JP2019150652A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
例えばパチンコ機は、四角く枠組みされた枠体の前面に、遊技者に対向する前面側を構成する前面部材が設けられており、その前面部材の後側に配設された本体部に遊技盤が装着され、該遊技盤の前面に遊技球を転動落下させる遊技領域が設けられている。周知のようにパチンコ機の遊技領域には、演出表示装置・入賞装置・始動入賞口・風車・障害釘等が設けられている。
一方、スロットマシンは、前面が開放された四角い箱状の筐体前面に前面側を構成する前面部材が設けられており、前記筐体内に回転表示装置たるリールや液晶等の演出表示装置で構成される遊技領域が設けられている。
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤の前方に設けられる前面部材と、を備えた遊技機であって、
前記前面部材は、
前記遊技領域を視認可能にする窓部と、
前記窓部の前方に設けられ、透過性を有する透明カバー部と、
前記透明カバー部の内側に設けられるカバー内装飾部と、を備え、
前記カバー内装飾部は、前記透明カバー部と前記窓部とが前後に離間して配置されることにより生ずる内部領域を装飾するものであり、機前から正面視した状態で前記遊技領域と重ならないように前記窓部を囲うように配置される遊技機を提供する。
以下に第一形態の遊技機1Xを図1〜図5を参照しつつ説明する。
この第一形態の遊技機1Xは、
前面側を構成する前面部材を備え、遊技媒体を用いて遊技を行うものであって、
前記前面部材は、
遊技領域に対応する位置に設けられる窓部と、
前記窓部の少なくとも上方及び側方を装飾する周辺装飾部と、を備えており、
前記周辺装飾部は、前記窓部より外側の所定位置に揺動中心部を有しており、該揺動中心部を軸にして、略垂直に起立する起立姿勢と、前記起立姿勢に比べて遊技者側に向けて前傾する傾倒姿勢と、に変化し得ることを特徴とする。
遊技機1Xは、遊技球(パチンコ球)を遊技媒体とするパチンコ機であり、図2に示したように、遊技場の島設備に木ねじ等で取り付けられる四角く枠組みされた枠体2(一般的に「外枠」とも称される。)と、該枠体2の前面一側(正面向かって左側)に片開きの扉状に回動自在に軸着された前面部材3と、同じく枠体2の前面一側に片開きの扉状に回動自在に軸着され且つ前記前面部材3の後面に重なり得る本体部4と、該本体部4に交換(着脱)可能に装着された遊技盤5と、を備えている。
遊技盤5は、主として木製又は合成樹脂製の板で構成され、その前面にガイドレール6で略円形に囲われた遊技領域7が形成されている。該遊技領域7は、ガイドレール6に沿って打ち込まれた遊技球を上方から下方に転動落下させるものであり、その領域内に液晶等の演出表示装置8や入賞しなかった遊技球を回収するアウト球口9が設けられ、さらに図示を省略するが、入賞口を備えた入賞装置や、始動入賞口、遊技球の落下に不規則な変化を与える風車や障害釘等が設けられている。
また、遊技盤5は、前記入賞装置の入賞口や始動入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞球センサ等を備えると共に、後面側(遊技領域7の反対側)に該入賞球センサの各検出信号や遊技機1Xに設けられる各種のスイッチからの入力信号を受けて処理する一つあるいは複数の制御装置が設けられている。なお、この制御装置は、前記入力信号を受けると共に遊技の当り外れを決める抽選、可変入賞装置の動作処理等の遊技の進行を司る遊技進行制御や、後述する周辺装飾部10の駆動部21等を司る演出制御等を行うものである。
遊技機1Xは、後述の操作ハンドル15の操作に基づき駆動する所定の打球発射装置から発射された遊技球が遊技領域7に設けられる始動入賞口に入球すると、始動入賞口に対応して設けられた入賞球センサにより始動入賞口への入球が検知される。そして、上述の制御装置に入賞球センサの入球検知情報が入力されることにより、制御装置にて当り外れを決定する抽選(たとえば1/300で当りとなる抽選)が行なわれる。この抽選結果は、特別図柄表示装置(7セグ等)にて特別図柄を所定の変動時間に亘り変動表示して停止表示されることで示される。特別図柄は、所定時間の変動表示を経て「外れ」に対応する外れ特別図柄(たとえば「−」のセグ表示)、または、「当り」に対応する当り特別図柄(たとえば「7」のセグ表示)で停止表示される。また、特別図柄の変動表示中に、遊技を盛り上げるために、前記演出表示装置8にて抽選結果を示唆する画像表示演出(キャラクタ画像や装飾用図柄画像等を用いた予告演出、リーチ演出など)を行なったり、各種の可動装飾体にて抽選結果を示唆する可動演出が行なわれる。特別図柄表示装置に当り特別図柄が停止表示されると「大当り」となり、閉鎖状態にある可変入賞装置が所定期間に亘り開放状態となる大当り状態に制御される。打球発射装置から発射された遊技球が開放状態となった可変入賞装置に入球すると、所定数の賞球(本形態では15個)が払い出される。その後、大当り状態の終了条件が成立することで、大当り状態が終了し、再び始動入賞口への入球に基づく抽選を行う状態(通常の遊技状態、あるいは通常状態と称す)に制御される。このように、第一形態の遊技機1Xでは、打球発射装置によって遊技球が遊技領域7に向けて発射されることによって、制御装置により遊技を進行させるための種々の制御が行われて遊技が進行する。
前面部材3は、前記枠体2の前面に整合する形状で遊技盤5の遊技領域7に対応する位置に透明板11付きの窓部12を設けた略額縁状のベース板13と、そのベース板13の前面にあって前記窓部12の上方及び側方を装飾する周辺装飾部10と、同じくベース板13の前面にあって前記窓部12の下方を装飾し且つ遊技球を貯める1つ又は複数の球皿14や、遊技球の発射勢を調節する操作ハンドル15、さらには、遊技進行過程で行われる画像表示演出や可動演出に変化を与えるために遊技者によって操作される演出用の操作部である第1演出スイッチボタン16、等の遊技者が遊技に直接使用する部品類を設けた前面パネル部17と、を備えている。
前面部材3の周辺装飾部10は、窓部12の上方を装飾する上装飾部10uと、窓部12の左右両側方を装飾する2つの縦装飾部10sとからなり、遊技進行過程で行われる画像表示演出や可動演出に合わせた効果音を出力するための遊技演出用のスピーカ18、電飾用の発光体19、窓部12の透明板11の前面に重なるように縦装飾部10s間に差し渡された補助画像表示用の導光板(図示せず。)等を適宜備えている。また、周辺装飾部10には、遊技進行過程で行われる画像表示演出や可動演出に変化を与えるために遊技者によって操作される演出用の操作部である第2演出スイッチボタン160も設けられている。この第2演出スイッチボタン160は、前述した第1演出スイッチボタン16を操作受付可能とする遊技進行時期と異なる時期に操作受付可能になるように構成してもよいし、前述した第1演出スイッチボタン16を操作受付可能とする遊技進行時期と同じ時期に操作受付可能になるように構成してもよい。なお、第一形態の第2演出スイッチボタン160は、周辺装飾部10に2つ設けられており、いずれも同じ機能及び作用を有するものであり、第2演出スイッチボタン160が操作受付可能となった際には、遊技者は自身の操作しやすい位置にある第2演出スイッチボタン160を選択して操作すればよい構成となっている。
すなわち周辺装飾部10は、前記窓部12より外側の所定位置、実施形態では窓部12の高さ方向の中間位置(好ましくはそれより下方位置)に、図1に一点鎖線で示したような、正面視水平で前面部材3の前面と平行な仮想線Lを中心に揺動可能な揺動中心部20を有していて、該揺動中心部20を軸にしてそれよりも上方、つまり実施形態では周辺装飾部10の全体を図1及び図3実線のように略垂直に起立させた起立姿勢と、図3想像線及び図4のように遊技者側に向けて前傾させた傾倒姿勢と、に変化させ得る。周辺装飾部10は、自身が具備する遊技演出用のスピーカ18や、電飾用の発光体19、第2演出スイッチボタン160も含めて傾倒姿勢に変化する。このため、遊技機1Xの前方に着座して遊技している遊技者側に向けて、遊技機そのものが倒れ掛かってくるかのようなダイナミックな演出を実現でき、従来にない意外性や驚きを遊技者に与えて遊技興趣を向上させることができる。
なお、図示しないが前面部材3には周辺装飾部10の前記各姿勢、すなわち起立姿勢と傾倒姿勢を検知するセンサーが設けられており、その姿勢情報が前記制御装置に送られる。
駆動部21は、固定的なシリンダ21aと該シリンダ21aに対して進退動可能なロッド21bとの組み合わせであり、シリンダ21aが前記ベース板13側に固定され、一方、ロッド21bの先端が周辺装飾部10の上装飾部10uの後面側に突設された連結片22に上下方向の若干の遊びをもって連結され、具体的にはロッド21bのピン21cを連結片22の長孔22aに摺動自在且つ回動自在に嵌めることにより、上下方向の遊びをもって連結されている。このロッド21bがシリンダ21aから延びるように駆動すると、連結片22の長孔22a内でロッド21bのピン21cが上方に向けて相対的にスライド移動し、前述の揺動中心部20を軸に揺動して周辺装飾部10全体が前方に傾動する(図3想像線の傾倒姿勢となる)。また、駆動部21のロッド21bがシリンダ21a内に引き込まれると、連結片22の長孔22a内でロッド21bのピン21cが下方に向けて相対的にスライド移動し、前述の揺動中心部20を軸に揺動して周辺装飾部10全体が当該遊技機1Xの底面に対して略垂直に起立する(図3実線の起立姿勢となる)。
この駆動部21は、遊技盤5裏面の前記制御装置に接続されていて、該制御装置で適宜作動制御されるようになっている。
しかして、このように周辺装飾部10そのものを遊技用入力手段として使用することで、例えば、遊技進行過程で周辺装飾部10を起立姿勢から傾倒姿勢に変化させて遊技者に驚きを与えた後、傾倒姿勢となった周辺装飾部10を起立姿勢に戻すように音声あるいは演出画像で指示して、傾倒姿勢となった周辺装飾部10を遊技者が起立姿勢まで押し込む楽しさを有する新たな態様の遊技者参加型演出を実現できる。
次に、第二形態の遊技機1Yを図6〜図10を参照しつつ説明する。
この第二形態の遊技機1Yは、
前面側を構成する前面部材を備え、遊技媒体を用いて遊技を行うものであって、
前記前面部材は、
遊技領域に対応する位置に設けられる窓部と、
前記窓部の少なくとも上方及び側方を装飾する周辺装飾部と、
前記周辺装飾部を覆うと共に該周辺装飾部を視認可能とする材質で形成された固定的な前面カバー部と、を備えており、
前記周辺装飾部は、前記窓部より外側の所定位置に、略垂直に起立させた起立姿勢と、遊技者側に向けて前傾させた傾倒姿勢と、に変化させ得る揺動中心部を設けてなり、
前記前面カバー部は、少なくとも前記揺動中心部より上方の前記周辺装飾部を覆うものであることを特徴とする。
周辺装飾部10を覆う前面カバー部130は、前記ベース板13の前面に固定的に取り付けられており、前傾した周辺装飾部10が当たらない内面形状になっている。換言すれば、前面カバー部130の内部には、その前方部分(遊技者側)に、周辺装飾部10が傾倒するのに必要な傾倒空間130sが設けられている。
また、周辺装飾部10にスピーカ18が設けられている場合には、前面カバー部130の前記スピーカ18に対向する位置に音響用の小径貫通孔(図示せず)が多数設けられる。
なお、前面カバー部130の両側面と上面に前記と同様の小径貫通孔を多数設ければ、音響効果が得られることはもちろん、遊技場内の冷めた空気が側方から入って上方に抜けるため、前面カバー部130内が高温になりにくい。
また、遊技機1Yは、周辺装飾部10が前面カバー部130で覆われていて触れられないため、第一形態の遊技機1Xの周辺装飾部10に設けられていた第2演出スイッチボタン160に相当する第3演出スイッチボタン161が、前面カバー部130の前面に設けられている。この第3演出スイッチボタン161も、前述した第1演出スイッチボタン16を操作受付可能とする遊技進行時期と異なる時期に操作受付可能になるように構成してもよいし、前述した第1演出スイッチボタン16を操作受付可能とする遊技進行時期と同じ時期に操作受付可能になるように構成してもよい。
なお、第二形態における周辺装飾部10の姿勢変化態様は、第一形態における周辺装飾部10の姿勢変化態様と、周辺装飾部10そのものを遊技用入力手段として使用する点を除いて同じであるためその説明を省略する。但し、第一形態の姿勢変化態様の説明中「第2演出スイッチボタン160」とあるのは「第3演出スイッチボタン161」と読み替えるものとする。
次に、第三形態の遊技機1Zを図11〜図16を参照しつつ説明する。
この第三形態の遊技機1Zは、
前面側を構成する前面部材を備え、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
前記前面部材は、
遊技領域に対応する位置に設けられる窓部と、
前記窓部の少なくとも上方及び側方を装飾する周辺装飾部と、を備えており、
前記周辺装飾部は、前記窓部より外側の所定位置に揺動中心部を有しており、該揺動中心部を軸にして、略垂直に起立する起立姿勢と、前記起立姿勢に比べて遊技者側に向けて前傾する傾倒姿勢と、に変化し得るものであり、
さらに前記前面部材は、前記周辺装飾部が前傾することによって開いた周辺装飾部後方のスペースから外部に向けて突出可能な可動装飾部材を有することを特徴とする。
可動装飾部材24は、ベース板13の前面に、図11、図13のように正面視で周辺装飾部10の外輪郭の範囲内に収まる隠れ位置と、図14のように前記外輪郭より外方に突出する装飾位置と、に変動可能なように装着された3つの可動体である。各可動装飾部材24は、周辺装飾部10の上装飾部10uと、左右の縦装飾部10sのそれぞれに対応しており、周辺装飾部10が前傾して開いた該周辺装飾部10後方のスペースから、図示しない例えばソレノイド等の駆動装置によって前記内カバー23の通孔23a(第二形態の遊技機1Yをベースとする図16の遊技機1Zの場合は、該通孔23aと前面カバー部130の外通孔130a)を通って前記隠れ位置から前記装飾位置に突出し、逆に装飾位置から隠れ位置に戻り得る。各可動装飾部材24を作動させる前記駆動装置は、遊技盤5の前記制御装置に接続されており、周辺装飾部10の前記動作パターンに応じて適宜制御される。
「起立姿勢にある周辺装飾部10が前傾して傾倒姿勢で静止するまでの時間が第1の時間(例えば2秒)とされる第1動作パターン(ゆっくり倒れるパターン)」、「起立姿勢にある周辺装飾部10が前傾して傾倒姿勢で静止するまでの時間が第1の時間よりも短い第2の時間(例えば0.5秒)とされる第2動作パターン(即時に倒れるパターン)」等を含む複数の動作パターンを有しており、当り外れを決定する抽選の結果に応じて、いずれかの動作パターンで適宜選択されて制御される。動作パターンの決定は、たとえば、当り外れを決定する抽選で外れとなった場合には、第2動作パターンよりも第1動作パターンの方が選択される可能性が高くなるように構成するとともに、当り外れを決定する抽選で大当りとなった場合には、第1動作パターンよりも第2動作パターンの方が選択される可能性が高くなるように構成する、
というものに対し、可動装飾部材24の突出位置や個数(例えば、1つを上に突出させる、2つを両横に突出させる、3つを同時に突出させる)を組み合わせて、前記第1動作パターンや第2動作パターンをさらに細分化し、そうして当り外れを決定する抽選結果の演出的表示を細やかに行うことが例示できる。
また、遊技機1X,1Y,1Zでは、揺動中心部20を回転軸で形成したが、そのような回転軸を板バネに変えて弾性的に曲がる揺動中心部20を形成し、該板バネの弾性で周辺装飾部10が常に起立姿勢方向に付勢されるようにしてもよい。
例えば、起立姿勢にある周辺装飾部10の重心を揺動中心部20より遊技者側に設定し、その状態を所定のロック機構により維持して起立姿勢を保ち、ロック機構の解除を契機として重量バランスの偏りで周辺装飾部10を起立姿勢から傾倒姿勢に自然に倒れるようになし、一方、傾倒姿勢から起立姿勢への変化は、前述した駆動機構あるいは、周辺装飾部10に付したワイヤー等を巻き取って起立姿勢とする別の駆動機構にすることが例示できる。これにより、周辺装飾部10の起立姿勢から傾倒姿勢への変化を自然に倒れたかのように表現でき、遊技者に一層の驚きを与えることが可能となる。なお、重量バランスの偏りで周辺装飾部10を起立姿勢から傾倒姿勢に変化させるような構成とした場合に、遊技機1X及びそれをベースとする遊技機1Zでは周辺装飾部10の傾倒姿勢から起立姿勢への変化は遊技者による手動操作にする構成としてもよい。
3 …前面部材
7 …遊技領域
10 …周辺装飾部
12 …窓部
20 …揺動中心部
130 …前面カバー部
Claims (1)
- 遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤の前方に設けられる前面部材と、を備えた遊技機であって、
前記前面部材は、
前記遊技領域を視認可能にする窓部と、
前記窓部の前方に設けられ、透過性を有する透明カバー部と、
前記透明カバー部の内側に設けられるカバー内装飾部と、を備え、
前記カバー内装飾部は、前記透明カバー部と前記窓部とが前後に離間して配置されることにより生ずる内部領域を装飾するものであり、機前から正面視した状態で前記遊技領域と重ならないように前記窓部を囲うように配置されることを特徴とする遊技機。
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