記水受け皿に貯められた水に浸るように構成されており、
    上記加湿フィルタは、上記水受け皿に貯められた水の水面の高さに応じて上記水受け皿内から上記温風通風路内に出没可能になっている
    ことを特徴とする加湿機能付き温風機。
  4. 請求項2に記載の加湿機能付き温風機において、
    上記加湿フィルタを強制的に垂直方向に移動させるフィルタ移動部を備えたことを特徴とする加湿機能付き温風機。
  5. 請求項4に記載の加湿機能付き温風機において、
    上記フィルタ移動部は、上記加湿フィルタを垂直方向に複数段階に移動させるようになっていることを特徴とする加湿機能付き温風機。
  6. 請求項5に記載の加湿機能付き温風機において、
    加湿の対象となる部屋の湿度を検出する湿度センサを備えると共に、
    上記フィルタ移動部は、
    加湿を行わずに温風のみを放出させる場合には、上記加湿フィルタを上記最下位に位置させて上記温風通風路内には出ないようにする一方、
    加湿を行いつつ温風を放出させる場合には、上記湿度センサによって検出された湿度に応じて、上記加湿フィルタの移動量を設定する
    ように構成されていることを特徴とする加湿機能付き温風機。
  7. 請求項4に記載の加湿機能付き温風機において、
    上記フィルタ移動部は、上記水受け皿の水位が所定値以下の場合には動作を停止すると共に、上記加湿フィルタを上記最下位に位置させるように構成されていることを特徴とする加湿機能付き温風機。
  8. 請求項2に記載の加湿機能付き温風機において、
    上記加湿フィルタは、加湿を行わずに温風のみを放出させる場合には、上記最下位に位置して上記温風通風路内には出ないように構成されていることを特徴とする加湿機能付き温風機。
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